スピーカー 1
グリシタに集まってくるのは、似たような子たちがいるからなんですか?
スピーカー 2
グリシタという言葉はコロナ禍でできた、2020年以降からできているんですけど、
今、街で公演とかの集まりがなくなってきたじゃないですか、子どもたちの。
あとコンビニで、僕らの世代だったらタムロとか。
スピーカー 3
確かに、コンビニの前にヤンキーいるみたいなね。
ありましたよね。夜中ヤンキーみたいな。
そういうのがなくなっているのか。
スピーカー 2
なくなってきていてて、例えば友達の家にタムロするとか、
そういう地域での居場所みたいなのがなくなっていて、
なので結構その時にSNSとかスマホを見ていたら、
グリシタワードが出てきたみたいな。
で、TikTokとかいろんなところで見て、集まってくるみたいな。
似たような子たちが集まっているな、だから行きたいなみたいな。
スピーカー 3
それはやっぱり、家でしちゃっているような子が多いんですか、
それとも夜は家に帰るんですか、その子たちは。
スピーカー 2
半分半分ぐらいかなと思っていて、
実際住居がないかったりとか、友達の家をてんてんとしているみたいな子が、
実体調査だと2割ぐらい、2割前後ぐらいいるということで、
実際本当に大変な子もいるというのが、
この前の大阪市との共同調査でも見えてきたところかなと思うんですけど、
家に帰っている子はいるんですが、
家に居場所だと感じない子が半分ぐらい。
スピーカー 1
家はあるけど感じない。
スピーカー 2
あと虐待を受けている子たちの割合が6割。
結構高いですね。
実際大阪市とか大阪府とかも動いていない。
支援団体も動いていなかったので、私たちも自分たちでお金を拠出して、
寄付からお金を拠出して、6千万ぐらいかけてやっている。
そこのセンターですね。
スピーカー 1
学校とかで、小学校とか中学校とかの生徒に向けたアンケートみたいなので、
家庭内の虐待みたいなのを見つける動きとかってなかったりするんですかね。
やっているところはあるような気もするんですけど、
でもそういうところじゃなかなか出てこないんですかね。
スピーカー 2
調査やってますね。
学校単位でもおそらくかなりやってると思うんですけど、
ただ相談に乗ってもらえないとか。
やっぱり今、虐待の問題しかり不登校の問題しかり、
どちらも過去最多の相談件数と不登校の数になっていて、
学校の先生も対応ができていないというところで、
対応された経験がない子たちが来ているみたいなのはあるかな。
スピーカー 3
学校の先生もあまり頼りにできないという感じになっている。
スピーカー 1
先生がどう対応したらいいかわからないという思う人が多いのかね。
スピーカー 3
そもそも学校行ってなさそうだしね。
スピーカー 2
行ってない子も多いですね。
少子化なのにしては不登校の数自体の増数は激増しているんで。
スピーカー 1
少子化なのにっていうのは私も今すごい思って。
遊舎センター、今活動としては13期ってことで、
遊舎センターは作られてからどれくらい経つんですか。
スピーカー 2
今やっともうちょっとで、今1年半ですね。
その前にテントで、それこそ本当に道頓堀の真ん中にテントを建てて、
南海さんと大阪市から許可を取って、
商店街にもかなりアプローチして、
それでテントを出してアウトリーチしてたっていう。
そこでまずグリッシャーの子たちと出会って、
関係性作って調査を行って、
やっぱりこれはテントだけで支援するのは難しいというところで
センター構えてリスクだとでもやろうみたいなところで動き始めたんです。
スピーカー 1
それはなんでやっぱりちゃんと場所を構えた方がいいと思われたんですか。
スピーカー 2
テントだとですね、まず雨が降ってくるっていうこともありますし、
あとはもう夏も暑い。
あと寒さは寒い、冬。
僕もずっと立ってましたけど、本当に寒くて。
あとやっぱり結構男女共に一緒にいるみたいなことが結構あって、
やっぱり年間あったときに相談しづらい。
もちろんDMとか来ますし、
同行支援って病院に一緒に行くとかってあるんですけど、
やっぱり数自体は少ないので、
だったら個室を設けたりとか、
食事をちゃんと温かいものを食べつつ、
なんか話せたりとか、
そういうところでやっぱり屋根の下というか、
集まりやすい場所が必要というところで構えたんですか。
スピーカー 3
具体的な支援としては、
食事だったりとか、場所だったり、
飲食自由的な生活のベースになるようなものというのが一つと、
あとは心とか、
あとは医療的なものだったりとか、
人間関係のトラブルみたいな、
そういうもののサポートというか、
スピーカー 2
なんかそういう感じになるんですか。
あともう一個やりたいことがやれるということで、
ゲームもやれるし、
あとはその地域との、
例えばいろんなボランティア活動とか、
あとは仕事に関しては本人たちが結構見つけてくったりとか、
あとその手前の子もいるので、
結構社会との別の接点、
今まで夜の社会資源ばっかりとつながってきたというのがあるので、
なので例えばうちの今、
オンライン相談の食糧倉庫でボランティアをして、
一緒にうちのスタッフと関わるとか、
この前地域の見越しというか、
祭りに参加するとか、
祭りのグッズというか、
こういった缶バッチみたいなのを作るとか、
そういうのもやるみたいな。
スピーカー 3
なるほどね。
じゃあなんかその、
助けてもらうということだけじゃなくて、
その子たちが参加する、
役割を与えてあげる、
みたいなところもやってるっていう感じですか。
スピーカー 2
そうですね。
