明日のファクトリーオートメーションへようこそ、メンバーソラティー高橋です。
本日は、中日新聞社の方に来てまして、
中日新聞社のポッドキャスト番組、明日のタネから浅井さんに来ていただいております。
浅井さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
中日新聞の浅井と申します。よろしくお願いします。
ちょっと自己紹介いただいてもよろしいですかね。
はい、ありがとうございます。
中日新聞ポッドキャスト、明日のタネを運営しております浅井ひろみと申します。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
浅井さん、中日新聞の記者さんから今、ポッドキャスト系のトーカスというか、一人で番組作りを頑張っています。
そうなんですよ。ワンオペでやってます。
ちょっと我々の番組、工場自動化に関することをやってまして、
工場というのは広く取り扱ったりするんですけど、
記者さんの目から見て、日本って製造業が強いって言われてるグルになると思うんですけど、
その辺について少し記者さんの目からどう見えてるのかなってすごく気になっていて、
専門的な話とかじゃなくていいんですけど、
取材活動をする中で、日本の中で製造業がコアになってるとか、そういう印象とかイメージとかってあったりしますか?
雑な問いになるんですけど。
私、取材範囲がそういった製造業の方に取材する機会っていうのがあまりなかったんですけれども、
ただ、いろんな意見を募ったりとか、例えば何か事件とか、何かの話題のニュースがあったときに、
いろいろ弊社の方では、中部地方の方々からご意見いただいたりとかっていうふうに、
いろんな方々のお話をインタビューさせていただくっていうのがあるんですけど、
そのときに、街の声みたいな感じで伺うときに、そういう製造業にお勤めの方とか結構いらっしゃって、
例えば景気の話とかでお話を伺うときなんかでもすごく左右されますよね、いろいろと世の中の情勢に。
今の社会情勢を反映したような話をいろいろとお伺いできるので、
やっぱり日本を支えているというか、核となっている方々が多いんだなという印象はあります。
いや、そうですよね。僕もやっぱりそれはそうかなと。
そんな浅井さんなんですけど、ポッドキャストを一人で運営されているのはちょっと、
こないだコラボをしていた新庄さんのポッドキャストを聞いて、ご耳に挟みまして、
朱西新聞社さんのこのレビューを一人でやられているって本当にすごいなって思うんですけど、
どういうきっかけで始めることになったんですか、このポッドキャストっていう。
これはもともと私は編集局の記者だったんですけれども、
4年半ぐらい前に今の私が所属している電子メディア局というところに移動になってきまして、
その時に言われた仕事の内容っていうのが、編集局と電子メディア局をつなぐようなコンテンツを
作ってほしいっていうふうなことだったんですね。
そこで何ができるかなっていうふうなところで、私もちょっとメディア関係って、
メディアは紙媒体としては携わってましたけれども、
インターネットとかそういったオンライン関係のメディアっていうのはちょっと疎かったりとかしたので、
どういったことができるかなって考えていたときに、ちょうど部署の中で、
デジタル関係の情報を発信するような、ポッドキャストに似たような形でやろうと、
社内向けに情報発信をしようというふうな人たちがいて、これを社外に、
例えば記者がたくさんいるんで、いろんな情報を発信、自分たちの取材をしたことの内容、
記事の活字の中では表現できることって一部なので、
それ以外のことでこんなことも読者の方に伝えたかったっていうふうな思いを持っている記者っていうのは、
多かれ少なかれいるんじゃないかなっていうふうに思いまして、
それでそういうことを活用して、他社さんでもポッドキャストやってたんで、
できるんじゃないかなと思って提案して始めたという。
ちなみに気になるんですけど、僕も音声配信っていうのはやってるんですけど、
紙面と音声配信で伝え方の違いっていうのは多分あると思うんですけど、
それってどういうところだと感じられてたりしますか?
