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2025-08-01 17:25

case⑪フランスで開催されたメンタルヘルスとアンチ・ドーピングの会議について

フランスでアンチドーピングに関わるメンタルヘルスについて話し合う会議が開催されました。その話題をお届けします。#アンチ・ドーピング#スポーツファーマシスト

サマリー

フランスのパリで開催された第23回ドーピングのないスポーツのための全国会議は、メンタルヘルスとドーピングの関係に焦点をあて、200名以上のスポーツ関係者が集まりました。選手たちはドーピング対策における精神的負担や情報の不透明さについて実体験を共有し、包括的な支援体制の必要性が強調されます。フランスで行われたこの会議では、アスリートのメンタルケアがドーピング対策において重要視されており、特にサプリメントへの依存が問題視されています。より良い相談環境の整備が求められています。

全国会議の開催
皆さん、こんばんは。ゼロラジへようこそ。
この番組は、世界で起こっているアンチ・ドーピングに関するニュースを中心に取り上げて、
それをわかりやすく解説する番組となっております。
私、ドーピング0会代表理事の吉田です。
今回も、いつも通りですね、原瀬山先生と一緒にお届けしてまいります。
原瀬山先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今回のテーマは、
フランスで開催されたあるイベントのニュースをご紹介したいと思います。
イベントのタイトルは、第23回
ドーピングのないスポーツのための全国会議ということで、
今回はこのニュースを取り上げますが、
まずはいつも通り原瀬山先生にニュースの記事を読んでいただきたいと思います。
原瀬山先生、よろしくお願いします。
はい、承知しました。
それでは早速読ませていただきます。
2025年6月3日にフランスのパリにて、
第23回ドーピングのないスポーツのための全国会議が開催されました。
テーマはメンタルヘルスとドーピング。
フランスでは今年、心の健康が国民的重点課題に指定されており、
200名以上のスポーツ関係者が集まり、
意識的脆弱性がドーピングのリスク要因となることを議論しました。
フランスのアスリート、近代語種のバレンタンベロー選手や、
パラスEAのアレックス・ポータル選手など現役の選手も参加。
ドーピング対策に伴う精神的負担や情報の不透明さについて実体験を共有しました。
パラスEAのポータル選手は、
飼料薬に関する情報が不十分で、アスリートは不安を抱えやすいと語りました。
また、フランススポーツ賞のマリー・バルサック大臣は、
高いパフォーマンスを求められる中で、
心のケアを怠ることはドーピングの温床になりうると述べ、
包括的な支援体制の必要性を強調。
シンポジウムは、ドーピング対策における心の健康の重要性を国際的に示す画期的な一歩となりました。
というニュースになっております。
メンタルヘルスの重要性
ありがとうございます。
これまでのアンチドーピングの対策というと、
いわゆる薬であったりサプリメントなどの物質面に注目しがちだったと思うんですね。
でも今回は、アスリートの心の状態が、
ドーピングのリスクにどう影響するのかという焦点が当てられていて、
非常に大切な観点、切り口だなというふうに私自身は感じました。
実際にシンポジウムの方で、
この実際の現役の選手ですよね。
そういった選手方が登壇して、
ドーピング対策の義務というのが精神的に負担になることがあるよということを言っているのは非常に印象的だったなあというのが感じたところでして、
僕自身もですね、私自身もいろいろアスリートを関わってきた中で、
このパフォーマンスに本当にプラスというかどっちかというとマイナスになっちゃうんではないの?
この検査のあり方っていうところが本当マイナスになるんじゃないかって思うことは実はありまして、
ちょっとそのあたりもお話ししたいなというふうには考えています。
いやそうですね、アスリートのカテゴリーとかにもよるとは思うんですけど、
もちろん日頃接種するものに加えて、トップになればなるほどいろんな報告義務とかあるので、
大変になるのかなという印象が私自身もあります。
常に場所を報告したりとか、
必要がある場合には治療薬の使用申請をする必要があったりとかですね、
そういったものも一種の管理的管理ストレスみたいな、
そういうものがあるような印象で印象あるんですけど、
吉田さんとしてはどういうことが選手にとってとても負担になっているなとお感じになられていますか?
はいありがとうございます。
それでいうとですね、唐沢山先生も言ってくださったんですけども、
本当に皆さんがイメージするいわゆる業界のトップアスリートっていう人たちっていうのは、
24時間365日、毎日1時間抜き打ち検査がいつ来てもいいよっていう時間を確保してるんですよね。
もちろんその日に、その時間毎日毎日来るわけではもちろんないので、