あとユースセンターの中でも意見を入れる仕組みがあって、
ある種自治的な動きというか、
例えばTikTokの撮影スペースが欲しいみたいなのが書かれたら、
作るみたいな。
あと化粧台も欲しいみたいな。
化粧台作るみたいな。
スピーカー 3
かなり若者というか、
子どもたちとの距離が近い感じ。
それは十何年やってらっしゃれば、
関係性ができてきてるんだと思うんですけど、
最初の頃って、
よく知らない大人、
十何年前だと、
いくつぐらいですか。
まだ20代。
スピーカー 2
26とかなんですね。
スピーカー 3
26ぐらい。
ちょっとお兄さんぐらいな感じかもしれないけれども、
子どもたちからは、
どんなふうに最初の段階では、
何この大人みたいな感じだったのか、
どんな感じで仲良く入っていったんですか。
スピーカー 2
だからうちの組織で、
僕今39なんですけど、
現場だったのは基本若い30代とか、
僕と近い子たちは立ってるんですけど、
やっぱりうちの全員に共通してるのは、
否定せずに関わるというスタンスというか、
うちのある種、
大切にしてる姿勢みたいなものがあって、
どんな子であったとしても、
否定しないで関わるというところは、
本当に大切にして関わってきたかなというのを思うのと、
とはいえ現場に行くと、
やっぱり誰なのおっさんみたいな感じというか、
新人なんみたいな感じで、
やっぱり言われることもあるので、
せやでみたいな。
受付に行って誰なのみたいな。
それでも全然普通に関わるみたいなところとかもあるので、
結構フラットに関わったりとかすることですよね。
だからある種、代表という立場じゃなくて、
普通のその辺にいるおっさんみたいなところで、
ちゃんと関わるみたいなところっていうのはすごい大切。
スピーカー 3
ユースっていうのが定着してますね。
スピーカー 1
東京も同じような場所があるんですか?
スピーカー 2
東京はですね、東横っていう歌舞伎町のエリアが行くとすごいはっきりわかるので、
今歌舞伎町タワーの前にあると思うんですけど、
歌舞伎町だけは結構特殊で、全国各地にいろんな界隈があるんですよ。
札幌だと大通り界隈とか慶豪公園とか。
東京だとNPO団体がいくつかありますね。
だからそこで支援してる団体さんっていうのがあるんですけど、
東横をターゲットにしてる団体はあまりない。
だから結構女性支援みたいな文脈でやってたりとか、
あとは結構若者、ホームレス含めて支援するみたいな団体がある。
最近東横の子たちの支援してる団体も出てきてはいて、
君守って施設、東京都がお金を出して、
2億くらいお金を出して施設を運営してるみたいなところは今やり始めているんですけど、
その他は行政はお金を出さずに札幌市とか福岡とか大阪はないみたいな状況ですね。
東京だけは特殊です。
スピーカー 3
いろんな団体があるのと、歌舞伎町で君守って施設があるっていうのは東京都だけですね。
子どもたちが抱えてる問題って結構ディープなものもあると思うんですよね。
いろいろあまり良くない大人との関わってくる部分もあると思うし、
犯罪に巻き込まれたりとかいろんなトラブル。
最近だと、さっき産婦人化みたいな話もありましたけど、
性的なトラブルとか、
性被害。
性被害、被害だったり、予期せぬ妊娠とか、
当然そういうことと隣り合わせな生活をしてる子たちが多いと思うんですけど、
そこって病院に連れて行くみたいな、どうしたらいいかわからなくて悩んじゃってるみたいな子たちが結構いるっていう感じじゃないですか。
スピーカー 2
誰にも相談できないみたいな。
スピーカー 3
なかなかセンシティブなことじゃないですか。大人に相談するのも。
スピーカー 2
そうですね。なのでやはりうちも女性スタッフ中心に、
今12人ユースセンター対応スタッフいますけれども、
基本的にはやっぱり女性の方に同行してもらう。
男性ではなく、やっぱり女性の方に対応してもらうみたいな体制で、
例えばやっぱり支援スタッフと性被害みたいな関係になってしまうのは本当に困るので、
結構その辺はかなり気をつけながら体制的にもしてる。
例えば男性スタッフと女性が一人一人でならないようにするとか、
そういうのを体制的にもしっかり整えていくってことが重要。
結構支援関係者の中でもそういう被害が起こるっていうのは、
割と児童相談所でもあったりとか、国の施設でもあって、
その辺はやっぱりガイドラインを設けてやってるっていうのはやっていかなきゃいけないことですね。
スピーカー 3
確かにね。仲良くはなるけど、あくまでも支援する大人としてっていう距離感がすごい大事ですよね。
でも子どもたちもそうやって自分たちの近いところに来てくれるって思ったら、
割と情というか依存しちゃったりとか、
懐くみたいな感じとか、
そういうリスクっていうか、そういう風になっちゃうこともなくはないかなと思ったりするんですけど。
スピーカー 2
だからそこが気をつけなきゃいけなくて、
特に例えばお父さんがいない、
しかも性的虐待を受けたことがあったりとかっていう場合になってくると、
すごい距離感が体の関係とかにも近くなっちゃうし、
距離感もすごい自分で掴みにくくなってしまったりとか、
すごいそういうのがあったりとかもするので、
男性の支援者はやっぱりその辺を気をつける。
組織としてもそれを気をつける体制を整えていって、
本人等が傷つかない体制をいかに作ってるのかみたいなことは、
私たちの法人ではすごい気をつけてますね。
スピーカー 3
今のこの団体の活動って、
基本的には全部寄付で成り立ってるっていう風に。
スピーカー 2
80%寄付ですね。2.7億のうち82%寄付なんで。
スピーカー 3
あとは大阪市?
