『災 劇場版』の話をしました。 「因果なき必然」を徹底した映像設計、様々な不条理な死を描き出す「香川照之大喜利」の面白さ、因果なき物語に連続性を生み出す唯一の道標・刑事堂本、よくよく考えると愉快な背景などについて話しています。
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今日のテーマトークは、災 劇場版です。
はい、ではマリオンさん解説お願いします。
はい、映画ドットコムより解説読ませていただきます。
2022年の長編レビュー作、宮松と山下で国内外から注目を集めた監督集団。
5月の関雄太郎と平瀬健太郎が監督・脚本編集を手掛け、
同作でもタッグを組んだ香川照之が主演を務めたサイコサスペンス。
25年4月から5月にかけてワウワウにて放送された連続ドラマW、
災の劇場版で、各話完結の全6話を大胆に再構築し、
交わることのない6人の日常に紛れ込んだ1人の男がもたらす災いを描く。
家族や進路について悩む女子高生、ある過去を抱えた運送業の男、
ショッピングモールの清掃員と利用士、不才を抱える旅館の支配人、平凡な主婦、
彼ら6人のささやかな日常は突如として不可解な災いに襲われる。
警察はすべて自殺や事故として処理するが、刑事の胴元は妙な気配を感じ取り事件の真相を追う。
6人の災いの周辺にはある1人の男が紛れ込んでいた。
男は性格も顔つきも変えて全くの別人として6人の前に現れ、彼らに災いをもたらしていくのだった。
胴元刑事を中村安、胴元の同僚刑事を竹原ピストルと宮近海斗、
災いに見舞われる人々を中島瀬田、松田隆平、内田地下、藤原季節、二郎、村野、
社会いまきがそれぞれ演じた。
はい、ではここから内容に触れる話に入っていきますので、ネタバレ気にされる方がいらっしゃったら是非見てから聞いていただけたらと思います。
はい、では沢居の感想、マリオンさんいかがでした?
そうですね、前回大石さんがオープニングトークで語られていたので、
それを聞いてすごいどんな映画なのかなって楽しみにしててたんですけど、
なんとなく予告編見た時はキュアっぽいのかなと思ってたんですけど、
でも確かにそのっぽさもあるんだけど、キュアっぽさもあるんだけど、
キュアとはまた違う嫌な怖さを頑張って作り出してるなっていうふうにすごい思いました。
で、ある種その災いというか、
誰しも突如として死が訪れるというか不幸が訪れるみたいな話を描くために、
結構いろんなところで因果を外そうとするっていうことにかなり力を入れている映画だったなというふうに思って、
映画ってどうしてもやっぱり巡り巡って因果がっていうふうなものとして仕上がってしまうことがどうしても多いと思うんですよね。
伏線がどうだとか、こういう展開があったから最終的にこうなったよねっていう因果みたいなのがあると思うんですけど、
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つながり?連動性?と言ったらいいんでしょうか。そういうのがあると思うんですけど、
もちろんそういうのを全くない映画を作ってしまったらそれは映画として面白くないってなっちゃうのですけど、
けどどうやってそこを外していこうかなっていうのに結構力を入れている映画だったので、
法則性とかも結構わかりにくいし、実はこういうことだったのっていうのも後でいろいろ明かされたりだとか、
あなたが死ぬんじゃないんだとか、いろいろこっちの想定を軽々覆してくれるっていうのがすごく僕は面白いなというふうに思いましたね、この作。
こうやって突拍子もない不条理を描くっていう構成というか作り方が多分面白い映画なんだろうなというふうにすごい感じで、
すごく何とも言えん怖い感じを受け取って帰ることができた映画でした。
はい、大井さんいかがでした?
僕前回オープニングでかなり話しているので、それを聞いていただいてもいいかなとも思いつつ、
やっぱり本作一番評価するのは真莉愛さんと同様で、その理不尽さというか、なんか無機質なんですよ、すべてが物語含めて。
ただの淡々とした日常の中に突然と死が紛れ込むというか、不幸が紛れ込んでくるっていうその怖さが、しかも全部不可解なんですよね、全体的に。
ちょうど事故とも事件ともどちらとも言えるようなバランスで描かれていくので、
理由つけたいんだけどもう理由もつけられないみたいな、それを人は災いと呼ぶのだみたいな、その感じがめちゃくちゃ結構僕は好みな感じがしていて。
さっき真莉愛さんが因果を外すってお話されてましたけど、本作において唯一因果の原因となっているのが香川照之という存在だと思うんですけど、本当にそれだけなんですよね。
彼がどんな動機を持って、あるいはどういう思考を持ってそれをやっているのかすら描かないから、ただその人がいるという共通性しか彼らの中にはないっていう、
その怖さというか、でも真実ってそうだよなってちょっと思っちゃうところもあったりするというか、
我々が分かりやすいようにいろんなものを説明づけて何かを理解しようとするんだけど、実は真実はもっとバラバラで、
その因果なんてものはきっと離散していて分かりづらくてっていうものなのかもしれないっていう意味では、
ある種の現実を描いているようにも見えたりもするっていう、なんかそういう結構不思議な映画だなっていうふうに思っていますので、
そのホラーブーム的なその文脈にもおけるかなとも思いつつも、なんかちょっと映画として変わったこと、もともとドラマっちゃドラマですけど、
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その映画というかあるいはフィクションとして変わったことをやろうとしている作品なのは間違いないかなと思うので、
なんかそれが非常にエンタメの中で面白いことになっているっていうところが、僕は好ましく見ましたっていう感じです。
僕はですね、この映画むちゃくちゃ好きなんですよね。むちゃくちゃ好きで、ちょっと期待を上回りましたね。
で、意味がないのがほんとよくって、別にホラーでもないんですよね、別に。怖くないんですよ。嫌なだけ。その嫌さがいいなと思って、別に香川照之が何であろうとこの映画って成立してると思うんですよ。
別に彼が殺人犯でもいいし、怪異でもいいし、あるいは死神みたいなもの、わざわざ言っていう概念の擬人化でもいいし、全く無関係でも遠どるんですよ、この映画。
そこがむちゃくちゃいいなと思って、香川照之さんを真ん中に据えた価値ですよね、この映画。てか、元がドラマのほう。
で、ドラマのほうは見てないんですけど、今回時系列とか、たぶんぐちゃっとさせてる感じやと思うんですよね。
たぶんドラマのほうだと、何年何年何年っていうのがカウントダウンしていくのか、カウントアップしていくのか、ちょっとわかんないですけど、
明確にもっと時期が分かれたものとして、ある種の事件を収集した一連の記録みたいな感じでドラマが見れたと思うんですけど、本作はよりそこの時系列とかがぐちゃぐちゃになってることで、全部が同時に起こってるようにも見せてる。
僕それが面白さだなと思いました。本来ちゃんと時間が離れてるもののはずなのに、同時多発で起こってるように見せてるっていうのも、これ映画での再編集の妙だなとは思いましたね。
あと、ちゃんと並べていくと筋通ってんのかなっていうところは結構あるなと思って。別に香谷デリックが正体が何でもいいと思うんですけど、警察の動きなんかおかしいかなって気はしてるんですけど。
