始まりました映画の話したすぎるラジオ第209回になります。この番組は、大阪で映画トークバーイベント映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーらによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、では近況の話から入っていこうかと思うんですけれども、マリオンさんいかがされてました?
そうですね、今週はちょっと実は映画特に見てなくてって感じなんですけど、
ちょっと2個前お休みした関係で喋ってない映画があるなって思ったんで、その映画の話しようかなって感じなんですけど、
ちょっと2本ほど話したいなっていうのがあって、1本が「火や時を越えて」っていう映画なんですけど、ロバート・ゼミキスの新作ですね。
で、一つの場所だけを描くみたいな。そこに家が建って、そこで家族が生まれみたいなところまでをやるっていうか、その家が建つ以前の話もやるみたいな。
一番古いので恐竜時代ぐらいから始まるんですけど、この絵が。
ああ、そうなんですね。
そうですね。一瞬で終わるんですけど恐竜時代が。なので恐竜目当てで大石さん見に行くとちょっとがっかりする可能性があるんですけど。
ああ、そうなんだ。
冒頭で終わっちゃうので、何らしかもすぐ隕石で滅亡しちゃうので、あんまり期待はしないほうがいいんですけど。
なのでこの場所で、まだすごい大昔からそこにネイティブアメリカンの民族がいてとか、あと多分あれかな、南北戦争ぐらいのあたりの頃かな、みたいなのとか。
で、そこにいろいろ家が建って、そこに住む人もいろいろ変わっていってみたいな。
っていうのを時系列通り描かないんですよね、これが。結構いろいろ時を飛んだりするんですよね、いろんなところシャッフルして。
で、ちゃんと編集的にというか、ちゃんと繋がってはいるんですけど、繋がっているというか。
誰かが亡くなったりとか、そういうアクションに合わせて、時代が飛んでみたいな。
しかも飛び方もいきなり画面にワイプみたいな感じで四角い枠が出てきて、そこに別の時代が重なってみたいな感じなんですよね。
そういう感じで結構目まぐるしく四角い枠が画面に行ったるところに出てくるので、結構目がチカチカするっていう感じがしたんですけど。
ただでも、やっぱりテーマ的に一つの場所の記憶をめぐる話になってて、そういう話はやっぱり僕好きなんですよね。
そこにいろんな人の営みとかがあったよね、みたいな。そこがほんとなんてことないけど、
そこがすごくなんか、その積み重ねこそがドラマチックだなっていうふうに思えるみたいな。
映画にはなっていて、なんかすごい僕好みの物語だったなっていうふうに感じはしましたね。
あと、いつの時代も家買うのって大変だなって思いました。
メインとなる主人公を演じてるのがトム・ハンクスとロビン・ライトなんですけど。
トム・ハンクスのお父さんがポール・ベタニーとかだったりするんですけど、
そのポール・ベタニーのお父さんの家に同居する形で生活を始めていくことになるんですけど、
だんだんやっぱりロビン・ライト側からすると、やっぱり自分たちの家が欲しいってなるんですよね。
やっぱり夫の実家と一緒に暮らすっていうのはちょっとね、みたいなのも多分あったりするだろうし、
自分たちだけの場所が欲しいみたいなのもあるのかなって思うんですけど。
やっぱりお金が…みたいなことを心配してトム・ハンクス側はなかなか買うのをしぶるんですよね。
っていうのが何とも結構ありきたりの話ではあるんですけど、
でもそれが結構後々の夫婦関係にも影響してきてみたいなところを描いていく話にもなっていて、
めちゃくちゃ非金だなって僕は思ったんですけど、
夫婦倦怠者の中でもだいぶ非金な方だなって思って。
逆にフレッシュだなってちょっと思ったりはしたんですけども。
家買うの大変だよなっていうのをすごいちょっと思ったりしましたね。
お部屋探しで諸々あった大井さん的には結構タイムリーな話題かもしれないですね。
そういうことですよ。家って何ていうか、それぞれのこだわりが出るじゃないですか。
ちょうど今まだ全然絶賛家探し中なんですけど、
どこの土地にまず住みたいかっていうところも色々それぞれあったりして、
それこそ今関東に住んでるんで、都心から離れたほうが家賃を得やすいわけですよ。
でもその離れた場所に住むっていう覚悟が2人の中で何となくズレがあったりして。
その土地見聞いた瞬間に向こうが、「あーどこどこねー?」っていう一言を言ったりするっていう。
なるほどな。
まあ確かに、それってつまりある意味その関東のミニシアターとかからは距離を置くっていう選択でもあったりするんで。