スピーカー 2
うちは行政のお金はほぼ入ってないですね。
0.何パーとかだと思います。1パーないんじゃないかな。
あとは女性金というのは財団さんからの支援が、
あと残り20パー弱くらいあるので。
スピーカー 1
なんかこういう活動って、
結構行政が女性が出るのかななんて勝手に思ってたんですけど、
それは団体によるのか、
今井さんの団体がそういうのもらわずに寄付と財団でやってるってことなのか、
それとも行政としてはNPOとかに女性っていうのはあまり出さないのか。
スピーカー 2
NPOのうちだいたい行政の委託事業が取ってるところが一定程度多いかなとは思っていて、
寄付型がやっぱりレアな方かなと思いますね。
例えばこの若者支援系とかも結構行政の、
例えば女性支援の委託とか施設運営とかでやるみたいなのがあるので、
おそらく一般的には行政からの仕事が多いですね。
ただうちの場合はあんまり行政の枠にはためると、
相談機関みたいになっちゃったりとか、
スピーカー 3
あとはKPIが結構行政に設定されてしまうと就職率を上げてしまうこととかあるので、
スピーカー 2
結構自由度を高めるためにうちは寄付で運営するというところで、
もともと創業の時からかなり寄付型を目指してたので、
それで運営していってるみたいなのはありますね。
やっぱり寄付って株式会社とか国ができないことっていうのは実現できるので、
だからすごい大きく資本を集めてそれでやっていこうっていうところを
結構企業さんとか個人にも説明してやってるっていう。
なるほど。
スピーカー 3
それは大体立ち上げた時からずっとその形でやってらっしゃるんですか?
スピーカー 2
実はですね、もともとそうしたいと思ってたんですけど、
ただ最初の3年は事業の方が多くて、
普通に会社と同じように学校個人と契約結んでお金をもらってとか、
行政の委託事業でみたいな形で生活の過程の支援みたいなのをやったりとかみたいな。
でもそれだとちょっとさっきの自分たちの趣旨と異なるものを
スピーカー 3
スポンサーのいろんな都合にいろいろ合わせなきゃいけないところがあって、
そうじゃないやり方に切り替えようっていう風にされてきたっていう。
スピーカー 2
そうですね。
なので3期目から徐々に事業収入を削っていって、それで寄付型にシフトしていった。
スピーカー 3
そうなんですね。
スピーカー 2
だから認定NPO法人っていうのももう実は3期目で取ってて、寄付控除。
だから個人寄付者の場合は寄付控除で、
法人だと損金扱いできる金額が増えるみたいな形で、
うちは認定取って、それでやっていったみたいな。
なるほど。
スピーカー 1
先ほど行政とかだと、例えば就職率みたいなKPIもあるっていう話だったんですけど、
今井さんのところでは、例えばKPIという言葉が適切かっていうと
なんかちょっとクエストがあるんですけど、
一つの目標というか目安みたいなところで考えると、何か設けてるんですか。
こういう状態に持っていこうとか、こういう風にしていこうとかっていうのは。
スピーカー 2
ありますね。
ただKPIとして設定してるのは、あくまでも結構、
例えば何人の利用者数とかっていう形のこととか、
あとオンライン相談支援がちょっとわかりやすいと思うんですけど、
今年間で4,000人ぐらい増えてってるんですね。
スピーカー 3
年間で?
スピーカー 2
4,000人ぐらい相談者が増えてるんですよ。
相談者が登録者かと言ってて、
食料支援と給付のKPIみたいなのがあるんですけど、
一応就職率とかは目標設定はしてなくて、
結果として出てる数字が、4割ぐらいが今学業継続ができてる。
2割が仕事に就いてる。
2割が制度につながってるみたいな感じになっていて、
だから8割ぐらいが安定するみたいな状況なんですけど、
あまりガチガチにここまで就職させないとあかん、
みたいなことの目標は立ててない。
ただしカバーできる数とか、
例えば食料支援、13万食目指そうとか、