自己効力感の理解
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。きょうもよろしくお願いします。水野先生。
紗友香さん、こちらこそよろしくお願いします。
きょうは、2025年3月4日にエズトピアに掲載された、
生徒の自己効力感を高めるという記事をもとに、自己効力感について考えていきたいと思います。
自己効力感ですか。確か、授業で聞いたことがある言葉ですね。でも、詳しくは覚えていません。
そうですね。自己効力感は、自分はできるという信念のことです。きょうは、この概念について、紗友香さんと一緒に掘り下げていきましょう。
はい、楽しみです。でも、自己効力感って、自信とは違うんですか?
鋭い質問ですね。確かに似ていますが、重要な違いがあります。
自信は必ずしも根拠がなくても持てますが、自己効力感は過去の成功体験に基づいています。
なるほど。つまり、自己効力感は、できたという経験があるから、できると思えるんですね。
その通りです。だからこそ、教育者は生徒に適切な成功体験を積ませることが大切なんです。
具体的にはどんな方法があるんですか?
記事では三つの方法が紹介されています。一つ目は、スキャフォルディングされた評価です。
スキャフォルディング、足場みたいなものですよね。
そうです。ここでは、簡単な課題から始めて、徐々に難しくしていく方法を指します。
例えば、紗友香さんが好きなK-POPの歌詞を分析する課題があるとしましょう。
わあ、それ楽しそう。
ですよね。でも、いきなり深い解釈を求めるのではなく、まず、この歌の主人公は誰?どんな場面が描かれている?といった基本的な質問から始めるんです。
ああ、確かにそうすれば取り組みやすそうです。
そうなんです。二つ目の方法は、段階的な評価です。これは、テストを簡単な問題から難しい問題へと並べる方法です。
それ、私も経験あります。最初の問題が解けると、なんだかいけるかもって思いますよね。
まさにその通りです。そのいけるかもという感覚が自己効力感につながるんです。
なるほど。でも、難しい問題でつまずいたら、せっかくの自己効力感が触っちゃいませんか?
成長を可視化する
良い指摘ですね。だからこそ、三つ目の方法、フィードバックポートフォリオが重要になってきます。
ポートフォリオって作品集みたいなものですよね?
はい。ここでは、生徒が受けたフィードバックや成果を記録していくものを指します。
例えば、さやかさんが家庭教師のバイトで教えている生徒さんのことを考えてみましょう。
はい。確かに生徒さんの成長を記録できたら素敵ですね。
そうですね。例えば、最初は分数の計算が苦手だった生徒さんが、少しずつできるようになっていく過程を記録するんです。
はあ、それなら生徒さん自身も成長を実感できそうです。
その通りです。自分の成長を目で見て確認できることで、自分はできるという感覚が強まります。
でも先生、私たち学生にもこの自己効力感って必要ですよね?
もちろんです。例えば、さやかさんが苦手な科目があるとしたら、どうアプローチしますか?
そうですね。まずは簡単なところから始めて、少しずつ難しくしていくってことですかね。
素晴らしい。まさにスキャフォルディングの考え方ですね。そして、できたことを記録していくのもいいでしょう。
なるほど。自分でも自己効力感を高められるんですね。
その通りです。今日の話をまとめると、自己効力感を高めるには、
1.基礎から段階的に学ぶ。2.成功体験を積み重ねる。3.自分の成長を可視化する。この3点が重要です。
わかりました。これから自分の勉強にも、教育実習にも活かしていきたいと思います。
さやかさんのその意欲的な姿勢、とても素晴らしいですね。
ありがとうございます。今日も勉強になりました。
それでは、リスナーの皆さん、今日の教育カフェテラスはここまでです。最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
また次回の配信でお会いしましょう。