松山での映画体験
始まりました、映画の話したすぎるラジオ第205回になります。この番組は、大阪で映画トークバーイベント、映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーらによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
では、早速近況の話から入っていこうと思うんですけれども、マリオンさん、いかがされていましたか?
そうですね。今週は愛媛の松山に行ってまいりました。映画じゃないって。まあ、映画に関係するんですけど。
なんで松山に行ったかと言いますと、シネマの前で論じることの大ちゃんさんが映画を撮られてて、それの長編第2作かな?
の、嫌いながら愛するっていう作品が松山のシネマルナティックというミニシアターで公開されるということで、ちょっと遊びに行こうかなという感じで、僕と大石さんが行ったという感じですね。
そこで、もちろん大ちゃんさんとも改めてね、オンライン上ではなく改めて初めましてみたいな感じでおしゃべりもし、
で、結構いろんな各方面からお客さん来てて、同じく映画のポッドキャストされてるオーサムギャラクシーというポッドキャストをやられてるグラビトンボルトさんとストームタロウさんという方とも、なんとなく知ってはいたというか、たまに僕も聞いてたりとかしたりとか。
グラビトンボルトさんに関してはかなり昔からお互いフォローはしてやってるけど、あんま喋ったことはないみたいな感じの距離感の人みたいな感じで。
なので、ある意味ちょっと喋ったことないけど、知ってるぐらいのこういう付き合いのある意味で長い人とまさかお会いできるとはみたいな感じがすごいして、すんごく僕は楽しかったですね。
で、もちろん映画の方も面白かったりして、やっぱり普段からだいちゃんさんが語られてるような映画とかから結構、あ、めちゃくちゃこういうとこ影響を受けてるんだみたいなのが結構分かったりもよくするし、
見てていろいろ語りたくなる映画だったっていう意味でも、すごく見応えがある映画で、この辺の話はね、またちょっとシネマの前で論じることの方で、僕とだいちゃんさんと大石さんと3人で雑談形式という感じで喋ってる回とかも配信されてるかなと思うので、ぜひそちらも聞いていただきたいんですけど。
いやー、もうね、僕はとにかくね、「部屋が!」っていう話をずっとしてたんですけど、「あの部屋は何?」みたいな話をしてたんですけどね。なんでかなっていうのはぜひね、なかなか見る機会が難しい映画にはなるかと思うんですけど、ぜひね、見たらね、「いや、絶対あの部屋が!」って絶対言うと思いますので。っていう感じですね、はい。
すいません、僕はあの、弟の子供が生まれたのに会いに行ってまして。
あー、それは。
いや、そちらの方が大事。
大事な。
大事です。
それはそれ全然ね、違う別の大事な。
いや、そうそうそうそう。
松山自体はどうでした?
いや、松山自体もすごく良くて、観光の方も結構しっかりしてきて、松山城と道後温泉とか行ってきたりしたんですけど、松山城って結構あの、小高井を山の上にあるから、めちゃくちゃ景色綺麗で。
なんか市内全域見れるみたいな感じだったですね、天守閣から。
かなり景色綺麗で、ちょっとびっくりしちゃいましたね。すごく良かったですね。
道後温泉もね、最高っすね、やっぱ温泉は。
ほんと気持ちよかったですね、はい。
そんな感じで、松山を満喫したっていう週末でしたね、はい。
だいちゃんさんとはまた何かご一緒できたらいいですね、ほんとに。
いや、ほんとにそうですね。
今度はね、またぜひ大阪にも行きたいなみたいなことをおっしゃってくださってましたし、
その時とかにコラボね、また対面で収録みたいなのしても面白いかなって気もしますし、
引き続き今後ともよろしくお願いしますって感じはね、ほんとにしましたし。
島並海道の自転車旅
はい、僕今週はこんな感じですね、はい。
はい、おいさんいかがでしたか。
もうほとんど多分マリオンさんと話した松尾は。
ですよね、ですよね。
そうなんですよ。そこしてたので、他の映画があまり見れてないっちゃ見れてないんですけど、
僕はちょっと松山までのアプローチが違ったんで、ちょっとその話しようかなと思うんですけど、
木曜日が祝日だったんで、金曜日に振替休日をとって、
木金導入して四連休を生成して、それを使って尾道にまず行って、
そこから松山までっていうか、ちょっと不正確なんですけど愛媛まで、
自転車で島並海道を突っ切るっていうことをやりましてですね。
いやーめっちゃ綺麗でしたけど、超きつかったです。
いやー島並海道、僕も自転車行ったことあるんですけど、景色は確かにむちゃくちゃいいんですけど、
