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今日のテーマトークは、窓辺にてです。はい、ではマリオさん、解説お願いできますか。
はい、映画ドットコムから解説読ませていただきます。 愛がなんだの今泉力也監督が稲垣五郎を主演に向かえ、オリジナル脚本で取り上げたラブストーリー。
フリーライターの市川茂美は、編集者である妻、 妻が担当している人気若手作家と浮気していることに気づいたが、それを妻に言い出すことができずにいた。
その一方で茂美は浮気を知った時に、自身の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。
そんなある日、文学賞の受賞式で、高校生作家久保ルアに出会った市川は、 彼女の受賞作ラフランスの内容に惹かれ、その小説にモデルがいるのなら会わせて欲しいと話す。
市川の妻、西尾中村由里。高校生作家久保尾、玉城ティナ。
市川の友人、有坂雅嗣を若葉龍也。有坂の妻、雪野を志田未来。 西尾の浮気相手、荒川を佐々木詩音が演じる。
第35回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、観客賞を受賞した。
はい、ではここから内容に触れたいと思いますので、 もし見てから聞きたいという方がいれちゃったら、一旦聞くのを止めていただけたらなと思います。
はい、では浅井の感想、前田さんいかがでした?
えっと、ちょっと私あのフィルマークスで書いた感想があって、
フィルマークスに書いた感想が、140分長いし、最後の最後まで割とだるいのだけど、最後の最後に何か納得するものを得られる不思議な映画って書いたんですよ。
そしたら今泉力也監督からいいねもらったんですよ。
えー。
ちょい気まずい。
気まずい。
はい、ほんとなんか、結構あの街の上でとか、愛がなんだとかに比べると、やっぱり今回会話劇が多い感じだったんで、
ちょっと本当に途中、ちょっとだれたなっていうところも正直あったんですけど、
なんかそうですね、なんかその、さっき書いた通りなんですけど、最後の最後になんかスッとこうストーンってこう腑に落ちるような感覚があったというか、
基本的にやっぱり今泉作品って結構ファンタジーだなと思うんですけど、なんかその中でも、なんていうのかな、なんか人生の中で考えてもいいテーマだなっていうのは思いました。
はい、マリンさんいかがでした?
そうですね、まあ何回か話したとは思うんですけど、まあ相変わらずのその好きを巡る話であり、そのなんか素直になれない大人たちのアンビバレントな会話劇っていう点ではやっぱり、
まあいつも通りでもあるし、それが心地よくもあるし、すごく大好きっていうのもあるし、でなんか今回はそのなんかある意味、今回好きを手放すみたいなことをなんかある意味やってるみたいな映画だなというふうに思っていて、
なんか手放すとか諦めるとか、なんかそういったものに関してなんかすごく肯定的な眼差しで捉えてるような映画だなというふうに思いながら見てて、なんかそれがちょっと不思議な感じもするし、
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でもなんかすごく真理を捉えてるような気もして、なんか僕はそれがすごくいいなというふうに思っていますね。
あと稲垣吾朗が最高やなっていう、この人しか無理でしょこれみたいなっていう演技というか存在感を放っていて、もうそれだけで本作は素晴らしいなというふうに思いました。
僕はですね、前回もちょっとだけ触れたんですけど、稲垣吾朗さんがいろんなものを持たせてる映画と思うんですよ。
で、あの人以外が主役やってたら結構僕嫌な話だったんじゃないかなって気がしてるんですよ。
それを本当にギリギリ持たせてるなって気がしてて、稲垣吾朗さんがね。
それはすごく思ったところで、あと僕が今の泉入木屋監督の作品見てるのって、愛がなんだと街の上でとこれの3本なんですけど、
僕がその3本見た中で思ったのは、例えばセックスであるとか、
ちょっと俗っぽい人と人との結びつきみたいなもののアンチテーゼとしての心と心の結びつきみたいなものに期待したい話っていうふうに見て、
今回それがすごく顕著だったなと思ったんですね。
セックスによる結びつきとそれではない心と心のやりとりみたいなものを大切にしたいっていう話だったのかなと思って、
それは僕すごくわかるし、そうでありたいなっていうのも思うんですけど、
逆にちょっとセックスのことを当てこすりしすぎなのではないかなって思った部分もあって、
それはね、もしかしたら話の中で触れるかもしれないです。
そんな感じで話していけたらなと思うんですが、
あとお便り3ついただいてます。紹介させていただきたいと思います。
まず1通目。
じゅんこるさん、皆さんこんにちは。放送100回達成おめでとうございます。
ありがとうございます。
フリートーク会面白かったです。声を出して笑ってしまいました。
面のお話、山口さんの解説もわかりやすく皆さんのお話もとても興味深かったです。
私は窓口で面、X面、いや面でお願いしますってとんでもない言い間違いするぐらい予備知識なくホラーとも知らずに見て、
おおっと心の中で絶叫。
3人くらいの劇場内で目を半開きにしたり肩越しに見たり一人悶絶していました。
その後いろいろなご意見を見てもあまりピンとこなかったのですが、
前田さんの感想が一番しっくりきました。ありがとうございました。
ありがとうございます。
また山口さんがベストにランクインするのはこぼれるものというのも同感です。
私の彼女のいない部屋もそうでランキングでもあまり見かけなかったので、
マリオンさんにコメントいただけて嬉しかったです。
ベストではこちらあみ子に票が集まっていたので今更ながらに見られなかったのが残念でした。
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本だけは読んでいたのであみ子の会話、皆さん全員の意見に共感しまくりでした。
原口さんのお父さんはいつあみ子を殴ってもおかしくなかったが、
殴らなかったところが良かったという感想は私も同じことを考えていました。
隣の席の男の子があみ子の渾身の問いに答えなかったことに対する山口さんと前田さんの議論も
お二人の主張それぞれに納得できました。
私は彼は自分を守るためではなく、あみ子と友達のまま別れたかったんじゃないかと思っていました。
何か決定的なことを教える、教えられる関係ではなく、次に会う時対等でいたかったのではないかなと。
