1. 映画の話したすぎるラジオ
  2. 第226回(2)『近畿地方のある場..
2025-08-27 1:10:49

第226回(2)『近畿地方のある場所について』フェイクに求めるのはリアリティ?完成度?

『近畿地方のある場所について』の話をしました。

怪現象の記録映像が連なる前半と、様相が変わる後半とで、フェイクドキュメンタリー風ホラーに求めているものは何かについて話しています。

■映画紹介屋さん

あなたが映画に求めることや、雑談の中から見えてくる“今のあなた”の気分や性格など…そんな情報からあなたにぴったりの映画を紹介したり、映画について語ることもできるお店です。映画好きのスタッフが、あなたの好みや価値観に寄り添いながら、世界を広げる一本との出会いをお手伝いします。

  • 日時:2025年9月6日(土)・9月7日(日)
  • 料金:1,000円(税込) お1人様20分
  • 場所:大阪市北区梅田3-1-3ルクアイーレ4F「sPACE」
  • 予約:https://coubic.com/lucuaosaka/2231946

■メンバー

■映画の話したすぎるBAR

■お便り

■SNSアカウント

■番組グッズ販売

The post 第226回(2)『近畿地方のある場所について』フェイクに求めるのはリアリティ?完成度? first appeared on 映画の話したすぎるBAR&ラジオ.

Copyright © 2025 映画の話したすぎるBAR&ラジオ All Rights Reserved.

サマリー

このエピソードでは、近畿地方に関連するホラー映画について議論されています。特に、監督の白石浩二の作品がオカルトや未解決事件との関係を描き、映像のリアリティや作品の完成度に焦点を当てています。映画『近畿地方のある場所について』の印象についても語られ、特に前半の表現やリアリティ、後半のストーリーテリングの転換点についての議論が展開され、作品に対する評価が多様であることが確認されています。近畿地方にある場所を題材にした映画のリアリティと完成度についても話され、特にフェイクドキュメンタリーにおけるホラーの楽しみ方や、視聴者の期待に応えるための映像表現の工夫が取り上げられています。近畿地方の特定の場所に関連するホラーの要素や呪いについても探求され、ホラー映画やゲームのキャラクターやストーリーのリアリティや完成度の求め方について議論が行われています。また、近畿地方の特定の場所に関する興味深い話題が展開され、登場人物の描写や映画作りのリアリティについて考察され、呪いや母の愛がテーマとなりその影響で物語がどのように進化するかが語られています。

