始まりまった映画の話したすぎるラジオ第211回になります。この番組は、大阪で映画トークバイベント映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーらによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。 マリオンです。大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。 お願いします。はい、ではまず近況の話から入っていこうと思うんですけれども、マリオンさんいかがされてました?
そうですね、ここ先週ぐらいからシネヌーボで今開催中のナルセ・ミキオ特集に通ってますっていう感じですね。
ちょっと番組の方にも出ていただいたタウルさんが実はめちゃくちゃナルセ・ミキオ大好きで、そのタウルさんのアシストもあって、いろいろ解説を聞きながらみたいな感じで、最近ちょっと見に行ってるっていう感じですね。
今のところ4本ほど見てて、「魔心」っていう映画と、「夜ごとの夢」っていう映画と、「稲妻」と、あと「飯」っていう映画を見てまして。
で、「夜ごとの夢」に関しては、ピアノの生演奏付きでっていうサイレント映画なんですけど、「夜ごとの夢」って。
なんですけど、関西って結構そういうサイレントピアノ上映というか、結構盛んに実はいたるところでやってるんですけど、
とりがいりょうさんっていう方かな?が即興でピアノの演奏を付けてみたいっていうバージョンで見たって感じですね。
なかなか僕そういう形式で見るっていうのが僕初めてだったので、すごい貴重な体験だったなっていう感じでした。
作品的には、「稲妻」と「飯」がすごい良かったんですね。特に「稲妻」はすごい良かったですね。
簡単な話を言うと、原地街の兄弟4人の話なんですけど、主人公が高峰秀子を演じる産女がいて、
ハトバスのバスガイドさんとかやってるんですけど、上のお姉さん2人結婚してるんですけど、ことことくその旦那がダメ男でみたいな。
原地街の兄弟の中で1人だけ兄がいるんですけど、兄もかなりのぐーたら野郎でみたいな感じで、家族めんどくせえなみたいな感じに、
高峰秀子を演じる主人公は思ってるみたいな感じの話で、結構ドタバタやってるみたいな感じで、
でも本当に旦那も浮気したりとか、ホラ吹いて通しに失敗してとか、踏んだり蹴ったりみたいな、そんなに巻き込まれたくないみたいな感じで、
主人公は家を飛び出して、世田谷の別の家で下宿したりとかっていうのを始めたりするみたいな話で、
いわゆる家族ってめんどくせえなものではあるし、あとやっぱ結婚って嫌だねみたいなのを結構主人公が言うんですよね。
結婚が全てじゃないというか、というところまでは、かなり昔の映画なのでそこまで行き切ってるとは言えないと思うんですけど、
ただやっぱりそこにある結婚とかのめんどくささというか、あとそこにある男女さとかっていうのもやっぱり如実に描かれていて、
ラストが結構開かれたラストになってて、本当に嫌だねと思いながらも、
それでも私は生きるように生きていけたらいいなみたいなっていうのが描かれているみたいな感じですごく面白かったですね、これに関しては。
で飯も、これも何というか、すごい家不調的なというか、
女は台所で料理さえ作ってくれればいいんだみたいな感じの段なというか、
でもそんなところで私はずっと暮らしていくのだろうかって言って、家を飛び出していくみたいな感じの話ではあるんですけど、
これもすごい今日的なテーマではあるかなとは思うんですけど、そういう意味ではすごい見てて面白かったんですけど、
最後の締めくりがもうそれはねえだろうみたいな締めくり方だけするっていう、おいおいおいみたいな。
