長澤文庫Encounter
暗闇の読書会
異なる職業、年齢、出身のゲストが集い、人生を変えた一冊を読み解く暗闇の読書会。
そこにエンカウンターしたゲストは、その本から自分に必要な何かを持ち帰れる、偶然ではなく必然の出会いがある場所。
そんなエンカウンターの世界へ、あなたを誘います。
10月4日、土曜日、長澤文庫Encounter、暗闇の読書会のスタートです。
改めまして、長澤文庫支配人の長澤範子です。
司書見習いのトーマス・J・トーマスです。
この番組では、月に一度開催される暗闇の読書会の模様をお伝えしております。
では、今月は最初に本の紹介を聞いていただきましょうか。
ナレーション・ナレーターの声でどうぞお聞きください。
キレる私をやめたい。
夫をグーで殴る妻をやめるまで。
タブサ・エイコ著。
バンブコミックスエッセイセレクション刊。
母がしんどいの著者、タブサ・エイコが、今まで誰にも言えなかった深刻な悩み。
それは、キレること。
あなたも家族や彼氏にこんなことしてませんか?
頭に血が昇ってヒステリーを起こす。
後先考えずに物を投げたり破壊したりしてしまう。
泣き叫んでわめき散らしてしまう。
イライラして暴言を吐いてしまう。
怒りが抑え切れず、理性を取り戻した後に毎回自己嫌悪。
私って本当にダメな人間なんだ。
いいえ、違うんです。
あなたは傷つきすぎているからキレてしまうのです。
キレることに苦しんでいた私が穏やか生活を手に入れるまで。
というわけで、今月はキレる私をやめたいという本でしたね。
これって漫画なんでしたっけ?
そうなんです。半分ぐらい、半分でもない、もっとだね。
漫画のスタイルをとって、それで話が進んでいくっていう感じになってますね。
なるほどね。今までになかったですね、漫画は。
確かに面白い感じ、確かにありますね。
そうですね。ちょっと楽しみですけど、今回この本を紹介してくださったのがミーナさん。
ミーナさんはアイドルなんですよね?
そうなんです。今はクラシカルクロスオーバー歌手として、いわゆる一般的な感じというかね、
表舞台に非常に活躍されている感じですけど、ちょっと前は地下アイドルとして活動されてた時期もあったりして。
今、最近だと結構テレビとかでも流れてるんですよね?
うん。なんでも鑑定団って皆さんね、多分ご存知かと思うんですけど、長寿番組のエンディングも担当していた感じで。
すごいですよ。これは。
すごいですよね。
芸能人が来たって感じですね。
芸能人来たって感じですね。
そんなミーナさんが紹介してくれたキレる私をやめたい。
1週目の今回はその本についていろいろ説明してくれる回になってますので、ぜひ最後までお聞きいただければと思います。
ではまず聞いていただきましょうかね。ではお願いします。どうぞ。
どうぞ。
よろしくお願いします。簡単に自己紹介させていただきます。私はクラシカルクロスオーバー歌手の冬月ミーナと申します。
テレビ東京系列、俳優なんでも鑑定団で歌ったり、総務省のナレーションなどなどやって、今も私の歌が全国で流れております。
今回ですね、キレる私をやめたいという本を長澤のりこさんにお渡ししたんですが、この本がなぜ私を変えたのかというお話をさせていただきますね。
まず最初にきっかけなんですけど、私ある日、父と母とご飯一緒に食べてたんですよ。
その時にザ業展ニュース、世界業展ニュースっていうのを見ていて、そこで感情が爆発する人の特集があったんですね。
自分も元々すごく怒ったり、すぐ泣いちゃったり、私なんて死んだほうがいいっていっつも言ってて。
リストカットまではいかないんですけど、結構そういういないほうがいいんだ、不幸せだ、ずっと思ってたんですね。
でも毎日落ち込んでいました。
そんな時に、こんな自分を変えたいって思っていたら、こういう絵がテレビでやっていたので。
ちなみに私の母も結構怒りやすかったり、祖母も怒りやすい。やっぱりこれって続くんだなって思ってましたね。
ちなみに本のあらすじなんですけど、この本は夫に手を出してしまうほど、怒りがコントロールできない自分と向き合って変わっていくまでのコミック衛生みたいな。
過去は毒王や、ちょっとお母様が結構激しく自分を否定してきたりとか。
あと、モラハラカリシェさんがいたらしいんですけど、それの過去から怒りを内に秘めていたタブサさん。
怒りが爆発。心優しい夫がいても、ちょっとしたことで、ほんのちびっとしたことで怒りが爆発。殴っちゃうんですって。
そんな自分にずっと自己嫌悪していた。
でも探しても探しても、どうやれば私はこのまま綺麗なく怒りを鎮められるのか。アンガーマネジメントとかいろいろあるじゃないですか。
そういう本を読んでも、育児書とか読んでも、なぜ怒ってしまうのか見つからない。
そこでタブサさんは、とあるパターンに気づいたんですね。
