そうなの、そうなの。
何でいきなり絵の話かと言うと、ちょっと最近聞き始めた人分かんないかもしれないから少し補足すると、
去年、私、グラフィックファシリテーションっていうのを勉強してて、
山田夏子さんっていう人のところの元でやってたんですけど、
グラフィックレコーディングとはまたちょっと違くて、
人のお話を聞きながら、
木造紙に、壁に貼った木造紙にマジックで絵を描きながら、
話している様子だとか、話している感じから伝わってくる雰囲気とか、
そういうのを黒い線とか、色とかを使いながら表現する。
そうすると、喋っているお二人とかが絵を見ながら、ちょっと気づいたりとか、
これってこういうことなんじゃないの?みたいな感じで気づいてて、話がまた展開していくみたいな。
会議とか?
そうそう。
ファシリテーションを?
個人的にはね、ご夫婦のやるのがすごい好きなんです。
へー、そうなんだ。
シュラマになりそうだね。
そういうのもあるんですけど、それも含めて。
仲良く喋っているのに、雨を降った絵とか描くんでしょ?
そんなことしないでしょ。どういうことそれ。
なんか、穏やかに話しているけど、様子としてはこれから豪雨が来そうな。
なんでそんな、詩的な作品的な絵描くの。
そういう風に見えるかもしれない。
私に仮に見えたらそうか、かもしれない。
戦場降水隊も来てるな、みたいな。
そんなことない。
でも結構面白いんだよ。
同じことを話されているはずなのに、例えば奥様の視点でこうやって描いていくと、
え、何それ、そういうこと?みたいな感じになって。
絵に表現してみると、同じことを話していたはずなのに、
全然違う色とか、全然違う形とかになってきたりとかして、
それ自体でも結構発見があって面白いんですけど。
なるほど。
で、それをやっている時にですね、
だから私としては、出てきた感じを表情をちょっとね、絵文字ぐらいの感じの表情だけど、
絵に描いたりとか、話題の中に出てきたものとかを描く必要があるんだけど、
はたっと止まって、描けないみたいな時があったりとか、
あと描いてもへばくそうで、何だかよくわかんないみたいな。
おー、で、表情とかそういうんじゃなくてってこと?
例えばなんだろうな、例えばパッと浮かぶのは、
なんだろう、じゃあ犬とか出てきて、犬描いてるけどちょっとネズミっぽいけど、
まあこれ犬ですみたいな感じとか。
まあ描いてはいるんだよね。
描いてはいるんですけど、
これがんばって犬だと思ってくださいみたいな感じになっちゃうんですよ。
犬って書いてあったね。
文字でね。それじゃあ面白くないじゃないですか。
まあまあね、そうだよね。
まあでも私なりには、がんばって描いて、これが愛らしいと言ってもらったりもするんですけど、
まあそういうことが起きてたわけ。
で、なんかね、これがなんで起きるかなーっていうことなんですけど、
ピアノの絵を描いたときに気づいたんだよね。
なんかそのお二人のお話の中でピアノが出てきた。
夫婦の会話に?
夫婦ではなかったです。
二人の会話の中にピアノが出てきた。
ピアノが出てきたんですよ。
しかもなんかアップライトのピアノじゃなくて、グランドピアノが出てきたんですよ。
で、その時にはたっと私は、
グランドピアノってどんな形だったのかなーみたいな感じで、
ちょっと考えちゃったのね。
考えちゃったら、なんかもう全然手が動かなくなっちゃって、
描けなくなっちゃって、
ほら、どうしよう、どうしようと思って。
で、二人の会話は進んでるからさ、
なんかとりあえずもう描いてみようかなと思って。
で、その時にピアノが出てきて、
ほら、どうしよう、どうしようと思って。
で、二人の会話は進んでるからさ、
なんかとりあえずもう描いておかなきゃみたいな感じなんだけど、
あればと思って、ちょっと考えるのを止めたんですよ。
で、グランドピアノの絵をね、
絵っていうか自分が見たことがあるグランドピアノを
ちょっとまぶたの裏に思い浮かべたんね。
で、「ああ、グランドピアノ見たなあ。」っていう、
なんかその見たまんまをまぶたに浮かんだまんまの輪郭とるような感じでちょっと描いたわけ。
そしたら、めっちゃうまいわけじゃないんだけど、
ピアノとはわかってもらえる絵になったんですよ。
だからなんかこう、
ピアノとはどういう姿、形をしていて、
どんなものであっただろうかっていう、
なんかすごい概念の方に行って、
そっから描こうとすると、すっごい難しかったり、
描いてもなんか変な形になってるんだけど、
なんか自分のまぶたの絵を描いてみると、
なんか、なんか、
自分のまぶたの裏に浮かべた感じをそのままかたどって描くと、
なんか手は動くし、一応できるみたいな。
多分あれだよね。今の話ってその、
まぶたの裏に浮かんでるものを描くというよりは、
なんかピアノの、グランドピアノってどういう風に描かれてるんだっけみたいなことを考えてると、
なかなか描けないみたいなこと?
