始まりました、映画の話したすぎるラジオ第235回になります。
この番組は、大阪で映画トークバイベント、映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーらによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
はい、ではまず近況の話から入っていこうかと思うんですけれども、
ではマリオさん、いかがされていました?
そうですね、今週は2本話したい作品があるんですけど、
まず1本目が、サヨナラはスローボールでっていう映画なんですけど、
まあ、おじさんたちが野球をしているだけという映画なんですけど、
これちなみにお二人って観てたりしますか?
観てないですね。
観てるんですけど、僕も観てないです。
そうですね、横編結構ね、なんかおじさんが野球してるだけなのに、
ロッテントマトフレッシュみたいなやつですよね。
で、どんなもんなんかなって思って観てみたんですけど、
なんかもうすんごい長くて、
でも上位時間98分しかないんですよ。
あら、短い方ではありますね。
なんかすごいね、逆になんかこう、
こんなに長い映画なのに短く感じられたみたいなのあるんですけど、
こんなに尺短いのにめっちゃ長いなって思うのってなかなかないなって。
そんぐらいダラダラとしてて、
申し訳ないんですけど、
野球が嫌いな理由がよくわかったなっていうか、
なんで野球ってこんな長いんですかねっていうか、
なんで2時間の尺に収まらないんですか?みたいな、
ってことにやっぱちょっと思うわけですよね。
ただでさえ大好きなバラエティの時間の枠を潰しやがってと、
それでいてなおかつ延長とかしやがって、
時間がどんどん遅れて、
せっかく録画の時間タイミング合わせてたのに、
ずれちゃって、撮れてないみたいな。
みんなそういう経験あると思うんですけど、
だからみんな野球が嫌いになるんだと思うんですけど。
という、これは偏見ね、偏見ですけどね。
っていうのをちょっと思い出してしまうぐらいには、
なんで長いんだろうって思いました。
本当は朝から始めて、もう夜までやってるんですよ。
タラタラしてますね。
さすがにちょっと長すぎやろみたいな。
ちょっとそれは盛りすぎかなって思ったんですけど、
あまりにも長いんですよみたいな。
けど、それがちょっとまた人生でもあるなとも思えるみたいな映画になってて。
このおじさんたちはなんでこの野球場で野球してるかっていうと、
ずっと日々のルーティンというか習慣というか感じでやってたんだけど、
その野球場が中学校になるっていうので、
その野球場でもうできないみたいな。
これが最後だっていうような。
そんな時を描いてるんですけど、
けど全く盛り上がんないんですよ。
なんかすごいいろいろおじさんたちのキャラクターもあって、
中にはその球場を潰して中学校にしようっていう運動をしてたというか、
リーダー的な存在としているような人も野球チームの中にはいて、
でも野球してる人からしたらすごい憎々しい相手でもあるじゃないですか。
そういうちょっとぼやきみたいなのが出るんですけど、
じゃあそこでめっちゃ大きなドラマチックな喧嘩が起きるかっていうと別にそういうわけでもなく、
一方でこの試合で完全に感動しきるんだみたいな意気込みのおじさんとかもいるんですけど、
途中で、「おい、めいっこの洗礼式あるやないかい!」みたいな。
あんたこんかい!みたいな風に言って途中で出て行っちゃうみたいな。
そういうちょっとなかなか締まんないんですよね、何もかも。
けどそれが人生だなって思えるみたいな映画になってて、
あとやっぱり旗から見ると変なことに情熱かけてるなぁみたいなところとかもまた人生の一側面としてあるよなぁみたいなことを思ったりとか、
なんかすごいなんてことないおじさんが野球知るだけなのに、そこには人生があったなって思えるような映画でした。
なんかあれですね、意味がなさそうな行為が永遠に続くかのように長いって、
ちょっと今日の映画にも通ずるものあるなってちょっと思ったりしたんですけど。
そうですね、そうなのか?
まあいいや。
そうだったのか?
ちょっとこじつけてるかもしれない。
なんかでも、こう、野球がダラダラしてるっていうのはちょっと最近、自分の経験でもわかる気がしてて、
最近その、プロ野球を見に行ったんですよ。
チケットを無料でもらったんでという理由なんで、全く積極的な理由ではないんですけど。
そう、で、前は確か日本シリーズに出るのがどのチームか決まるみたいな、結構重要な試合だったらしいんですけど、後から聞くと。
すごい、すごいこれ人気のというか、もうお客さんいっぱい入る試合ですよね。
そうそうそうそうそう、だったんですけど、何て言うんですかね、なんか見てるうちにだんだんこう、チルになってくるというか、
野球って当たり前ですけど、全然試合が動かないんですよ。
基本的には人が入って、打てるか打てないかで、ほとんどは打たなくて、去っていくっていうのが繰り返されていくんで、全然試合が動かなくて、
見てるうちに何て言うんですかね、こう、瞑想してる気分になってくるというか、
なんか、ある意味整ってくる感じがあったんですよね。
興味ある人にとってはすごいね、もう毎回、毎イニングごとにドキドキワクワクしてるかもしれないんですけど、
全くそうじゃない人からすると、何してんだろうって思いますよね。
いや、でも逆に、だから大人が見るんだって思ったんですよ、むしろ。
毎回毎回ハラハラ、例えばサッカーもサッカーで長いって長いですけど、結構ハラハラする瞬間ってサッカーって定期的に訪れるじゃないですか。
野球ってそういう瞬間が早々に来ないんで、全然ストレスがかかんないんですよ、見てて。