あと、僕この映画いろんな解釈できるって言ったんですけど、ちゃんと殺人犯、一人の殺人犯がこれをやってるって考えた時、むちゃくちゃ面白いことが起きてるなと思って。なんかその変な見方しても面白いなと思って。
ちょっとね、食べ方の種類が多いですね、この映画。いろんな食べ方で切れます、これ。めちゃくちゃ味変できる。すっげえいい映画でしたね、っていう感じです。はい、ではそんな感じで内容深掘りしていきたいと思うんですけれども、どっからいきましょうかね。
09:11
そうっすね。個々の事件の話するのもなんかなんともなーって感じがするんですけど、なんだろう、なんかまず触れたいのは香川照幸という役者の多芸者というか、いや、むちゃくちゃいいですよね、ほんとに。すげえよかったんですよ。
むちゃくちゃいいですよね。その大石さんが香川照幸大喜利っていうふうにおっしゃられてたと思うんですけど、そのやらせたいんですよね、いろんなこと。
で、それを本当にきちんとハイクオリティで納品してくれるんですよ。納品って表現がなんか一番しっくりくるなって感じの。
まあ、いろいろこういう設定とセリフを渡ししますんで、あとはこう、役者さんね、香川さんに膨らましてほしいですみたいな感じだとおそらく思うんですよね、きっと。で、膨らました結果こうなるっていうか、一個一個のディテールの細かさとか、あと結構これは香川さんだけの話ではなく、話し合いの中で多分やってることだと思うんですけど、
会話のテンポを変に遅らせたり、速くしたりするみたいなのを、結構随所に入れてくるの結構印象的でしたよね。
なんでそこで変な間作るの?とか、なんでこっちの会話に結構そのスピード感で被せてくんの?みたいなの結構引っかかるみたいな、なんかその異物感というか、異質感の作り方がすごいよかったなっていうふうに思いましたね。
音も、音の設計も好きで、なんか意味わかんないタイミングで感覚器のポッポピンみたいな音が入れてくるんですよね。
確かに確かに。
あれ、なんか別に怖くないんですよ、それ。怖くなくて違和感でしかないんですけど、いや違和感って面白えって思って。
本当すごかったですね。
そう、だから音楽の方の話もちょっと触れると、結構ほんと設計された音楽思想だなっていうのはすごい見てて感じて、
まあライトモチーフ的にというわけじゃないんですけど、こう明らかに不穏なことが起こる時には不穏な音が、その不穏なことが映る前からし始めるし、
あるいは香川テレ駅が後ろを通るだけで、ジョーゾみたいな音が鳴るじゃないですか。
はいはい。
いるぞここにっていう。
まあ耳に残りますし、あともう嫌なコーラスっていうんですかね、死んだ時に流れる曲大体嫌な、
あれはですよ、嫌な不協和音みたいな合唱の重なりっていうんですかね、聞こえてくるの嫌だなっていう。
12:10
けど、なんか心地よくもあるんですよね。
この続々感に包まれてる感も含めて好きっていうのはありますよね。
僕その音使い、ホラーとしてはやりすぎだと思うんですよ。
そう、そうですよね。わかりますわかります。
怖くないし、もう予告になっちゃってるから、ちょっとそのホラーとしてだけ見るのは結構僕は難しいなっていう感覚だったんですけど、
やっぱこう、その映像と音楽が一緒になって、不快感っていうものを表現するっていう、その目的にのっとって足並み揃えてることの気持ちよさだなとは思って。
そこがすごい良かったですね。
なんかこの映画はやっぱり違和感で出来上がってるんですよね。
そうなんですよ、でも、全てが計算され尽くした違和感。
足並みの揃った不協和音を放ってる。
そうなんですよ、だからなんかすごい整然としてるんですよね、むしろね。
これ多分好きじゃない人いると思うんですよ、ここまでデザインされ尽くしてるのって。
そうですね、あれですよね、河村玄貴と結構思想近いっていうか、かぶってるんですよね、関わってやってるんですよね、この人たちって多分。
そうですね、八番出口とか多分前作。
百花とか。
百花とかも確かに一緒に組んでやってたはずなんですよ。
確かに、八番出口は確かに元々ループもの的な意味で、すごいその辺の世界観の構築とかは効いてくる構造としてっていうのはわかるんですけど、見るからに。
百花も確かにすごいそれは感じたので、こういう構造でテーマを浮かび上がらせるみたいな話。
百花もろにファーザーなんですけど、あれは。
うんうんうん、っていうことを手法で見せるというか、引きを作っていくみたいな感じを今回もすごい、分解したら結構誰でも分解できるんだけど、作るのは難しいねっていうものに仕上がってるっていうイメージがありますね。
そうっすね、だからすごいストーリーテリング重視というよりも構造重視なんですよ、どちらかというとね。
個々の人物の人物背景とか、あるいは動機みたいなものでストーリーが駆動されずに、その構造的な必然性だけでこう物理的にそっちに行ってるみたいな感じに見えるっちゃ見えるみたいな。
なんかその無機質さの面白さと言えばいいんですかね。
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なるほどね。
だからこそ、なんか血肉が通ってないなっていうふうに思われてしまうと、なんだよってなる。
まあ現にその百花とか八番出口はそうなってる人もいるなっていう。
まあ分からなくはない、その気持ちも。
結構露骨に嫌っている人を僕は周りにいますんでっていう。
まあそれはいいなと僕は思ってるんですけど、おっしゃる通りだなっていうふうに僕は思ってますけど。
あまりにね、こう他人事としてやりすぎだなと思うんですよ。
この仮にも人が死ぬっていう重い内容のはずなのに、デザインっていう手法だけでやりきっていいんだっけみたいな。
みたいなことも思わなくもないんですよね。
因果が繋がってない、ストーリー的な必然がないまま人が死ぬ。
でも映画としてはむちゃくちゃ必然にのっとって人が死んでいくわけじゃないですか。
そこをもうなんかゼロ、百でやりきってるから、その感覚の癒さはすごいわかるなと思いますね。
そこまで完全にコントロールされたものをいいと思いたいわけじゃないみたいな反発を感じるとこはあるっちゃあるんですよ。
でも今回の題材だったら全然アリになっちゃうなっていう。
だってシステマティックじゃないですか、ある意味。
あの人がなんか周りにいたら誰か死ぬっぽいっすねみたいな。
誰かわかんないけどっていう、そこは因果がないんですけど。
ただすごいもう容赦がなくそうやって進んでいく感、もうベルトコンベアに乗せられてる状態ってないですかね。
で、そういうことが起こっちゃう、良くないことが嫌なことがっていうものとしてはめちゃくちゃハマってると思う。
なんかそこで人間の温かみがどうとか言い出したらちょっと待ってくんねみたいな風になるだけであって。
今回に関してはめちゃくちゃそれは最適なんじゃないかなというふうに思いますけど。
最初から最後まで徹底してドライですからね。
この監督集団5月ってもともとちょっとこの前のオープニングでも少し話したんですけど、
佐藤雅彦さんの研究室から出てる人たちなんですよね。
この人はわかりやすくピタゴラスイッチ作った人なんですよ、NHKの教育番組の。
あれって数学とかアルゴリズムみたいなものをどう教育番組の中で見える化してお届けするかっていう話をずっとやってる。
