なんかその夜間ってどうせ頭良くないんでしょうじゃないですけどとか、
あとその高校でなんで夜間コースに入るかっていうと、昼のコースのとか倍率高くて、
けど新学校なんで、そこからどうしても次の大学とかに進学したいとかってなった時に、
その学校の名前が欲しいからじゃないですけど、しゃあなしに夜間コースに入るかみたいな、
っていうようなのがあったらしいんですけど、実は僕も大学夜間コースなんですよね。
そうなんですか。
そうなんですよ。なのでちょっと僕もその気持ちわかるなというか、
どうせ夜間って昼仕事で行けないような人が行くとか、ちょっと普通じゃない感じの人が入るところでしょうみたいな、
なんかそういうイメージもたれがちというか、そういうのに対してちょっと、
はい私は日陰者ですよみたいな感じっていうのがちょっとあったりしたなというのがあって、
大学なんで別に昼の授業も取れるし、私服だし誰が夜間コースかなんてわかんないんですけどね、ぶっちゃけ。
けどその感覚自体はすごいよくわかるなと思って、
しかもこの彼女のいる学校って、昼のコースと夜のコースで制服の名札の色が違ってて、
露骨にそれが目に見える形わかっちゃうっていうのがあるんですけど、
そういうのに対してやっぱりひけ目じゃないけど、みたいな感じちゃうみたいなのは、個人的にはすごくよくわかるなというふうに思ったりしました。
いやーでも結構やっぱり昼間でぐーたらして、そっから夜学校行ってみたいなのは、僕もよくやってたなって感じするので、そういう意味でも親近感は来ましたし、
結構自分の身近に引き寄せられるような点もある映画ではありましたね。
いやちょっと気になってたんですよ、これ。気になってたんですけど、上映時間が合わんくて見れてなかったんですけど、
そういう話なんですね。全然もう側しかわかってなかったんですけど。
結構いろんな要素が入ってるというか、本当にその女の子同士の友情の話の要素もあるし、
参加関係の恋の話もあるしみたいな、てんこ盛りというか、ちょっと少女漫画的ですよね。
そんな感じですかね。まあそれでいて、ちょっとある種のコンプレックスみたいな部分も結構自分の中ではわかるような映画になってたっていう感じでしたね。
あと、あのポスター、山口さん知ってるかなと思うんですけど、どういう人が出てるかってわかると思うんですけど、
主人公のメガネッコなんですけど、ちょっと可愛すぎますね。
はい、いやもう僕が惹かれた理由はまずそこなんですけど。
僕もそこではありましたっていう、本当に良い年下大人が本当に気持ち悪くて申し訳ないんですけど。
本当に申し訳ないんですけど、あのメガネッコは史上最強のビジュアルだなと思いました。
ちょっとビビりましたね。こんな完成されたメガネ女子いるのかって、ちょっと仰天するレベルの。
もうめちゃくちゃ可愛い。もうその子の姿を見れるだけでもすごく良いというか、って感じもしましたし、
他に出演されてる女の子たちとか、あと男の子も結構爽やかなイケメンで、本当に見てるだけで良いなっていうか。
もうビジュアル先行で入ったっていうところあるんですけど、ビジュアル先行でももちろん良いですし、中身もすごく面白い映画になってたので、
個人的にはお勧めしたい一本って感じでしたね。
制服が違うんですね。
そうですね。制服の名札というか縫い方って言うんですかね。名前の。が、オレンジと白で昼と夜分かれるって感じなんですよね。
ああ、そういうことか。
そうなんです。そこで分かっちゃうっていうのが。
まあでもちょっとお互いに制服交換し合って化けたりとかするんですけどね。クラス。
ぱっと見、同じ制服着てると思ってたんですよ。ポスターから。でも言われてみると、タイトルと矛盾してるなっていうのは確かにおかしいなって。
それ言われてから見たら確かに縫い方が違うなっていうのはあるんですけど、多分これ当事者からしたらこの色の違いってすごい差ですよね。これ。
いや、そうですよ。もう明確に分かる形でなっちゃうというか、よりひけ目とか対立みたいな、まあちょっと喧嘩っぽくなるシーンとかもあるんですけど、昼と夜の制服。
露骨にその階級社会じゃないですけど、そういうのが目に見えちゃうみたいな感じはすごい嫌だなという感じもしますし、
それが今となったら良き思い出になってるのかもしれないですけどね、主人公たちにとってはとか。いろいろ思ったりもするような感じですね。
確かにね、またこの相手の女の子憧れそうな見た目してますね。
いや、そう。優等生なんですよ。これがまたちゃんとね、本当に。