でも果たして次に会う機会があるのか、そしてその後年を重ねてしまうことで率直にそれを聞けるタイミングと
相手を永遠に失ったのかもしれないと思うと山口さんの意見が正しいのかもしれないとも思いました。
さて窓辺にて、私は愛がなんだ、街の上での方が好みで漠然とした感想しか浮かばなかったのですが、
小説を書かなくなった理由と奥さんと別れた理由は同じなのかなと思いました。
わからないから探求心が湧くとしたら、書き切ったから筆を置いた、そこが見えたから別れたのかなと。
前の彼女とのことも影響しているのでしょうが、市川はすり減っていったんだろうと思います。
そして気づいたら空洞になっていたのでは。
それはきっと妻も同じで、妻はそれを埋めるために浮気をしたのでしょう。
心にも瞬発力があって、物事に対してすぐ反応できる人と時間が経ってからしか反応できない人がいると思います。
その反応を相手に返せたなら、わからないなりに理解し合うためのスタートラインに立てるけど、
妻のように直接相手に返さず外に対して反応してしまうと決定的な亀裂になってしまう。
リビングでの対話シーンはすごく印象的でした。
映画館がまるで広いリビングのようで対面する二人の間、
スクリーンから見たら背中が映るポジションに自分が座っているような感覚になりました。
いつも面白いですが、本当にフリートーク会は最高です。
マンデーもたまたま見ていたのですが、皆さんのベスト回ループめちゃくちゃ見たいです。
鳩の代わりに猫が出てきたりして、
番組ファンは皆さんそうだと思いますが、いつか何かの形で実現することを願っています。
ではこれからも楽しみにしております。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
まずフリートーク会、面白いと言っていただけてありがとうございます。
嬉しいです。
嬉しいですね。
映画の話をぼやっとしているというか、テーマじゃない回でも面白いと思っていただけるのは本当にありがたいんですけど、
この回の一個前の回は完全に映画の話をしていない回があって、
それを面白いと思っていただけるかはちょっとわかんないかなと思うので、
ありがとうございます。
面子のフリートーク会ですね。
収録時点でまだ公開していないので。
こちらみこね、本当にあの回はすごくいい話ができたなと思っています。
誰の意見もまといてたんじゃないかなと思って、
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それぞれの幼少の時とか、あるいは今の生き方の中でうまくいかないなみたいな部分に対して、
人とこう接したいとか、こう接して欲しかったみたいな、いろんなそれぞれの思いがうまく話せてたんじゃないかなと思っていい回だなと。
で、窓辺にてに関してなんですけど、結構ね、難しいんですよね、この映画。
パッと喋るのは。
人の意見に聞いても、こういうふうにっていうのがなかなか喋りにくくて。
そうですね。
なんか、そもそもこの映画のあらすじ書を説明してくださいって言って何かって説明するのすっごい難しくないですか、なんかこれ。
そうですね。
なんかその、窓辺にてぜひ取り上げてくださいみたいなお声多かったじゃないですか。
なんか私、どうして皆さんがそう言ってくれたのかなっていうのも結構気になるというか。
なんかその、見た人が何を思って何を話したいのかなっていうことが結構気になる映画でしたね。
そうですね。じゃあ次のお便り紹介しますね。
牛乳配達さん。店長メンバーの皆さんこんにちは。初投稿で映画窓辺にての感想を送らせてもらいます。
まずこの映画、2022年劇場で見た中では一番笑った作品でした。
なんといっても稲垣五郎さんと玉城ティナさんの相性が良すぎたと感じます。
特に一番笑ったのは玉城ティナさんが彼氏と別れた後、五郎さんをホテルへ呼び、お互いなことを喋りながらトランプをする場面でした。
作品全体を通して脚本も光っていたと思いますが、画面の作り方もコント的なものを感じ、さすがお笑い好きな今泉力也監督の良い味が出てるなと感じました。
そして不倫とか本当最低ですよね。こんなセリフだったかは記憶が曖昧ですが。
というセリフを映画ラストに持ってくるのも思わず笑ってしまいました。
ただ笑える部分だけでなくシリアスな場面も印象に残っています。
五郎さんが奥さんに対して不倫のことを知っていると伝えたのがあまりに唐突だったので、
え、今言ったやんなと少し恐怖すら感じました。
去年見たほうがの中では最も面白かったです。感想回楽しみにしています。
はい、ありがとうございます。
結構確かにコントっぽさはある話だなとは思いましたね、僕も。
そうですね、確かに。なんかコントのきっかけみたいな感じしますよね。
浮気されたんだけど怒りの感じは湧かなかったんだよね、みたいな話からコントが始まるみたいなことっぽいですよね。
稲垣五郎が奥さんに対して不倫のことを知っていたというくだり、私もめっちゃ怖くて、
いやもう怖すぎるってと思って、しかもそれでなんか怒っている感じでもなかったら、
もうなんか怖すぎて嫌すぎるかもしれないです。何?っていう。
あそこね、僕ね、あそこね、あれを言った瞬間の空気が怖すぎて、
いや、そうっすよね。
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で、そっからね、テーブルに来るじゃないですか。
あの映画で初めて同じテーブルに座るっていうあれですけどね、ようやく対話が始まるっていうところで、
僕ね、ほんとも会話が怖すぎてね、奥さんのほうに目が行かなくって稲垣五郎だけを見てたんですよ。
で、あれは実際に僕が妻と喧嘩しているときと一緒で、僕妻と喧嘩しているとき妻のこと見れないんですよ。
相手の目を見るのが怖すぎて、今相手が何を考えているとかを直で受けたら死ぬから稲垣五郎に目を見れないんですよ。
で、僕あのシーン、映画館でそうなってて、画面半分しか見れないんですよ。怖くて。
すごかったです、あそこ。
確かにあそこ、切り込み方がすごいですよね。
自然っちゃ自然だけど、急だなって思えば急じゃないですか、あそこで。
あ、仕掛けた!みたいな感じ。
しかも、不倫したことというよりも、君の対応は良くないよねみたいな、あくまでその事柄について触れてるっていう感じなのが、
余計にね。
一瞬意味理解するのに時間かかるじゃないですか、え?っていう。
あの時のえ?っていう感じがもう、同じ気持ちになりました、奥さんと。
僕あれ、むっちゃ自分も心当たりあるんですけどね、同じ投票で会話しないって僕結構あるなと思って。
え?どっち側で?