なるほどね、はい。
そうなんですよ。
大事ですよね、その辺ね、やっぱりね。
いやーとはいえな、真ん中はすごく高いしな、文化的なんだけど確かにっていう。
なんかそういうのもちょっと今話聞いてて思ったりもしたし。
あと場所についての記憶の映画っていうと、僕すごい印象的だったのは、
ゴーストストーリーだ、デビット・ローリー監督の。
はいはいはい。
あれもある意味自爆霊になっちゃった幽霊が、
本当いろんな次元の、時間軸っていうことを超えてその場所についての記憶を探っていく映画でしたよね。
そうですね、すごいどこまで飛んでいくのみたいな話になっていく面白さがありますよね、あれもね。
そうそうそう。
あの映画多分確か僕の記憶だと時系列がバラバラだったんじゃなかったかなっていう。
だからあの家が、あの家が終わった後の話、未来の話から始まるのかなって思ったら過去に戻ったりとか。
あるいは現代、あるいはもうちょっと未来の話なのかなってところに行ったりとかっていうのもあって。
なんかすごいヒアーとアプローチが近いのかなというか、描こうとしているものが近いのかなっていうのはすごい話を聞いてて思いました。
そうですね、ある意味ちょっと近いのかもしれないですね。
ただ、ただそこにずっとカメラが置いてあるだけというのが面白いんですけど、ヒアーはあくまで。
確かに。
お化けとかが出てくるわけでもなく、ただそこにカメラずっと置いてましたという手で進むみたいな感じなので。
それこそ、最近こう感じだったらプレゼンスだったらお化けの視点って感じでカメラが置かれますけど、もう壁ですもんね。
はい。
壁っていうかもう。
それにちょっと近い試みではやっぱりありますよね、やっぱりプレゼンス的では。
うん、確かにそうなんですよね。
だからやっぱりこう、画面外で起こったことはやっぱりちょっと分かんなかったりもするみたいな。
のがやっぱりちょっと想像力をかきたてるところもあるし、あと結構ちょっとあれなんだよな。
トム・ハンクス演じるその主人公、結構絵描くのが上手いくって、お化けになれるじゃんみたいな感じの人なんだけど、
まあでも結構ちゃんとロビン・ライトの方に子供が妊娠したので、ちゃんとした仕事つかなきゃなーって仕事ついててみたいな流れが。
でそれはポール・ベタンに演じるお父さんもそういうちょっと近いような流れというか、軍人として頑張ってきたんだけど、戦争とかで。
でもいよいよその、戦争の英雄とかそういうなんか基金だけではやっていけないから、ちゃんと働いてみたいな。
営業職で頑張るんだけど、クビにもなってみたいな、結構世知辛いところというかもガンガンやっててみたいな。
という意味でもなんかちょっと、なんというか、花束みたいな恋をした的な要素的でもちょっとあるみたいな。
それを文字通り定点観測でやるってのが面白いですよね。
そうなんですよね。なんかそこがやっぱ面白いというか、もうね、大御所というかね、人がなんかこんななんかちょっとチャレンジングな試みというかしてるのがやっぱり面白いなーって思いますし。
僕はすごい面白い映画だなというふうに思いました。
なんか切り口がすごい3分的だなっていう感覚あるんですけど、ゴーストストーリーとかに比べて。
例えばそれを捉えてるのがもうカメラでしかないっていう、固定されきっていることでもうこれはカメラでしかないって割り切ってる感じとか、
なんだろうその大きい視点では捉えてるんだけど、一箇所に置かれたカメラで見続けるって、もうなんか自立を観測していますみたいなすごい3分的だなと思って。
そのドライさがちょっとおもろいなっていうのは感じてたんですけど。
確かに結構3分的だと思いますね。確か一連の話の流れみたいなのはあるんですけど、
取り立てでなんかめっちゃ面白みがあるのかっていうとそういうわけでもないみたいなことはあるとかっていうのはありますね。
そこがまた僕は魅力だと思うんだけどつまんないっていう人はいるだろうなっていう感じはしますね。
なるほど。
こんな感じですかね。
もう一本ちょっと喋りたい映画が、赤い糸、輪廻の秘密っていう映画なんですけど、
これご存知ですかね。
名前は聞いたことあって話題にもなってましたよね。
そうですね。台湾の映画で、公開年がちょっと忘れちゃったんですけど、その年の台湾のナンバーワンヒットみたいなした映画っていうか。
でも台湾のうち猫でバンバンかかってるタイプの映画というか、っていう感じですよね。
だから日本で言うんだったら東宝が手掛けるなんかすごい大作系のアニメ映画とか、
これファンタジーっぽさもあるのでそういうのに近い立ち位置みたいな映画かなと思うんですけど、
なかなかこれ日本に入ってこなくて、
