今回のテーマは、口裂け女2です。
では、さっそく、みなさんの感想を ちょっと聞いていきたいな、というふうに思うんですけど、
じゃあ、まず前田さん、感想をおねがいします。
はい。今回、みなさんに見ていただけるということで、 私、久しぶりにまた鑑賞したんですけど、
やっぱおもろいやん、って。よかった、って思いました。
久しぶりに見て、全然おもんなかったら どうしようって思ったんですけど。
そういうのありますよね。
おもしろかったし、なんか、あんまりちょっと他にない、 他にないなんていうのかな、気持ちにさせられる作品というか、
ホラーの中では、やっぱり日本のホラーの中では、 結構上位クラスで好きだなって思いました。
はい、じゃあ、僕なんですけど、確かにおもしろかったっすね。
やったー!
いや、あの、最初、映画の制作会社にロゴ、 ジョリー・ロジャーって出るじゃないですか、
ここかー!って思ってしまったんですけど、 いわゆる低予算の、そういう映画を作ってるところですよね。
もう破産しちゃいましたけど、みたいな感じで、 うおー、久しぶりにこのロゴ見たわー!って思ったんですけど。
で、まあ確かにちょっとチープに見えるとか、 確かにあるんですけど、
でもめちゃくちゃよくなんか、 ちゃんとなんかすごい不条理な出来事に巻き込まれた、
すごく悲しいホラー映画っていうのが、 なんか通廷して描かれてて、
すごくなんか、話はすごく見ごたえたっぷりで、 おもしろかったですね、すごく。
いや、もうひどい話って、ほんとに。
なんでこんな不条理な目に、みたいな感じ。
しかもなんかもう結構、途中ちょっと ほのぼのするような場面というか、
なんか先輩にこう、第2ボタンもらうどうこう、 みたいな話とか、もう何これ、
まあいつの話やねん、これ70年代の話なんで、 そんな話あると思うんですけど、
なんかすごいほのぼのした話してんなーって思ったら、 もうとんでもないことにどんどんなっていくので、
なんかもうそのほのぼのした話も、 もはや不利だったなっていうぐらい。
それがほのぼのしてるからこそ余計にちょっともう、 この重たい話がこう、
なんかすごくヘビーにグッ刺さるなっていうふうにすごく感じて、
なんか結構これ、いや、おもしろかったです、はい。
では、大石さんどうでしたか?
そうですね、やっぱり、 脚本面白いなって感じですよね。
絵としてはもちろん低予算映画な感じはすごくするんだけど、
口裂け女っていうモチーフとして、 都市伝説があるわけじゃないですか。
で、そこにどうつながっていくのかっていうのの、 ロジックの立て方というか、がやっぱり上手くて、
脚本コンビが寺渕さんと、 あと相模さんってお二人なんですけど、
これ心霊マスターテープも同じ脚本コンビなんですよ。
だから、伝説の裏側の考察としてのお話って、 結構心霊ドキュメンタリーの本質だと思うんですけど、
本作はフィクションのお作品っていうのを 大前提としてそれをやってるなというか、
口裂け女に対する考察として めちゃくちゃおもしろいなって思って見てました。
小学校にあった途中の影響から口酒女が苦手で、いい歳した今なお口酒女に恐怖をしていた私ですが、
本作鑑賞後は彼女が愛おしくて仕方がありません。
口酒女の幸せな時間を描いた前半、事件の傷にけなげに耐える中盤はもちろん、
最後の最後まで彼女は悲しい存在でした。
彼女が殺害したのはすべて彼女にとって大事な人たちだったんですよね。
映画の後、彼女のその後を思わずにはいられません。
本作の監督寺内幸太郎氏は、私を人にしてくれたと言っても過言ではない傑作、
マリア様が見てるの実写版監督もされており、
こちらもかなり好きな作品ですが、この口酒女2もまさると戻らないぐらいに面白かった。
以前のラジオで話されていた他作品も是非見ようと思います。
皆様の感想を楽しみにしております。
ありがとうございます。
待ってましたみたいな感じでびっくりした。
ちょっと笑ってしまいそうになったんですけど。
まあそうですよね、こんだけなんかもう我々を前振りかのように喋ってましたからね。
確かに口酒女っていう都市伝説の始まりを描く話でしたけど、
