はい、それでは内容に触れる話入っていきますので、ネタバレ気にされる方がいらっしゃったら是非見てから聞いていただけたらと思います。
はい、ではアサリの感想、マリオンさんいかがでした?
そうですね、結構情報量が多くないですか?って思ってて、それぐらい密度の濃いアニメ作品だったっていう感じですね、まず。
確かにこれはヒックとドラゴン級と言っても差し支えないぐらいには、ドリームワークスのアニメーション作品の中でも桁違いにすごいクオリティの作品だなっていうのはすごい思いましたね。
ポッドキャストでもオープニングとかで話してたと思うんですけど、バッドガイズとか、長靴を履いた猫の最新作とかで結構多用されてた、ちょっとマットなタッチっていうんですかね、絵画っぽいタッチというか、3Dっぽくないタッチみたいなのが今回も結構多用されてるとは思うんですけど、
ローズのデザインとかは結構いわゆる3Dアニメ感があるんだけど、その絵画っぽい世界の中にローズがいる異物感とかが結構最初際立ってるんだけど、だんだんそれが馴染んでいくみたいな体験が見ていくうちにするっていうのがあって、それがちょっとすごいなって思いました。
本当にアニメーションの質が素晴らしいなっていうふうに思いました。
で、あと物語もすごくロボットであるローズと野生動物たちのある種、それぞれの価値観というか考え方がクロスして変わっていくみたいな感じが、結構それが普通に納得のいくような形のドラマ運びで描かれてるなぁともすごい思って。
特にローズが雛鳥を育てていく過程みたいな、あの辺とかすごく母性というか、人として子供を育てる感覚の過程みたいなのがすごい丁寧に描かれてるなって思って。
本当に巣立ちのシーンとかは、もうあれですね、ちょっとロボットドリブスっぽいんですけど、その辺のあたりの設定というか構図が似てはいるんですけど、旅立ちのシーンは結構ローズの方がちょっとうるうるしちゃうなっていうぐらいにはちょっと見事なシーンだったなというふうに思いました。
いや、ちょっとこれはシンプルなんだけどちょっと咀嚼できないぐらい見事な作品になってて、ちょっとこれもう一回見たいなって思うぐらいにはちょっとやられてしまいました。
僕はですね、子供と一緒に吹き替え版を見てきました。すごいクオリティの作品だったなっていうのがまず第一印象としてあるんですけど、アニメーションも素晴らしいですし、
ストーリーに関してはちょっと要素多いなっていう感覚があって、キラリが旅立つところで一旦終わってるとは思うので、そこから先がこう別のフェーズに入るっていう感じ。
そこでこう、一つの話としての収まりはそんなに良くなくなってるんじゃないかなっていう感覚で見てはいたんですけど、まあでもその大きいスケール感も含めての作品なのかなって気もしたので、それはそれでかなっていう感じで見てました。
あと本作、多分意図してそう作っているのかなって思っている部分が、生き物とか、あるいは本作ロボットですけど、それぞれの行動原理っていうものに先天的なもの、本能としての行動原理があって、それとは別に後天的に得る行動原理もあるっていうものを描いている話だったのかなと思って。
で、本作のロズにおいて、母性が後天的に得られたものになっているっていうのが結構興味深いなと思っているんですけど、作中でもプログラムっていう言葉をよく使われてたと思うんですよ。
動物たちは本能っていうプログラムで動いてるし、ロズはそのアシストロボットとしてのプログラムを本来的に与えられてるんだけど、それとは別でキラリの親になるっていうのを後天的に身につけて、それに則って行動していったりとか、あるいは動物たちも本能とは違う基準を持って行動したりしていくようになるっていうのが描かれてたなと思ったんですけど。
僕、親になるっていうことが本能に根差してるって感覚あんまないんですよね。親になるっていうことが生まれついてのそういうものだからっていう感覚じゃなくて、後天的に身につけるものなんじゃないかなっていう感覚が僕は強くて、本作はそれを描いてたんじゃないかなと思うんですよ。
後天的に身につけたプログラムとして親になる、あるいはその愛情を得るとかっていう。それは何だろうな、奇麗事とかじゃなくってそういう考え方が必要なんじゃないかなと思ってて、っていう感じですかね。
はい、あとお便りいついただいてますので紹介させていただきます。じゃあマリオンさんお願いできますか。
はい、オカカオさんですかね。
他にもコロナ禍のステイホームを思わせる猛吹雪、ロズの家にありえないほど大集合する動物たちがいざこざを起こすのはSNSの火床?など、ロボットと動物しか出てこないのに、ものすごく現実世界を感じさせる作品でした。
皆さんのお話楽しみにしています。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
合理的なプログラムと非合理的な意思と人間性っていう風な対比で語っていただいてるんですけど、