その締め方したらなんかそれがいいことになっちゃうだろうがよみたいな、っていうのはちょっと、今見ると思うっていうのはありますね。
まあ今見るとそう思っちゃうのはありますけど、でも映画としてはすごい見応えたっぷりな映画で、人間ドラマとしてすごい面白かったですし、
あと舞台が大阪なんですよね、飯って。 なのですごい当時のナンバーとかが映ったりとかもするので、そういった意味でも、
当時のこう、日本ってこんな感じだったんだっていうのがまあ、フィルムに刻まれてるっていうのも見るっていう意味でもすごいなんか興味深かったなっていうのはありましたね、はい。
なるほどな。なるせみきは全く見たことなくって、一気に行ってますね。
そうですね、ちょっとまあ一気に見に行ってますね。まあちょっとどこまで見に行けるかわかんないんですけど、
結構、タオルさんにこう、おすすめ聞いて、それを見に行こうかなって感じで、今こういろいろ予定ちょっとまだ全部見切ってないんですけど、まあ行こうかなーみたいな感じで、
あと多分、多分大石さんが見てたの浮雲でしたっけ? はい、浮雲っすね、はい。
浮雲とか、あとシュウっていう映画とかもちょっと見たいなとかは思ってますね、はい。
有名どころですよね。そうですね、有名どころの方をちょっと攻めていきたいなーみたいな感じですね。
いやでも、特にでも稲妻は多分、あの全然なんか、今見てもめちゃくちゃ面白いと思うし、全然なんか難しいのかなーみたいな、
なんか古い映画は見にくいのかなーみたいなこと全然なくって、めちゃくちゃテンポ早くサクサクと進むんで、無駄がなくてめちゃくちゃ見やすいですね、本当に。
多分3人で見て話しても全然いけるタイプの映画だとも思いますし、
いや本当にもう男たちがこれもね、だらしないんですよねーみたいな、という意味でもやっぱりすごい見応えが、見応えがというかね、あの面白いんでもう、
すごいしょうもない喧嘩した後に、よし酒飲もうかっていう兄貴とかも本当にバカ野郎って感じなんですけど、
まあもうちょっとそういう感じで、笑いもするし、でも結構は嫌だなーとも言うのがすごいはっきりと描かれてもいるみたいな感じですね、はい。
で、あともう一本あの、たべっこどうぶつザムービーを見たんですけど、
あのー、話はまあよく考えるとめちゃくちゃなんですけど、ただ可愛いっていう、めちゃくちゃ可愛いっすねやっぱりね。
あんま僕たべっこどうぶつに何の思い出もないんですけど、可愛いっすよねーみたいな、不思議な世界観なんですけど、
隕石かなんかが、隕石だったっけ?なんかの影響で、お菓子を食べたらそのキャラクターが実体化するみたいなことが起きて、
それで彼ら、たべっこどうぶつの動物たちが芸術世界に出てきて、で、アイドルやってるみたいな感じなんですよね。
で、リーダーがライオンくんでみたいな、で、そのメンバーの中にペガサスちゃんっていうキャラクターがいて、それが多分映画オリジナルのキャラクターで、高橋あかりが声やってるんですけど、
で、ライオンくんはそのペガサスちゃんの人気にかなり嫉妬しててみたいな、感じでこうちょっと揉めたりして、っていう感じで、
で、なんかその全国ツアー中みたいなとか、ワールドツアー中で、でようやくなんか自分たちの故郷帰ってきたぞって言ったら、なんか故郷の姿おかしいみたいな。
そこでなんか、なんとなんか、ワタアメのキャラクターみたいなのがいて、ワタアメになんかもう街が覆われてて支配されてるみたいな。っていう話になって、他のお菓子を禁止されてるみたいな。
おー、そういう話になるんだ。
そうなんですよ。じゃあどうしようみたいな。僕たち戦えないよみたいな。可愛いだけだもんみたいなキャラクターたちがどうするかみたいな感じの話になってて、