あの人の研究室でずっとそのメディア論をやり続けてる人だと思ってるんですけど。
この今回の際っていうのももうピタゴラスイッチのように人が死ぬなって思ってて。
ピタゴラス放置のようにというか、球が転がれ始めてそこに行き着くべくして行き着いてるみたいな感じ。
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そこが良くて、そのピタゴラスイッチのように人が死に向かっていく様が、ストーリーの因果じゃないところが面白いなと思うんですよ。
映像としての必然性では彼らはどう考えても死ぬんだけど、ストーリーとかあるいは物理的な流れとしての必然性みたいなのが別にあるわけじゃないっていうのがあって。
僕以前映画の話しさせぎる場で、ファイナルデスティニーションシリーズはピタゴラスイッチだっていうのをやったことがあるんですけど、あれはもう物理的な必然性なわけじゃないですか。
物理的にこうなったら人が死ぬっていうことを物理的にやってるから、それはそういうものとして納得がいくんだけど、
本作ってやっぱり映像の力の必然性だなと思うんですよね。
こういう風に描かれたら人が死ぬしかないですよねっていう。
そうか。だから物理的なっていうのは、それは映像的にもうそこに文脈はもう必要十分でしょっていうことなんですね。
確かに確かに。
それを僕一番強く思ったのが、中島瀬名さんの女子高生が死ぬ直前のシーンの切り替わりなんですけど、
もうどう考えてもあそこ人死んでるんですよ、あの切り替わり方。
車で送られて夜の道走ってた後、いきなりおそらく朝かなみたいな明るさの画面になって何もない道が映ってっていう。
これどう考えても死体がどっかに落ちてるんですよ、これ。
確かに確かに。
そうですね。
そういう映像の連なりによって、このタイミングで人は死ぬしかないっていう、映像としての必然に人が殺されていく話だと思うんですよね。
そこのデザインが徹底されてるから面白いなとは思って。
我々8番出口の話した時も、ストーリーは引っかかる部分はあるけど、プロダクションデザインは最高ですよねみたいな話したと思うんですけど、その部分だけだから。
そうですね。
だからもう最高だなって思うし、そのプロダクションデザインが死の必然性を描いてる。
逆にそのプロダクションデザイン以外の部分に、登場人物たちの死の必然性はないんですよ。
もう偶然の連なりでしかない。
彼らの死が約束されているのは、こういうデザインの映画として作られているからという理由しかない。
あまりに残酷すぎる。
そうだよな。
だから本当に、やっぱ最初に名前が出るじゃないですか。
たぶんこの人が主人公なんだねっていう人がね、っていう名前が出て、そっからこの人のことなんだみたいな始まっていくわけですけど、その人が死ぬわけじゃないっていう衝撃だったんですけど、僕結構。
21:11
松田龍平のとこですよね、たぶんね。
松田龍平死ぬんだって思って、え、奥さんの方が死ぬの?みたいな。
奥さんと顔当てる勇気はあってないじゃん、みたいな。
どうして?みたいな。
そりゃ、お母さんみたいになりますよね。なんであの子が死ぬの?みたいな話になるじゃないですか、みたいなことも思うわけですよ。
え?みたいな。そっち?みたいな。
訳わかんないですよね、とか、あとまああれですね、主婦?英語の主婦の話の時でも、この主婦がな、死ぬんだろうな。
あ、違いますだねっていう、何なら話にしか出てこない、誰だ?って感じのやつが死ぬみたいな。
死んでるっていうね。
死んでたっていうね。
お?っていう。そんな、まあ、おお?みたいな。そこがね、びっくりしちゃうっていうか、そういう外し方するんだっていうことがね、びっくりしちゃいましたね。
いやー。
ねえ、外しますよね、あそこ。
あの、みなさんはどの香川テル域が好きですか?
いやー、あのね、どの香川テル域も見たことあるし見たことないんですけど。
見たことあるし見たことない、そうですね。
うん、どこかで見たことあるはずなんですけど、徳山香川さんすごかったなって思ってますね。
うん。
一番、なんか、こう駆け離れた存在というか、やっぱり存在感のない存在だと思うんですけど。
そうですね。
いやー、なんかあそこのやっぱり、こう足を引きずってたところから、誰もいないところで普通に歩き始めるところの怖さ。
おいおいおいって。
お前ゾーって。
お前ゾーみたいな、演技してたの?みたいなね。
うん。
僕、これあの映画じゃんってめっちゃ思いました。あの映画じゃんって。
僕が好きなのは、好きというか嫌なのは、運送会社の香川テル域なんですよ。
あれー。
僕あれが好きですね、あれが。
僕、まずあの距離感の人むちゃくちゃ苦手なんですよ。
分かるなーってかね、ああいう距離感の人がいる職場で前は働いてましたねっていう。
なんか知ってるなーって思いましたけどね、僕はね。
いや、また悪気がないんですよ、悪気がないんですけど。
なんとなく僕はちょっと苦手なタイプの距離の詰め方というかね、はああいうの人に多かったなっていうのはあります。
悪いわけじゃないんですけど、僕はちょっと苦手っていうだけで。
あとファミレスでね、いちいち物を置くときにガタンって置くんですよ。
あれねー。
しかもね、僕あれね、メニューとかを放り投げるとかじゃなく、置く瞬間だけ強いんですよ。
置こうとして置く瞬間だけ強くやってるというか、その止め方に遠慮がないから、ただ置くだけの行為にいちいちコンって音をさせるっていうね、なんて不愉快な人なんだと思って。
24:15
なんていうか、その場を制止を、悪気ないんだけど、その場を支配できる動きをしますよね。
そうなんですよね。最後の瞬間まで気を使わない人なんですよ、やっぱり。
むちゃくちゃあれ。
明らかにこいつ酒に何かあるなっていうのが感じた上で、飲まないの?って言ってくるあの感じとか。
完全に悪魔のささやきみたいな。
そうそうそうそう。
なんかね、あんま触れたくないことをズカズキ踏み込んでいくんだよな、的確になーって。知ってるくせに聞いてないみたいな感じね、すごいなーって思いますけど。
しかも多分、ある種松田龍平が演じる役みたいな、ちょっと内向きになりがちな人にとっては、逆にそれがこう、解放してくれてるって思っちゃったりもするなっていうのもリアルだなと思って。
運送会社パートはね、何かあるまではお酒我慢できてるのがまた辛いんですよ。
ちゃんと立ち直ろうとしてるじゃん、この人っていうのが、もう全部崩れ落ちるから、うわー悲しいってなって。
悲しかったなーあれなー。
そうだよなーあれ。
あれ一番残酷ですもんね、ほんとね。
結構個人的にはその、あんまり映画で見慣れない人として、二郎さんめっちゃよかったなと思ってるんですけど、資産部の。
なんかいつもコントの感じではあると思うんですけど、なんだろう、めちゃくちゃ似合うなというか。
まあそうですね、もちろん誇張してね、コントとかはやりますけど、コントできる人って演技力高い人多いじゃないですか、みたいなイメージあるから。
ずっとなんか映画で見てみたい人ではあったんですよね、個人的には。
現に資産部の二人ってどっちもなんか役者としてもやってると思うんですけど、ドラマとか出てるっていうのがあって、なんかいい使い方してるなっていうか笑いも一切封印してる感じでね、もっとああいうの見たいっすね。
だから裏である意味その、出て行ってしまった奥さんのことを思いながらタイマ吸ってるとことかのなんか絵になる感じ?