それを見兼ねたある台湾映画社っていう2人でやられてる配給会社というか、台湾映画が好きな2人がやってるみたいな。
配給会社さんが映画の上映をしようみたいな感じで買い取って、上映券だけ買ってるのかなっていう感じで、
今映画館でいろんなところでミニシアターを中心にかかってるみたいな映画になってまして、
なかなか入ってこないなーって思ってたら、どうやら配信とかの権利をディズニーが持ってるらしいと。
他の地域ではディズニープラスとかで配信をされてるっぽいんですけど、
日本ではどうにもこうにも配信が来ないと。
おいおいおいおい、見たいのにどういうことやねんと思って、上映券を買って上映してるという経緯で見れるようになってるっていう感じなんですよね。
その上映券も多分今年の11月とかで切れるってお話されてましたね。
トークイベントもあったんですけど、見に行ったとき。
なので、その多分上映券が切れてしまったら、日本で見れる機会というのが今のところほぼない状態になるっていう感じですね。
もうあとディズニーにめっちゃ続くしかないっていうか、っていう状態らしくて。
なので貴重な映画ではあるっていう感じで見に行ったんですけど。
これが結構ジャンル山盛りの面白い娯楽作だったんですけど、
話としては、ある主人公がいて、雷に撃たれて亡くなっちゃうんですけど、
そこでその主人公は死後の世界というか、死後に川を下る前のちょっと手前ぐらいの世界みたいに飛ばされて、
そこでいろいろ査定があるんですよ。
この人が今どういうことしてきたとか善行とか悪行とかみたいなのを査定して、
それでこの人の査定をするんですけど、雷に撃たれた関係でそれを読み取る機会がきちんと読み取れないと。
そのせいで正確に判断ができないみたいな状態で、
ただその人の善行と悪行のパラメーターみたいなのがあるんですけど、
それでいうと悪行の方が多いみたいな感じになっちゃって、
本当はもっといいことしてるはずなのにみたいな。
生きどったりするんですけど。
ただそれでもより良い天国というか極楽に行くための仕組みみたいなのがあって、
神様に代行する仕事みたいなのがあって、
それをやることで善行を積むみたいなことができるみたいな感じになってて、
彼はユエラオっていう神様の仕事をするんですけど、
ユエラオっていうのがいわゆる運命の赤い糸をつなげるっていう仕事なんですよね。
なのでタイトルが赤い糸ってついてるんですけど、
そういう誰かと誰かを赤い糸でつなげるお仕事をするっていうことで、
善行を積んでいくみたいな話になるんですけど、
その記憶を失っている状態から始まるんですけど、
その記憶がだんだんわかってくるんですよね。
それが結構大きなファンタジーというかファンタジー恋愛、
ファンタジーラブストーリーみたいな感じに大ネタとなってくるみたいな感じになってて、
かと思ったらめちゃくちゃホラーチックな怖いシーンもあるし、
あと劇中すごい犬が出てくるんですけど、
この犬の演技がめちゃくちゃ良くてみたいなすごい中堅というか、
犬映画としても良かったりとかっていう、
いろんなジャンルごったにみたいな感じなんですけど、
結構コテコテの演技みたいな感じもするんですけど、
見てて全然泣くさが嫌じゃなくって、
なんかすごい面白く感じられるみたいな、という風になってて、
これは結構エンターテインメントとしてなんかめちゃくちゃ楽しいっていう映画になってて、
これ結構今現状見るのがちょっと難しいみたいな感じに置かれているのが非常にもったいないっていう、
タイプの映画になってましたね。
もうちょっと最後は歌の力も、最後良い歌が流れるんですけど、
歌の力もあってね、結構感動みたいな感じでもね、持ってかれるタイプの映画で、
すごい良い娯楽作なので、これちょっと見れる方は見てほしいなって思ってる映画ですね。
いや行きたかったんですけどね、限られすぎてて。
そうなんですよね。かなり限られてるんですけど。
今は大阪だと第7芸術劇場でやってたのかな?だんですけど、
延長が決まってまたゴールデンウィークにやるみたいな感じにはなってましたね。
もうちょっと本当にジャンルごったになんで、
ポストカード配られるんですけど、いろんなバージョンの。
それがいろいろそのジャンルのごったにを創造するような感じで、
結構ポストカードの種類たくさんあって、
全部テイストが違うみたいな感じになってるので、
そのちょっとごったに感も楽しみつつ、
どこに物語が行くのかなみたいなのもすごい楽しくなる感じですごく面白い映画なので、
ちょっとお時間ある方は是非見てほしいなーってタイプの映画でした。
なるほどなー。タイミングが合えば是非。
はい。今週はそんな感じですね。
では大井さん、いかがされてました?