紙面とかです。例えばすごい分かりやすい形で言いますと、
行数に制限があるので、すごく情報を圧縮して伝えないといけないっていうのがあります、紙面だと。
例えば誰かの話し言葉、誰々に、例えば記事の最後に会場に詰めかけた何々さんは何々と話したみたいな感じで、
かぎ括弧でくぐってあるような文章とかっていうのは、
実際に例えばお話を現場で伺っていて、伺った内容全部ご紹介できたらいいんですけど、
行数に限りがあるので、結構まるっと言っている内容を咀嚼して、
要約するような形で計算していることが多いんですよ。
ですけど、ポッドキャスト、音声の場合ですと、そのままその人の熱量も全部伝えられるっていうんですかね。
そこがやっぱり違うかなというか、
かつ字で見ると、かつ字でも伝わることはあるんですけども、
より音声の方がその方の人となりというか、
音声ならではの体温というか、その人の体温がすごく伝わるような感じかなというふうに私は感じますね。
情報量が多いというか。
ニュースキャスターみたいな人がポッドキャストで物を読み上げたいっていうことよりは、
実際にインタビューする人とかに直に声を届けてもらった方が熱量が伝わりやすいということなんです。
私はそう感じますね。
ニュースキャスター、プロの方がもちろん情報を伝えてくださるのもうまく伝えてくださるので、
それはそれでありだと思うんですけど、
私は現場で取材をしていて、取材対象者のこの方の今の話していることをそのままちゃんと届けられたらなというふうな思いを結構持ったりとかしてたんですね。
現場で取材をしてたときに。
音声に携わるようになってから、
あの人のこの言葉をそのまま伝えたら、きっと紙面だけでは伝えられなかったことも届くんじゃないかなというふうに思ったようなこととかもあって、
実際にやっぱり私が思った感覚と同じような感じで、ちょっと抽象的ですけど、感じられたこととかもあったんで、
音声って面白いなというふうに思いますね。
話し手1「なるほど。テレビニュースととも少し違ったニュアンスを含ませられるだろうという感じですか?」
話し手2「そうですね。テレビニュース、普通のテレビだけじゃなく、原稿を読み上げるようなニュースとかだと、きれいに伝えたいことはまとまっているんですけど、それそれでいいんですけど、
取材対象者が出てくださるような番組とかですと、より温度感が伝わる。
人の心にダイレクトに刺さるような言葉を発信されることがインタビューしていてもあったりするんですよね。
それは活字でも伝えられるんですけど、活字だけでは伝えられないというか、その人の思いというか、
例えば泣きながら話をしていたのかとか、声を詰まらせてちょっといろいろと考えながら話をしていたのかっていうのは、
活字だけではちょっと見えてこない部分というのもあったりするんですけど、音だったらそういうものもすごい表現されて、聞いていただける方にダイレクトに伝えられるという意味では、
私はただのニュースを配信するだけじゃなくて、取材対象者の方の話も一緒に配信できるという意味では、面白いメディアだなというふうに思っています。
ちなみにそれは、ベクトルが違うというのは全然その通りだと思っていて、活字ではこういうことが伝えやすいけどこれが伝えにくい、
ポッドキャスト、音声配信ではこういうことが載せやすいというのがあると思うんですけど、
音声配信を特化していることってやっぱり狭く深くっていう感じなんですかね、やっぱりその情報、
その作業として短い時間でパッと伝えるというよりは、ある程度時間を取って少し狭い分野、もしくは狭い領域に対してより臨場感を持って伝えていくみたいな、
そういう印象ですか、それとももうちょっと違うニュアンスを含んでいたりしますかね。
音声メディアですかね。狭い分野を深く伝えていくことはもちろんできると思いますし、
例えば新聞記事で連載をした場合、企画として連載をした場合、10回シリーズで、
多分新聞だったら書いていくような内容を30分で表現できたりというふうな感じの情報量を、
音では届けることができるなというふうにやっていて感じます。
今までは分割しないと整理しなかったものが、逆に1個になって効率的に届けられる。
