顧客が知らない企業名の真相
あのー、この会社、名前はよく聞くなーとか、でもこっちの会社は全然知らないなー、なんてことありませんか?
実はですね、あなたがその会社の名前を知らないのには、ちゃんとした理由があるかもしれないんです。
はい。
今日は、企業の名前を知らないのはその人が顧客じゃないから、っていうあるブログ記事をもとにですね、
なんで会社の顔が見えにくいことがあるのか、その辺をちょっと掘り下げてみようかなと。
面白そうですね。
特にビジネスのやり方、B to C、あ、これBとCですね。
A、B to C。
それとB to B、B to B。
B to B、はい。
この2つのタイプの違いに注目していきます。
この見方って、例えばこれから就職活動だっていう学生さんとか、あとお子さんの進路を考えてる親御さんとか。
あー、なるほど。
そういう方にとって、企業を見る目が、なんかこうガラッと変わるきっかけになるんじゃないかなって思うんですよね。
そうですね。企業がお金を稼ぐ方法って色々ありますけど、結局誰と取引してるかで大きく2つに分けられるんですよね。
はいはい。
1つが、まあ私たちみたいな一般の消費者を相手にするビジネス。これがB to C、つまりビジネス to コンシューマー。
あ、B to Cですね。例えばマクドナルドとか、任天堂、トヨタ、アップルとか。
私たちが直接お店で買ったりサービス使ったりする会社。
まさに。
CMとかもよく見ますし。これがB to C。
その通りです。で、もう1つが企業を相手にするビジネス。これがB to B、ビジネス to ビジネス。
B to B、B to B。
と言うと。
B to B、例えばさっきのマクドナルドにお店で使うポテトを揚げる機械とか、お肉を焼く機械とか、そういう業務用の機器を専門に作って売ってる会社とか。
あるいは、トヨタの車に使う、例えば特殊なシートとか、エンジンの中のすごく大事な部品とか、そういうのを専門に作って納入してる会社。
なるほど。
こういうのは、企業と企業の間で取引が終わるので、B to B、B to Bって呼ばれるんです。
B to CとB to B、発音大事ですね。なるほど。
じゃあ、普段あんまり名前を聞かない会社が多いのって、このB to B企業だからっていうことなんですか?
ええ、そういう面がすごく大きいですね。
B to C企業は、私たち一般消費者に広く知ってもらわないと、なかなか売り上げにつながらないじゃないですか。
確かに。
だからテレビCMとか、ネット広告とか、すごく積極的にアピールしますよね。
だから自然と知名度も高くなる。
一方で、B to B企業、こっちにとって大事なのは、取引先の特定の企業からの信頼とか、その業界の中での評価なんです。
なるほど。
だから一般消費者向けの広告って、ほとんど打つ必要がないんですよ。
そっかそっか。
なので、世間一般では全然名前を知られてなくても、その特定の業界ではトップシェアを誇ってるとか、
あの会社がないと困るみたいな、そういう存在の会社が実は山ほどあるんです。
企業の価値観を見直す
へー。
経済の規模で言うと、実はこのB to B市場の方がB to C市場より大きい、なんて話もあるくらいなんですよ。
それはちょっと驚きですね。見えないところですごく大きな経済が動いているってことですか。
そうなんです。
で、元の記事が指摘しているのは、この見える見えないの違いを意識しないことから来る問題点っていうことなんですね。
そうなんです。例えば、就職活動している学生さんが、この会社知ってるからっていう、ただそれだけの理由で応募先を選んじゃうとか。
やりがちかもしれない。
あるいは、お子さんが内定をもらった会社の名前を聞いた親御さんが、え?そんな会社聞いたことないけど大丈夫なの?みたいに、ちょっと心配になったり、場合によっては反対しちゃったりとか。
うーん。ありそうですね、それも。でもそれって単に自分がその会社のターゲットとなるお客さんじゃないから名前を知らないだけかもしれないと。
まさにそこなんですよ。元の記事の言葉を借りると、自分の知ってるかどうかっていうフィルターだけで企業の価値を判断しちゃうのは相当に危うい考え方だ。
危うい。
無意識のうちに、私たちってどうしても目に見えるものとか、よく聞く名前に価値を置きがちですけど、そこに落とし穴があるかもしれないよ、と。あなた自身そういう経験ってどうでしょう?ありませんか?
うーん、確かに。言われてみれば知らない名前の会社だと、漠然と大丈夫なのかなって思っちゃう自分はいるかもしれないです。
あー、なるほど。企業の名前を知ってるかどうかって、その企業の良し悪しとか安定性とかを図る絶対的な物差しじゃないんですね?
そういうことなんです。目立ってるB2C企業だけじゃなくて、私たちの暮らしとか社会全体がですね、名前は知らなくてもすごく重要な役割を果たしている、たくさんのB2B企業によって実は支えられてるっていうことなんですよね。
なるほどな。じゃあこれから企業名を聞いた時に一瞬立ち止まって、これって消費者向けのB2Cかな?それとも企業向けのB2Bかな?ってちょっと考えてみるだけでも、ニュースの見方とか、あるいはキャリアを考える上での選択肢とかもぐっと広がるかもしれないですね。
まさにおっしゃる通りだと思います。そして最後にですね、もうちょっとだけ視野を広げて考えてみるのはどうかなと思うんですけど、社会を根本で支えているすごく大事な存在って企業の他にもきっとたくさんあるはずじゃないですか。
確かにそうですね。
例えばすごく最先端なんだけど一般にはほとんど知られていないような基礎技術の研究開発とか、あるいは毎日の生活に絶対必要な電気とか水道とか、そういう公共インフラの地味な維持管理とか。
目立たないけどないと困りますもんね。
そうなんですよ。そういういわば縁の下の力持ちみたいなところに目を向けてみると、またちょっと違った世界とか価値観が見えてくるかもしれないなぁなんて思います。