はい、始まりました。映画の話したすぎるラジオ、第201回になります。
この番組は、大阪で映画トークバーイベント、映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーらによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長のマリオンです。
山口です。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、3人揃っているんですけど、今回僕が仕切らせてもらいますっていう感じなんですけど、
山口さん、風邪気味ということで。
はい、すいません。ちょっと途中で咳き込んじゃいそうなんで、お願いします。
はい、わかりました。
ではちょっと、まずちょっと3人揃ったということで、改めて映画の話したすぎるラジオ200回突破しましたよトークをちょっとしたいなと思うんですけども、
まあちょっと率直な感想というか、なんかありますか、大石さん。
そうですね、僕が参加してからでもそれなりに経ってるってことですもんね。
そうですね、もうかなり経ちましたけど。
なんかもう半分、こんなに簡単に習慣になってくんだなって僕は思いました。
なんていうか、このラジオに参加するようになってから、そもそも映画は週1本ぐらい新作見てたんですけど、
週1、2、3本が当たり前になってますし、なんかこう生活がちょっと変わったなって感じはありますね。
ちょっと途中参加だからこその感想というか、よくよく考えたら、これ習慣になってるのはだいぶすごいことですね。
そうですね、半分仕事みたいな感じだったんですよね。
仕事、そうですよね。
まあちょっとね、タスクというかね、ちょっとやらなきゃいけないこととして、映画見てここに来て集まって喋るみたいなのはありますけど。
それこそね、お二人は最初から200回分喋ってるわけですけど、ほぼ200回ですね。
そうですね、何回かお休みとかはしてる時ありますけど、特に僕とか山口さんはそんなに休んでない。
ほぼね、ほぼ全部出てますからね。
ほぼ出てますよね。
ほんとそう考えたらすごいなっていうか、僕は来て映画見て喋るだけなので、ここからさらに編集とかね、いろいろ山口さんはやられてるんで本当に大変だよなっていつも思うんですけど。
まあやりましたね。僕がこの番組一番聞いてると思います、そこは。
そうですよね、そうですよね。
だから大体1年間で50回、ざっくり計算すると4年ぐらい続いてるわけですよね。
そうですね。
すっごい、4年ってすごい長いですけど、短いようにも思えるなみたいな回数だけ見ると、すごい何とも言えない感じになりますね。
でも今後の目標みたいなのとかってあります?ちなみに。
いやー難しい質問ですね。
特に決めないほうがいいですかね、っていうかね。
いやーあの僕一時期、歌マルソンを呼ぶっていうのは目標にしてたんですけど。
はいはいはい。
あー、ありましたねそれは。
ちょっと無理やなって感覚が今強まってきてます。
何の無理やな、無理ですか?
それは何でなんですか?
いや、さすがに野良番組すぎて、ちょっと失礼に当たるかなって気がしてるんですけど。
あとシンプルに映画のポッドキャストめちゃくちゃ増えましたよね。
増えましたね。
増えた印象がすごいありますよね。
僕らが始めた頃ってそこまであったりはあったけど、こんなにたくさんあったっけみたいなぐらい、みんな気軽に始めるようになった感じがしますね。
なんかもうプロからアママで全員やってるみたいな。
なのでなんかね、僕らよりも素晴らしい番組たくさんある中でね、今後も聞いてくださる人もこんなにいてみたいなのが本当嬉しいですけどね。
でもやっぱりあれじゃないですか。
僕が提案するのあれかもしれないですけど、上映会というか映画館に還元するイベントをちょっとやってもいいかなって気はしてました。
還元できるのかわかんないですけどね、僕らの持ってる客数で。
客数というかお客さんたちで。
なんか確かに上映会みたいなのね、我々がよく話題にするような映画を上映とかして、その後我々がトークイベントするみたいな感じですか?