僕がね、男の側としてね、同じ投票の会話をしないというか、ちょっとずらしたというか、
自分の方が一個上のフィールドの会話してますよみたいなのを出すの、僕めっちゃ心当たりあって。
いやいや。
いや、あのね、怖い。
あとあの切り出し方、むしろ怒ってる人の切り出し方でしょって思ったんですけど。
いや、そう。そうなんよ。
むちゃくちゃ悪意あるタイミングで、悪意あるその嫌味な出し方だと思うんですよね、あれ。
そうですよね。
あれ、怒ってる人のやつですよね。一番怒ってる人のやつだと思うんですけど。
しかも奥さんの、うがきしてる云々はちょっと置いといて、奥さんが結構真面目に相談というか、するタイミングじゃないですか。
そうですね。
もうなんかそこでその返されたら、もうなんか自分が悩んでることを、あれ結構冷たいですよね。
なんか自分が悩んでることを相談してるのに、うがきしてるのが悪いとはゆえ、それにちゃんと答えてはいるけど、
その相談してる自分というものに向き合わずに切り捨てられてるみたいな、あれ結構残酷やなっていう。
あれね、怖い。本当に。どっちも怖い。
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はい、ですね。その辺りの話は、もしかしたらこの後掘り下げるかもしれないということで。
はい、お便りありがとうございました。
もう一通。ハッチさんから頂いてます。お疲れ様です。
窓見て、なんだろうな。すごく朝の陰陽みたいな価値観って、令和でも根強いなと思いました。
やたら懐いて無防備をアピールする魂ロティナと、立ち去りもせず去りとてひたすら起きてる稲垣五郎。
まさに陰陽イズムの極地。手に入れるも手放すも結局は自分がグリップするかしないかの問題なわけですが、
相手はいつまでも同じところにいるとは限らないよ。だって相手にも同じくらいややこしい自意識があるのだからと思いました。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
結構これ痛いとこついてるお便りだなって読んでて思ったんですけど、
無防備な女性と無害な男性のペアっていうのを楽しむのって結構際どいなっていうのは僕も見ながら思ってたんですよ。
面白い。そんなこと考えもしなかったです。
マジですか?
だからファンタジーやなと思ってましたけど、
なんかそういう無防備な女性と無害な男性の組み合わせっていう見方はしなかったですね。
僕むっちゃ苦手で、マイインターンっていう映画でね、
アン・ハサウェイのベッドの横にロバート・デニーロが寝て話をするってシーンがあって、
信頼感のあらわれのシーンだと思うんですけど、
なんかすごい苦手でそのシーンが。
なんて言ったらいいのかな、女性の側は無防備を晒してくれてて、
でもそれに無害で応えれてますよ、俺はみたいな。
その感じが僕すっごい苦手なんです。
伝わります?これ。
なんか全然ちゃうかもしれないんですけど、
ロバート・デニーロは年齢が結構おじいちゃん感があったから、
まだあまりわかんなかったんですけど、
今回私、ラブホテルのシーン結構私もちょっと嫌で、
なんていうのかな、あれが映画でファンタジーだからっていうのはあるんですけど、
絵出すとか出さへん以前にまともな大人は行くなよって思っちゃうんですよね。
そうなんですよ。
確かにね。
そこに行っちゃうっていう。
指定されたとしても嫌だろっていう。
そこを拒否するだろって思いますよね。
そうなんですよ、そこの受け止め方が結構ちょっと難しかったというか、
心のどこにこの感情を置いたらいいのかなっていうのは思いました。
あそこに呼ぶこと、そしてそこに行くことで成り立っている信頼関係っていうのがあるのは理解できるんですよ。
ただそのファンタジー結構ちょっと嫌なものに見えかねないなとは僕もすごく思うんですよね。
なんか年齢設定がね、あれが歳が同じぐらいやったら、
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私なんかまだありえるかなというか違和感がそんななかったと思うんですけど、
あの年齢設定も絶妙に嫌な、本当に稲垣五郎の雰囲気だけで何とかしましたみたいな。
そこですよね、あそこ特に。
そうですね。
あの関係がファンタジー嫌っていうのは分かります、それは。
ただそこで、あの展開の嫌しさをそんなに感じないというか、
全体的に結構嫌な話だとは思うんですよね。
妻が浮気しても感情を覚えない男でそれを悩んでるっていう、
感情ない人間憧れみたいなファンタジーがちょっと入っちゃってる気がして。
しかも僕女の子に手なんか出さないよ、でも相手からはラブホテルに呼ばれたりするけどねみたいな、
本当に見方によってはすっげえ嫌なものに見えるんですけど、
それを稲垣五郎さんが演じることであんまり嫌なものに見えないなと僕は思ったんですよ。
彼ならそうなりかねないというか、彼はそういう人間に見えるし、
このファンタジー、このフィクションの中でこの嘘を信じられるというか、
このファンタジーに乗れるなと思って、結構すごいことだと思うんですよ。
で、そこを飲み込める。で、布団の中隠れてるみたいなちょっと間の抜けた感じも、
いや出ていけばいい話ではないのでしょうかっていうふうに思わなくて済む。
なぜなら稲垣五郎さんならそうしそうだからっていうことを信じられるっていうのが結構大きいなと思ったんですよ。
この話は。
そうなんですよね。
お便りでもちょっとそこに引っかかりを覚えるっていうのは理解できるかなと思って、
手放す、手に入れるも自分側の問題っていうのもそうですね。
正直そこはエゴの話かなと思って。
最終的にやっぱ彼も結構エゴイストっていうのが見えてくるから、なんかそこは許せるような気はしたんですよね、僕は。
そうなんですよね。
やっぱり稲垣五郎という人がすごい頑固そうだなっていうイメージがパブリックイメージ的にあるじゃないですか。
そこともハマってて、納得しかないっていう感じがしちゃうんですよね。
繊細だけどめっちゃ頑固みたいな人じゃないですか。
本人が本当はどうかは知りませんけど、
本当そのパブリックイメージをそのまま引っ張ってきてこの話をやるっていうのが成功だなっていうふうには僕は思います。
あと僕ちゃんと朝の陰陽の漫画をちゃんと読んだことがないので、そのっぽさっていうのがちょっとピンとはきてないんですけど。
そこは結構なんかちょっと僕も。
ピンときます?