そうですね、ちょっと僕なりの言い方になるんですけど、その本能的に持ってた部分のプログラムと後から得たプログラムにどっちが良い悪いっていうのはあんまり描いてなかった話のような気はしてるんですよね。
例えばその動物たちってその捕食し捕食されっていうその殺し殺されっていうのが本能としてあってそのルールで生きてるわけですけど、別にそれ自体は否定するわけじゃないけど、ただこの瞬間協力した方が結果的に生き残れるよねっていう後から得たやり方で状況を切り抜けるっていう、そこに僕あんま善悪ってないような気がしてて。
でもあの冬、厳等厳しい冬が来たタイミングで本能じゃない方を選んだ方が彼らは生き延びることができたっていう、そういう風な時もあるよねっていうのはなんか描き方として結構クールだったような気もするし、もっと言うならロズを守ろうとするって彼らにとってそんなにあんまり端的なメリットがあるわけじゃないですけど、
ただやっぱ彼らにとってそのロズが言ってくれるっていうことは価値があることだからそれを選ぶっていう、本能にのっとってたらやらないことをしてるっていう、これは非合理的なことでもあるかもしれないんですけど、視点を変えるとすごい合理的な行動でもあるなと思って、なんかそういうのが一枚岩じゃないものとして描かれてるような感覚で見てたんですよね。
なんか多分それこそ明確な悪役を作らないみたいなというか、これを悪いとしないみたいなところのスタンスそのものっていう感じなのかなっていうのと、あとその根前一体感って言ったらいいんですかね。
僕はアニメーションが常にちょっと根前一体感があってすごくいいなっていう感じは話のニュアンスはちょっとしたんですけど、それを多分アニメーションでも物語のストーリーラインでもちょっとやってるのかなっていう感じはちょっとありましたね。
そうですね。あとまあその肯定的に身につける行動原理っていうものとして、本作フィクションが一つ例として描かれてるのがすごい興味深いなと思って見てたんですけど。
あれは子供を安心して寝かしつけるための手段としてのフィクション物語っていうものが使われてたんですけど、彼らがロズを助けるのってやっぱそのロズが物語を得たからだと思うんですよね。
で、それって本能からしたらそんなに正しくないことというか、そもそも現実じゃないことを取り入れて本能がしなかったことをしようとしてるわけだから、それってある意味不自然なことだと思うんですけど、それを使って新たな行動指針を得ようとするっていうのがすごい興味深いなと思って、結構あそこ物語論でもあるなと思って見てたんですよね。
確かにそうですね。あそこがちょっと結構いきなり結構その人間的だな、ちゃっかりみたいな。ちょっと唐突感それある感じで結構物語とはみたいな話をしてるなっていうのはちょっと感じはあったんですけど。確かにそうですね。
そうですね。あのレーザーで描かれた看板みたいなのがあの家に掲げられてますけど、あれは動物が本来しないはずのことをしているわけじゃないですか。それってやっぱりそのロズが物語をあの島に持ち込んだんだなっていう感覚があって、だから彼らは不意を超えるために一つ屋根の下に集うっていうこともできたし、
ロズを助けるっていう行動をすることもできたって、それって僕物語の力だなと思って見てて。その本能じゃないもの、持って生まれた行動原理じゃないものをすることを覚えたっていうことなのかなって言ってたんですけど。
あと、ラストのビターさってあれですね。結構ディストピアモノになるじゃないですか、途中から。そうですね、はいはい。結構いかついディストピアモノだと、あのラストって記憶消えてるのがよくあるんですよね。そうですね、そうですね。
そこででもそうしないっていうのが、そこもやっぱり持って生まれたものとは別にインストールされたプログラムとして物語があるよっていう、その物語が残るよっていうものかなと思って、頭じゃなくて心に残ってるものなんだみたいなシーンってそれなのかなって言ってましたね。
そうですね、超ハードSF的な感じで言うんだったら、超越というかシンギラリティを起こしてるじゃないですか、あれって。なんかもういわゆる元コカですよね、草薙元コカしてるみたいな感じですよね、あれって。ゴーストがね、生まれちゃってますから。
そうそうですよねって状態だなっていうふうに思いますけど、やっぱでもそれがやっぱこう、最後しかも助けるときに結構真ん中のコアとか抜いてたじゃないですか、それで助けるとかもすごいなって思って、あそこの助け方とかがすごい一緒なんというか、ロボットじゃないっていうか、ゼロか1かで今私は考えてないんだみたいなのが端的に分かるというか、電源落とされても記憶が復活したみたいなところもそうでしたけど。
あの辺がやっぱすごくドラマチックで、すごい見事だなーっていうのはすごい思いましたね。