その中であと、リーダーとしてライオンくんのその、ある種のわがままさみたいなところがリーダーとしてどう成長するのかみたいなとかが描かれたりするみたいな感じなんですけど、
けどライオンくん結構かわいそうなんですけど、他のキャラがだいぶとちくるったこと言ってて責められるみたいな、
ライオンくんの方が真面目なのに、ライオンくんでこれで責められるのおかしくない?みたいなことが結構あって、
なんか釈然としないみたいなところが結構あって、そこはなんか不思議なバランスというか、っていうのがあって。
で、あと結構話も2点3点というか、最後、え?そういうことだったのか?みたいなというか。
っていう悪役が出てきたりとかして、感じで。見てる分にはすごいハチャメチャで面白いっていうか、
映像もすごい、3DCGのアニメーションって日本でも全然やっぱいけるんだなぁみたいなのがすごいありましたね。
あと、すごいびっくりなゲストがたくさん登場するっていう意味でも早く見てほしいですね。
これは、たぶん特にプレスとかでも出てないんで、公式になんか出てたりはしてないんで、たぶんネタバレになっちゃうんで言えないんですけど、
マジかって思いましたね。
へぇー、へぇー。
すごいなって思いました。もうちょっとそれが一番インパクト残りましたけど、僕は。
そんなサプライズがある映画とは全然思えなかったですけど、そうなんですね。
もうすぐ出てくるんで、そのゲストというか。え?こんな人が出るの?みたいな。
すぐ分かるんで、そういう世界観なんだみたいになるんで。
はぁはぁはぁ、なるほど。
すごいですね。これ以上ちょっとネタバレなんで言えませんけども。
はぁはぁはぁ、なるほど。
ぜひ、ぜひ見てくださいってか。大人も全然、アハハーってガハハーって笑えて楽しめる映画になってるかなと思いますんで。
全体的に、ちょっと何言ってるかわかんないですけど。
いや、そうですよね。話トンチキというか、なんやねんみたいな感じではなるんで。
僕の説明が拙いというのもありますけど。
いや、あの、たぶん分かったところで、そう思います。
どういう世界観って感じではあるので。
いや、あの、まずあの、ストーリーってないじゃないですか、まず。
いや、まあそうですよ、そうですよ。キャラクターはいるけど、別にないですから。
いや、どういう経緯でこの企画が立ち上がったかがまずわかんなくて。
僕もわかんない。僕も知らないって感じです。
最初、なんか朝にラビットって番組でこれが発表されたシーン、偶然見てたんですけど、何を言ってるんだろうと思ったんですよね。
何これって思いましたけど、僕。
本当にね。
ちょっと僕が、子供とパディントンを行くか、たべっ子動物を行くかってちょっと迷ってて、どっちにしようかなと思ってるんですけど、迷いますね。
どっちがいいんだろうな。パディントンも絶対いいじゃないですかって見てないけど、今回のやつ。
いやー、でもちょっとサプライズはあるので、たべっ子動物。すぐ出てきますけど、サプライズ。一瞬で終わるっちゃ終わるっちゃ終わるんですけど。
いや、結構これがありなら夢広がるなって僕は思いましたけどね。
へー。
何のことだろう。
何のことでしょうねーっていう。見てほしいなー。見てほしいなー。
もう、これでトークテーマにして話しましょうっていうレベルのものじゃないんで、あれなんですけど。
本当に私、オープニングはネタバレなしなんで、絶対話せないんですけど、ぜひ見ていただいて、収録後にヤバないっすか、あれみたいな話がしたいですっていう。
なるほどな。
はい、今週はこんな感じですね。
はい、おいさんいかがされてました?
