教えるスキルの重要性
ああ、なるほど。言われてみれば確かにそうですね。きっかけになったのが、共有してもらったブログ記事なんですけど、ネイティブだからといって、英語が教えられるとは限らないっていう。
ええ、あの記事ですね。
この記事をちょっと手がかりにして、なんで知ってるだけじゃ教えるには足りないのかとか、あと、この考え方って、あなたがこれから何かを学ぶ上で、どう役立つかなっていうのを一緒に見ていきたいなと。
はい、ぜひ。
早速ですけど、記事の一番言いたいことって、ネイティブスピーカーだから英語を教えるのが上手とは限らないってことですよね。
そうですね。記者の方も強く同意するって書いてましたけど。
この区別って、なんか私たち結構見落とし勝ちじゃないですか。
うんうん、ありますね。つい、その道の専門家、プロに聞けば一番いいんじゃないかって思っちゃいますよね。
思いますよね。でも、記事が指摘してるのってそこが面白いなと思ったんですけど。
ええ。
教えるって、ただ知ってることを話すんじゃなくて、相手を望む状態、理解させるとか、できるようにさせるとか、そういうふうに変化させる技術なんだっていう。
そうなんです。そこがすごく重要で、単なる情報伝達じゃなくて、変化を促す技術っていう捉え方。
だから、その分野にいくら詳しくても、それだけじゃダメで。
ええ。相手がどうやったら理解できるかとか、どういうステップで進めばスキルが身につくかとか、そういう相手目線の設計能力みたいなものがいるってことですよね。
なるほど。変化を促す技術ですか。確かにそう考えると、知識の量とはちょっと別の軸ですよね。
そうですね。記事の例えも分かりやすかったです。オリンピック選手に直接習っても、そのスポーツ上手くなるかは別問題だみたいな。
ああ、はいはい。ありましたね。
むしろ、たくさんの選手を育てた実績のあるコーチの方がいいかもしれない。
たとえそのコーチ自身がもう超一流の選手じゃなかったとしても。
そうそう。これは結構ハッとさせられますよね。
ええ。で、これって普段よく見る広告とかにもつながってくる話だと思うんですよ。
と言いますと?
例えば〇〇賞受賞者の〇〇先生によるセミナーとか、あの有名な〇〇さんによる特別講座みたいな。
ありますね。権威性というか、すごい人の名前が出ているとつい惹かれちゃいます。
そうですよね。でもそのすごい人が教える技術もすごいかというと、それは分からない。
うーん、確かに。
もしその方の説明があまり上手くなかったら、せっかく参加してもなんか期待外れだったなぁみたいなことにもなりかねないわけですよね。
肩書きとか実績と教えるスキルは別で考えないとということですね。
学びの質の向上
ええ、そういう視点は大事だと思います。
ついすごい人から学べるってところに目が行っちゃいますけどね。
でも逆の自分が教える側に立った時の話も書いてましたよね。
はいはい。
自分が得意なことって当たり前にできちゃうから、いざ説明しようとすると意外と難しい。
そうなんですよね。なんで相手ができないのか分からないみたいな。
そうそう。これ経験ある人結構いるんじゃないかなって思うんですけど。
ええ、ありますよね。自分がもう無意識でやっていることほど、それを言葉にして段階を踏んで伝えるのって本当に難しい。
だからこの記事から学べることっていうのは何かを学ぶとき、それが学校でも本でもオンラインの何かでもいいんですけど、
その情報源が専門的に正しいかとか詳しいかっていうのはもちろん大事なんですけど、
それと同じくらい教え方がうまいか、説明が分かりやすいかっていうその伝え方のスキルにもっと注目した方がいいんじゃないかってことですよね。
なるほど。伝達スキル。
ええ。そっちを意識して選ぶことで結果的にもっと楽に、というか効率的に、そして確実に知識とかスキルを自分のものにできるかもしれない。
確かに。時間とか労力って限られてますからね。その視点はすごく大事ですね。
ええ。
誰から学ぶか、何で学ぶかを選ぶときにフィルターを一つ増やす感じですかね。この人は、あるいはこの教材は伝え方が上手かっていう。
そうですね。それだけで学びの質とかスピード感が全然違ってくる可能性はあると思います。
専門知識と教えるスキルは別物。このシンプルな事実をちょっと頭の片隅に置いておくだけでも、だいぶ賢い学習者になれそうな気がしますね。
ええ、本当にそう思います。さて、最後にですね、ちょっと視点を変えて、こんな問いを投げかけて終わりにするのはどうでしょうか。
おっ、なんでしょう。
今日の話で、優れた教えてを見つけることの重要性はよくわかったと思うんです。
はい。
じゃあこれを裏返して考えてみて、今度はあなたが誰かに何かを説明したり教えたりする、そういう場面をちょっと想像してみてほしいんですね。
ああ、自分が教える側になったとき。
そうです。そのときに、この専門知識と教える能力は別物なんだっていう今日の視点が、あなたの伝え方に対して何かこう変化をもたらすとしたら、それはどんなことでしょうか。
なるほど。自分が知っていることをどうやったら相手に分かりやすく変化を促せるかっていう。
ええ。ちょっとそんなことを考えてみるのも面白いかもしれませんね。