だから日常の隙間ですごいなんとなーく見れるんですよ、野球。
なるほど、ちょうどいいぐらいの刺激なんですね。
そうそうそう、負荷が少ない。
なるほどなぁ、これ野球好きな人から聞いて大丈夫かって思いますね。
ふざけんなよって思ってるかもしれないですけど。
違うだろって言われるかもしれないですけど。
でもなんとなく自分は少なくとも、まさにダラダラと長いのが野球の良さなんじゃないかなってちょっと思って、この前見て形だと。
そういう意味では、このさよならはスローボールってまさにスローな試合を流すこと自体が野球であるっていう、
結構野球自体の根源的な意味みたいなのに触れてるんじゃないかなってちょっと思ったりはしました、話を聞きしてて。
なるほどなぁ、野球とはみたいなところまで僕は考えてなかったので。
もうほんと野球嫌いだったなってことを思い出しただけだったので。
野球が嫌いだった頃のことを思い出しちゃったっていう感じだったんですけど、
でも多分ほんといろいろ哲学できるというか、なんてことないんだけどすごく面白いみたいな映画にはなんていうかなと思いましたね。
で、もう1本が見晴らし世代っていう映画なんですけど、
これがね、僕めちゃくちゃしっかり受け止められてるというか捉えられてるかわかんないんですけど、
すごく面白くて、しかもめちゃくちゃ現代の映画でしたね。これはすごい。
あとすごい、最高にいい東京映画でしたね。
東京、僕の好きな東京が出てるなって思いましたけど。
で、ストーリーがある家族の話で、お父さんがいるんですけど、お父さんとお母さんとあとお姉さんと弟。
で、その弟がメインの主人公になるのかなって感じなんですけど、お父さんがいわゆるランドスケープデザイナーっていう職業ですかね。
建築家みたいなというかそういう仕事をやっていて、あんまり家族を顧みない人というか向き合い切れてない人なんですよね。
で、あるとき、本当ある決定的な場面で、あるなんかすごい大きなプロジェクトの最終コンプに残ったみたいな。
じゃあ仕事と家族どっち取るのって言って、彼は仕事を取っていって、そこから家族とこう、縁が断ち切れちゃったというか、遠いものになってしまってるような状態。
で、他の家族もまあいろいろあって、まあそういう父親だったねっていうような状態。
もうなんというか、家族っていう関係性がすごい希薄になってるような状態っていうか、そんなに深い繋がりっていうのがなく、まあでも有力には繋がっているみたいな感覚の家族の話になってて。
で、その父親が作り上げたのが宮下パーク、渋谷の。
宮下公園を潰して商業施設建てて、その上に公園になってるみたいな、新しい都市のライフスタイルみたいな、ランドスケープを作るみたいなことを作ったみたいな設定になってて。
もうなんか、そこもすんごい無機質な感じなんですよね。
都市そのものがどんどん無機質化してるっていう感じがすると思うんですけど、家族もまたそういう無機質さになっていってて、
なんかその上にちょっとだけ、なんというか、温かみとかかいうものがあるみたいな感じ。
今の家族感というか都市感みたいなのがすごい重ねられてて、そこがすごいなんか、そうだな、めちゃくちゃわかるわみたいな感覚がすごい自分の中であったので。
なんかその視点がちゃんと描かれてるのすごいなって思ったんですけど。
でなんかかといってそれがなんかめちゃくちゃ、なんかともすれば悪いよねみたいな。
なんか人はぬくもりを忘れたのかなみたいな、ふうなことに論調として向いてしまいそうなもんなんですけど、
この映画自体はそれが悪いって言ってるわけなくて、そういうもんだよねというような描き方に留めてるのが結構いいなと思っていて。
大きくそれも変えられるもんじゃないしなっていう、定観じゃないけど、新しくそういうふうになってったよねっていう。
そういうものでみんな生きてるじゃんっていうことをなんかちゃんと描いていて、なんかそこはすごくいいなと思ったんですよね。
その感覚めちゃくちゃわかるぞって思って、なんかそれをすごい僕よりも若い監督さんですよね。
ダン・ヅカユイガさんでしたっけ?ちょっと名前をどうせしちゃったけど、が作っていてすごい見事だなって。
語り口もなんかフレッシュだったし、一方で後半からある飛躍的な展開が待っていて、そこでまたぐっと温かみのある方向に触れていくっていうのもちょっと意表をつかれるというか。
終わり方もね、ちょっとびっくりする終わり方するというか、そういう終わり方?みたいなっていうのはちょっとびっくりしちゃって、
本当になんか見てて、新しい視点もあるし、語り口もすごいフレッシュだしっていうので、なんかすごい映画だなっていうふうに思いました。
僕も見てるんですけど、三原世代。いやー、マリアンさんおっしゃってるのにめちゃくちゃ面白くて。
なんていうんですかね、結構今年我々と同世代、あるいは我々もっと下の監督が作ってきた作品。
そうですよ、秒速もまさにそうだと思うんですけど、同世代だったり、僕らが生きてた空気感みたいなものを反映する作品がだいぶ出てきたなって思ったんですけど、三原世代見た時の感覚はすごい、無名の人生とか見た感覚にすごい近い気がしてて、なんていうか、僕らが捉えてる世界観みたいなものを、
今の多分30代、あるいは平成を生きてきた人たちの捉えてきたものみたいなのも、すごい映像として表現してるなっていうか、言語化ならぬ映像化してるなっていう感じがして、マリアンさんおっしゃってたように無機質になっていく都市と家族。
で、ある家族の変遷というものに、東京という都市の変遷もちょっと重ねられてる気もするんですよね。