例えばそれはどういうものですか。新聞の連載というものがあまり知りがなくて。
例えばですけど、これは連載になるかどうかは別にして、
過去にですね、去年ですかね、三重県の桑名市の方で、
アゲイマシン寺という多土台車というところであったんですよ。
それは馬に乗って少年が坂道を駆け上がるというので、
それは動物虐待じゃないのかという批判があったりというお祭りがあったんですけど、
去年その前の年にそれがすごく問題になって、なぜ問題になったのかというと、
急な坂道を馬が駆け上がることによって、馬が結構怪我をする、骨折したりとかして、
骨折した馬をアンラックしさせるとかっていうふうなのがあったりして、問題になったんですよね。
じゃあそれで祭りのあり方を変えましょうというふうなことで、
去年ちょっとニュースにもなってたんですけれども、
それは現場で取材をさせていただいたんですよ。
現地の記者と一緒に当時の話も含めて、当日の状況、現場に来られた観光客の方の話であるとか、
実際に馬に乗られた方の話であるとか、主催者の話とか、その場で話を伺って、
そのポッドキャストの方でもその様子を配信をさせていただいたんですけど、
例えば新聞でそれだけのことを話を展開する、全部情報を載せたいなって思った場合、
やっぱり市面的にスペースに限りがあるので、もうだいぶ圧縮して圧縮して、
そぎ落として掲載になるか、もし情報を全部載せたいなっていう場合であれば、
何日間かに分けて連載になるぐらいの情報量だったんですけれども、
活字はやっぱり文章量が多いと割ってしまいますもんね。
だから細切りにしてとか、そういう工夫も含めてある中で、
でもそれは音声にするとストーリー性だとか、
人間ってそもそも会話をする中で長く話せるような、そもそも土壌が募っているので、
ある程度長いものも効率的に吸収しやすいっていうところはある?
そうですね。聞き流してポッドキャストの場合はできるんで、
何か活字をしながらとか通勤通学の途中に、ふーんっていうふうな感じで、
こんな話があったんやみたいな感じで、ちょっとでも感じてもらえたら、
そこをきっかけにして、自分の何か気になる話が出てきたときに、
また遡ってニュースを調べていただくこととかもできると思いますし、
面白いですね。新聞だったらちょっと読むのうってなるかもしれないですけど、
活字あんまり読まないとかいう人だったら、でも音だったら、
ちょっとそこまでハードルを上げなくても、
ふーんっていう感じで知っていただけるかなっていうふうには思いますね。
僕、音声反応してすごく思うことが、製作コストがすごく低いなって思ってるんですけど、
そのあたりってそう感じます?それともそこはそんな変わらないですか?
でもそれはある。製作コストですね。
記事にしたり調べたりだとか、構成とかいろんな時間がかかるじゃないですか。
そうです。
僕も一番最初、YouTubeで動画でこういうのをやるか、
それとも音声でやるかみたいな話があったりとかあって、
僕はめんどくさがりなので、YouTubeの製作コストは無理だと思って、
すごくだらけていることもあるようなことなんですけど、
自分の経験からも音声配信を作るコストは結構、
編集コストも含めて低いなと思っていて、
そういうのって感じられますか?紙面とか。
それは手軽さ、取材の手軽さっていうのはもちろんあると思いますね。
編集作業の大変さはあるんですけど、
そうですね。
それは記事にまとめるってなったら、
この人が何を言いたかったのか、重要なポイントはどこかっていうふうなことを考えて、
記事にしていくっていうことが必要になりますけど、
もちろんポッドキャストも編集はしているものの、
その人の話したことをそのままお伝えしていることが多いので、
手軽さっていう意味では、
情報を拾ってくる、収集してくる側も、
それを届け方についても、
記事を書くよりかは手軽にできるかもしれないですね。
記事を書くときと音声配信するときって、
多分重視するポイントってちょっと変わるかなと伝えたいこととか、
そこってポッドキャストだったらこういうところが主にやることが大事とか、
重視しているとか、そういうことってあったりしますか?
