今日のテーマトークは、胸騒ぎです。マリオンさん、解説をお願いします。
はい、映画ドットゴムから解説読ませていただきます。
ある善良な家族を襲う悪夢のような終末を描いたデンマーク・オランダ合作によるヒューマンホラー。
休暇でイタリアへ旅行に出かけたデンマーク人の夫妻、ビャーンとルイーセ、娘のアウヌスは、そこで出会ったオランダ人の夫妻、パトリックとカリン、息子のアベールと息統合する。
数週間後、パトリック夫妻から招待状を受け取ったビャーンは、妻子を連れて人里離れた彼らの家を訪問する。
再会を喜び合ったのも束の間、会話を交わすうちに、些細な誤解や違和感が生じ始め、徐々に溝が深まっていく。
彼らのおもてなしに、居心地の悪さと恐怖を感じながらも、終末が終わるまでの辛抱だと耐え続けるビャーンたちだったが、
アフターウェディングなど俳優としても活躍するデンマークの記載、クリスチャン・タフドロップが監督脚本を手掛けた。
では沢尻の感想、山口さんからお伺いしてもよろしいですか。
はい、ついさっきまで見てました。今僕お腹が気持ち悪いんです。
体調悪くなりました本当に見てて。正直僕この映画のこと嫌いなんですよね。本当に。
中盤まではめちゃくちゃ面白かったです本当に。後半はマジできつい。本当に。
今日前田さん言ってくれた方が良かったと思うんですけど、いわゆる胸クソ悪さが先走ってる映画だと思うんですよ。
ストーリーというよりは。こういうのを評価する軸があんまり自分の中でちゃんとなくって、
なんかうまく評価できない気がするんですよね本作を。
なんかこのある種機能特化した非常に嫌な不愉快な思いをするための映画としての特化している映画だと思うので、
なんか僕の中での評価軸が難しいなって気持ちがあります。
いろんな映画も思い出しつつ、それらの映画もかなりネタバレに踏み込むので、どこまで掘るようかなっていうのはちょっと今迷ってます。
以上です。
マリオンさんいかがでしたか?
そうですね。シンプルに胸クソ悪い映画っていう。これも正しい評価じゃないかなっていう感じがするんですけど、
ちゃんと不愉快な映画で、ちゃんと不愉快な思いをして帰りましたっていう感じですね本当に。
僕もどっちかっていうとやっぱり中盤というか、ちょっとずつ違和感が重なってくるところがやっぱ面白いかなって思ってしまいましたね。
なんかちょっとずつ、あれなんか合わんなあこの人たちとみたいな感じが積もって。
でもやっぱり人としてこうなんというか、あんまりこうことを抗てたくないという感じは、まあよくやるじゃないですかやっぱ。
やっぱそれ感じとかはなんか僕はすごくよくわかるなあっていう感じがすごくして、
なんかその辺の違和感が積み重なってちょっと爆発しそうになったりしちゃったりみたいな部分がやっぱりちょっと面白かったなあっていう。
そこを突き詰めて一本もっと見たいぐらい。
ああもう怖いわ嫌だわみたいなふうに思いたかったぐらいでしたねやっぱり。
やっぱ最後の方に待ち受ける本当にムナクソ悪い展開に関しては、本当に確かにムナクソは悪いんですけど、
でもなんでこの人たちこれやってんのかなあみたいなことを考え出してしまいいっていうのがあって、
なんかそこまでやらなきゃいけなかったというか、なんか本当にただ不条理なだけっていう感じがすごいして、
でまあその不条理劇なんで、そこに理由なんてねえよって言われたらそうかもしれないですけど、
でもこの話には理由があるくないか、いるくないかとすごく思ってしまったので、
まあちょっと自分の求めているものではちょっとなかったなっていう感じがすごいしました。
そこを突き詰めていくと、前半と後半で断絶が起きてるんですよね。
奴らのやってることに、後半で明らかになった目的が主目的だったら前半みたいな行動しないだろうって気持ちがあって、
下手じゃんってなるんですよ。
あんまり一貫性はないですよね。
そうなんですよね。そこがもう機能特化だなって僕はね、思いましたね。
僕もあのサワーリの感想なんですけど、胸クソ悪いっていうのはもうお二方と同意って感じなんですが、
なんか割と引いた目ですごい偶和的っちゃ偶和的な話だなと思って、
なんかもう本当いいおじいさんと悪いおじいさんがいましたみたいな話じゃないですかこれ、最後まで見てみると。
でまあ普通昔話だったらいいおじいさんに何かいいことがあっていいんがおほを言いますけど、
この話においては悪いおじいさん悪いおばあさんの話、むしろそっちが主観の話というか、
いいおじいさんって本当に悪いおじいさんに勝てるのかねみたいなそういう話になってるなっていうふうに見えてはきていて、
まあ偶和的ではありつつ、まあ確かに真実としてそういう社会の面というか、
そのどうしたっていい人でいるだけで生まれる弱さみたいのは、
まああるのはあるよなーみたいなことはちょっと考えたりはしました。
なんでなんかそれでいるが故に脆弱というか、その悪意に勝てなくなってしまうみたいな。
だから悪は存在するだなーって思いながら映画館は後にしました。
そうですね、いや、あのー、ちょっと言いたいことがどうしても出てきてしまう作品で、
反撃ポイントは実際結構あるんですよね。
そうなんですよね。