なんか人を感じさせますよね、なんかね、いろいろね。
だからこの絵がもう、なんていうか、死者というか被害者も含めて全て余白じゃないですか、結構。
かなりの部分が余白で締められてるので、逆にやっぱりその人の人生みたいなものを考えたくなっちゃうというか、それもまたこの作品の装だなというか、その考察ではない形というか、解釈なんですよ、それはもう個々人の。
そこに委ねられてる感じが本当に観客、まあ信じてるというか、たぶんやろうとしてるすらいない気もするんですけど、でもやれてるっていう。
27:07
あとあの、塾講師香川照幸。
はいはい。
あれも苦手で、あの距離感で女子高生に接する塾講師だいぶ辛いかもしれないなって思いで歩いてました。
ちょっと距離感バグ、あれもまあ別種の距離のバグっていう感じですよね、運送業の男の人と別の感じですけど。
そう、危うさがありますよね、あれもまたね。
ネチョッとしてんだよな、あれな。
そう、絶対ダメっていう。
なんか別の心配してましたもんね、あそこのシーンで。
そう、してた。
いやー、でも本当になんていうか、演じるということの面白さをなんか感じさせますよね、本作。
要素とか、あるいはこう、構成する、まあ喋り方なのかわかんないんですけど、
別にその声をたくさん変えてるわけではないじゃないですか。
そうですね。
だしまあ風貌もまあ香川照幸って見ればわかる。
まあちょっと髪色は変わってたりするぐらいなんですけど、
本当にその要素をこれだけ3つ4つ変えるだけで人ってこんなに変わるんだっていう、
なんかその面白さをすごい描いててもいるなと思って。
で、これは多分前作の宮松と山下もちょっとそういうところがあった話、
まあこれも香川照幸さん主演ですけど、
香川照幸さんがそのままエキスタラをやって、
今度香川照幸が主体役をずっとやるって話なんですけどこっちは。
逆に。
で、面白いのは宮松と山下、
まあ宮松さんっていう確か名前でエキスタラを演じていて、
本名は実は山下だっていう話なんですよね。
で、その山下の時の記憶は宮松でいるうちは失ってるっていう話だったはずなんですけど、
なんか今回のその香川照幸、各種に現れる香川照幸も全てその感じというか前の記憶を全部なくしてる感じがするというか、
その面白さがあるなっていう。
結局真ん中が見えてこない。
真ん中が空っぽのように逆に見えてくるっていう。
確かに。
めっちゃ空っぽそうな人ではありましたよね。
てかまあその都度都度出てくる時にもなんかいろいろ設定とかね、
人物像も違ってるので、
まあこの人の本当の何かみたいなのは多分劇中で一切映ってないみたいなことかなっていうふうにやっぱ思うんですけど。
空っぽすぎるがゆえにどこにでもはまっちゃうみたいな怖さなんでしょうかね、あれはね。
それってもう一歩言い換えれば演じてる香川照幸は事実なわけで、役者の怖さだなって思って。
この映画の真ん中にあるものって実は何にでもなれるって何でもないってことなんだよって言ってる感じがするというか。
30:02
空っぽだからっていうことかみたいなね、怖さね。
なんかだからそれとかちょっとそれこそ黒澤旧司のクリープは偽りの隣人の香川さんが変な隣人をやってる映画ですけど、
なんかあの時の怖さが久しぶりに彼の中に入ってきたなって感じがするというか。
そうですね。クリーピーの時も香川照あれは本当に嫌な隣人だって嫌なやつだぜって思った思いがありますけど。
なんかあのそこ知れない感じと言えばいいんですかね。
はい。
だから最後に出てくるあの髪の毛をまとめたあの黒いもの、あれが本当なのかどうかすらもうこの映画の中でよくわからないんですが、
どうもとの空想の中のそれかもしれないわけですけどあれ。
でもなんかあの真っ黒な穴が空虚というかこの人だって言ってるような感じもするというか。
なんか気色悪いというかあのビジュアルの気色悪さもありますけど。
いやーあれね。
ゾッとはしますよねあれはなんか不気味だなというか。
でも本当にそうかはわかんないけどっていう。
わかんないっていう。
本作そのストーリーの因果がないっていう話をしてきたんですけど、警察側にはストーリーは一応あるじゃないですか。
はい。
ストーリーラインが。
そこが僕本作のちょっと弱みになってるとこあるかなって気はしてたというか。
弱みって言うとちょっと違うかな。
ツッコミどころだなと思ってて。
そのメインとなる刑事のどうもとですかね。
はい。
彼女の行動あんま意味わかんなくないですかって思うんですけど。
なんであそこに執着してるかっていうのは意味わかんないし。
そもそもなんか髪の毛が変に切られている死体が見つかるっていうのをどこでそこに着目したかってタイミングなかいですかあれ。
ないですね。
現れた時からそれだけを追ってる人っていう。
になっちゃってるじゃないですか。
なってますね。
だってあの事件以前のケースって見つかってないでしょ。
劇中で描かれてないじゃないですか。
うんうんうん。
でそれの存在も劇中で匂わせてないから。
たぶんあれ2021年の中島聖名さんの事件。
うんうん。
逃亡式ものがたぶん時系列的には一番初めですよねあれ。
そうそこがね全然整理できてなくて。
あたちゆみが最初なのか。
そっちかそっちか。
あたちゆみが先っぽい感じします。
そっぽいですね。
ただあのたぶん海に落ちた事故かなと思われている千葉の漁港で見つかった死体の髪の毛が変に切れてるっていうのを神奈川の刑事が着目する可能性って何なんだろうと思って。
確かに。
だからたぶん道元中村演じる道元がその件に着目を始めたのは少なくともやっぱり中島聖名さんの事件以降って感じはしますよね。
33:10
おそらく。
でもそっからさかのぽんのむずくないですか。
だって事件としては扱われてないですよね。
事故ですよねあれ。
だから日本でどんだけ自殺とか事故で処理されるものがあると思いですかとは思いますね。
その中から髪が変なやつですかみたいなって言われても、だから本当はもっとあるかもしれないけどそっからピックアップできたやつがあれだけしかなかったっていうことかもしれないですから。
にしてもねっていうね。
なんかあの犯罪の論文読んでたじゃないですか。髪の毛が変に切られている論文って。もうそのためだけに生きてきたの?みたいな。
なんか執着がすごいなみたいなね。
そもそも共通点ってないから、劇中に描かれたケースに対して。共通点って香川輝之なんですよ。それしかないから。
だからその本作、人が死ぬことにストーリーの因果がないっていう話言ってたんですけど、
道元の操作っていう行動はむちゃくちゃ因果にがんじくらめだと思うんですよね。
そうですね。
てかもう半分観客側ですもんね。道元の行動原理って完全に。
そう、なんかあいつだけ物差しなんですよ。
