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2025-11-09 23:17

case⑭競泳・古賀選手、コンタミによる違反からの復活劇について

今回は競泳・古賀選手の事例を取り上げます。サプリメントのコンタミにる違反から復活。エンハンスドゲームにも強く反対の意を示しています。今回はそんな内容です。

サマリー

競泳選手の古賀淳也選手は、ドーピングによる厳しい処分から復活した状況を語ります。彼は意図しない物質の摂取による汚染があったものの、最終的に2年間の処分が短縮され競技に復帰しました。そして、ドーピング問題に対する批判も行っています。また、競泳選手の小川淳也選手は、サプリメントの汚染による問題を乗り越えて復帰し、エンハンスドゲームの意義について発信しています。彼はスポーツとエンターテイメントの違いを考え、ルールを守ることの重要性を強調しています。

00:04
皆さま、おはようございます。こんにちは、こんばんは。薬剤師の吉田です。
今回もゼロラジ、始まりました。
今回も唐瀬山先生と一緒にお送りしていきたいと思います。
ゼロラジは、世界のアンチドーピング、ドーピングのニュースを中心に取り上げまして、
分かりやすく解説するという番組になっております。
本日も唐瀬山先生、よろしくお願いいたします。
お願いします。
古賀選手の紹介
それでは、今夜取り上げるのは、一人のポッパースイーフのキャリアを大きく左右してしまった事例です。
今回は競泳の古賀淳也選手のcaseを紹介したいと思います。
ということで、唐瀬山先生、まずは今回のニュース、いつものように読んでいただいてもよろしいでしょうか。
はい、承知しました。
それでは早速読ませていただきます。
競泳の古賀淳也選手は、背泳ぎの選手として頭角を表し、
2009年の世界選手権では100m背泳ぎで銀メダル、50m背泳ぎで銀メダルを獲得した日本のトップスイマーの一人です。
その後も国際大会で活躍を続け、アジア大会では2010年、2014年と連続でメダルを獲得しています。
しかし、2018年3月、モノトップアスリートをドーピングが襲います。
菌糸物質、LGD4033などの陽性反応が出たのです。
ローショ国際水泳連盟から4年間の視覚停止処分を受けましたが、古賀選手は意図的な接種を否定、
スポーツ仲裁裁判所、ラスに提訴し、
接種は意図的ではなく汚染されたサプリメントによるものであると判断され、処分は4年から2年間に短縮されました。
しかし世界と戦ってきた選手にとって、キャリアの前世紀における2年間の空白は致命的であり、
東京オリンピックへの道も閉ざされました。
処分が明けた2020年3月、古賀選手は競技復帰を果たし、処分明けのレースでも好タイムを記録。
意図しないドーピングの被害者である古賀選手は、
ドーピングを公然と容認するエンハンスドゲームの構想に対し、
アスリートの努力を否定する者、生きどおりを覚える、とスポーツの価値を根底から覆す者として強く批判しています。
というニュースになっております。
コンタミネーションの影響
はい、倉澤先生ありがとうございます。
はい、ということで、古賀選手の事例に関しては、今読んでいただくとおりで、
選手本人が意図しないということで、かなり厳しい処分が出たというところの中で、
選手本人もそれに異議申し立てて、
スポーツ仲裁裁判所の方に提訴してというような流れになっていて、
最終的に2年に短縮されたという事例になっています。
はい、古賀選手の場合は本当にそういった色々あって、そこから復帰したというところですね。
そこが本当に印象的な選手かなという風に思います。
日本を代表するこの世界にですね、誇る競泳選手、スイマーだったんですけども、
そこの選手がですね、このアスリートにとっては一番難しいというか、
一番恐ろしいケースですよね。
そして最も防ぎにくいケースであろうサプリメントの汚染、コンタミネーションという、
そういったことの典型的なやつになってしまっているケースになってしまっているなという風に思います。
世界のトップの選手であっても、これに巻き込まれてしまうという現実がありますね。
実際、本当に選手はね、このサプリメントの汚染というところにもかなり意識を向けている中での話でもあるので、
この辺りは非常に難しいなという事実ですよね、ニュースですよね。
吉田さん、今回のニュース、そのコンタミネーションによるものということで、
よくあるケースかもしれないんですけど、少し難しいところもあるので、また解説いただければと思うんですけど、
まずこの小賀選手から検出された禁止物質ですね、このLGD4033などというのが、
ちょっとどういうものかというのを教えていただきたいなと思うんですけど。
はい、ありがとうございます。これはですね、SARMSという、
薬学的にはSARMSというね、選択的アンドロゲン需要帯調節薬ということで、
それの呼ばれるものの一種になっています。
これは本当に簡単的に言うと、筋肉増強作用を狙ったような薬物になっていますが、
このLGD4033というような、たまに物質の名前というよりは、
型番みたいな違反物質というのがあるんですよね。
こういうものっていうのは、まだ医薬品、薬として世界的に使われていなかったりとか、
承認されていなかったりっていうような、本当にこう、まだ薬になってないような、
そういったもの、研究開発の途中みたいな、そういったものを指すようなものが多いですね、型番の場合はね。
なるほど、ありがとうございます。
なので、今回のニュースでは意図的な摂取を否定しているということでしたけれども、
まだ研究段階のものなので、そんな世界と戦っているアスリートが自ら手を出すようなものでもないし、
あんまりサプリメントに入るような印象もないんですけど、
それがなんで今回サプリメントに混入してしまったのかっていうのは、ちょっと疑問に思うところでもあるんですけど、
そのあたりはいかがですか?