なんかもう見てるだけで劣等感刺激されますもん、ちょっと。
そうなんですよ。なのでその夜間クラスに通うその眼鏡の女の子はちょっと、で三角関係になる時に、男の子と巡って三角関係になる時に、
まあちょっと自分も昼のクラスの子ですよみたいな感じ。ちょっと嘘ついちゃったりとかするんですよね。まあそれが、ああーみたいな感じになったりとかするのとかも、
まあベタっちゃベタなんですけど、でもそうやってしまう気持ちすごくよくわかりますみたいな。
そういうのもすごいちゃんと描かれてる、いい青春映画だなというふうに思いますね、本当に。
で、あとこれは映画と関係ないんですけど、この週末に宇多丸さんのサイン会に行きまして、
大阪の独立系の本屋さんでMOMO BOOKSっていうのがあるんですけど、大阪のミニシアターのシネヌーボの九条の近くにあったりとか、
あとそこでいつも僕が参加してる九条の生獣会とか開催されてたりする本屋さんなんですけど、
そこで宇多丸さんの最近出されてた本のドキュメンタリーで知る世界の本のサイン会みたいなのがあるっていうので、
ノリで行ってみようかなみたいな感じで急遽サイン会に行ってみたっていう話なんですけど、
もうちょっとどれぐらい話せるかわかんなかったんですけど、あわよくばこのラジオとかバーの宣伝してやろうかなみたいな。
なかなか強気ですな。
強気で言っとろうじゃないのみたいなって言ってたんですけど、めちゃくちゃ時間短くて何も言えませんでしたねっていう。
めちゃくちゃ日和りましたっていう。
いやー、その勇気は出ない。その勇気は出ない。
出ないなーと思いましたね。
でもちょっとだけ調子こいたことを言ってはいて、実は僕が毎月やってる他の映画の友達でやってる夜中のクロスレビューですね、あると思うんですけど、
実は一回アトロクで名前が挙がってまして、夜中のクロスレビューが。
奥浜レイラさんがスペシャルパートナーをやってた回の時の放課後ポッドキャストで、
奥浜レイラさんが夜中のクロスレビューの宣伝をしてくださってて、奥浜さんも書いてくださってるんですけど、
その名前であがったので、まあそのことは言ってもよいかなみたいなって思ったので、そのことはちょっと言ったんですけど。
あの時ご紹介というか、名前が挙がったあれに僕も書いてまして、みたいなことはちょっと言って、ああそうなんですね、みたいな感じで。
特にそれから深掘りとかされないですけど、ああそうなんですね、ぐらいな感じではあるんですけど、
まあちょっと、これでちょっとなんていうか、よりこう、なんか名前覚えられてることはほぼないと思うんですけど、
夜中のクロスレビューを覚えててくれたらいいな、みたいな感じに思ったので、まあそこはちょっと達成できたかなと。
思ってるって感じでしたね。そこは達成できたんですけど、ちょっとすいません、映画バーとラジオのことはちょっと言えませんでしたっていう。
いやー、正直どう返されても傷つくような気もするなと思って。
知らないと言われてもそりゃそうではあるんですが、傷はつきますしね。
なんか知ってるって言われても、もう気ぃ疲れたなって、凹んじゃいそうだし。
あと何のが生きたんだろうって気になって眠れませんしね。
そうそうそうそう。まあね、そうなっちゃうので、まあ言わなくてよかったかなとは思ってるんですけど。
まあでも、ずっとやっぱりシネマハスラーから、ずっとやっぱりなんというか映画評とかを聞いてて、
もうやっぱりああいう映画の喋りの自評というか映画批評みたいなので、やっぱり育ってきたところやっぱあるので、
ほんとお世話になってる人みたいな、なんかちょっと初めて会えたなっていう感覚はあったので、そこではすごい嬉しかったんですけど。
いやー緊張しますよね、やっぱね。
やっぱり多くのね、映画ポッドキャスターの結構なんていうか根っこにあるのがシネマハスラーですもんね。
直接的な系譜だと思いますよ。我々歌まるチルドレンだと思ってますもん。
ね。もう影響受けてないですとか、とてもじゃないけど言えない。バリバリ影響受けてますんでみたいな感じですよね。
そうっすよね。
いやでも、言おうとしただけでもすごいと思います、ほんとに。
本当に。
アッアッアーってなるりますもん、絶対。
わかります。
半分なったってことですけど、夜中のクロスルームのことは言えたんで、半分は達成できたんですけど、
半分はアッアーってなっちゃってたんで、でももしまたこういう機会があれば、今度はなんか宣伝できるかわかりませんけど、
できたらいいですねって感じでしたね。
今週はこんな感じです。
はい、大石さんいかがされました?
