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はい、始まりました。映画の話したすぎるラジオリニューアル第37回になります。
この番組は、大阪の南森町にある日替わりイベント型カフェバー、週刊曲がりにて、みんなで映画の話をするトークバー、映画の話したすぎるBARを月1ペースで開催している店長メンバーが、映画について雑談をするラジオとなっております。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
関西の映画シーンを伝えるサイト、キネ坊主を運営しています代表の原口です。
マリオンです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回に続き、前田さんのお仕事の都合で不参加となります。
今日はですね、聖地Xのお話をする予定となっております。
その前に、皆さんの近況を伺っていこうかと思います。
原口さんの最近、いかがされてました?
わりと週末とか、家で作品を見ることが多くて。
この…
言ってた、ミナマタマンダラ出ました。
はい、372分をどうにか見まして。
そして、今日原和夫監督にインタビューをしてきました。
おー。
へー。
なんかどんな感じですか?なんか前、意外と深刻じゃない?みたいなことをおっしゃってたじゃないですか、原口さん。
なんか、いわゆるミナマタ病って、国の認定患者が本当に少なくて、訴訟をしてて、
で、勝った後に国とか県の官僚との会見で血気迫る胎児を映すシーンと、患者の人間性に近づいていくっていうのが面白いっていう。
うーん、なるほどね。
だからあのね、ミナマタ病の方が結婚してどんな経験をするかとか。
おー、はいはいはい。
どんな恋愛をしてきたかとかっていうね、内面性を。
はいはいはい。
そうだったり。
すごい。はいはいはい。
で、あとミナマタ病って、抹消神経が減られてるので、結局脳に原因があるので、いわゆる解剖学の医者の先生が、もうニコニコしながら脳みそを触るっていう。
はー、はーはー。
そういう意味で、なんか本当にいろんな人間性に迫るっていう作品ではあると。血気迫るところと人間病振る作品っていう。
なるほどね。すごいですね。なんかその地点で捉えてる映画とは思ってなかったですね。
結局、公害問題の悲劇性をどうしてもその短い作品とかドキュメンタリーの中だと取り上げがちになると思うんですけど。
じゃあ、その人たちがそうじゃないところでどう生きてたかって、我々結構見ない、じゃあ見ないですよね。
その人間性とか排除してただ悲劇の存在として見てしまいがちですけど、そうじゃなくて、一人の人間として生きてきたんですよと。
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そこを見てみましょうよっていう、その切り口はあんまり想像してなかったし、有意義だなぁと思いますね、本当に。
だから、やっぱりないことはないんだけども、いわゆるアカデミックな内容とは逆の方向をしてるっていう。
そういう辺を今日聞いて、1時間近く原監督インタビューをしまして。
すごい良い作品っていうのが、今伺った中からもよくわかりますね。
東京は今週末からなんだけども、関西はまず1月2日、来年年明けからダイナー技術劇場でありますというところで。
もうちょっとコンパクトやったら見やすいかもしれないんですけどね。
3部構成で間、ちゃんと休憩もありますんで。
やっぱりそれだけ長い時間をかけて描くべき内容ってことですよね。
だから15年間取材しはったわけだからさ。
頑張って削ぎ落として、372本。6時間超。
15年分を。
いやー、そりゃそうっすよね。何人もの人たちの15年の人生を詰め込んだわけだから、
6時間に削ろうなんて時点がもはやおこがましいと言えるかもしれないですけど、その熱量は感じる価値はありそうですよね。
熱量あります。
なるほど。
いや、なかなか6時間はすごいわ。
時間は取るからね。
午後半日取るからね、やっぱり。
はい。
マリオさんいかがされてました?