そうですね、やはりここは普通のサプリメントで入ってこないっていうのはまさにそうなんですけども、
ここは国内国外ってあんまりサプリメントの中では言いたくはないんですけど、
やっぱり海外のサプリメントだったかもしれないなっていうところもあるかなと思ってます。
例えば海外の拠点で作った、海外製のサプリメントでビタミン剤っていうようなものの中でも違法な薬物が入っているようなものっていうのが、
もちろんその成分が入っているっていうことは、もちろん謳ってはないような製品なんですけども、
そういったものが自転車競技で見つかったりみたいな、2回くらい、アナバイトって商品ですけども、そういったものが実際にあったりします。
なので、そういった違法な薬物じゃなくて、違法なサプリメントですよね。
そういったものっていうのが作った後に、別のものを例えば作っていた場合、
じゃあ前のものを作った後にちゃんと洗浄しているのかとか、
そういった製造ラインのコンタミネーションのリスクっていうのが結構出てくるんじゃないかなとは思ってます。
なるほどですね。
じゃあやはりアスリートがいくら注意を払っていても、そういうラインの洗浄だったり管理だったり、原料のこともあるんでしょうけど、
そういった自分でも注意できないような、いわゆる他の自分以外の要素のそういった部分でコンタミネーションがやっぱり起こってしまうということですよね。
そうですね。実際によく皆さん知っているところですよね。
ライザップさんとか、そういったところのサプリメントで、以前プレスリリスがちょっと出てまして、
ライザップさんのサプリメントの中に、例えば競技開示で禁止物質でもあるエフェドリン、それが入ってましたっていうのは実際に例もありました。
これはやっぱり有名なこういった会社のサプリメントであっても、この時は原料だったんですよね。
原料の中にエフェドリンが混入していたっていうことが後から分かって、なのでそういったことが起こってくるんですね、実際に。
これは正直使ってても防ぎようがないっていうような、アスリートが製品の成分表示をいくら見たとしても表示されてないものが入ってるんで防ぎようがちょっとないんですよね。
ただ、この一般人とそのアスリートっていうものの違いとしては、アスリートである以上、もちろんルール、スポーツって枠組みがあるわけですよね。
その枠組みの一つにアンチドーピングっていうのがあるわけなので、じゃあそのアスリートである以上何が付きまとってくるかっていうと、自分が口にしたものっていうものに対して責任を持たないといけない。
つまり何か、いかなる理由があろうとも自分の倦怠ですね。血液とか尿倦怠とかそういったものが例えば菌糸物が出てしまうと、それはもう全部自分の責任と、厳格責任があります。
なので、あとは口の中に入れたものとか、体の中に入れたものがどういう意図で入ったのかですね。
その菌糸物を意図的、自分の意思で入れたのか、そうではなくて、いやいや意図的ではないんだよっていう過失の方ですね。
のところっていうのを明確に分けているっていうところですね。
復帰とエンハンスドゲーム
なので、意図的でなくても過失なしとは言えないとか、その辺の白黒っていうものがわりとはっきり言える世界ではないんですよね。
なので、どちらが優位なのか優勢なのかっていうことに対しては、裁判の中で争っていくことになるんですけども、
じゃあどっちが最終的に51なのか49なのかみたいなところの話になってくるというところになります。
なので、意図的だった場合っていうのは、今回の成分っていうのは治療上必要とされるような成分ではないんですよ。
その場合は、やっぱり非特定物質っていう、言ったらドーピングをするために摂取するような成分っていうように捉えてしまうので、
かなり戦士からすると、かなり不利な状況で戦わないといけないっていうようなイメージですね。
なので、この4年っていうのは、まずそもそも治療上必要とするはずがないドーピングしか考えられないようにそれを使ってたらっていうものになるので、
4年っていうのがまず絶対に、まず降りるんですよ。基本4年で。
そこからはキャス、スポーツ仲裁裁判所にもちろん提訴して、進んで最終的に2年になって、そこは短縮されたんだけども、やはりゼロにはならなかったっていうところが何でしょうね。