そうですね、まあ話としては結構の飛躍だと思うんですよね。何で動いてるの?みたいなのってなるんですけど、まあ一つの偶和として見たときに、初めに与えられたものじゃないものによって人は生きることもあるっていうのを描いていることだと思うので、なんかその違和感なく受け入れることはできるなとは思って。
なんかありじゃね?って僕は見てたんですけど。
確かにちょっとなんか、よく考えるとどうなん?みたいなところは結構指摘しようと思ったら指摘できるじゃないですか、今回別に。
まあ結構その最初の方は結構自然の弱肉強食感を結構全開にやってたのが、後半の一致団結感って急にそこちょっとリアリティから外してくる感じにやっぱ収まっていくのとかって結構ちょっと飲み込みにくいっちゃ飲み込みにくいと思うんですよね。
よく考えると。けどなんか見てて全くその嫌な感じしないっていうのは、なんかそこに至るドラマだったりとか、あとアクションとか絵とかも力なのかなーっていうのもすごいあるなーとすごい思ったんですよね、そこは。
もううむを言わせないからみたいなっていう感じがあるから、なんか見てる間は全然そこになんか違和感を覚えたり全然しなかったんですよ。
そうですね、最後チャッカリとクマが話してるとこは、明日から追いかけるぞで終わってもいいんじゃないかなと思いました、そこは。
まあまあそうだですよね。だしその別頭の時だけでいいじゃんみたいな、急戦というかその一致団結するのみたいな。
普段はもうあの逆に急速バリバリやってきますんでみたいな、でも全然ありかなと思うんですけど、そこまでやっちゃうとなんかやっぱり、これもまた子供に聞かせる物語なのでっていうのはちょっとあるかなっていう。
そうですね、生存競争のシビアさ、異常に強調されてたと思うんですけど。
そうなんですよ。結構そこ、ヒックとドラゴンも結構ちょっとシビアめだったじゃないですか。
はいはい、でしたね。
弱肉強食感とか、欠損とかですよね。人体の欠損とか、その辺やるんだみたいなところまで踏み込んでたと思うんですけど、結構それ今回の野生の島のローザ結構最初から全開って感じでしたよね。
結構殺し殺されバチバチで、結構印象的なのがやっぱりオポッサムの子供のうちの一匹が平然と食べられてそのままスルーするっていうの。
ね、あれは結局生きてましたけど、あれ結構な子供の死を結構笑いにするの結構すげえなって思いましたよね。
あれ一匹減ってませんでした?あの後。
いや、生きてはいました。
あ、本当ですか?あ、そっか、僕減ってたと思ってた。
減ってはなかったですけど、たぶん。減ってはなかったはずです。生きてるよーみたいな感じで最後出てきましたけど、けどまぁ仮にも亡くなったかもしれないみたいな感じで、あ、しゃーねーなーみたいな感じで、結構そこ、映画としての笑いどころみたいな感じになってたのが結構すごいですよね。
そうなんですよね、なんかあのボッサムのピンクしっぽって、その子育てのことを特、母親としての先陣を切ってる人としてメンターとしているからめちゃめちゃ子供をちゃんと見る人として登場してくるけど、一瞬その子供が一人死んだみたいになっても結構スルッとスルーしちゃうし、
その前のシーンで子供の名前覚え入れてないのでも、それ前の子供だよみたいな子供から突っ込まれて、あ、そうだったみたいな、あ、じゃあ前の子供どうなったの?みたいなのをすごい考えてみちゃうというか。だからその、今生きているものに対して大切にするっていうのと、死んだものに対するドラエサが平然と共存している世界観で、そこはすごいなと思ってたんですけど。
そこちゃんとやるんだみたいな。だから結構最初はなんていうんですかね、そこにちゃんと説明というか、リアルだったり、そこの説明ちゃんとするんだみたいなのは結構強調してるなと思って、最初野生動物の言葉ロズわかんないですけど、学習してからわかるようになるじゃないですか。
なんかボン100のアニメ映画はそんな過程なく喋り出すし、交流始まりますよねみたいな。そういうとこしないんだみたいなとか、なんかリチギですよ、そこは。
そうですね、なんかそのリアリティラインの確保の仕方は結構本作独特だなとは思ってましたね。
結構お便り、現実社会を感じさせる作品でしたみたいなところという意味では、世界のシビアさとかも、世界は弱肉強食だよみたいなのをあえて前提として出しておいて、いやちょっと違うでしょみたいな。
違うところもあるよみたいな。そういう論理だけで動いてるわけじゃないよ世界はみたいなのをやっぱり描きたいっていうのがやっぱりすごいあるからだしと思うし、
あとすごい他者との相互理解という意味でもコミュニケーション取れるまでの理由付きもしっかりするみたいな。っていうのはすごく現実社会において大事なことだよなみたいなのとかも描いてるのかなっていうのはすごい思いますね。
そうですね。はい、じゃあお便りからの話はここぐらいまでにして、では我々からトピック出していってみようかと思うんですけども、どこがとかってありますか?