今週はですね、
エドワード・ヤンの4Kリマスターで上映されたカップルズを見てきました。
結論から言うと傑作でした。
傑作なんてことは分かりきってるんですが。
ただ、僕前作というか、去年4Kリマスターで公開された恋愛時代も見てたんですね。
ただ正直恋愛時代そんなに刺さってなくて、
というのもめちゃくちゃある話、コメディーってテイストはすごい軽いんですけど、
人物が多くてむずいんですよ。一発で撮られるのが。
10人前後の若い若者たち、恋愛時代の話ですけど、
いろんな、特に説明もなく現れては関係性が変化していくっていう映画なので、
今誰と誰が話してるんだっけっていうのがどんどん分かんなくなっていくんですよね。
というので正直恋愛時代は途中でかなり挫折をしてしまったっていう過去があって、
今回ちょっと大丈夫かなって思いながらカップルズを見たんですけど、
こっちはめちゃくちゃ分かりやすくというか、
筋もすごい綺麗になってましたし、恋愛時代で描きたかったことをより洗練して描いてるって感じがあって、
めちゃくちゃ面白かったです。
これもさっきの赤い糸と同じ台湾映画なんですけど、
こっちの話は少年、いくつかグループが、これもまた群像劇的な感じではあるんですけど、
とある不良少年というか、人を騙して詐欺を働いてお金を稼いでるみたいな4人の少年グループがいて、
これ現代マージャンって言うんですけど、たぶんそこにかけてたりすると思うんですけど、
その4人のグループっていうのは、どうやらそのうちの1人レッドフィッシュって呼ばれてるリーダー格なやつがいるんですけど、
こいつっていうのはお父さんがすごいビジネスマンで成功してる人なんですよね。
の息子みたいな。
だからそのお父さんっていうのはめちゃくちゃ借金を抱えて、家族捨ててどっかに逃げてるわけですよ。
で、その息子レッドフィッシュはちょっとその父親のことをコンプレックスに思っていて、
でも父親に対して憧れもあるから、
俺もいつかああいう風になって、劇中ですごい印象的なセリフで、
世の中にはバカと悪党しかいない、どっちかしか選べないんだっていう風な話をして、
俺は悪党になるんだっていう話をするんですね。
それは父親がまさにその悪質にお金を稼いでた人だったからってことだと思うんですよ。
で、そんな中でその4人グループの中で一番その親入りの男の子っていうのがいるんですけど、
この男の子がとあることでフランスからある別のイギリス人の男性を追ってきた、
マトラだったかな?っていう女の子と出会う。
マルトか。マルトっていう女の子と出会うと。
で、この2人がちょっと恋中になっていくっていう。
恋中なんだけど、くっつくのか、それともどうなるのかっていうのがわからないような感じになっていって、
そこからお話がどんどん転換していくっていう感じになっていくんですけど、
なんていうんですかね。
とにかく世の中への絶望感がすごいというか。
まさにさっきレッドフィッシュが言っていた、世の中にはバカと悪党しかいないって本当にそういう話なんですよ。
だからそれぞれはそれぞれの人間を代替可能な存在としてどう利用しようかって思っているし、
それを利用しよう利用しようってしたら実の中で利用されてたりもするしっていう、
何を信じていけばいいんだよみたいな感じにどんどんなっていくんですよ。
映画の中盤も最悪のシーンがあるんですけど、
4、5人の中のある人に香港って言われてる男がいて、こいつがめちゃくちゃイケメンで女性にモテるんですよ。
彼がある女性をお付き合いするというか、一晩でワンナイトラブで捕まえてきて、
それを4人、ルームシェアで住んでるんですけど、4人の男の子たちは。
そこに連れてきて、朝を迎えるわけですよね。
そしたら、俺の友達なんだからやらせろよって言って、その子を回そうとするわけですよ。
っていうシーンが途中盤にあって、そこもある意味香港っていう顔のいい男を利用して、
自分たちの利益を利用してやろう、女の子を利用してやろうっていう風にしてるっていうシーンなんですけど、
本当に見てる最中、最悪のシーンだなって思ったんですけど、これが中盤というか、とある場面で反転するんですよ。