戦士の言い分がもちろん認められたのに2年になっているところもありますが、最終的にやはりそれが意図せずに摂取してしまう、そこを何度かできなかったのかっていうところはやっぱり問われていますので、
過失がゼロにはならないっていう、ないとは言えないので、ここに落ち着いたっていうね、この辺りは非常に難しいな、重いなっていうふうには思います。
本当にそうですよね、おそらく特に日本のアスリートはそうだと思うんですけど、ほぼ意図してやろうみたいな選手っていないかなと思うので、なかなか本当に特に今回みたいな、詳細はわからないですけど海外製のサプリとか、
自分自身こう、いわゆる何かしら有益な方法で強くなろうとしただけなのにこういうことになってしまうっていうのは非常にちょっと残念だなと僕も思うところではありますね。
そして、今回の小川選手に関しては処分が明けて復帰されたわけなんですけど、このゼロラジでも何度も取り上げているエンハンスドゲームに対するコメントも残してくれているというのがちょっと僕の中でも印象的で、
このですね、エンハンスドゲームにドーピング公然と容認する協議会というものですけど、強い気取りを示しているというニュースの中でも読ましていただきました。
吉田さん、改めてこのエンハンスドゲームについて簡単に触れていただいて、今回のこの小川選手発言してくださってますが、改めて吉田さんのご感想も聞ければなと思うんですけどいかがですか。
はい、ありがとうございます。まずエンハンスドゲームっていうのは何かっていうと、2026年、来年ですね、来年の5月にアメリカのラスベガスで行われる予定のドーピング、薬物使用がありの大会ですね。
小川選手の復帰とエンハンスドゲーム
ニュースではスポーツ大会っていうふうにスポーツって言ってたりするんですけど、私はスポーツだと思ってないので、考えてないので前で大会っていうふうな言い方をさせていただきますが、エンハンスドゲームっていうのが開催される予定になっています。
ここは優勝賞金が1億円を超えてくるような優勝賞金が出まして、そこに対して競泳と陸上と重量上げっていう3つの競技において、何でもやっていいから、じゃあその中で一番の記録っていうのはどれぐらいまで伸びるんだろうみたいなですね。
本当にその究極の人体実験みたいなことをやろうっていうような大会が行われてきております。
このままだと来年の5月に行われそうだなっていうところまで見えてしまっているので、そこに対して私たちができることということで、ゼロラジでも何度か取り上げさせていただいております。
今回ですね、小川淳也選手がこのエンハンスドゲームについて話をしてくださってるんですよね。
ニュースに取り上げられてますけども、いろんなところでトップの選手は見られるっていう話をされてるんですよ、ニュースの中でね。
それはトレーニングであったり、そのトレーニングの競技の練習の工夫とか、いろんな言葉を各トップの選手が伝えて、言葉で伝えることで他の選手が真似しようかなというふうになりますんで、そこでいきなりやっぱり薬飲もうかなっていうのは、やっぱりあってはならないことだというふうに言っていただいてます。
そういったことをしなくても技術やタイムの向上ができると信じているというようなコメントをされてまして、やっぱりこのコメントが私自身はすごく嬉しくて、やっぱりまだまだアスリートがこのエンハンスドゲームについて話をしてくださってるっていうのはなかなか私見てないので、そんな中で小川選手にしか言えない言葉かなというふうに私自身は思いました。
ですので、この大変な人生を歩んでこられている小川選手だからこそ、僕自身はすごく嬉しかったし、改めて本当に小川選手のこれからを応援したいなというふうに強く思った一件でした。
ありがとうございます。本当に僕も別記事でも読ませていただきましたけれども、アスリートが強くなるときはそのトレーニングだったり休養だったりっていう、そういういくつもの選択をとっていくわけですけど、本当にこのエンハンスドゲームが開催されることで、すごい優先度の高いものとして強くなるために薬というチョイスをとってしまう人が増えるんじゃないかと、むしろそれがいいことだと思っています。
むしろそれがいいことだという感じで、強くなる選択肢の一つとして認知されてしまうのは非常に憤りを感じるみたいに書いてあるところもあったんで、今吉田さんもおっしゃっていただいたみたいにですね、そういう本当に悪い意味での輪みたいなのが広がっていくっていうのはやっぱり感化できないなと僕も思いますね。