そうですね、僕まずロズのデザインが好きっていうのがあるんですけど、かわいくないですかっていうのがあれですけど、お手伝いロボットというか、人に奉仕するためのロボットみたいな感じで、
で、めちゃくちゃしつこいみたいな感じがすごいベイマックスっぽくていいなと思ったし、あのしつこさ狂気にも見えるみたいな感じが、垣間見えるのがすごい好きなんですけどロズの最初の、ああいう描写がすごいいいなと思って。
で、しかもあのやっぱ最新絵だから、すんごいあの多機能じゃないですか、体の中がいろんなものが出てくるみたいなのが、それ見てるだけで結構楽しくって、もうそれ何その破壊兵器みたいなの出してくるじゃんみたいなとか、みたいなとかああいうのとか見てるだけで結構ワクワクしちゃうなーっていうのがまたちょっとありましたね。
あれ配達途中だったと思うんですけど、多分店頭デモとかもやるんでしょうね、あれ。だから背中からプロペラが出てそこに光移して映像投射してる機能あったじゃないですか、あれ多分店頭デモとかでやるんだなとか。
ああ、そうそうですねそうですね。するんだと思うんですよね。ネオンサインみたいなパパーみたいなの出すとか、あと地道な宣伝活動をやっていただくためのステッカー余りとか、笑っちゃいましたけどね。
だから営業も兼ねてるんでしょうね、あいつ自身が。
とにかくおせっかい、仕様的におせっかいに作られてるのが本当に面白くて、だから野生動物たちにめちゃくちゃ嫌われ続けるのが、そりゃそうよなみたいな。明らか異物なのもあるし、めっちゃかまってくるしみたいな。そこがねやっぱね、冒頭からワクワクしちゃうというか面白いなーと思いながら見てましたね。
僕、吹き替えで見たんですけど、声が綾瀬遥香さんなんですよ。だからやっぱりニューアナ声なんですけど、同時に無機質っていうのがめちゃくちゃ合ってて、すげーよかったと僕は思うんですよね。
僕字幕版で見たんで、でも横剣結構吹き替え版で流れてたからちょっと聞いてはいたんですけど、綾瀬遥香のロズもいいなーと思ってたんですけど、良さそう、やっぱいいんですね。
良かったと思います。だから綾瀬遥香さん、そういうAI音声とか、そういうカーナビの声とかめっちゃ合うんじゃないかなと思って、めちゃめちゃニューアで優しい芸だけど、なんか根本的なところで感情ないんじゃないかみたいな。
でもそういえばあれですよね、綾瀬遥香って僕の彼女はサイボーグとかやってましたよね。サイボーグ役やってましたよね、思い出したけど。だからある意味お手の物だったのかもしれない。
なんか合ってるなと思いました。なんかその喋り方があんまり、なんだろうな、感情を頑張って出そうとしてる感じで喋ってる感じに僕は。あんまり癖がない喋り方だと思うんですよ、その個人の癖っていうのが。
その癖の無さがどこか無機質にも聞こえる部分もあるのが、僕はすごい綾瀬遥香さんのお声の長所だとは思ってるんですけど、なんかすごい合ってたなと思いましたね。
そっか、声で言うと、字幕版、ルピッタニョンゴがロズやってるんですけど、それももちろんすごく素晴らしいんですけど、特にチャッカリがペドロパスカルなんですよ。
いいなー、いいなー、羨ましい。
いいっすよ。ペドロパスカルのなんとも食えん感じでやる狐声、いいですよね、みたいな。
今回のチャッカリってキャラクターがズートピアの肉っぽいんだよなっていうか、系統が一緒だからすごくいいんですよね。
あれはね、もう最高だったのと、あとロズを連れて帰る時に出てくるタコみたいな浮遊するロボットいるじゃないですか。
あれがステファニースやってて、エブエブの娘さんですよね。
はいはいはいはい、なるほど。
まんまその時の感じじゃんっていう、それが完璧にハマってて、そういうところでもすごい良かったですね、字幕版。
吹き替えは竹辰彩奈でした。
あーでも、めっちゃいいっすね、それね。あーハマるなー、あんな可愛い声でめちゃくちゃ怖いこと言ってくるみたいなのがすごいいいんでしょうね。
本作、ディズニーだと動物の善悪って明確に分かれるじゃないですか。
善側の動物、悪側の動物って、殺そうとするのは悪側の動物だけみたいな感じあるんじゃないかなと思うんですけど、
やっぱり本作って基本的に全員が殺し殺されしてるっていうのがあったかなと思うし、