やってきたらすごいなぁ。
なんかね、一つの目標としてはいいですね、それは。
確かにちょっとね、確かにいろいろなんかね、公開収録かもね、やったぐらいなんで、
いろいろ、もっともっとお客さんが来るっていうのが、ちゃんとそのぐらいの番組になったら上映会とかもっとやってもいいのかもしれないですよね。
あとあの去年ちょっとお呼びいただいてあった映画紹介屋さん的なことはまたもしできたらやりたいなっていう。
そうですね。
思いますよね。
あとはまぁ、リスナーさんとつながった縁を温めたいなっていうのはまぁ、それが常にあるので。
そうですね。もっとやっぱりリスナーさんとの交流みたいなのも今後たくさんできるようにやっぱりなっていきたいですね、ほんとに。
それこそ名古屋開催も今年やりましたし。
そうですね。
あとはどこでやりますかねっていう。
どこでやりましょうかね。
もう一回お邪魔します。
そうですね。考えてみてもいいですし、また東京にも行きたいですしね、もちろんね。
そうですね。
やりたいことたくさんありますね、ほんとに。
大きな目標というよりもちっちゃな目標がたくさんあるって感じですね。
そうですね。まぁやっぱ、たくさんいろいろとやりたいんでやっぱり続けたいですね、みたいな。
うん。
というわけでまぁちょっと、これからも改めてよろしくお願いしますという感じですかね。
よろしくお願いします。
お願いします。
ではここからは近況の話をしようかなと思うんですけども、ちょっと今回は順番を大井さんからにしたいかと思います。
はいはい。
大井さんいかがですか。
先週お休みさせていただいたんですけど、何してたかと言いますとニューヨーク行ってました。
はい。
基本マンハッタンですね、ニューヨークのマンハッタン島の中をこううろうろしてたんですけど、
別に仕事とかではなくほんとに観光でというか、旅行で行ってたって感じなんですけど、
まぁやっぱり現地はすごいですね。
映画で見たことある風景しかない。
なぁ。
しかもそれがUSJだったりディズニーランドみたいに作られたものではなくて、
100年間の歴史が積み上げられてそこにあるわけですよ。
だから建物とかの大体がざらに100年くらい歴史持ってるみたいな。
地震とハリケーン来ないとこってすげぇんだなって思いながら見てたりしたんですよね。
日本では全然見えない景色もありましたし、
あとすごい思い出に残ってるのが、
映画見ててもニューヨークって二面性があるなって思うんですよ。
さっき僕が言った綺麗なニューヨークっていう一面。
あとは一方でちょっと煙がもくもく上がっていたりとか、
ちょっと犯罪率が高かったりとかっていうダーティーな一面っていう、
その両方が良儀的に特にマンハッタの中に縮まってる感じはするんですけど、
両方を味わえたのがすごい良かったなと思って。
見上げたらめちゃくちゃ綺麗なビル群というか、街並みがある中で、
道歩いてるとずっと多分タイマの匂いがするんですよ。
道端当たり前のように多分吸ってる人がいたり、
あるいは声上げて歩いてる人もいたり、
ちょっとこの人大丈夫かなっていう瞬間があったりとか、
あるいはもっといろんな人種が集まってる場所なのに、
アメリカの象徴的な場所としていろんなところで取り上げられる、
映画の中で取り上げられる理由がすごくあるなっていう場所だったりはするので、
その分ぶつかることもたくさんある。
だからちょうどハーレムのゴスペル見に行ったんですけど、
その時にガイドしてくれた現地の日本人の方が、
ちょうど君らが泊まってるホテル1週間前に、
入り口で死体見つかったからねみたいな話とかしてて。
へー、デンジャラスな。
これがニューヨークかミッドタウンの本当にど真ん中なんですけど、
それでもそういうことが起こる場所。
でもそれでみんな平然と共存しようとしてるというか。
ある程度入り込んで、でもある程度入り込まない良いとこのバランスを、
ずっと現在進行形で探りながら生活してる場所。
それがニューヨークなんだなと思って。
なんか本当にアメリカそのものの歴史みたいなのを感じた感じはすごいしましたね。
いやー、タフな場所だなー。
ちょっとやっぱキラキラしたイメージでね、
映画を通してみるとちょっとニューヨークって思いがちですけど、
ちゃんと怖い場所でしたねっていうことですよね。
そうですよ。タクシードライバーやジョーカーの舞台でもあるんですから一応、ニューヨークが。
そうですね、確かにその通りですけど。
へー。
いやー、面白かったですね。
だからすごい行って良かったなっていうのは感じましたし、
ずっと行きたかった場所にもたくさん行けたっていうのもありますし、
単純に僕海外旅行自体が初めてだったんで、
そこでファーストインプレッションここかっていうのは、
なんかすごい自分の中で大きな糧になったなと思いますね。
へー、いいですねー。
ちょっと行きたくなりますけどね、なんかね。
見ましたよ、ちなみにファーストライブスであった、
閉じ込められてる観覧車、観覧車じゃないや、
メリーゴーランド。
え、あそこ行ったんですか?