近畿地方のホラー映画
今日のテーマトークは、近畿地方のある場所についてです。はい、ではマリオンさん、解説お願いします。
はい、映画ドットコムより解説を読ませていただきます。 このホラーがすごい、2024年版で第1位を獲得するなど大きな話題を読んだ、
雪人によるホラー小説、近畿地方のある場所についてを、 貞子VSカヤコ、さゆりの白石浩二監督が映画化。
オカルト雑誌の編集者が行方不明になった。 彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは、幼女失踪事件や中学生の集団ヒステリー事件、
都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件や怪現象の数々だった。 同僚の編集部員、小沢雄生は、オカルトライターの瀬野千尋と共に、
彼の行方を探すうちに、それらの謎がすべて近畿地方のある場所に繋がっていることに気づく。 真相を確かめようと、二人は何かに導かれるようにその場所へと向かうが、
そこは決して見つけてはならない禁断の場所だった。 オカルトライターの千尋役で、菅野美穂。雑誌編集者の小沢役で、
赤瀬英二が主演を務めた。白石監督と、スマホを落としただけなのにシリーズの大石哲也が共同で脚本を手掛け、原作者
瀬須治が脚本協力、シーナリングか書き下ろし主題歌を担当している。 はい、ではここから内容に触れる話入っていきますので、ネタバレされる方がいたら是非見てから聞いていただけたらと思います。
では最後の感想、マリオンさんいかがでした? そうですね、前回のオープニングトークでもちょっと先に喋ってるっていうのはあるので、またちょっと同じことになってしまうとは思うんですけど、
本当にその不気味な映像資料の数々を白石監督の経緯の良さでまとめ上げるみたいな、一本かなっていうふうに思ってます。
それがすごくうまくいってると僕は思っていて、原作が本当にある種、本当に資料を読み込んでいくみたいなものっぽいんだろうなと
おそらく思うので、ちょっと原作読んでないので、すごいぼんやりとした感じで喋りますけど、それってもうなんというか、
こちらがね、能動的に何かいろいろ探偵役として読んでいって初めて面白くなったりとか、そういうゲームの何かコレクションみたいなものあると思うんですけど、
そういうホラーゲームとかでよくある日記を集めるみたいな、ああいうのを読んでいってそれが怖いみたいな話だと思うので、それを映画に激映画にするっていうことですごくそれはちゃんとまとまっていると僕は思っていたので、
ちゃんとなんか嫌な呪いを受け取って帰らされるしっていうのもあって、すごくちゃんと怖がらせてくれるすごく面白い映画だなっていうふうに思いました。
あとその不気味な映像資料とか出てくる、都市伝説とかが、よくネットとかである検索してはいけない言葉とかってあるじゃないですか。
ああいうのでヒットしそうなオカルト話とか映像とかがてんこ盛りで、そういった意味でもすごくね、
僕そういうネットのオカルト系の解説をしているような動画とかよく見ていたので、そういった意味でもすごい親近感の湧く内容で、現代のホラーだなっていうふうに思いました。
はい、大井さんいかがでしょうか。
いや面白かったですね。ある意味ここ最近ファウンドフッテージも乗って、ちょっとまあもうある意味王道になりつつあるのかなっていう気がしてますけど、
白石浩二監督まさにそこ出身の、怖すぎとか呪いとかフェイクドキュメンタリー的なホラーを作ってきた監督だからこそ、
そのフッテージの映像のリアリティがまあやっぱすごいですし、この映像を映画館で見るって違和感が、よりなんかいいなってなったというか、
前回それこそ呪音を映画館で見られたって話を山口さんがされてたと思うんですけど、なんかこの荒い画像のものをあえて映画館で見る、みんなで見るっていう、なんかそのなんていうんだろうな、不自然さみたいなものが、なんかより今作においてはこう、見てはいけないものを見てる感みたいなものもすごい感じましたし、
あと僕原作読んでるんですけど、単行本版の方ですね。無行本版と単行本でちょっと内容が違うらしいので、単行本版読んでるんですけど、単行本版だけだとやっぱちょっと怖がるには足りないというか、怖さよりも謎の方が残るタイプの原作だったなって記憶があるんですよ。
もうちょっとこっちを怖がらせてくれてもよかった。もちろん一個一個の階というか階段みたいなもの自体は結構怖いものが多いんですけど、そういうちょっと物足りなかったなーって印象があった中で、本作はやっぱり映画的テンションで最後求め上げるじゃないですか。
それと最後に出てきたあれのビジュアルとかはちょっと原作とはやっぱり違うんですけど、あれはあれでありっていうバランス感でやっぱ描かれてると思うんで、僕は映画版の方がある意味万人受けって言い方でいいのかな。でも多くの人が納得して買えれるような終わらせ方になってるのかなっていうのはちょっと思いましたね。
っていう意味ですごいありだなって思いました。
僕はですね、面白かったです。すごい面白かったなぁと思いました。
で、前回そのジョンの話して、ジョンは違和感があったって、まあそのあまりプラスに働いてない意味での違和感があったって言い方をしたんですけど、
そのジョンは画質がめちゃくちゃ荒いっていうのがまあその全体通してそうで、まあそれをそのまま映画館で見るっていうのがプラスに働かない違和感だなと思ったんですけど、
本作はあくまでその劇映画として通している中に、ファウンドフッテージが画質の荒いものが差し込まれるって感じだから、
違和感がないし、むしろ個々のファウンドフッテージの完成度はむちゃくちゃ高いなと思って、特にニコ生と日本昔話の完成度は至極の出来だなと思いました。
あれは本当に素晴らしいなと思って、で、そういうあの全体的にそのファウンドフッテージの中身がこうインターネット以降にこういうのって怖いよねって言われるものを上手に再構成してるなっていう感覚があって、
日本昔話もそのもともとあったものですけど、インターネットの中で日本昔話のあの話怖かったよねみたいなその噂がちょっとその日本昔話の怖いエピソードのこう深刻化みたいなのをしたとこもあったりすると思うんで、
まあそういったインターネット的な感覚を見事に落とし込んでるなと思って、特にもうその前半の各記録が連続して描写されていく展開は本当にあのダシの効いたホラーだなと思って、もう素敵だなと思ってましたし、
視聴者の感想
後半はあれはあれでだなと思うんですよ。ダシが効いてて上品な大味だなっていうところで、味変してちゃんとお腹に溜まるものになって、食べた食べたって言って映画館出れたなと思って、で、それが決して完成度の高さだとは言わないんですけど、
一個の映画としての満足度っていう意味ではかなりあるなと思って、いっそこう突っ込むことも含めて楽しんでると思うから、いやいや急にここからこれなんかみたいなのもちょっといい意味で僕は持って帰れたかなと思いました。はい、てな感じでしたね。はい、ではお便りいただいてますので紹介させていただきます。まずは1通目、大石さんお願いします。
はい、M原さんからですね。
店長メンバーの皆様こんばんは。
テーマ作品、原作小説やコミカライズ版などは未読のまま何も知らない状態で鑑賞しました。本作をトータルで見るとうーんという評価ではありますが、モキメンタリーの出来はとても良かったと思います。
特にニコ生風の映像はコメントにも嘘くささがなく、激出した出来に感じられました。
他に漫画日本昔話調のアニメ、宗教動画の2本もいかにもありそうな映像で気に入っています。
最後に映画終盤について、展開そのものはともかく主演の菅野美穂の表情は良かった。彼女のキャリアの初期の代表作であるイグナの娘を連想したのは私だけでしょうか。本作の皆様の感想を楽しみにしています。とのことです。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
本作の劇中のモキメンタリーのそれぞれの出来に関しては、多分皆が高く評価するとこなんじゃないかなと思うんですけど。
特に僕は前回のマリオンさんのを聞いてめちゃくちゃ期待してたニコ生。もう最高でしたね、ニコ生。
ニコ生ですよね、あれは孫子となっきく。
コメントがニコ生でしたもんね。
ニコ生なコメントでしたよね、あれはね。
ああいう中で生きてましたね、私は。恥ずかしながら。
何だろう、もっと悪いところにいた気がするんですけど、コメントの質的にはみたいなのはあるんですけど、もう本当に平気でその言葉を使うんだみたいな流れてくる感じとかも本当にニコ生っぽいですよね。