そうですね、まず先週ちょっとマリオさんが話題に挙げてたアドレセンスを一気見しまして、
いやー、僕も最後まで見ました。
最後まで行きました。はい、もう1日で。
4話なんで、4時間あればいける。ちょっと長い映画だなと思えば全然いけるなと思って見切っちゃったんですけど、
ヤバかったっすね。
ヤバいっすよね。
いや、なんかね、なんていうんですかね、前回それこそ男性性についての話を目前の時にしていて、
で、そこでの自分の男性性の向き合い方は、男性性嫌悪だっていう話をしたような気がするんですけど、
なんていうんですかね、その嫌悪というか、まあ、その向き合い方をしているだけでは、なんかダメなのかもなぁと思えてきたというか、
なんて言うんでしょう、今の若い子たちにとって、男って何って、
多分、男らしさではない、男の子として生きるって何かっていうのって、
なんかうまく自分が言葉にもできてないし、提示もできてないなっていうのをずっと思いながら見てたんですよね。
その主人公13歳の少年なんですけど、なんていうか、まあ、冒頭を見るとすごいいたいけなというか、
男の子っぽい感じの、まあ、ぽいつっても結構それでも大人しい方なのかなって気はするんですけどね。
でもなんかその子の中に特にまあ、皆さん言ってるように3は、渦巻いているもの、おそらくそれは男性社会の中で、
あるいはその、もっと言えば男性だけじゃなくて、男女交わる中での男性の押し付けの中で育ってきてしまったものっていうのが噴出するというか。
で、なんかこれまでの男性性への批判の映画って、割と人ごとにはできないけど、
まあでもこういう部分あるよね、直さなきゃねっていうぐらいのレベルだったかなと思ってるんですよ、割と。
そのぐらいのテンションで見れるもの、まあもちろんそうじゃないものもあったんですけど。
ただ今作は、なんか割とその、ジェイミーっていう主人公が抱えているその辛さって、分かっちゃうなって思うところがあって、
全然自分の中にもその男性性しっかり、スティグマというか埋め込まれてるなっていうところがあって、正直人ごとじゃないなっていう感じというか。
で、それがなぜ育まれてきたか、育まれてしまうかっていうのも、割と自分は分かっちゃうしっていう。
だからといってその行為を認めるわけにも全然いかない、てかいかないし、その振る舞い方を過去に、自分がしてなかったことを言われたらしてたような気もするしっていう意味で。
そう、何て言うんですかね。
嫌悪をしてるだけじゃちょっと無理かもなっていうのを、なんか本気で取り合わなきゃいけないなっていう気持ちになってきたというか。
本当にどうすればよかったんだろうみたいな気持ちにずっととらわれる作品ですよね。
すごく家族の中でも、すごい仲難しい家族だったはずだと思うんですよ、きっと。
なのに、やっぱり親の目って最後まで届かないじゃないですか。
やっぱり究極他人になっちゃうから、そこでじゃあどうすればよかったんだろうっていうのもすごいなるし。
で、ジェイミーが陥っちゃう危機感というか、男らしさへの呪縛みたいなのって全然あったなって僕は思うし、自分の中に。
っていうのを突きつけられて、すごい3は本当気持ち悪いんですけど、もうちょっとじゃあ、僕はじゃあ全くなかったんですか。
全くないですよねとは言えなかったんで、やっぱりそこが本当に辛かったというか、どうすればよかったんだろうっていうのを本当にずっと考えさせられるみたいな感じでしたよね。
そうなんですよね。
なんていうんすかね、男性性を持ってるから悪いって簡単に片付けていいのかというか、より多分その悪さの根源を解体しても結局取り除けるのかもわかんないんだよな、正直。
ただ未来にまでこの構造を残したくないって思いもちょっとあったりもして。
なんで、どこまでが個人でどこまでが社会あるいは構造のせいなのかっていうのが、すごい曖昧もこな状態で描かれてるような気がするんですよ。
多分どう捉えても正しいし、どう捉えても間違えてるっていう。
何か線引きをしてこういうことだよねって言ったら、何かが落ちるように作られてるし。
何かその複雑さを保った状態でここまでエンタメと、エンタメだと思うんですけどしっかり。