この香港という男が、ある女性を透け込まして、なんとか彼女の弱みを握ろうと思ったら、
逆に女性3人に彼が侵されるっていうシーンが出てくる。
お前なんていうのは顔と体がいいだけだ。
お前のそこには何も求めていないって言って、香港が自分のプライドがズタボロになって泣き崩れるってシーンがあるんですけど、
この映画、このさも如くその前半で利用してたものっていうのは、後半ですべて反転していくっていう話になるんですよ。
構造的にも見事だし、そこにじゃあ恋愛って何なのっていうところが問いになっていくというか、
恋愛も利用する?されるなの?っていう。
いやー、すげーっす。マジで。
結構その、登場人物たちのセリフの感じとかはすごいコメディだし、
なんというか、めちゃくちゃセリフだけで見るとすごい軽い感じの映画にも見えるんですよ。
特に途中で出てくるマフィアがいるんですけど、レッドフィッシュを追ってくるマフィアっていうのがいるんですけど、借金の取り立て屋ですよね。
彼らはめちゃくちゃコメディリリーフっちゃコメディリリーフなんだけど、でも彼らも彼らで誰かに利用されてるんだよなって見えてきたりとか。
なんかその、この社会自体の軽薄さみたいなものがそのコメディに被せられてるように見えてくるんですよ。
だからこそその絶望感がより深まるというか。
そんな軽薄なこの世界の中で、そこに愛はあるんかって話になるんですよ。この映画。
それがちょっとね、ちょっとだからアノーラも思い出しますよね。こういう話聞いてると。
で、ラストは確かにアノーラとも少し重なるところもあるんだけど、この映画の方がちょっと愛に祈りみたいなものを捧げてる気がちょっとするというか。
それでも信じようとするって感じがこの映画の方がよりするんですよね。
なんかその辺のドライさと、でも最後のちょっとウェットさのバランスとか含めてめちゃくちゃ見事でした。
めっちゃ見てー。
いやもうお二人とも好きだと思います。
なんか想像と違ったかもしれないです。
話聞く限り凄まじいですね。
いや、混乱して、僕、あのなんか不良が殴り合って理解し合うっていう文脈はなんというか、学んできてるからわかるんですけど、いじめって分かり合えるんだみたいな。
ちょっと驚きがあったなっていう感じだったんですけど。
はい。で、まあ余談なんですけど、前田さんジークアックス見てなかったです。
あーそうなんですね。
もう未だにずっと機動戦士ガンダムをフツフツと煮込み続けていて、あの、ヤバいんですよあの人本当に。
前田さんよりガンダムに詳しい人間とかガンダムを好きな人間ってこの世界にいくらでもいるんですけど、あの、ブライトに対する解像度めちゃめちゃ高いんですよ。
あの人だけ機動戦士ブライト見てるんですよ。
機動戦士ブライト。
すごいんですよ。あの、ちょっとね、マジでブライトに関しては世界ランカーだなと思って、あの、ちょっとね、もしあの話する機会があったら感動しますよ本当に。
あーなるほど。
ブライトここまで掘り下げてる人こんなおらんわと思って本当に感動したんですけど。
で、でですね、そこで前田さんに話して取り付けてきました。
力王会と逆襲のシャア会。
おー。
やりましょうってことに。
逆襲のシャアはなんか今度リバイバルか何かで見るかもしれないらしいんで、見たらもう一回声描きしようと思うんですけど。
で、力王も責任とって力王会やりましょうねって言ったんですけど、あの人ね、力王のことあんま信じてないんですよ。
いやまさか番組で取り上げたからって力王そんな見る人いないでしょって言ってて。
いやいやいやいやその、力王のことをあなたが信じなくてどうするんですかっていう。
いや本当ですよ。
お前が一番信じてやれよって。
で、僕らは力王のことは信じてないけど、力王のことを信じている前田さんのことは信じてるから。
ただちょっと前田さんがその力王を信じきってないんで、そこで取り付けた約束が、もうその力王会をやるっていうのを決まるまでに、力王に関するお便りが10通来たらやりましょうって話にしたんですよ。
なるほどね。