てかあのネイブルメトリーに帰るところってあれ偶然ですからね。あそこ帰れてるから。
いや確かにな。確かにあれ普通に帰れるなって思いましたもんね。見てる時も正直。
帰れる。帰れるよ。
帰れるよ。良かったやん。なんかこう嫌だよねって話終わるんかなって言ったら、人形ないとか言って、じゃあもう取りに行くかみたいな言って、そしたら人形あるとか言って。
見てる時はもうおいおいって感じでしたけど、旗から見たらもう完全に都合でしかねえな話のって感じがすごいするじゃないですか。
見てる時はもうおいとかなんでやねえみたいなの言うんだけど楽しんではいたんですけど。
だから僕あれもう偶然じゃなくて完全にアウネス側が仕掛けてんのかなって思いました。ベビーシッターに引っ込まれたのかなって。あまりにも出来すぎてるから。
そっちの方がね、筋通ってますよね。てかそこやってないからやっぱ弱いんだよなって思った。
全て手のひらのエイデス予感がないんじゃないですか。
確かにな、せっかくだったらそこまでして初めて今まで話してた、ちゃんと悪いことに悪いって言わないと本当にかすめ取られちゃうぞみたいな。
軸がないと大変だぞみたいな。一線ないとダメだぞみたいな話が、やっぱ生きてこないのかなっていう。
感じ取れはするけど、もっとそれこそもっとちゃんと言ってこいよっていう話ですよね。
そうなんですよね。だからそこって、あえて良く捉えるために教訓として言いましたけど、やっぱりそれをもっと強化させるためには、悪側が最強じゃなきゃ意味がないと思うんですよ。
世界とか、あるいは他者がいかに悪意を持ってこっちに接してくるかっていうので、それをどうしても崩せないからこっちも守るしかないっていうような論理じゃないと、やっぱりメッセージとしても強くはならないと思うので。
やっぱりそこの爪は甘いんですよね、この映画。
ぬいぐるみ捕りに戻って見つかった時の言い訳も下手すぎて。
めっちゃ下手やなって思いました。おいーってなりましたよ。
想定しとけよと思ったんですけど、厄介な奴らの家に戻るんだから、言い訳は武器として持っとけよと思って。
なんだろうな、その悪に対して、悪辣さで武装する必要はないと思うんですけど、上手にはなれるだろうと思って。
悪にならなくても上手にはなれるだろうと思って。
しかもあの夫婦、わりと頭いいというか、教養高そうな二人じゃないですか。
それぐらいは働くだろうと思って。
どうしても仕事があって、僕だけ帰るわけいかないからとかっていろいろ言えますよね。
僕ずっと途中から、急に親が死んで帰らんとダメだって、それが一番強いカードだろうと思ってて。
なんかかなって感じはしたんだけど、そっち優先したんだなって感じがしましたね。
まあ確かに石ぶつけて殺すっていうのは結構宗教的な意味を感じましたけどね。
なんかあるらしいですよ。石打ちっていう処刑方法がオランダに昔あったらしくて、
まあそれをこう抱負させてるっぽいんですけどね。
まあ石打ちはまあ今もありますけど、
イスラムとか多分イスラム教とかはあったりとかしたような気がするんですけど、
まあそれはそれとして、まあでも旗から見ててちょっと笑っちゃうんだよな。
あのすごいな、陶器のコントロールいいな、こういうふうに手先になってしまって、
めっちゃ的確に頭当てるやんみたいな、なんか動かんとはいえなんか上手いなとかなんか思っちゃったりしたんですけど。
まああそこも正直意思落ちてるから反撃できるだろうって気持ちもちょっと芽生えるんですけど、
やっぱまあ心折られていってるっていうのはあって、まあそこまでに。
自分たちは誤った選択を選び続けたっていう意識を植え付けられていってるっていうのは間違いなくあるとは思うんですよね。
で、それの最終的な決め手が一旦車止めておしっこするところなんですけど、
いやあそこね運転席に移ってブイーンってやれんことはないと思うし、
まあちょっと移してほしいね。
まあ妻の方乗ってるけど、もう押し出せみたいに必死になることはできると思うんですけど、
もう心がへし折られてるからそれできない。
で、それを確認されてるなっていうのは感じました。
で、最終的に子供は舌切られて連れ去られてっていう、
もうあの時点であの夫婦が生きてる意味なくなってるんで、
もう死を受け入れちゃってるっていう、
まあ反撃、反撃しようがもう娘が連れ去られて舌を切られてるからっていうので、
もう死の側に飲み込まれちゃってるっていうのは、
まあなんとなくわかるなとは思って、
でも一番嫌な死に方やなって思いながら見てました。
自分たちの選択のミスで子供が失われて、
その後自分たちは生きることを諦めさせられて死ぬっていう、
一番怖い死に方やなと思った、あそこ。
ほんとそこやっぱシンプルにやっぱ胸クソ悪いポイントというか、
いやほんと人が絶望する過程というか、
ほんとに絶望するなっていう内容をよく考えてきたなって感じでやっぱそこはすごいしましたよね。
あとやっぱガッツリ子供の死体も今回出てくるじゃないですか。
いやよくやるなってちょっと思いましたけどね。
やっぱああいうのっていうかまあ、ホラー映画で子供を殺すシーンとか、
死体が出るとかやっぱあんま出さないじゃないですか。
出さないというかちょっとやっぱそこまではちょっと鬼になりきれんなみたいな。