エンタメとして作りもすごい見事に、ヨーマンの中で描き切ってるところもすごく衝撃を受けましたし。
何か本当に結構重く自分の中で宿題として残るような作品になったなと思ってます。
難しいですよね。
やっぱ前回のめまいの話とかも、ちょっと何というか、僕の話の持った生き方単調になってたなって思うとこがあって、
男性性、男性性っていう言葉に食べりすぎてたなって思ったんですよね。
何かもうちょっと複雑だなって。もちろんめまいっていう話自体はシンプルな話なんですけど、
自分たちから出てくる言葉として男性性って言葉に甘じすぎていたんじゃないかって思ったとこがあって、
ちょっとそのわかりやすさに僕ら自身があんまり頼り切ってしまわない方がいいなと思って。
何かその言葉に耐えると抜け落ちていくもの結構あるよなと思ったんで、
ちょっとまあ僕の中でめまい回は反省点が結構あったっちゃったんですよね。
そうですね、何か話してて面白かった、すごい話すごい楽しかったんですけど、
ある種あの話もめまい同様にある種エクストリームの方向で広がっていった感じはあったのかなっていうか。
けどやっぱほんとにめまいの直前ぐらいに本当にアドレセンス僕見てたから、
やっぱめちゃくちゃ繋げてみて喋ってたなとは思ってて。
やっぱり今何を理想像として、今少年たちは生きていけばいいんだろうっていうか男性っていう理想の男性像っていうのがやっぱないから、
やっぱああいう男らしさのマウントを取り合うみたいなところで男らしさを高めていくみたいなこういうマノフィスフィア的なところで縋っちゃうしっていうのは本当に思いましたし。
なんかすごい印象的なのはマノスフィアがある種の陰謀論的に広がってるんじゃなくて、
常識になってる時代の中でっていうところだなと思って。
だからインセルみたいになっていくんじゃなくて、お前インセルになるよっていう揶揄になってるんですよねちょっとね。
しかもそれをある種の被害者になってしまう女の子側がそういうことを彼にスティグマとさってくることがある種のきっかけにもなったりするっていう。
そこに行ってしまう男性性のさらに先なんですよ。
要はそれを僕らが作ってしまった社会の中で生きてる子たちにとってそれは常識だから。
その常識は結構大きな呪いになってる気がして。
要はそんなこと信じてないって言いながらも、でもそうなるかもしれない。
だって大人たちはそれを信じてる人たちもいるしっていう、なんていうんですかね。
そういう意味では構造の話でもあるんですよね。
本当に構造の話ではあるしなってなると。
で、3話でそれをある意味その心理師の女性が解体していこうという試みをするじゃないですか。
でも解体には個人のライフヒストリーが乗っかっていて、容易に解体することはできないわけですよ。
っていう状況を見ると本当にどうすればよかったんだろう。
どうすればいいんだこれからっていう。
そうですね。でも至る所に確かに劇中に散りばめられてるというかそういうのが。
本当にその3話の地味に嫌なシーンなんですけど、施設の何というか、監視棟にいるおじさん。
あー、はい。
地味に慣れ慣れしい感じが嫌だなとか。
あと4話でホームセンターでペンキの場所まで案内してくれた人とか。
いや、それマジダメだよみたいなというか。
これが結構本当社会の当たり前に浸透してて、普通にこうふとした時にそれが出ちゃうみたいな。
普段会話してる日常的に会話してるネットミームが普通の会話で出ちゃうみたいなレベルで出ちゃうみたいなのが結構ゾッとするなって思っちゃいましたけど。
そうなんですよね。だから男性性とか陰謀論とかそういうものを多分もう使わずに勝手にそうなってるというか。
もう常識になってしまっていて、自分も多分その常識の中を、自分の時代の常識の中を生きていて。
で、それを解くってすごく大変だし、どうすれば解けるんだろうなっていう。
その答えはこのアドレスの中で提示されないと思うんで。
そうですね。
自分の宿題として持ち帰らなきゃなっていうのをちょっと考えさせられた作品だなと思ってます。
っていう感じですね。で、あと劇場で1本だけ映画見てて。
トレンケラウケンっていう、アルセンチンだったっけ?