散らかった部屋などでキレるパターンが、幼少期のトラウマや、自己否定の影響だということに気づきました。
で、大事件が発生しました。ちょっと怒り狂って警察沙汰になってパニックになり、そこから変わったっていうのがゲスタルト療法っていうのがあります。
私はこれで人生変わりました。ゲスタルト療法で。
そうなんです。本当に人生変わったんですけど。
ちょっとこのあらすじの後にどうやって変わったのかっていうのをお話ししますが、
このゲスタルト療法ってそもそも何かというと、集団のセラピーとかで、心の奥底に怒りと悲しみに出会い、
今ここにいるマインドフルネスに近い戻るっていう練習を、視覚聴覚とか五感に意識を向けて、暴走する感情から離れるトレーニングをしたんですって。
それで怒りが落ち着いて、旦那様と対等に話せるようになって変わろうとする姿っていうので完結するんですけど、
じゃあどうして私の人生を変えたか。
私自身ですね、めちゃくちゃ感情に蓋をして生きてきました。
自分の気持ちを無視し続けてきました。
というのも、やはり私の母は私に幸せになってほしくて、この大学に行きなさい、こんな人と仲良くなりなさい、こういう人生は歩みなさい。
だから恩題も反対されてしまいました。
常に親が言ったが、右向け右をずっと従ってきました。
ずっと私が蓋してきたことっていうのが、だんだんと表に出るようになってきて、
本当は私、共感してほしかったんだなとか、抱きしめてほしかった。
つまり何が言いたいかというと、何か嫌なことがあったとして、人っていうのはそれを解決方法を言ってくれるんですよね。
特に男性は。こういうふうにすれば解決するよ、どうみんなじゃ。
だけど本当は悲しかったんだねっていう言葉が実はみんなかけてほしかった。
ただ、自分自身にしてこなかったんです。
自分を無視し続けていたので、悲しいっていう感情よりも何々すべきだっていうふうにずっと動き続けていました。
それで、共感してほしいと正論で返すっていうのは本当に全く別ってことを学びました。
なので、今では自分の機嫌っていうのは人に任せないで、自分で取るものっていうふうに意識するようになりました。
私の母も先ほど言いましたけど、ちょっと起伏の激しい人で、
ちょっと疲れているのに、なんでみーなのためにご飯作らなきゃいけないのとか、
ちょっと怒鳴られたりとか、グーパンくらって鼻血出したりとかしてたんですけど、
でも、やっぱり私、漢文とか古典が好きで、学年で1位取ってたりしてたんですよ。
で、偏差値も70ぐらい、それだけは取ってたんですけど、
学校で漢文とか古典とかのテストが、平均点が30点だったんですよ。
で、私74点だったんです。
で、学年1位取って、お母さん見て見て、学年1位取ったよって喜んで渡したら、
この低い点数って言われちゃって。
で、他にも低い点数があったら、目の前で結構ぐちゃぐちゃにされたり、
それでも私、母が大好きだったんです。
やっぱり忙しいからって言っても、私のために作ってくれてるんだろうな、ご飯とか。
あと、みーちゃんのこと大好きだからって言ってくれたし、
それが伝わったので、やっぱり好きではいたけど、怒ると手が終えなくなってたみたいな感じだったんですよね。
なので、私は本当は母に読んでほしかった。
だから母にもこれ読んでって渡したんですけど、ただそれは叶いませんでした。
で、この人生を変えたエピソードが実際にあったんですけど、
やっぱりゲスタルト両方、自分が隣にいると仮定して、
今どんな気持ち?なんかもやもやしてるね。どんな気持ち?って言うと、
お母さんにああ言われたからとか、先生にこう言われたからっていう言葉が意外にポンって思い出すんですよね。
そうすると、ブワーって涙出るんですよ。
で、それを抱きしめてあげて、つらかったね、つらかったねって言うと、
私の心が癒えて、一つずつまた育って成長していくっていうのを、今毎日これをやってます。
だから一昨日も私、号泣してたんですよ。
朝起きて、ブワーって泣いちゃって。
私はただ、お母さんの笑顔が見たかったって言って。
父も母も、私一人っ子なんですけど、父も母もすごく一生懸命働いてくれて、
でもそれは私のためって分かってたんです。
でも大変な中、働かなきゃいけないのは分かるんだけど、
私はご飯とか作るのはいいから、そうじゃなくて、カップラーメンでもいいから、
お母さんの笑顔が見たかったって思ってたんですよね。
そういうのを自分の気持ちと向き合ってきたときに、
あるときにですね、中学生のお子さんを持つお母様とお話しさせていただいたんですね。
そのときに、このお母さんもしかして本当に声かけてほしい言葉って、
あなたも頑張ってますねって言ってほしいのかなって思ったんです。
なので、お子さんもお母様もすごく頑張っていらっしゃるんで、
すごい。
全然、今までのミイナちゃんとお母さんの関係っていうのは、イメージ変わっちゃった。
本当に?