なんか本当に地に足がついてて本当にそんなことがありそうだなみたいな感じっていうのは本当に僕も今作見ててすごく感じたので。
なんか僕口酒女の設定っていうんですか、なんかよくあるやつ、
ウロ覚えだったので、足早い設定ってあったなって途中思い出して、
だからちゃんと県内のめっちゃぶっちぎり早かったでみたいな話をしてたから、
本当だ本当だとか、あとちょくちょくセリフで私綺麗みたいなのが入ってたりとか、
なんかめっちゃ丁寧やんとか思って、
これぐらいの丁寧さでちゃんとオリジン物やったほうがどんな映画でもいいよなって思いましたよね。
なんかその口酒女って確かに小学生ぐらいの都市伝説じゃないですか。
なんか結構その前もちょっと話したと思うんですけど、
ホラー映画である時から都市伝説ってどっちかっていうと高校生ぐらいのものになっていくと思うんですけど、
口酒女とかってまだ小学生ぐらいの間で流行ってるような都市伝説で、
その口酒女のイメージって本来もっと大人だと思うんですよね。
だから私、今回その口酒女がそれこそ女子高生の子だったっていうのが、
結構それも新しいとか新鮮。
すごく新鮮だなと思って。
そうなんです。
なんか書いていただいてる通り、
全員彼女にとって大事な人たちだったんだなって思うと本当にせつないですよね。
途中とか結構やっぱ仲睦ましい風景を見ていたからこそ、
余計にお姉さんとかそういうことしちゃうんだって感じでしたし。
でもやっぱり家族に降りかかってくる不幸っていうのに、
見ててやっぱり耐えられなくなる気持ちもすごくわかるじゃないですか。
あのあたりは結構取ってつけたような設定があんまりなかったなっていう。
そうそう。
結構ありがちじゃないですか。
かわいそうなエピソードとかも全部取ってつけてるなっていうのがすごい思うんですけど、
今作に関してはそれがないなっていう印象で。
そうですね。本作の悲劇性って基本的に田舎であることに根差してるなとは思ってるんですよね。
で、例えば長女の発想ですよね。長女の発想って最悪じゃないですか。
でもあそこを離れるっていう発想がないっていう前提を理解しないと、
長女の価値観って理解するのすごい難しいことなんですけど、
この価値観って僕このメンバーの中でもどこまで共有できるかわかんないんですけど、
田舎の人ってアイデンティティが土地に根差してるんですよね。
この土地で一族を綿々と継続していくっていうことにアイデンティティがあるんです。
それ僕、もう何度経験したことかっていう感じなんですけど、
本当に田舎の人、特に土地を持ってる人はこここそが己であるっていう意識めちゃくちゃあります。本当に。
それはすごいひしひしと感じます。だからそこを離れるって発想がそもそもないんですよね。
これ本作の呪われた感じを理解するのにめちゃくちゃ大事な部分だと思うんですけど、
例えば長女って結婚して外に出て行こうとしてましたよね。
でも両親が亡くなって、まず母親が亡くなったら帰ってきて、で、父親が亡くなったら完全にそこに居つく実家に戻ってくるじゃないですか。
あの発想って要は一族の長が誰かっていう発想で成り立ってますよね。
一族の長が誰で、この一族をこの土地で維持していくのが誰かっていう発想で考えたときに、父親が亡くなったら自分なんですよ。長女。
だから戻ってくるんですよね。で、そこで自分が守らなければならないっていう発想。
それはもう、そうした方が良いとかじゃなくて、そうするしかないんですよ。あれは。
それが本作の発想の大前提にあるので、そこを許容できないと本作の呪われた感じがあんまりわかんないと思うんですよ。
なんで長女はあんなことするの?ってなると思うんですけど、そうじゃないんですよ。
いなかっていうものはああいう価値観なんですよ。本当に。
僕は土地ではないですけど、僕で言うんだったら実家の家業とかですよね。
ジャンクなものが高級料理に負けてるとかっていう話じゃないじゃないですか。
やっぱそういう良さを感じるので、難しいですね、そう思うと。
映画の予算のかけ方の面白さっていうのは。
なんか、駄菓子屋でやってるお好み焼きとして食べたいっていう感じありますよね。
あー、いいですね。