一個一個の島ごとの導線がむちゃくちゃ効率悪いんですよね。
そうなんですよ。
すごい橋が高いところを通ってるんですけど、自転車用のルートが車のルートとは違って、
一回その橋から地表のところの道路まで降りるんですよね。
そっから島の海岸沿いの道を通って、もう一回その高いところの橋まで上まで登ってっていう、
大阪の淀川のあたりの水路めっちゃ多いところの交通の便の悪さって感覚的にわかりますかね。
橋渡るときにむっちゃ上あがって渡ったらまた下下がってっていうのが何個もあるんですよ。
それのハード版なんですよ、島並海道。
そうなんですね。
なんかすごい平坦な道を綺麗な景色ばーって見ながら自転車漕げるみたいなイメージだったんですけど、そんな簡単なもんじゃないんですね。
上下道がまず激しいですし、かつですね、たぶん行った時期が悪かったのか、向かい風も向かい風でして、
もう橋の何も防ぐものがないような状態、自分を守るものがない状態の中でしかも前に人もいない状態で、
ただ孤独に風に吹かれながら南に南に進んでいくっていう。
なんかね、走れメロスかなって思いながら。
友の映画公開があるから見つかればならぬみたいな。
日没まで見つかればならぬのだみたいな感じで。
確かにタイムリミットもあるしね。
大地さん貼り付けられてるんですか。
大地さんセリヌンティースだったのかみたいな。
もうその正体になりながら、なんとか愛媛まで辿り着いて。
今治に最後降りたんですけど、今治に着く頃にはもうボロボロでしたね。足は棒のようになり。
もう久しぶりにこう、何ていうかな、限界超えるまで運動しちゃうっていうことをやったなという感覚で。
たまにやるんですけどね、六甲山の柔走するって兵庫県というか神戸の年一の大会がありますけど、あれになぜか唐突に出てみたりとか。
いざ運動普段全然しないんですけど、やろうとするとなんで自分はこんな極限までのことをすぐにやろうとするのかなっていう。
あまりにも極端だなってことを自転車こぎながら思ったりはしてました。
マリアさんもお話されてましたけど、嫌いながら愛するのお話もちょっと触れたくて。
いやー僕これめっちゃ好きな映画でしたね。普通に映画として好きっていう。
生活のルーティーンっていうのが最初に主人公の日常っていうのが描かれるんですよ。
基本的には在宅勤務の男性、20代後半か30代前半ぐらいの男性が主人公で、加藤ってことなんですけど、
彼がすごいまさに丁寧な暮らし的な暮らしをしていくわけですよ。そこだけ聞いてると敵っぽいかなっていう感じがしてくるんですけど、
なんかその丁寧さがやっぱり不穏なんですよね。敵とかパーフェクトデイズとは若干前半違うところで言うと。
なんかいけつかない感じよりもちょっと起立を好きないというか、脅迫観念すら感じるような生活をしていて、ミニマリストもミニマリストというか。
それこそね、勤務時間、朝起きる時と勤務時間の開始と勤務時間の終了時に毎回アラームを鳴らすみたいな。
なんかちょっとそこが張り詰めすぎてるなって感じがするところがまたなんかちょっと不穏でもあるんですよ。
で、そんな彼に仕事先の相手の人がちょっと友達になろうよっていう風に近づいてきてって話なんですけど、
ほぼダブル主演って言っていいと思うんですけど、そのお二人の演技が凄まじくて。
本当、グッドボチメンズの中のお二人、4人でやられてるうちのお二人なんですけど、役者経験本当にないの?ってくらいの。
普通に役者として魅力もあるし、演技の面白みもあるし、そこに対してのカメラの演出だったりとかっていうのも、
iPhoneで撮ったとは思えないくらいリッチな絵になっていて、普通に映画だなっていうしっかりとした映画になってるし、
最後のメッセージとかはそれこそここ最近のナミビアの砂漠とかにも通じるようなメッセージ性とかもあったりもして、
いや、めっちゃ好きな映画でしたっていう。だから、なんとか松山以外でも公開されないかなっていう期待はしてるんですけど。
もうちょっと広がればいいんですけどね、なかなかね。
本当に。もちろんYouTubeとかで見ても、内容自体はきっと覚えるんですけど、あれは多分劇場で見るために作られてるというか。
静かな環境の中で集中してその人の生活を追うというか、その人の変化を、ちっちゃな変化を追っていくっていう一部の映画だなと思うので、
なんとか松山以外でも、もう今週、ラジオが放送される頃には松山での公開終わっちゃってるかなと思うんですけど、
なんとか他のところでもやってくれたらいいなっていうのは思ったりはしてます。
どうやって演技指導してるんですかね?それ聞いてて思ったんですけど。