違う動物が一緒にいたときに、そもそも前提としての共存は無理でしょっていうのは、僕、
ズルトピアに対するアンチテーゼなのかなってちょっと見てました、そこは。
なるほどな、結構そういうとこもあるのかもなーって。
クリス・サンダースって人が結構、異なる種族との対立というか、野生の中におけるみたいな、
結構ずっとやってる人ではある感じがするんですよね、ヒックとドラゴンももちろん。
そうですね。
そことの、異なる種族同士との絆みたいなのっていうのは、ずっと僕ちゃんと見てないですけど、
野生の鯉とかでしたっけ?ハリソン・フォードと犬かオオカミか、交流みたいなやつありましたよね。
ちょっとタイトルがうる覚えなんですけど、あれも確かクリス・サンダースだった気がするんですけど、
そういうのを繰り返して描いてる人だからこそ、その辺の何というか、
やっぱその他種族の歩み寄りみたいなのを描く上で、その対立という構造っていうのはしっかりやっぱ、
描かないとそこまでたどり着けないっていうのがあるから、
そこは結構、しっかり描きたい人なのかなーっていうのがやっぱあります。
そうですね。
ズートピアは特にその肉食動物と草食動物が共存してっていうで、
それぞれの本能を否定する方向で共存してると思うんですよ。
肉食動物だからって他の動物を襲うわけじゃないよっていう、
ある種のステレオタイプに対するそうじゃないっていうメッセージを込めて、
ズートピアは作ってると思うんですけど、
ただやっぱりその動物っていうメタ波を使ってそれを描くと、
じゃあ動物本来の性質ってなかったことにされちゃうんですか?
みたいなふうな見え方もしちゃうと思うんですよね。
それをやっぱり本作って、
いや、動物は基本殺し殺されですっていう、
シビアのサバイバルしてますっていうのを前提として描いてるっていうのも、
結構なんていうか、意図的なのかなどうなのかなって、
まあ本作原作があるからちょっと厳密には言えないかもしれないですけど、
まあそんなふうには見えました、僕には。
そうですね。
ちなみにハリソン・フォードが出てくると野生の呼び声でした。
はいはいはい。
失礼します。
そうですね。
だからまあ本作結構そこの自然描写のシビアさはやっぱり、
面白みの一つかなとは思いましたね。
だからこそロズは異物だっていう。
そもそも他に奉仕しようとする個体っていうこと自体が
あまりに異質なものとしてあるなっていう。
ためにみたいな。
っていうのはやっぱない考え方ですよね、野生に。
それはやっぱりロズにとって本能がそれだからだとは思うので、
そうですね。
なんかそこでこのロズ自体を過剰に崇高なものにも仕切ってないっていうのも、
見やすさのようには気もしました、そこは。
本当なんかロズと野生動物がそれぞれの本能というか、
持っているものを交換し合うみたいな話ではあるかなとは思うので、
そこのクロスがやっぱりすごくいいなって僕は思いましたね。
あとロズがキラリを育てていく過程みたいなのも結構、
最初やっぱ義務みたいなというか、
なんとかプログラム上で定義したものを達成していくことみたいな、
チェックポイントを埋めていくみたいな感覚で進めて育てるっていうことをやっていきますけども、
なんかだんだんそれが彼女の中で変わっていくみたいなのがすごいいいなというか思っていて、
その育てていく、いろいろ失敗とかもしながらやっていく過程とかもすごい、
実際に育児ってそういうところ絶対あると思いますし、
いざ渡りにキラリが出ていくみたいなところの別れのシーンとかは、
結構あそこは類戦を刺激させられてしまいましたね。
ロズがボロボロになっていくのが良くて、
親ってああだと思うんですよ。
基本ボロボロになっていくものだと思うんですよね。
僕一番印象に残っているのが、
やっぱり片足が完全にもげて歩くのが奥になってるというか、
歩行がちょっと不自然になっちゃってるのに対して義足をつけてもらうじゃないですか。
あの状態が、あ、年減た親だってなってあそこが。
いやー多分もうね、膝とか腰とかボロボロなんだなみたいな。
あとだんだんね、ちょっとロズ背中丸まってきてるような演技をしてる感じもあって、
