1. 教育カフェテラス
  2. インドの学校に学ぶ!スクール..
2025-05-01 05:50

インドの学校に学ぶ!スクールカウンセラーが子どもを救う最前線とは?

spotify apple_podcasts
今回のポッドキャストでは、インド・チェンナイの学校で活躍するスクールカウンセラーの役割や現状について掘り下げます。受験競争の激しさや自殺率の上昇、保護者との関係性の違いなど、日本とは異なる教育環境を通じて、子どもたちのメンタルケアやキャリア支援の実態を多角的に考察します。

サマリー

インドの学校教育におけるスクールカウンセラーの役割について、多様な視点から議論が展開されています。特にキャリア形成やメンタルケアの重要性、文化的背景の違いが強調されており、リスナーに新たな視野を提供しています。

インドのスクールカウンセラーの役割
こんにちは、教育カフェテラスの水野太一です。
こんにちは、アシスタントの高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
この番組は、教育の最新情報や課題、そして身近な話題を、リスナーの皆さんと一緒に考えていくポッドキャストです。
今回も気になるテーマですね。どんな話題なんでしょうか?
今日取り上げるのは、2025年4月17日にCRN子ども研究所のウェブサイトに掲載された
インドの学校教育におけるスクールカウンセラーの役割、というレポートです。
インド南部、タミルナド州、チェンライ市の現状が紹介されています。
インドのスクールカウンセラーですか、日本とどう違うのか、すごく興味あります。
インドでは、10代の若者の自殺率がコロナ禍以降で急増し、社会問題になっています。
特に受験競争も激しさや、将来への不安が背景にあるそうです。
皆さん、インドの学生の93%が、たった7つの職業しか知らないって知っていましたか?
えっ、それはびっくりです。7つってどんな職業なんですか?
主にAIやソフトウェアのエンジニア、医者、コンサルタント、会計士など、高学歴、高収入の職業が中心です。
小学生のうちから、大学進学を目指して必死に勉強している子が多いんですよ。
すごく競争が激しそうですね。スクールカウンセラーはどんな役割を担っているんですか?
インド政府は、都市部の私立学校にスクールカウンセラーの配置を要請しています。
ただ、カウンセラーが足りなくて、複数の学校を兼任していることも多いです。
進学校やインターナショナルスクールでは、心理カウンセラーやキャリアカウンセラー、民生心理士が常駐しているところもあります。
日本のスクールカウンセラーと似ている部分もありそうですね。でも、インドならではの特徴って何かありますか?
一番の特徴は、カウンセラーのゴールがキャリア形成に重きを置いていることです。
つまり、子供の心のケアはもちろんですが、いい就職のために何をすべきかという視点が強いんです。
なるほど。日本だと心のケアや不登校支援が中心ってイメージですが、インドは進路やキャリアに直結しているんですね。
そうなんです。しかも、保護者との関係も日本と違っていて、インドではカウンセラーと保護者が直接話す機会は少ないんです。
保護者は子供が相談したいならすればいいというスタンスの方が多いみたいです。
キャリア形成と文化の違い
へえ、意外です。日本だと保護者とカウンセラーの連携が大事にされますよね。文化の違いを感じます。
ちなみに、インドの進学校では不登校という言葉自体がほとんど存在しません。みんな成績のために必死に通うので、欠席が多いと落台や転校になるケースが多いです。
え、不登校がいないんですか。それはすごい。でも、学校に行けない子はどうしているんですか?
芸術やスポーツなど特別な才能がある子は、ホームスクーリングで学び続ける場合もあります。合理的に学校に行かないなら、転校やホームスクールと考える先生や保護者も多いそうです。
日本だと登校しぶりや不登校の支援が大きな課題ですが、インドはそもそも文化が違うんですね。
ただし、インターナショナルスクールでは異文化適応が難しくて登校できない子もいます。そういう場合は、スクールカウンセラーやナースが寄り添い、子どもの不安を一緒に解決していくんです。
具体的にはどんなサポートをしているんですか?
まず、子ども自身に何が一番不安なのかを自覚してもらい、先生がその気持ちを把握します。その上で、どうすれば不安を減らせるか一緒に考え、必要なら保護者にも協力を求めます。
子どもが自分で考える力も育てているんですね。日本でも参考になりそうです。
さらに、発達障害や精神的な問題がある場合は、スクールカウンセラーが医療機関と連携して支援します。特に緊急性が高い時は、すぐに外部の専門機関につなぐこともあります。
医療機関との連携も重要なんですね。日本でも最近、学校と病院の連携が話題になっています。
インドでは、性被害や妊娠などもセンシティブな事案も、できるだけ情報を広げずに迅速に対応します。ただ、社会的な価値観や家族の意向が強く影響するので、カウンセラーが公に関わるのが難しいケースも多いです。
文化や社会の違いがカウンセラーの役割や動き方にも影響しているんですね。
そうですね。日本のように不登校支援や保護者との連携が重視される一方、インドではキャリア形成や家庭のプライバシーが重視される傾向があります。
インドの教育現場から日本でも学べることがたくさんありそうです。特に子供自身が自分の課題を考えたり、キャリアを見据えて行動する力は大事ですね。
今日の話をまとめると、インドのスクールカウンセラーはメンタルケアだけでなく、キャリア形成や医療機関との連携など多様な役割を担っています。そして、日本とは違う文化や価値観が、その仕事回り方に大きく影響していることが分かりました。
私ももっと広い視野で子供たちのサポートを考えたいと思いました。日本と海外の教育現場を知るのはとても刺激になりますね。
リスナーの皆さん、最後までお聞きいただきありがとうございました。次回も教育の最新トピックを一緒に考えていきましょう。
それでは、次回の教育カフェテラスでお会いしましょう。
05:50

コメント

スクロール