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みなさん、こんにちは。教育カフェテラス、水野太一です。
こんにちは、高橋紗友香です。この番組では、国内外の教育情報や課題解決の取り組みなどをご紹介しています。
今日のテーマは、シンガポールの記事です。
情報源はチャンネルニュースエイジアで、掲載日は2025年9月30日です。
中央キッチンモデルの導入
来年1月から13校で始まる中央キッチンモデル導入についてお話しします。
みなさん、学校の休み時間に食事を注文制にしたらどうなると思いますか?
えっ、注文制ってどういうことですか?普通はお店で直接買うじゃないですか。
そうですね。今回のモデルでは、給食を中央のキッチンでまとめて作っておいて、生徒は事前にオンライン注文し、休み時間になると受け取りだけをするんです。
それだと並んで待つ時間は減りそうですね。
はい。実際にパイロット校の例では、待ち時間が大幅に短くなったそうです。
さらに、全てのメニューは健康的で、栄養バランスが取れているんですよ。
健康的って具体的にはどんな感じですか?
シンガポールの健康促進局のガイドラインに従って、全ての食事に全粒穀物50gの野菜とタンパク質を必ず入れています。揚げ物はなしです。
なるほど。それにしても子供って野菜とかあまり食べたがらないですよね。
そこが工夫のポイントなんです。色や形に親しみのある野菜だけを使うようにしています。例えば、ブロッコリーやほうれん草、カリフラワーなどです。
それなら食べやすそうですね。でもアスパラガスとかは出ないんですね。
はい。あまり馴染みがない食材は避けています。慣れた味が安心という子供の心理をうまく利用しているんです。
メニューはどんなものがあるんですか?
5週間ごとのローテーションで、鶏肉のライス、マッシュルーム入りマカロニやアーリオオリオ風スパゲッティなど、毎日5種類から7種類の選択肢があります。
鶏肉ライスって毎日あるんですか?
そうです。一部の子供はそれしか食べないという調査結果もあり、毎日の定番にしています。
値段は高くないんですか?
1食あたり2.20、3シンガポールドルで、日本円だと約250円程度です。しかも果物を無料で配布する予定だそうです。
安いですね。ところで事前注文っていつまでできるんですか?
3ヶ月前から前日までの間に予約できます。変更も前日まで可能です。
予約忘れてあったらどうなるんですか?
忘れた人用に予備分も作るそうです。なので全員が昼食を食べられます。
子供がお金の使い方を学ぶ機会が減っちゃいませんか?
教育としての給食
その懸念に対して電子ウォレットを導入しています。
おやつや飲み物用に親がチャージし、QRコード決済や予算管理の練習になる仕組みです。
教育にもつながっているんですね。キャッシュレスの練習までできるなんて面白いです。
日本の学校でも導入できるかどうか考えたくなりますね。混雑解消や健康面、教育面でもいい点があります。
でも日本だと地域や文化によっては昔ながらの購買システムを好む人も多そうです。
確かに文化や食習慣の違いは課題になりますね。
でも例えばイベント時だけ中央キッチン方式を行うなど、段階的な導入もありだと思います。
話を聞いていたら、給食って単なる食事じゃなくて教育の一部なんだなって感じました。
その通りです。食の提供方法が変われば、子供の生活習慣や学び方にも変化が出てきますね。
今日は給食の新しい形について知れて、とても勉強になりました。
それでは最後まで聞いてくれた皆さんありがとうございました。次回もぜひ聞いてください。
今日も番組を楽しんでいただけたら嬉しいです。また次回お会いしましょう。