置いた母だって感じすごいしてたんですけども。
そっか、私やっぱりその、もしかしたらですけど、
サイズ感が違うじゃないですか、そもそも2人って。
自然とやっぱりかがむことが多くなるよねっていうのもあるのかな、どうなのかなみたいな感じですけど。
そうですね。
ロボットが出てくるっていうところで、
我々はそのロボットボロボロになる映画っていうものをちょっと頭の中で想像すると思うんですよね。
ロボットがボロボロになる映画ってあるじゃないですか。
なんていうか、人間じゃないものがボロボロになっていくことに対する不敏さに対する感情の動きみたいなのってあると思うんですよ。
ロボットドリームズもそれあったと思いますし、
古くは、例えば天空の城ラピュタ、マリオさんラピュタ見てないんだった、そういえば。
ラピュタ見てない、ラピュタ例えがよくわかんない。
ロボットが出てくるのはわかりません。巨神兵?巨神兵でした?あれなんか、わかんないですけど。
ロボットが出てきますし、
例えば人形とかね、動く人形がボロボロになっていくもので、
人間と十分なコミュニケーションが取れないものがボロボロになっていくっていう。
それって動物ものとかもその側面あると思うんです。
犬がひたすら飼い主を追っかけていくものみたいなのってあると思うんですけど。
本作、なんとなくその気配はあったわけですよね。
もう主役がロボット。
もうなんか良からぬことが起きるなぁみたいな感じがあったんですけど、
結果的に見てみたら、ロズボロボロになりますけど、
その種の感動とはまた別のものだったなぁと思って。
そうやってやっぱりロズの体の傷とかが
自動的なものじゃないからなのかなと思ったんですよね。
やっぱりその十分な主体性が与えられてないものがボロボロになっていく不憫さじゃなくて、
ロズは親であることを選んだからボロボロになってるわけじゃないですか。
ものすごい主体性に根差した傷だと思うんですよね。
なんかそこに感じる感動ってその不憫さとはまた別種だなぁと思って。
なんというかこの一人の個人が何かを達成したものに帯びてる感動だと思うんですよ。
キラリが飛び立った後、よっこいしょみたいな感じで見ているのって、
見送った見送ったみたいな感じで、ここからどうやって生きていこうかなみたいな。
でもやり遂げましたよねっていう、あなた体ボロボロですけどそれ勲章ですよねみたいな感じだなと思って。
僕それを見てて、これファーストキスの松村北斗のお腹回りだわと思って。
そこでファーストキスが。
積み重ねた時間がもった重みだわと思ってこれが。
そうですね、確かに。重みですよね。
こうもう足も義足になりましたし、新品だった頃の艶はもうないですがみたいな。
それをやってる時はもうそこが精一杯で、そのこと気づいてない印象もちょっとあるというか。
やっぱなんか最後見送った後に、あ、待ってって気持ちになるのって、
もうやっぱ終わったからそこに気づく瞬間だよなって思って。
だからやっぱもう崖ギリギリまでキラリのところ走っていって、
ほんとギリギリもうギリギリの木掴んで伸ばすところまで伸ばして、
キラリを見てあの表情するじゃないですか。
結構あそこうるるしちゃいましたね。
ちょっとやっぱあれを思い出しますよね。
6歳の僕が大人になるまでのお母さんっぽい感じですよね。
そうですね、それはそう思いました。
あとキラリが首長と訓練してるシーンですごくちゃんと飛べるようになるシーンは、
あそこはやっぱそのヒックとドラゴンを思い出して。
あーそうですね、あそこの練習シーンというか、
飛翔シーンはやっぱりもうさすがですよ。
僕はヒックとドラゴンの飛行シーンが、
特に初めて飛ぶシーンが、
全部の映画の中で一番いい飛行シーンだと思ってるんですけど。
わかるわかるわかる。
その映像的な凄さもそうなんですけど、やっぱり意味ですよね。
飛べるっていうことはさっていうその意味が完全に合致してるじゃないですか。
ただ飛んでるんじゃなくて、自立したっていう。
その意味のシーンだから、やっぱヒックとドラゴンの初めて飛ぶシーン、
本当に素晴らしいと思ってるんですけど、
ちょっとそれに近しいことをやろうとしてるなと思って。
飛ぶ練習シーンのところで、サンダーボルトさん。
