学校の偏ったサポート
今回はですね、2019年のブログ記事、プチメタ3.0からの一部を取り上げます。
学校にはデキの悪い生徒ばかりがケアされる理不尽さがある、という、ちょっとドキッとするような視点なんですけど、
漫画の鈴木先生の誤感を引用しつつ、学校でのサポートがなんか偏ってるんじゃないか、って問題を投げかけてるんですね。
この視点、結構考えさせられますよね。今日はこれを掘り下げていきましょうか。
ここで言われているのは、学校っていうリソースが限られたシステムが、結果的にどの生徒層に重点的に関わることになりがちかっていう、そういう構想的な問いかけですよね。
そうですね。もしかしたら、これを聞いているあなたの学生時代の経験なんかと重なる部分もあるかもしれません。
あるかもしれないですね。
知事が指摘している、多くの学校で見られるかもしれない光景なんですけど、例えば勉強がちょっと追いつかない子には補修授業があったりとか。
ありますね。
あるいは、少し飛行に走りそうな子とか、問題行動がある子にはカウンセリング。
学校にあまり来られない子には先生が家庭訪問したりとか。
こうしてみると、いわゆる標準から下にはみ出してしまうような生徒への対応に、先生方の時間とか労力っていうのが、どうしても割り下げられがちになるんじゃないか。
そうですね。ここで注目したいのが、そのしわ寄せというか、影響がどこに行くのかっていう点ですよね。
なるほど。
この情報源によれば、その結果として特に手がかからなくて、むしろ真面目で優秀って言われるような生徒。
彼らに対する積極的な働きかけっていうのが、どうしても手薄になってしまうんじゃないかと。
そういう生徒って不満があったとしても、なかなか声に出しにくいだろうし、じゃあ学校を辞めるかっていうと、そういう選択もしにくい、そういう見方も書かれてますね。
でもそれで本当にいいのかなっていうのが、この記事の一番言いたいことなんだと思うんですよね。
優秀だからこそ、本当はもっと難しいこと、知的な探求をしたいかもしれないし、レベルの高い質問を先生にぶつけてみたいかもしれない。
そうですね。
あるいは真面目だからこそ、抱えてる悩みとかを誰かに真剣に相談したいと思ってるかもしれない。
でもそういうニーズって、見過ぐされがちじゃないですか。あなたはどう思いますか。
まさに。そこが重要な問いかけですよね。一見問題なく学校生活を送っているように見える生徒にも、実はもっと伸びるためのサポートとか、あるいは抱えてる課題に対するケアとか、そういうのを受ける権利はあるはずだと。
情報源が示唆しているのは、つまり静かにしているから問題がないっていうわけでは必ずしもないっていう可能性ですよね。
なるほど。内面では何か抱えているかもしれないと。
そういうことです。
リソース配分のジレンマ
そしてここから議論がさらに一歩踏み込むんですよね。
そうなんです。
教育全体のレベルを高く保つっていう観点からすると、もしかしたらですけど、あまりにも多くの手がかかりすぎる生徒に対しては、どこかの段階である種見切りをつけるような、そういう勇気も必要なんじゃないかって。
かなり大胆な。
かなり大胆な提案ですよね。これはあくまでも記事の中での考え方であって、私たちがこうしろって言ったわけじゃないんですか。
そうですね。かなり挑発的な言い方ではありますけど、ただもっと大きな視点で見ると、これは教育リソースの配分という非常に難しくてもでも避けては通れない課題に切り込んでいるとも言えると思うんです。
リソース配分の問題。
はい。限られた時間とか予算とか先生のマンパワーの中で、すべての生徒のニーズに100%を応えるっていうのは、現実的には難しいですよね。
まあそうですよね。
その理想と現実のギャップの中で、じゃあどういう風にリソースを振り分けるのが全体として最も良い結果につながるのか。情報源はそのジレンマを突きつけているわけです。
なるほど。効率性と公平性みたいな話にもつながってきますね。
まさに。
つまりこれどういうことかっていうと、このグログ記事が我々に問いかけているのは、その困難を抱えている生徒へのサポート。これももちろんすごく大事なんだけれども。
はい。
それと同時に意欲も能力もある生徒が、さらに才能を伸ばしていくための支援。この2つのバランスを現実問題としてどう考えていけばいいのかっていう、そういう思い問いかけなんですね。
そうですね。どっちも大事なのは分かっているけど、じゃあ実際にどうするのかっていう。
現実はなかなか厳しいと。
そこでですね、最後にこれを聞いているあなたにちょっと考えてみていただきたい問いがあるんです。
何でしょう。
学校でのリソース配分の話って、例えばあなたの職場とか、あるいはあなたが関わっている他のコミュニティとか、そういう場所での人材育成とかサポート体制を考える上でも何かヒントになるんじゃないかなと。
あーなるほど。職場とかコミュニティに置き換えて考えてみると。
ええ。どうしても声が大きい人とか目に見えて問題があるケースに注意とかリソースが集中しがちじゃないですか。
まあそうなりがちですね。
でもその因で、もしかしたら静かにサポートを必要としている人がいるかもしれないし、あるいはもっと手をかければさらに大きく成長できるはずの才能が見過ごされているかもしれない。
うーん確かに。
そんな視点で一度周りを見渡してみるのも何か新しい発見があるかもしれませんね。