僕はパワーオブザドッグとマリグナント。
おすすめしたマリグナントを映画館で見ましたよ。
いやー、この2作品どれも良かったんでめっちゃ喋りたいんですけど、いいですか?ちょっとオープニングドッグダクダクになっちゃうかもしれないですけど。
いいでしょ、熱量があれば。
いやもうね、パワーオブザドッグはね、すごいっすね。
なんていうか、予告編を見た段階で、いわゆる男らしさの牢獄に囚われた人々が、悶々ともだい苦しむ様を延々と続くんだろうなって思ってたんですけど、
それだけには留まらないくらい深いところまで描いてる映画で、見応えたっぷりでしたね、本当に。
主演がベネリクト・カンバーバッチなんですけど、すっごい男らしく生きるみたいなのがめちゃくちゃ生き方として出てるんですけど、
それがすごく暴力的なところじゃなくて、すごく存在として威圧的なので、その威圧感だけで周りがどんどん疲弊していくんですよね。
このねじっこい感じがまあすごいですね。
途中でベネリクト・カンバーバッチ演じる主人公の弟の奥さんが実家にやってきて暮らし始めるんですけど、
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その妻に対するいびり方っていうのが、ピアノの練習をするとか言ってピアノの練習を奥さんがするんですけど、
何回も失敗するんですけど、その妻に、お兄さんは2階の部屋でその曲をバンジョーで弾くっていう、
それを永遠と、俺の方がうまく弾けるけどなみたいなのを永遠とやり続けるっていう、ものすごいネチネチとした嫌がらせをしてくるとか、
いわゆる男らしい人って暴力を振るとか、そういうので描かれること多いと思うんですけど、
そういうやり方で男らしさとか嫌だなって部分を見せるのとかがすごい上手いというか。
で、あるきっかけでまたこの男もちょっと変わったことになってくっていうのも含めて、これはすごいですね。
やっぱりこれ、アカデミー賞に入るだろうとは言われてた作品ではあったんですけど、入るでしょうね、これね。
すごいですね。
評判めちゃくちゃいいですよね、本当に。
なるほど。
これはすごいですね。もう途中、最後の方にあるアイテムが出てくるんですけどね、うわーって僕はなりましたね。
ちょっと見てほしいですね、これね。
今映画館でもやってるし、ネットフリックスでも見れるようになるんで、ちょっとこれは見てほしいなって思いました。
で、やっぱマリグナントなんですけど、いやーテンション上がりますね、やっぱりね。
いやー笑顔になるな、これって思いましたよ、本当に。
もうその人がマリグナントを見たっていう話を聞くだけで、ほうがほころんできますもん。
いやー、なんていうんですかね、ジャンルがずれる面白さっていうのが多分肝だと思うんですよね、これって多分。
いわゆる悪魔系のなんかに取り憑かれてしまう話というか、ホラーだなって思ったら、あれ?そういう展開あり?みたいなのが起こるっていう、
そのなんかずれる感覚っていうのがうまいこと働いてるなというか。
しかもまたそのずれた展開の描き方がもうちょっとどうこしてますよね。
ゲームズワンの作家性としてそれは他の映画であったことではあるんだけど、
なんかそれを本気でやるんだっていうのがちょっと僕はもう興奮しますね、あれは本当に。
いや本当祭りって言ってましたけど、祭りですね、本当に。
だいぶ狂ってますね、しかも。
そこまでやる?みたいな。そこまでそれ動かしますか?みたいなカメラみたいな感じの。
いやーこれは楽しかったです、本当に。
最終的にちゃんとその話が壊れてないとこもすごいですよね。
このジャンルが移り移り移りでどこに向かってんねんってなるけど、最終的に見えた全貌は、
なんか目先の勢いじゃなくてちゃんと一応一個のものとして仕上がってるから、
すげーなと思って本当に。
そうなんですよね、ちゃんと終わってみればちゃんと姉妹の話だったなっていう風になるじゃないですか。
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一貫性がちゃんとある話だったし。
いやーこれはね、嬉しい驚きってやつですよね、こういうのね。
いやですよ、本当に。
