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2025-05-28 25:22

第213回(1) オープニング~ノスフェラトゥ/ミッション:インポッシブル 1&2/新幹線大爆破(1975) etc…~

『サブスタンス』の話をしました。 オープニングではメンバーの近況について話しています。 ■メンバー ・山口 https://creators.spotify.com/pod/show/chottoeibana ・マリオン https://x.com/marion_eigazuke ・オーイシ https://x.com/pteryx_joe ■映画の話したすぎるBAR 日時:2025年5月31日(土) 詳細:https://virtualeigabar.com/eiga-bar 場所:『週間マガリ』大阪市北区 天神橋1丁目11-13 2階 https://magari.amebaownd.com ■お便り https://virtualeigabar.com/contact ■SNSアカウント X(Twitter):https://twitter.com/virtualeigabar Instagram:https://www.instagram.com/eiga_shitasugi ■番組グッズ販売 https://suzuri.jp/virtualeigabar

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サマリー

第213回では、ロバート・エガースの映画『ノスフェラトゥ』に対して、現代的な文脈や男性の内面に焦点を当てて議論します。また、映画『ミッション:インポッシブル』の第1作目と第2作目のストーリーやキャラクター描写についても触れ、シリーズ全体の進化を考察します。エピソードでは、『ノスフェラトゥ』や『ミッション:インポッシブル 1&2』、さらに1975年版の『新幹線大爆破』が語られ、特に後者の作品が持つ深いテーマ性が掘り下げられます。高倉健が演じるキャラクターの背景や内面的葛藤が強調され、観客に強い印象を与える作品として紹介されています。

『ノスフェラトゥ』の分析
始まりました、映画の話したすぎるラジオ第213回になります。この番組は、大阪で映画トークバーイベント、映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーらによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
はい、では早速近況から入っていこうと思うんですけれども、
ではマリオンさん、いかがされていましたか?
そうですね、今週はロバート・エガースのノスフェラトゥを見ました。
はい。
まあ、いわゆる吸血鬼、ドラキュラの物語ですよね。
まあ、知ってる人も知ってるみたいな感じの話ではあるのかなとは思うんですけれども、
やっぱりロバート・エガースが手掛けてるだけあって、それはそれは大変美しいゴシックホラーというかに仕上がってて、
まあもう、すごい見てるだけでもすごい頑服なひと時っていう感じでしたね。
で、たぶんまあ、じゃあなんでこんな昔の古典をなんか今やるのかって言ったときに、
やっぱり、たぶんここがたぶん現代的な要素として入ってるのかなと思ったのは、
やっぱりあのノスフェラトゥが完全に粘着質のストーカーにしか見えないように今回特に描いてるなぁとすごい思って、
なんかあの、まあ元のもそういうある女性に付け狙う、必要に付け狙う男みたいな感じのあったんですけど、
今回のはなんか、昔彼がその彼女というかある女性がちょっとまだ若いときに、
そのノスフェラトゥの波長と会ってしまいみたい、それでちょっと精神病的な感じになってたんだけど、
ただそこからあの今の旦那さんを見つけて、まあそれ以降はそういったことはなくなるんだけど、
ノスフェラトゥはまだ全然諦めてなくて、何年か越しにまたそこの彼女の元に舞い降りようとする話になってて、
完全に粘着質のストーカーにしか見えない感じに描かれて、
なんかたぶんそこがすごい今っぽさというか、現代的なあの文脈っていうのをたぶん載せてるのかなぁみたいな風にはすごい見ながら思いました。
あとすごい影が印象的な映画かなぁと思ってて、
あと予告編とかでも出てたのかな、ノスフェラトゥの影というか、影なのかな、影のように街を覆い尽くすみたいな、
手の形をした影が街を覆い尽くすみたいなシーンがあったりするんですけど、
なんかことごとくそのなんかこう、ある種闇落ちしてしまう男性キャラクターっていうのがいるんですけど、