船からですけど。
見たんですね、であれかと。
おそらく、あの二人が乗っていたであろうクルーズ船に乗って、
あ、あれかっていう感じで見たりしましたよ。
うわー、いいなー。
素敵ですねー。
はい、そんな感じです。
で、なんで先週はほぼニューヨーク行ってたんで映画見れてないんですけど、
今週ちょこちょこ課題作以外の映画を、
てか溜まってた映画と言えばいいのかわかんないですけど見て、
先週もしかしたらお二人話してるかもしれないんですけど、
まず一つがファーストキスを見てきまして、
もう多分先週散々お話されてますよね、多分。
そうですね、話しましたね。
なのでまあその多くは語らないですが、
僕個人としては、すごい過言であることを承知で言いますけど、
15年後の自分から送られてきた、なんか経時だなって思ってます、これは。
おおー。
おおー。
はい、もう主人公の設定とかもね、もう重なるとこしかないですし。
いや、そうなの。その話前回できなかったんですけど、
これ大地さんなのでは?って僕ずっと思いながら見てて。
見ながら僕も思ってましたよ。これ僕なのでは?っていう。
いやー、やっぱ思いますよね。
思いますよね。ちょっとあえて言わなかったんですけど。
僕だから僕でしか言えないけど、僕なのでは?としか思えなかったんで、もはや。
素晴らしいじゃないですか。
そうなんすよ。で、しかも松田加孝演じる彼女とのエピソードとかも、
めちゃくちゃ今のパートナーとあるエピソードばかりだし。
へー。
ちょうどですね、ファーストキス見る前の日に、
次に同棲するための物件とかを選び始めるために内見とか行ってたんですよ。
ほうほうほう。
そこで割と初めてぐらいに本気でぶつかりまして。
あら、あらら。
その翌日のファーストキスなんですね。
うわー、来ますねーそれ。
はい。
来ますねー。
しかもそこでもずれ感というか、これまでは価値観が合うよね。
まさに好きを見つけ合ってるところが、
二人のずれみたいなものを感じる瞬間の方が多くなってきたりとかして。
はいはいはい。
で、それをじゃあどうしていけばいいんだろうっていう、
パワーゲームみたいになりかけてたタイミングでのファーストキスだったんで。
それは、それは典型だと言うよなっていう。
15年後から来た?この映画みたいな。
お手紙ですよこれは。
ぶっ刺さりましたね、はい。
あの、ララランド以来にこれは自分の映画だと言っていいなっていう映画。
すごいなー。
坂本隆一なん多分5万とみんな言うでしょうけど、
これはもう僕は胸を張って僕の映画だと言いますよ。
しかも未来の。
いやこれは、いやもう、
我々二人でも喋ったときもめちゃくちゃいいよねって話はしたんですけど、
いやもう、それのエピソード超えれますよね。
この感想の熱量的には。もう勝てないです、それは。
もうなんでちょっとこれは若干ずるい域に入る感想の類なんですけど。
いやいやいや。
素晴らしい。
あの、ぶっ刺さりましたという。
あとまあ、これは時間内に軽く触れますけど、
聖なる知識の種も見てきて、これもめちゃくちゃ面白かったですね。
イラン映画なんですけど、
今年ドイツ代表で確か外国語映画賞にのめされるんですよね、確かね。
そうですね。
なんていうか、前半はすごく社会派、後半は社会派映画なんですけど、
後半、ガラッとジャンルが変わる。
あえて言ってしまえばサスペンスというか、もうちょっと言えばシャイニングになっていくという。
へー。
そう、という映画でして、めちゃくちゃ面白かったんで。
もうこのくらいにちょっととどめますけど、喋り始めるとそのキリがないんで。
もう本当、社会派のバランスとエンタメのバランスをこういうふうに、
なんていうか、成り立たせることができるんだっていうのも思うし、
かつ、イランの映画といって思い浮かべるのが、
聖地には雲がそおはるっていう映画がありましたけど、
あれのさらに今に至るまでの話というか、
あれの延長線上にある話としてめちゃくちゃ面白く見れると思うので、
ぜひおすすめです。
これちょっと楽しみですね。
ちょっと見に行きたいなと思ってたんですけど。