どちらかというと、よくミイナちゃんは、コロナの時お母さんの…
その話しないとですね。すいません、失礼しました。
実は私、父も母も大好きなんですけど、コロナ禍で2人とも重症化してしまいました。
母は1ヶ月余りで亡くなってしまったんですね。
なので、多分その母に伝えたかった言葉っていうのが、今も残り続けているんだろうなっていうのは結構思っています。
あの時こうして欲しかったなとか、ただ抱きしめて欲しかっただけだったんだけど。
でも、大好きだよっていうのは、亡くなるまで手を握ってずっと言えたので、それは良かったかなとは思っています。
はい、そんな感じですかね。
エンカウンター。
はい、というわけでお聞きいただきましたけれども、なかなかミイナさんのリアルな体験談と混ざっていましたけれども、どうでしたか?
このミイナちゃんの本当にこの感情にずっと蓋をしてたって、それに今はもう気が付くことができて、
それで自分自身が隣にいた時に、どんなことを言いたかったのかなって聞けるようになりましたとかってね。
やっぱりだからそういうことを日々やっているミイナちゃんだと、やっぱり人の心に寄り添うとか、
そこから多分彼女が紡ぎ出す、彼女自身が歌っている歌詞につながっていくんだろうなって思いながらね。
確かにね。
そうです。やっぱりこういうふうに聞いてみると、普段のミイナさんを見ているとすごく元気だし、可愛らしいし、あまり知らないようなこともありますけれども、
お話聞いていくとすごい考えていらっしゃるし、自分の気持ちとかにもすごく向き合っているんだなって感じますね。
だから音楽で人を癒したいっていうところのミイナちゃんのすごく強い願いがあるかと思うんだけれども、
やっぱりそれはこういうところから来てるんだろうなっていうのがね。
単純にアイドルで元気ですっていう、あのミイナちゃんもすごい素敵なんだけれども、
そこだけじゃないミイナちゃんっていうのは多分こういうバックグラウンドがあるからなんだろうなっていうふうに思いますよね。
ぜひミイナさんのファンの皆さんにも聞いていただきたいですね。
そうなんです。ぜひぜひ。ミイナちゃんがね、それこそ本当に素敵な素敵な歌を、
キネシのセッションの時の様子の歌を作ってくださったやつがあるんですよ。
ノリちゃんのキネシオロジーのセッションの様子を歌にしてるんですか、ミイナさんが。
そうそうそう。自分が体感した、本当にそのさっきの地下っていうところから、いよいよ本当にそれでいいのっていう声を自分で聞いて、
いやっていう、ちょうどその転換している感じ、そこの自分が思い浮かべた、
さっきミイナちゃんが自分が自分の隣にいてっていうふうな感じで話をしていたけれども、
ミイナちゃんがミイナちゃんの自分の姿っていうのを見た感じの部分を歌にしてくださっているところがあって、
それを後でちょっとリンク貼っておきますね。
なるほど、それをリンクぜひ聞いてみたいですね。
ぜひぜひ。
ノリちゃん結構そこに関わってるんですね、ミイナさんの。
ありがたいことに、とミイナさんが言ってくれてるみたいなね。
すごいじゃないですかこれは。
すごいんですよ、うれしいんですよ。だから本当にね、このキネシオロジーという仕事は最高って思うわけなんですよね。
人の本当にこうちょっと人生の転換期に関わられるって最高じゃないですか。
そうですね、キネシオロジーなんかより気になってきますよね、皆さんぜひノリちゃんのホームページがありまして、
そういうところからキネシオロジーとはなんぞやが多分わかると思いますので、ぜひご覧になってみてください。
というわけで最後のメッセージお願いします。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたはこの本から何を感じましたか。
長澤文庫ではあなたからの質問や感想を募集しています。
概要欄にお便りフォームをご用意しております。
番組へのご意見やご感想をどしどしお送りください。
いただいたお便りの中から毎月抽選で1名の方に、今回はキレる私をやめたい。
こちらをプレゼントさせていただきます。
偶然ではなく必然の出会い。あなたにもきっと起こるはず。
それではまた来週。バイバイ。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
ナレーションは高橋洋介洋さんがお送りいたしました。
それではThank you for your listening and see you again soon.
バイバイ。