いやあんまりわかってない。ただ言わんとしてることはわかるかなっていう感じ。
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なんか村上春樹っぽいのかなって思ったけど、でも別にそこまでセックスかどうかって感じでもないしなっていう感じじゃないですか。
窓辺にいてって多分。
今回って結構ドライブマイカーともちょっと近いような話だなぁとやっぱ思うんですけど。
それは僕も似てると思います。
似てるなっていう。
で、やっぱり描き方としてはでも全然どっちもちょっと違うというか感じがちょっとしてて。
本当になんかどこまでもなんかその心とのやりとりみたいなのにこう研ぎ澄まして、それがしかもなんか嫌な方向に行かないっていう方向にやっぱどんどん行くのがやっぱ窓辺にいての良さというか。
まあ唯一無二の魅力なのかなというふうにはちょっと思うんですけどそこはね。
そうですね。
お便りの話としては一旦ここで切っておきましょうか。
はい。
ありがとうございました。
じゃあ我々から話のネタを出していけたらと思うんですけど、結構しゃべったっちゃしゃべった気もするんだけど。
なんかあります?ここがっていうのは。
そうですね。
なんか私は結構この話の中で稲垣吾朗が奥さんの不倫に対して怒ってないことに怒られるじゃないですか。
私はねあれがね全然その感覚はわからなくて、一番なんなら一番ひどいみたいなことをたびたび言われてたと思うんですけど、そうかみたいな。
浮気する方が普通にひどくないかっていうのと、なんかその人が、稲垣吾朗が奥さんのことを好きじゃなかったとは思わないんですよ。
でも仮に好きじゃなかったとしても、それって良いとか悪いとかいう話じゃなくないかって思うんですよ。
だってその好きになろうと思って好きになってるわけじゃないじゃないですか、人って人。
もし仮にそこでそういう感情がなくなってしまっていたとしても、別に責められるようなこともないし、不倫されたことに対して怒りが湧かなかったっていうことも、
なんか咎められる理由が私はあんまりよくわからなくて、なんか私の中では手放すっていうことよりも人と人との関係ってもっと自由でいいんじゃないっていう方が私の中ではテーマとして浮かび上がってきたというか。
最終的には手放すっていう、別れるっていう選択はしたものの、私としては別に一緒にいてもよかったし、相手を思って離れてもそれはそれで本当にどちらでもいいよなっていう。
稲垣吾朗が怒られてる感覚が全然わからなかったんですけど、やっぱ酷いって思うんですかね皆さん。
どうなんだろう。僕はどっちかっていうと、稲垣吾朗っぽい感覚の方が僕はわかるなって感じはするんですけど、
人に対して思いやりとか好きとかって感情とか向ける時もあるけど、向けてると思いますけど、その中で自分めっちゃドライやなみたいな瞬間って絶対あるじゃないですか。
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意外とそこは突き放すのねというか、ところとかもあったりとか、意外と距離感を保った接し方しかしてないなこの人に対してみたいなのがわかってしまう時ってあると思うんですよ。
そういった時って自分って冷たい人間なのかなみたいなというか、感情ないのかなみたいなふうに思うみたいな気持ちがすごく僕はよくわかるなって思って。
だから僕は確かにあそこで志田未来演じる奥さんに詰められますけど、それもわかるけど、でもなんかそうかって感じに僕もなる派ですかね。
やっぱり不倫とかあと何か手放すみたいな話で言うと、それっていわゆる贅沢なことなんじゃないかなって思うんですよね。
その贅沢さがすごく人間の豊かさにつながるものだなというふうに思っていて、
確かに不倫って普段ワイドショーとかに見るとまあひどいことしてんなーみたいに思いますけど、
まあでも本当に何かゆとりとか豊かな日常があるからこそ不倫ってできることなんじゃないかなと思うというか。
いろんな選択肢があるからこそ手放せるんじゃないかっていう。
それも贅沢って切り捨てることは全然できますけど、僕はそこに切り捨てたくないなっていう気持ちの方が強いし。
そういう感じですかね僕としては。
そうですね。僕も正直わかんないんですよ、あのシーン。
僕も自分の妻が浮気してたとして怒るんだろうかって想像しながら見てたんですけど、
多分怒んないかな。そうなってみないとわかんないと思うんですけど、多分怒んないかなって思って。
だって妻は僕のものではないからっていう感じだし、
その浮気したところで、例えばですけど生活を共にしたりとか一緒に子育てしたりとかっていう、
そういう部分の妻のことを浮気相手は知らないでしょうみたいなのを考えたら別にそれで何かが奪われたって感覚にもならない気がして、
もっと違う部分知ってるからなっていう、こっちがっていうのもあるんですよね。
一時期そういうとこを共にしたから、そんなにクリティカルじゃない気がしてしまうんですよね、僕は。
だから僕は怒られてるシーンむっちゃ不条理やなと思って、こっちは渾身の相談をしたのに、むしろあなたが悪いですよみたいなので逆襲食らうってなんでってなるなと思って。
相談するじゃなかったって感じしますよね。聞いてくんねえなみたいな感じがしちゃえばなっていう。
あんなこと言う人に相談しがいないでしょ。あれこそひどいですよ。あれこそ裏切りでは。相談した側に対する。
僕思ったのは、主人公の稲垣吾朗さんの役回り以外な人のそういう恋愛とかのものに対する捉え方が結構ステレオタイプかなって思ったんですよ。
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ポイントとしてあるものが、セックスと嫉妬だなと思って。恋愛ってセックスするものですよねとか、愛って嫉妬を伴うものですよねっていうステレオタイプにのっとってる感じがして、
だからあのシーンすごい誇張されてるなって。怒らない方が悪いっていうのがすごい誇張がきついなって思ったんですよ。
で、それは例えば若葉竜也が浮気してるであるとか、妻が浮気してるであるとかっていう部分。こういう男と女のつながりってセックスしちゃいますよねとか、恋愛って嫉妬しますよねみたいな。
でもそうじゃない主人公みたいな話になっていくじゃないですか。セックスじゃないもので人と人とのつながりを信じている男。