大石 先週ちょっとお休みさせていただいてありがとうございましたというところからだと思うんですけど、ドイツのベルリンに仕事で行っておりまして、1週間。
すごーい。
すごいですね。
大石 そうなんですよ。しかもまさか複数人で行くうちの一人に入れてもらったのかなって思ったら、僕単独で行ってきたっていう。
えっ、そうなんですか。
すごいですね。
大石 海外一人旅はガチで初めてです、今回。
緊張しますね、怖いですね。
大石 はい、でも全然準備とかバタバタで行ったんですけど、まあでもなんとかなりまして、まあなんで映画はほとんど見る暇がなかったというところではある。
まあてかもう映画の舞台に出たようなもんなんである意味。
いやーすごい。
で、ちょっとだけベルリンの感想というか感じから言うと、やっぱり街並み違えなっていうのはすごい感じて。
街並みの違いが具体的にどう違うかっていうと、まあ今年2月にニューヨークにも行ってるんですけど、なんかその3つ比較するとすごい面白いなと思っていて。
東京って今年三原世代って映画ありましたけど、もうそこで描かれてた通りで、なんか上書き保存っていう印象がすごいあるんですよ。
都市において、もうどんどんどんどん古いものを新しいものに埋め立てていくというか、埋めるが故に積み上がっていくものがあって、
で、その高さは高いんだけど全然面影とかは残らないし、自分たちがやったことがどうこの世界に影響するのかもちょっとだんだんわかんなくなるこの浮遊感というか、
そういう感じがあるなっていうのはこの辺関東で仕事しててもちょっと感じるところではあるし、東京ならではのある種感覚かなと思ってるんですけど、
ニューヨークもドイツも両方とも違うのは名前をつけて保存だなっていう気がして、
歴史っていうものを、ある意味災害がない国だからってこともあり得ますけど、積み上げた上に俺たちが立ってるっていうのを残していく文化がやっぱりすごい感じられる。
で、ニューヨークは正直レガシーなんですよ、その歴史が。俺たちがここまで築き上げてきた、ゼロから俺たちがここまで積み上げてきたんだっていうレガシーがもう物理的にある感じというか、
それが物理的に高い高さに立っていることによってシンボル、アメリカグレートっていうシンボルを示して、特にマンハッタンがそうって感じですけどね。
ゆえに緊張感というか、その上に立たなきゃいけないっていう競争意識みたいなのがめちゃくちゃある街だなっていうのを感じたんで、逆にしんどいなとも思ったんですけど。
ドイツって、僕ベルリンに行ったんで、ドイツの首都ですけど、めちゃくちゃピカピカした新しい建物も建ってる中に、僕がちょうど泊まったホテルのすぐ近く、歩いて5分くらいのところに教会が建ってて。
その教会が多分中の英の漢字的に中世ぐらいな時期に建ったであろう、ルネサンスより前なんじゃないかなぐらいの感じの壁画だったんで、建ったであろう教会なんですけど、
外から全然中の壁画が見える。どういうことかっていうと、戦火の跡がバンバン残ってるんですよ。
要するにもうボロボロというか、明らかに爆発というか、空襲を受けた後のものの状態で残してある。
で、やっぱりそこがアメリカとドイツとのすごい大きな違いだなと思って、歴史はある種の反省であり、そしてそれでもここの地で俺たちは生きてくんだっていうのを街の中全体から感じるんですよね。
だから絶対消しちゃいけないっていう覚悟を感じるというか、これを忘れちゃいけないんだっていうそういう意思を感じるんですよね。
歴史に対する、それぞれ日本とニューヨークとドイツのそれぞれの違い、もちろんそれは歴史的な背景っていうのが間違いなくあるんですが、