なんかそれが、めちゃくちゃそれが符号するってわけではない。完全にこれはこれのメタファーだよねみたいな感じで、構造的に分析できるわけではないんだけど、どことなくそうだよなっていう、それを共有できるぐらいのバランスで落ち着いているっていうのがめちゃくちゃ面白くて。
そうですね、なんか新しい才能が出てきたなっていう感じしましたよね。
ちょっとびっくりしちゃいましたね。
あとやっぱすごいのはあれですよね、この監督のお父さんが実は宮下パークの総合デザイン監修をしている人ですっていうとこ含めてすごいことやってるなと思いましたけど。
だからかなり、結構思い出したのが、アフターさんとかにも近いアプローチだなってすげえ思ったんですよ。
そうですね、確かにな。
またやっぱちょっと現代の感覚の映画っていう意味では、去年のナミビアの砂漠みたいなこともちょっと思い出したし、ちょっとこれはすごいなって思いました。
なるほどな。
ちょっとかなり感覚的なとこに根差してそうなんで、見ないとそのパルスをキャッチできなさそうだなっていうのが全然想像できてないんですよ、今話聞いてても。
なるほどなぁ。
それぐらい新しいなって思ったので、ぜひちょっと見てほしいかもなって思いますね。
少ねえんすよ。
そうなんですよね。
見ないんすよね。
そうですよね、少ないですよね。
いやもうちょっとね、もったいないですよ、本当に。
本当にね、てかね、東京いる人はこれを渋谷で見たりして、そのまま三重下パークに行ったらもうなおいろいろ思うとこありでしょうね、みたいなふうに思いますけど。
いやー、素晴らしい。
なんかまた、すごい、なんかもうタイトルがすごいいいなと思って。
見晴らしせらいというある意味ない言葉じゃないですか、これ。
うん、そうですよね、新しい言葉ですよね。
そう、で、まあ監督も別にこのタイトルの意味ってあんまり言語化してないんですけど、でもなんか言い得て妙な気がするんですよ、これが。
そうですね、なんかこう、都市開発によって、ある種のすっきりとした景観っていうのができる、プラス、けどどこかなんかこう、たっかんして何かを見下ろしているような感覚もこまってるようなタイトルみたいな、というかね。
そこにまさにせらいって言葉がつくことによって、ある年代の人たちを表しているようにも見えるし、それは僕らこの時代生きてる人たちのことをすべてを表しているようにも見えるっていう。
うん、そうですよね、なんか現代を生きる人々全員がこの世代であるみたいな、とこもちょっとあるような感じしますよね。
うんうんうんうんうん。
そう、まあちょっとだけやっぱ思い出したのは、大阪だとやっぱり最近のグラングリーンあたりの開発のことがちょっと思い出されましたけどね。
あー。
あれもすごいね、こと開発でかい規模であってようやくこう、まあでっかい公園と化して芝生広場みたいになってて、っていう状態なんですけど、あのちょっとね、知らない人にとってはグラングリーンなんやねんって感じだと思うんですけど。
大阪駅近くにまあそういうのが広がってて。
うんうんうん。
まあこれも確かにやいのやいの言おうと思えば言えるんだろうけど、けど僕、まあそれこそあの、この映画テアトルを目立て見に行ったんですけど。
おー、はいはい。
通るんですよね、グラングリーンの。
はいはい、通りますね。
行って行くんですけど、とか僕もそう芝生行ったことあるんですけど、やっぱりね、すごく空間としていいんですよね、やっぱりね。
うんうん。
なんかこういうなんか都市のゴミゴミしたところに、こういう抜けたとこがあるのめちゃくちゃいいなって思ったし。
うんうんうん。
みんな楽しそうにしてる姿とか見るとすごくいいなと思って、そう、なんかわっつらの自然?緑化?みたいな風に見えるのかもしれないけど、ともする。
けどそういうわけでもないよなっていう、ぬくもりはそこに必ずあるよなとも思うみたいな、なんかそういうバランスっていうのをやっぱ思ったりもしたので、なんかそういうのって身近にたくさんあるよなって思ったりもしましたね。
はいはいはい。
いや、なんかちょっとわかってきたかもしれないな、グラングリーンがたとえに出たことで、あの、温かみがあるフリをしている無機質だと思うんですよ、あれ。
ちょっと言葉選びあれですけど、僕結構嫌いじゃないんですよ、あのあたりの今の空間デザイン。
あのね、楽なんですよね、なんか感覚的に、あんまりそこでこう自然っていうものとの共存っていうものを強く歌ってないことで、あんまり背負うものがないというか、
うんうんうん。
ライトですね、軽いんですよ。そこまでメッセージ性もなく感じるというか、僕の感覚なんですけどね、これは。
なんかあの体重踏み込んでない感じが楽な空間だなって僕は感覚があって、ちょっとこの言語が合ってるかわかんないですけど、だとしたら面白いなと思います。めちゃくちゃ現代の映画だなと思って。
うんうんうんうん。
そうですね、たぶんちょっとその感覚を持ってちょっと見晴らし世代見てみたら、なんかあのすごいあの、
あ、もう思ってたこと言ってくれてるというか、描いてくれてるって感覚になるんじゃないかなって思いますね、そういう意味で。
家族の話でもあるんですけど、どちらかというとやっぱ都市の話として、都市に生きる生活の話として見るとやっぱり、
うん。
うん、味わい深い気がしますね。
うんうんうん。確かに。
なるほど。
もう特に最後の終わり方ってそういう終わり方ってことですよね。
うんうん。
これびっくりしましたけど、終わり君?みたいだね。
うん。
終わり君たち?みたいだね、なると思うので。
パンフレット見て、あ、この人この人かって初めてわかりましたからね。
うーん、というね、あの、これちょっとめちゃくちゃおすすめです、はい。
うんうんうん。
はい、今週はこんな感じです。
はい、では大石さんいかがされてました?