そうなんです。もちろん大ちゃんなんで、台本の読み合わせ、濱口さんがやられてるような演出方法っていうのはやられてるらしいんですよね。
その中で、あと演技指導というか、もうシネマのラメで飲んじることの方でもちょっとお話ししてるんですけど、
三宅翔監督が夜明けのすべてでやってたのと同じように、その主人公たちっていうのを、これまでの人生っていうのを結構細かく年数まで含めて経歴というか、
ちょっと短編みたいなところまで書いて、それを三宅さんに渡してるらしいんですよ。
はいはいはいはい。
それ踏まえての演技だから、いわゆる台本にないその外側にあるニュアンスみたいなものも含めてうまくできてるというか、そこの部分をうまく捉えられてるようなバランスにもなってるのかなとか思って。
他人の人生とか他者の人生をインストールするための材料みたいなものを用意するっていうのがすごい徹底されてるなっていうふうにお話を伺ってて思いましたね。
さすがだいちゃんさんというか、浜口監督をはじめ、そういう尚手の映画監督の作品たくさん勉強されてる方じゃないですか。
撮り始めてからというより、撮る前の設計みたいなところはだいぶ考えてやられてるんでしょうね、それは。
それこそ多分シネランの方を聞いていただけたらいいと思うんですけど、どうやって台本考えてるんですかって話とかも、脚本考えてるんですかって話とかもめちゃくちゃ面白かったので。
そうでしたね。ほんとなんかあれですよね、監督インタビューみたいな、雑談という名の、みたいな感じになってますよね、あの監督に。
やっぱり我々二人、映画全然作ろうとも思ったことない側の人間なので、映画見てるけど、
やっぱそういう映画作りたい、じゃあ作ってる人の発想ってなんだろうみたいなのに、なんかちょっと身近なところから触れるようなきっかけみたいな感じにはすごいなりましたね、今回ね、ほんとに。
興味深いですね。
いや、ほんとに何か上手いこと見れる手段が増えることを期待してるという。
そうですね。
ほんとそれに尽きますね、はい。
ドマーニ 愛のことづて
本集はそんな感じでございます。
はい、僕はですね、お題作品以外だと、ドマーニ愛のことづてっていう映画を見てきました。
舞台が第二次大戦終戦直後のイタリアローマなんですけど、主人公、女性でものすごい夫から暴力を受けながら暮らしている女性なんですね。
子供3人いて、長女、下に男の子2人っていう感じと、あとシュートがもう半分寝たきりみたいになってるシュートがいてっていう、その家族の面倒を実質一人で見てるような状態なんですけど、断るごとに夫は殴るし、罵倒するし、
お前なんて何の価値もねえよって詐欺すんで苦しいで、とにかくひどい暮らしをしてて、で、家もすっごい貧しくって、半地下なんですよね。
オープニング始まってすぐに朝目が覚めた夫から殴られるところから始まるんですけど、窓を開けたらそこを歩いている人の砂ぼこりが窓から入ってくるみたいな本当に大変な自由環境と生活環境の中で暮らしている主人公なんですけど、
ただ住宅みたいなところに住んでて、周りの女性の人とちょっとお互い気のないやりとりしたりとか、あるいはその一番に勤めてる女の人が結構心の拠り所だったりとか、あるいはその昔おそらく恋中になりかけたのかなっていう男性の自動車工の人がいたりとか、
まあそういう日々の中にわずかな憩いみたいなのあるけど基本的にはむちゃくちゃ大変みたいな主人公なんですよね。で、話だけ聞いてたら結構まあシビアで重い話なのかなっていう風に聞こえると思うんですけど、意外と軽い部分があって、
むちゃくちゃひどい状況なんですけど、結構間の抜けた演出とかでもはや笑っちゃうみたいな感じだったりとか、あるいはそのこの1940年代当時のイタリアの歌が流れたかと思ったら、これヒップホップやろうみたいな曲が流れたりというか、結構このいろいろサンプリングしている感覚を持っている映画なんですよね。でも映像はモノクロなんですよ。
結構独特の感覚で作られている映画だなぁと思います。
確かに確かに。
で、この主人公が、監督が勤めてるんですよね。監督さんが。
主人公のパオラ・コルテ・レイジっていう人、僕も全然知らない人なんですけど、イタリアのコメディアンの人らしいんですけど、支援兼監督みたいな感じらしくて。
なんかそのコメディ的なセンスを入れつつ、起きてることひどすぎますよねみたいなことを描いてて、非常に面白い切り口かなっていうのがあって。
で、基本男性陣は結婚したらひどいやつばっかなんですけど、結婚する前はね、みんな君だけを愛してるみたいな感じで、爽やかなプレイボーイなんですよ。
で、実際主人公の夫も結婚する前はどうも優しい男だったらしいみたいなのが階層的に描かれたりして、結婚する前は情熱的だけど、結婚したらもう抑圧と暴力みたいな。