確か。
どっちだったっけな。
多分アルゼンチン。
アルゼンチンですよね。アルゼンチンを舞台にした、これ前半後半2時間2時間で5期4時間ちょっとある映画なんですけど。
いやー、これも結構変な話って。食べっ子動物じゃないですけど。
物語としては、とある女性植物学者が突然姿を消すわけですよ。
で、彼女と行動を共にしてた同僚の男性と彼女の恋人である2人が彼女の足跡をたどるっていうのが前半。
失踪した女性の行き先を探していくっていう前半なんですけど。
結構前半はこう、のったりしてるというか。
なんかロードムービーというわけじゃないんだけど、その2人がこう、ちょっとデコボコしながら彼女の思い出を回想しながら、
こう、いろいろな田舎道というか、アルゼンチンの本当に田舎なんですけど、田舎のいろんなところをドライブしていくっていう話になっていて。
で、途中回想の中で出てくるお話っていうのもなんかすごい意味がありそうなんだけどどういう話になるかわかんないなっていう結構なんか雲をつかまされるような感じのパート1なんですけど。
そのパート2に至ってそこまでの伏線というか、張ってきたものが、なんていうんだろう、結構華麗に裏切られていくんですよね。
全然関係なかったの?みたいな。じゃあこの話どこに行くのよ?みたいな感じになるというか。
それを本当にスラッとパート2でやってのけてて、ここまでやられるとむしろ忙しいなっていう感じがするんですけど。
これパンフレットにも書いてあって、僕もすごい見ながら思ったんですけど、すごい小説的な映画だなっていう気がしてるというか、映画ってある程度筋があってこうこうこうなるんだろうなってちょっと思いながら見るところあるじゃないですか。
で、もちろんそれが裏切られるっていうのもある種、筋なんだけど、このトランケラーケンはどういう話になるのか全然読めないのは、ページをめくっていく小説をこう読んでる感じにすごい近いなって思ったんですよ。
この話どうなっていくんだろうっていう意味で。しかもそれを本当にジャンルを飛び越えていくというか、ロマンスもあればミステリーもあれば、あるいは最後ちょっとSFになったりもするんですよね。
本当に。そういう華麗なジャンルの飛び越えを結構意図も簡単にして乗っける感じが、割と面白くて。しかも4時間ある映画っていうと結構重たくてというか、しっかり重心である映画なのかなって思ったら、思ったよりも描き口というかの感じが、ノミックスがポップというか。
男性が車に乗ると必ず流れる音楽がすげえ、ちょっとくどいくらい面白かったりとか、すげえ辛病な顔もちはしてるんだけど、たぶんギャグだよなこれって思ったりとか、あるいはその手紙、途中でこの意味ありげに出てくる手紙の内容があるんですけど、その手紙って何これみたいな話だったりとか。
あとはもう特に後半ですよね。華麗に全然関係ない話なんだけど、すげえ話になっていく後半。その、何なのこの人たちはっていうバランスになっていくとか、そこにじゃなくてクイアなところもあったりするのがまたすごいんですけど、しかもそこで最後はもう本当に詩的なラストを迎えるっていう、そこまでいって。
ていう意味で、全然先が読めない映画という意味ですげえ面白かったです。そう、説明になってるかどうかもわかんないんですけどこれ。
これ、そうですね。難しいんだよなっていう。こうやって見たらめっちゃ面白いんだろうなって思いました。そう、なんか、勘違いして欲しくない、難いわけじゃないんですよ。話は一個一個聞き取ったら素直というか、なんだけど、繋げてみると何これってなるというか、すごい神妙ではあるんですよね。
ただただ、こういう映画を映画館で4時間かけて見るのはだいぶ体験としては良いものだなと思うんで。そう、もしお時間がある方はぜひ見てもらえたらなと思います。
見ないとわからないですね。すみません、こんな話しかできなくて申し訳ないです。いや、これしょうがない気がするんですよね。僕もアランギロディの話したとき、何も説明できなかったので。説明できないことが面白さの象徴、証拠だなっていうか。
そうなんですよね。それに逃げてるところもあるっちゃあるんですけど。でもその予想のできなさを楽しんでほしいっていう意味では説明しない方がいいなって思ったりとかもするんで。
