1. ゼロラジ
  2. case②硬式テニス・ヤニックシ..
2025-04-12 26:51

case②硬式テニス・ヤニックシナー選手の事例

今回のエピソードでは硬式テニスの世界ランク1位、ヤニックーシナー選手の事例を取り上げます。筋肉増強剤であるクロステボルが検出されたこの事例、様々な議論の余地がある事例ですので、皆さんと共に考えることができたら幸いです。

Summary

本エピソードでは、男子テニス世界ランク1位のヤニック・シナー選手が薬物検査で陽性反応を示した問題について取り上げている。シナー選手は、クロステボールを含む物質により3ヶ月の出場停止処分を受けているが、意図的な違反はないとの見解が示されている。ヤニック・シナー選手に関連するドーピング問題が議論され、2024年から2025年にかけて問題が続くことが強調されている。また、ITIAやWADAの役割や、禁忌物質が選手に与える影響についても触れられている。

00:10
皆さん、こんばんは。ドーピング0会代表理営の吉田です。
一般社団法人ドーピング0会が主催運営するラジオ番組、ゼロラジの時間がやってまいりました。
ゼロラジでは、世界で起こっているドーピング関連のニュースを中心に取り上げ、それを解説する番組となっております。
この番組は私、吉田、そして
美人のからせやまです。
はい、この2人でお送りしていきます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、ということで、早速2回目にいきたいと思いますが、からせやま先生、前回初回でしたが、どうでしたかね?
いや、そうですね。あのー、まあ音声コンテンツということで、
はいはいはいはい。
比較的セミナーとかよりはやりやすいなと。編集もなんとかできるみたいな。
裏側の話が早速出てますけど。確かにね、今は私たちZoomで収録してるんですけど、
僕たち2人は顔見えてますけど、音声だけなので割と気が楽に話ができているので、
結構いいですよね?音声コンテンツ。
いや、そうですね。僕としては非常にありがたいというか、やりやすいというのを本当に感じてますね。
よかったです。早速なんかね、話のネタの方じゃなくて、
ラジオという音声コンテンツの話になっちゃいましたが、
はい、ということで、本日も早速入っていきたいと思います。
それでは、からせやま先生、本日取り上げていただくニュースをお願いいたします。
はい、わかりました。本日は公式テニスの話題になっております。
あー、来ましたね。来ましたよ。
えー、そうなんですよ。
世界王者のヤニック・シナー選手という方のニュースを読ませていただきます。
お願いします。
ヤニック・シナーの出場停止問題
男子テニス世界ランク1位のヤニック・シナー選手が昨年、薬物検査で陽性反応を示した問題で、
世界半ドーピング期間、ワダワドー選手が3ヶ月の出場停止処分を受け入れることで合意に達したと発表しました。
出場停止期間は、えっと、2024年のここの、えっと、失礼しました。
2月の9日から5月4日までですね。
次の4大大会である前仏オープンには出場できるということです。
シナー選手は昨年3月、アメリカ・カリフォルニア州での大会期間中に、8日の間をおいて実施された2回の検査で、低濃度ながら菌糸物質、クロステボールの陽性反応を示しました。
これに対し、不正監視機関の国際テニスインテグリティーエージェンシー、ITIAは、本人に違反の意図はなかったとの見解を発表していました。
同選手はSNSへの投稿で、スタッフの理学療法士が、自分自身の傷の治療に使っていたスプレーの成分が施術で体内に入ったと主張し、処分を逃れておりました。
和田はこれを不服としてスポーツ仲裁裁判所、キャスに訴えたが、合意成立を受けて訴えを取り下げた、というニュースになっております。
なるほど。これ合意してるんですね。
なるほどな。何があったんだと思ってしまいますが、入っていきたいと思います。
昨年からの吉田さんと話すたびに、この公式テニスガーっていうのはお聞きしておりましたけれども、私の方からいくつか質問させていただきたいなと思っております。
そうですね。お願いします。
まず今回、SNSへの投稿というのもありましたけど、シナ選手から直々に。
その検出されたクロステボールっていう、そもそもの物質とか、それをスプレーでよく使うのかっていうところ、物質のことと、そのあたりをちょっと解説していただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
ドーピング物質のについて
はい。クロステボールとかね、よく言いますけども、こいつはもう完全に合成のアナゴリクステロイドの一種なので、
あ、やってんなっていうのが、私がこれを見たときに思ってしまうことですよね。
なるほど。
はい。薬剤師とかスポーツファーマシストの皆さんだったら、見たときに、あ、やってんなとか、やってる可能性高いなとか、黒だなとか、グレーだなとか、白だなとか、結構パッと思うことがあると思うんですけど、私の言葉で言うと、あ、こいつやってんなって思いました。