なんかめちゃくちゃイケオジな鳥が出てきたがみたいな。
あれも若干なんかトワイライトウォリアーズ感あったぞみたいな。
いいイケオジが。
首長もいいおじさんキャラでしたけど、
そういう意味でもいいなって思いましたけどね。
なんかツボを心得てる感じしますね。
本当にそうですね。
それは本当にわかってらっしゃるというか。
一応人間出てくるっちゃ来るじゃないですか。
びっくりするくらい空気でしたけど。
なんかもう人間主役じゃなくなってる感じするなぁと思いました。
あの世界。
オペレーターとかでしか人間の存在出てこないじゃないですか。
けどなんか野生動物がロズに住むものすごい人間美は感じているみたいな。
不思議な逆転現象が起こっているみたいな。
そこもちょっと不思議というか。
彼らの姿を見て改めて人間性を思う。
もう一回考えるのかみたいな感じではあるのかなと思って。
あといろいろなところにメッセージもこもってるよなって思ったんですけど。
キラリたちが渡りをしているときに、
だいぶ環境の変わった地球の姿が映るシーンとか。
結構あれやっぱ意識的に入れてるよなって思っちゃいました。
ゴールデンゲートブリッジが水没しててそこを鯨が泳いでいるみたいな。
めちゃくちゃ完全に意図的にやってるよなって思いました。
人間はコロニーの中で生きている感じですもんね。
そうそうそうそう。
しかも近未来像がやっぱりシドミード感って言ったらいいんですかね。
一昔前の近未来感って言ったらいいんですかね。
みたいなデザインの中になってて。
ここからもし続編とか、一応企画としてはあるっぽいんですけど。
元の原作シリーズものなんで、全然ある話ではないと思うんですけど。
人間ってどう絡んでくるのって今ちょっと思いました。
だってもう次やること、ロズの心の秘密を人間たちが探りに来るしかやること残ってなくないって思っちゃうんですけどね。
人間vs戦争ですかみたいなことになりそうですが。
子供に語りかける時に柔らかい口調が、いわゆる母親言葉みたいなものになるのはよくあることだとは思うんですよね。
強くない言葉になるように語りかけようとした時に、すごい母親的な言い方になるというか、女性の口調になるみたいなのは、多分そうだとは思うんですよ。
そうそうですね。何とかでちゅよーみたいなふうに語りかけしちゃうとかみたいなことですよね。
その何々なのーみたいな聞き方とか、何々なのっていう言い切りの言葉とか、そうやって柔らかい言い方ですけど、同時にそれって女性的な口調とされているものっぽくなっちゃうと思うんですよね。
だから、ロズが必要なものとしてそれを学習したとも言えるかもしれないんですけど、ただ、まあ何だろうな。なんかね、ズレが生じ立っている感じがするんですよ。
動物っていうメタファーを使っているから、その人間のジェンダーになるのおかしくね?みたいな気持ちも生まれちゃうし。
人間の母親とガンの母鳥の役割違うくね?とか、いろんなものがズレているのを一つにまとめて言ってるから、あれ?あれ?あれ?みたいになるところはあって。
そうですね。あとその野生動物の弱肉強食の論理が後半、結構偶和の中でないことにされちゃうみたいなところとかも、似た病理っていうことかなと思うんで。
そうですね、確かに確かに。
こっち立てようとするとこっち飲み込みにくいみたいなところも含めて、ロボットドリームズっぽいなって思う。
確かにね、あれも。
あれもちょっとこっち立てようとすると、ロボットを買うことってさ?みたいな話をしだすとちょっと飲み込み、途端に飲み込みにくい話になっちゃうみたいなことを見てる。
そうですよね。だから複数の意味が同時に存在したまま、まさにミルフィーのように意味が重なったまま話が進むんですよね。
厳しい野生界の話であり、人間の家族のメタファーの話であり、みたいなことが同時に進んでいって、その同時に進んでいることが本作の魅力ではあるんだけど、
ふとした瞬間に、あれこれって同時には成立しないですよね、みたいな感じに喉に引っかかるタイミングがどっかである作品でもあるかなとは確かに思います、それは。
今後でもそういう作品のことをミルフィーユって例えていくんだろうなって思うと、ファーストキスめちゃくちゃ刻み込まれてるな、今。