はい、えーと今週はさっきあの話した見晴らし世代を劇場で見てたのと、
あと劇場で見てるわけじゃないんですけど、あのー、ちょうど一昨日かな?に、あのUNEXTでテルマンドルイーズを初めて見まして、
はい。
おー。
あのー、素晴らしかったっすね、テルマンドルイーズ。
まあ傑作とは言われてたし、実際去年でしたっけ?4Kでリマスターで上映してた。
そのタイミングで結局いろいろ予定が詰まってて見れなかったくて、ずっと見たいなと思ってたんですけど、
ちょっと暇があったんで妻と一緒に二人で見たんですけど、なんていうんですかね、まあ基本的には西部劇、
おそらく確かこれって山口さんもちょっと話されてたんじゃなかったかなと思うんですが。
テルマンドルイーズの話はたびたびしているし、たぶん3日直後ぐらいにしっかり話したんじゃなかったかなって気はしますけどね、だいぶ前ですけど。
そう、確かそうだったよなと。
たびたび言及してますね。
うん、なのでまあそれもあってちょっと見たいなとずっと思ってはいたんですけど、まあ基本的にはあれじゃないですか、その西部劇的なクライムムービーの男女反転をしているっていう部分。
で、まあそこ、ある意味そこに徹底している映画だとも言えるなと見てて思ったんですよ、ある意味。
それ以上の要素、もちろん女性ならではの、なんていうか犯罪に巻き込まれてしまうところから物語が始まっていくので、そこにそのジェンダーはあるとはいえ、
やっていくことって基本的には男性が言ってたことを逆転していくっていう構造だなっていうふうに見てて思ったんですよね。
で、そこをしているだけなのに、この到達点に至れるんだっていうのが結構驚いてしまって、
全く、まあ時代がそっちに行ってるからって思うんですけど、全く古びてはいないし、あとやっぱりラストっすよね。
ちょっと、そのあの悲傷シーンというか、ある意味自由への飛び立ちと言ってもいいと思うんですけど、そう、なんかあのラストシーンはちょっとすごすぎたなと思って。
うん、なんて言うんですかね、その、映画における悲傷シーンってそれこそ、なんか僕なんか反射的に映画で飛び立つシーンに泣きがちなんですけど、
あのETとかこうなんですけど、たぶん生涯で初めて泣いたのがETの飛び立つシーンなんですが、なんか今作のやつはなんかもう、
頭で理解する前に涙が出てくるぐらい、なんか気がついたら妻と二人で涙流しながら拍手してたっていう。
うーん。
ちょっと、そう、すごいものみたいなって思ってます。
うーん。
いやー、いいですよねっていう、それにつきるんですけど、まあその、西武劇の反転っておっしゃられてて、まあそれもあるし、あとアメリカンニューシネマだと思うんですよね。
あのー、俺たちに明日はないとか、明日に向かって打てとかの闘争劇物というか、で、俺たちに明日はないは男女で、明日に向かって打ては男同士なんですけど、
まあそれが女性同士になることで、まあ見え方がもちろん変わるし、同じことも描いているっていう、やっぱそこに見えてくるものっていうものがすごい深みがあるっていったらいいんですかね。
同じ点と異なる点っていうものがやっぱりこのテルマン・ロリーズンに深みを与えてるなっていうのはすごい思いますね。
うんうん。そうっすよね。だから、そうなんですよね。もちろんだからこれを、まあそもそも結構フェミニズム的な文脈を取りがちなリドリー・スコットが撮ってるっていうのもあると思うんですけど、
うん。
うん、なんか、そう、とはいえ、なんていうんですかね、よくぞこんな映画が、1991年でしたっけ確か、今回。
91年だったと思いますね。
ですよね。に作れたなっていうのがやっぱり、今でも驚きというか、まあ全然その第二次フェミニズムの確か、時代的に言うと経ったと思うんですよね。
個人的なことは社会的なことであるっていうのが多分テーゼになっていた時代だと思うので、全然文脈としては起こり得ることではあるし、だからこそ主人公たちの職業っていうのが非常に女性的、ジェンダー的なもの。
まあ職業というか、一人は主婦ですし、一人はウエイトですっていうところからスタートするっていうのもすごいわかるし、あと、反転でちょっと面白かったのは、やはりブラッド・ピットの扱い。
はい。
で、まあ彼は未だに軽薄の役があうぐらい、てか当時から軽薄だったんだなってことが非常によくわかるんですけど、軽薄さを許せる凄さがあるなと思ったんですけど。
そうですね。
その魅力があるなと思ったんですけど、いわゆるなんて言うんでしょうね、ファム・ファタル的なというか、ファム・オム・ファタルか、的なというか、その正規される男性性っていうのを出してる感じが凄い良くて。
うんうん。
なんか、あの辺の判定をさせた時のバランスの取り方、もうめちゃくちゃ上手いなって思いましたね、あそこ。
うんうんうん。
良いですよね、あのブラッド・ピット。
良いんすよ。
いやもう文句なしに良い映画だと思います。
うん。
いや本当素晴らしかったです。ちょっとオールタイムベスト全然入りますね、これはね。
僕も見てめっちゃ面白いなってなったので、なんか改めてラジオで取り上げても良いのかもしれないですけどね。
あー確かにね。
みんな3人とも好きって言ってる映画枠というか。
うん。
そうですね、それこそ多分さっきおっしゃってた、むしろだからアメリカン・ニューシネマの文脈、僕多分あんまり見れてない気がするので、時代的にもそうって言われるんですけど。
うんうん。
なんかそこら辺の、おそらく原点になってるものっていうのを見た上で、じゃあ何をどう反転させてるのかっていうのを分析しながら見てみたい気はしましたね。
うんうんうん。
確かに僕もアメリカン・ニューシネマって見てるのは卒業ぐらいしか見たことないかもしれない。
うーん。
あー、僕もめっちゃ見てるわけじゃないですけど、そんな面白くはないっすけどね。
あ、そうなんすか。
面白くないって言うとなんか、えーっとって言われるかもしれないですけど。
だからその、それまでのハリウッドに対するカウンターなんですよね。もう大前提として。
で、あの、そういう表現のすごい規制があった時代なんですよね。60年代ぐらいまでが。
