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はい、始まりました。映画の話したすぎるラジオリニューアル第91回になります。
この番組は、大阪の南森町にある日帰り店長によるイベント型カフェバー・週刊まがりにて、
映画トークバーイベント、映画の話したすぎるBARを月1ペースで開催している店長メンバーによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
と、挨拶したんですけれども、実は他のメンバーが1人もいません。
マリオンさんはちょっとお仕事で遅れてて、前田さんはお仕事で参加も危ぶまれる状況で、
原口さんは白内緒の療養で本日不参加です。
今回ですね、この状況でゲストをお呼びしてまして、
私たちが映画の話したすぎるBARを開催している週刊まがりで、
マリオンさんと一緒にタンカ喫茶をオープンされる大須田さんと西野さんに来ていただいてます。
それぞれご挨拶いただいていいですか。
じゃあ私から、大須田と申します。
おそらくポッドキャストを聞かれている方は第27回の桐島部活辞めるっていう回でお便りを紹介された人だというふうに思っていただければいいかなと思うんですけども、
映画バーの常連で現在神戸で大学院生をやっている映画好きの普通にリスナーでありお客さんですね。
はい、あと大須田さんはご自身でもポッドキャストをやられてるんですね。
そうですね。話に合わない俺たちはというタイトルでポッドキャストをやっております。
男性を2人でお話しされてて、価値観の話とかカルチャーの話とか幅広くされてるって感じですかね。
そうですね。結構テーマを決めてゆるく話すみたいな感じですね。
この番組でも取り上げたカモンカモンとかもお話しされてて、カモンカモンはこの番組ではかなりふわっとした話をしてたんですけど、大須田さんの番組では結構がっつりしっかり話しされてて、おーってなってたのを覚えてます。
ありがとうございます。
そんな感じで今日はですね、新海誠のファンでもあるんですよね。
そうですね。一応ほとんどの作品は見てると思います。
マリオンさんとも話があって、今回ね、なんでゲストをお呼びしたかっていうと、この前のツイッタースペースで正直我々話し尽くしたのではないかっていうのがあって、
これはちょっと無理なのではないかっていうところで、お力を借りたいなと思ってお呼びした次第なんですけど。
思った以上にセキュリティーが重大で困ってるんですけど。
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しかも通常メンバー一人しかいないっていう状況で。
西野さんいいですか。
こんにちは西野です。
この配信一度お便りを読んでいただきまして、こちらアミコンの時に読んでいただいた例の西野というものでして、
映画バーに毎回来させてもらっている、眼鏡の酔っ払いを飲むなと思った僕だと思ってもらった間違いないという人でして、
普段この週刊まがりさんでは本屋バーという月一のバーをやっておりまして、
その手順の意味で、小須田さんも山口さんも来ていただいたことあるという趣味でもさせてもらっているということで、
本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
西野さんは本当に映画の話しさせるバーの常連であり、週刊まがり自体の常連でもありで、
かなり気を殺しれていると言いますか、この番組でもなぜか話題に上がるっていうのがあって、
そろそろご本人登場いただかないと。
さすがにコンプライアンスの問題があるなっていう。
なんかあいつ顔だけは出てないけど名前だけ出る謎の存在みたいなことから、
今日初めて脱却できますね。
カルチャー的には東欧ロシア方向に強いっていうところで。
そうですね。結構ロシアというか、今ロシア好きってちょっと語弊がありそうなんで言いづらいんですけど、
結構歴史的にソ連とかそういったなぜあんな実験国家が成り立ったのかとかすごい興味があって、
社会科学系の本から歴史の自分の本までいろいろ読んだりして、
それの元はやっぱりロシア文学が好きで、そこで書かれてる人間の心っていうのが、
人間のエゴとかそういったものってめちゃめちゃ書かれてるのがロシア文学で、
結構映画とかにもその影響を受けた映画って結構あったりして、なんか頭に浮いたりするんです。
普段僕は実は図書館職員やってまして、本にすごいなじみの深い仕事ですし、環境としてもいるので、
やっぱり映画見てると本の感想が結びついたりして、そういった見方をしてるので、
ちょっと変な感想を言うかもしれないんですけど、それは環境がそうさせたと思ってください。
西尾さんの視点は本当に我々があんまり持ち得ない視点をお持ちなので、そのあたりは期待してます。
恐れ多いです。
ではマリオンさんの登場もまだしばらくかかりそうなんで、
あとお知らせだけいただこうかと思うんですけども、
九段のタンカ喫茶、大阪の南森町にある週刊まがりで、
11月の19日に週刊まがりのお昼営業の際に、
マリオンさんとスータさんと西尾さんでタンカ喫茶をオープンされます。
ちょっとだけこの番組でも話したことあるんですけど、
タンカをやってるんですね。タンカを読む?読んでる?歌ってる?