来るかもしれないっていうような状況で24時間355日、
その1時間以外の時間も何してるのかっていうことももちろん提出してるわけなので、
もうなんでしょうね、監視社会ですよね。
本当にそうですね。
なんというか、ある意味でプライバシーの観点も僕は結構信頼してるんじゃないかなっていう前から思っていて、
なんで、気が休まらないだろうなっていうのは実際思います。
なので、私自身このトップ選手がそれぞれの競技を代表して抜き打ち検査を受けているんですけども、
本当にこれがベストのやり方なんだろうかっていうのは、
選手の心理的負担
これが100パーと思わない方がいいなと思いますし、
僕自身は協会にこれでいいんでしょうかっていうのは問いたいし、
僕自身は疑問を感じているところです。
実際これまでもテニスの伊達紀子選手であったり、
柔道のもうね、お二人とも引退されてますけど谷良子選手など、
大会の前の日とかの晩に、
もう寝たよっていう、トイレも済ませて、後は寝るだけだよみたいなタイミングで来て、
トイレしたところだから、すぐにトイレ行っても出ないから水飲んだりなんだかんだして、
朝の何時みたいな、朝方まで時間がかかってやっと検体が取れてみたいな。
なんだこれはみたいな。伊達紀子選手はもう立腹のね、ご立腹のなんか確かニュースが上がってたと思いますし、
谷選手に関しては確か、それでも次の日の世界大会ですね、寝不足な状態で出たけども優勝したっていう話もあったりとか、
このあたりはね、本当にこう何のための検査をしてるんだろうっていう、
もちろんそのクリーンなことを示すための検査だとはもちろん認識はしてるんですけども、
じゃあ本当にその夜遅い時間でギリギリでないといけなかったのかとか、
このあたりはもうちょっと本当に、今一度何のためにやるのかっていうのは考えた方がいいんじゃないかなとは考えてます。
ありがとうございます。
いや本当にその通りだなというのは、私も思っていた通りですんで。
それもありますし、あとこの記事でちょっと言及されてたんですけど、
パラアスリートに対するところもちょっと印象的で、やっぱり障害の特性が人それぞれ違うので、
なかなか同じような方の情報みたいなのがかなり少なかったり、
あるいはその人によっては結構使用頻度が低いような治療薬を使わないといけなかったりして、
果たしてそれが本当に協議力を高めてないのかとか、
なんかそのドーピングとの境界が非常に複雑だったり、それこそ情報が少なかったりっていう現状が、
もちろんパラアスリートも実際に述べてたっていうことが記事では書かれてましたけど、
やっぱり誰が聞いてもちょっとストレスになるだろうなっていうのが記事を読んで感じましたね。
やっぱりパーソナルな部分がなくなるようなイメージ受けますよね。
やっぱりね。
本当そうです。
部屋の中にいても、来るかもしれないって思って、どっかしらで思って生活したらやっぱりちょっと嫌ですよね正直。
嫌ですね。
誰でもストレスかかると思うし、それを好きな協議のためになんか嫌なことを我慢しながらやってる感じにはどうしてもなっちゃうんで、
なんかちょっと個別の事情に応じてもっと柔軟なものになってもいいのかなっていうのは僕自身は思いますし、
スポーツファーマシストで何かフォローができるのかなっていうふうには思ってはいます。
そこはさっきも話出ましたけどもメンタル面っていうところで言うと、やっぱり相談しにくいというか、知識がないところに不安があるっていう話を現役の選手が言ってくださってたと思うんですけど、
そういったところは任せてもらったらいいよっていうことはお伝えできますし、私たち薬剤師スポーツファーマシストが活躍できるところではないかな。
これは薬剤師だけではなくて、それぞれの職種の皆さんがそれぞれできることをやることで選手の不安はなくなっていくとは思うので、
このあたりはやっぱり私たち薬剤師も専門分野を通じて心理的なところをサポートというかフォローできるっていうそこの研鑽を続けていく必要ってのはやっぱりあるなっていうふうには思います。
心理的なところとアンチドーピングっていうのは全く別物のような感じもするかもしれないんですけど、実はめちゃくちゃ密接な関係があるっていうふうに私自身は感じてて、
これ例えばそのサプリメントの使用する目的みたいなですね、サプリメントとドーピングっていう話があって、
ドーピングの入り口がサプリメントの使用なんじゃないかっていうですね、結構衝撃的なゲートウェイ理論っていうのを提唱されている人が論文があるんですけど、
メンタルケアの重要性
サプリメントを使用している人っていうのがドーピングをする割合っていうのが使ってない人に比べてやっぱり数倍高いみたいな、その報告によって5倍からもう少し違いがあったりはするんですけど、
少なくともサプリメントをとっている人っていうのはそういうものにある意味で頼っている。サプリメントを使うサプリメントを使っているから大丈夫だっていうようなメンタルの持ちようになってて、ある意味で依存的な考え方をしているっていうようなところも実はそのゲートウェイ理論でも上がってるんですよね。