だからもう力王会いつやるかわかんないんですけど、とりあえず力王を見た人はお便りください。
そのお便りが10通溜まったら前田さんを呼びます。
召喚の儀式やって。
実際まだそれは交渉のテーブルにつくっていう約束を取り付けただけなんで、お便り10通来ても本当に出てくれるかどうかわかんないんですよ。
ただ交渉をすることができるっていう状態なんで。
交渉権獲得って感じなんですね。
映画界でよくあるやつね。
交渉権、はいはい。
なんで、とりあえず力王を見た人はお便りください。ただそのお便りが読まれる保証はどこにもないです。
すごいお約束やなっていう。
あともう1個だけお知らせさせてもらいたいんですけど、今度5月8日金曜日に僕と前田さんで週間曲がりで酒かすバーっていうバーをやります。
アルコールで恥の多い人生を歩んできた人たちのためのバーとしてやらせてもらうことになったんで。
アナザーラウンドの人たちがたくさん来るわけですね。
そうなんです。元酒かすと現役酒かすの2人が店長をやる予定ですので。
映画の話できる保証は全くないです。
でもよかったら来てくださいっていう感じでして。
めちゃくちゃ面白そうな回じゃないですか。
よかったら来てくださいっていう感じなんですけど。
っていうのが2週間前の話で。
その後僕は前回結局映画を見れないままお休みいただいたんですけど。
そのままコロナにかかりましてお出かけできない状態になってたんですけど。
その間今回のアンダーザシルバーレイクに向けてアンダーザシルバーレイクと関連性のある作品を徹底的に勉強しました。
まずヒッチコックの中でも関連性があると思われる裏窓。
具体的に裏窓は引用されているのと目眩ですね。
謎解きにハマって人生が壊れる奴の話としてゾディアックを見てきた。
アンダーザシルバーレイクの劇中で上映されている映画として
100万長者と結婚する方法、マリリン・ボンローが出てるやつと
第7天国、ジャネット・ゲーネが出てるやつを見てきまして。
細かくは触れないですけど、目眩は番組で取り上げていいと思います。
すごい目眩は。
僕目眩20年ぶりぐらいに見たんですけど
全然解像度が違いました。
とにかく男はキモすぎるんですよ。
幻想に撮られた男はキモすぎやなっていう。
すごいですよ、目眩は本当に。
目眩はやってもいいかなっていうのと
100万長者と結婚する方法は
マリリン・ボンローが眼鏡をかけてるんですよ。
それだけでガッツポーズで。
普通にロマンティックコメディとして結構面白いとは思います。
第7天国はジャネット・ゲーナめちゃめちゃ可愛いです。
今回アンダーザシルバーレイクに向けて予習した作品の中で
一番の傑作だと思いました。
サイレント映画なんでだいぶ見るの難しいというか
見てて慣れがいるっちゃいるんですけど
かなりの大傑作だと思います。
第7天国よかったら見てくださいっていうね。
もうアンダーザシルバーレイクに向けて
肩ブンブンなんですよ。
主人公みたいなことしてますよね。
シルバーレイクの謎を解いちゃうぞっていう感じなんですけど。
いやすごいな。
ちなみに結構昔の映画じゃないですか。
第7天国とか。
それってもうあれですか?
配信とかでやってるってことなんですか?
Amazonプライムであります。
Amazonプライムはそうなんですね。
百万長者と結婚する方法とかは?
は、ユーネクストにあります。
そんなにアンダーザシルバーレイクと関係はないとは思うんですけど
ただモチーフはある程度共有してる部分はあるんですけど
別に読み解きの役には立たないとは思います。
そうなんだよな。
掘りたくなるんだけど
掘ったところで?みたいなことで問われる映画ですよね。
それが結構核心ですからね。
っていうね。問われますけどね。
だから正しいんですよ。
掘ったところで何も出てこないっていう。
そうね。
で、復活してゴーストキラーを見てきました。
面白いです。
ちょっと時間がないので掘り下げないですけど、面白いですこれは。
レイビー・ワルキューレの流れで見て
こうなるかっていう面白さのある作品だと思うので
結構僕は今年の中でも好きな映画でしたね。
はい、っていう感じでして
あと、すいません。