いや幸せでしたね、楽しかった。
あとちょっとドラマなんですけど、話題だった実写版のカーボーイビバップを見ました。
はいはいはい。
ちょっと僕アニメ版を見てないので何とも言えないんですけど、
ちょっとなんかね評判もどうかなみたいな意見も結構見たりはしたんですけど、案外楽しかったですね、僕は。
あーそうなんですね、はいはいはい。
確かになんかこう、多分アニメ版だったらもっとスタイリッシュなんだろうなってところは、確かにちょっともっさりしてるような気はするんですけど、
まあこれはこれで味じゃないかなっていうか。
ああいうちょっと不思議な世界観の中でちょっとハードボイルドで、ちょっとなんかなんて言うんですかね、こうちょっと透かした感じというか、外してくる感じっていうのがまあチャーミングかなっていう風には思いましたし、
まあ役者の人たちもすごくやっぱハマってるしなと思って。
まあでもただ僕1話だけなんですけど字幕版と吹き替え版どっちもで見たんですけど、やっぱりこう吹き替え版の方がこう収まりがいいなっていう風にはちょっとなりましたね。
やっぱりこう耳心地がいいというか馴染みがあるからなのかもあるのかなって感じもしますけど、結局1話はそのどっちもで見て、結局もう2話からは全部吹き替え版で見ちゃったので、やっぱ吹き替え版の方がお勧めかなって個人的に思いましたね。
まあ元がモチーフの一つがルパン三世なので、やっぱその日本語の方が肌になじむって感じはあるんじゃないですかね。
僕大学の時にアニメの方を見たんですよね。結構大学時代は本当にドハマリしてて、もう友達と最終回のスパイクとジェットのモノマネをするっていうことをやってたりしてたんですけど、
そのめちゃめちゃカッコつけてるんですよね。そのやりとりが。で、僕のカーブビューワップの捉え方なんですけど、カッコつけるとこう本当にカッコつけててめちゃめちゃ臭いんですけど、
外すところは結構外して、その男のカッコよさみたいなのを茶化す部分が結構あったりするんですよね。そのシリーズ20何話ある中で、ちょっと間に挟まれるエピソードが本当にファニーなギャグ回だったりとか、
男らしさ求めてる人間って肌迷惑ですよねみたいな回も作ったりとか、割とそのカッコいい男のロマンみたいなのを相対化するみたいなニュアンスのある作風でありつつ、最終的にはもう男のロマンど真ん中に突き進んでいくっていうシリーズで、
テレみたいな、テレが入って全力でベッドできないところにちょっと茶化しが入ることで、逆に全力で乗っかれるみたいな作風なんじゃないかなっていうふうに僕は思ってて、大学時代の僕にはもうどんピチャだったんですよ、そのニュアンスが。
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最終回付近のテンション全編やられたら、それはいくらでもカッコつけすぎでしょみたいな感じになっちゃうところを、茶化し茶化し、茶化しカッコつけ茶化しカッコつけ、ラストカッコつけるみたいな感じの流れがうまく飲み込みやすかったっていう感じですかね。
多分そこがこのシリーズの魅力なんじゃないかなっていうふうに思ってますね。
そういう意味ではドラム版も緩いというか、でもカッコつけてるというか、ハードボイルドなところとかもちゃんとあるので、そういう意味ではちゃんと正しく実写化できた作品なのかもしれないですね。
なるほど。ちょっとどうしようかな、実写版。迷ってはいたんですけど。
僕はアニメの潜入感がない状態で見てこれぐらいなんですけど、アニメちゃんとドンピシャで見てた人がこの実写版を見たらどう思うのかなっていうのはちょっと気になるところではあるんですけどね。
でもなんかね、比較するために見るっていうのもちょっと不毛な感じもするし、アニメが好きならアニメ好きで別に実写わざわざ見ようとしなくてもいいんじゃないかなって気もちょっとしたりはするんですよね。
絶対に同じものにはならないじゃないですか。
そうですね。
僕もね、結構今回前回からの間でいろいろエピソードあって、ちょっと微妙に長くなるかもしれないですけど、まずこのポッドキャストの中でもクラウドハンディングのお願いとかしてた泉大津野外映画祭っていうのに行ってきたんですよ。