そうですよね。何にも当てはまんねーよみたいなのがやっぱ面白いし、本当に予想できないから、釘付けですよね。
本当に作り手にサスペンスにさせられてるというか、こっちが勝手に。話のジャンルというよりも、完全に物語の筋みたいなものをこっちが読もう読もうとすればするほどどんどん外れていくんで。そういうのは逆にもう映画として楽しめるというか、楽しいなって思いますっていう。すみません、説明になってない説明を長々と。
というわけで今週はこんな感じです。
はい、僕はですね、今日の空が一番好きとまだ言えない僕はを見てきました。
いやー、こんな人工的なストーリーテリングで僕の心をぐっちゃぐちゃにかき乱すのやめてほしいなっていうぐらいにぶっ刺さったなっていうのがあって。
いや正直今のとこ今年ベストなのかなっていうとこですね。
ほー。いやーこれ絶対いいよなー。
なんか見るの怖いですもんなんか。
だから山口さんとしてはちょっとだけ見てる前からわかる気がするんだよな。
すっげー人工的な作りなんですよ。
そこがちょっと自分の中で苦手意識があるんですけどそれを超えてきちゃってるのがあって。
前半は本当に大学生活のなんか不思議な感じ、不思議な感じというかテンポで描いていくのがなんか心地よく見れるって感じで。
で原作小説がジャルジャルの福徳さんが書いてる小説なわけなんですけど。
僕結構その脚本は監督とかがされてるんですけど、なんか結果的に出力されたものがジャルジャルのコントっぽさがあるなって思いながら見てたんですけど。
はいはいはいはい。
ジャルジャルのコントってそのネタがどうこうというよりも、あの福徳後藤の2人のテンポが面白いってなってると思うんですよ。ジャルジャルのコントって。
もうなんかそれを前半は映画の中に落とし込んでるような感覚で見てて、そのテンポで見れちゃうみたいなのがあるなと思ってたんですね。
でもう可愛い笑みとか伊藤葵のセリフが福徳に聞こえてくるんですよ。
なんかこれ福徳さんが言ってるの想像つくぞみたいな感じで。それはまああの元の文がそうだからっていうのはあるのかもしれないんですけど。
なんか僕はちょっとそこを重ねて見ちゃいました。
そこのテンポの良さが良さとしてあるなと思ったんですけど、後半がそのテンポとかというよりも、もうなんかドンとしたストーリーの構造でガンってくるような感じの話に転換していくんですよね。後半で。
そこの作りがね、なんて人工的なんだと思いつつ、もうってなってしまったですね。
はぁはぁはぁはぁ。
いやーこれはありやと思います。ありやとは思います。
タイトルからしていいやんっていうのと、僕は結構勝手に震えてるの大好きなんで、もうその年のベストレベルで好きだったりするので。
でも勝手に震えてるのもあるし、ちょっと途中ガラッと変わってギョッとさせるみたいな映画だったと思うんですけど、視点がこう実はみたいな。
たぶんそういう感じのがもしかしてあるのかなーってちょっと聞きながら思いましたね。
あともうあの、かわいゆみ伊藤葵のコンビはちょっとえぐいですよ。ほんとに。えぐいですよあの二人ほんと。
もう東大切手の名役者たちじゃないですかっていうか。
そうですよね。
いやすごいすごいですよ本当に。特に中盤の伊藤葵さんのとあるシーンの演技はもうえぐい。えぐいなと思いながら見てて。
で、あとあの本作ね、関西大学と同社大学が舞台なんですよ。
なるほど。
半球延線なんですよね。
で、結構僕、次第性者物って東京が多いなと思ってたんですけど今まで。
関西次第者ありやなっていう。
土地感があるからっていうのもあるんですけどそのこの延線がこうでとかここはこうでみたいなどうしたら今でがキャンパスとかが出てくるんですけどああじゃあこういうところでみたいなその土地感含めてエモがあって良かったんですけどこれからはあの関西次第青春者の時代が来たらいいなと。
確かに確かに。
あとちょっとねあのその同社と寛大っていう地理的なギミックもあるんですよね。
見てたらあれこの距離ってどういうことみたいなこの位置関係ってどういう意味合いなのかなっていうトークネインみたいに思ってたらちょっと一応後々意味合いが出てくるみたいなのもあってそこも面白かったかなっていうのと。