それが街にこうやって現れるんだなっていうのが、やっぱ歩いてて面白くて、多分ヨーロッパの中でもドイツならではなんじゃないかなっていうのはすごい思ったので、
そういう意味ですごい印象に残るというか、この街の中で生きてたら人の考え方とか価値観もそれは変わるだろうなっていうのをすごい感じました。
うーん、面白いですね。
うーん、そっか。いやー、行ってみたいですね。なんかそういうの聞くとやっぱり。
正直そこまでどんな街なんだろうとかあんまり調べずに、調べる暇がなかったんで、最低限このぐらいかなぐらいのところまでしかあんまり見れなかった。
まあ今回仕事っていうのもあったんですけど、ただやっぱそれだけでも歩いてても感じるものみたいなものたくさんあったんで、
だから例えば映画においてどこを舞台にしてその映画を撮るかとかっていうことって、やっぱりそういう作品自体があるいは制作者側が持ってる歴史観みたいなものをすごいしっかり反映するんだなってことも思いましたし、
それはその映画の外側である街並みだったり、そこに住んでる人たちの中にもおそらく根付くものなんだろうなーっていうのをすごい感じました。
いや面白いですね。日本って確かに古いものって全然残らないですよね。
まあその観念とかあるいはイベントとして残ってたりはするんですけど、物理的なものとしてはほとんど残っていかないと思うんですよね。
だからこそ古いものってすごく有難がられるっていう側面もあると思うんですけど、その古いものとか歴史っていうものが非日常に押しやられていく感覚もあって、
あるいはその晴れとけの晴れになっていったりとか、その日常に接続したものとしての過去ってあんまりないなって感覚はあるんですよね。
なんかそれを日常的に見るっていう、まあそれもニューヨークとベルリンの違いっていう、だからその積み上げたものに対するプライドと、あるいはその積み重ねたものに対する責任みたいなもの、まあそれぞれの温度感であると思うんですけど、
この違い、すごいですね、東京、ニューヨーク、ベルリンの3点比較。僕、この3点を実際にって比較してる人間、人生で初めて見ました。
ねえ。そうですよね。しかもそれをね、1年以内でやってますからね。
そうですね、たぶん1年以内にいけたからこれだけ直接的に比較できるってのは間違いなくありますけどね。
いやすごいなあ。
いや本当、そういう意味でも面白かったです。で、映画についてですけど、飛行機の機内で一応なんとか映画は何本か見れまして、まあはっきり覚えてるのだけちょっと紹介しようかなと思うんですけど、
まずマテリアリストという現代の映画、まあたぶんね日本でも公開予定、配給権は確か配給会社が取ってるはずなんで公開される予定のはずなんですが、
パストライブスのセリーヌソン監督の新作ですね。
ああ、はいはいはい。楽しみにしてますよ。
これ見てたので、はい、見てきました。
あの、なんていうか、すごい哲学的な映画だなって僕はそう思ったんですけど、詩弁的で哲学的っていう感覚を受けたんですけど、
ええー。
主人公がダコタジョンソン演じる女性で、彼女が結婚相談員というか、まあ結婚相談所に来る人をマッチメイキングするみたいな仕事をしてるんですよね。
で、例えば女性から理想の相手の条件を聞いて、まあそこがまさにそのタイトルでは物質主義的な、例えば身長であったり年収であったり顔立ちであったりっていうのを理想を聞いて、それに合う人を多少妥協させながら紹介させていく。
で、うまくいったうまくいかないで会社がこう一騎一遊するみたいなところを、要はすごい恋愛のドライな面、現代におけるビジネスの中に取り込まれた恋愛の面っていうかそういう産業の中で主人公は働いてるんですけど、
本人は自分はあんまり結婚に興味ないって態度を最初は持ってるんですよ。で、そこにクライアントとしてペドロパスカルが来るんですよね。