ああ、そうそう。どんな形してるんだっけ?
どんなフォルムだったっけ?
かまぼこみたいな形だったかなとかさ。
かまぼこ?
なんていうのか、円状のものがフニョンフニョンとなるかなみたいな、
片方がちょっと低い波形で、
片方がもうちょっと高い波でとかいう感じだったかなとか、
あれ、じゃあそこに鍵盤を描いちゃったら、
でもそれって高さが出なくなるからおかしいなとか、
でも足ってどっから出てたっけなとか、
そういうことを考え始めると描けなくなっちゃうんだけど、
なんか自分がコンサートとかで見たことのあるものを、
写真とか見たこと、生現物見たことあるのを思い浮かべながら、
そのまま手を動かしたらできたって。
伝わりますかね、これ。
多分さ、要はグランドピアノを描いたものは何かっていうのと、
前に見たやつをそのまま描こうか、どっちかの違いみたいな。
そうそうそう。
誰かが描いたやつを思い出そうとしてたわけでもなくて、
1個目の方は。本当に概念みたいな感じ。
グランドピアノという概念。
概念を探しに行っちゃうと描けなくなっちゃうみたいな。
あるでしょさ、どう描くのが正しいのかっていうことでしょ。
そういうことでしょ。
一般的にこういう描き方をするといいとかさ、みたいなことだよね。
でもこれたぶん私ね、ちっちゃい頃からもうすでに始まってた気がするよ。
幼稚園の絵描きとかでもさ、なんかじゃあそれこそ猫描いてみましょうみたいな時には、
なんか猫を見ながら描いてたんじゃなくて、
なんかもうアニメとかイラストで見た猫を思い出してそっち描いてた気がする。
まあそうなんだろうね。
猫には何があるよねとかも先生に言われてたかもしれないね。
ヒゲがあるよねとか?
とかなんかパーツで決まったものはさ、描くとかさ。
どゆこと?
いやいや、たとえば耳が2つあるよねとかさ。
あーそうそうそうそう。
でもさ、それってさ、たとえば自分の頭の中でさ、
ちょっと横とかだったら違う見え方するかもしれないけど、
そうなの。
耳が2つないのおかしいよねみたいになるから。
そうなの。
まああの、正面からの。
耳が2つの。
だから耳が折れてるやつとかさ、リアルで見たりとかするとどう描いたらいいか分からないって。
分かんないよね。
慌て2目いっちゃうじゃない。
でも最初から見たものを見たままに描いてたらさ、またちょっと違うよね。
だからみんな正面からさ、絵の下手な人って正面から描くんだよね。
だってそれしか知らんもんね。
あれって多分、絵が耳が2つとか、描きやすいから多分そうなるのかもしんないね。
そうだね。
で、なんかだから、あ、私そっかーと思って、なんかその体験をしてさ、
見たものを見たままに描いてないんだなって気がついちゃったらさ、
なんかコーチングっていう人の話を聞く仕事もしてるからさ、
ああ、なんか人の話も聞いた通りには多分聞いてないんだなって、
そのままには聞いてないんだなって。
もちろんそんなことは分かっちゃえるけど、自分で思ってる以上にもっと、もっと、
なんか私なりの解釈みたいなものに置き換わって、
なんかそうだね、置き換わってなんか聞こえてるだろうなってちょっとこう反省しましたね。
デッサンしたらちょっと私はうまく、もうちょっと計帳力が高まるような気がした。
ていうか無理だよね。
何が?