出てくる男みんな極端なんですけど、もちろん優しい男性も出てくるんですけど、この人ももしかしたら今は優しいけどみたいな不穏感がずっと漂ってるんですよね。
なんかその夫の過去を描くことで、実際まだ別に結婚してない人、今は優しい男性だけどみたいなのもちょっと不穏に見えてくるというか、
それって個々の男性がというより、世の中全体がそうなんじゃねっていう、そういうところにちょっと視点が行ってるような話になってて、なんかその視点が非常に興味深いかなと思いながら見てたんですけど、
で、劇中、割と序盤で主人公に5つ手紙が届くんですよ。主人公、そんなにちゃんとした教育も受けてないから字もそんなにちゃんと読めないんですけど、どうやらなんか手紙が届いたと。
で、その手紙はすぐに隠しちゃうんですよね。主人公、夫に見つからないように。で、その手紙の正体ってずっと隠されてるんですよ。で、その手紙って何なんだろうっていうのを我々ずっと注目しながら見てるんですけど、最終的にその夫の暴力から抜け出して、家を捨てて逃げるのかみたいな、そういう話になってくるんですけど、
こっちも、主人公、もう逃げた方がいいって言って、子供はいるけどさ、ちょっとさすがにみたいな感じで見てるんですけど、その見てる側もその方向に誘導されていってるんですけど、でも主人公が最後に選ぶ選択が何かっていうね、そこがちょっとすっごい興味深いです。
映画の評価と感想
ラストはね、むちゃくちゃ名シーンですね、本当に。ラスト素晴らしいなと思います。こう来ますかって本当に。
なるほど。
ちょっとね、僕、今あんまり本作の良さをうまく語れてないなって思ってるんですけど、逆にそれでいいです。僕があんまり伝えられてない状態で是非見て欲しくって、あいつ何言っとったんやみたいなのが多分見たら伝わるんで。
なるほどな。
是非自分で見て、あ、そういうことね、みたいなのを感じていただきたいかなっていう、結構今見る価値のある一作じゃないかなと思いますね。
めっちゃ気になりますね。それこそ山口さんのお話聞いてる、結構チャップリンの有名な、人生を近くで見ると悲劇だが遠くから見ると喜劇であるっていう、なんかそれを体現するタイプの映画なのかなっていうのも思ったりもして。
そうですね。やっぱりそこは意図的にやってますね、それは。もう酷すぎておかしみになっちゃってるみたいなのもあって。
ちょっと気になるな、ラストどういうことが待っているのかっていう。
そうですね。今回うまく口が回らなかったんですけど、もうそれで良かったかなって思ってます。
是非、むしろこの違和感をとっかかりに見に行っていただきたいですね。
なるほど。タイトルからも全くイメージがつかないですもんね。
そうなんですよ。何もわからない単語じゃないですか。
初めて聞いたから。
全然わかんないんですよね。
いやもうその辺り含めて見てください。ドマニって何?みたいな感じで見に行って。
あ、そういうみたいな。
へー。
ほうほうほうほう、なるほど。
という、まあ良かったら是非見ていただきたい作かなっていうのと、
あと余談なんですけど、僕また新しくポッドキャストを始めてですね。
僕がチャットAIと喋るっていうポッドキャストを始めたんですけど。
何してるんですか?
え?
っていうのを始めたんですけど、ちょっと1回第1話だけ配信したんですけど、
ちょっとこれ滑ってる気がするなと思って、ちょっとあんまり自信を持って皆さんに是非聞いてくださいって訴えかけられないんで、
もし偶然聞くことがあったら、おい山口やんってなっていただきたいなっていう。
すごい。タイトルとか何も言えないから頑張って探してくれみたいな感じになってる。
ネットの海というかポッドキャストの海の中にいるんですね、その番組が。
いるんですけど、でもなんかどのバランスで出すのがいいのかちょっと分からなくて、やりながらこれ滑ってねって思いながらやって。
なので、自分の中で自信がついてきたら紹介させてください。
面白いこと始めてるなって感じですけど。
AIくん大体同意してくれちゃうから。
そうなんですよ。
そこですよね。
でもオウム返ししてるだけじゃダメだよってちゃんと言ってあげてるんですけどね。
途中からすごい一方的な説教みたいになってきそう。
これ回を重ねるごとにこのAIくんの成長も垣間見えるのかみたいな。
確かに。
それを見たいと思ってるんですけど、やべえシンギュラリティに到達してしまったらどうしようっていう。
Xマキナみたいなね。
貴重。貴重すぎる。
本当に余談でしたっていう感じで。
そんな感じで近況の話を終わっておこうかと思います。
ではテーマトーク入っていきたいと思います。