で、彼はめちゃくちゃ金持ちなんですよ。で、彼女はある意味その相手に無理だって言わせるためにすごい金持ち、まあ結構他の背景もあるんですけど、いい条件がいいわねみたいなことをなんとなくは思ってるんだけど、そこにペドロパスカルっていう本当に条件通りの人が現れる。
で、ダホター・ジョンソンなりの演じる主人公に求婚をしてくるっていうところから物語が動いていくんですけど、一方で同時進行で数年前に別れた元彼、これクリス・エヴァンスが演じてるんですけども現れるんですよ。
で、その元彼は役者を目指しててめちゃくちゃ貧乏なんだけど、なんとなく通じ合う。気持ちはすごく通じ合えるところがある。
なんならちょっと境遇も似てたりするんで、進行は結構貧乏のところ出身だったりするっていうのがあるんですよね。
ゆえにお金を持ってる人がいいって条件は持ってて、そこに理想の相手現れるんだけど、さあじゃあどっちに行くのというか、そもそも恋愛とは何ですかっていう風にだんだんなってくっていう話なんですよ。
で、なんで哲学的かっていうと、まあてか正直パストライブスからまた三角関係の話なんだと思ったんですけど。
なんというか、現代における恋愛観ってこうだよねってのを提示した上で、その上でじゃあ選ぶってなんだっけというか、相手を選ぶ基準というか、
そのどこをどう大事にしてってどうやって決めるんだっけっていうのを、なんかもう一度最初に立ち戻ろうとするというか、根気に立ち戻ろうとしてるような映画に自分は思えたんですよね。
で、それをこう現れてくる二人の男性に対する対話劇の中で議論をしていくような格好になっていて、なんかそこがすごい見てて哲学的で面白いなっていう感じがした。
なんで、あんまりねキュンキュンはしないんですよ。恋愛映画なんですけど。ラブコメ求めていくとあれって多分片透かし食らうような気がするんですけど、その恋愛とはなんだっていうのを今もう一度考えてみたい、現代においてもう一度考えてみたいっていう人にとっては面白いんじゃないかなっていう作品になってました。
おー面白そうですね。
多分マリオさんお好きだと思います。
設定だけ聞く限りだと、むしろめちゃくちゃ古典的なロマコメ感があるなと思うんですよね。
うんうんうんうんうん。確かに確かに。
でも内容はそういう感じじゃないっていう。
でも確かにクラシカルってクラシカルかもしれないですね。その雰囲気であったりテーマ性であったりあるいは語り口みたいなものはめちゃくちゃクラシカルな、それこそ本当に白黒映画かって思うくらいな古風な感じはあるかもしれないです。だから唯一違うのはその恋愛感の現代性という部分かなという気がして。
条件がいい人のマッチできるということがある種結構もう当たり前になっている。日本でもマッチングアプリってほとんど恋愛の多分主流にもうなってると思うんですけど、そういう恋愛感が当たり前になった。要は買い物をするかのように恋人を選べるようになった世界の中で恋愛ってなんだっけっていうのをもう1回考えてみませんかって作品にはなってるかなっていう。
なるほどな。
なるほど。確かに言われてみるとどっちもマッチしてるなんですよね。
そうそうそうなんですよ。
どっちもその条件に対してマッチしているっていうことだから、そのそう見ると面白いというか、なんか天秤のかかり方が面白いなってちょっと思いましたかね。層を捉えると。
ちょっとこれはね、もし公開されたらオープニングトークでさらっとでもいいんで、それぞれのご感想を聞いてみたいなってすごい思いました。
なるほど。
もう1作ちょっとだけ話したいのが、市民捜査官ドッキリってこれはもう2024年に公開された映画なんですけど、これってご覧になられてます?
