文章力向上の基本
- こんにちは。文章力、やっぱり上げたいですよね。
- えー、そうですね。
- よく聞くのは、とにかくたくさん書け、みたいな、そういうアドバイスじゃないですか。
- はいはい、よく言われますね。
- あなたももしかしたら、そう思ってるかもしれません。
で、今回ちょっと掘り下げてみたいのが、2016年のプチメタ3.0っていうブログにあった記事なんですけど、
文章力を向上させるには、っていうタイトルで、これがですね、「いや、量だけじゃダメなんだ。」と、なかなかこう、鋭い指摘をしてるんですよ。
- えー、量だけじゃダメですか。面白いですね。
- そうなんです。確かにまあ、たくさん書けば、書くこと自体のハードル、抵抗感みたいなものは、まあ、下がると思うんですよね。
- えー、それはありますよね。慣れるというか。
- でもこの記事によると、それだけだと、その本当の意味での文章力アップには、つながらない可能性があると。
- うん。
- え、それってどういうことなんだろうと思いません?
- そこがあの、この記事のまあ、面白いポイントですね。警告してるんですよ。
- 警告ですか?
- はい。量をこなすだけだと、結局その、独りよがりな文章、つまりこう、読み手のことをあんまり考えてないような、自分だけわかってるつもりの文章を、ただただ、より早く書けるようになるだけかもしれないぞと。
- うわー!
- これはちょっとドキッとしませんか?
- ドキッとしますね。それは怖い。
- じゃあその、量をこなす以外に、何がこう、決定的に重要なんだと、この記事では考えてるんですか?
- えー、そこで確信として挙げられているのが、文章力のある人による、えー、添削作業の重要性なんです。
- 添削作業?
- はい。で、ここで言う添削っていうのは、あの、単なる誤字立ちのチェックだけじゃないんですね。
- あ、それだけじゃない、というと具体的にはどんな?
- えー、もちろん誤字立ちも大事なんですけど、それ以上に、例えば、この表現ってちょっと読みにくいんじゃないかとか、どうすればもっと意図が伝わるかな、みたいな、その構成とか表現のレベルでの客観的なフィードバック、これをもらうこと。
- なるほど、なるほど。
- 書き手自身ではなかなか気づきにくい、読者から見たときの問題点、それをこう具体的に指摘してもらうということですね。
この書く、そしてフィードバックをもらう、このサイクルを繰り返すことこそが、本当の文章力向上には不可欠だと、筆者はそう主張しているわけです。
質の重要性
- なるほど、客観的なフィードバック、かー、確かにそれは聞きそうですね。
- えー。
- でも正直なところ、自分の書いた文章を毎回誰かにこう丁寧に見てもらって、的確なアドバイスをもらうっていうのは、うーん、かなり恵まれた環境じゃないとちょっと難しい気もしますよね。
- そうですよね、現実的にはなかなか。
- そういう場合はどうすればいいんでしょう?
- えー、そこもこの記事はちゃんと触れてくれてるんです。
- おー、そうですか?
- はい。理想的なその、添削者がいない場合の、ま、事前策として提案されているのが、自分で時間を置いて読み返すこと。つまり、えーと、遂行ですね。
- 遂行、時間を置くですか。書いた直後じゃやっぱりダメなんですね。
- そうなんです。書いた直後って、どうしても自分の文章にこう、愛着があったりとか。
- あー、わかります。
- 内容もすごく鮮明に覚えてるんで、なかなか欠点が見えにくい。
- うんうん。
- でも、まあ、1日とか、あるいは数日置いて、内容がある程度こう、頭から抜けたかなって頃に読み返すと、驚くほど他人目線に近い客観的な視点で自分の文章を評価できる、と。そういうことなんです。
- あー、なるほど。自分の書いたものをちょっと距離を置いて、こう、まるで他人の書いたものみたいに読む、みたいな。そういう感覚ですかね。これが遂行。
- まさにその通りです。だから、理想的な添削が得られないのであれば、この遂行をしっかり習慣づけることが、その質を高める上では非常に重要になる、ということですね。
- なるほどな。逆に言うと、そういう添削とか遂行とか、いわば文章の質を客観的に見直す、そういうステップを飛ばしてしまって、ただ闇雲に書き続けても。
- そうなんです。この記事が最後に念をしているように、ひとりよがりな文章が、ただより早く書けるようになるだけ、というちょっと残念な結果になりかねない。
量をこなすこと自体が悪いわけじゃもちろんないんですけど、それだけでは質は上がらない。むしろなんか悪い癖が強化されちゃう危険すらある、と。
- これはちょっと耳が痛い話かもしれないですけど、でもすごく重要な指摘ですね。
- そうですね。
さて、今回の単級から見えてきたことをまとめると、文章力を本当に伸ばすためには、書く、量だけじゃなくて、その質を見つめ直すための客観的な視点、それが他の人からの添削であれ、時間を負いた自己チェックである遂行であれ、これが絶対に必要だということですね。
- そのとりだと思います。あなたご自身の文章を書くとき、この客観的な視点を取り入れるということをどういう順に生かせそうでしょうか。
- 考えてみるのもいいかもしれません。
- そうですね。そして最後にちょっとこんな問いかけはどうかなと思うんですが、この書く、客観的レビュー、改善っていうサイクルありますよね。
これって何も文章作成に限った話じゃないかもしれないなと。
- ああ、確かに。
- あなたが今伸ばしたいと思っている他のスキルとか能力とかそういうものにも、このフィードバックループの考え方って応用できるんじゃないでしょうか。
- なるほど。
- 自分の成長を加速させるためにどんなふうにこの仕組みを取り入れられるか、ちょっと考えてみるのも面白いかもしれないですね。