まあじゃあちょっと、そういう物質だということですね。
そうですね。なんで筋肉の増強作用ですね。いわゆる筋肉減らすぞっていうような働きがありまして、もちろんワダ、世界アンチドーピング機構の禁止リストにも明確に記載されている物質なので、はい。禁止物質としてもう有名な成分と言っても過言ではないと思います。
ありがとうございます。SNSの投稿にまたスプレーでの施術っていうことなんですけど、一般的には傾向摂取とか注射で使用する、だいたいそういう目的だと、そういう経路が多いかなと思うんですけど、スプレーに含まれていたっていう主張が出ているんですけど、そのあたりはいかがですか。
はい、ありがとうございます。このあたりはですね、かなり難しいというか、考えにくいんじゃないかなというふうに、私の目線からは見えていまして、通常ね、先ほどもあったんですけど傾向摂取とか、そういったので使われることが多い。
そしてもちろんスプレーに含まれてたってことは、なんだか肌に吹きつけたというか、そういった使い方になるのかなともちろん想定されるんですけども、皮膚はもちろんバリア機能を持ってますんで、じゃあ果たしてスプレーに含まれていて、それを吹きつけて体の中に吸収されるかっていうと、かなり考えにくいのかなというのが、
私が最初にこのニュースを読んだときに感じたことですね。
なるほど。ありがとうございます。
しな選手の主張としては、意図しない形で、特に理学療法士がと言ってスプレーを使用しただけなんで、意図的ではないという主張はしてるというのは、現状としてはそれしかないというところではある感じですよね。
ちょっと脱線するかもしれないんですけど、私自身は、この理学療法士がというところで、しな選手、一流の選手ですよ。世界ランキング1位の選手が、そこに自分の体から少なからず出たわけなので、そこに関してまずは認めてほしかったなというのはあります。
どういう形であれ、自分の倦怠から出たということになりますので、そこはちょっと残念だったなと思います。理学療法士のあいつが悪いではなくて、まずは素直に受け止めて、まずは申し訳なかったというところを言っていただいた上で原因を探っていくというような流れにしていただきたかったなと感じています。
おそらくこういった姿勢が今、テニス選手の中でいろんな圧力を生んでいるようなところにもつながっているのかなと私自身は思っているので、そこだけは補足させていただきたかったなと。
選手として、1位の選手として、トップアスリートとして自分の体から出たものに関しては、自分で責任を持つと。この厳格責任という考え方っていうのはやはりすごく大切ですし、そういったところで多責というのは何の意味も持たないっていうようなところを、この選手ですね。
しな選手は知っているのかなーっていうのは、ちょっと私自身は疑問を持ったというところだったので、ちょっと脱線してしまいましたが。
ありがとうございます。今回はスプレーっていうところなんですけど、以前の事例とかではスキンクリームとかでベタっと塗る感じだと、禁止物質が含まれていたっていうことで処分を逃れたケースとかもあると思うんですけど、
スプレーっていうのは結構珍しいところだと思うんですけど。
そうですね。スプレーに入っていたと仮にするのであれば、そもそもその成分表示ですよね。
これはクロステボルが入っていることを自覚していたのかってところにもなるので、そこがどういったものを使っていたのかっていうところもすごく気になりますし、あとは本当にその選手が言っているスプレーなのかっていうところもありますよね。
私は正直、他のルートから入った方が納得できるというか、スプレーでっていうのはちょっと無理があるので、別のルートから入ったんじゃないかと考えるのが自然かなとは考えていますし、
この辺りがね、もう決着しているので何とも言えないんですけど、そこはもう少しはっきりさせてもいいのかなとは思いました。
なるほど。ありがとうございます。今回の事例ではその幻覚責任のことだったりとか、そもそもそのスプレーでっていうところは、少しクリアカットにならない部分もあるかなというところですね。
それを肌に吹きつけたところで入るかっていうとね、他のアトピーの薬とかもね、モロニのステロイドとか使うわけなんで、その人らが全員違反になるのかって逆に治療薬としてはOKですし、なのでそこはすごくはっきりしないところですよね。
ドーピング機関の関与
なるほど。ありがとうございます。ちょっと話題を変えるというか、別の視点でこのニュースを読んでいきたいんですけど、このニュースではITIAとか和田とかキャスっていうのが結構出てきちゃったんですけど、ちょっとそこを解説していただけるとありがたいんですがよろしいですか。
はい、ありがとうございます。こういうアンチドーピング界隈のニュースを読んでいると、やはり海外のニュースを引っ張ってくることが多くて、そうすると前日のITIA、和田、キャスとかっていうのは出てくるということになりますので、このあたりでわからない単語が入ってきちゃうと理解できなくなっちゃうので、