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そうですね。僕は結構積極的に読んでるつもりなんですけど。
なんか偶然のタンカブームが訪れておりました。周辺領域で。
それで読んでたら楽しくなってきたねって言うんで、
タンカの実際の本を持ってきたり、
タンカって実はカードゲームで5×7×5×7×7っていうゲームがありまして、
手札、ランダムで5文字書かれたカードと7文字書かれたカードがあるんですけど、
それを配って2ターンもあって、言葉を変えてタンカを作って一番良かった人の勝ちっていうゲームがありまして、
それ前回9月からやったんですけど、すごい盛り上がって、
今回もそういったゲーム持ってきたり、タンカにまつわる話したりとか、
そういった緩くやってるような喫茶にしようかなという風に考えてるんで、
ぜひゆっくりした土曜日の時間をお過ごしくださいという告知でした。
ちょっとこの収録の編集が当日に間に合うかどうかが非常に怪しいので。
結構、19超えたら今の全カット全然大丈夫。
今後もやるかもしれないっていうことで、記録としては残しておきますわ。
そうですね、各月くらいでやりたいなみたいな話はお昼営業どっか借りようかなというふうに思ってます。
わかりました。良かったら遊びに来てくださいという感じですね。
では、さすがにマリオンさんなしで始めるの難しいな。
そうですよね。
じゃあマリオンさんもまだお越しでないので、
ちょっとはこのメンバーで近況みたいな話してみようかと思うんですけど、
ちなみにお二人最近映画見られました?
見ましたね。スズメのたじまりがいいですね。
僕も見てますよ。
じゃあ西野さんからちょっとターンというか。
そうですね、今先週公開になったシャヨー、
ダザエオさんのなぜかこの時期にシャヨーが映画化されたんですけど、それを見ましたね。
誰出てましたっけ?
誰だったっけね。
全然覚えてない。
プロットしか覚えてないです。
シャヨーのプロットは普通にシャヨーなんですか?
普通にシャヨー。ちょっとやっぱり変わってます。
それが非常に申し訳ないんですけど、原作読み読みで入ったんですよ。
シャヨーのダザエオの方が。
そうなんですか。意外。
今後追いで読み出してるっていう逆なことやってるんですけど、
すごいフレッシュな感じで見ていて、
あれって戦後になって貴族とか家族って言っても上流階級の人が落ちていく中で、
旧時代に巻き込まれて死んでいく人の中で、
主人公だけがこのままじゃダメだって言って時代に溶け込もうとするっていう話。
多分原作違うと思うんですよ。
ちょっとだけ調べたんですけど、原作はダザエオをモデルにした、
シャローの作家に捨てられる霊場の話みたいな話だったはずなのに、
今回その霊場だけが新時代に生きていこうってなるっていう、
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希望にあふれた作品になってるなと思ってて。
調べたら原作と違うらしいっていうので、
今ちょっと読んでみて原作と映画の比較楽しみだなって言って電車でシャヨー読んでるところです。
なるほど。意外でした。
ダザイはほぼ読んでるぐらいのイメージ持ってたんで。
人間失格と女学生くらいですね。
そうなんですね。
そっかそっか。
逆に意外性が見えましたね。
なるほど。
先入観ないんで、読んでない映画原作の見るのも楽しいですね。
どうしても比較しちゃうんだよなって。
ダザイの文学の流れとかで知りながら見ちゃうと。
その改編箇所が気に触ったりとかしちゃうと思うんですよ。
それがなかったんで逆に暗すぎるだろうとか思っちゃうかもしれないですけど、
その原作読んで映画みたいにしろみたいな無理な要望ですけど。
なるほどね。
大須田さんは何ご覧になったんですか?
そうですね。
ワカンダフォーエヴァちょうど進め始めるので翌日に見に行きましたし、
あとディズニーパルスで配信されるバーバリアンが結構面白かったですね。
はい。ホラー?
ホラーですホラーです。
ご覧になられました?
僕は見てないですね。
デトロイト舞台のやつでしたっけ?