っていう感じですね。
今週は以上です。
では次、僕の近況についてお話ししようかなと思うんですけども、
まず、試写会のほうにちょっと参加しまして、
ほうほう。
3月の28日ぐらいかな?に公開される、
ベターマンという映画の試写会に行ってきました。
一応ちょっとどんな映画かっていうのを説明しておこうかなと思うんですけども、
監督がグレイテスト・ショーマンを手掛けたマイケル・グレイシーの
新作ミュージカル感じで、
イギリスのポップスターであるロビー・ウィリアムズという方がいるんですけども、
その方の反省を本人もちょっと出てるし、
プロデューサーとして関わってるみたいな映画ですね。
なのでちょっと近いところで言うんだったら、
ボヘミアン・ラプソディであるとか、ロケットマンとか、
ああいうのをちょっと連想してもらえば、
なるほど、こんな感じかみたいな。
っていうのはわかるかなと思うんですけど。
ただ予告見るとちょっと変わった方法でそれを表現してますよね。
そうなんですよね。ロビー・ウィリアムズが猿として描かれてる。
という超トリッキーなことをやってるというか。
ロビー・ウィリアムズだけが猿で、あとは普通の人間。
これがなんで猿かっていうことで、
いろいろ何を意味しているのかっていうのは結構いろいろあると思うんですけど。
彼が他の人からの疎外観であったりとか、
ある種見せ物としてというか、
エンターテイナーとしての自分というところとか、
いろいろあると思うんですけど。
結構やっぱり彼、僕全然、本当恥ずかしながら、
ロビー・ウィリアムズのことを全然知らないで見に行ったんですけど、
これがすっごい面白くって。
まず、すっごい早い段階でめっちゃ大ブレイクするんですよ。
テイク・ザットっていうユニットで、
一役大スターみたいになって、
そっからもう、ただやっぱり16歳とかでスターとかになっちゃってるんで、
そっから結構いろいろ、
結構こういうミュージシャンものであるあるですけど、
栄光の果てにあるドラッグだったりとか、
アルチューンになったりみたいな。
彼もまた同じようにだいぶクズな振る舞いをしてしまうんですよね。
いろんな人を傷つけてしまう。
結構ものすごい大きな会場で、
一人のソロコンサートみたいなのもやるみたいな、
どんどん駆け上がってくんですけど、
ただそんな晴れの舞台ですら、
観客のところに自分の原影がいて、
お前は失敗するとかっていうのを延々と言われ続けるみたいな。
それぐらいちょっと病んでしまっている。
いろいろあるんですけどね、その要因みたいなのが。
そもそも自信あんまりないような人だったりとかもするし、
根っこに抱えてるのが。
あとお父さんとの関わりとかもいろいろあって、
結構そちらが響いてくるところがあるんですけど。
なので結構さっきあげたボヘミアンラプソディとか、
ロケットマンとかあげましたけど、
どっちかっていうとロケットマンに近いなっていうか。
ちょっとどこかセラピー的でもあるんですよね。
僕ロケットマンっていう映画、
本当セラピーとして大好きなんですけど、あれは。
一人の人間のセラピーとして僕は大好きなんですけど、
そういう側面もちょっとやっぱあって。
ただちょっと違うのは、
ロケットマンはとにかく自分の人生をエンターテイメントとして見てくれみたいな、
そういうオープンなマインドに溢れてるみたいな映画なんですよね。
最後の締めの感じとかね。
あの映画っぽいなって言ったらだいぶネタバレになっちゃうのであんまり言えないんですけど。
ある有名な曲が結構フィーチャーされてるので、
その曲もちゃんと字幕出るので、
なるほど!というふうになっていただけると思うので。
そういうちょっと一人の偉大なポップスターの反省を、
すごいダイナミックなミュージカルで描くっていう。
結構すごいワクワクしながらというか、すごい楽しかったです。
なのでこれちょっとぜひ公開されたら、
みんなぜひ見に行ってみてもいいんじゃないかなって思いましたし、
なんか取り上げて喋っても面白いかもなという気もちょっとしましたけど。
なるほど。
