認知過負荷の理解
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。
この番組では、国内外の教育に関する最新情報や課題、そしてその解決に向けた取り組みを紹介していきます。
教育の最前線をわかりやすくお届けします。
今回は、エデュトピアに掲載された記事を参考に、認知過負荷というテーマでお話ししたいと思います。
2025年2月6日に掲載された記事ですね。
認知過負荷。なんだか難しそうな言葉ですね。詳しく教えてください。
認知過負荷とは、簡単に言うと、脳が処理できる情報量を超えてしまい、パンクしてしまう状態のことです。
へえ、脳がパンク。それってどんな時に起こるんですか?
例えば、小学生が授業でたくさんの情報を一気に詰め込まれたり、複雑な課題を与えられたりすると、脳が処理しきれずにもう無理となってしまうことがあります。
ああ、わかります。私もテスト前に一夜漬けで勉強すると、頭が真っ白になることがあります。それも認知過負荷ですか?
その通りです。記事では、認知過負荷の状態になると、子供たちができないどうしたらいいかわからないと言ったり、宿題を先延ばしにしたりする様子が紹介されています。
まさに思考停止って感じですね。認知過負荷って子供たちにとってそんなに深刻な問題なんですか?
そうですね。認知過負荷は子供たちが本来持っている能力を発揮するのを妨げてしまう可能性があります。
理解しているはずの内容をうまく表現できなかったり、テストで実力を発揮できなかったりするんです。
それはもったいない。認知過負荷を防ぐために先生は何ができるんでしょうか?
記事では、認知過負荷を理解し、対処するための具体的な方法が紹介されています。
例えば、子供たちにワーキングメモリや認知負荷といった概念を分かりやすく説明したり、自分の状態を把握するためのツールを提供したりするんです。
ワーキングメモリ、聞いたことはありますけど、よくわからないです。
ワーキングメモリは、情報を一時的に保持し処理するための脳の機能です。
例えるなら、パソコンのメモリのようなものですね。認知負荷は、そのワーキングメモリに係る負担の大きさを示すものです。
対処法とその効果
なるほど。認知負荷が大きいと、ワーキングメモリがいっぱいになって、処理が追いつかなくなるんですね。
そういうことです。記事では、認知負荷を管理するために、ブレインパワーストラテジーカードというツールが紹介されています。
これは、子供たちが自分の抱えている課題を3つのゾーンに分類するというものです。
3つのゾーン?
はい。フラストレーションゾーン。脳がフリーズしている。成長ゾーン。脳が頑張って働いている。独立ゾーン。脳がスムーズに働いている。の3つです。
自分の状態を客観的に把握できるのは良いですね。
そうですね。自分の状態を認識できれば、認知負荷に陥る前に休憩したり、課題を分割したりするなど、適切な対処ができるようになります。
記事では、認知負荷への対処法を教えることで、子供たちの自信や自己調整能力が向上したと報告されていますね。
その通りです。また、先延ばしや宿題の提出忘れも減ったそうです。
認知負荷への対処法を学ぶことは、子供たちの学習意欲を高めることにも繋がるんですね。
記事では、教師は子供たちが認知負荷の状態を理解し、自力で脱出できるようになるために、さらに別のツールも利用していると書かれてありました。
計画されたタスクを完了するたびに、自分の状態をチェックし、何が認知負荷を防ぎ、脱出に役立つかを把握するとのことです。
認知負荷の状態を理解し、自力で脱出できるようになるためのツールをいろいろと準備しておくことは重要ですね。
今回のテーマである認知負荷とは、脳が処理できる情報量を超えてパンクしてしまう状態のことです。
認知負荷を防ぐためには、子供たちが自分の状態を把握し、適切な対処法を身につけることが大切です。
認知負荷について、今日はいろいろと学ぶことができました。
自分の脳の状態を意識することってすごく大切ですね。
それでは、そろそろお別れの時間です。
今回も最後まで聞いていただき、ありがとうございました。
また次回もぜひ聞いてくださいね。
さようなら。