結構本当に絶妙なバランスで作り上げてるなと思って、コメントもちょっと柔らかくなってるけど、まあまあギリこれぐらいの温度感普通にあるよなっていう。
なんか見てて、ああ今日は口悪いやつちょっと少なかったっていうぐらいの感じだと思うんですけど、あれって。
いやーでもね、ああいう放送絶対みんな口悪いと思うんだよなっていう。
それはそう。
絶対口悪い。
もっと酷いと思う。
もうああいうホラーコンテンツ系の生放送を見るなんて、ものすごい冷静感のある人しか多分来ないんで、ああいうのね。
僕は知ってるんですって。僕は知ってるんですって言うのもおかしいんですけど。
コメントとそうですけど、生主もちょっとね、時代感あふれる感じがまた良かったですよね。
そうそうそう。ああいうちょっとね、まあなんて言うんですかね、イキった感じ。
いやもうね、放送してる側もそうならざるを得ないんですよ。コメントがだってあんな感じだから。
それに立ち向かうためにああなるしかないんで。その辺の感じもね、非常によくわかるっていう。
いや僕はあの、人生で1回だけ大学時代に友人に連れられて、ちゃんと心霊スポットと言われてるところに夜中に行ったことあるんですよ。
おー。
近畿地方のある場所にあるんですけど。
ほうほうほう。
はい。いや本当にね、やっぱりね、人間が生きてた痕跡ってめちゃめちゃ怖いんですよね。
うん、なー。
さらにまあこの劇中のニコ生映像はその生きてた痕跡以上の意味があるから、それを見つけちゃったらもうちょっと僕、死んじゃうかもしれない。あそこで本当に。
いや、あの家の美術すごくないですか。
いやすごい。
なんか汚しって言うんですかね、ああいうのね。まあああいうなんか古い家をベースに使ってるとかあるんでしょうけど、
にしてはもう本当にそういう家にしか見えないじゃないですか。
あれは本当、映像のそのなんというかリアリティのある感じって、プラスそのやっぱ美術の効果がすごいだろうなっていうのはちょっと思いましたよね。
やっぱちょっと出てくる演出が過剰なレベルというのがまた良くて、
普通の心霊スポットであそこまでのものって多分ないと思うんですよ、あんまり。
あくびその紐の数というか、異常というかちょっと度が過ぎてるじゃないですか。
うんうん、そうですね。
だから小説で読んでる時には、なんかもうちょっと現実的なイメージだったんですよ、どちらかと言うと。
はいはいはい。
それをあのレベルでいくと確かに異様さが増すし、マガマガしさが数十倍にはなるんで、あのなんか、あの尋常じゃない空間に来たなって感じがまた良かったですね。
うんうんうん。
その一般的な心霊スポット、まあ一般的な心霊スポットって言い方がなんか適切かどうかわかんないんですけど、
その人間の痕跡そのものが怖いけど、あれは明確にさらにこう糸を重ねてるじゃないですか。
あんなことになるってもう、悪意がないとあんなことしないから、やっぱそれを見ちゃう怖さってあって、やっぱり心霊スポットって、まあバー自体の怖さもあるけど、
悪意のある人間がそういうとこに集まりやすいこと自体も怖いから、なんかその、これをやった人がここにいたらどうしようっていう怖さ、すごい良いですよね。
あかんあかんあかんってなりました、ほんと。あのシーンマジで早く終わってほしくて。
いやほんとに見てて辛かったなあ。
うん、きつかったなあ。
ほんとに早く終わってくれって思いましたよね。
あとあの子供部屋ね、恐竜好きな子だったんだなって思いましたよね。
ああ、確かにね。
あそこに散らばってる恐竜のおもちゃ、僕一個持ってるやつあったなとか思いましたし。
あとなんか猿の人形あったのとか謎で。
そうですね。
今度あのオズクッド・パーキンスのザ・モンキーでしたっけ?
あの動き出すと誰か死んじゃうみたいな猿の人形の話の絵があるじゃないですか。
あの猿みたいなやつがどこに突っ込んでんのとか、気になっちゃった気になっちゃったよみたいな。
なんか遊び心かしらみたいな、ちょっと思いましたよね。
うん。
根っこのまま、うわマジで本作の薄美のシーンですね。
日本昔話も本当に良かったですね。
ちょっと最近っぽいアニメかなって気がせんでもなかったですけど、質感はまさに日本昔話のそれと言っていい。
かつその日本昔話の中での、あかんかい見ちゃった感、空気感がすごい良かったなと思って。
メインバトルとしても何やの話っていうね。
映画の前半の印象
ちょっとあれは質感とか本当それっぽくてめっちゃ見事だなって思ったんですけど、そんな話テレビでやるかなとかちょっと思っちゃったりはしたんですけどさすがに、わかんないけど。
ちょっとね、なんかあの、小朝以上に生々しさがテレビでしにくいなとは思って、あの話は。
ちょっと生の匂いがしすぎるぞとは思って、これをちょっと子供向けには、その人が死ぬとかよりもそっちの方が子供に見せにくいなとは思いましたけど。
うんうんうん。そうなってんな。
でもまあまあなんかその、そこも含めて、間違って放送しちゃったのを間違って見ちゃった感として、まあギリありかなっていうぐらい、ちょっと過剰だと思います。
確かに。それはそうかなとは思いましたね。
まあだからこそ多分、なんかネットで伝説の回みたいになりうるんだろうなとは思いましたね。
そうですね。本当にあの、検索してはいけない言葉みたいな、ノルタイプのやつですよね。
うんうんうん。
はい、じゃあ次のお題いきましょうか。マリオンさんお願いします。
はい、さけるチーズさんからです。
こちらのでちょっと長めなので、ちょっとこちらで少し短くというか、はしょったりとかしているものをちょっとお読みしますね。はい。
こんにちは。初めてお便りを送らせていただきます。
4ヶ月ほど前に映画の話しさすぎるラジオを初めて聞いてから、通勤の途中などのお供としていつも楽しく配置をしております。
さてテーマ作品の感想ですが、前半はかなり楽しめたのですが、後半はうーんという印象でした。
ちなみに原作は未読です。前半部のフッテージ映像はどれも怖かったです。
特に林間学校のパニック感と心霊スポットに突撃したユーチューバーの映像はかなりのものでした。
少女失踪事件のニュース番組の映像もかなりリアルで、かなりの作り込みだと感じました。
様々な資料映像をラレス的に見る構成は、ショート動画に見られた10代20代くらいの観客にも馴染みやすい構成であるとともに、
短い階段を積み重ねていけるという2つの点で、長編のホラー映画としてかなり有利だと思います。
まるでJホラーのクラシックでもあるジオンのようで、元々原作がかなり映画化向きな作品だったとも言えるでしょう。
皆は気づいていないけれど、確かにあった巨大な階位に少しずつ踏み込んでいく過程はやっぱり怖かったです。
お便り上では、かなり前半はジオン級に怖いかもという感じで、楽しく見ていたということが書いていただいてました。
しかし後半からは映画のテンションが上がっていくのと、反比例で次第に気持ちが離れていきました。
フッテージ映像という日常的に見られた映像の中で起こる恐怖から、劇映画の中で起こっている、
スクリーンを隔てて起こる恐怖に移行したからだと思います。長編の劇映画として落とし所を用意しなければならないので、
避けられない部分ではありますが、終盤にかけてフィクションであることを意識させられてしまうのがどうしてもノエズになってしまいました。
とはいえ、ひどいという感じではなくて、前半は良かったのにという悔しさの方が強かったです。
階位の正体がはっきり解明されずに終わっても個人的には良かったのかなと感じます。
後半のストーリー展開
ちなみに一番好きなシーンは、「行くよ!近畿!」と千尋が言い放つシーンです。
初めてのお便りで長文乱文失礼いたしました。読みづらいところがあれば申し訳ございません。皆様のお話を楽しみにしております。
まだまだ暑い日が続きますので、くれぐれも体調にはお気を付けください。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
最近聞き始めていただいたということで本当にありがとうございます。
ありがたいですね。
さけるちーずさんは前半が良くて後半が少し微妙という感じかなと思うんですけど、やっぱり前半のフルページはすごい高評価っていう感じですね。
前半のフルページにリアルさを求めるのか、ある種のそれも含めては作り込みとして見るのかっていう、スタンスの違いもあるのかなとかちょっと思ったりはして。
うんうんうん。確かに。そうですね。結構相反することかもしれないですね、その2つって。
リアルだなあ、自然だなあっていうものとして見るか、作り込んでんなあって、完成度高いなあって、ちょっとその本来的には相反する評価軸な気がするんだけど、
それを結構こういうフルページって、近しいところで評価しちゃいますよね、こういうのって。