そういう高級お好み焼き屋じゃなくって、小学校の近くにある駄菓子屋でやってるお好み焼きで食べたい感じというか。
でも、なんかその賢まってなさこそ、この都市伝説テーマの作品に合ってる気はするんですよね。
なんか賢まったら嘘だろうっていう感じもするから。
確かにな。
いやー。
難しいですね。
なんかでも、ホラー映画の予算とかを全部出してみたら、ちょっと面白そうですよね。
あー、確かに。
いや、なかなか…いや、ホラー映画に関しては、やっぱそこ比例しないんじゃないかなっていう気もしますけどね。
まあ、そうですよね。
低予算でむしろどんどん面白いもの作ってなんぼでしょみたいな世界じゃないですか、ホラー映画ってやっぱり。
アイデア勝負というかね。
だって予算与えられてるね、中田秀夫監督とか。
予算がいっぱいあるから、面白い映画ができるっていうわけでも、もちろんね。
だってこれ、ホラー映画に限らずですけど。
でも、多様性を生んでますね、そういう意味では。
確かに確かに。
まあね、いろんなやり方で勝負できますからね、っていうこと。
お金のバジェットでも、多さでも勝負できるし、アイデアでも全然勝負できるしっていう。
自由だからこそ大変ですよね、こういう作品作りって思いますけど。
それこそさっき心霊マスターテープの話とか心霊ドキュメンタリーに彼が、寺内幸太郎さんがいまだに主戦場にしてるっていうところなんですけど、
多分あの作品、あのドキュメンタリーっていうか心霊モキメンタリーをやるのって、絵がリッチじゃなくてもいいっていう、
お話さえ面白ければいいっていう、そこなんじゃないかなって気がするんですよね。
それこそ演出だとか、あるいは絵のカラーとかそういうものにお金をかけようと思えばいくらでもかけれるし、
まあ今はほとんどそういう映画が増えてますけど、邦画でも。
ただ、それをやらなくても話自体が面白ければ面白いでしょってやってる感じがするというか。
多分、彼のスタンスにすごい今ぴったりきてるのが心霊ドキュメンタリーってフィールドなんだろうなって気はちょっとしますね。
そうかもしれないですね。
でも、映像面に関しては結構今回好きなとこありましたけど、
赤いコートを着た女が佇んでるとことか結構怖くてゾワッとしましたけどね。
なんかちょいいいですよね。
例えばお岩さんが目の上が腫れるとかみたいなのってあると思うんですよ。
女性がモンスターになったら陽子が醜くなっているっていうのはもう典型的な女性のモンスター描写だと思うんですけど、
それって男に捨てられているものだからっていうのはあると思うんですけど、口先女って本作では違いますけど、
元の都市伝説って美容制限が失敗したからみたいなのが本来の口先女の都市伝説の元だと思うんですけど、
そこに別に相手って介在してないじゃないですか。
要はそういう相手に捨てられたとかではなく、そもそも自身の陽子を誇る人間そのものがおぞましいから、
それ自体をモンスター的に見るっていう発想が口先女っていう都市伝説にあるんじゃないかなっていう仮説を立ててるんですよね。
それって今見たら自身の陽子を良くしようとするって自己表現だと思うので、
別にそこにおぞましさってないと思うんですけど、
親から与えられた陽子に対して手を加えることに対する嫌悪感みたいなものって、
例えば4、50年前ってもっと強かったと思うんで、
それが社会の中での嫌悪感、危機感みたいなものとして都市伝説として表出したっていう部分あるんじゃないかなって気はしてるんですよ。
それが口先女っていう都市伝説の根っこにあるんじゃないかなとは思ってて、
じゃあ現代で口先女っていう都市伝説って成立するのかなっていうのをちょっと考えてみたりはしてたんですよね。
だからこそ舞台設定的に70年代後半だからこその話でもあるし、
じゃあ現代だったらどうなったのかなみたいなのをちょっと考えてみたくなる話だなと思って。
めちゃめちゃルッキズムに根差してるじゃないですか。口先女ってそもそもが。
だからすごい興味深いんですよね。考えてみる題材として。
じゃあ現代の口先女って何になるんだろうって、
本当に純粋な被害者が陽子が見られただけでモンスターになるとまでは現代では最低しないと思うんですよ。