嫉妬じゃないもので愛情というものを握っている男みたいな感じで、彼がどんどん特別扱いされていくから、そこはちょっと僕違和感を感じたんですよ。
嫉妬じゃないものだって愛の一部だし、セックスじゃないものも愛の一部でしょって思うから、結構二項対立の話になってるなと思ったんですよ。
それは結構僕が今まで見た今谷監督にもその兆候はあるかなと僕の中では思ってて、
例えば愛がなんだって好きな相手の背触れみたいになってるけど、相手は本当に好きな人が別でいるみたいな。
でもこの背触れ的な関係でも続けたいみたいな、本物ではないかもしれないみたいなのだったし、
街の上でも相手が成田良に浮気してまーすみたいな、でもやっぱ結局くっついちゃうよねみたいな。
やっぱ心と心の相性だよねみたいなのがなったりとか、あと僕が一番思ったのは、やっぱり映画撮ってる女の子の家に行くシーン。
でもそういうエッチなことはしないですっていう、むしろお互いのことを話し合うことこそ本当のコミュニケーションですみたいな、
すごい顕著にあられてるシーンだったと思うんですけど、だからセックスをしない方が偉いっていう感じが前提的に描かれてるような気がしてるんですよ。
それは一つのテーマの描き方としてはアリだと思うんですけど、全てを包括はできないとも思ってて、
やっぱりその体の結びつきだって人と人とのコミュニケーションとか愛情の一つのあり方だし、そこを切り離して考えることって絶対できないと思うんですよ。
ただやっぱりこの僕が3作見た中での今泉力也監督の作家性として、
いやでもやっぱり心と心のやりとりって信じたいじゃんっていうのは僕はすごく感じてて、
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人からしたらめんどくさいと思われるような話をしたいんですよ僕は。
1個前の回でね、自分がいつか死ぬのが怖いけどそれを怖がらないようにいきたいみたいな、会社の人にしないじゃないですかこの話は。
そういう話をしたいっていうのがあって、それはすごいわかるんですよ。
だから本作でもやっぱり柳木吾朗さんと魂尾てなさんがやりとりするのってそういうことだと思うんですよね。
そういう男と女的なものじゃなくて、やっぱりこういうあんまり人に話しても伝わらないことを言って伝わる。
それがすごく嬉しいみたいな、そのやりとりがすごく大切だっていうことを描いてる話だなと思って。
で結構その大切さって自然に描くとちょっとうまく浮き彫りにして描けないというか、
やっぱりちょっとそのセックスのアンチテーゼにして描いた方が伝わりやすいものでもあると思うんですよね。
身体と身体の結びつきより心と心の方がいいですよねって描き方になった方が、
全てを包括した描き方になるより伝わりやすいかなって気もしてて、
そこを含めて飲み込んだら僕は本当にこの絵がすごい好きなんですよっていう感じ。
なんか前回も山口さんがそれをおっしゃられてて、
それで私すごい今泉監督作品って逆にセックスがテーマなのかなとすら思えてきたんですけど、
なんかその視点すごい面白くて、ただなんか私からしたら、
これが今泉監督作品の作風やと思うし、それはそれでいいと思うんですけど、
人には話さないようなことを話し合って分かり合えた男女がセックスをしたらもっと嬉しいのではって私は思うんですよね。
もっとなんか深いコミュニケーション取れるじゃんって、
いや別に全員が全員そうとかじゃないんですけど、
その関係性は絶対描かないじゃないですか。
まあまあないかなっていう。
両方でいいじゃんって私は思っちゃうんですよね。
別にどっちかじゃなくて、むしろ片方いけたらもう片方もいけるけどねみたいな。
それがそこを固くなり描かないのはちょっと監督の面白いところだなって思うんですけど。
あとちょっと興味深かったのが、若葉竜哉の奥さんがすごく怒るじゃないですか。
怒ってどうして奥さんのフリに怒らないのって言うんだけど、自分も怒らないじゃんっていう怒りの感のとかはあったと思うんですけど、
結局のところ本音に怒ることはなく、問い詰めるようなこともせずただ別れたくない。
ただ戻ってきて欲しいみたいな。
あのあたりは、すごい人間の、何やろ、矛盾みたいなものがあって、結構好きでしたね。
どこらへんのかいっていう。
そうそう。お前あそこでめっちゃ怒ったじゃんけど、どのつらさげでその相談を持ってきとんねんっていう感じがするじゃないですか、あのシーン。
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そこがおかしいところで、めちゃくちゃ面白いし。
人ってそうだよなっていうところがありますよね。
で、やっぱ彼女は言わないことで関係を守るわけですよね、それでね。
いろいろな男女関係ある中で、彼女は言わないことで今の関係を続けるっていうことをするっていう、そこの別れる人もいるし、手放さないって選択する人もいるしっていう意味では、そこはちゃんと豊かだなっていうふうに僕はすごく思って。
そうですよね。だからめちゃくちゃずるいって思いながら見てたんですよ。
直接怒れないからってこっちに怒ってくるみたいな感じになってるから。
確かにね。
そのぐらいのね。
あと、しれっと相談に来るのが面白いですよね。
そうそう。どのトラ下げてって感じするけど。
やっぱそれは本当、距離感の話だなって思いますよね。本人には言えないけど、ちょっと遠い人ぐらいには言えるみたいなところですよね。
そこのキビってやっぱり今泉作品っぽいなっていうか、なんかその距離感の巡る話はやっぱ僕もすごい好きなので。
あと、結構本作の中で浮いた存在感かなって思ったのが、山親に住んでるタムシオティナのおじさんの元テレビマンなんですけど、結構あの人キャラ浮いてるなとは思ったんですよね。
意思をくれる人ですけど。
完全にね、スナフキンですよねって感じの。
またその、完全な寄せて人じゃなくて、結構嫌なひねくれ方してるとこが、ほんまにスナフキンっぽいなというか。
なんか、ひねくれ方してるんじゃなくて、やっぱ様を拗ねてる感じなんですよね。
で、あの人が、俺も君も似てるよね、傲慢だよね、みたいなこと言うじゃないですか。失礼だなと思ったんですけど、初め。
よくよく見ていくと確かに、ナンキキコロウの彼は、傲慢だとは本当に思うんですよね。
どういうところですか?
