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2024-05-14 10:25

zoomがポッドキャスト収録に向かない理由

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私がzoomとかteamsとかのビデオ通話システム、ビデオ会議システムを収録に使わない理由の2つ目は、
ビデオ会議というものの特殊性をあまりみんな認識していないと思うんですね。
どういうことかというと、ポッドキャストを聞くということとビデオ会議をするということではですね、
その人の姿勢が全く違うんですよ。
もう少し詳しく言いますと、ポッドキャストってどういう風に聞くかというと、だいたいながら聞きなんですよね。
通勤しながらとか、家事をしながら、作業をしながらとかね、あとスポーツしながらですね、
ジョギングしたりトレーニングしたりしながら聞くっていう場合が多いです。
エアポーズみたいなね、ワイヤレスのイヤホンを使っていることも多いですよね。
そうすると動きがしやすいですから、優先だと引っかかっちゃうとしますからね。
でも優先でもできないことはないですね。
ながら聞き、受け身なんですよね。
それに対してビデオ通話、ビデオ会議っていうのは、いろんなパターンがあるとはいえ、
基本的には受け身ではいられない。
だって突然当てられたりするかもしれないじゃないですか。
だからこちらから積極的に聞く姿勢をとってるんですよね。
これ全然違って。
だからビデオ会議のときって、基本的には相手の言ってることを聞き漏らす前としてるんですよ。
いやいや、もちろん眠いときとかもあるでしょうけど、そうは言っても聞いてなかったっていう風に言っちゃったら罰が悪いじゃないですか。
すいません、ちょっと今のところもう一度言ってもらえませんかっていうことはできますけれども、何度もはできませんよね。
なので基本的には聞いてなきゃいけない。
聞いていて当たり前なんですけど、ポッドキャストは別に聞いてないのが当たり前なんですよね。
受動的なものなので、だしストック型のメディアだから、
あ、しまった。聞きそびれちゃったと思ったら巻き戻し。巻き戻しとは言わないな。元に戻してね。何分か前からもう一回聞く。
私もよくやりますけど、なんか飛んじゃうときありますよね、意識はね。
そういうときは戻せますし、何だったら2回でも3回でも何回でも聞けるわけですけれども、
DRが故に普段聞いてるときはそんなに真剣に集中してDRも聞いてないんですね。
それが前提なんですよ。ここは本当に大きい違いがあって。
もう一つ言うと、ビデオ会議ってテーマがだいたい決まってるんですよね。
典型的には会社の会議はそうですけれども、こういう議題について話しますとか、こういう部の会議ですという土壌、前提をみんなが共有しているのが普通です。
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これもだから大きくて、ポッドキャストの場合、例えば我々の番組の場合だと突然ミャンマーの話とか、ブラジルの話とか、あんまり耳なじみのない話もあるんですよね。
人によってはミャンマー詳しいよって人もいるかもしれませんけれども、多くの日本人にとってはそれほどでもないよっていうような話もよくやってます。
そうするとですね、まず前提の語彙が共有されていないんですよね。
例えばミャンマーの最大都市はヤンゴンって言うんですけど、ほら最大都市とか言うでしょう。
これは、クデターを起こして軍事政権、軍事政権の前からですけどが、先頭をしたからですね。
もともとヤンゴンは首都だったんだけど、ヤンゴンから別の都市に首都を変えたんですよ。
ただ人がたくさんいて経済の中心が今のヤンゴンなんで、そこがミャンマーの動きの中心になっていること自体は変わりませんけれども。
最大都市とかって、あまり聞き慣れない言葉だし、ヤンゴン自体もね、言ったことない知らないっていう人も多いでしょうし、
共有されてないと、もともと集中して聞いてない上に、自分の語彙にない言葉が聞こえてくるわけなんですよ。
これはね、ハードルが高い。逆に言うとビデオ会議って、自分の知っている話題が話されているので、音質が多少悪くても脳が補うんですよね。
通信の状態が悪くて途中でくるくる回っちゃうとか、通信が途絶するみたいになっても、なんとなく途中の会話は想像で補えるっていう、補ったなっていう経験がある人もいるんじゃないかと思うんですけど、そうなんですよ。