うんうんうん。
で、それに対して暴力とかセックスとか、あるいはまあ警官を悪として描くとかっていうこと、あとまあ撮影技法ももうなんかフレアーが入りまくってる。
ちゃんと撮れてない、今までのハリウッドだったらちゃんと撮れてないみたいなことをやってるみたいなのをやってること自体がいいってなってた映画群でもあるので。
うんうんうん。
まあ、イージーライダーとか僕すごい印象残ってますけど、面白かったかと言われるとどうかなっていう映画だったりとかするんですけど。
あー、そうだった。
あー、なるほど。
うん。まあ、あの、今見るとこういう映画見たことあるなってなりかねないと思うし。
まあ、その中で僕はバニシングポイントって映画がむちゃくちゃ好きなんですけど。
うんうんうん。
なんかその時代感みたいなのも含めて見たら、もう本当の意味でのカウンターカルチャーをやってるっていう、まあそこに対するロマンでもあるんですよね。
うんうんうん。
でもその文脈の中ではある意味女性は肩に落ちてたわけだから、そこにある意味復権させるというか。
うーん、そうですね。
っていう文脈がおそらくあるってことなんですよね、テルマンド・ルイーズには。
うーん、あるかもしれないですね、そこは。
うんうんうんうんうん。
だからちょっと近いのは、それこそあのノーブで、西部劇を国人の手に取り戻すっていうようなメッセージ性があったじゃないですか。
はい。
だからそれに近いことなのかもなっていうか、まあある意味それはむしろ冗談ピールだからそうなんですけど、ノーブでやってたことはもう少しこうそれを映画史的なところで回収してますけど。
うーん。
なんか多分そういう流れの結構初めの、まあ現代的な流れでいうところのかなり現象になってるとか、今おそらく引用されている作品の一つだと思うので、テルマンド・ルイーズって。
そうですね。
うーん、なんかそういうものを見れたなっていうので、すごい良かったですという。はい、そんな感じです、今週は。
はい、えーっと、僕はですね、まず、新世紀エヴァンゲリオン劇場版、死と新生を映画館で見てきまして、今あの月一エヴァっていう企画をやってて、
劇場版エヴァンゲリオン作品を順次上映していくっていう企画が進んでて、まあそれの第一弾ですよね、本当にエヴァンゲリオン映画の一作目の死と新生を映画館で見たっていうのがあって、
まあテレビシリーズの最高製版のデスっていう総集編的なやつと、リバースっていう25話、26話かな、を新しく作り直したっていう話がガッチャンコしてる映画なんですけど、これがね、途中で終わるんですよね。
知ってる人には有名なエピソードですけど、最後まで作りきれなくて、続きますってなって、この後、いわゆる旧エヴァ、絵や真心絵を君へが作られるっていう、まあその未完成品作品なわけなんですけど、まあそれを喜美さんで見に行ってきたんですけど、何が見たかったかっていうと、魂のルフランが流れるシーンを見たかったんですよね。
ああ、そうか。
はい。で、あの、この死と新生って、そのラストで、そのアスカが乗ってるエヴァ2号機が戦時相手に無双状態で活躍した後、空から量産型エヴァンギリオンが飛翔しながら迫ってくるっていうシーンで終わって、そこで魂へのルフランが流れて終わるっていう、まあ伝説的なラストを迎える映画なんですけど、
この後のバージョンの絵や真心絵、君へでは、これは無いんですよね。魂のルフラン流れないんですよね。
うーん。
あの、本当に話の流れのめっちゃ途中なんで、そこって。別にそこで盛り上げるシーンじゃないんで、魂のルフラン流れないんですよ。
ただ、こう、ずっと語り伝えられてきた中では、その、量産型エヴァンギリオンが迫り来る中で流れる魂のルフランがすごいっていうのはずっと言われてたんで、僕は見たかったんですよ。
うんうんうん。
で、それを見に行ったっていう感じだったんですけど、で、実際、魂のルフランってめっちゃ有名な曲なのに、聞ける場所ないんですよね。
あの、どこで流れてんのってずっと鳴ってたんですよ。
ほうほうほう。
わかる、わかる。
あの、のど自慢とかで歌ったりとか、あとカラオケで歌われてた痕跡があったりとかっていうので、ずっとあるけど、実際にエヴァの劇中で魂のルフランが流れるシーンって、ずっとあんま見れない、見れる機会めちゃめちゃ限られてたんですよ。
で、もう見たくて見たくて、それを見に行ったっていうのがあったんですけど、で、逆に、あの、意外と地味だったんですよ。
実物見てみると。
そうなんですね。
実際にその、魂のルフランって言って、こう、メインのところではもう暗転してるんですよ。
ああ。
だから、あの、めっちゃ決めてるシーンというより、あくまで終わったぐらいの温度感で、その手前までのシーンで映像流れてるけど、一番盛り上がるシーンではもう映像終わっちゃっててエンドロール始まるぐらいなんで。
うん。
盛り上げようっていう意図は、たぶんそこまで強くなかったと思われるんですよ。
ただ、見れる機会が限られてるし、後のバージョンではもう見れないから、やっぱりそこにこう伝説が積み上がっていったんだと思うんですよね。
うんうんうん。
で、実物見てみたら、あ、これぐらいなんやみたいな、その気づきももはや微妙というか。
ああ。
そのギャップこそエヴァンギリオン伝説そのものだと思うんですよ。
うんうんうんうんうん。
いや、なんか、あの、ええもん見たなーと思って、あの、はい、あの、まあそもそも、急激エヴァ僕好きなんでね。
だから、まあこの後の、もう一回この次がやるんで、そっちも見に行きたいなと思ってるんですよ。もうこっちこそ本当にね、もうグッチグッチャの急激エヴァが見れるんで。
もう本当ね、あの、エアー真心を君に言って、本当最高ですよねっていう、本当にあの人の嫌なもんが見えるというか、あの、自分の中に眠る気持ち悪いもん全部さらけ出してくれてるなっていう、大変嬉しい作品ですね、はい。
いやー、あの、ええもん見れたなっていうのが一つと、あともう一作見た作品が、劇場版総集編ガールズバンドクライ前編精神競争曲っていう、あのガールズバンドクライっていうテレビシリーズアニメの総集編映画を見たんですけど、ご存知ですか?