なのでそういったところがなんていうかな、もちろんそれに頼るってもちろんいいんだけども、でもそうじゃなくてもっと違うところに相談をして自分の中で抱え込まないみたいなすごく大切なんじゃないかなと思いますね。
なんで自分で解決できる方法としてやっぱりサプリメントに安易に頼ってしまいがちなのかもしれないですし、このあたりはわかりませんが、でも少なからずサプリメントとドーピングっていう中にやっぱりメンタルの問題って入ってるんですよ。
なので、このアンチドーピングに通ずることなんだっていうメンタルも、そして相談できる環境を整えることっていうことが実は僕はアンチドーピングにつながると思ってるんですね。
そう、相談できないから自分で相談できることって言ったらサプリメント使ってみるかみたいなところもあると思うんですよ。極端な話で言ってますけども、自分でできることってやっぱり少ないじゃないですか。
そうですね、確かに。 その中で、そういえば先輩があれ使ったらいいなって言ったりとか、そういうのを思い出して使ったりとかっていうのは仕方ないなっていうところもあるので、じゃあ私たちやっぱり医療職種の人たちが周りにいるよっていうことで言うと、じゃああの人にまず相談してみるかってなると思うんですよね。
自分でやっぱり抱え込まないっていう、なんかこう溜まっていくイメージないですか。なんかあの心のキャパシティやっぱあるじゃないですか。人によって。そうですね。その心の器のところにどんどんどんどんいろんな不安とかをどんどん溜めていっている僕はイメージを持っているので、それを出す。外に。自分の器から汲み出して外に出す。
その外に出すんだけどそこには別の人が抱えてて、その問題をキャッチしてくれるっていうようなやっぱりやり方をしないと、日常生活は監視されるわ。わからない知識をなんか自己責任っていう意味で問われるわ。ちょっとしんどいと思うんですよね。正直。
だから、これは薬剤師だけじゃないと思うんですよ。ドクターもそうですし、自分のやっていることを選手に対して届けるときにそういった観点を持っていただくと、それでたぶんお伝えの仕方一つ変わってくると思うんで。
そしたらなんかすごく発展系になるんじゃないかなって思ってます。実際このシンポジウムでこのイベントすごいのが、スポーツ長の人来てるんですよね。現役のアスリート来てるだけじゃなくて、スポーツ長の人も来ててコメントしてるんですよね。
で、国あげて心のケアもアンチドピックの一部だみたいなことを言ってくださってるんですよね。このスポーツ長の人が。これは本当すごいなと思ってて、最先端やなと思いますね。やっぱりこの考え方を国があげて取り組まないといけない問題なんだっていうことを言ってくれてるっていうのは心強いなと思いますし、日本もやってくれよって思いますよね。
専門家との連携
いや本当にそうですね。僕も本当そう思いますし、ドーピングの対策はやっぱり薬の知識だけではなくて、アスリートの心のケアも含めた包括的な支援が必要だっていうのが、今回のニュースを見て再認識できたので、今吉田さんもおっしゃっていただいた通り、
改めてアスリートの心の声をもっと聞いて、さっきおっしゃっていたキャパシティの心にどんどん積もっていく負担を少しでも周りの人が軽くするっていうことは努めていく必要があるし、そのために学び続けていく必要もあるなっていうのは本当に思いましたね。
はいありがとうございます。もっとね、そのあたりで言うと、もちろんメンタルの専門家の臨床心理師さんであったりとか、後任心理師さんであったり、あとはメンタルの精神科の先生であったり、そういった人たちと連携するっていうところも立派な選択肢だと思いますんで、
やっぱりそういった人たちがもし周りにいたら、ぜひ一緒に取り組みませんかっていうのは言っていただきたいなというふうには思います。
はい。ゼロ回でもですね、こういった今回のテーマっていうものであったり、テーマ今後もですね、セミナー等で扱っていきたいなと考えておりますので、またゼロ回にいる人たちもこういった話があったなっていうことは知っておいていただけると深みが増すんじゃないかなっていうふうには思います。
はい。ということで、今回のですね、内容は以上になります。
ゼロラジではですね、このアンチドーピング、世界のアンチドーピングのニュースであったりとか、そういったものをですね、分かりやすく専門家が解説して、こんなふうに私たちは解釈しますよとか、吉田の意見であったり、唐瀬山先生の意見っていうものをお伝えしながら、織り混ぜながらですね、分かりやすく皆さんにお届けしていきます。
これからもですね、聞いていただけたら大変嬉しいです。
はい。ということで、本日はこれぐらいにしたいと思います。
唐瀬山先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
またお会いしましょう。
失礼します。
失礼します。
17:25

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