ポッドキャストはそれができない場合が多いんですよね。なので、なんかノイズとか入って聞こえないっていうことになると困る。ストレスがたまる。ストレスがたまるようだったらもう聞くのやめるってことになっちゃうんで、そういう意味でも音質が大事なんですよね。
普通に流れ聞きで聞いててもちゃんと耳の中に入ってくるようなレベルの音質でないといけない。ZoomとかTeamsとかっていうのはそういう音質にはなってないことが多いですね。何度も言いますけど、これはパソコンとか環境次第なんですよ。
今スマホでZoomやTeamsを使う人もいるかもしれませんけど、まあまあ言うてパソコンが終了だと思いますね。仕事で使う場合はね。なのでパソコンの性能とかチューンナップ度合いによっちゃうんですが、一般的には音質は良くないので、そうすると意味わかんない。
ポッドキャストとかっていうのは、ちょっと意味を最初からテーマを知らないっていうものですけれども、ZoomやTeamsは意味わかんないものも自分で補うので、意味わかんないなりに聞ける。しかも自分の知ってる話題、自分がだいたい今日この話をするんだろうなってわかってる話題なんで、音質低くても大丈夫なんですよ。
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だけど、ポッドキャストはそうはいかないので。ありますよね。たまに人様の番組を聞いていても、あ、これZoomそのまま録音したら使ってるんだろうなとかっていう風なやつ。
私もいくつもの番組にゲスト出演をさせていただいて、多くがリモートの収録なので、たくさん結構ね、いろんな環境での録音をやってきた方だと思うんですけれども、普通は手元で収録します。
つまり、自分のマイクの前でも音を録っておいて、それをデータとして編集する方にお送りするっていう形ですね。
聞く人が多いポッドキャストだと、だいたいそういう風にしてますよね。Zoomとかの音を、Teamsとかの音をそのまま使っている人ってほとんどいないんじゃないかなと思いますね。
全然やっぱり聞き取りづらいので、たまにありますけどね、そういう番組もね、お断りを入れてたりもしますよね。
ここで注目したいのはやっぱり、どういう姿勢で聞いているのかっていうのがこんなに違うっていうことなんですよ。
あんまり普段意識してませんよね。新聞記者は思い込みがちなのは、みんな自分の記事を頭からお尻まで全部きちんと読んでくれるっていうことなんですよね。
勘違いですよ。ポッドキャストと同じように新聞記事なんかも受け身で読んでますから、時間に合わせて読むなら読もうかなぐらいの感じでしかないので。
頭からお尻まで全部きちんと丁寧に読んでいる人なんてほぼほぼいないぐらいに思った方がいい。
よほどその人に響く記事だったらそういうこともあるかもしれませんけれども、大体はもう見出し見るだけで飛ばすとか、一段落目だけ読んで飛ばすとかね、ざっと読むっていう。
それが逆に新聞ってそういうふうに作られているので、ざっと読めるようにレイアウトとかされているので読まないですよね。
だけど書いた本人っていうのは全部読まれることが当然みたいな感じで前提としているんですよね。
この意識は端的に言って間違っている。甘えと言ってもいいかもしれない。厳しい言い方だとね。そんなふうに読者の方は読んでくれませんよ。
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だからよく見るんですけど、手におはにめちゃくちゃこだわったり、私がというか会社の中で趣味直しっていうようなことありますけれども、意味は変わらないんだけれども筆者がそこにこだわって直す表現を変えるとかってよくあるんですけどね。
文学ではないので新聞にはあまりそういうのは向かないんじゃないかなというのをポッドキャストをやっていても感じます。
ポッドキャストで大事なのは音質であって、ここでいう音質って活字がきれいに印刷されているかみたいなことなんですよね。
インクにかすれはないかとかそういうことですね。それは大事です。それはそして印刷を担っている人たちがもうめちゃくちゃなプロ意識で頑張ってやってくれてるわけで、中に書いてある文章がどんな書きぶりかとかって正直どうでもよい。
私たちがポッドキャストでしゃべる言葉は人によって違いますけれども、別に誰も手におはとか気にしてないでしょ。何だったら言い間違いもたくさんあると思うんですけれども、それと同じことだろうなというふうには思いますね。
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