いや、ちゃんとは知らないっすね。バンドアニメであることですか?みたいな、しかわからないね。
僕もあんま知らなくて、あのバンドリと区別つかないまま見に行ったんですよね。
うんうんうん。同じかと思ってました。違います?違うんですか?これ。
違うんですよ。バンドリとガールズバンドクライは別なんですけど。
あ、違うんだ。失礼いたしました。
でも、僕今のマリオンさんと同じ状態で見に行ったんですけど、これがむっちゃよくって、ほんとに。
えーーー。
で、主人公が、あの、熊本から上京してきて予備校に通おうとしてる学生なんですけど、高校中退してるんですよ。
ほう。
で、どうも実家の方でめっちゃいろいろあったらしい。
ってことで、もう高校中退して、中退したけど、まあ予備校変えながら大学入りますっていうので、上京してきてるんですけど、実際に住む場所は東京じゃなくて、川崎なんですよ。
あ、だから知ってるんだ。わかりましたわかりました。
はい。で、これがまずすっげえよくって、まあ僕こういう、その女の子がバンドやったりとかアイドルやったりするアニメ、まあ詳しくないなりにそれなりに見てるぐらい。
あの、K-ON!とかシンデレラガールズとか、まあ見てるぐらいなんですけど、その、やっぱそういうのって音楽そのものをすっげえ良いものとして描くんですよね。
特にアイドル目指すアニメって、アイドルをめちゃくちゃ輝かしいものとして描くんですよ。
で、もうそれが全てであるぐらいの、まあこう目指す目標として、もう崇高なものみたいな感じの描き方になりがちかなっていうのがあるんですけど。
本作、ガールズバンドクライはね、もちろんその、まあ本作はロックですけど、そのロックの音楽っていうものの初期衝動みたいなものに対する思いっていうものは純粋なものとして描きつつ、同時に世の中クソクライっていう感情がむちゃくちゃ強い作品でもあるんですよね。
おー。
で、その実家の方で嫌な思いをいっぱいしたっていうのが主人公の背景かなんとなく伺えるんですけど、まあ東京来てからも人間関係でいろいろね、不和が生まれたりとか圧縁が生まれたりするんですけど、あるいは実家からかかってきた電話とか、その度に主人公の体から殺意の波動が放たれるんですよね。
ビジュアルとして。
で、そもそもその主人公が高校中退して、もう一人で東京に住んで、まあ東京じゃないんですけど、大学目指すっていうのも負けたくないからなんですよ。見返してやりたいって感情なんですよ。反骨心なんですよね。
で、その反骨心から実際に、もうまさにロックに入れ込んでいくっていう話なんですけど。
そこでまずね、川崎に住むっていうのがめっちゃ良くないですかって僕は思ったんですけど。
そうですね、それこそ川崎、僕住んでたんで、川崎駅の駅前、確かにガールズバンドくらいの、なんていうか、聖地になってるわけじゃないですか。
で、めちゃくちゃその、なんていうかな、プレートというか、ものが多かったのは覚えてるんですけど、その川崎に流れてる空気感は、確かに東京に対するちょっとした恨みがあるんですよ。
間違いなく。いや、明らかにちょっとその、様々超えただけなんですが、東京からすると。雰囲気がガラッと変わるんですよね。実際、チアも悪いんですが。
その、いる人の雰囲気というか、なんていうか、住んでる人たちの放つオーラというか。で、かつ音楽やってる人めちゃくちゃ多いんですよ。駅前で。
それも、なんか聞かせるっていうよりも、なんかね、社会に訴えかけてる感が特に強い気がしていて。舞台川崎って言われたら、今、すごいしっくりきてます。
そうっすよね。で、あの、ヒップホップとかも盛んじゃないですか。川崎って。やっぱりね、こうカウンターカルチャーの街なんだなっていうのがすごいによってくるというか。で、まあ、あの、ライブハウスとかも劇中で出てくるんですけど、あの、ぼっちザロックとかにもライブハウス出てくるけど、ぼっちザロックって舞台、あの、下北沢じゃないですか。
それが良い悪いとかじゃなくて、やっぱりこう、まあ、あの、サブカルチャーですよね。っていう意味合いでの下北沢だと思うんですけど、やっぱりこのガーズバンドクライの川崎でやるって、このカウンターカルチャーとしての意味だと思うんですよ。そこでも川崎舞台の時点でめっちゃすげえなって思ったんですけど、あとね、あの、
まあ、ロック関係者とか音楽関係者とか出てくるんですけど、結構ね、現実の嫌なオーラ纏ってるんですよ。
あの、その、ライブハウスのオーナーというか店長とかも、いやー、売れたバンドには興味ないんだよねとかっていう、あの、この界隈のこじらした感じとかむっちゃいいなと思ったし、あとまあ、同じイベントで演奏する別の、まあ、あの、男性ロックグループとかいるんですけど、
俺、ガールズのノリ嫌いなんだよねとかいうやつ出てきて、うわー、こういうやついそうみたいな。すごいんですよ。で、あと実際歌う楽曲も、まあ、僕がそういう、まあ、アイドルのアニメを見てきたっていうのもあるんですけど、アイドルソングじゃなくて、やっぱりね、あの、ロックなんですよ。