そうですね。そこをそもそもね、エンハンスドゲームは僕は大会っていう表現をお伝えさせていただいたんですけど、やっぱりそのスポーツっていうのはさっきも言いましたけど枠組み、ルールがあってその中で定められたものの中で戦うからスポーツっていうものが成り立っているし、スポーツっていうのが成り立っていくわけなんですけど、
そこの枠組みをそもそも超えていくような話をしているわけですよね。まあ崩してしまう、壊してしまう。それやったらじゃあだからスポーツじゃないんですよね。アンチドーピングも含めてスポーツなので、そこのルールを壊してしまったらそれってじゃあ何なのっていうと、エンターテイメントっていうような言い方をされる方もいますけども、エンターテイメントっていうのはあくまで人の人体にですね、何も影響がない中での話が僕はエンターテイメントだと思うんですけども、
人の体、健康を害してまでやることが僕はエンターテイメントだとも思っていませんし、本当に先ほど申し上げましたけども、人体実験なのかなって私自身は考えております。なので、そういったことをですね、こう公然と流してスポーツと同列に扱うっていうこと自体が僕自身はすごくおかしな話だなっていうふうに思いますし、
じゃあその2つを並べたときに子供たちが安易にそっちの選択肢、そっちの方がなんかきらびやかだからかっこいいから競技成績がいいからみたいなですね、そういった並べ方をしてしまうと本当に良くないなっていう、安易に薬物っていうものだけがしかもプラスの意味で捉えられるっていうこと自体がですね、本当にリスクだなっていうことで、
生きどり覚えるっていうその小川選手の言葉に本当に僕自身も同意しているようなところですね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。なのでね、皆さんもちょっとエンハンスドゲームっていうことに対してどういうことを考えるのかっていうことをですね、ぜひ皆さん考えていただいて、また私たちに感想を伝えいただきたいなというふうに思いますし、また皆さんもですね、エンハンスドゲームっていうものがあるんだっていうことをぜひ周りの人たちにですね、話してみてほしいです。
これね、もちろんエンハンスドゲーム僕たちは防ぐ側の人間なので、こういった話をしてますけども、やっぱり一般の人たちに話をすると、え、それ何それ面白そうっていう声も実際にあります。
なので、これはもちろん知識を持っている私たちがですね、そういう持っていない人たちに対して何が問題なのかっていうことを丁寧にお話ししていくっていうことも非常に重要かなと思いますので、
ドーピング問題の深刻さ
はい、今夜はですね、共栄の小川選手の事例からサプリメントの汚染、コンタミネーションですね、そちらの事案についてですね、お話をいただきました。はい、唐沢先生どうでしたかね、中小川選手の今回の事例。
そうですね、本当に不幸にもこういうことになってしまいましたけれども、もちろん年齢とか含めると一旦こういうこと起きてしまうとそのまま引退される選手っていうのもいらっしゃると思うんですよね。
ただ小川選手の場合はやっぱりオリンピックに出れなくてっていう思いももしかしたらあったかもしれないですし、復帰してやっぱりこうやって発信を続けてくださっているということ、そのあたりも含めてつくづく今後も応援していきたいなと思わせていただけるような選手かなというふうには感じましたね。
はい、ありがとうございます。ということで本日も内閣員の唐沢先生と一緒に小川選手の事案について掘り下げをいたしました。
はい、ということで今回はですね、今回もうですけども引き続きですね、今後もアンチドーピング、ドーピングのニュースを取り上げましてわかりやすく専門家がどんな感じで考えているのかなということですね、こういった形で発信をし続けていきますので、またゼロラジ聞いていただければと思います。
はい、今回はこれくらいにしましょうかね。はい、ということで本日も皆様ここまで聞いてくださってありがとうございました。また次回お会いしましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
23:17

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