自分より無能な人とのチームワークのパラドックス
こんにちは、ザ・ディープダイブです。
今回はですね、自分より無能な人とはチームを組みたくない、
こんな言葉についてあなたと一緒に考えていきたいんです。
ある学生さんの発言が元になったプチメタ3.0っていうブログ記事がありまして、
これ一見すると、すごく合理的に聞こえなくもないんですけど、
この考え方の裏にどんな落とし荒があるのか、ちょっと深掘りしてみましょう。
あー、はいはい。この考え方、なんか競争が激しい環境とかだと耳にすることあるかもしれませんね。
そうですよね。
でもこの記事を読むと、それがどうして必ずしも賢いとは言えないのか、その理由がこう見えてくる感じがします。
まず面白いなと思ったのが、この記事が指摘しているそのパラドックスなんですけど。
パラドックスですか?
もし仮にですよ、誰もが自分よりまあ劣ってるなぁと思う人とは組まないぞって決めたとしたら、
どうなると思います?
あー、なるほど。記事のロジックでいくと、自分よりできる人は自分とは組んでくれないだろうと。
で、自分は自分よりできない人とは組みたくないわけだから、あれ、これって結局誰ともチーム組めなくなっちゃいますよね。
そういうことになっちゃいますよね。
で、そうなると誰とも組めない人って周りから見たらどうでしょう?
あ、あの人協力できないんだとか、あるいはそれこそ能力を発揮できてない人みたいに見えちゃうかもしれない。
なんか皮肉な結果だなと。
確かにそれは皮肉ですね。
チームの成功と個々の可能性
うーん、しかもあの、そもそも人を有能か無能かって、そんな単純に分けられるものなのかっていう問題もありますよね。
あー、確かに。
この記事だと、まあ無能っていうちょっとこう強い言葉を使ってはいますけど、
これって多分特定のスキルとかある視点が足りない、みたいなことを指しているのかなと思うんですけど。
まさにそうだと思います。
記事にも人材の評価基準は一つだけではないってはっきり書いてありますし、
あの国語は苦手だけど数学はすごく得意みたいなことって普通にありますもんね。
能力ってほんと多面的ですよね。
そうですね。だからある一面だけ、例えばテストの点数だけとか、
そういうので、この人はダメだ、みたいにこうバサッと切り捨ててしまうと、
その人が持っているかもしれない他のすごい才能とか、
あるいはそこからあなたが何かを学べるかもしれないチャンスとか。
あー、なるほど。
そういうのを全部失ってしまう可能性があると。
それはちょっと視野が狭いとも言えるかもしれないですね。
なるほど。
自分だけのその狭い基準で人を判断しちゃう人っていうのも、見方を変えれば可能性を狭めちゃってるもったいない状態というか。
そういうことかもしれないですね。
そうなると、やっぱり一人で頑張るよりはチームを組んだ方がいいってことになってくるんでしょうか。
そうですね。記事の論調としては、チームを組んだ方が制覇が出やすいっていう方向にかなりはっきり傾いてますね。
特にその事業の規模とかが大きくなってくると、
一人のものすごい優秀な人、スーパースターみたいな人が出す成果よりも、
たとえ平凡なメンバーの集まりでも、チームとして協力した方が結果的に大きな成果を出せる場合がある。
確かに。個人事業主の方と会社組織と比べると、やっぱり会社の方が一般的には大きな事業を手がけやすいみたいなイメージはありますもんね。
そうですね。チームだったらそれぞれの苦手な部分、弱点みたいなものを補い合って、得意なことを生かして分業するっていうのができるわけじゃないですか。
これがまさにチームを組む醍醐味なんだっていう風に記事は指摘してますね。
なるほど。チーム全体の成功があって、その結果として自分一人の力だけではとても得られなかったような報酬とか機会とか、そういうものを手にすることもあるんだと。
逆に一人で全部抱え込んでると、あんなに頑張ってるのになんか思ったより報われないなみたいな。
そうなりかねないっていうことですよね。
だからこの記事が突きつけたいのは、もしかしたらその無能な人を避けようっていう考え方、それ自体がかえって自分を孤立させてしまう。
結果的に能力を発揮できない状況、つまり周りから無能って呼ばれてしまうような状態に自分自身を追い込んでしまうんじゃないかっていう。
自己疎開的なループみたいな感じですかね。
そういう側面があるのかもしれないということですね。
深いですね。つまり自分より無能な人とは組みたくないっていう、その一見自分を守るような姿勢が、結局は協力とか成長のチャンスを自ら手放すことにつながってしまう。
この記事の結論みたいに、その考え方を変えない限り、むしろ自分が取り残されていって、結果的に無能になってしまうかもしれないと。
そうですね。ですから誰かを安易にこの人は無能だって決めつけるないに、ちょっと待てよと、その見方自体が自分の可能性を狭めてはいないだろうかって、そう考えてみる価値はすごくありそうです。
今見えている無能さっていうのも、状況とか見る角度、評価軸が変われば強みにだって変わり得るわけですから。
確かにそうですね。では最後にこれを聞いているあなたへの問いかけです。
他の人の足りない部分、無能さに見えるかもしれないところに焦点を当てるんじゃなくて、自分とは違うスキルとか視点とか、そういう多様性がチーム全体の目標達成にどんなふうに役立つ可能性があるのか、そっちを考えてみるとどうでしょう?
チームにおける有能さの定義、それをあなたの中でグッと広げてみることで、きっとこれまで見過ごしていた新しい協力の形とか、思いもよらないブレイクスルーのヒントが見つかるかもしれませんよ。