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2025-03-15 05:31

教員の働き方改革:法改正の進展と課題

教員の働き方改革に関する法改正の動きを解説します。給特法改正による教職調整額の引き上げや、主務教諭という新しい職階の設置など、改革の具体的な内容を紹介。一方で、残業時間の「見えない化」など、改革に伴う課題についても触れ、今後の展望を考察します。教育現場の実態に即した働き方改革の在り方を探ります。

サマリー

教員の働き方改革に関する法改正の動きが取り上げられ、主に給得法の改正と新たな職域、事務教諭の設置が議論されます。この取り組みには課題も伴い、残業時間の見えない化や教員の健康が懸念されています。

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みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの時間です。大学講師の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。
この番組では、教育に関する最新情報や課題、そしてその解決に向けた取り組みを、みなさんと一緒に考えていきたいと思っています。
国内外の教育に関する情報を幅広くお届けします。
教員の働き方改革の法改正
さて、今回は東洋経済オンラインの記事から、教員の働き方改革に関する法改正の動きについて取り上げます。
この記事は、2025年2月23日に掲載されたものですね。
教員の働き方改革、最近よく耳にするテーマですね。具体的にどんな法改正が予定されているんですか?
今回の改正案は、教員の勤務状況を改善するために、給与に関する特別措置法、通称給得法の改正を中心に、
学校教育法や地方教育行政法などの関連法規も合わせて改正するというものなんです。
給得法、名前は聞いたことありますけど、どんな法律なんでしょう?
給得法は、教員の給与について定めた法律で、残業代が出ない代わりに教職調整額というものが給与に上乗せされているんです。
今回の改正では、この教職調整額を4%から10%に引き上げることが大きなポイントとなっています。
残業代が出ない代わりに調整額が上乗せ、それって今回の改正で先生たちの給料がアップするってことですか?
単純にそうとは言い切れないんです。今回の改正案には、教員の業務料を管理し、健康を確保するための措置を教育委員会に義務付けるという内容も含まれています。
業務料管理、働き方改革の計画を作って、その進捗状況を公表するってことですか?
その通りです。さらに、学校評価や学校運営協議会で、働き方改革の進捗状況を報告、確認することも求められます。
学校評価って先生や保護者がアンケートに答えるものですよね。それに、働き方改革の状況も含まれるようになるんですね。
そうです。そして、もう一つ重要なのが、事務教諭という新しい職界、つまり新しい役職を設けることです。
事務教諭、初めて聞きました。どんな役割をするんですか?
事務教諭は、士官教諭と教諭の間に位置づけられる職界で、学校の状況に応じて設置されるという位置づけのようです。
なるほど。今回の法改正は、先生たちの働き方を変えるための色々な取り組みが盛り込まれているんですね。
法改正の課題と提案
ええ。ただ、この記事では、今回の法改正には課題もあると指摘しています。
課題ですか?どんな点が問題なんでしょう?
一番懸念されているのは、残業時間の削減目標が先行してしまうことで、残業の見えない化が進んでしまうのではないか、ということです。
見えない化?
つまり、早く帰るようにというプレッシャーが強まることで、先生たちが勤務時間を過小に申告したり、家に仕事を持ち帰ったりするケースが増える可能性がある、ということです。
それって本末転倒じゃないですか?
そうなんです。記事の中では、実際に教職員組合の調査と教育委員会の把握しているデータに、月あたり15時間近くの差があるという事例も紹介されています。
そんなに違うんですか。それじゃ、正確な勤務状況は把握できませんよね。
ええ。文部科学省は、教員の自宅での仕事は原則として認めていません。情報管理や健康管理上の問題があるから、という理由です。
でも、先生たちも早く帰れって言われるのが嫌だから、家に持ち帰って仕事をしちゃうんですよね。
そうですね。でも、それだと結局先生たちの負担は減らないし、健康にも良くないですよね。
何か対策はないんでしょうか。
記事では3つの対策が提案されています。1つ目は、時短を目的化しない働き方改革を進めること。
時短は目的じゃなくて、先生たちの健康や働きがいを向上させることが大切ですよね。
2つ目は、クラウドツールなどを活用して、郊外でも安全にテレワークできる環境を整えること。そして、その勤務時間もきちんと把握することです。
テレワークできれば、育児や解剖しながらでも働きやすくなりますね。
そして3つ目は、残業が多い人や学校にはそれなりの理由があるはずなので、校長や教育委員会がその背景や要因を探って対策を講じたり、先生たちのサポートをしたりすることが重要だということです。
ただ数字だけを見て叱るみたいなことでは、先生たちの負担は減らないですもんね。
今回の法改正は、教員の働き方改革を進めるための重要な一歩となる可能性がありますが、同時に残業の見えない化が進んでしまうリスクも抱えています。
今回の法改正が先生たちの負担を本当に減らすことができるのか、今後の動向をしっかりと見守っていく必要がありますね。
そうですね。今回の改正が先生方がより働きやすい環境を作るきっかけになることを期待したいですね。
今日の話を聞いて、先生たちが抱える問題の深刻さを改めて感じました。
私も将来、先生になったら、今回の話を参考に、より良い働き方を追求していきたいです。
さやかさん、頑張ってくださいね。
はい、頑張ります。
それでは皆さん、今回の教育カセテラスはここまでです。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次回の配信でお会いしましょう。
さようなら。
さようなら。
05:31

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