少しでも皆さんに短いなってもらえたらなぁと思っています。じゃあ最初に今回のテニスにまつわるところから言うと、ITIAですね。こちらはテニスのインテグリティユニットです。
言ってしまえば、前回初めてゼロラジやった時に話出てた、AIUですね。あっちは陸上の競技連盟の中での、言ってしまえば独自の、自分の機関を監視する役割のインテグリティ機関っていうところなんですけど、テニスの場合はそれがITIAっていうことですね。
テニス競技全体のドーピングとか八王朝とか、不正行為、そういったことが起こらないような監視であったりとか、またその選手が出てきたときに処分をするっていうところの団体になります。
なのでテニス界独自の団体ですよっていうのがめちゃくちゃポイントです。
そのテニス界の独自の組織であるITIAが、まずは今回その意図的な接種の証拠がないっていうことで、シナ選手の処分はしないというふうに決めたということですよね。
はい。だから揉めているというのが、皆さんもわかっていただけるかと思います。
ITIAっていうのは、そもそもそういったドーピングが起こったときに処分をする側なんですよ。本来であれば。
そして今回クロステボルというのは、黒に近い。黒の物質だというふうに先ほどお伝えはしました。
ですので、意図的に筋肉をつけようとかパフォーマンスを上げようと思ってクロステボルを取ったんだというふうに取るのが通常というところになるんですが、そこで意図的な接種の証拠がないということで処分をしなかった。
ってなるとどうなるかというと、ここで登場してくるのがWADAですね。世界アンチドーピング機構です。
WADAっていうのはもちろんITIA、テニスとか関係なくて、世界のアンチドーピング機関なので、なのでWADAっていうのはそもそも各スポーツ団体がちゃんとドーピング管理やってますかっていうこと。
そしてその管理が適正かどうかっていうのを監視する役割を持っているので、今回のITIAってどうなのよって思いますよね。
そうですね。やっぱり、独自の機関っていうところもありますしね。
なので言ってしまえば、このITIAの今回の判断っていうのが、いやそりゃねえよっていう。そりゃないよ。甘いんじゃないの?っていうことで、WADAとしてはやらざるを得ないと思います。私からすると。
WADAとしてそれを認めてしまうと、WADAの役割というか、WADAで足り得る存在理由がなくなってしまうんで、行くしかないっていうふうに私は感じました。これは。
WADA側の立場として考えてみたら、これはITIAに行くしかねえと。ちゃんとせえよということで、キャスに持っていったのかなというふうに考えています。
なるほどですね。なのでこのキャスの決定がこの問題の最終判断になるということで、ニュースでも読ませていただいた通り、最終の決定はもう一応下されたというところになったかと思うんですけど、
ドーピング問題の概要
今おっしゃっていただいた通り、ちょっと甘すぎるんじゃないかみたいな話もありましたけど、今回の判断は妥当だったのかどうかっていうのは、そのあたりはいかがですか。
ここは本当に難しいところで、そもそもスプレーに含まれてたっていう選手の主張が本当に妥当だったのかっていうこととか、一点目はですね。
2点目としては、そのITIAの処分なしだよっていうふうに言ったこと、その最低という判断自体が適正だったのかっていうポイントもありますし、大きくはこの2点かなっていうふうに考えています。
なるほどですね。やっぱりそのスプレーに含まれてたっていうのがですね、どれほど確かなのかっていうのは非常に個人的には気になるかなっていうところではありますね。
本当にスプレーが原因で、例えば吹き付けて、例えば傷口があって、傷があって、そこから神秘までその傷が行ってて、神秘には血管が走っているので、そこから仮に吸収されたという過程になったとして、果たしてそれの検出されてきた濃度に達するのかっていうことですね。
もちろん薬物なので体を外に出そうっていう働きもありますし、その中で検出限界どころか、そのある程度濃さが出ているというか、薬物が出ているということ自体が個人的にはやっぱり争点になるんじゃないかなっていうとは思います。
やってんじゃないのっていうところにはどうしてもそこになるかなとは思っているので、そこが争点かなと思います。
なるほどですね。なので、意図的ではないにしても検出されてきた物質の特性だったりとか、それによる処分の期間だったりとか、そのあたりもいろいろ込み込みで考えると、今後のルールとかに影響を与えかねないのかなっていうのも個人的にはちょっと思ったところではありますね。
なるほど。そうですね。やっぱりこのあたり、禁止物質って一言で言っても、普通の通常の治療で使うから、言ってしまえばドーピングをやってしまう可能性が高い。
うっかりっていうのは使いたくないんですけど、うっかりっていう、起こってしまいやすいっていうものに関してはやっぱり視覚的処分が短かったりとか、特定物質って言われるカテゴリーになったりしますし、逆に今回のクロステボルみたいなものっていうのは、もう意図的にやってるでしょっていうふうに思われるっていう特定物質じゃない非特定物質っていうカテゴリーになって、視覚的処分も重い処分が下るっていうことになりますし。