小説を書かなくなったところですかね、まずは、一つ目として。
あれ、だから、何やったっけ、作品ね。
スタンダードとかでしたっけ、書いてたやつですか?
これを書いて筆を折ったみたいな作品があったと思うんですけど、
その作品で足りてるっていうのがまず、傲慢だなと思って。
で、ものすごい自分の才能に対するプライド強いなと思ったんですよ、僕は見てて。
結構、すごい言い方しますよね。小説の感想を聞かれたときに、僕には必要のない作品だったって言うじゃないですか。
すげー言い回しだなって思いましたけど、そういうとこからもちょっとプライドの高さみたいなのが出てきますよね。
僕は彼の傲慢さを一番感じたのは、妻の浮気相手の小説家が、その妻をテーマに小説を書いたっていうのを持ってきたときのやり取りなんですけど、
あそこ、機嫌悪そうなんですよね。
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めっちゃ機嫌悪そうでしたね。
そうなんですよ。なんか、さっきもテーブルのときの話でありましたけど、いや、怒ってないって思います。
怒ってんの?怒ってんの?彼。
感情ないんじゃないんだよなっていう。
あんだけみんなに、あんな風に相談してるけど、めっちゃ怒ってないか。
正直、やっぱ怒ってるなって思ったし、彼のプライドが一番傷ついたのが、
妻のことを文学にしたっていうのが、彼にとっての一番の激霊やったってことだなと思うんですよ。
だから、セックスしようが俺は気にしないけど、
うちの妻をテーマに小説を書いて、それが傑作だったりしたら、俺は許さないからねみたいな感じやなと僕は思って。
なるほどな。確かにな。
だから、彼のプライドはやっぱり、肉体性ではなくて文学にあるんですね。
筆を折ろうが、俺が一番すごいからねって思ってるんだと僕は思ったんですよ。
だから、彼はずっと余裕があるんですよ。どうせ君たち俺より才能ないからって思ってるから余裕があるけど、
うちの妻を過去にするような作品を描けるこいつになってしまったってなったら許せないってなったのかなと思って、僕はあそこ。
確かに、映画に誘導されるがまま稲垣五郎を捉えてたけど、
稲垣五郎っておっしゃるようにすごいプライドが高くて、妻のフリに対して怒ってることを認めたくなかったのかなとすら思ってきて。
今話してたら。本当はもう怒ってるじゃんっていう。
けど、堅くなに怒ってないっていうことを人に相談することで、怒ってない自分として保ってるという可能性もあるよなと思ってきて。
なんか彼というキャラクターがどんどん面白いものになっていきます。
それこそ素直になれないだけじゃんっていう。
そういう人ばっかりだなっていうのが本当に面白いですけど。
最終的に、そういうのも含めて丸く収まるところがこの話、僕は結構好きなんですよ。
前の魂のティーナとの話で出てきた、コーヒー飲んだ時にパフェを頼むっていうくだりがここに出てきて、ちょっと話が遠間構造になるというかっていうのがあって、
あそこでなんというか綺麗にピリオドが打たれるっていう感じ。
マリオンさん、手放すとか手渡すっていうモチーフをすごく重視されて本作をご覧になられてたと思うんですけど、
僕がすごく印象に残っているのが、食べ物の話をした後、その食べ物を食べるっていうのが僕本作すごく印象に残ってて。
まず焼肉ですよね。
焼肉を話して、
39:01
マックスの関係性をね。
焼肉食べに行きますもんね。
焼肉食べに行くぐらいの関係かなって言ったら、結局行くんかいみたいになってる。
パフューも食べるし、もう一個なんかあったんだよな。
食べ物の話をした後、食べ物を食べるって展開があって。
何やったかな?忘れちゃった。
チーズケーキ!
チーズケーキどこで食べてました?
ギリノハサの家でです。
あれチーズケーキか。
もう気づきましたね。
チーズケーキ出てきたわって思って。
もしかしてこれ話に出た食べ物を後で食べていく話なのかなって思ったら、
焼肉出てきて、やっぱり焼肉ということがあって。
じゃあこれはオチはパフェですなと思ってたら、ちゃんとパフェ食べるから。
すごい。
なんかその人とのコミュニケーションの中で覚えたことというか、
頭の中にすり込まれたことを後で実行したくなるというか、
実行してしまうみたいなのが、
なんかすごく人とのやり取りっぽいなと僕は思って見てたんですよね。
確かになんかありますよね。
そういえばあの時勧めてくれてたなみたいなのを、
ふと試してみるとかってありますよね。
僕も確かに手放すモチーフの話とかは確かに、
物語的に手放すことがテーマなので、
そういうモチーフが多いなとは思いながら見てたんですけど、
めちゃくちゃ当たったパチンコ団を誰かにあげちゃうとか、
贅沢の極みですよね、あれもね。
ババ抜きってやつとかもそうだし、
あと温泉旅行もあげちゃってるんだなとかね。
ほんと贅沢なことだからこその豊かさがあるんだなっていうふうにはちょっと思って。
確かにね、贅沢っていう言葉も結構印象的ですよね。
そう、贅沢だし、完璧で、
パフェの由来とかのくだりもめちゃくちゃ面白かったじゃないですか。
パーフェクトから来てて、
でもパフェってパーフェクトじゃないよねみたいな話とかもすごい面白いなと思いながら聞いてて。
そういうゆとりというか、完璧だけど完璧じゃないみたいなのとかから発生して、
すごくいろんなところに豊かさを積み取っていくって、
本当にやっぱり何か心にゆとりがないとできないことだし、
贅沢でないとできないことだなっていうふうにやっぱ思って。
それこそなんか、僕ちょっと思い出したのが、
ヤマダ幼児の小さいお家って映画があるんですけど、
あれって不倫の話なんですよね。
けど、戦争によってその関係が終わっちゃうんですよね。
そうやって本当に、戦争とゆとりがない時代だったから、
この不倫という関係が終わってしまうんだなっていうのは、
それが逆に切ないというか、
ふうに思った覚えがあって、
そういうこともちょっと思い出すようなことだったなというふうに今作を見て思って。
あとやっぱり、若葉竜也。
あいつだけファンタジーの中に一人だけ現実味のある。
42:05
私ああいうキャラクター好きなんですよね。
なんていうのかな。
焼肉食べながら、本当ありえないよねみたいな。
奥さんに不倫されて、普通切れるでしょみたいなことを、
不倫相手に言う無神経さと言い、
俺は違うし、みたいな思ってもないことというか、
こういう感じと言い、なかなかあれは。
相手の女の子って街の上での子ですか?