あんまり内容知らなかったんですけど、
内容聞いてみて、
その猿に見えるっていう描き方結構センシティブな気もするんですけど、
なんかそこをどう処理するのかなっていうのは少し気になりますかね。
興味深いなとは思いますね。
ある種の自意識の現れみたいな感じなんですかね、彼自身の。
そうなのかなーっていう気もちょっとするんですよね。
やっぱりある種見せものですよというか、
エンターテイナーとしての気質プラス、
なんかちょっと疎外感みたいなものっぽいとは僕は思ったんですけど、
これはぜひ公開されたときには取り上げてもいいかもなみたいな感じには思いました。
なかなかあんまり取り上げるジャンルでもないと思う。
確かに確かに。
あとちなみにロビー・ウィリアムズのこと全然知らないからどうしようっていう方は、
ちなみにネットフリックスのほうにドキュメンタリーなどありますんで。
イミテッドシリーズでロビー・ウィリアムズのドキュメンタリーもあるっぽいので、
そこを見てから行くというのも良いかもしれないという感じですね。
なるほど。
有名な曲とかあるんですか?
でも聞いたことある曲は普通に流れてたので、僕がですけど、
あ、これかみたいな感じはしました。
ちょっとボフィミュアンラプソディとか、
ボケットマンと比べたら知ってると思う曲数は少なかったですけど、
僕の中でですよ。
知らないからといって全然楽しくないわけではないですしね。
特に結構、ララランドの冒頭みたいなことをめっちゃグラフィカルにやってるみたいなシーンとかもありますんで。
たぶん疑似ワンカット的な感じで作ってると思うんですけど、
すごいダイナミックなワンカットシーンっぽいところがあったりします。
そういうところも含めて見ていただけるとすごいいいかなって思いました。
なんか結構近い時期にアーティストの反省ものという、
名もなきものもある意味ボブ・ディランの。
そうですね。ボブ・ディランもそうですね。確かに。
なんかこう重なってるものもあるかもなって思いつつ楽しみですね。
そうですね。確かに。
ボブ・ディランもね、名もなきものも見に行く予定ですけど、
そんなにボブ・ディラン詳しいないぞみたいな感じで行こうと思ってるんで、
どう出るかなって思いますけど。
あともう一本お話ししたいのが、
セプテンバー5を見たんですけど、
これがめちゃくちゃ面白かった。
評判いいですよね、セプテンバー5。
めちゃくちゃ良かった。
あと、僕あんまりちょっと長く喋りすぎちゃうので、
簡単にとどめますけど、
まあとにかく編集が気持ちいいっていう感じですね。
というか、編集の映画だなって思いましたけど、すごい。
ざっくり言うとあれですよね。話としてはミュンヘンオリンピックの、
ABCですね、アメリカのテレビ局が生中継の特設スタジオみたいな、
編成局って言ったらいいんですかね。
カメラのスイッチにしたりとか。
そこだけでほぼ進行してる映画なんですけど、
そこでミュンヘンオリンピックで起こったある悲劇ですね、黒い空白事件っていう。
に遭遇して、これを生中継するのみたいな話なんですけど、
とかく情報をやり取りするとか、
カメラのスイッチングをするとか、
情報の裏取りしますとか、
いろいろなところにギリギリでバトンパスをしていくみたいな展開。
それを小気味に編集でやっていくみたいな。
カメラもちょっとダイナミックというか、
ちょっとブレ気味の臨場感ある感じ。
まずそれが気持ちいいっていう。
しかもそれをかなりタイトな時間でやりきってしまうっていうソリッドさも含めて、
映画として見事だなっていうのにやられてしまったっていうところがありました。
ちょっとそれだけ、題材的に結構重たいテーマだし、
楽しんでいいのかみたいな感じとかあるんですけど、
ただただでも映画として気持ち良すぎて楽しかったっていうのがちょっとすごかったんですね。
題材になっている事件自体は、それこそフィルバーグのミュウヘンとかでもテーマになったりした。
そうですね。その事件が起こった後の、
イスラエル側の報復作戦を描いたのがミュウヘンですけど、
そうなんですよね。