このあたりがね、今回の決定が今後どうなっていくんだろうっていうことは、本当に注目していかないといけないっていうふうに感じております。
はい、ということで、今回はですね、公式テニス会を揺るがしているドーピング問題。これは2024年から、実は現在の2025年に至るまでですね、ずっとこの話っていうのは続いています。
ですので、今回の話で終わりっていうことではなくて、またおそらくこの話が違う方向に発展していくのかなと私自身は考えておりますので、
今日はヤニクシナー選手のドーピング問題について、また菌糸物質であるクロステボルの解説であったりとか、カタカナです。カタカナじゃないわ。アルファベットですね。
アルファベット用語っていうのがどうしてもこの海外の話をしているとよく出てくるので、ITIAとかWADAですね。CAS。このあたりをまた改めてご説明をさせていただきました。
CASの話をちゃんとしてなかったような気がするんですけど、CASについてはぜひですね、初回の1回目の池田選手の件を聞いていただけると、そちらでCASの説明しておりますので、よかったらまたそちらも聞いてやっていただきたいと思います。
そしてこのヤニクシナー選手のドーピング問題についての、この今回のWADAとITIAの話っていうのは集結はしてるんですけども、その妥当性について、ほんまかいなというところですね。そこについてちょっと議論、私の試験ですけども、お話をさせていただきました。
ありがとうございます。いろいろと本当にお話しいただいた通り、検出された物質だったり、そもそもやっぱり世界ランク1位の選手がこういうことになっているということで、かなりインパクトのある出来事だったんで、スポーツ界全体への与える影響っていうのも大きいのかなっていうふうに個人的には感じました。
いやそうなんですよ。もう本当おっしゃる通りで、何が今起こっているかというと、テニス選手同士、トップランカーの選手同士が、いやそれはねえよって、いやいやいやテニス面白くなくなるから別にいいじゃんっていうね、こういういろんな選手が自分の持論を展開していて、結構収集がついてないんじゃないかと思っています。
そしてそのテニスの問題っていうのは実はテニス界だけに留まらなくて、あっちの業界こんなことしてんぞっていうことになりかねないわけですよね。これが非常に影響としては私はマイナスな方に働いているなという感じでおりまして、やっぱり予想がやってたらいいじゃんみたいな、あいつがやってたからいいだろうみたいな、そういう風潮になってしまうと、それが良くないんです。
だからこそ自分たちの連盟とか団体の中に言ってしまえば監査機構ですね。監査機能を持たせて、で事情作用ですよね。そういったものをしっかりと機能させておくっていうのが、このやはりアンチドーピングのところにはすごく大事なはずなんですけども、それが機能してないんじゃないのっていうことが露呈してしまったっていうところも、私自身は非常に問題だと思っていて。
だから、スポーツ界の公平性というかは、他のスポーツに対しても、これ大丈夫かっていうふうなことを出してしまったっていうところが、結構私は責任大きいなっていうふうには思ってます。
次回の展望
なるほど。やっぱりそうですよね。ありがとうございます。
豊さんちなみに、次回はどんなニュースになりますでしょうか。
そうですね。この話があったんで、次回はですね、今回は男子だったんですよ。
まさか。
ということはという。
なんですけども、実はこの男子だけではなくて、女子の公式テニスの方でも実は同じようなタイミングで別選手がですね、ドーピングの問題を起こしておりまして、またその処分が軽いんじゃないかとか。
いや私は、別の選手がね。いや私はこの処分期間ちゃんと受けたよとかね。なんであの子だけなのとかね。そりゃそうですよね。あいつだけなんなんだみたいな。っていうような問題になってしまっていると。
実際にこれ起こってしまっているので。ですので次回は女子選手、公式の女子テニスの界隈でもこの問題、ドーピングの問題が出てきているということについてお話をさせていただきたいなと考えております。
わかりました。公式テニス界いろいろありますけれども、今回は男子で次回は女子で、ちょっと違った背景の部分を深掘りさせていただくということで、また次回も吉田さんにもいろいろ聞かせていただきたいと思っております。
ありがとうございます。あまり取り上げて名誉があることではないかもしれないんですけども。このケースから私たちも何を学ぶのかという視点で皆さんも聞いていただければなと考えております。
ゼロラジでは今後もこういった形でアンチドーピングに関する最新情報を発信していきます。ですのでぜひ引き続きお聞きいただければ嬉しいです。それでは本日の内容は以上になります。
原沙橋先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
26:51

Comments

Scroll