そうです。星萌花さん。
かわいい。
かわいい?
かわいいなと。
本当にもうやめてくれよと思って。
あれは切なかったですね。
なんか、不倫してるカップル、
どれも幸せそうじゃないっていうのがちょっとクソッとしてしまうというか、
余計に切なくなっているのではみたいなっていうのが、
そこのアンビバレントさんもすごく魅力でした。
片方がどうしても、
片方の気持ちの方が大きくなっている状態でしたもんね、2組とも。
そうですね。
稲垣五郎の奥さん側の方も、
私、現実を知らないんですけど、
小説家ってこんなところに泊まって、
こんなかわいい編集者とこんな2人で、
そりゃこんなことになるよねみたいな。
なんてエロいんだとか思いながら見てて。
小説家になろうかなと思いました。
出せば売れるって言ってましたからね。
どんな理由ですかっていう。
確かに出せば売れて、こんなかわいい編集者ついてくれて。
でも文学には飢えてるっていうね。
なかなかあの人は切ないキャラでしたよね。
一番かわいそうというか、一番つらそうでしたもんね。
本当に少年が文豪というか、
自分が書けないものを書けないせいで自殺とかしか出ないタイプだと思うんですよね。
毎回毎回どっからあんな的役な人を見つけてくるんだって思っちゃうんですけど。
確かにね、初めて見る役者さんでしたけど、
いや、いそうやもんなみたいな感じすごいなって思いました。
存在感は。
あの細さといいね。
しょろっとした感じね。
役において体型ってすごい大事ですよね。
結構体型の話すると思うんですけど。
あとね、暴れとか浮いてそうじゃないですか。
多分そんなにサイズも大きくないシャツがダルダルなんですよね。
もうどんだけ小説を書くことしかしてないんだこの男はっていう感じが伝わってくるのが素敵。
確かに体型の持つ説得力って役作りの中でもしかしたら一番大きいのかもしれないなって思っちゃいますよね。
あと本作好きなのがタマシオティーナの彼氏なんですけど、
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ザ・マイルドヤンキーじゃないですか。
ただ彼の中に文学性を見出してそれで描かれた小説がやっぱ美しいんですよね。
二人乗りでバイク乗ってるシーンで小説の一節が流れますけど、
すごいいいシーンだなと僕は思ってあそこ素敵だなと思って。
何なんだろうな多分彼ら二人は話し合っても性根が合わないし噛み合わないし、
多分そんなに楽しくないと思うんですよ一緒にいても。
ただ何かこの瞬間二人でバイクで乗っていることがとても美しいものに感じられるっていうところに、
なんか人生の可能性みたいなものを感じちゃうんですよね。僕はあれすごく。
分かり得ないものと分かり合えた気がするみたいな、その瞬間って集めたいなと思うし、
集めていかないといけないよなっていうのは思ってて。
あとラストね、フリンって左翼っすよねみたいな小説の感想をニコニコしながら聞くっていうのがすごくいいんですよね。
一番意味わかんなかったのが奥さんがフリンストンに怒らないやつみたいなことを稲垣この本人に言うんですよね。
確かに彼の感想の素直さはめちゃくちゃおかしいというか、クソッとしますよね。
いやぁエロかったっすねっていうか、そりゃそうやけどさみたいな。
ド直球やなみたいなね、言い方するところとかもね、すごい可愛らしいなというか、面白いなって思ったりしたし。
そこが良くて、そこを最後パフェを頼んで締めるっていうのもすごく何か綺麗だなって思って、むっちゃ好きですね。
彼のキャラクターというより彼を使ったストーリーテリングの仕方がすごく好きです。
服のポケットドラえもんみたいなとこから出すのとかもめっちゃ可愛かったですよね。
あとは、あれギリの母親で良いと思うんですけど、良いですよね。たまに訪問してる相手って奥さんのお母さんですよね。
ものすごい仲良くて、実の家族のことを描かないのにギリの母親の方の描写だけ厚いから、
ちょっと主人公のもしかしたら何かあるかもしれない過去というか、ちょっと後ろ暗さみたいなものが見えるような気もして、
その分ギリの母親を大事にしてるとか、小説の出版の写真ギリの父親と一緒に撮ってませんでした?
なんか仏壇に飾ってませんでしたっけ?