もともと僕の知り合いが主催してて、クラウドハンディング集めてたので、ちょっとじゃあお手伝いしますってことで番組とかで募集かけさせてもらってて、当日行けるかどうかわかんなかったんですけど、タイミングがあって行けることになって。
二部構成で、お母さんと一緒と千と千尋の神隠しだったんですよね。場所的には泉大津駅すぐのところの高架下にスクリーンを張って上映するって形だったんですよね。
それに行ってきまして、お母さんと一緒は子供が妻と見てて、割とすんなり見てたって感じだったんですけど、千と千尋は僕見たかったんでじっくり見たんですけど、やっぱりすごい作品ですよ本当に。
で、改めて見てグロテスクな魔女の宅急便なのかなっていうふうに思いながら見てたんですよね。で、魔女の宅急便との違いはグロテスクな大人が出てくることだなぁとは思ってるんですね。
で、いびってくる仕事場の同僚というか上司というかとか、あとがめつい経営者とか、そもそも千尋の両親がこの言い方あれですけどしょうもない大人なんですよね。千尋の両親が。
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で、そういう優しくない大人、決して健全とは言いがたい大人に囲まれて千尋が成長するっていう話だなと思って、そこはやっぱ魔女の宅急便とは違うなと思って、魔女の宅急便は本当に良い大人、健全な大人、優しい大人に囲まれて成長する話だなと思うんですけど。
で、そこで思ったのが、パン屋と風呂屋っていう違いがあるんじゃないかなとはちょっと思ったんですよね。で、パンって食料を売るとこじゃないですか。食品なんですよね。売るものって。
でも、千と千尋の夕屋って入浴サービスであり、飲食業なんですよね。食品を売るんじゃなくて、飲食サービスを提供する場所で特にアルコールとかが入ってる感じだと思うんですけど、飲食業とか入浴とかそういう水回りが絡むような話ってどうしても人の汚物が関わってくるんですよね。
で、実際千と千尋の中でも汚物の描写多いんですよ。
確かに多いですね。
直接的な意味でもそうだし、自由的な意味で汚らしい欲望とかに触れる部分って大きいと思うんですよね。そういう飲食であるとか入浴サービスって。
で、実際千と千尋の夕屋自体が正直セクシャルワークのニュアンス結構あるっちゃあるとは思うんですよ。
で、千尋が働いている役割って、いわゆるその誘惑におけるカムロみたいな感じだと思うんですよね。実際やってることはどっちかというとデッチ暴行なんですけど、
住み込みで働かされてるけど髪型とかはいわゆるその誘惑のカムロみたいな感じだと思ってて、正直夕屋自体のビジネスモデルって結構薄汚いんですよね。
で、そので働く中でどうしても人間の醜い欲望とか直接的な意味での汚物とかの処理とかにも関わっていくわけなんですよ。
で、僕はかつて旅館で働いてたことがあるのでわかるんですけど、そういう人間の汚物に触れる仕事ってめっちゃしんどいんですよ。
ざんぱんとかそうだし布団の片付けとかも結構しんどいものを見ることはあります。でもそういう綺麗じゃないものを経て、それでも綺麗なものってあるよねっていうことを通じて千尋が成長するっていうのが、
すごい強烈だなぁと思って、やっぱ千と千尋好きですね。そのグロテスクな面があるからこそやっぱりすごい強い物語なんじゃないかなって僕は見ながら思ってました。
久しぶりに見てやっぱすげーなぁと。千と千尋の話しだすと本当にまだもうちょっと話したいことあるんですけど、ちょっと止めますね。あとガメラ見てきました。ガメラ2とガメラ3を見てまいりました。
まずガメラ2は本当に最高ですよね。日本怪獣特撮映画の最高峰ですね。間違いなく。
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もう僕当時中学生ぐらいの時に初めて見て、これで見たかったのはって、しんそが思ってました。いろいろ思い出しました。
もうやっぱこのシリーズはね、人の死の扱い方が本当に効果的だなぁと思いますね。やっぱり地下鉄でレギオンに襲われるとことか本当にホラーの怖さがあるし。
前作のギャオスもそうだし、3のイリスもそうなんですけど、やっぱり人の死がもたらす緊迫感っていうものの扱い方がめちゃくちゃ上手いなぁと思いましたね。