そうですそうです。
デトロイトが舞台で女性の主人公なんですけど、
ホテルの代わりに貸し家を、デトロイトってすごい空き家が多いので、
貸し家にホテル代わりにそこに住もうというか一旦曲がりしようといった女性が
そこでピンポンってチャイムを鳴らすと突然知らない男が出てくるっていう。
あれ借りてたはずなのにっていう風にその人に言ったら
いや僕もそれ借りてるんだよって別の旅行会社からどうやら被っちゃってるらしいって話になってくるんですよ。
はいはいはいはい。
で、その男がやたらその女性に対して親切にするんですね。
で、例えばベッドを僕が使うのはあれだからシーツも全部洗って君が使えないよっていう風に渡したりとか。
あとは疲れてるだろうから紅茶でも入れようかって言って紅茶を入れてくれて
でもきっと薬とか入れないからいいよ見てる前に寝るからみたいな感じで
すごいめちゃくちゃ親切な男が出てくるんですよ。
で、もうこちらちょっとホラー映画のテーリー見てるんで
ヤバいんだろうなって思うじゃないですか。その男。
親切にすればするほど。
で、ヤバいんだろうなーって思って見てると
だんだんちょっとそことは違うところに別のヤバさが出てくるっていう
本当に先読めないホラーで。
あのなんかジェットコースタームービーとしてめちゃくちゃよくできてるなと思って見てましたね。
はいはいはい。
そんな話なんだ。
本当にミスリードにミスリードみたいな感じのお話なんですけど。
本当中盤までは先が読めなくて中盤以降ちょっとジャンルが1回カラッと変わって
あっこっち行くんだってなってから徐々にそこからドライブしていくというか
それがすごい魅力的な映画でした。
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なるほど。デトロイト舞台っていうのがまた最近のなんかホラーのポイントみたいな感じありますね。
そうですよね。あの盲目の老人の。
はい。ドンとブリーズとかそうだし。
イットフォローズも確かデトロイトだったんじゃなかったっけな。
確かにそうでしたね。
デトロイトって産業が去った町みたいな感じの扱いなんですよ。
で、あれはてて落書きだらけの一時期のロッキーのフィラベルフィアみたいになってるってことですか。
レーザーヘッドの町みたいな。
それこそ社用ですよね。社用。
なんか過ぎ去って大阪の港みたいな感じのその産業が去って割ともうどうしようかみたいな感じになってる場所。
あーきっと心情とか映っちゃうかもしれないですね。大阪人としては。
いやだから多分アメリカで後ろドア開くとしたらあそこですよ。
あーなるほど。舞台設定もなんかあるんですね。そういったデトロイトにしてるっていうのは。
かつての栄光がなくなってもうどうしようみたいなタクシードライバーがさまようみたいな。あれニューヨークですけど。
そうなんですよ。なので映画のその途中で最初夜から始まるんですけど、途中でお昼になってその女性が泊まってた街並みっていうのが見えるっていうシーンがあるって。
そこ多分リアルなんですけど、リアルに現地で撮ってると思うんですけど、そこがもうその廃屋というか廃墟の並びっていうのがちょっとあまりにもそれがグロテスクすぎて。
なんかそれはすごい印象に残ったなっていう感覚はあるんですよね。
なるほどね。またデトロイトって言ったらもともとは自動車産業の街ですよね。
自動車産業といえば偉大なるアメリカの象徴でもあるわけじゃないですか。
それが廃れた街っていうのはまさにそのアメリカの車用としての側面みたいなものの象徴でもある。
傷ついたアメリカですよね。
そうですね。だから今のアメリカの社会情勢というか思想的な根っこにある象徴的な場所としてもちょっと捉えられるのかなって気はして。
あんなに強かったこの街がっていうのはあんなに強かったアメリカがっていう思いを乗っけてしまう。
で、そこにある思いってやっぱグロテスクなものになってしまうっていうのはやっぱあるんだろうなっていうのはあるし、
そういうのにホラーを乗っけるって結構僕好みなんだろうなって気がするんですよね。
車用はやけの原の東京の中で心情的にはグロテスクなホラー性があるんです。
上流階級が落ちていく。
ただ街自体はやけの原って割と生命力にあふれてるんです。
ムスットとかいっぱいいるんですけど何としても生きていくぞって。
上流階級だけどんどん病んでいくというか酒で淀んでいったり薬物やっちゃったりとかで。
余裕があるものからこいつらのランクに落ちなあかんねえよみたいな感じになる。
デトロイトに近いアメリカ人の、アメリカも別にやけの原になってないんで、
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あれは偉大なるアメリカが落っこちて廃墟とか動いてない工場しか、
新とした工場ってすごい不気味ですよね。
ロボコップなの。最初の工場みたいな。
そうですね。
不気味悪いというか。
そうですね。
その部分で確かに心情が合致して病んでるなっていうのを感じます。
やっぱ題材にしやすいんだろうなっていうのはありますよね。
人がいないっていうのも撮りやすいのかもしれないですけど。
本作の進む立ち回りで監督が言っていることとも若干符号する部分があるのかなと思ったりもして、
っていうのは後々語られるのかなと思ってますけど。
なるほどね。
そうですね。スズメのとじまりもある意味そういう話ですね。確かに。
マリオンさんいつまでも待ってられないので、スズメのとじまりの話を始めちゃおうかなと。
ちょうど。よかった。
お疲れ様です。
お疲れ様です。すいません。ちょっと遅れまして。
いえいえ。すごいタイミングですよ。本当に。
いや、まさかそんな良いタイミングとは。
ちょうどネタがなくなったところで。
そうだったんですね。あらあら。
分かりました。