ちょっとやっぱ今のイスラエルの問題とかのことを考えると、
結構この題材楽しかったって言い切れるかなっていう不安もあったんですけど、
名前忘れちゃったけど、アンソニー・ホップキンスの映画とか見た時に、
映画として良かったけどちょっとなーみたいな気持ちにもなるみたいな風なのを感じさせなかったのは、
やっぱりセプテンバー5自体の出来の良さと、
あとミュウヘンがあったからっていうのはありますね。
ミュウヘン見たらどちらもだいぶ殺伐して、何とも言えない気持ちになる映画じゃないですか。
まあ確かに。
イスラエル側も対外野党みたいなっていうのがやっぱり描かれてるみたいな映画だったので、
ちょっとそれとセットで見るとより良いかなっていうふうに思いましたね。
なるほどなるほど。その後の事件に言い合わせた人とその後の事件の経緯等を知ってみるっていう。
それで結構自分の中では納得ができたかなというところがありましたね。
あとやっぱ報道とは何かみたいな問われますよねーみたいなね。
これ見事です。見事な脚本でしたこれも含めて。
とにかくもう最高の映画でした。
はーなるほど。見たいなー。
僕からは以上です。
僕はですね、僕もセプテンバーファイブ?
これフィフスなんですかね。
9月5日ってこと?
9月5日か。
セプテンバーフィフスなのかな。
でもこの書き方されたら日本人ファイブとしか読まないですよね。
でも予告編のナレーションでセプテンバーファイブって言ってなかったでしたっけ?
言語大が少なくともそうってことなのかしら。
でいいんですかね。
間違ってたらすみません。
僕も探したけど見つけられなくてパッと。
数字しか書かれないんでね。
セプテンバーファイブと呼ぶんですけど、
僕これとんでもない傑作だと思ってて。
今世界で起きてることが凝縮されまくってる映画だと思ってて。
まず極めて政治的な題材であって、
ドイツで行われたオリンピックっていうことで、
ドイツとしては第二次世界大戦の反省を踏まえて、
戦後ドイツを示す場として使われてるんですよね。
ミンヘンオリンピック自体が。
収容所を思わせるから、
選手村に武装した警備員を配置しないとかっていうのが、
悪種になってたりするんですけど、この事件において。
そういうことを色々政治的に意識されたオリンピックとして描かれてて。
で、イスラエルの選手にインタビューした時に、
イスラエルの自分がこのドイツっていう場所で競技をすることが、
意味がみたいなことを答えてるんですよね。
すごく意味がある場として描かれてて。
あとテレビっていうメディアの立ち位置もすごく重要かなと思ってて。
1970年代前半って、テレビがどんどん流生してきて、
メディアのトップに立ったぐらいのタイミングなのかなってちょっと思うんですけど。
で、実際この報道が全世界に中継されてたわけだと思うんですけど、
かつてドイツでオリンピックっていうものがメディアを通じて大々的に取られたっていうのが、
ベルリンオリンピックがあるわけじゃないですか。
ナチスがプロパンダのために映画を使って、
オリンピックを使ってナチスを宣伝したっていうのがあって、
それに対するアンチでもあると思うんですよね。
現在のメディアであるテレビを使って戦後ドイツをアピールする場っていう反転させた場にもなってて、
それがこの事件を通じてどうなっていくかっていう、
そういう興味深い見え方もするかなとは思ってて。
極めて政治的なバランスの上に立ってる事件でもあるし、
それを今の何になぞらえてみようかみたいな見え方もするなと思ってたっていうのと、
あともう一つ本作の見方が、
職業というものを通じて人間は使命というものとどう向き合ったらいいかっていう話として見てたんですよね。
はいはいはい。なるほど。
本作って本来スポーツ中継をするテレビスタッフが、
テレビの現場を中継するっていうことになるんですけど、
これっていいの?みたいなのはみんな通っていくんですよね。
いいんすかこれみたいな。
実際見てるこっちもダメでしょってなってるんですよ。
実際これを中継されたこと自体は最終的な結果にとって良くない方向には働いている。