そうなんですよね、まあそもそもフェイクドキュメンタリー系ホラー、全体的にその両方のバランスの上手いところに落ちてるものが多分名作って言われてるんだと思うんですけど。
はい、そうですよね。そこからこう、まあ球を転がしていった時にどっちに球が行くかって結構、まあ結局どっちにもめっちゃ行けるんだろうなと思って。
で、本作はかなりこう、フィクションっていうように転がっていきますけど、球が。完全にそっちに行くっていう。
後半は本当にそういう感じだったと思うんですけど、まあでもなんか、どうじゃこのファウンドフッテージの羅列を収めるかって言った時には、これしかなくねってちょっと思うっていうのはあったんですよね。
そうなんですよね。やっぱりこう、フェイクドキュメンタリー系の映像って、そんなに持たないから短いのが多いと思うんですよ、基本的に。
だって話ないし、だってリアルに話なんてないから。リアルなものにストーリーラインなんてないんだから、そもそも長く持たないからこそ本作を前半切り張りしてるわけで。
それを2時間ぐらいの映画として見た時に、何らかの味の濃い一本筋が必要っていうのが、どうしても後半あらわになってきちゃってるっていうのがあるのかなと思って。
それを前半のおとなし目の温度感、おとなし目というか、よくわかんなくて怖いなーみたいな感じだと、ちょっとその2時間の牽引力はそこまでないというか、
70分ぐらいだったらギリありかもしれないんですけど、2時間ぐらいの映画見た時にこれってなると、ちょっと物足りなさを感じちゃう可能性はあると思うんですよね。
なんかそれはちょっと思うとこありというか、それこそ最近のファンドフィッテージものというか、がベースで怖いホラーというか、映画に限らず多いと思うんですけど、
最近あれですよね、石永貴久居を探してますとか、あの辺のやつあるじゃないですか。
TXQフィクションって呼ばれてるシリーズですね。
フェイクドキュメンタリーQのスタッフとテレビ東京が組んでやってるやつとか、フェイクドキュメンタリーQも一緒だと思う、一画に入れていいと思うんですけど、
あれって面白いんだけど、考察ありきで終わってくる感じあるじゃないですか、どれも。
考察とか聞いたりとか考えたりすると面白いんで、まあいいんですけど、映画でそれやられたらはーって多分なると思うんですよ。
面白いけどこっちに委ねすぎじゃん、みたいな。
正直、こないだやってた魔法少女山田とかも、そもそも考察ありきではあったけど、なんかいまいち勘どころわかんないなってもう終わっちゃったなって思ったんですよね、正直。
だからなんか考察系ホラーっていうのも考えものだなってちょっと思ったんですけど。
で多分その感じを今作も、近畿地方のある場所についても、不定時群とかも、そういうふうになっちゃう可能性全然あったんじゃないかなと思って。
まあ原作がもうそうですからね。
ってことですよね。
まあそれで、ああ怖かった、不気味だなって思うのもいいんですけど、なんか映画として見たときに、あんま面白いかな、それみたいになっちゃう可能性の方が高いんじゃないかなって思ったんですよね。
その体験として全然違うタイプのものですしね、それって。
小説でそういう様々な回帰に関する記録が数々入っていて、それを読んでいって、自分の中で繋がって、自分がの中で繋がったことが恐怖であり、そこに満足感があるコンテンツだと思うんですよね、原作の方は。
でも映画って自分が繋げるんじゃなくて、登場人物がそれを繋げていっちゃうから、そこの満足度はちょっと目減りすると思うんですよ。
自分で気づくんじゃなくて、登場人物が気づいた状態のものを渡されるから、気づいたって喜び絶対少ないと思うんですよ、そこって。
そうなったらやっぱり、要は映画という押し流されていくストーリーの中で、なんかダイナミックなものを出さないと、2時間見た後の満足感としてはしんどいんじゃないかなっていう。
テレビドラマ、オムニバスのテレビドラマとかだったら全然そういうのでもいいと思うんですけど、映画なんでね、やっぱり。
作品の総合的な評価
この作品、そういう意味では、その両方を成し遂げてる軽薄な作品だなって思っていて、映画的な、要は登場人物たちにとってのストーリーの内は一応つくんですけど、
とはいえじゃあフッテージの全てが解き明かされたかって言ったらそういうわけではないと思うんですよね。
そうですね。なんか、全部なんか繋がるなーぐらいで終わるって言ってて、そっからこう、因果関係とかみたいなのは、こっちで考えてどうぞみたいな余白もありますよね。
だからあくまで登場人物、まあ2人ですよね、のストーリーとしては終わるんだけど、でもこの事件というか、ここにいる回そのものの全貌はわからないっていうバランスじゃないですか。
だから、ってことは両方の楽しみ方、要はホラー一本の大きな筋としての楽しみ方と、その考察系のホラー的な楽しみ方の両方が結構無理なく叶えられてる作品だなと思って。
なんかその両方にこう、ちょっとずつ飢餓感を覚える部分はあると思うんですけど、そこがなんか見事に回収されてるのがすごい面白いって素直に言えるバランスだったなと僕は思ってるんですけど。
たしかに、その2つを同時に成功してるみたいな映画はないですよね。
あんまり見たことが、それと女神の継承とかもちょっとね、どうだったんだろうとかっていう。
そう、女神の継承とか、呪詛とかも、結果的にはファウンドフッティージの形は借りてるけど、やっぱりもう映画的な方向、な話としてという風に思ってきますしね。
うんうん。
けどなんか考察する余白みたいなのはないですよね。
そうなんです。
あくまで映画としてっていう話になってるから、やっぱその2個、映画としても考察としても成り立つみたいなバランスっていうのは、やっぱないなって思いますね。
うんうんうん。
そうですね。
その前半と後半が異なるテンションの映画になってるっていうのを、物足りなく感じるか、あるいはどっちも入ってるって捉えるかは、結構それぞれなのかなって気もして、僕は満足してるよりなんですよね。
本当に、さっきも言いましたけど、すごいうまくお出汁を効かせたお吸い物を食べた後に、そこにご飯とチーズを入れて、え、ここからチーズリゾットになるんですか?みたいな。
ああ、そういう感じありますね。
確かに。後半から締めがうまいみたいなやつね。鍋の締めの雑炊がうまいみたいな。
でも、その落差が豪快すぎて、すごいなっていう。
劇版からどんどんテンション上がってきますからね。
太鼓の音聞こえてきたんだけど、ちょっとなんか違う映画になったなっていう。
いやー、だから、まっとうにいくんだったら、後半カメラ回さなくていいと思うんですよ。
うんうんうんうん。
劇映画として。
わざとやってるじゃないですかね。
なんか、わざわざ死を震いますよね。そこで。
あと、好きなシーンであげてもらってる、行くよ近畿っていうシーンなんですけど、
僕は結構、後半の一番アクセル踏み込むセリフだなとは思って。
実際のセリフってどんなんでしたっけ?
行くよ近畿地方みたいな、そんな感じでしたっけ?
確かそう。どうだったかな。
ぶっ壊さなきゃって言ってたのが覚えてないですけど。
行くよ近畿的なこと言ってるけど、行くよ近畿ってどういう言葉遣いっていうのがちょっと。
元々原作が近畿地方のある場所についてっていうタイトルで、
この近畿地方って言葉がもたらす意味って、
具体的なことを言ってしまうと、まずいからぼかしてる言い回しなわけじゃないですか。
はいはいはい、そっか、なるほどなるほど。そうですね、確かに確かに。
それがタイトルからもう伝わってきてるから、独特のおぞましさがもう題名から伝わってきてると思うんですよね。
うんうんうんうん。
ただ、この人たちって調べてるわけじゃないですか。
たぶん具体的な場所までわかってますよね。
めちゃめちゃ具体的なピンポイントの何とか町まで絞れてるはずなんですよ。
だからあそこは行くよ何とか町って言わないといけないんですけど、
そこを行くよ近畿って言うのだいぶ面白いなと思って。
いや確かに、いやちょっと思ってたのが、いろいろ情報出てきて、
いやもう的絞れてるやんみたいな。いつまで調べとんねんってちょっと思いませんでした。
なんか察し悪いなぁみたいな感覚がちょっとありませんか。
ホラーのリアリティと映像表現
そう、原作読んでても若干あったんですけど。
ああ、原作からうんですねそれは。
そうです。だからもうそれはもうそこでは?みたいな感じで、
割と5個目ぐらいからだったんだけど、それから割と20個ぐらいフィッティージが続くんで。
はいはいはい。
もうそこまで見る必要あるか?みたいな。なんか察し悪いなぁみたいな。
うん、なんかもう地域は絞れてるみたいな。