ことごとくちょっとそういうなんとか顔に影が差し込んでしまったりみたいな感じの演出をしていて、
本当になんか落ちてしまう男たちはだいたいその影っていうのが絶対つきまとっているみたいな描き方をしているように見えて、
なんかそういったすごい演出面でもすごく冴え渡ってるなぁというふうに思って、
で、あるキャラクターだけは最後、あ、すごい光を差して終わるみたいな、
なんかそういったところもすごいなんか意識的にやってるのかなぁみたいなふうなことをちょっと思いながら見てました。
あとはある意味、男性のある意味、自己破壊的な側面があるので、
今回しゃべるサブスタンスとある意味でつながってるような気もすごいしたなっていう感じでした。
元のノスフェラーというも影の使い方がすっげえかっけえ映画っていうイメージがあるんですよね。
見てはないんですけど、なんかロバート・エガースのお決まりの男性性を描いた映画としてすごい興味深いなとは思いますね。
ライトハウスとかでもうそのものズバリみたいなことやってたと思うので、本当にそれをこのノスフェラーという物語でまたやっているという感じですね。
ノスフェラーという名前がめっちゃかっこいいですよね。
確かにそうなんですよ。かっこいいですよね。わかると思って。
あのドラキュラって名前より全然かっこいいわと思ってるんですけど。
このノスフェラーというのを唯一無二性の方がだいぶかっこよさあるなと思う。
正直それはあります。
予告編見てもちょっとやっぱりかっこよく見えるんですよね。ノスフェラーという存在感みたいな。
なんですけど、見ていけば見ていくほどにものすごいかっこ悪く見えますっていう。
ぽいですね。
かっこ悪く見えるというか、まじただのあれやな。
もう肉体腐りかけたひげもじゃのおっちゃんやなみたいな感じで見えてくるというか。
もう最後の姿とか本当にあられもない姿になって終わるというか。
感じはやっぱりなってて、多分そこはすごく意識しているような気はしました。
いつものロバート・エガスって感じですね。
映像はかっこいいけど男の内面クソダサいっていう。
男性心を外から外からどんどん剥がしていくっていう感じの映画撮りますからね。
そうですね。そうなんです。もうちょっとだいぶ。
ちなみにノスフェラーとやっているのがビル・スカルスガルドなんですけど、全然気づかないですね。
結構特殊メイクというか。
そうですね。ITの時のペニー・ワイズみたいな感じなんですけど、
それとはまたちょっと違うぐらい存在感を消しているなっていう感じの存在感ですね。
言われないと気づかないぐらいにはすごい演技してるなというふうに思いました。
これもめっちゃ面白かったんで、ぜひって感じですね。
今週はこんな感じです。
『ミッション:インポッシブル』の振り返り
では大石さんいかがされてました?
まずちょっと謝らなきゃいけないんですけど、ちょっと声聞いてわかるかもしれないですけど、
サブスタンス見た後に発熱しまして、
今日の空が一番好きと言えない僕はまだ見に行けてないんですよ。
しょうがないです。
そうなんですよね。たぶんサブスタンスのせいなんで。
その代わりと言っちゃなんなんですけど、来週ミッション・インポッシブルの新作が公開になるじゃないですか。
なので僕実は前作が初めてのミッション・インポッシブルだったんで、
ちょっと前作から追うかということで、今マラソンをしてます。
ミッション・インポッシブルマラソンをしてます。
すごい。
間に合うかなって感じなんですけど。
とりあえず今見てるのが1と2ですね。
まず1なんですけど、思ったよりもしっかり重宝良いものしてて、
え、渋いじゃんミッション・インポッシブルって思って。
ね、そうですよね。
あれなんかこんなに、結構僕だからアクションのイメージというか、
トム・クルーズが無茶なアクションをして、それを繋げて勝手にストーリーができていくみたいなものを想像してたんですけど、
めちゃくちゃしっかりストーリーあるじゃないですか、1作目。
しかも誰が裏切っていてみたいな、そのスパイモノの一番面白いところしっかり詰め込まれてて、
さらっとジャンネルの音が出てくるし。
そうですね、さらっとね。
なんかあれ渋くていいな、1ってなって。
最近あんまり見ないタイプの重宝良いものとして結構楽しめました。
で、こんな渋いんだミッション・インポッシブルって思って2見たら、笑っちゃうぐらい上運で。
ちょっともう後半の畳み掛けはやりすぎだろって思うぐらいには面白かったというか。
もうガンアクション、ハト、カンフー、カーアクションみたいな。
最後上運すぎるてっていう。