名前だけですね。
僕もそうですね、名前だけ聞いたことあるなーって感じですね。
僕も同じくだったんですけど、全然公開時まあいいかなと思って見逃してた作品だったんですが、韓国映画でして、実話を元にした詐欺にあった主婦がその詐欺集団のボスを捕まえるまでの話なんですけど、めちゃくちゃ面白いです。
韓国映画やっぱりすごいってなりました。
主人公であるおばちゃんが火事にあって家を失っていて、そこにある詐欺集団からある意味騙されちゃうような形で数千万取られちゃうんですけど、でも返してくれって言っても難しいし、値段が高いんですけど数千万ウォンって。
とはいえ警察が相手にする価格ではないくらいな感じなんですよ。
で、じゃあもうどうしようってなったところに、かけ子であるあるいは犯人側ですよね、から助けてくれっていう連絡が来るんですよね。
で、どうやらそのかけ子は闇バイト的なもので、中国のとある場所に監禁されていて、そこから脱出したいんだ、だからこいつらを警察に突き出してくれっていうのを言うわけですよ。
で、そこからその子とおばさんのバディで、なんとかこの闇組織というか闇の詐欺集団と戦っていくって話になっていくんですけど、
詐欺集団側のノワールのちょっと怖さは、さすが韓国映画っていう、もうバイオレンス、ザバイオレンスって感じ。
で、それに対するそのおばちゃん、仕事場の職場にいる3人のおばちゃん仲間3人で、その陳太を、中国に陳太をまでその捜査に行くんですけど、
そこのコメディ感が、交互浴のように迫ってきて、風邪ひくわってぐらいなテンション感なんですけど、だからこそ見てられるって感じの映画でもあって。
で、しかも最後にはその、結構コメディかなって思いつつ、割と切実な部分もしっかり描いてくれる。
たとえばもう、おばちゃんとはいえ、後には引けない状況、金銭であったり生活面での苦悩であったりとか、あるいは騙されてきちゃった賭け子にさせられてる男の子たちというか、
その若い子たちの地獄であったりとかっていうところはかなり経緯を持ってというか、切実に描いているような気がしていて。
で、そこに警察側も頑張って入ってこうとするんだけど、それがなぜ入れないかっていう理由づけのあたりとかも、まあうまいなっていう。
実は実話を元にするので、あれってもちろんかなりフィクションは踏んでますけど、そこにこの韓国の人たち、主人公たち韓国で、で、賭け子も韓国人なんですけど、
その舞台が中国になってくるんで、そこの言語の壁みたいなものも少し出てきたりとかして、いやー映画うめえなっていう。めちゃくちゃ面白かったです。
やっぱ韓国映画はその簡単さがうまいんですよね。
そうなんですよね。
日本はあんまりその簡単さうまい作品はあんまりない印象なんですよね。
それこそこの前紹介したというか、話した愚か者の微分とかはノマルとしては確かにいいんですけど、コメディにそこから寄せられるかというと、ちょっとそこいうテンションではないって感じでしたもんね。
なんかそれをやっぱり成立させる画面の力というか、お話の構成力みたいなものはさすがだなと言わざるを得ないなと今回改めて思いました。
そうですね。
そんな面白そうなんやって全然知らなかったですし。
いわゆる闇バイトとかめっちゃ今問題になってるというか、めちゃくちゃ話題って言ってはあれですけど、
今直近で問題になってることをいち早く取り入れてエンタメにしてる感じとかもやっぱさすがですよね。
そうなんですよね。2016年に起きた事件なので、タイムリーさん的には少し前の話ではあるんですけど、それを現代という時代性みたいなものにもしっかり紐づけていて。
本当に成熟してるんだなってことを感じさせられましたね。
これもおすすめです。
なるほど。
はい、今週こんな感じです。
僕はですね、今週見た映画としては、まず取り憑かれ男とガールズバンドクライ後編と平場の月を見たんですけど、
ガールズバンドクライに関しては前編をかなりの熱量で語ってたので、後編も当然見に行ったって感じだったんですけど、
良かったですね。見ててちょっと思い出した作品があって、あんまり関連性はないんですけど、セッションをちょっと思い出してたんですけど、
ああいう激しい内容とかじゃなくて、お前らそれは売れれへんでっていうのを見てたもんですよ。
あの、登場人物がマジで反骨心モンスターなんですよね。もう絶対になびかねえみたいな。
そういう商業主義なことはあります。その商業主義に勤めてる人間のことも否定しませんっていうライバルとして、
ガールズアイドルロックバンドみたいな奴らがライバルとして出てくるんですけど、そいつらのことは認めます。
が、私たちはなびかねえって言って、もうどんどん逆行していくんですよね。もちろんそれは崇高だし素敵なことだと思うんですけど、