そう、で、文章だと実際の場所の映像も映ってないから、
そう、想像でその近畿地方のある場所っていうものが膨らむんだけど、
もう具体的な場所だから、何だったらあれ、どこかっていうのを特定できる観客もいるわけですよ、あれが。
ああ、あれですね。そうそうそう。
そうなった時にそれをぼかしてるのって結構馬鹿らしいことをしてるなと思うし、
あそこを怖くするんだったら、例えば、
行くよ何とか町っていう、その具体的な場所名を言う時に音をこう潰しちゃうというか、ピン音を入れちゃうみたいな。
ああ。
その、この映画自体が後から編集を加えられて、その場所を特定してはならないっていう、
何者かの意図が入った状態でこの映画を作られてるみたいになったら、怖いのかなって思ったりとか。
ああ、なるほど。
あるいは、そうして私たちは近畿地方のある場所へ行くことにしたのだみたいな、
ナレーションとしてやったら、近畿地方のある場所って言い方してもおかしくないと思うんですよ。
そうですね、だからVCINE版のフェイクドキュメンタリー系ホラーはよくそんな感じですよね。ナレーションで後から入れるみたいな。
それを現在進行形のセリフとして行くよ近畿って言うから、その解像度めちゃくちゃ荒いなって。
確かに言われてるよりは荒い。
うんうんうん。そうですよね。
そうだ、京都行こうの50倍ぐらい荒い。どこか行こうみたいな、それ。
それをわざと言ってるのが面白いなと思って。もう、あそこから嘘みたいな映画になってるなと思うんですよ、あの辺りから。
はいはいはいはい。
もうその近畿地方のある場所っていう言葉だけがもう一人歩きして、もう象徴みたいになっちゃってるんですよね、この映画の。
そうですね。いやー。
その大嘘を掘り込んでくる感じは僕は好きだなと思いました。
うんうんうんうん。
ただ、あの、それ許せない人がいるのはめちゃくちゃよくわかる。
うーん。そうですね。もう、あーなんかフィクションだなって思っちゃう人は、まあ、大いにいるだろうなって。
うんうんうん。いやだから、そうなんですよね。そこの難しさというのか、そう、どういう前提でホラーを楽しんで、
てかみんな今どうホラーを楽しんでるんだろうっていうのを、逆に今作の感想を見てるとちょっと考えちゃいますよね。
本当のこととして起こってほしいっていう形でホラーをみんな見て、まあそうですね、特にフェイクドキュメンタリー系のホラーを見ているのか、
それともあくまで作り物であるっていう前提で見てるのかっていうのが結構大きく分かれるのかなっていう。
うんうんうん。うんうんうん。
僕の多分あの、ホラー見れるようになったのって、作り物だってわかったから見れてるところがちょっとあるんですよ。
ちっちゃい頃マジで見れてたんで。
それはすごい分かりますね。これは人が考えて作ったやつだーって思って、ようやく見れるというか。
あと、いわゆるなんかそういう2チャンネルとかオカルト版の話ってやっぱり、そういうの話題になるとやっぱり結局めっちゃ作ってる話じゃないですかっていうのが、やっぱ分かる。
で、そこをなんかみんなで膨らましていってちゃんとこういう話にするっていう文化があったから、
だからちゃんとそこに作り物ですよっていうのを分かってリアルにしていくっていう前提があるものかなっていうのが僕の中ではあったので。
そうなんですよ。だから多分これ自分とホラーとの向き合い方の問題なんだなって結構やっぱり思ってきて。
うんうん。
視聴者の期待に応える
あくまで自分がホラーを楽しむっていうのは作り物であるっていう前提がないと多分楽しめなくて。
本当に怖いから。
そう。本当にやったら怖いんでね。それが一番怖いです。本当に嫌です。
だからニコ生的なものによりこうマガマガしさを感じたのはそういうことなのかもしれないなとは思いますよね。
うんうん。
そうですよね。結構ホラー好きな人って作り物の完成度を楽しんでるタイプの人が多い気はしてて。
で、そのホラー好きとは別に階段好きがいると思ってるんですよ。
はいはいはいはい。
そこって結構別の海だなっていう気がしてるんですよね。
うんうんうん。
で、階段好きはむしろ完成度を求めてないというか、ちょっと下手な方が好きというか、その実際の人が当事者として語るみたいなのが好きみたいなイメージがあって。
うんうんうん。
週間曲がりの階段バーってすごい人気企画なんですけど、階段バーって僕は行ったことないんですけど、話を聞く限りだと階段好きの人が喋る話より、
フラッと来た一元さんのお客さんが持ってる、これって階段かどうかわからないんですけどみたいな感じで出してきたネタの方が怖かったりするらしいんですよね。
そうそうね、僕とマリオさんで一度京都でやったときにお邪魔しましたけど。
あーそうですね。
そうでしたよね、実際。
ほんとにそうですね。
いや私そんな怖い話ないんですみたいな人が一番怖い話しますからね。
なんちゅうもん持ってきとんねんみたいなね。
ほんとにやります。
それってやっぱり本物としてそれを聞きたいっていうのを求めてるからそういう階段がウケるっていう部分があると思うんですけど、
でもホラーってちょっとその完成度の高さを評価している部分もあるというか、ホラーの中でもグラデーションが結構幅広いとは思うんですけど、
フェイクドキュメンタリーってむしろある程度完成度高くないとあんまり楽しめないんじゃないかなと思って、
もういかに要素をパズルのように詰め込んで、もう違和感という名のロジックを相手に伝えることができるかみたいなところあるんじゃないかなと思うんですよ。
そうじゃないと短い時間の中で見る人全員にその期待値に応えるって難しいと思うんですよね。
そこの結構違いがあるなとは思って、たぶん本作を見た時に生々しい改善を求めるのか、あるいは完成されたフェイクを求めているのかっていう、実は全然違う軸で見てるのはありそうですよね。
だから同じコンテンツでも楽しみ方の違いというかスタンスの違いがやっぱりあって、
この作品、もう一回戻りますけど、すごいのは両方の多分人にある程度の満足度を与えてるっていうところだと思ってて。
そうですね。それはそうやと思います。
期待値にはしっかり応えてるっていう意味で、割と広めのホラーファンを取り込める、結構良作なんじゃないかなって話してるとだんだん思えてきますね。
そうなんですよね。ちょっと話横にずれちゃうんですけど、
ジャンプスケアってあるじゃないですか。いわゆる驚かして怖がらせるっていう、それやったら怖くなるでしょみたいなことなんですけど、
ジャンプスケア無い映画って結構満足感下がるんじゃないかなと思ってて。
本当に予兆とか予感、雰囲気だけで怖がらせる映画って、よほど話が面白くないと満足感高くならないと思うんですよ。
ある程度の話の面白さの程度って言うとちょっとあれなんですけど、
見た人全員が面白かったっていうものにするために、ある程度わかりやすい要素、どうあがいても感情が動くものを入れとくことで、
万人が楽しめるものになるっていう、出汁の風味を読み取れなくてもいいものを見たって思えるようなものになると思うんですけど、
やっぱり雰囲気勝負すると、本当にその出汁の味がわかる人だけが楽しめるものになっちゃう気がするんで、
だから結構ジャンプスケアっているなっていう、何か何箇所かあるだけで雰囲気系ホラーもちゃんとお腹に溜まる楽しさがあるって言ったらいいんですかね。
なんかやっぱいるなと思って、そういうわかりやすさ。
もちろんそこでびっくりしてなるのはめっちゃ腹立つんですけどね、腹は立つんですけど。
まあね、そういう意味ではでも今作ってジャンプスケアなかったイメージがあるんですけど。
だから唯一あったのはあれじゃないですか、めっちゃ怖い、見たら死ぬ動画でしたっけ、見てるときに後ろから千尋がポンって叩いて、え?ってなるみたいな、あそこぐらい。
あーそうかも、そこぐらいですよね。なんかあんまり、わースケジャンプスケアやーみたいな気持ちあんまならなかったんですよね、今作。
だからちゃんと怖がらせてくれるなみたいな感覚というか感触があって、その分やっぱりビジュアル面での怖さっていうのをしっかり詰めてる感じがしたんですよね。
もうやっぱりそのものズバリものとして出てくるっていうところとか、本当に嫌な出来事が目の前で起こるとか、そういう方向での怖がらせ方を基本的にはやってるから、そこもすごい好印象ですね、僕の中では。
映画の構成と感触
はい、次のお便り行きましょうか。では大石さんお願いします。
はい、ぷにさんから頂きました。
今回のテーマ作品、近畿地方のある場所についてですが、とても面白かったです。
とにかく映画の大ブームを占めるファウンドフッテージの数々が面白く、時代や媒体、ジャンルが多岐に渡り、それぞれの映像的な質感や内容の空気感が上手く表現されていて見応えがありました。