少なくともハトはちょっとやりすぎだと思うんですけど。
そうね、ちゃんと入れてくれるんだって思いましたよね。
愛石食堂じゃなくてちょっと待って押したくなりましたもんね、あれは。
なんでハト折るんつって。
突っ込みたくなるというか、突っ込み待ちなのかなっていうぐらい面白くて。
これはこれですごい味のある一本になってて、すごい楽しんでますね今。
1作目2作目通じて、僕最新作と1作目2作目なんで、結構ヒロイン像がやっぱり編纂してってるっていうのも結構興味深く見てはいて。
それこそ1作目はなんていうか本当に無惨にやられていくというか。
ある種犠牲になってしまうヒロイン像。
ハードボイルドものあるあるって感じではあると思うんですけど。
ある種主人公を翻弄してっていう形のヒロインでもあるので。
なるほどこういう感じかっていう気もしてたんですけど、2のヒロインになってちょっとそこに実勢というか割とキャラクターがしっかりついたりして。
そこも含めてだんだん現代に近づくにつれて、しかも最新作だとほとんど一緒に仕事をするまでに至ったじゃないですか。
その編纂みたいのもだんだんこれを通じて見えていくっていうのも面白いなとかって思いながら、3,4,5も追っていきたいなというふうに考えてます。
僕もう全然シリーズ追ってない人なんですけど、1作目ってまたその元のドラマシリーズのスパイ大作戦の流れにあって、それがトム・クルーズになったぐらいなのかなってイメージなんですよね。
そっからだんだんそのトム・クルーズも今のキャラじゃなかったから、96年当時って、だんだんそのトム・クルーズのキャラ側に映画が寄っていったんだろうなっていう。
そうですね。今思うと1と2って異質?シリーズ的にっていうふうには見えるっていうか。
2のこってりぐりとかは特に光ってるし。
そうですよね。
1は1で、ブライアン・デパルマじゃないですか。
そうなんですよね。
だからもう諸にヒッチコック風スリラーやりたいみたいな感じが全部出てるし。
結構これ元のドラマ版をひっくり返すみたいなことやってるから1って確か。
そうなんですね。
フェルプスって出てくるじゃないですか。あれが元はドラマの主人公で、そいつがっていう話ですよね、映画は。
だから原作のドラマシリーズ好きだった人からすると、なんやねんこれってなってもおかしくないんですけど。
確かにな、そうですね。
そういう感じの結構すごいことやってるんですけど。
でももはや今これがもうありというか、これがないと始まんないよねみたいなところになってるので。
そうですね、もう完全にトム・クルーズのものになっちゃってますからね今ね。
そうそう、だから歴史はすごいなと思いますっていう。
確かに、それこそ1を見て最新作で結構似たというかなぞってるようなシーンもいくつか参見されて。
電車の上でアクションするところとか。
はいはいはい。
当時はそれこそCGだったわけですけど、今だったらトム・クルーズが60のお台に乗るか乗らないかぐらいの頃にはもう実写でやろうようになってるっていう。
ちょっとよくわかんねえなっていうことが起こっておいて。
なんか面白いですよね、時代はたぶんCGIとか全盛期の頃だと思うんですよ、それこそ96年とか。
そうですね、96年。
だからそれをふんだんに使った、そこでしか見れない絵っていうのを追求してた頃から、徐々に徐々にそうじゃない、実写にだんだん回帰していくっていう時代の中で。
それはまさに今作、今回の課題作も含めて全体的にそうじゃないですか。
なんかそういう時代のその逆行性みたいなものもミショインポッシブルだけ見てても全然なんか見えてくる気がして、面白いなと思いながら今後もちょっと追っていこうと思います。
映画の観賞体験
いやー、そのCGすげえっていうナラティブから、実際にやってるトム・クルーズすげえっていうナラティブに移り変わっていってますから。
そうなんですよね。
僕らが何を楽しんでいるかっていう焦点が変わっていっているって、むしろその技術的には進んでるんですけど、
ただ最終的な喜びの根源はプリミティブになっていっているっていうところが面白いなって思いますね。
そうなんですよね。なんか僕ら観賞者が何に喜ぶかって本当どうやって決められてるんだろうって思っちゃいますよね。
めちゃめちゃ変だなって思います。
映画っておもろいなって思いますわ、やっぱりミショインポッシブル見てると。
今週こんな感じです。
僕はですね、まず家で永遠に美しくを見ました。今回がサブスタンスということで、ルッキズム・エイジズム映画の文脈でちょっと触れとこうかなって思って、