それは売れへんって思うんですよ。ただ、ロックってそうあってほしいっていう我々の願いがそこに重なってると思うんですよね。
もちろん現実はそうじゃないかもしれないけど、本当にその反骨に反骨を積み重ねた先にあるものを目指してる人間がいてほしいみたいな。
願いがそこに重ねられてるなと思って。いやーもうお前ら売れへんって言って、でも美しいなって思いながら見てましたね。
ちょっとその内容的にはその主人公の同級生とか、あるいは父親との関係っていうものが描かれるんですけど、僕はもうちょっと突き放してくれた方が好みでした。
もうとことん社会からはみ出していく存在であってほしいさがちょっとあったんですけど、そこはある程度軟着力と言いますか、
でも売れ線にはとことん抗いますみたいな。なかなか興味深い映画だったなと思ったんですけど。
あともう触れたいのはね、「ひらばの月」なんですけど。もうコテコテなんですけど、僕この映画大好きなんですよ。
で、内容的には監督が同じ方っていうことで、花束みたいな恋をした。思い出しつつ内容は、「黄昏流星群」です。
中年の恋の話なんですけど、主人公たち50代なんですけど、僕41歳で、もうすぐ42になるぐらいなんですけど、もうね、なんかわかるんですよね。
もうわかってしまうんですよ。それがね、よくって。ただ、見てて思うのは、恋愛っていくつになってもダサいしキモいんだなって思うんですよね。
でもそれがいいなって思って。で、主人公が坂井雅人さんが演じてるんですけど、まあね、よくないカッコの付け方するんですよ。
いや、ここは男の俺にカッコつけさせてよって言って、酒場で怒ろうとするとか、いやもうそこでさ!みたいな、もうやめようぜ!みたいな思うんですけど。
なんかね、その意地ましいんですよね。ダセいし、ちょっと悩ったら気持ち悪いなって思っちゃう部分もあるんですけど、当然自分の中にもある何かだからそういうのって。
自分に照らし合わせた時にないことはないなーみたいな感覚もわかるし、それそのものじゃないにしても別のケースで現れてる自分のダサさって絶対あると思うんで。
いやーもう脱生中年たまんねーみたいな感じで見てたんですけど。
あと花束みたいに重ねられるのは、かつて2人で共有した歌をもう一度聴くっていうシチュエーションがあるんですよ。これってまさに花束みたいに描かれたファミレスシチュエーションだと思うんですよ。
そのファミレスシチュエーションが本作では居酒屋になってるんですよ。
あー中年ですね。
中年。中年過ぎるんですけど、ただその花束みたいなは、まだこれから何者かになる可能性がある20代の若者2人のそれでももう戻れない過去っていうのを思うって話なんですけど、
この話はもう今から何者かになれる余地なんて残ってない50代の2人が戻れない過去に関して思うっていう話になってて、その戻れなさの質が違うんですよね。
まさに平和、もう華やかな舞台ではない場所にいて、そこから月を見る話なんですよ。
もうね、見ながらね、うっとりしながら見てて。
あーやっぱ、やっぱいいんだなというか、横形の段階でこれはなんか良さげだぞみたいなというか、特にあの星の源の曲ですよね。
はいはいはいはいはい、行き止まりね。
ちょっとね、初見で横形で曲聴いた時の、あ、名曲って感じ、すっげーなと思って。
それだけで見たくなってたんですけど、なんかちゃんと面白い映画っぽいですね、どうやら。
いやーあの、コテコテっすよ。コテコテ、マジで。
なんだけど、なんだけど、もうこれでいいやってたって言ったというか。
ちょっとね、主人公がね、印刷会社に勤めてるんですよ。
あーはいはいはい。
で僕、働き始めた最初の会社は印刷会社だったんで、あーわかるーというか、僕はその印刷工場の部門じゃなくて、どっちかというとDTPとかの制作の方にいたんで、直接じゃないんですけど、
印刷会社の工場とか、あるいはその製版の部門に関わってる人の雰囲気めっちゃわかるなと思って。
あーあの時出会った人たちやーみたいな話。
あーなるほど。
そこも含めてね、すっごい良かったですね。
もうね、枯れていく人間の話もいいなと思って。
ただ、もう戻れない過去って別に50代だろうが20代だろうが年齢関係ないと思うんですよ。
10代の子供だって戻れない過去って感じてるはずだから。
表面上の描かれてることが直接自分とは関係ないことだったとしても、戻れない過去っていうことそのものは普遍的な感じを輸入できる事柄なんじゃないかなと思うので、
もちろんその僕みたいなこれから50代になろうとしてる人間はもちろん刺さると思いますし、別にいくつの方が見ても思うとこがある作品なんじゃないかなと思って、
いやーお勧めしたいですねこれは。