ポッドキャストで重視している、そうですね。
ふわっとしてて申し訳ない。
どういうことかな。そうですね、ポッドキャストで重視している。
本当は私の場合は、取材をしている記者に話を聞く機会っていうのが、
現場の方にも、取材対象者の方にお話を伺うのもあるんですけど、
基本その記者に話を聞いていくことが多くて、
これは本当に難しいんですけど、その人が話したかったこと、
本当は読者の方に伝えたかったことって、
どういうことなんだろうっていうふうなところを、
引き出すのって結構難しいなと思っていて、
自分から喋りたいって思いをバーっと溢れるほど話をしてくれる記者さんもいるんですけど、
謙虚にというか、話すのが苦手な人も記者の中にはいて、
そういう人たちの話を引き出すっていうのが結構難しくて、
そういう人たちがちゃんとその思いを届けられるように質問を工夫して、
できる限り記者の思い、何でこの取材をしているのか、
何でこの話を届けたいと思っているのかっていうのが、
ちゃんとリスナーさんに届くようにというふうな思いを込めて、
一応お話を伺ったりとか編集をしています。
僕は仕事柄インタビューをかなりしたり、インタビューを受けることもあるんですけど、
どういうことかというと、現場で困っていることはないですかとか、
こういう商品を作ったんですけど、お宅の現場でそういうことはありませんかとか、
そういうことを日常探知としてあるんですけど、
そこで思うのは、現場の人は嘘は言わないんですけど、
本当のことを言っているわけでもないっていうのがあると思うんですよね。
例えば、今水漏れしていて困っていますっていう話に対して、
床掃除が大変なんだよねって言ったりとか、
それはじゃあ床掃除を簡単にするために掃除機を用意しますねなのか、
本質的には水漏れを直すのが一番じゃないですか。
水が漏れているんだよねっていうことを直接言わずに、
今本当にしんどい思いをしている。床掃除が大変みたいなことで、
いわゆる嘘じゃないけど、本質的なことではないみたいな。
それをインタビューで聞いて、紙面に落としているっていうのは、
僕も報告書を書いたりするんですけど、
それがすごいいろんな手順を踏んで、
本当にその人が言いたかったことを書いているのがめちゃくちゃ心配になることがあって、
ありますよね。
それを言ったまま、たまに音声に載せることはあるんですけど、
そのあったときに、これは私のスキルの無さが気にしていたと思うんですけど、
リスナーにかなり委ねてしまっているなっていう気がしていて、
1たす1は2ですみたいなことは聞いた人も1たす1は2なんですけど、
音声とか文章もそうですけど、想像の余地を残すことじゃないですか。
それってどうですか?文章と音声、どっちのほうが余地でかかったりします?
僕は音声のほうが結構想像の余地、解釈の余地が大きいのかなと思っている時があるんですけど。
伝えられることも多いですけど、確かに言われたらそうですね。
聞く人によって解釈の仕方が違うなというのを感じる時はありますね。
本当はこういうことを言いたかったのかなみたいな解釈をして、
でもそれを聞かせた人は別の解釈をしてしまうこともありますね。
今、高谷さんに言われて、確かに過去回で私いくつか、
自分がそこまでそういう意図をしていなくて、
お話を伺っている記者さんの思いというか、
多分こういうことだろうなというふうに思いながら話を聞いていたんですけど、
それを聞かれたリスナーさんとかが違う解釈をされていて、
お便りをくださったりした時があって、
そういう考え方というか、そういう見方をしていたんだなというふうにありますね、確かに。
そうですね。
そうですね、確かに。
製造業ってよくあるんですけど、バックグラウンドが違うと全然違う想像をするみたいな話があって、
言葉ってめっちゃ省略するというか、
あることを分かっている前提で話したときと、分かっていない人が聞いたときに、
全然会社が断るみたいなことが結構ある気がするんですよね。
そうですね。
そこが音声の難しいところだなと思うんですけど、
どういうことを気をつけたらいいですかね。
私も手探り状態でポッドキャストを運営しているんですけれども、
確かに難しいですね。
それはそれで良しではないかというのも思っているんですけど。
そうですね。
媒体は違ってもそれぞれの良さがあるので、
例えば考える余地というか余白というか、
音声は色々と想像して聞いてもらうというところは、
紙面とはやっぱり、先ほどもお話がありましたように、
違うところかなというふうなのも思いますし、
そう考えると本当に難しいですね、音声って。
新聞記事に記事に仕立てるまでって、先ほどもお話がありましたけれども、
ものすごく調べて、いろんな角度から、
その事象を見て偏ってないかというふうな形で、
その記事に仕上げていくというのがありますけど、
音声ってそこまで偏った見方、考え方のものを、
そのまま配信することとかもあったりとか。
そうですね。