起立性調節障害の理解
みなさん、こんにちは。教育カフェテラス進行役の水野太一です。
今日のテーマは、よみうり新聞オンラインで2025年10月25日に掲載された記事、
起きられないんは病気かも?思春期特有の起立性調節障害、です。
高橋さやかです。よろしくお願いします。タイトルの起きられない病気というのが気になりますね。
サボりと思われてしまう子がいるというのも切ないです。
そうですね。記事では、自律神経の乱れによって朝に体調が悪くなる起立性調節障害が紹介されていました。
中学生の約1割に症状が見られると言われています。
そんなに多いんですか。それはびっくりです。どんな症状が出るんですか?
主には立ちくらみ、頭痛、腹痛、吐き気などですね。
特に午前中に症状が強く出て、午後になると落ち着くケースが多いそうです。
なるほど。だから朝に学校に行けなくなる子が多いんですね。
でも見た目ではわからないから、周りの人が頑張ればいけるじゃんと言ってしまうのもわかる気がします。
そうなんです。実際、記事でもそうした誤解で傷ついた生徒の声が紹介されていました。
例えば、仙台市の中学生が無理して登校したら、先生にそう言われたそうです。
うわ、それはつらいですね。先生からも生徒からも誤解されるなんて。
ええ。だからこそ、最近は教育委員会がガイドラインを作り始めているんです。
熊本県では今年3月に教員向けの対応指針をまとめました。
どんなことが書かれているんですか?
保護者の承諾を得て、主治医から学校が症状や配慮内容について説明を受けたり、教職員の間で対応に差が出ないようにするといった内容です。
なるほど。先生が正しい知識を持つことが第一歩なんですね。
まさにその通りで、小2階の先生も、教職員が正しい理解を持つことが支援の出発点だと話されていました。
その紙で、保険の授業で継続的に扱うことも大切だと。
保険の授業で教えるのはいいですね。同じクラスの子も理解できれば、からかいとか偏見が減りそうです。
実際、神奈川県では啓発資料を県内の全中学生に配布しています。生徒自身が理解する取り組みも進んでいます。
記事には、タレントのミリチャムさんもボーディを経験したと書かれていましたよね。
彼女の無理せず自分のペースでという言葉、すごく響きました。
ええ。まさに病気を抱えながら頑張っている子どもたちに寄り添う姿勢が求められています。
教師として、まず怠けていると決めつけないことが大事ですね。
はい。それに、学校に来られなくても通信生やオンラインで学ぶ方法もありますし、サポートの形はいろいろありますよね。
そうです。子どもたちが自分のペースで学べる環境を整えることも、これからの学校の重要な役割です。
でも、実際には登校イコール頑張っているという価値観はまだ根強い気がします。考え方を変えるのは難しいですよね。
確かに時間はかかります。ただ、来られない理由に理解を向ける視点が、教師にも社会にも広がれば変わっていくと思います。
家庭教師のバイトでも朝なかなか集中できない子がいます。もしかしたらこういう体調の問題があるのかもしれませんね。
そう感じ取る観察力、大切ですね。体調や心の状態を想像して寄り添う関わり方は教育実習でもきっと役立ちますよ。
ありがとうございます。今度の実習では子どもたちの見えない不調にも目を向けるようにしたいです。
いい心がけです。今回のテーマ、規律性調節障害は見た目には分かりにくいけれど、支援のあり方次第で学校生活は大きく変えられるということが分かりましたね。
サポートの重要性
はい。子どもたちが怠けてると言われず、自分のペースで生きられる社会になってほしいです。
そのためにも、教師が正しい知識を持ち、理解を広げていくことが重要です。リスナーの皆さんも身近に同じような子がいたら温かく見守ってあげてください。
今日も最後まで聞いてくださってありがとうございました。次回も教育の話題をカフェのように気軽に語り合っていきましょう。