すべてがランダムなものとして一応作られている作品の中にいきなり物差しとして、絶対にこの通りに線を引くっていうルールとして存在してるから、彼女が。
香川輝之より彼女の方が本作の中に線を引いている。
そうですね。
それによって一連の香川輝之に似た人たちが、なんか人が死ぬ現場の近くにいるっていうことが一貫したもののように見えてるけど、
なんかそこは彼女の役回りだけ窮屈だなとは思ったんですよ。
はいはいはいはい。
だっておかしいもの。だっておかしいものって思ったし、
一個セリフとして、これじゃまるで殺人事件とかじゃなくて、いつ起こるかわからない災害を追っかけてみたいじゃないって言うじゃないですか。
そのセリフおかしいやろと思った。
そもそもそれを事件って追いかけ出したのがお前やから、因果が逆やぞって思った。
確かに確かに確かに。
本当ですね。
それに本作のテーマはあまりに口に出しすぎだと思うんですよ。
で、被害に遭った人たちが、これは誰がやったとかじゃなくて、災害で亡くなったものとして捉えたいんだみたいな、
それはもう被害者の近身にいる人の感情としてむちゃくちゃ心の働きとして理解できるものだと思うんですよ。
36:00
そういう不条理をどうしようもないものとして受け取りたいっていうのはむちゃくちゃ理解できるけど、
それを警察側が口にしたらダメじゃないかっていう。
確かにそうですね。
で、しかも彼女は殺人事件としてそれを疑ってるわけでしょ。
殺人事件に対して、これじゃまるで災害みたいじゃないっていうのを、警察倫理としても最悪ですよ。
ちゃんと止めに行けやって思うから。
だから、僕彼女だけ本当ノイズ。
特にあのセリフが本当ノイズ。警察は警察としてちゃんとやり切れと思うから。
あそこだけ役割によってあのセリフを与えられてるから、急に脚本目に見えるやんみたいな。
まあ確かに。
ドラマシリーズにした時に、あの存在がいないと本当にドラマが閉まらないってなったんですかね。
確かにね。意味分からないですからね。
本当に日本の全く繋がりのない場所の年代も違うものを繋げる、狂言回しですよねっていう存在。
だから多分どうしてもそこだけはないと映画としての因果を作れないっていうので、どうしてもいるものだったと思うんですけど、
じゃあもうちょっといい導入で入ってきてほしいな、その因果はっていうのはあるのかなっていう感じですかね。
まあちょっとドラマ版を見てないので何も言えないんですが。
でも多分ドラマ版最初回にあれがあったか最初にあれがあったかどっちかですよね、多分ね。
だと思います。
一応なんかこれwikipediaになんとなくそのドラマのこととか書いてたんですけど、
各登場人物のあらましみたいなとかこういうことになりますよみたいな書いてたんですけど、
映画ではそこ全然書いてないやんみたいなことたくさん書いてるから、え、そうなの?みたいな。
ちょっとドラマのネタバレを見ちゃったんですけど、映画を見てなかったんですけど。
え?みたいな感じではありました。
もうちょっとストーリーが書かれていた。
書かれてるし。
へー。
なんかこれ間違ってるかわかんないですよ。
wikipediaに書いてたのでびっくりしたんですけど、
あの後松田龍平死ぬんだなっていう。
あ、そうなんだ。
嘘みたいな。あ、そうなの?みたいなって思ったんですけど。
そうなんや。
だから映画としてああいうアレンジしてるのはやるじゃんと思ったんですけど逆に。
確かに。
本当にこの人が死ぬと思ってたのに死ななかったが一番衝撃だったので。
じゃあもうちょっとドラマは少しストーリー的因果が、
それないとさすがに一時間のドラマにはならないですよね多分ね。
おそらく思うんですけどね。
だから本当このサイという物語をドラマから入るか映画から入るかで結構見え方がらっと変わる可能性があるなというふうに思って。
僕は映画から入れてよかったのではないかと思いますけど。
39:00
ちゃんと最後まで不気味でなんか本当になんか言葉にできない謎の不可思議な何かによって死って生まれてるねって感覚をちゃんと感じられる。
もちろんドラマでも感じられるんでしょうけど、結構ダイレクトに感じれたなっていうのはすごくありましたけどね今回ね。
いいですよね。
さっきも言ったんですけど、一人一人の展開がザッピングしながら死まで順番に行くから同時多発に起こっているように見えるっていうのもむちゃくちゃいいなと思って。
それってもう編集ですよね。
映像の編集の力によってまるでこの世界に香川照之が同時に何人もいるかのように見せてるだけなんですよあれって。
実際には全然年単位で離れてるからそんな風にはなってないのにそれが同時のように見せてるってむちゃくちゃ映像の力だなと思って。
それだけでものすごいきっかいなものを見てるような気がするっていう。
なんかその巧みさの上に成り立ってますよね本当に。
だからこそどうもとケージもそうですけど僕らも香川照之がやったんだろうなっていうところは一応軸として見れるっていう。
観客はそう見えるんですけどもしかしたら劇中の人物からしたら香川照之に似てる人と見えてない可能性あると思っちゃうというか。
どう見えてるか別に描かれてないしドットでも撮っていいと思うんですけど。
一応養務員の履歴書見るじゃないですか。写真は載ってるやろさすがにって思って。
たぶん載ってるじゃないですか。
たぶん載ってますよね。
だからまさかそこでねいるとは思いませんけどちょっとおってなってもおかしくないんじゃないですかガソリンスタンドのシーンでっていうのはちょっと思いましたよ。
どうなんですかね僕ら香川照之だって思って見てるから同じ人物だなって思いますけど実際全く知らないおじさんがああいうことしてたら気づかないもんなんですかね。
気づかないし本当は違う人みんなそれぞれ違う人だったんじゃないですかって。
それはそれで確かになあり得るな。
僕らが勝手に一つの何かのそういうふうに仕向けてるんですけど香川照之という人が全員すべてに登場することでなってるんですけどそういうふうに見せられているだけではっていう。
なるほどそれは解釈としてあり得ますね確かに。
あとちょっと思ったんですけど香川照之が香川照之って言っちゃうんですけど。
まあだって名前ないしあの人。
まあそうそうかが当てる気でいいと思いますけどね。
があの実際に一つの一人の存在として殺人を続けているとしたら大体あの人3ヶ月ぐらいのペースでやってるっぽいじゃないですか。
42:03
そうですね。
3ヶ月前に来たみたいなセリフが何回かあったと思うんですけどだから年に何回かあれやっててもおかしくないんですよね。
そのうち発見されているケースが劇中に登場しているものだけの可能性はあるなと思って。
だから単に自殺とか事故として片付けられてる香川照之に殺された人が日本にもっといる可能性もあるなっていうのも考えられるなって。
