数学とキャリア教育の統合
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
こんにちは。アシスタントの高橋紗友香です。今日はどんなテーマでお話しするんですか?
今日は、レッドサージという教育ニュースサイトの記事、2025年5月12日発表の
数学の授業をもっとリアルライフに結びつけるには、という話題です。
アメリカの話なんですね。確かに、この公式、将来使うの?って生徒さんからよく聞かれます。
何か新しい動きがあるんですか?
実は今、アメリカの中学校や高校で、数学がもっと現実的で役に立つものに変わろうとしているんです。
特に、キャリアや仕事と直結する内容、例えばデータサイエンスや経済、金融リテラシーといった科目を組み込む動きが進んでいます。
データサイエンス、最近よく聞きますけど、どんな風に授業に取り入れてるんですか?
例えば、メリーランド州は高校2年生までに全員が一定レベルの数学を学び、その他は進路に合わせて数学のパスウェイを選べます。
理系に進みたい人は微積分を、社会やビジネス系ならデータ分析や定量的思考を選ぶ、というやり方なんです。
それって日本で言う文系理系選択みたいですね。でも、数学で職業につながる授業って、本当に生徒の興味は変わるんですか?
まさにそこが大きなポイントです。記事にも、自分の目指す職業と授業内容が結びつくことで、数学の価値を実感できると書かれていましたよ。
例えば、データサイエンスの授業では、実際の職業データを使って問題を解くから、実感が湧きやすいんです。
でも、先生たちはどうやってそんな授業を準備しているんですか?難しそう。
確かに、現場は大変です。記事では、高校の先生は自作教材が多く、忙しすぎて本当は深い学びに時間をかけたいけど、難しい状況が指摘されていました。
だから最近は、企業と連携して職業別の教材を作る動きも進んでいるんですよ。
企業と連携?具体的にどんなところと一緒にやってるんですか?
パスウェイツーキャリアーズという会社が代表例です。
彼らは、労働史上データを使って、この仕事でどんな数学が必要かを明示し、
例えば、大工の仕事と機械の定理、地元のキャリア情報と連動した内容というふうに教材を作っているんです。
大工さんの仕事で角度や三角形の勉強、なんか面白そう。自分の生活や地域のことが学びにつながると、やる気が出そうですね。
実際に導入したニューメキシコ州の高校では、数学の成績が上がった、キャリア教育やステム分野への関心が高まったという効果も出ているそうですよ。
日本でも食料体験×授業って話題になりますけど、数学でここまでクリアに結びつくのは珍しいですよね。日本でも参考になりそう。
職業データの活用
そうですね。日本でもなぜ学ぶのかが見えにくい教科って、どうしてもモチベーションが下がりやすいですね。
だからこそ、働くイメージと学びをつなぐことは大きなヒントになると思いますよ。
でも、全員がITやデータサイエンスに興味があるわけじゃないですよね。どんな工夫がされているんでしょう?
記事では、約650種類もの職業データを用意していて、農業や福祉など幅広いデータを用意しています。
つまり、自分に合った仕事や興味関心に合わせて学べるんです。
それはすごい。この職業にはどんな数学が必要?って進路指導と連動できるのもメリットですね。
まさにその通り。しかも、キャリア教育の先生や職業訓練プログラムとコラボすることで、数学の先生だけに負担な集中しない仕組みも意識しているとのことです。
教職教育とは?
教職家庭の授業でも、探求活動や社会との接点を持たせようって学ぶので、現場の工夫がものすごく参考になりますね。
記事からは、教員研修の重要性も強調されていました。
例を挙げると、実社会のもやっとした問題を一緒に考えて乗り越える授業が、生徒の意欲を上げる仮になるんです。
うまくいく地域もあれば、課題もありますよね。
特に、人手不足の学校は大変そう。
本当にそうですね。大規模クラスや学力のばらつき、教員のリソース不足は大きな壁です。
でも、生徒と先生の信頼関係を作ることが、どの地域にも共通する土台だと記事でも触れられていました。
もし、自分が実習で、この公式、どこで使うんですか?って聞かれたら、どう答えますか?
さやかさんだったら、例えば、三角形の面積の公式は、建築現場で土地の測量やデザインに活用されるみたいに、具体的な職業や身近なシーンを例に話してみるといいと思いますよ。
なるほど。自分も知らない職業や使い方を知るきっかけにもなりそうで、わくわくします。
学びが将来の自分につながる感覚を生み出すことが大切だと思います。
自分も知らない職業や使い方を知るきっかけにもなりそうで、わくわくします。
学びが将来の自分につながる感覚を持てるって、学習意欲に本当に大きいんです。今後は日本でもこうした職業直結型のカリキュラムが増えそうですね。
今日のお話を聞いて、授業の作り方や生徒への声かけをもっと工夫したくなりました。自分も視野を広げて学びたいと思います。
今日のテーマは、現場の先生やこれから教師を目指す人にもヒントになる内容だったと思います。
ぜひ皆さんの周りの学校でも、どんな工夫ができるか考えてみてください。
最後まで聞いてくださったリスナーの皆さん、ありがとうございます。次回もぜひ聞いてくださいね。
次回も面白い教育の話題を用意して、教育カセテラスでお待ちしています。それではまたお会いしましょう。