あとはあのネッコのメンタリティーが世界系だなと思いました。
なんでしょうねこの恋愛を世界に紐づけちゃうの。僕これより男性側の思考だと思ってるんですけど。
多分なんか大河晃子さんって割と世界系っぽい気がしてるんですけど。
確かにそうですね。
そうですねもう基本独り相撲っていうか独り相撲だからそれは勝手に世界と相撲を取ってるみたいなキャラクターが多いイメージは勝手にありますね。
私をクイートメントとかも結構そういう感じの映画だったなって記憶してね。
確かに確かに。
勝手に震えてろとかもやっぱそこが新鮮だったっていうのもあったかなって思ったんですよね。
そういうノリの話って今まで男子だけでやってきたっていうところに女子でやったっていうのがあったのかなって気はしてたのでそうですね。
ただやっぱねその主人公が男性になるとなんか分かりすぎて嫌だってなるんですよね。
分かることが嫌だってなる。
そうですねもうありえないと分かっちゃうなーみたいなのはあるある。
まあそんな感じでしたわ。
あとお便り紹介させていただきたいんですけども大石さんじゃあお願いできますか。
グレイスさんからいただきました。
ロリアルプリンの解説を聞きたくて探してたどり着きました。
The Marching Band and Fanfareはご覧になりましたか?感想をぜひ聞きたいですとのことなんですが。
たぶんこの映画ってまだ未公開の映画ですよね。
ですよね。
日本だと8月1日公開って話になってるんで未来から送られてきた手紙なのかなってちょっと思ったんですけど。
なんか映画祭でやってたのかもしれないですね。
ああそういうことか。
分かんないですけど。
なんかあらすじ調べる感じ確かにすごいリアルペインっぽい設定というか。
ちょっとなんかざっくり言うとなんか主人公はなんか有名なオーケストラ指揮者なんですけど、
なんかどうやら発血病になってしまって、
でまあ骨髄移植の適合ドナーを探そうとするんだけど。
でなんか妹か誰かいるんだったかな。
なんかまぁ実際兄弟がいるんだけど実はどうやら彼は養子らしくて。
あーなるほど。
血が繋がってないとか。
で実はなんか北フランスに血の繋がった兄がいるらしいっていう。
で彼はその地元でなんか地元の吹奏楽団でトロンボーンを演奏しててみたいな。
そんな2人が久しぶりに会うみたいな。
なるほど。
導入がちょっと似てるのかもなとはちょっと思ったんですけど。
確かに確かに。
ざっくりなんか調べた感じですよ。
厳密には違うよみたいなもしかしてあるかもしれないですけど。
ちょっと気になりますよねこれね。
気になりますね。
すいません8月まで待っていただいていいですか。
でもこうやってお勧めされると非常にありがたいですよね。
いや本当にそうですね。
これ見てますかみたいな。
めっちゃ気軽にこうやってお便り送っていただけるのめちゃくちゃ僕嬉しいなって思いましたけど。
同じくです。
見てないときは見てないって言いますんで。
逆に気兼ねなく送ってください。
見てたら喋りますみたいな。
知らなかった分ちょっと見たいですねこれはね。
あともう1つお便りいただいてましてQさんからいただいてます。
ちょっと長いのでちょっと要約して読ませていただくと
力王へのお便りをいただいてまして。
Qさん以外にも何通か力を見ましたというお便りをいただいているんですけども
具体的な内容に触れていただいているのはQさんのお便りが今ところ唯一なので
力王回やった時に中身には触れたいと思うんですけれども
そこで提案してもらっているのが配信でやってないのが痛いので
そこで提案なのですが
もし可能であれば私が持っているDVDを週刊まがりに送るので
それを見たいという方に貸していろんな人に見てもらうというのはどうでしょうかと
前田さんも持っているならDVD貸したら良いのでは
そしたら見る人も増えるのではという風に提案いただいているんですけれども
前田さん今度は週刊まがりで酒貸すバーやるので
そのタイミングでもしかしたらDVD借りられるかなと思って連絡取ったんですけど
前田さんからのメッセージとしては
Amazonで買えるんですよねDVDを
そうですね