文化祭の新しい形
みなさん、こんにちは。教育カフェテラス、水野太一です。
こんにちは、高橋紗友香です。今回も楽しく教育の話をしていきましょう。
今日は、東洋経済オンラインの記事から話題を取り上げます。
2025年10月1日公開の学校行事を問い直す、例年通り辞めたら生徒に大好評だった、という記事です。
タイトルからして気になります。例年通りを辞めたら大好評って、一体どんな行事なんですか?
これは、ある学校が文化祭を思い切ってリニューアルした話です。
名前もパフォーマンスデイとして、生徒一人一人がやりたいことを自由に表現できる日にしたんです。
へえ、クラスごととか合唱コンクールみたいな形式じゃないんですね。
そうなんです。学級単位という枠をなくして、個人でもグループでも発表スタイルも自由。
ダンスや歌、漫才、黒板アートに衣装展示まで、多彩な表現があったそうです。
なんか文化祭って、団結して一つの作品を作るってイメージでしたけど、それとは違うんですね。
確かにそうですね。これまでの行事は協調や集団意識を育てる目的が強かったんです。
でも、それが苦しい子もいる。みんなで頑張ろうにうまく乗れない子もいます。
私の友達にも合唱コンクールがすごく苦手だった子いました。声を出すのが恥ずかしかったって。
そういう生徒にとって、この自由に表現できる行事は救いになります。評価や順位をつけないので、他人と比べなくていいんです。
評価なしってすごい。でも、それでちゃんと盛り上がるんですか?
盛り上がったそうですよ。記事では、アンケートの満足度が96%。
生徒たちがまたやりたい、次はこうしたいと自己評価していたのが印象的です。
順位がなくてもやる気が出るってすごいことですね。
まさに内発的動機づけが育っているんです。誰かに褒められるからやるんじゃなくて、自分が楽しいから、やってみたいから取り組む。これが本来の学びの姿ですよね。
行事改革の意義
先生たちも最初は不安だったんじゃないですか。サボる子とか出ないかなって。
そう思ったそうです。でも実際には、何もしたくない子はほとんどいなかった。みんな何かしらやってみたいことを見つけて動いたんです。
へえ、それは先生たちも嬉しかったでしょうね。
ええ。そしてもう一つ大事なのは、教員の負担も減ったということ。行事のための長時間練習や細かい指導がいらなくなったんです。
それは働き方改革にもつながりますね。最近学校の先生の働き方が問題になってますもんね。
そうです。この記事では、教員の負担軽減だけでなく、子どもたちの負担軽減もっと書かれています。文化祭のための活動ではなく、文化を楽しむ品に変える発想が大切なんです。
ああ、やらされる行事じゃなくて、やってみたい行事にするってことですね。
その通り。まさに子どもの主体性を育む行事改革です。
それって日本全体に広がるといいな。合唱とか演劇ももっと自由な発想でやれたら楽しそう。
そうなったら素敵ですね。行事が評価の場から表現の場になる。それこそ教育の原点に戻る取り組みです。
コロナの時にいろんな制限があって、逆に自由な発想が生まれたのもきっかけなんですね。
ええ、集まれない、歌えないという制約が逆に新しい挑戦を生んだ。環境が変わると発想も変わる。まさに教育現場のレジリエンスです。
私も教育実習で行事を見る機会があったら、この子たちは楽しめてるかなって視点を持ちたいです。
素晴らしい視点です。行事は目的ではなく学びの手段。子どもが輝けるかどうかを考えることが大事ですね。
今日の話、すごく考えさせられました。年々通りに安心するんじゃなくて、子どもの今を見て作る行事、大切ですね。
そうですね。変える勇気が教育の質を高めます。
ということで、今日のテーマは行事改革でした。
番組を最後まで聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。
次回も教育の現場を見つめながら、ワクワクする話をお届けします。
ご視聴ありがとうございました。