明確に、あの、反骨心がある内容。で、まあ、音楽のノリというか、内容自体もすごい、こう、まあ、言葉選びどう言ったらいいかわかんないですけど、おもねってないっていうとちょっと言葉選び違うんですけど、やっぱこう、反抗しようとしている感じの音楽にはなってて、その、アニメでロックをやる女の子たちを描くっていうつもりで描いてるなっていう作品になってるなと思ったんですよね。
で、キャラクターのデザインとかは、まあ、すごいアニメ的ではあるんですけど、その彼女たちの周りにある世界観は、なんか現実のそれっぽさがあるなっていう感覚があるんですよ。なんかそこも質感を描いていることが本作のすごい良さだなと思ったんですけど、あとまあ、一緒にバンドやっていくメンバー、ほぼ全員高校中退なんですよね。
もう全員退路立ってる人たちばっかりなんですよ。すごいんですよね。
で、まあちょっとネタバレになっちゃうんですけど、この本作前編なんですけど、この前編のラストで主人公が呼び子をやめる宣言をするんですよ。
どんどん社会から。
どんどん退路立っていくんですよね。こいつロックヤマーみたいなのがあって、なんか見ててね、ヒリヒリするんですよ。不安すぎて。こいつの人生大丈夫かって思うけど、いや知らんわって。私はやるんじゃボケって言ってるね。かっこいいんですよね、そこが。
えー、なんかすごいですね。そんな作品だと思ってなかったですね。そんななんか、なんすか、人間のこう、なんて言うんだろうな。営みじゃないですけど、なんかこう、切実さが宿ってるなって思いました。話聞いてるだけで。
いや、めちゃめちゃ反骨心の塊みたいな登場人物ばっかりで、まあそのせいで結構、揉め方も、なんかちょっと嫌な揉め方したりするんですけど。
ちゃんとギスギスするんですか。
ちゃんとギスギスするというか、あの主人公の可愛げを見つけ出すまでに結構時間がかかるというか。
あー。
こいつ結構嫌なやつ、嫌なやつというか、こじらしてるんですよね。だから優しくされたら嘘つけって思っちゃうタイプなんで。
でもね、なんかそこが、いやでも、この世界に対して訴えかけたいことがあるんだというか。いや僕、やっぱりこういう世界に中指立ててるキャラ大好きだなと思って。
ロックっていうものを描くにあたって、法を犯してないテロリストであって、殺人を犯してない殺人者であってほしいなっていう思いがある。
主人公は、僕はそういうやつだなと思ってます。聞こえてはこないけど、語尾に全部殺すぞってついてそうな気迫がある。
だから、ある意味そのジョーカーとかタクシードライバー的なことを音楽というのにぶつけてるというか、そのルサンチマンをとにかくそこに表現にっていう。
そうなんですよね。私の存在を認めなかった世界を打倒するためにロックをやってるんですよ。
もちろん、音楽そのものに対する喜びもあるけど、その前提として世界に対する反骨がある。結構強い物語だと僕は思ってて好きです。すごい。
すごい。なんか、媚びてなるものかみたいな反骨心があっていいですね。
そんな作品だと思わんかったな。知らなかったなぁ。
結構ね、すごい良かったです。あと総集編のまとめ方も良くって、テレビシリーズ見なくてもなんかこの劇場版の総集編のスピード感で、このまま後編待ってもいいかなって思えるぐらいには、すごい良い総集編だったんですよね。
なるほど。そうか。久しぶりに川崎帰って見ようかな。
いいなぁ。聖地で見る。いいなぁ。
はい、ちょっとあの結構いい映画見たなっていう感じでした。はい、では番組全体にお便りいただいていますので紹介させていただきます。マリオンさんお願いします。
はい、山田さんからです。初めてお便りいたします。山田と申します。以前からラジオは楽しく聞かせていただいたのですが、
ヒクイドリを食らうの感想が山口さんと一言一句違うものだったので面白すぎてメールしちゃいました。
正直映画としてのクオリティは微妙と思いつつも、なんとも飲み下せない要素が多すぎて忘れられません。
例の彼の異様な存在感もすごく、ぜひ皆様に語ってほしい作品なのでリクエストさせてください。
はい、ありがとうございます。ありがとうございます。すいません、僕はあまり強く2人には勧められませんでした。
そうですね、ちょっと見たい、興味はね、めちゃくちゃね、山口さんの観測って思ったんですけど、観戦なかなか行く機会がないっていう。
そうですね、もうだいぶ公開も少なくなってきつつあり。
そうですね。
いやでもね、これね、結構見たら反応しちゃう映画なんですよ、本当に。
そうなんだ。
絶対前田さんいたらすごい進めてこられそうな気がするんだよな。
あー、でもホラー部分がちょっと弱いっていう。
あー、なるほど。
あいつの異物感をどこまで拾えるかによって、たぶん本作に対する魅力の感じ方はだいぶ変わってくると思うんですけど。
ちょっとね、成功法の楽しみ方はしにくい映画かなっていうのがあるんで、ちょっとあの、すいません、番組テーマとしては僕もあんまり強くは押せなかったんですけど、
ちょっと注目の一策ではあると思うんですよね。
ちょっとこれね、公開してるタイミングでは無理ですけど、たぶんいつか配信とかに行くタイミングで、あれは何だったんだっていうのを改めてこう、なんて言うんでしょう、伏線回収じゃないですけど、我々が思い知るみたいな感じで取り上げてもいいのかもしれないですけどね。