じゃあ現代では口先女になるモンスターって何なんだろうっていう、
でも現代でもモンスター扱いされる概念ってあり得るじゃないですか。
そうですね。
口先女みたいに完全に美容のことだけで成立するモンスターはいないと思うんですけど、
もっと複雑な要因の中で現代でモンスター化される、あるいはモンスター扱いされる物事ってあるはずだから、
それが何なのかってすごい考えたくなったんですよね。
それって今やったら承認欲求とかになるんですかね、モンスターとしてっていうのは。
で、この本作の中ではあくまで田舎の中での噂話で生まれてきたものだと思うんですけど。
それって現代で何なのかなって考えてみたくなるなとは思って。
むしろそれをやることにこそ甲斐があるかなっていう風に僕は映画を見ちゃうというか。
70年代って嫌な時代ですねとかじゃなくて、現代も余裕である。そういうのって。
それは口先女って形では現れてこないから本作を見てもパッと気づかないけどめっちゃあるやなと思うんですよ。
何かを憐れんだりとか何かを別種したりとか何かを恐怖したりとかめっちゃあると思うんで。
いやでもこれって構造は口先女だよなみたいなことってめっちゃあると思うんで。
なんかそれをすごい想像したくなるんですよね。それはやっぱり楽しんでるっていう側面あるんですけど自分の中に。
ただやっぱり現実にそれやりたくないなっていうのがあるので、何かそれのちょっと材料としてこの映画見てたなっていうのはありましたねっていうのはあります。
何か今から純粋に怖いものとしての都市伝説を作れないのかな。
何かさ大人になったら例えば口先女、口が裂けてる人を怖いと思ってはいけないっていう理性があるからもう怖いものを作れないのかもしかしたら。
子供じゃないと純粋な怖いものって作れないんですかね。
どうなんすかね。
何か具体的なモンスターじゃなくてもいいのかなっていうのは。
でも具体的なモンスター欲しい。
それ欲しいって言うのかな。
アイコニックなやつが欲しいっていうね。アイコンが欲しいなっていうのは。
何かSNSのモンスター性もすごいわかるんですけど、やっぱそれだけだって面白くないじゃないですか全く。
何か純粋に怖いものだけの怖いものっていうのは子供たちにはやっぱあるんじゃないかなって私は思ってるんですよね。
大人にはないかもしれないけど、そういうものは残っていてほしいし。
そうですね。だからさっきも言ったんですけど、哀れみと蔑視と恐怖って感情って結構近い場所にある気がするんですよ。
ということは怖いって感じるものって哀れに出たり蔑視してたりする可能性が高いと思うんですよね。
それってちゃんと目を向けないといけない感情だと思うんですよね。
だからその例えば僕たちがちっちゃい時に見てた階段とかって怖いなと思ってたものってそういうものに紐づいてる気がするんで、
それをそういう感情に築くきっかけとしてうまく表現できたらいいなと思うなと思ったんですけど、
そういう話じゃないですねこれ。
前田さんが言いたいのはそういうことじゃないですよね。
もっと純粋に恐怖を楽しむってことですよね。
そういう側面がすごいわかるんですけど、そういうものとは全く離れた怖いものっていうのも存在し得ると思うし、
今回の作品はどうとかってことじゃなくて、
例えば私小さい時からすごいよくしてた妄想っていうか、夜寝れない時に隣で親とか寝てるんですけど、寝れないから怖いこと想像しちゃうじゃないですか。
で、マンションに住んでたんですよ、マンション6階に。
で、自分の住んでるマンションのロビーから首のない赤いスーツとハイヒールの女の人が、首がないんですよ。
首がなくて、首が切れてて、そこから血が出てるんですよ、ずっと。
で、その人がロビーから歩いてきて、エレベーターに乗って上がってくるっていう妄想をずっとしてたんですよ。
それがすごい怖くて、私の中で怖いイメージとして。
でもそれは私にとってはすごい純粋に怖いものっていうか、そこに何か哀れみとか蔑視とか社会的な何かの意味付けはなくて、
単純にそのものが怖いものっていうのがあって、そういうものがあると思うんですよね。
私は今でもそのことを考えたら怖いんで、もう考えないようにしてるんですけど、そのビジュアルのこと。