だからその一貫性を道元が何か見出した。
ただそれらをすべて見つけたわけじゃない。
彼女に見つけられた範疇でこの映画っていうものが何か一貫したもののように見えているだけかもしれないですよねそれは。
だからむしろ道元刑事が組み立てたのがこの映画っていうふうにも捉えられる。
そうですね確かに。
確かにあの死体でガーンって登場した後とかに死んだであろう直前の何か起こったかみたいなシーンが一気に連続で出てくるシーンあるじゃないですか。
あれ妄想っぽいっすよね。
そうですよね。
そうかなって気もするけど妄想っぽくも見えるみたいな感じがして。
だからこの映画全部が妄想かもしれないっていうのはなんか怖ーって感じですけど。
なるほどじゃあさっき道元だけがあんまりにストーリーの因果の役割を担いすぎているって僕さっき突っ込んだんですけど、
むしろそういうやべえ奴がいるからこれが映画になっているのかもしれないですね。
やべえ奴。
そういう意図を持ってあの事件事故のケースを収集する人間がいなかったら、
この映画に描かれたそれぞれのケースはもう散らばって存在してたものでしかなかったものをこういうふうに見たいっていう人がそれを収集してストーリーを意味付けたことで、
なんか一人の人間が人の死にかかり続けているかのように見えている。
そういう映画になっている可能性が。
それはそれで怖いな。
怖いですよね。一番ヤバいのは道元ってことになるから。
でも構造としてそうなっちゃいますよね。
全然そう解釈してもおかしくないですね。
死に因果はないよって言ってる映画なんだけど、作りとしてはめちゃくちゃ因果があるように作ってるっていう、なんか矛盾ですよねある種。
道元はだって人は理由もなく死にませんからってセリフで言ってますけど、そこがテーゼなわけですよ彼女の。
だからこの映画の大元にあるその理由もない死っていうものに対して反抗してるのは彼女だけなんですよね。
だからそれで生み出された怪物が香川照之という存在なのかもしれないって考えると。
面白い。
めちゃくちゃよう描いたんじゃねえかこれっていう。
人の死には必然性が因果がなければならないっていう執念に取り憑かれた人間にとっての脅威として、因果のない死という妖怪が日本全国に現れている妖怪団。
45:15
むちゃくちゃおもろい。
だからあれですね、因果があるかないかってもうなんかもはや卵が先かニワトリが先かみたいな話になってくんですけど。
でもなんかどっちも信じたい気持ちあるなって人間は持ってると思うんですよね。
死ってもう不条理だよね。因果なんてないよねって。
分かっていてもじゃあなぜその死が起こったのかって考えないことはないんですよねっていう。
考えてしまいますよね、皆さんみたいな。
そこを絶妙に救い取って作るとこうなるんだなというふうに思いますね。
死には因果がないっていうのも、死は因果によってもたらされるっていうのも、どっちもある種の救いとか納得をもたらすものじゃないですか。
ドウモトは死は因果によってもたらされなければならないって、彼女にとってそれが納得だからそれを目指してるけど、
他の登場人物たち、身内が死んだ人たちとかは死に因果はないっていうことで受け入れようとしてるじゃないですか。
それがこうぶつかったところにある話なんだろうなとは思ったんですよね。
人が死を受け入れるっていうプロセスが両方あって、
それを両方成り立たせてる映画ってあるんだっていう感じですよね。
じゃあドウモトがあのセリフ言うのもまた必然だったのか。
しゃばいセリフやなと思いましたけど。
いやまあ思いましたよ。
まあまあまあまあいいかと思ってましたけど、まあまあそういう人もいるんじゃねって思ってたんですけど。
でも確かに彼女がいないと話が閉まらない、映画的な因果が閉まらないっていうのは多分そういうことなんですよね。
観客はそれを両方のポジションで見てるからっていう。
因果がないと思いたいし、因果を求めてもいるしっていう我々の矛盾と願望を一緒くたに背負ってくれてる映画だったっていう。
なるほどな。
因果によって死がもたらされるっていう形で本作を解釈した時の究極形が、
香川照幸という一人の連続殺人犯によって全ての殺人がなされているっていう解釈が一番因果によって基づいた解釈だと思うんですけど、
そう解釈した時にあいつがやってることちょっと面白すぎるんですよね。
そうですよね。
3ヶ月に1回ぐらいのペースで転職して、全く自分が知らない人のところに行って、そこに勤めるわけじゃないですか。
48:07
人間関係も作りながら、引っ越しも毎回してるわけでしょ。
かつあいつ、塾講師やるスキルがあるし、利用者やる資格も持ってるんですよ。
あと、主婦におって思われるぐらいに体鍛えてる中年なんですよ。
だからあいつ、家帰ったらずっと塾の予習してたりとか、体鍛えてたりとか、履歴書書いてたりとか、引っ越しの手続きしてるんですよ。
そうなりますよね。
そうですね。人間生活っていうか人生において事務作業って本当にめんどくさいと思ってるんですよ。
住民票を移すだとか、そういうのってめちゃくちゃだるいわけですよ。
要やれんなって。
あとマリファナのプッシャーとも繋がりあるんでしょ。やばいですよね。
どんなスキルがあったらそんな人生歩めんだよっていう。
準備がもう大変みたいな。
何人でもなれたはずなのにね。彼が望めば何人でもなれたはずなのに。
しかも意外と各職場各職場で割と慕われる立場までいってるじゃないですか。
そうなんですよね。
実力もあるんですよね、全体的に。
ちょっとそれ、殺人界の寮つかん基地やぞって思って。
殺人界の寮つかん基地って。
全部できすぎるやんって思って。
確かに。
何でもできるけどさ、寮さんさ。
そこもなんかね、面白いというか、キャラクターがあるようでない感じがまたいいんですよね。
最後にガソリンスタンドで働いてたじゃないですか。
たぶん休憩室入った瞬間に歴史書書いてるんやろうなって。
どんな妄想。
確かに確かに。
それ書けたらむちゃくちゃおもろくって。
僕それによって逆説的に、何でもやれるスキルがあって、歴史書を書き続ける魂力さえあれば、会議になれるんだなって思ったんですよ。
会議になれる。確かに。
そっか、そうなるのか。
本作がそんなことを人間には無理って成り立たせるのって、そんなに人間って職業とか住所をてんてんとし続けることなんてできないはずだっていう理屈の上に成り立ってると思うんですよ。
それができたら会議じゃないですか、それって。
そうですね。
あー確かに。
人間辞める方法も描いているのか、この映画は。
やだー。
ちょっとね、そこが面白くなっちゃったとこがあって。
51:03
そうっすよね。3ヶ月って絶妙ですもんね。1年ぐらいやってんだな、話も。
あと警察も気づけって思いません?