確かに確かに。またその時が来たら、お話できたらどうは思います。
ね、せっかくリクエストもとして聞いているのでね、ちょっとね、それもね。
はい、ではもう1つ頂いてますので、大井さんお願いします。
はい、さけるチーズさんから頂きました。
店長メンバーの皆様こんにちは。いつも楽しく配聴しております。
今回は先日の映画の話したすぎるバーを開催して頂いた感謝をお伝えしたくお便りをお送りいたしました。
10月の11日のバーに初めて参加させていただきました。
少し緊張しながらの参加でしたが、店長メンバーの皆様、他のお客様とも優しくお話に加えてくださり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
映画好き同士で話すこと、いろんな方の好きな映画の話が聞けるのって本当に楽しいですね。
今回は秒速が話題の中心で山口さんやマリオンさんのお話やサプライズ登場してくださった前田さんの感想が聞けて参加して本当に良かったと思いました。
今回は大石さんとあまりお話ができなかったので次回は是非もう少しお話したいなと思っております。
最近仕事でうまくいかないことが多々あり落ち込む日が多かったのですが、バーで過ごす間は嫌なことを忘れられました。
誇張なしで今年一番楽しい時間でした。本当に楽しい時間をありがとうございました。次回も絶対参加します。
追伸、ラジオの秒速会は2時間半に及ぶ超大作でしたね。皆様のいろんな思いが交錯する様子に聞き応えがあり、配信からもう10回ぐらい聞き返しています。
簡単さの激しい時期なのでくれぐれもお体にお気を付けてください。これからも映画の話しすぎるバー&ラジオ楽しみにしています。とのことです。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
あの方ですね、さっきのチーズさん。
はい、お話しさせていただきましたね。
はい、お話しさせていただきました。
前田さんともお話しいただいてましたね。
うん。
申し訳ない、僕ちょっと用事というか早く帰らなきゃいけなかったんで、
8時ぐらいにちょっと後にしちゃったんですけど、
僕ずっと心残りだったのが、あの後マリオンさんvs前田さんは怒ったのかという。
えっとですね、怒りまして。
やっぱりね。
怒りましてね。
前田さんは絶賛アンチでして、
後悔でしたわ。絶賛アンチでしてね。
全く愛入れないっていう感じでしたね。
いやーちょっとそのプロレス見たかったんですよね、本当は。
もうね、僕が論破できるとかいうレベルじゃないっす。
これはもう考え方が違いすぎて、
一周回って逆に好きみたいなやつというか。
あれですね、河原で殴り合った間に友達になるやつですね。
もうだから最後はちゃんと乾杯して終わりましたんで。
いい興行だな。
ちゃんとプロレスの興行として良かったっていうのもありますし、
共通してたのはやっぱり元の秒速に対してどうかっていう視点でいかに語るかっていうのはやっぱり共通してたというか。
それぐらい何か強烈なものがあっただけに、
じゃあどうだったのかっていうのでやっぱり話がすごく盛り上がりましたね。
前田さんは結構自分が嫌いなものとか自分の耐久にあるものは、
それはそれとして、その純度は高く保ち続けろっていう風な考え方をしてる人なんですよね。
そうですね。
だからその深海誠が持ってる前田さんにとって好きになれない部分っていうのは、
それはそれとして秒速5センチメートルは高い純度を持って保ち続けるべきだっていう思想を持ってる人なので。
なるほどなるほど。
だから実写版においてはその、何優しく生ぬるくしとんねんみたいなニュアンスですよねっていうのをおっしゃられてて。
でもこの論調でそのダメっていうのって、それもう秒速好きな人のやり方とほぼ一緒じゃないですか。
原理主義ですもんね。
なぜあの純度が実写版になかったのかっていうのを言ってるっていうことなので、
僕よりも立派な秒速のファンみたいな感じですよね、ある意味ね。
ちょっとあの、僕らがこう、空手の演武みたいなので競い合ってた話の後で、やっぱ前田さんちょっとなんかノリがブレイキングダウンみたいなノリで。
そう。そうなんですよね。だから、もしこう4人で収録とかしてたら、それはそれで面白い回になったかなとは思うんですけど。
けどやっぱこう3人でこう語れたからこそ、3人でやれたからこそ、なんかちゃんと自分なんか言いたかったことじゃないけど、
思ってたことみたいな考えがまとまって喋れたなっていうのはやっぱありましたけどね。
ちょっと前田さんと話しすると、話したかったことが話せなくなる可能性があって、かもしれない。
確かにその根本のそこの純粋さだけの議論になってしまうとやっぱりね。
でももちろんそれも大切というか。
それも確かに大事なんですよ。
大事なんですよ。だからどっちが良かったかっていうのは難しいし、なんかどっちも正しいんだよなっていうことをやっぱ思いましたね、その時はね。
それ見たかったな、やっぱり。