実際にテロリスト側が中継を見てたっていうのは実際にあったことらしいんですけど、
ただ彼らに全体像を見通して何かをできたかって言われると僕無理じゃないかなと思うんですよね。
彼らはテレビマンとして別にニュース報道の立場でも本来ないけれども、
俺たちはこれをやらなければならないっていう使命感のもと、もちろんテレビ業界で成功してやりたいっていう野心もあるんですけど、
職業っていう使命感のもとにおいてその野心と使命って区別できなくて、
俺がやるべきことをやったら社会的にも成功できるんだっていう意味って一体化してしまってると思うんですよ。
それを個人が切り離すことなんてできないし、
実際に起きたこととか彼らがやったことを見てみたら、
これって社会全体の善にはあんま貢献できてなくないかなって見えちゃうんですけど、
それって僕らもそうじゃないですか。
僕たちが今やってることが社会全体の善みたいなものに貢献できてるかって言われたら、
いや、できてない気がするなって思うんですよ。
ちょっと僕自分の過去を思い出してたんですけど、
宿泊施設で勤めてた時に近くで結構淫算な事件が起きたことがあったんですけど、
そうなったら報道陣がその宿を取り始めるんですよね。
そうなった時に、在庫ちゃんと出てるか確認しないととか、
料金適正になってるか確認しないととか僕は思ってしまってたんですよ。
それってその事象が起きてしまったことに対して、
社会全体から見た時に善ではないと思うんですよ、その視点って。
でも僕は職業を通じてしか社会にアプローチできないから、そうしかできなかったんですよ。
そういうことっていっぱいあるんじゃないかなと思うんですよね。
例えば大災害あった時に、
この災害に何か貢献しないといけないなとかよりも、
投資やってる人とかだったら災害関連株見ちゃったりするわけじゃないですか。
でもそれをカジバ泥棒って非難するのって結構難しいかなって思って、
なぜなら彼らはそれを自分の利益と使命感を
根性一体となったものとして捉えてそれをやってるわけだから、
そうやって難しいと思うんですよ。
何より損するからそれをやらないと彼らは。
何かその家中に巻き込まれた時に、
全体から見た時の善を人はやれるのか、
あるいは自分の使命の中で、もしかしたら善ではないとしても、
やるしかないんじゃないかみたいなことをめっちゃ考えてしまって。
でもラストですよね。
この全部が終わった後に、
主役になっているテレビマンの態度というか、
彼の佇まいですね。
この世界に対してなんで自分って無力なんだっていう。
でもやるしかないと思うんですよね。
でもそれが正しくないとしても、それが使命だから。
なんかすごい重いものを突きつけられたなと思って。
本当にいろんな、最近見た映画とかもひも付けて見てて、
ちょっとこれシビルウォーよりはるかに、
メディアの暴力性を誠実に描いてるなとかも思ったし。
そうですね。僕もちょっとシビルウォーよりこっちが好きかなみたいな。
どちらもジャーナリズムの話だけど、またちょっとニュアンスが違うんですけどね。
結構ね、スレスレというか、
これこのままいっていいの?みたいなこと平気でやっていきますよね。
本当にもう緊急事態すぎて、判断する時間もあんまないみたいな状況でももちろんあるし。
これ誰の話でしたっけっていうか、誰の事件でしたっけみたいな。
めちゃくちゃ考えさされてしまうんですよね、これ。
最後とか急に遠くなりますよね。
この事件のことが彼にとってみたいなふうに思うと、
ゾッとするなっていう。
これ別に報道とかジャーナリズムの関係なく、我々もやってることじゃんってすごい思いましたし。
いやでも、世界を俯瞰できない我々は個人としてやるしかないんだなっていう。
正しくないとしても。
とんでもない映画だったなと思います。
あとね、何より面白い、本当に。
何より面白いんだよなっていうのがまずすごい。
鬼のような編集と、あと実は民出劇っていうね。
確かに確かに。
ずっと中ですよね。
その中で見事でしたっていう感じですね。
見た?