本当に僕がちっちゃい頃の映画だったでして、昔はテレビとかでもやってたんですけど、永遠に美しく。
女2人が男1人を取り合うために永遠の美貌の魔法の薬を飲んで、それでワーワーやり合うっていう話で、
僕子供の時見たことなかったんで、子供の時はホラーだなって思ってたんですけど、大人になってから、なんか女同士で男の取り合いさせてちょっと嫌な映画だなって思うようになっていったんですね。
で、その後、見ることはない映画だろうなと思いながら過ごしてたら、知り合いから永遠に美しくは有利なんですよって紹介されて、
そんなことがあるのかと。むしろその男1人を女性同士取り合って、いや女の戦いって怖いですねみたいな感じに見る悪趣味な映画じゃないかと思ってたので、むしろちょっとそれに反してるんじゃないかなぐらいのつもりで見たんですね、今回。
で、悪趣味ではあるし、一方でシスタフットでもあるかなっていう、両側面がある映画かなっていうふうに僕は思ったんですけど、やっぱりその男を取り合う女性のそれぞれのキャラクター性っていうのはやっぱりちょっと誇張されてるし、
映画のテーマと描写
まあ古いタイプの女性感にのっとったものの描き方ではあるんですよね。それ自体の古いなぐらいの感覚はあるんですけど、一方でその男関係なく女性同士の互いの執着みたいなのが強まっていく側面があって、
もうほったらかしなんですよ、途中から。男ブルースフィリスなんですけど、完全にその手段として割り切られている状態になっていって、むしろその二人に仲良くなっていくんですよ。
なんかちょっとチャレンジャーズみたいな感じですね。
かもしれないですね。
ああ、なるほど。
で、まあなんか最終的に男は別で女二人が残るみたいな感じになっていくんですけど、まあまあ確かに揺りに見えんことはないなっていうふうには思ったんですけど、ただこれ性別逆にすると嫌な話に見えるんですよね。
ああ、そうか、そうか。
女性一人男二人で取り合ってるけど結局のところ男同士でやり合いたいだけなんでしょみたいなのって結構嫌な話じゃないですか。
だから本当良かったのチャレンジャーズぐらいですもんね、逆に言えば。
そうですね。
結局女性をダッシュにして、女性をトロフィーにして、男同士が戦いたい、男同士の絆を確認したいんでしょ君たちみたいな話って多いじゃないですか。
多いです多いです。
ホモソーシャル的な話ですね。
本作は逆に男がトロフィーになってるんですけど、まあそこがある種逆に気持ちよく見えるというか、でもそれってあの元々の男性と女性の見え方が現実の社会で違うからそこの差がありますよねって見えるんですよね、そこは。
だからちょっとそこは気をつけながら見ようって思ってる部分ではあって、で、あとまあそのやっぱりその女性二人って悪女として描かれてるんですよ。
なるほどなるほど。
そういう美にこだわって男を取り合う女性ってまあ悪女的な存在として特に古い映画とかでは描かれがちだとは思うんですけど、なんか逆にそこもいいものに見えるかなって気もしてて、
その男性側がなんかもうこんな世界ゴリゴリだよって言って、あのちょっと別の世界というかあの清く生きようとしていくんですけど、それはそれとしてその女性二人はもう永遠の命っていう本来の世の中の理に反した生き方をすることを選んでるんですよね。
その一般社会の規範の中で正しいとされていることじゃないことで女性二人が連れ添って生きていこうことになるっていうのは結構なんというかメッセージ性あるなって気はして、読み方によってはテルマ&ルイーズみたいな話なわけじゃないですか。
お前らが言う正しさなんてねクソくらいなんだよって言って生きていくっていうのはそれはなんかまあそういう女性を悪として描くことの嫌さはあるんですけど一方でその悪だから生きていける人たちの話でもあるなとは思ったんで、
結構まああのわかりやすいジャンル映画ではあるんですよ。女って美貌にこだわってさーみたいなそういう映画でもあるんですけど、なんかそれだけじゃない複雑さも帯びている映画かなと思ったので、まあまあ今回サブスタンスをしゃべるにあたってもある程度のガイドダインになるのかなって気はしてます。
新幹線大爆破の魅力
という感じですね。はい、あと新幹線大爆破を見ました。これはどっちの?1975年版の。あーなるほど。前のやつですね。はいはいはいはいはい。今そのネットフリックス版の配信に合わせて期間限定で劇場で流れてるんですよね。
で、僕ネットフリックス入ってなかったんで、こっち見ようと思って見ました。で、一応20年ぐらい前に1回見たことあって、まあ面白い映画だとは思ってたんですけど、今回劇場で見てですね、宇宙一面白い映画だなと思いましたね。