飾ってありましたよね。
ここまで見えなかった。
飾ってましたそういえば。何なんでしょうね。
だから、もともと彼の文学的な才能を見出すことから2人の関係が始まってるってことですよね。
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しかも家族ぐるみの付き合いをしてっていうので、むちゃくちゃ仲がいいっていうところで、
ギリの母親の写真撮ったりしてて、最後離婚した後、アルバム開いたらむっちゃ綺麗にギリの母親の写真を撮ってるっていうので、
もうあんなにギリの家族の写真綺麗に撮る男が妻のこと愛してないはずがないでしょって僕は思って。
そうね。
ね。
何?切なくなってきた。
そうですよね。だから本当に不思議というか、やっぱ好きやったらずっと持ってたいじゃんみたいな、
ずっと一緒にそばにいたいじゃんみたいな気持ちになるかなって思うんですけど、
それでもそれを手放すというか、別れるっていう選択をするっていうのが、
確かにマイドヤンキーみたいな彼みたいに意味わかんないですって思う人も全然おるなっていう気持ちがすごくあって、
それも一個好きの形でもあるんだなっていうのがまた豊かだなって思ったりするところで。
絶妙にやっぱ登場人物の背景ってちょっと微妙にわかんないところ、
さっきの稲垣五郎の実の両親のところってどうなんやろうみたいなところとか含めて結構みんな多いなと思っていて、
そういう余白も楽しめるというか、
その人に知ってるつもりだけど知らない側面ってたくさんあるよねみたいなことをさらっと言ってくれてるような感じもして、
そういったところもすごく好きですね。
そうですね。本当に結構好きな映画です、僕は。
やっぱね、今泉作品はこうやって喋るのがね、本当に喋るのがね。
本当に普通に喋りたいですもん、今泉ディキュア監督と。
マジですか?
なんか監督って感じじゃなくて、普通にここで今日喋ったようなことを聞いてみたい。
それはあるかも。どういうつもりであれを描いたんですかみたいな。
なんか結構不思議な存在です、私の中では。
なんかすごい、なんていうのかな、身近に感じるというか、どういうつもりなんだみたいな。
どういうつもりで、なんかこう分かりそうで分からないものを描くから、私にとって。
なんか届きそうで届かないみたいな。
また言い方しますね。
届きそうでね。
いやー、なんか話してみたいですね、確かに。
なんかやっぱ監督の作品、喋ることで最終的に治るみたいな感じもあるし、
じゃあもう監督と喋らせてくださいみたいな。
そうですよね、本当に。
この映画で描かれてた時のことのように、やっぱり僕たちも喋って一個完成するみたいなものだよなっていうのは本当に思いますけど、
喋ってみたいなと思うけど、なんか監督となんかっていう感じになるとちょっとなんか行々しいので、
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なんかほんと居酒屋とかで喋りたいですけど。
いや、ほんとなんかそう、なんかすごいさっきも言いましたけど、
山口さんが言ってからずっとこの今泉作品とセックスとの関係みたいな、
セックスというかコミュニケーション、男女の。
なんかそこに、なんていうのかな、それはすごいちょっと気になってて、
逆にコミュニケーション、対話をしてすごく気が合う相手と異性として惹かれる相手が違うっていうことを描いてる面もあるのかなっていうのも思って、
新城ティナと彼氏とかも普通に考えて話し合うみたいな感じに見えるんだけど、好きじゃないですか。
あの感じがなんか逆に皮肉でもあるというか、人とは話さないようなことを話せるような間柄になったとしても、
異性として惹かれるわけではなくて、全然分かり合いの相手でも異性として惹かれるっていうような皮肉さも込められてるのかなっていうのは結構思ったりもして。
その辺を同意としてそういう関係性の人ばかり出してくるのかなっていうのとかは、めっちゃ気になってます。
僕はそれ分かるというか、1対1で足りるはずがないというか。
それすごい分かるんですよ。分かるんですけど、それを映画にしてそこばっかり描く人っていないじゃないですか、あんまり。
そういう人もいてもいてもけど、そういう人ばっかり描くのが面白いなと思って。
愛情は大切にしてるけど、君さえいればいいみたいな感じでもないような気がしてて。
愛が何だの主人公は割と君さえいればいいよりの存在にも見えたけど、ちょっと別の答え見出したりもするから、
中心に恋愛はあるけど、やっぱりもっと広いコミュニケーションで人生のピースを埋めていくみたいなことを描いているような気はするかなって感じですかね。
そんな感じですかね。
じゃあこんな感じでマドペニッテの話は終わっておこうかなと思います。
前田さん、次回テーマ決めて告知するのってどう思います?
なんか遊び持たせた方がいいのかなともちょっと思ってたんですけど、お便りもらえなくなるからちょっと一長一短なんですけど。
そうか、これだって決まってるときは言っちゃっていいと思うんですけど、次は悩ましくないですか?
次僕ノーブスマンかなと思ってたんですけど、ロバートレバース。
ノーブスマン?
ノーブスマン。
ライトハウスの監督です。ウィッチュの監督です。
どこに?全然連れてこない。来週からのやつですか?
今週末からですね。
今週末?全然大丈夫です。それでまだどれか見つけられてないんですけど。
ノースマン見に行くつもりなので。
じゃあまあ今回はノースマンって決めちゃいましょうか。
あ、ノースマンね。
54:00
じゃあ次回ノースマンの暫定でいいですかね。
はい。
ではお知らせになります。1月の映画の話しさすぎるバーを開催する予定です。
場所は大阪の南森町にある日刈り弁当型カフェバー。
週間曲がり。
1時は1月28日土曜日。
オープンが19時、クローズが23時となっております。
はい。今回の映画の話しさすぎるバーが原口さんの店長参加最後になりますので、
来れる方ぜひ遊びに来ていただけたらなと思います。
はい。またこの番組ではリスナーの皆様からお便りを募集しています。
番組の感想、次回テーマ作品の感想など、ご自由にお送りいただけると幸いです。
また次回バー開催情報、ポッキャスト、次回テーマ作品の告知も行っておりますので、
ツイッターのフォローもよろしくお願いいたします。
あとこの番組のイメージキャラクター、映画の話しさすぎる猫、
かっこ狩りをあしらったグッズ販売していますので、よろしければご購入くださいませ。
お便り受付先、ツイッターアカウント、グッズ販売サイト、いずれも番組説明文に記載しております。
はい。
それでは映画の話ししたすぎるラジオ第100回窓辺にての回を終わりたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さよなら。
さよなら。
まゆさん電気代ちゃんと払ってくださいね。
はい。