見た時の感触も、お化け屋敷的な怖さから心霊的な気味悪さ、よくわからない謎の要因など、映像の怖さは色々な側面を捉えていたように思います。
中でも、見たら呪われる動画、これ見たら死ぬ動画ですかね、は映像のテンポや音楽も含め2000年代とかにあったようなマット動画的な雰囲気があり、リングの呪いのビデオとはまた違った方向でしっかり気持ち悪い映像になっていて感心しました。
ファウンドフッテージを積み重ねるという構成も、ともすれば似たような映像で飽きてきたり、映像以外のパートで中緩みしたりということも起きそうですが、これらもうまく回避して一本の映画として成立させているところも良かったと思いました。
私は白石監督が関わったファウンドフッテージホラーの呪いや裏ホラーが好きだったので、ここに来て集大成的な映画が見れて嬉しかったです。
それでは皆様がどのようなお話をされるか楽しみにしております。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
見たら死ぬ動画、懐かしいってなりましたよね。
懐かしい、こういうのあったなーって。
あったなーっていう。
あれですよね、フラッシュとかであったやつですよね。
はいはいはい。
あったあった、もう2000年代ありました、あれ。
うん。
そもそも確か、節次さんがどっかのインタビューで結構呪いはすごい好きなホラーの一本だって挙げられてた気がしたんですよね。
っていうのを読んだ気がしてて、読んだ記憶があるんですけど。
そもそも原作の近畿時報のある場所についても若干呪いを回じゅう感もなきにしもあらずなのかなと思っていて。
っていう意味では、ある意味呪いで白石監督が出したものを節次さんが現在に蘇らせて、それをまた白石監督が再度植え直すというか、植林するみたいなことが行われてるのかなと思って。
素敵ですね。
いいですよね、それいいですよね。
あなたに影響を受けたんです、これくすったんですっていう人に、じゃあそれ僕監督しますって言われたら、これほど嬉しいことないですよね。
いい循環なんですよね、これって意味でも。
いいですよね。
僕、白石コウジ監督あんまり見てこなかったんですよね。サヨリぐらいかもしれない、ほんとに。
僕もサヨリぐらいしか見てないんですよね。
マリオさんも。
ただ呪いってめっちゃ名前あがるんですよね。
特にやっぱりフェイクドキュメンタリー系ホラーの傑作っていう呼び声が高いですよね。
ただ配信とかで全くないんで、伝えに行くしかないんですけど、呪い見たければ。
それもすごい、ある種の呪いの深刻化された感じありますよね。
そうなんですよ、これレンタルビデオで借りたくないなと思って。
でも今回それ聞いて、TSUTAYA DISCUS入って借りようかどうかめっちゃ迷ったんですよ。
もうTSUTAYAとかGEOとかないじゃないですか。
もうTSUTAYA DISCUSで取り寄せるしかないんじゃないかなと思ったんですけど、TSUTAYA DISCUSであったんですよ。
ちょっと迷ったんですけどね。
逆に怖いですよね、レンタルで呪い見るの。
なんか嫌だよね。
なんかっていう。
でも僕さゆりしか見てないですけど、とかあと怖すぎってシリーズもですよね。
近畿地方のホラー要素
とかの、なんか好きですって言ってる人の感想とか見える感じ。
基本なんというか、アッパーなテンションみたいなのがある人ですよね、おそらく。
なんていうか、心霊に暴力で立ち向かうっていう。
オラオラ行くぜみたいなノリと、物理攻撃可能な化け物が出てくるみたいな。
かっこそれ強いみたいな。
物理攻撃可能だがクソ強いよみたいな化け物が出てくるみたいなイメージがあるので。
そこの感じはもう後半モロに感じでしたよね。
引けるんだっていうね。
そうそう、引けるんだって思った瞬間に、この人っぽいって思いましたよね。
いや、それあるなというか、再リビった限りにはやっぱり、
気の持ちをっていうのはだいぶデカいっていうのがいいアイデアだと思うんですけど。
僕が最近見たJホラー2つ、ジオンとほのぐらい水の底からがありますけど、
ほのぐらい水の底からはやっぱり主人公が離婚直後の子育てでめちゃくちゃ精神的に参っているから、
もうそもそも会議に勝てない感がすごいあるんですけど。
ジオンはVシネの方は、なんか頑張ったらちょっと勝てる可能性あるかもしらんなって思い並べてて。
劇場版ジオンはもう絶対勝てないんですけど。
Vシネ版なんかまだギリ勝てそう感あるなって思い並べてたんですけど。
干渉されるものには干渉しかえせるっていう発想は結構大事だなと思ってて。
血が出るなら殺せるっていう。
あ、ちょっと違うか。ちょっと違いますね。
それはプレデターですけど。
ちょっと違いますね。
でも、そのイズムってそうなるんじゃないかなっていう。
生きる意図しがある人間が会議に襲われたら、ある程度対抗はするよなっていうのは僕結構あるなって分かるんですけど。
そうですよね。で、その視点でホラー映画作ってる監督って、白石監督以外あんま聞いたことない感じするから。
そうですね。
確かアメリカのフレディとか、ある意味物理的に干渉手法ができるっちゃそういうのありますけど。
なんかあんまり、それで一本筋通してやってますみたいな監督って言うとあんまいないような気がする?いるかもしれないけど。
だからもうちょっと広げてみると、ある種ゲーム的なのかもしれないなと思いますよね。
ホラーゲームとかで、ある意味武器を手に入れてからの立ち回りっていうのは結構これに近いものがあるかなと思うので。
ある種そういう感覚を映画に落とし込んでるっていう意味でも見れるのかなと思ったりはしますね。
確かにサイレントヒルとか、こんなん絶対無理やろうみたいなやつとは結構戦いますもんね。
意外とね、めっちゃデカいナザとか持ってくるけど、なんだかんだバールでなんとかなるみたいな。
そうかもしれない。サイレントヒルってJホラーと物理で戦うゲームかもしれない。
それこそ今作もバールのようなものがちゃんと出てきますから、そこもイズムがあるなと思いましたけど、勝手に。
それこそね、これはちょっと関係ないかもしれないけど、せすじさん今展覧会やってて、1999展ってやってるんですけど、
それのデザインを確かサイレントヒルのデザイナーの方と一緒にコラボされたりしてるんで。
そこもまた似たところがあるというか、多分影響を受け合ってるところなんだろうなと思いますけど。
やっぱり2000年以降、おつまさらそういうゲームが出てきたのって2000年以降になってくると思うんですけど、
やっぱりそこの影響っていうのはお互いに同じジャンルの中で受け合ってるっていうのはあるのかもなとは思いますし、
逆にそれを僕らもある程度飲み込めてるからこそ、倒せる会議っていうものにある程度受け入れる土壌もできてるのかなっていうのは思ったりはしましたね。
サイレントヒルって一作目が1999年か2000年かどっちかぐらいなんですよ。
だから本当に2000年代に入るっていう境目にあるようなゲームだと思うんで、結構象徴的なのかもしれないですね。
はい、じゃあその感じで我々からトピック出していこうかと思いますが、何かあります?結構喋りましたけど。
そうですね。ちなみにここまだ分かんないなーってところって皆さんあったりします?
全体的に分かるような分かんないようなだなーとは思ってはいて、
なんかそれっぽく繋がってはいるんだけど、じゃあそれが何かっていうのはあんま説明してないなと思って、
僕そこのバランス感覚はかなり好きなんですよね。
全体的にふわっと繋がってるけど、ちゃんとはリンクしないなっていう。
そうですね。針紙が2パターン出てきましたけど、それが何なのかってあんまり分からないですもんね。
確かに、あんま分かんないかも。
山から誘ってくるやつと、団地で死んだ子供とか親の話って微妙にその呪いの発信元が違う箇所にあるんだけど、
ごちゃ混ぜになってるし。
で、山で呼んでる奴はどうも女性を求めてるっぽく見えたんだけど、バイカーの男性とかも巻き込まれてるし、
動物も死んでいくし。
で、過去の映像を見てたら、おばあちゃんが団地の上から落ちて死んだりしてるし。
で、その対象が何なのかっていうのを別にあんまり厳密にしてないっていう。
何か方向性はありそうに見えて、最終的に出力されてる呪いっていうものは全方位的な悪意になってるっていうのが、
分かるような分かんないようなっていう距離感なのが良さかなと僕は思って見てましたね。
たしかに、あんまりこれが肯定って因果で関係繋いじゃうと、呪いとしてあんまり怖くなくなっちゃうみたいなのもあると思うんですよね。