あと、ガメラ2は無能がいないっていうのが一つ特徴かなとは見ながら思ってましたね。全員が世の中のために命を投げ出して奉仕するっていう。
その描き方は捉え方によっては嫌なものとして見れないこともないかなとは思うんですけれども、圧倒的なレギオンっていう脅威に対して描き方のバランスがうまく落ち着いてるっていうふうには思いましたね。
ガメラ3もぶっちぎりで面白い映画だなと思いました。
ガメラ3、イリス覚醒初めて見まして、結構癖のある作品だなぁと思いました。
だいぶ変化球ですよね。
ガメラ2が世の中のみんなが世の中を救うために全力を尽くすっていう話だったわけですけど、公に報いるっていう話だったわけですけど、
ガメラ3は個人的な怨念が世界を滅ぼすっていう話になってるっていう、ガメラ2に対するアンチテーゼになってるし、
言ってもガメラ1、ガメラ2と人の死って面白い映画になりますよねっていう風にやってたことに対して、
ガメラ3、そこまで言うとちょっと引くわみたいな、そういう意味でのアンチテーゼでもあるかなと思ってて、
やっぱり渋谷襲撃のシーンの悲惨さ。
あれはね。
怪獣映画が後ろの方で、よく考えたらあの人建物に潰されたよねみたいな、
いや、どう考えてもあのシーンって人死んでるんじゃないみたいな部分でドキドキワクワクするところが、
目の前で人が死んでいくっていうのが連続して見せられるわけですよね。
さすがにちょっとこれを面白がっては見れないですよねっていうのをあえて入れてるっていうのが面白いなとは思うし、
個人的な怨念が本当にどんどん人を殺していくわけですけど、
なんて言ったらいいのかな、そのテンションの話って全力で乗っかれない部分もあるけど、
ただ個人の話としては乗っかれる部分もあるっちゃあるんですよね。
やっぱり自分が憎いと思う存在は倒したいし、
世界を救うとかじゃなくて好きな女の子を救いたいよねっていうのも入ってるし、
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なんかすごい話が狭いんですよね。
ちょっと世界系だなって思ったりもして見てましたね。
確かにそうですね。
あとこの平成ガメラシリーズが1でSFとオカルトの両立みたいなことをしてたのが、
2でSFにサイエンスフィクションに完全に針を振り切るんですよね。
サイエンスフィクションとして全く税肉がないところまで無駄を削ぎ落としたものになってるところが、
3で一気にもう一回オカルトに振り戻して、
そのオカルトとその個人っていうものが結びつくっていうのが結構すごい多様性に富んだシリーズだなと思って、
2の後に3やるかっていうのはすごい興味深いですよね。
全体的にダークだし。
怪獣と一体化することで怪獣が人を殺してるシーンを主観として見るっていうのは、
やっぱり人が死ぬ映画の中で目を逸らしがちなとこだと思うんですけど、
そこを見せるっていうのはすごいことだなと思うんですよね。
やっぱり見てる方として人を死ぬことを楽しんでいると、
それってあなたが殺してる側面ないですか?みたいな感じにもちょっと見えて、
面白がれない人の死っていうものを描きつつ、
それでも個人の話にもなってるしっていうところは、
癖のある一本として面白かったですね、本当に。
もう一回見返したくなったな。だいぶ前に見たっきりなので。
さすがに1999年の作品なんで、CGの拙さが気になるっちゃ気になるとこはあるんですよね。
2まではそんなにCG強調しなくて特撮で撮ってる部分が結構多かったんですけど、
それになってイリスの触手をCGで描くことが増えてるんですよね。
今見るとちょっと拙いよねっていう部分は結構あるっちゃありましたかね。
当時としては挑戦的なやり方だったのかなと思うし、
絶対にどっかで多少拙くてもやらないとCG自体が映画に定着しないっていうのもあるしで、
必要なプロセスだったとは思うんですけど、
今見るとうーんって部分はないこともないかなとは思いました。
ごめんなさい、まだあるんですけど。
つかぐちさんさん劇場のトークショーに行ってきたんですよね。
行きたかったんですよね。
天野つかぐちの?