いやなんか、その聞いたまま、聞いたままっていうのがさ、分かんないじゃん。
その人の話をさ、そのまま聞いたまま、言ったまま聞いたのかとかってさ、検証しようもなくない?なんか。
まあね、お互いが想起してるものが目に見えないからね。
向こうは四角いものを話してるのに、私のところでは六角形になってるかもしれないけど、そんなことは描いてみなきゃ分かんない。
まあだからそれの意味ではグラファー社はめっちゃいいんだよね。
なんか人の人が言ってることって、それってこういうイメージですか?とか、いやもっと大きいですとか、もっとちっちゃいですとか、何色ですか?みたいなのをそこでやっていくと。
あのグランドピアノですとかそういうことでしょ。
そうそう。
なんかピアノって言ってるけど、そのなんだっけ、壁に。
アップライト。
アップライトじゃなくて、グランドピアノのイメージですとか。
まあそういうことによって近づくのは近づくよね。
そうそう。でしかもそれを相手も見ながらやってるから、そういう意味でやっぱりね、可視化するっていうのはちょっと面白いんだよね。
まああと比喩みたいなことの力はすごいあるよね。きっとね。
でもそれでも一緒じゃないんだろうな。
まあそう、そこに私の画力がもうちょっとあればもうちょっとリアルになるんでしょうけど、私の画力という別のフィルターが入ってしまうから。
いやそれは無理だよ。
なんかさ、昔さ、なんかネットとかで流行ったほんのちょっとの絵、なんか線を一本引くだけなのかな。
なんかそういう絵を隣の誰かに渡してこれと同じ絵を描いてくださいって言って、
なんか要は全く同じ絵を描いてくださいっていうのをものすごい簡単な線だったっけな。
なんか、丸くらいかもしれない。
っていうのがどんどんやっていくとパラパラ漫画みたいにしてやるから、どんどんどんどん変わっていくわけ。
人が変わっていくってことね。
人が変わって前の人と同じ絵を描いてくださいっていう。
めっちゃわかるよ。それなんかさ、たぶんさ、
まあ伝言芸みたいなものだと思う。
線一本じゃちょっと寂しいよねとか言ってさ、誰かが足し始めたりとかさ、
するんだよ、たぶん。
でもさ、見たまんま描いてくださいって言ってるよ。
でも人はするんだよ。なんかここちょっと曲がってた方がいいよねとか、
たぶんね、やるんだよ。その方が面白いとか言って。
それはかなり恣意的だね。
そうだけどね。
でも要は同じように全然描けなくて、だんだんだんだんそれがこう変わっていって、
なんか本当それがだから何人、100人とかいると、
まあ全く違うものでもなかったかもしれないけど、
でもパラパラ漫画みたいにしていくと、何かが育っていくみたいになっちゃって。
面白い。
たった、なんかもう描くのはものすごい簡単なものですら、そうなっちゃう。
なんか丸は丸のまんまでは、100人たった時にはいられないみたいな。
面白い。
ということが、なんか真実な気がするね。
なんか真実な気がするね。
なんかそれがさ、歪んでそうなっちゃったっていうよりもさ、丸は丸のままではいられないというかさ。
丸は丸のままでは。
簡単なものですが、同じふうには、なんかこの伝わったりとか。
そうだね。
あれはなんかすごい、ちょっとどっかでまた探して、なんかずいぶん前に話題になってたけど。
面白いね。
なんかありのまま、見たままを描けない、見たままの通り受け取らないものだね、人間はね、とも言えるし。
受け取れないみたいな。
受け取れないとも言えるし、なんかそここそが個性だみたいな言い方もできるのかもしれないね。
絵は確かにそうだね。
うん。
でもこのことはだからさ、なんかいろんな、まあ誤解みたいなものも生むしさ。
まあそうね、なんかいろいろ歪めて生きてるんだなっていう。
そういうことでもあるね。
まあそもそも本人も、歪めてはいないけど、なんか本当に思ってることとさ、
はいはい。
なんかこの言ってることがさ、ずれてることもありそうじゃない?
あ、本人が口にする前に心の内であることを、本人の時点でももうすでに言ってるんだけど、
もうすでにそのまま言えてない。
っていう可能性もありそうじゃない?なんか。
ああ。
やっぱグランドピアノと言ってみたけど、本当は違う感じなのかもしれないけど、
はいはいはい。
なんかそっちの方がこうなんか、わかんない、慣れてるのか。
ああ、なるほどね。
ありそうだね。
ありそうだね。ありそうだね。
てか自分で考えても、俺なんであんなこと言ったんだろう?みたいなさ。
それはある。それはある。
俺なんであんな見え合っちゃったんだろう?みたいなこととかさ。
まあでも気づいてないことすらあるかもしれないな。
そうだよね。面白い。じゃあ自分、他人、何?世の中で見たものを、見たものをそのまま見てないっていうのももちろんあるんだけど、
自分の内側にあるものすらもそのまま見てないってことか。
でもなんか、絶対ありそうじゃない?
たとえばさ、なんかこれで独立したいとかさ、こういうこと仕事にしたいとかさ、始めはと思ったものがあるとするじゃない?