元の神話が女性に対するものだったとして、でも呪いってそれだけじゃなくてっていうか、
そういう歯止めが効くようなものじゃないみたいな。
になってるから、別にもうところかわざそこにいた人にもたまたまでやっちゃった人がその呪いにかかっちゃって死ぬみたいな感じなのかなとはちょっと思いましたね。
それこそネットガイダン以降なのかもしれないですけど、呪いの拡散ができるようになったじゃないですか。
だから、ある呪いがあったときに、そこにいろんな人のいろんな怨念というか、ものが積み重なって別の形になるっていうのは、たぶんネット怪談系ものあるあるなのかなと思ってて。
本作はたぶんその類ではあるんですけど、それこそなしさんのかわいそうとかは結構そういう形。
もともとはそういうふうな、ある種の悪意で生まれたものに、いろんな人がいろんな呪いをかぶせていった結果、もっと禍々しいものが出来上がっていくっていう。
ネットという不特定多数の人たちがそこにあることによって巻き込まれていくっていうのも、なんとなく連想するなと思いながら見てはいたんですけど。
そもそも本作の呪いができてくる時代背景はネット以前ではあるんですけどね。
でもその地方に生きてる人たちの何かしらがそこにかぶさっていって、それがネットができることによって見つけてくれてありがとうになっていくっていう。
そういうのはある話、現代的な怪談の作り方なのかなとは思ったりはしました。
そうですね。呪いって、そもそもそういう不特定多数のものの集合体のようなもののような気がするというか。
呪いの拡散
呪うっていう行為自体は明確な方向性があるものなんだけど、どっちかというと汚れとかそういうもうちょっと曖昧もことしたものかもしれないですけど。
方向性があったものが初めにあったけど、それに巻き込まれた人がどんどん増えていくことで不特定多数の、特に思考性を持たない悪意になっていくっていうのは、
そういうもんなんだろうなっていうのはなんとなくわかるかなっていう。
これちなみに原作ではなんかちゃんとなんかわかったりはするんですかね?しないのか?
いや、基本小澤くん、赤澤さんが演じてた小澤くんが考察はしてくれるんですけど、でも最後まで読んでも結局こう、
じゃあ真っ白さまは何なのよとか、あの張り紙って何だったのとかはこっちに委ねられてる感じなんですよね。
より多分文庫版の方がどうやらもう少し確信に迫った形になっていくというふうに聞いてはいるんですけど。
はい。でもこの手のホラー作る時の基本な気がしますね。ここまでは繋がるけど、こっから先はもう繋がらないっていう。
それはもうかなり明確に設計してそうしてるとは思うんですよね。
で、どっちも好きじゃないですか?ホラー好きな人って。
いや、そうなんですよね。
これが、これがこうこう繋がってこうこうこういうことなんだっていうのも好きだし、わかんない、怖いっていうのも好きじゃないですか。
はいはいはい。両方とも求めちゃいますよね。
ちゃんとどっちも残してるなっていう。
そう、多分そのバランスがそもそも原作自体が上手いなと思ったんですよね。
謎も明確にしないけど、でもここに何かヤバいものがいるよねっていうところは確からしいみたいな。
ここに何かマガマガしいものが渦巻いてるよねっていうとこだけはどうも確かだぞっていうぐらいのバランスで作られてるので、
なんかその不明瞭さがむしろやっぱり魅力だったなっていう。
で、ここはね、で、あの本作はそこに、まあ最後の方で原作でもマシラ様がちょっと出てきたりはするんですけど、
そのビジュアルがでもだいぶ原作とも違ってて、そこもめっちゃ面白かったです。
原作、ビジュアル出てくるんですか?
一応、その、そういうふうに語られてるものがいるっていう形のビジュアルが、
まあ語りとして出てくるだけなんですけど、見たことがある人のインタビューみたいな形で。
でも、なんかちょっとおっきき白い人ぐらいだったはずなんですよ。
なんか、あんなクトゥルフじゃなかったなと思って。
そうですよね。クトゥルフかけるもののけ姫の子玉ですか?みたいな感じでしたよね。
でも若干土着的な雰囲気もする感じのビジュアルで。
うん。
そこもね、外すなーっていう、外してくんなーっていうのは、まあありかなと思ってて。
本当にこの階段の流れで行くんだったら、もう白くてぼんやりした何かの方がいいと思うんですよ。
クネクネとかあるじゃないですか。
はいはいはい。
ああいうノリの方がいいと思うんですけど、もはやクトゥルフかエイリアンに見えるものになってるっていうのも、
まあしっかり味の濃いものが出てきてありかなっていう感じはして。
あと僕あの岩の形。
なんかもっとね、普通にこうね、霊言新たかな感じの岩にすることできるじゃないですか。
たぶんね、漫画版の方はもうちょい丸っこい感じだったっぽいですね。
普通に岩が御神体の神社とかもあるわけで、まあそういうものでも全然いいと思うんですけど、
なんかもうウルトラマンとか仮面ライダーに出てくる何かにも見えるというか、
本当に宇宙から飛来した物体か、もうなんかゲームオブスローンズの椅子みたいにも見える。
すごいトゲトゲのデザインやなーっていう。
あの嘘、急にその嘘つくみたいなのすごいバランスやなって思って。
あの宗教のところからやっぱり一個チャンネル変わる感じあるんですよね。
いきなりね。
ちょっとヤバってなりますよね。
は?っていう。
急にギアガコンガコンって入れるから。
キューってなってあそこ。
ほんとね、山口さんおっしゃってたように、本当にウルトラマンに出てくるやつだなって思いましたよね。
ウルトラQとかでそういう話あったでしょみたいな。思いましたよね。
そうなんですよね。急に空想科学的ノリになってきますからね、あそこからね。
あいつ最後を巨大化してウルトラマンに倒されたまま、ワンエピソードできるなって思いましたね。
できるできる。
あれもちょっと、あ、そっち行くんだって意味で面白かったですけどね。
あそこに千尋が映ってるっていう、あれだったら原作でもある流れだったと思うんですけど。
あれだったらどっちだったかな。文庫版の方だったかな。
でも原作にもある流れなんですけど、千尋もあそこにいるっていうのは。
でもなんかあそこの止め方というか、見せ方も上手かったなと思って。
いい止め方するじゃないですか。
まあでも正直あの宗教のビデオに映ってた時点で、察し悪いなって思いましたけど。
察しろよって思いましたけど。絶対こいつやばい奴だってっていうのがちょっと、それはちょっと思いましたけど。
小澤くん察し悪すぎんか。とちょっと思いました。
あの子供なくしたエピソード、喋った後の切り替え怖すぎて。
怖いですよね。は?みたいな。
切り替わんのこれって言うぐらい切り替わるから。
そうなんだよな。まずあの動画に出てたという段階で、こいつは俺よりも情報知ってるはずじゃんって分かるじゃないですか。
その時点でだいぶこいつ信用ならんってなると思うんですよ。
今まで調べたことだいたい知ってたんでしょお前みたいになるじゃないですか。
映画のキャラクターと描写
もうその段階で察してくれ小澤くんみたいな。とはちょっと思って。
もうあそこの展開は、行こう近畿地方っていう言葉の面白さで押し流されるなって思いました。
小澤くんもただ乗せられるがままにもうついていくしかない状況にいますからね。
おー行きまーすってなってましたからね。
あそこを本当にね、千尋がもうゴリ押しでこっから先はっていう感じがまたすごくて。
そっからアグレッシブですからね本当に。
いやもう、かんのみひょうの顔芸がすげえっていう。
いやめちゃくちゃいいですよね。めちゃくちゃいい。
邪魔なんだよーの時面白かったなー。
だいぶ大丈夫かみたいな顔してましたよみたいな。
あとあの、赤瀬英二さん僕すごい好きで。
僕が好きな映画日本に出てて、思い思われ振り振られと366日っていう2つ出てるんですけど。
多いよね。
ハンサムなんですけど、凡庸な人がすごいしっくりくるんですよ。
わかります。
なんかハンサムなんだけど、フィクション的な人物に見えないなっていうのがあって。
すごいいいんですよね。ちょうどいい存在感でスクリーンの中に存在してくれるからめっちゃいいなとは思って。
この作で多分、ネームドな役者さんって多分赤瀬英二と観音美穂さんぐらいじゃないですか。
その他の方って多分そこまで知名度はない方を多分愛で使われてるのかなっていうふうにも思うんですけど。
観音美穂さんが浮くのはある意味、この作においては正解なんですけど。
呪いのテーマや描写
赤瀬英二さんが浮かないっていうのもまたこれは正解で。
そうなんですよね。
なんかすごいそこのバランス取りが上手いですよね、そういう意味でもね。
いやー呪われそうだもんな、赤瀬英二って思いながら。