むちゃくちゃ面白くて、まず僕あの70年代の東映映画の雰囲気が好きすぎるっていうのがあるんですけど、なんか雰囲気でもクラクラしてるんですよね。だからちょっとその事前にいっぱい引っ掛けた状態で見てるみたいな感じになってるから、その時点でもう入ってるんですけど、
この話って新幹線に1点以下のスピードになったら爆発する爆弾が仕掛けられたっていうことで、その乗客を人質にとった脅迫事件の話が描かれるという、スピードのモテネタになったとか言われている映画のわけなんですけど、
その犯人グループのリーダーが高倉健なんですけど、その高倉健っていうのがだんだんその初めはなんか犯罪しとるなこいつみたいな感じ程度しかバックボーンが見えないんですけど、だんだんその展開の中で彼が生きてきた人生の影みたいなのが見えてくるんですね。
それは語られはしないんですけど、その作戦が進んでいく中でうまくいかなかったりした時に、そのうまくいかなかったことから連想して、彼の人生のこれまでの辛かった部分っていうのが少しずつ描かれていって、なぜ彼がこんな犯罪をしなければならなかったっていうのがだんだん見えてくるんですよ。
そこに過剰な説明はないんですけど、ただ彼がこの社会から負けていこうとしてるってことだけはわかるんです。
その負けていこうとしている人間の社会に対する犯行としての脅迫事件なんですね。
その世界との戦いなんですよ、敗者からの。その敗者の最後の維持としての犯罪を行っていく中で、このやってることの正しくなさっていうものが、正しくなくてもこれをやるしかなかった男の姿っていうのが、どうしても感動してしまう部分としてあるんです。
その男の背負ってきた人生を見ていく中で、彼らに肩入れするっていう感情と同時に乗客側、あるいは新幹線運行している側とか警察側のストーリーもザッピングしながら描かれていくんですけど、そっち側になった時に、いかに彼らが許されないことをしているかっていうことも描かれていって、
彼らに肩入れする気持ちと彼らを許せないって気持ちで引き裂かれそうになるんですよね、見てて。
そこに別に誰が正義とかっていうのも、基本的には新幹線運行している側と警察側が正義なんですけど、でもやるしかなかったんですよねっていう話になってて、アメリカニューシリマなんですよ。
なるほどなるほど。
めちゃくちゃいいっすね。話聞いてるだけで面白いなって。
それを高倉健がやってるっていう分厚さ。
確かに。高倉健がやっているというだけで説明はなくとも、人生の深みがシワに出ているみたいな感じですよね。
しかも70年代ならではですからね、それもね。
すごいんですよ。あとは全部のそれぞれの流れというか、新幹線の運行側の話も警察側の話も乗客側の話もすごいドラマチックで、
僕は高倉健ぐらい刺さったのが、新幹線の運行の進行管理をしている宇辻健が演じている管理長みたいな人なんですけど、その人の物語もすごいんですよ。
乗客を助けたい側と犯人を捕まえたい側と、最終的な被害を最小限に抑えたいがためにある程度の犠牲を需要しようとする側の、
それぞれの思惑が絡み合う中で、その宇辻健演じている進行管理の人が何を選んでいくかっていう姿にね、すごいんです本当に。
すごいなぁ。
僕実はNetflix版のやつ、新幹線大爆発見てるんですけど、
そうなんですね。
いやそんなの全然なかったんだよなみたいなっていう。
あ、そうなんですね。
そんなんじゃなかったっていう。
それが良かった部分もあるんですけど、良かった部分というか、そうじゃないものを選択したことで生まれたものもあるんですけど、良かったものもあるんですけど、
なんかそこをミッドすんのかいみたいな。
そこはめちゃくちゃ単純化するんだなみたいなとか、結構ノイズになるみたいな映画ではあったので。
本当に犯人の下り本当に酷かったんですけど、Netflix版の今回のやつ。
そうなんですね。
オリジナル版の話を聞いてると、めちゃくちゃそっちの方が面白いじゃんって思っちゃいますね。
やはり歴史に名を刻む映画っていうのには何かがあるなと改めて思いましたね。
家で見ててもここまでではなかったので、やっぱり劇場で見て良かったなと思いました。
確かに。
大傑作です。僕が知る限り宇宙一番面白い映画です。
視聴体験と感想
ちょっと見なきゃな、これな。
ちょっと劇場で見れる機会はもうほぼないんですけど、今やってる流れの上位機関としてはほぼ残ってはないんですけど、
もし機会があれば是非是非見ていただきたいかなと思います。
っていう感じで。
ではテーマトーク入っていきたいと思います。
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