学びの成長を記録する
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。よろしくお願いします。
この番組では、国内外の教育に関する最新情報や、教育現場の課題、そしてその解決に向けた取り組みをご紹介していきます。
教育の最前線を覗き見できる、そんな番組です。
さて、今回のテーマはエデュトピアに掲載された、生徒が自らの学びの成長を記録することを奨励する、という記事です。
2025年2月20日に掲載されたこの記事では、生徒自身が学習の進捗を把握し、成長を実感するための取り組みが紹介されています。
エデュトピア、確か教育系のウェブサイトですよね。生徒が自分の成長を記録する、というのは具体的にどういうことなんですか?
はい。記事では、間補修のバーバラ・モーガンステムアカデミーという学校の実践例が紹介されています。
ここでは、生徒たちが自分の学習状況をバインダーに記録し、グラフを使って進捗を可視化しているんです。
バインダーに記録ですか。具体的にはどんなことを記録するんですか?
例えば、テストの点数を色鉛筆で記録したり、目標を設定して、その達成度を定期的に見直したりするそうです。
へえ、小学生がそんなことまでやるんですね。なんだか、PDCAサイクルみたいですね。
まさにそうですね。目標設定、計画、実行、評価、改善というサイクルを早い段階から意識させることで、生徒の主体的な学びを促す効果が期待できます。
自分自身で進捗を管理することで、どんなメリットがあるんですか?
記事の中で先生がおっしゃっているのですが、生徒たちは自分の成長を把握することで、学習へのオーナーシップを持つことができるようになります。
テストの点数が誰かのためではなく、自分のためのものだと感じられるようになるんですね。
なるほど。言われたことをやるだけじゃなくて、自分から進んで学ぶようになる、と。
その通りです。また、自分の進捗を可視化することで、達成感を得やすくなり、モチベーションの維持にもつながります。
確かに、グラフが右肩上がりになっているのを見たら、頑張ろうって気持ちになりますよね。
そうなんです。さらに、目標設定や進捗管理を通じて、計画性や自己管理能力といった、いわゆるエグゼクティブファンクションの発達も促されると考えられます。
エグゼクティブファンクション、最近よく聞く言葉ですけど、教育現場でも重要視されているんですね。
はい。エグゼクティブファンクションは、目標達成のために必要な認知機能のことで、学習だけでなく、社会生活においても重要な役割を果たします。
この記事では、小学校での事例が紹介されていますが、中高生にも応用できるのでしょうか?
もちろん可能です。中高生であれば、より複雑な目標設定や自己分析を取り入れることもできます。
生徒のオーナーシップ
例えば、自分の得意な学習スタイルや苦手な分野を把握し、それに応じた学習計画を立てる、といったことも考えられます。
自分の特性を理解した上で、戦略的に学習を進める、ということですね。
はい。また、生徒同士で進捗を共有したり、互いにアドバイスをしあったりすることで、学びの共同体を形成することもできます。
協調性も育めるんですね。
でも、自分の成績を公開するとなると、傾向がある生徒もいるかもしれませんね。
おっしゃる通りです。大切なのは、競争ではなく、成長に焦点を当てることです。
過去の自分と比較して、どれだけ成長できたかを評価する、という視点を持つことが重要です。
なるほど。他人と比べるのではなく、過去の自分と比べるんですね。それなら、安心して取り組めますね。
はい。また、先生自身も生徒の進捗状況を把握しやすくなるため、個々のニーズに合わせた指導がしやすくなります。
生徒と先生、双方にとってメリットがあるんですね。
記事の中で校長先生がおっしゃっているのですが、生徒たちが自分の成長について話し合い、目標を理解することで、学習の意味を深く理解できるようになる、ということです。
自分が何のために学んでいるのかを理解することは、学習意欲を高める上で非常に重要ですよね。
はい。バーバラ・モーガンステムアカデミーでは、5年生の英語数学、理科の成績が間補修の基準を上回っているそうです。
素晴らしい成果ですね。
生徒が自らの学びの成長を記録するということは、主体的な学びを促し、自己肯定感を高め、学習意欲を向上させる効果が期待できます。
今回の話を伺って、生徒自身が学びのオーナーシップを持つことの大切さを改めて感じました。
そうですね。私たち大人ができることは、生徒たちが自らの成長を実感し、未来に向かって力強く歩んでいけるようにサポートすることだと思います。
はい。私も未来の先生として、生徒の成長を支えられるように頑張ります。
応援しています、さやかさん。
それでは、今回の教育カフェテラスはここまでです。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
また次回の配信でお会いしましょう。