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2025-05-07 06:34

岐阜県美濃市「通知表ナシ」で子どもはどう育つ?保護者の本音と今後の展望

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岐阜県美濃市の全小学校で2025年度から小学1年生の通知表が廃止されました。その背景には、序列化を避け、子どもたちを伸びやかに成長させたいという想いがあります。今回は廃止の経緯や現場の取組、保護者や教育現場に広がる“対話”の可能性について、深掘りして語り合います。

サマリー

岐阜県美濃市では通知表を廃止し、子どもたちの成長をよりのびのびと見守る新しい教育方針が導入されています。保護者との懇談を通じて、教育現場の変化や子どもたちの個性を大切にするアプローチが話し合われています。

通知表の廃止と教育方針
みなさん、こんにちは。教育カフェテラス、進行役の水野太一です。
今日も、教育の最新トピックを楽しくお届けします。
こんにちは、高橋さやかです。将来の先生を目指して勉強中の大学3年生です。
今日もよろしくお願いします。
さて今回のテーマは、朝日新聞の2025年5月3日配信の記事から、
岐阜県美濃市の5つの小学校で小学校1年生の通知表が廃止されたという話題です。
通知表がなくなるって、かなり思い切った決定ですね。
そもそも、なんで通知表をやめることにしたんですか?
一番大きな理由は、序列化を避けて子どもたちをもっとのびのび育ててほしいという願いがあったからなんです。
通知表の評価が知らず知らずプレッシャーになることもありますからね。
でも、評価そのものをやめるわけじゃないんですね。どんな形で保護者に子どもの様子を伝えるんですか?
そうですね。通知表は廃止ですが、学習成果や学校での様子は、
担任の先生が保護者に直接伝える懇談を年に2回行う形になります。
加えて指導要録も続けます。
つまり、先生が子どもの成長記録はきちんとつけているんです。
なるほど。通知表の数字やアルファベットじゃなくて、対話の中で成長を伝えるんですね。
保護者の反応はどうなんでしょう?
水野市の教育委員会によると、低学年の子どもにはもっとのびのび育ってほしいという声が多かったようです。
また、懇談で直接話すことで、一人一人の子どものことを丁寧に伝えられるというメリットも期待されています。
もし自分の子どもが通知表をもらわなくなったら、ちょっと不安になるかもって思う親御さんもいませんか?
それは確かに考えられますね。
でも、懇談を通して個別に成長や課題をきちんと伝えるので、単なる点数だけじゃ見えない部分までフォローできるのがポイントです。
通知表がないイコール子どもの状況がわからないということではありません。
そもそも通知表って先生から見た評価を3段階とかでつけていたんですよね。子どもにとってはどう受け取られていたと思いますか?
保護者との懇談の重要性
そうですね。よくできる、できる、もう少しの3段階でした。
数字や評価も去って、大人が思う以上に子ども自身や家庭に影響することがあるんですよ。自信につながったり、逆に落ち込んだり。だからこそ評価の伝え方って大事なんです。
通知表で除れ続けされると友達と比べちゃうこともありそうですし、私も小学生の時、あの子は全部よくできる、なのに、って落ち込んだ記憶あります。
そうなんですよ。学ぶ楽しさよりも評価や順位が気になっちゃう。今回のみのしの決定は、そんな比べ合いをやめて、それぞれのペースで成長してほしいという思いがあるんですね。
でも、評価がなくなることで、頑張ろうという意欲がさばることはないでしょうか。
そこが大きなポイントですね。通知表の点がモチベーションになっている子もいます。でも、褒められたり、できるようになった実感を先生や保護者と対話で共有することで、新しいやりがいや自信につながるケースも多いです。
直接話してもらえる方が嬉しいと感じる子も多いかもしれませんね。学校での様子って、数字だけじゃ伝わらないところもたくさんあるし。
そうです。例えば、友達との協力や優しさ、チャレンジする姿勢などは、通知表より懇談の方がしっかり共有できますよね。いいところ探しを先生も保護者も一緒にできるのが大きな変化です。
他の自治体では、こういう取り組みってあまり聞かない気がします。岐阜県でもみのしだけなんですよね。
はい。現時点では県内でもみのしが初めてのようです。全国的にもまだ少数派ですが、最近は学力テストや通知表の在り方が各地で見直されている動きもあります。
日本だと教科イコール通知表っていうイメージが強いけど、海外ではどうなんですか。
海外でも通知表をなくしたり、もっと自由なコメントで伝える国もあります。例えばフィンランドやオーストラリアの一部では、数値でなく文章でフィードバックすることも多いです。子どもの内面や学ぶ姿勢を重視しているんですね。
日本でも今後、教科のやり方がいろいろ変わっていく可能性があるんでしょうか。
あると思います。すべての学校がすぐに通知表をやめるとは限りませんが、子どもの成長をどう見守るかはこれからますます議論が進むでしょう。評価の数値だけに頼らず、対話や観察を重視する動きが広がるかもしれません。
今回のみのしの決定が全国の教育にも新しいヒントを与えてくれそうですね。実際に学級で子どもと向き合う立場から見ると、どんなメリットが大きいですか。
先生にとっては、一人一人の子どもをじっくり観察してフィードバックできるメリットがあります。また、懇談を通じて保護者と信頼関係を築きやすいという意見もあります。課題は直接のやりとりが増えるので忙しくなる点ですが、それ以上の意義を感じている先生も多いですよ。
数値表をなくすことでみんな同じじゃなくていいんだよっていうメッセージも伝わりそうですね。教育実習での参考にもなりそう。
まさにそうですね。さやかさんも実習で子どもと接するとき、一人一人の良さを見つけて伝える。そんなやり方をぜひ試してほしいと思います。数値表という形がなくても学びは伝えられる。その柔軟さが求められているのかもしれません。
今回のみのしの取り組み、自分だったら、と考えるといろいろ感じることがありました。数字や評価も大事だけど、それだけじゃないんだなって改めて思いました。
そうですね。大切なのは子どもたち一人一人の成長や個性をきちんと見て、しっかり伝え合うこと。数値表がなくてもその本質は変わらないんだと今回のニュースが教えてくれます。
私も教育実習で伝え方や対話をもっと意識してみたいです。今日もとても勉強になりました。
リスナーのみなさん、最後まで番組を聞いていただきありがとうございます。これからも教育カフェテラスで教育現場の最新情報や話題をお届けしていきます。
次回もぜひ聞いてくださいね。
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