なんかそういうふうな、でもそれは都市伝説じゃなくなっちゃうのかな、自分個人のものだから。
自分のコデの中にもあるけど、都市伝説にはないのかもしれないですね、もしかしたら。
そうですね、なんか子供の頃にそういうのって、絵本で押し入れの冒険みたいなやつあったよね。
あった!めっちゃ怖かったよね。
あれは結構、僕、だから暗闇そのものにめちゃくちゃ怖さはめちゃくちゃ子供の頃感じてたなっていうのを今、まやさんの話を聞いてもらいました。
ネズミ婆さんみたいなの連れてくるやつでしょ。
押し入れの真っ暗な狭い空間に、さらにわけのわからない世界が広がっててみたいな、あれめちゃくちゃ怖かったなっていうのをちょっと今思い出しました。
怖いし、冒険なんですよね。
あれ、ほんとその2つの感情が同時にきますよね、子供にとって。
怖い気持ちと冒険したいという気持ちの。
そう、あれはまやさんの話を聞いていて、すごい僕は思い出しました。
子供の時の恐怖に対する関心って、やっぱり未知に対する興味って気がするんですよ。
だから、そういう冒険っていう概念と、そういう恐怖っていう概念がひも付いてたってことですよね。
そうですね、確かに一人で何かしなきゃいけないっていうのが、多分子供の頃無理だったんで。
完全にお母さんって言ってたような子だったので、やっぱり一人で何かしなきゃいけないって確かにめちゃくちゃ恐怖感じてましたね。
やっぱり未知の領域の中に恐怖があったからこその喜びみたいなのもあった気がするんです、子供の時って。
でももう恐怖がどういう形かある程度知ってるじゃないですか、我々。
なんかすごい話してて、都市伝説っていう他人と共有するものになって、他人と共有して広まっていくものになった時点で、
社会性を帯びてしまうのかなと思って、社会性を帯びるっていうことは、やっぱりそこにさっき言ったみたいな感情が入ってくるとか、誰かによって付け足されたりするのかなって思ったら、都市伝説っておぞましいな。
なんかおぞましいし、たぶんもしかしたら最初はすごい軽い気持ちで誰か想像して、こんなのあったら怖くないぐらいで考えたものに対して、
いろんな意味合いがつけられて、いろんな悪意がつけられていったものが都市伝説だとしたら、都市伝説って、なんかそういう意味でめっちゃ怖いやんと思ってきました。
いや、おぞましいと思います、ほんとに。
だから、幼少の時って恐怖に対して個人で楽しんでた気がするんですけど、
だんだん共有して楽しむようになってくる気がするんですよ。
都市伝説ってやっぱり人から人に伝聞したからこそじゃないですか。
人から言われたからこその恐怖じゃないですか。
誰かと共有してるからこその恐怖って、もうそれ社会じゃないですか、それって。
だんだんそれ自体が意味になってくるから、どんどん恐怖って個人の中では純粋なものじゃなくなっていく気がするんですよね。
そうなると、もう社会を帯びた時点で、その恐怖って本来的には処理できるはずでもあると思うんですよ。
こういう意味だよっていう風になっていくと思うんですよね。
こういう意味だよっていうものに気づかないようにしてるとしたら、それは結構暴力的な気もするんですよね。
ちょっと待って。
すごいですよね。
どこから話しても、そのゴールにたどり着いてしまうっていう。
そこを避けて通ったはずなのに。
くつさけ女2でまさかちょっとこういう話にならへんやろって思ったんで。
いやいや、わかってたでしょ? こういう話になるんですよ。
いや、わかってない、わかってない。
山口さんがこんなに乗ってくると思ってなかったんで。
めちゃめちゃ自分ごととしてドライブしてたから、恐怖とかじゃないんですよ。
自分として見てたから。
ファンタジーでもなんでもないですよ。
自分として見てたんで、そんなのこういうエンタメホラーとかじゃないですよ。
山口さん、毎回お酒飲んで参加したほうがいいと思う。
ちょっと今日、単純に舌がちゃんと回ってないっていうのもありますけどね。
いやでも、こんなにくつさけ女2みんなで楽しめると思ってなかったんで、めっちゃ嬉しいです。
こんな話するとは本当僕は思ってなかったんで。