おしゃべり堂々とみたいな話ですよね。
つかぐちさんさん劇場の営業部の富田さんが、
かつて働いていた兵庫県の神戸の西長と有馬の方の西脇に2つ劇場があって、
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それの運営の話をされてたんですよね。
公にはできないご苦労があったっていう話はやっぱり興味深く聞きましたね。
僕はスモトリオンっていう兵庫県のアジシマンにある劇場の企画のお手伝いとかしてたので、
そこでシャイニンからいろいろな話聞いてたりして、
重なるとこあるなと思ったんですよね。
やっぱり都会ではないところにある劇場の苦労で、
本当に昔から劇場で映画が娯楽の王様だった時代を経て、
もう映画産業が社用になっていく中で、
映画館が閉じていくっていう黄昏の時代を見てきたっていう話でもあると思うんですよね。
多分そのスモトリオンのシャイニンとトムラさん、年代割と近いとは思うんですよね。
ちょっと具体的なご年齢は存じ上げないんですけれども、
上の世代は本当に映画の前世紀を知っている世代なんですよね。
で、スモトリオンも西脇の劇場も西田の劇場も、
映画華やかかりし頃にできた劇場なんですけれども、
だんだんその映画産業っていうものが社用になっていく中で、
ちょっと落ち着いていくと、
その一つ上の世代の黄金時代の存在を知っている人たちの目線から見た、
現在進行形の社用を経験してきた人たちの苦労っていうのは、
独特の味わいがあるなと思って、
トムラさんのお話もスモトリオンの野口さんのお話も、
すごい興味深く聞いてたんですよね。
僕たちって社用がある程度落ち着いて、
一旦は底止まりしてくるぐらいの世代なのかなと思うんですよね。
一旦その映画っていうものが現在の形で定着している状態で、
本当に黄金のように輝いてたものが社用になっていくっていうものを見てきた人の視点って、
すごい重いなって思うんですよ。
なんかその話って本当に興味深いなと思って、
すごいご苦労があったっていうことが忍ばれるし、
やっぱり我々にとって神話でもあるんですよね、それって。
英雄譚でもあるわけですよ。
映画産業っていう中で戦ってきた人たちの神話でもあるとは思うんですよ。
やっぱり映画が好きな身として、
その神話にはどうしても傾倒してしまうなっていうふうには思って、
リスペクトを持ってね。
本当に異形の念を持ってその話は聞いてます。
本当に尊敬の一言だなと思って。
やっぱり塚口さんさん劇場、富田さんなんか、
未だその最前線で戦ってらっしゃるので、
で、また今の時代にあった新しい生き方、戦い方を発見されたわけですよね、
塚口さんさん劇場として。
本当にそれはすごいことだなと思うんですよ。
その片鱗を伺ったかなとは思って、
すごい場でしたね。
すいません、そんな感じでしたね。
貴重な話が聞けたんやろうなって、
27:00
当然のごとくあのトークイベントオフレコやろうしな、
多分話してることって思うので。
むっちゃオフレコですよ。
そういう話ばっかりやったんやろうなって思うと、
生きたかったな。
今はさすがにみたいなことは。
ちょっといろいろ面白かったんだろうな。
てな感じでした。
すいません、めっちゃ長くしゃべっちゃいましたけれども。
すいません、ちょっと今週熱量高かったんで。
ではではでは、今日のテーマに入っていきたいと思います。
今日のテーマは聖地Xになります。