見ます。
ぜひぜひ。
ぜひぜひ。
あと、ベルサイユのバラを見たんですよ。
アニメのね、今やってるやつを。
で、僕、ベルサイユのバラ全然知らない人って、正直オスカルとアンドリぐらいしか分からない状態で見に行ってですね。
結構癖のある作品だったんですけど。
まあその、もともとすごい長いシリーズを2時間ぐらいの映画にまとめてて、めちゃめちゃダイジェストなんですよね。
で、細かいイベントを描けないんで、結構歌とイメージ映像でガンガン推し進めていくんですよ。
だからどういう出来事があったかというよりも、個々人の感情みたいなのを歌とイメージに乗せて進めていくみたいな感じで。
結構僕は、元知らないと咀嚼しにくい話だったんじゃないかなとは思いました。
ただ見えてる範囲で結構思うところはあったんですけど、オスカルってお分かりになりますかね。
名前だけど何かですけど。
男装の例人でフランス王家に兵士として勤めてるんですけど、彼女が不眠で不眠で見ててしんどくって、
フランス王家に自分はマリー・アントワネットのマリー様に報いるんだみたいな感じで、一兵士として振る舞おうとするんですけど、
周りがどんどん恋愛感情とかぶつけてきて、一兵士でいさせてくれないんですよね。
ずっと女性として見てましたとか言われて、なんだてめぇこの野郎と思って僕は本当に。
元が70年代の少女漫画で、もちろん恋愛が軸にならざるを得ないっていうのはあるんだと思うんですけど、
ちょっと僕は今の自分の視点から見た時にしんどすぎて、単に下の兵士たちからはいいとこのでの貴族としてしか思われてなかったりとか、
関係のある男性たちからは女性として見てましたとか言われるし、どんどんアイデンティティー由来でいくんですよね、オスカルの。
辛くて辛くて、彼女はもちろん最終的にそれらをすべて経て自分というものを見出していくんですけど、
フランス革命っていう時代そのもののしんどさは、さっき言った通りあんまり描ききれてない分、
オスカル個人というもののアイデンティティーの揺らぎがしんどさとしてめちゃめちゃ感じてしまって、
ベルサイユの場合は辛すぎるわと思って。
っていうものとして見てました。
で、ちょっと話ずれるんですけど、僕が好きなアニメで少女革命うてな好き好きずっと言ってると思うんですけど、
少女革命うてなってベルサイユのバーラのやり直しなんだなって思って、そもそも革命って名乗ってるわと思って。
確かに。
で、少女革命うてなのも主人公男装のレイジンで自分で王子様って名乗ってるんですけど、
周りがどんどん君は女の子だろうとかって言って、女扱いしてきて何やったら恋愛対象にしてきたりとかするんですけど、
いや違う違うってあらおがおとするけどそのレールに乗せられていったりするんですよね。
なんかそのやり直しだったのかなっていうのを今見て思ったというか、もしかしたらみんな知ってたのかもしれないんですけど、
明らかすぎてそんなの言わなくてもっていうことだったのかもしれないですけど、僕は今そう思いましたね。
2025年の今見て。
ベルサイユのバラファンからはちょっと怒られてしまったらちょっと申し訳ないんですけど、
僕個人としてはそんなふうに思ったりはしましたっていう感じですね。