人が死んですぐ転職してその場から去る人って結構怪しいと思うんですよ。
まあでもあれじゃないですか、それまで事件性はないとされてきたから、捜査すらされてなかったってことですよね、たぶんね。
まあね。
だから一番最後の主婦の福岡のやつだけ、ようやく事件性が出てきたっていう。
でも結局住所不定なんすもんね。
で、ちょっと面白かったのが、警察署の清掃員として勤めてるときに履歴書があって、そこで住所行くじゃないですか。
で、家さらちになってるじゃないですか。
ってことは一軒家住んでたらこれ賃貸じゃなくてって思って。
そこもちょっと面白かったんですよ。こういう生活を送るなら賃貸のほうが絶対いいだろうにと思うんですけど。
確かに。
あれって住所偽装してただけってことじゃなくて。
まあそういうことか、確かにな。
いやでもワンチャンそこに本当に家を建ててから崩して帰ってったのかなと思って。
でもやりかねんからな。
そうそうそうそう。
履歴書のために家も毎回建てて壊してる。
リチギスすぎるよ、それやってた。
でも全然やってもおかしくない。
いや僕はあれですかね、わざわざああいうさらちになっているところの住所だけめちゃくちゃストックとして持ってるとか。
あーそれもありそうだな、確かに。
だからずっとスーモ開いてると思いますよ。
スーモ開いて、新しくここのさらちの情報が出てるんだとか言って。
その情報が非掲載とかになってたら、もうこれ使えないんだなって消していくみたいな。
いやだから真面目なんですよね、あいつね。
確かにね。
あと多分もうハローワークはずっと見っぱなしでしょうね。
そうでしょうね。
もう永遠に応募はし続けてるでしょうね、多分ね。
いや、業務員さんとか僕、ハローワーク以外にルート多分ないんじゃないかなと思うんですけど。
しかも警察の業務員さんでしょ。
なんか広く募ったりしなさそうというか、ハローワークぐらいしかルートなさそうな気がするんですけど。
あと多分漁師さんとかも広い求人サイトとかに載らない求人やと思うんですよね。
だからもうなんか地方のホームページ一個一個で求人探してるんかなとか。
確かにね。
宮城の庭師とかも多分ないですからね。
庭師とかそっか。
タウン師とか全部集めてますよね。
しかも全国転々としてるってことはそういうことですよね。
ちょっとインディードだけじゃ足りないですよね。どうすれば無理ですよね。
警察署の業務員とかって、警察に出入りする人ってたぶんめっちゃ身分捜査とかじゃない、調査されると思うんだけどなって思うんですけど。
54:09
ざるやなっていう。
ざるやなっていう。
言われてみればっていう感じなんですけど。
むちゃくちゃ面白いですね。考えだしたら。
ちゃんとした人間がこれを成立させてできるとしたらっていうのを考えたらとんでもないことになるからおもろいなっていうことですよね。
近代知少年の事件簿のスピンオフで犯人たちの事件簿っていう漫画ってご存知ですか?