やっぱあんな受け身なメンタリティしてたら呪いに負けますよ、そりゃ。しょうがない、それは。
そう、だからやむを得んなっていう感じはあるんですよね、見てると。
ちゃんとあの仕事を離れなければならなかったんですね。
あと途中まで結構、その呪いに持ってかれそうな赤瀬英二を、観音美穂に出る千尋を止めにかかるっていうところがありますけど、
ラストまで見たとき、あ、そういうことなんというか、ペットとして?っていう。
そうしたかったからね、いやまだ行っちゃダメだよみたいなっていうことですよね、コラコラみたいな。
確かにご飯あげてるあたりから、なんかなって思ってたんですけど、あ、そういうこと?っていう。
ペットね、みたいな、確かに。
そのあたりが動物飼うっていう伏線というか、話ともつながってるんだなと思って、その辺も面白かったですね。
あと、大学生よかったです、大学生の彼の描写。もう結構オシャレやったのにね、初め。
オシャレ、大学生だったのに、もうどんどんボロボロになっていって、なんか負けていってる呪いに飲まれていってるっていう感じ、すごいよかったなと。
あと、お坊さんに呪いを解いてもらおうとしてるところで、お坊さんが白い土砂物を吐くじゃないですか、あそこがね、血じゃなくてゲロなのがよかったんですよ。
なるほど。
血よりゲロのほうがいい。
そっか、血だとちょっと嘘すぎるんですかね。
なんか体調崩したっていう感じがいいんですよね。
あと、匂いを想像しちゃうんですよ。
はいはいはい、なるほどね。
でまぁ、そこまですごい強力な匂いしないですけど、やっぱ土砂物ってすごい匂いくるから、やっぱこう映像だけじゃない感覚に訴えかけてくるなって思って。
いやぁ、いいなっていう。あと僕、ゲロ吐いたことあるけど血は吐いたことないんで、やっぱ吐く側の気持ちがわかるっていう。
あー、確かに確かに。
そっか、キツさがむしろこちらに行くではない、共感できるからこそっていうのはありますよね。
うん。観客も多分100人中100人ゲロ吐いたことあると思うんですけど、血を吐いたことがある観客は多分ごくごく限られると思うんで、
なんかあなたたちにもわかる感覚ですこれはっていうのがいいなって思って。
そこも良かったですよね。
ラストの子供を取り返したいっていう展開は、まあよくあるやつやなっていうのは思わんでもないです。
もうホラー映画にもう幾度となく出てくる、母の愛がネガティブに働くっていうね、よくあるやつ。
そうですね。ロングレックスもあるみそうでしたし。
それこそ確か白石監督がインタビューで呪詛が公開されるタイミングで、あれを連撮らせてほしかったなーって言ってるインタビューがあるっていうのを聞いたことがあるんですけど。
へー。
そういう意味ではある意味呪詛をやってんのかなっていう感じもしますしね、本作。
映画自体がそもそも呪いの拡散であって、見つけてくれてありがとうなわけじゃないですかっていう。
うん。
なんかそこは呪詛的でもあるなっていう。
そうですよね。そこはちゃんと呪いを広めて終わるタイプの嫌な映画にはなってたかなっていう。
呪詛がちょっとあまりにも凶悪すぎたんで。
そこと比べるとマイルドにはなるんですけど、ちゃんとね、嫌な気持ちになって帰っていただくことができるっていう意味では大変良い映画でしたね。
でもやっぱこういうのって父親じゃなくて母親なんすね。
あーでもそうっすよね。
なんか呪いのディテールというか、漢字的にやっぱりミソジニックなものとかが呪いになるんだみたいな。
漢字とかは真白様の伝承って諸にそれが引き金となってるかあるしなーとか。
子供たちがやってる遊びってすっげー嫌な遊びしてるなって思いましたけど。
いやあれ最悪ですよね。
最悪ですよね。何笑ってこられてんのダーツの旅みたいな動画で紹介してんだって思いましたけど。
やべー遊びさせていいんじゃないかって思いましたけど。
でもなんかそのディテールというかに結構納得してしまう。
というかリアルだよねって思ってしまうって現実がそうだからっていうふうに紐付けちゃうことがまあ、
そのことがまあ嫌だなっていうふうに思いましたね。
だからなんかそのホラーとか民話の嫌さの奥に社会があるというか。
当時の俗種だし今の絵もめくめくと引き継がれてるそのいびつさが、
そういったものにある種の呪いに消えしてるっていうあたり。
それはやっぱり原作読んだ時も上手いなと思ったところではあるんですけど、
なんかそもそも嫌だしなっていうところをしっかり呪いに消化してるっていうあたりとかが。
そこは確かにせっせいさんの代替え選びの上手さをすごい感じたのを覚えてますね。
原作読んだタイミングで。
女性の強い思いが怨念的なものとしてホラーにつながるっていうのはいくらでもあるやつですけど、
ちゃんと背景があってそれがおぞましいなって分かりながらなっていうのはありかなとは思って。
なんかこれで母の愛が恐ろしい事態を生みますよねぐらいの、
そこまで安直に振り切ってはないかなっていうのがあるから、
許容しやすいかなっていうのはありますかね。
すごい本当に作り手の意図を嫌なものとして見なくて言い放すにはなってるかなって、
ちゃんとその劇中に嫌なものを描いてるから、
作る側の意図に嫌さをそんなに感じなかったですかね、僕は。
ある意味男性側、女性側、男性側の嫌さも描くからこそってのもなんかある気もしますけどね。
ちょっとなんか男性側、民話の中で出てくる。
マサル様。
はい。
なんかそれこそ面とか出てくる感じの怖さのやつだなと思いましたけど。
なんか嫌なもん見たなっていう感じ?
嫌なもん見たなって感じ。
階段じゃない嫌なもん見たなっていう感じですよね、あれ。
そうっすね。嫌なもんだなって思いましたよね、あれはね。
なんか林間学校のシーンとかもあれ女子だけが確か倒れていってたはずなんで。
そう。
嫌ですよね。
嫌ですよね。
イベント情報とエピソードの締め
なんかこの背景見た上でその小学生の女の子いなくなってるとかもうちょっとゲロ吐くほど貴重いんですよね。
ほんとですよ。
結構最近人とホラー映画における女性表彰について話したことがあって、
こういう女性の怨念とかじゃなくってスラッシャーで殺されるのは女性っていうのもあるじゃないですか。
階段の怨念の死体が女性になるのもスラッシャーで女性が殺される側になるっていうのも、
基本、男性がそれを喜ぶっていうのもあるんだけど、
そういうものとしてずっと生きてるからそう作った方が楽っていうのもあるっていう。
そこを男性にするとあえてそうしたっていう意味を足さないといけなくなっちゃうんですよね。
男性がこう思うあまりに呪いになるとか、男性がスラッシャーで殺されるとかって、
あえてになっちゃうっていう。
でもそのあえてってよく考えたらそんなおかしいんですけど、
なんかそのジャンルの中で培われてきたものが、
そこに男性を当てはめた時にあえてになっちゃうっていうのは、
これは非対称だよなっていうのは思ったりはしました。
人と話ししてて。
そういう意味で、本作はある意味最後犠牲になるのが赤そっくんっていうか、
ある種の男性化っていうところとかもなんかちょっとあるというか、
さっき一瞬話してましたけど、フィッテージの中でも男女それぞれ犠牲になるパターンがあってっていうところの
結果とかもまたこう、多分それぞれ何かそれ別の意味がありそうっていうのもあるんで、
そういうとこもやっぱ面白かったなと思いますね。
はい、ではそんな感じで近畿地方のある場所についての話を終わっておこうかなと思います。
はい、ではお知らせになります。
映画の話下杉フィルバー次回開催日は10月11日土曜日になります。
これまでは毎月最終土曜日の開催が基本でしたが、今後は開催タイミングが流動的になりますのでご注意ください。
場所は大阪南森町中間曲がり19時オープン23時クローズです。
そしてあなたに見てほしい映画を紹介する映画紹介屋さんというイベントで映画紹介屋さんとして店長メンバー3人が参加します。
開催日時は9月6日土曜日と9月7日日曜日の12時から19時。
場所はJR大阪駅の商業施設6AEで4階イベントスペースです。
予約制となっておりますのでお早めにご予約ください。
またこの番組ではお二人を募集しております。
番組全体やトークテーマ作品に向けてご自由にお送りくださいませ。
バーの最新情報や次回テーマはエクストラおよびインスタグラムで告知しております。
各ご案内は番組説明文をご確認くださいませ。
それでは映画の話し出しラジオ第226回。
地域地方のある場所についての回を終わりたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さよなら。
さよなら。
01:10:49

コメント

スクロール