ミルフィーユってなんやねんって人は本当にファーストキスを見ていただくとして。
そうですね、だからメタファーはどこまで行ってもメタファーでしかないし、グーアーはどこまで行ってもグーアーでしかなくって、
あんまりその一義的な意味を求めすぎてはいけないなって、あくまで本作は動物とロボットがわちゃわちゃする話っていう。
そうなんで、そうです。もうとんでもないぐらいずっとアクションしてますもんね、それだけでも。
いやほんとずっとアクションしてるなって思ったんで、この感じちょっとなんかあれなんだよな、ピーター・ジャクソンのホビットを見てる時と同じような感覚なんですよ。
ずっとアクション活劇やってるみたいな。しかもそれがグリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリングリング
のもあってなんか多分ちょっと久しぶりに ドリームワークスのアニメ作品撮るんじゃない
のみたいな 長編アニメ印象しようっていう
たぶんシュレックぐらいしか撮ってないんですよ ドリームワークス確か
はぁ
ヒックとドラゴンという名作はあるにも 関わらずその年はトイストーリー3が撮って
るんで あー
邪魔だなあそいつ もう最悪にタイミングが悪いっていうかね
それは最悪のタイミングですねそれは 最悪のタイミングというかね
っていう状態なんで そうですね
今年は本当にあの まあ今年あの一応インサイドヘッド2
っていうのはありますけど 全然ショーレス的にはもうライバルは
別の作品なので ローズのライバル
でも撮れてもいいと思います本作は いや本当にちょっと撮ってほしいなっていう
か いやもうなかなか
出せないレベルの作品というか エポックメイキングの作品になると思うん
ですがっていうか
バットガイズとか長靴を履いた猫から ここまで来たなっていう感じが結構あります
ねやっぱりアニメ表現としてやっぱり そうですねちょっとバットガイズは僕見てて
あの長靴を履いた猫見てないんですけど やっぱちょっと情報量少ないなと思ったん
ですよバットガイズセンスはいいけど 情報量少なめやなと思ってたんですけど本
作情報量すごかったなぁと思って そうなんですよすごい情報量多くって
やっぱその ちょっと2Dっぽさというかいわゆる
3Dのあのフォトリアルなものから離れた アニメ表現みたいな
ものをやっぱ今積極的にやっぱやって それの到達点かなっていうか
本当になんかロズのロズが本当キルっと メタリックなところから本当にあの
フォトリアルじゃないその2Dっぽい アニメ表現にだんだん馴染んでいく
感覚ってのがほんとすごいなと思ってて あのシームレスは本当になかなかできる
ことじゃないなぁって思いましたし ちょっとこれはショーレースめっちゃ
アカデミー賞でも応援したいなって思って ますねはい
ちょっと注目したいなっていう感じですね あと何か触れとくことありそうですか
音楽良かったですけどね いやまぁちょっとヒックとドラゴンの音楽が強すぎる
のもあるんですけど正直 結構それに肉迫するレベルで良い劇版だったなっていうのは
やっぱありましたね ちなみに僕劇版好きになった結構
きっかけぐらいの作品なんですけど ヒックとドラゴンって
なんかコンサートとかもやってましたよね ヒックとドラゴンって あぁそうですそうです
僕行きましたよ わざわざ東京まで
それぐらい本当に素晴らしいなぁって思った きっかけの作品だっただけにもあるので
まぁちょっと音楽もちょっと期待してたんですけど いや良かったっすね
そうですねなんかヒックとドラゴンに次ぐぐらいの ドリームワークスの代表作になっても良いのかな
どうだろうっていう 僕は思ってるんですが
思ってるんですが っていうかやっぱもうみんなもっとドリームワークスの作品見ようぜっていうのはやっぱあるんですけど
ヒックとドラゴンは見られてないですよ意外とみたいな いやーですよねですよね
もっとみんなに見てほしい作品だなぁって思ってますし
一時期は全然劇場にかからない時期とかありましたけど その中にこそやっぱいい作品に向けてたりするんで
そこはマジでちゃんと 映画好きな方とかは結構掘って見てる方いると思うんですけど