でもなんかさ、もうちょっとこのこれまで描いていたイメージのものとかがさ、そこに現れて、別に絵を描くわけじゃないけど、
いやでもやっぱり独立っていうことは、こういう羽根も必要だよね?とかさ。
はいはいはいはいはい。そうだね。やっぱりオフィス必要だよね?みたいな話とか。
なんかこういう言い方しないと、なんかこうわかんないけどさ。
っていう風に、なんかそれが悪いことだとはもちろん思わないし、なんかビジネスやる上での、なんかそのセオリーみたいなこともあるけど、
なんか元々はもっと全然違うものだったのに、なんかその、たとえば独立はこうだ、みたいなものが、なんかこう描くのを、まあ歪めてるとか。
ああ、面白い。
ありそうじゃん。
ありそう。そっちもあるし、あと今、そうそう、逆もあって、その描いてるものが、そのまま出す前に、なんか、いやでもそれ現実的じゃないしね?みたいなのとか。
まあね。
それは無理だしね?みたいなのとか、それはその場にはふさわしくないしね?とかさ。
なんかそういうのも、なんか止めちゃう感じっていうとこでもいいが、そっちサイドの歪みもあるじゃん。
出さないみたいな。
出さないみたいな。
いや、なんかさ、なんでその話をしてるかっていうとさ、やっぱ私なんか、その今の浮かんでるものを浮かんでるまま描いてみるって結構大事だなって思ってさ。
これ覚えてる?これ。
えーと、今これはけいこが見せてくれてるのは、おそらくグラファ紙練習中ということで、もぞう氏に描いた、あれだね、ポッドキャストウィークエンドって去年イベントに出たときの、そのときの、なんかこんなになるといいよねっていう様子をおそらく描いた絵だよね。
そうなの、そうなの。こんな風にテントを出して、こんな風にコーチング体験会をやって、ここでこういう風に言って、ここにこう人がいて、こんな風に呼び込んでみたいなことを、なんかみんなに伝えたくて、メンバーにこんな感じでやりたいんだみたいなんで。
そういうの出してくれたんだ。
そうそう。
話したやつを描いたんじゃなくて。
話したやつを描いたんじゃなくて、なんかみんなに、私が今頭の中にあることをチームメンバーにどうやって伝えたらいいんだろうと思って、文字で描くの大変で伝わらないだろうなと思って、絵で描いてみようと思って、で、これを送ったんですよ。
なるほど。
でもまさにこの通りだったじゃん。
まあね。
終わってみたら。
まあね、確かにね。
この時さ、まだ何を売るとかさ、何をやるとか、何席付くとかあんまりはっきり決まってない状態でさ、たぶんやってて。
ちなみにポッドキャストウィーケンドっていうイベントに出て、僕らコーチングの子というポッドキャストをやってたんですけど、それと合わせてコーチング自体をね、野外のテントの下で提供するっていうことを。
リスナーさんも来てくれた人もいました。
そうそう、っていうことの絵なんですよね。
あとおみくじやりたい、やりたいとか言ってさ、おみくじやってますみたいなのとか、おみくじを呼び込むためのパネルを作ろうとかさ、これは最後内輪になったんですけど。
なんかさ、こういうとりあえず描いてみるみたいなやると、この前たまたま見つけて、この通りになったなみたいな。
でもこの時に、おみくじとかさ、そんなのどうやってやるのとかさ、Tシャツとかまた売るのとかさ、いろんなことを書き消してしまったらさ、あとこんな人の前に立つのは恥ずかしいとかさ、いろんなことで描かなかったら動き始まらないっていう感じで。
なんかこういうのも止めてんだなって、止めてること結構あるんだろうなって。
あると思うな。
でもさ。
こんなだっさいね、この絵は。出せないみたいに。
たぶんなるんじゃない?
なるんだよね、なるなる。
うまく描けないから描かないみたいな。
そっちもある、そっちもある。
そうだね。
あとはさっきのハッシーでいうと、ここに必要にもないのに、もっとテントをゴージャスにしちゃわなきゃみたいな、そっちの方も出てきちゃうときもあるってことだね。
そういうケースもあるかもしれないね。
そうして描いてみて、これは大変そうだなと思ってやめるとか、そういうこともあるのかもしれないね。
僕らの中でも、こういうことは一般的にはこうだというものが、それがあった方がいい部分もあると思うんだけどさ。
独立してやるんだったら、ちゃんとマーケティング考えるとかってことも、そういうことは必要なんだよ。
でも元がなくなっちゃうみたいなっていうことも結構あるっていうか。
僕はそういうので、すごく自分が見るケースは別にコーチングだけじゃないんだけどさ、多分きっとターギティングをちゃんと顧客をセグメント化した方がいいとかって言われて、
例えば管理職人をなんとかみたいな、本当にもともとそれだったらいいんだけど、なんかそうだったっけなみたいな。
で、一般的なグランドピアノの絵っていうのはこうだよなみたいな、マーケティングみたいな観点が必要だから、
そうすると自分の経験からはこういう層に訴えかけるようなものが多分普通だよなってなってるうちに、
よくわからないって言ったらちょっと失礼だけど、みんな同じものになってっちゃうっていうか。