知らないです。
まず近代知少年の事件簿をお二人ともそんなにご存知なかったと思うんですけど、
殺人事件が起きてこうこうこうだって解き明かしてやっていく、いわゆる推理ものなんですけど、
その推理通りに犯人が行動したらむっちゃ大変じゃねっていうのを描いてるんですよ。
あー。
むっちゃ重いものを抱えて走り回って、当事人物がやることが多いって言ってるんですよ。殺人犯が。
なんで俺はこんなトリックを選んだんだみたいなことですね。
なんで今この時にこんなことを言ったんだみたいなことをセルフツッコミしてるみたいな漫画で、
それが元の描写から、だから原作の描写から外れてないとこが面白いんですよ。
なるほどなるほど。
実際にやったらこう重りそうだよねっていうのがむちゃくちゃ面白いんですけど、
これ何考えてやってんのかなとか考えたらちょっと面白くなっちゃって。
だってもうスケジュールパンパンですよ本当に。
そうですよね。確かに確かに。
もう次の引っ越し先の、引っ越し費用のこととか移転先の資金、零金のこととかずっと計算してるだろうし、
ジム通う時はジムの入会金とか計算してるんかなって、どうやってじゃあその日を年出してるのかなとか考えちゃって。
彼が死神でなければね、怪異でなければそれやってるはずだから。
そうですよね。
基本彼が言ってる仕事ってそんなに稼げる気がしないんだよなっていうのもあるし。
そうなんですよね。
だからもう軽トラとかに寝泊まりしてんのかな。
いやーマジで、まぁその因果ないみたいなんですけど、本当にこの人、相談したらモチベーション分からなさすぎるのがめっちゃ面白いですね。
それで空虚で多分髪の毛なんか見てるんでしょっていう。
何が楽しい人生生きてんだよって思っちゃいますけど。
だからやっぱその因果を問わない作品だから、彼自身の根源も問うたらダメなんですよね。
まぁそうですけどね。
57:03
いやーでもそうだな、そうの見方すると一気になんか怖くなくなるというか、興味深くなりますね。
生きてる人間があれやってるのが一番怖いんですよ。死神とか怪異であるより人間がやるのが一番怖いんですけど。
ただ人間性を考察を深めていくと怖くなくなっていくんですよね。
そうですね。この行動原理は何ですかみたいなことを考えだすとね。
確かに確かに。
だから僕そのちゃんと怖がりながら本作見てるし、不愉快だなって思いながら見てるし、その不愉快さを美しいと思いながらも見てるんですけど、同時にむちゃくちゃ笑えるなって思いながらも見てもいて。
そうか、すごいシュールなコメディーですらあるのかもはや。
そんな見方してるとは思わんかったな。
僕人間の背景想像するの好きなんですよ。職業とか、あるいは体系とかね。
僕体系から普段の行動を想像するのはむちゃくちゃ好きなんですけど。
50代であの体キープするの結構鍛えてるよなとか。
家帰ってからかなりトレーニング積んでるはずなんだよなとか。
でも履歴書も書いてるんだよなって。引っ越し先探してるんだよなって。
やっぱり人間ではないのでは。
だからもうこの絵がむちゃくちゃ好きなんですよ。
面白いな。好きになり方が面白すぎるっていう。
妖怪転職おじさんなんですね彼はね。
妖怪転職殺人鬼か。
死をばらまいちゃうんだけど、どれが主目的なんでしょうね。
仕事をすることが目的というか、いろんなことしたいなのか、人を殺めたいなのか。
行った先でなんか人が死ぬから、あんまここ痛くないなってどんどん映っていってる。
確かに死を引き寄せてしまってるっていうこともあり得ますよね。
何もしてないけどなんか死ぬんだよな。
あれ?僕なんか、あれ?雨男的な感じ?みたいな。
なんかいつも出かけるとき雨降るなーみたいな感じ?みたいな。
困ってるんじゃないですか。
霊会場の少年探偵団とかそういう類というか。
事件引き寄せ体質みたいな。
それの事件解決できない側の人だ。
探偵じゃないんで、もうただのおじさんなんですよっていう。
だからあれだけ変装してるのに別にバレたくないとかそういうのじゃなくて、
こっちで行ったら今度は大丈夫かみたいな。
僕のなんかちょっとネガティブな感じよくないかな。
よし今度ちょっと元気めで行こうってやっても死が出てくるので、やっぱ違うんかなみたいな。
なるほどな。
いやでも確かに僕それめっちゃそうですね、あれ。
事件を解決できるから殺人事件が集まってきてると思ってたじゃないですか。
我々はずっと。
そうじゃなくて、事件を解決できるケースだけが物語として成立してるだけで、
1:00:05
事件を解決できない人が殺人事件に巻き込まれ続けたら、その人はそこから逃げ続けるっていう、
我々が観測してなかった事例があったのかもしれないですね。
なるほどね。
だからあれですよ。
平成ガメラシリーズにおけるホタルユキジロウみたいな。
ぽくないですか。
なるほどなるほど。
なんか行くところで必ず怪獣が現れるみたいな。
必ず怪獣が出てきてしまう。
でもどうすることもできないじゃないですか。
だっておじさんなんですよ、ただの。
悲しいですよ。何が悲しいってこんなことになってるんだみたいな。
なるほど。
そう考えたらむちゃくちゃ悲しいですね。
悲しき男ですよね、多分。
彼氏って言ってみたらそれはそれで切ないな。
髪の毛集めてる理由がなくなるんですけどね。
そうですね。
それはドウモトの妄想の可能性がまだ捨てきれませんから。
ドウモトはあれを怪異として解釈したわけですよ。
僕らは今、一人のただのおじさんとしても解釈した話をここまでずっとやってるわけなんで。
でも開かれてはいますよ、その解釈は確かに。
確かにドウモトちょっと認知を歪みすぎて、
ヒゲのことも髪の毛集めてる理由の中に含めてたから。
確かにね。
ちょっともう認知が歪んでルール自分からネジ曲げたぞってなってたんですよ。
確かにね。
確かにでも竹原ピストル死んでる時にどうすんだろうなと思ったんですよ、確かに。
この人坊主だしなっていう。
確かに。
どこ切るんだろうと思ってたんですけど、あ、そこかーとなりましたね。
ヒゲがそったところであそこに飾れんけどなーみたいなね。
確かに確かにね。
いやー、めちゃくちゃ面白い映画やったんかなって気になっていました。
いや僕は楽しんでたんですけど、もともと。
途中から変な解釈しだすところが謎でおもろかったんですけど。
だから本当に新しい都市伝説を生み出すみたいな感じの映画ですね、本当に。
あーそうですね。
そうですね、確かに映像止まらずに概要だけ聞いた都市伝説ですもんね、これ。
そうですね。
だから都市伝説をカンコツ脱退してある種構造だけ見せたらこうだよっていう感じの。
それが本当にやってても、あるいは本当に不幸なおじさんでもどちらもあり得るっていう。
あとあの都市伝説のツッコミどころで、それを観測した人は誰だみたいなのもあるじゃないですか。
あーありますね。
そうですね。いつもありますよね、それ。
お前は大丈夫なのかなって。
本作はめちゃめちゃ考えが偏ったケージが語り手になってるから、あーなるほどみたいな。
確かに、確かにそうですね。
いやーまあ面白かったですね。
面白かったです。こんな感じになるとは思ってなかったですけど。
こういう終わりになるとは思ってなかったんだよな。
1:03:02
いやでもそこが開かれてるもん、またこの映画の良さですから。
いやー本当にそういうと思います。だって何にも因果がないからね。
そうそうそうそう。
じゃあこっちで作りますっていうね。
でも作ったのが悲しきおじさん説はちょっと考えてなかったんだけど。
はい、ではそんな感じで再劇場版の話を終わっていこうかなと思います。
ではお知らせになります。映画の話しさすぎれば次回開催日は3月29日日曜日になります。
今回は日曜日開催となりますのでご注意ください。
場所は大阪南森町周岸曲がり19時オープン23時クローズです。
そして5月9日土曜日に東京で映画の話しさすぎるバーを開催します。
場所はイベントバーエデン日暮里18時オープン23時クローズです。
また5月10日日曜日に開催されるポッドキャストウィークエンド2026にて
映画の話しさすぎるラジオのジンを発売しますのでそちらも併せて遊びに来てください。
またこの番組ではお便りを募集しております番組全体やトークテーマ作品向けてご自由にお送りくださいませ。
バーの最新情報次回テーマはXおよびインスタグラムにて告知しております。
各ご案内は番組説明文をご確認くださいませ。
それでは映画の話しさすぎるラジオ第253回最劇場版の回を終わりたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さよなら。
さよなら。
01:04:55
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