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2025-06-07 38:56

#93-2 正解のない時代、あえてまるごとライフを語る【家族留学 ゲスト:manma代表 越智未空さん】

▼番組のnote:
Dialogue cafe | note

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▼内容:
生き方まるごとの教育/個人の価値観に触れることの難しさ/少子化対策と「子どもを持たねばならない」の押しつけ/「共働き家庭」のグラデーション/ライフスタイル選択は自己責任なのか/考える機会が足りない?正解を求める授業/本心を話すのが怖い/ライフとキャリアは表裏一体/理屈より見よ!体験が持つ説得力/恋バナはプライベートすぎる⁈タブーが多すぎる現代/我が子に残したいサービス

▼出演:
ゲスト
越智未空さん(特定NPO法人manma代表、2児の母)
特定NPO法人manma

MC
田中優子(元クラウドワークス取締役、ビジネスアドバイザー、社外取締役、1児の母)
岡澤陽子(ブランドコンサルタント、戦略リサーチャー、ビジネスメンター、2児の母)


▼関連エピソード:
#19-2 「両立」の先にいまだ残る課題、男女格差を正当化する社会構造
#41-2 公開ブレスト!ワーキングペアレンツを掘り下げる
#57-2 世界史データベース構築とジェンダー問題の共通構造を探る
#71-1 転勤は忘れた頃にやってくる⁈防災感覚で備えるキャリアシフト
#72-2 ワンオペも受験の挫折も全部愛しい!議論して成長する家族というチーム

サマリー

越智未空さんのミッションは、家族留学プログラムを通じて若い世代にライフデザインや家庭教育の重要性を伝えることです。彼女は、ライフデザイン教育が個人の生活に与える影響について深く考え、参加者が自らの価値観を見つける手助けをしています。家族の多様性に関する議論があり、正解のない時代における自己責任の重要性が語られています。また、教育制度における正解志向が個人の思考を制約し、ライフキャリアに対する意識にも影響を与えていることにも触れています。このエピソードでは、越智未空さんが家族留学について語り、家族とキャリアの関係や少子化問題の根本的な原因について考察します。多様性の中で家族の価値観がどのように変わってきているのか、実体験に基づくアプローチの重要性が強調されます。彼女は、家族留学の重要性と、さまざまな価値観を持つ家庭が子どもに与える影響について語ります。

家族留学の重要性
スピーカー 2
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から、新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
越智未空さんをお招きしての2本目なんですけれども、家族留学という体験を提供していらっしゃるNPO法人マンナの代表を務めていらっしゃいます。
前回は家族留学って何なのっていう、それを利用されている留学する方、それから受け入れる家族っていう具体的な事例、家族留学で目指すことみたいなのを伺ってきたんですけれども、
家族留学すごくとても素敵なプログラムで、私たちが当事者ぐらいの年代だったら経験してみたかったなって思う。すごくいいプログラムだなと思うんですが、
家族留学の経験に留まらず、ライフ教育と言えばいいんですかね。働くことだけじゃなくて、家庭をどういう風に持っていくかってことを全体で自分の人生を考えていくみたいな体験、経験が若い人に必要なんじゃないか。
そういうお話があって、それって学校で教えるっていうことなんですかね。それってどんなイメージを、何をすればそれができるようになるっていうふうに思いますか。
ありがとうございます。まさにキャリア教育の文脈で、こういうライフの視点も入っていくっていうのも大事だと思っていて、実はすでに高校の教科書とか中学校の教科書とか家庭科の教科書にもライフデザインの視点って入ってたりはするんですね。
でも教える教えないは家庭科の先生によったりするので、結構独人性が高かったりしていて、非常に個人の価値観も入るところなので教え方も難しいみたいなところもあって、
やってるところもあればやってないところもあるみたいなのが今の実態としてあります。
スピーカー 1
確かに個人の価値観。
スピーカー 2
すごく個別具体的な事象だったりもするので、子ども家庭長さんとしても、世代別に応じたライフデザイン教育みたいなものが大事なんじゃないか、みたいなところでいろいろ構想を立てられていらっしゃる最中ではあります。
私個人というかNPO個人ママとしては、特に家族形成に関するライフデザインの観点って、いつぐらいからがいいのかなっていうのをずっと議論をしていて、
私たちの今の結論としては、ちょっと小学生とか中学生は早いんじゃないかと思っても、育てられる身なので、
まず進学が先にあって、その先の結婚子育て、ちょっと遠い未来の子として、あんまり自分語とかしづらかったりするので、高校生、大学生くらいから入っていくのがいいんじゃないかというのを話しています。
今後、学校教育に入っていくっていうのもまさに考えてはいて、
自治体さんを通して地域内の高校とか大学で家族留学とか、ライフデザインセミナーっていうのを授業形式でさせてもらったりとかしてたりとか、
あとはもっと企業にも入っていけたらいいなっていうのも考えていて、
この企業の若手社員さんは20代くらいの世代で、まさに仕事も忙しくて、でも突然もしライフイベントがやってきた場合って、
いろんな意思決定を20代後半から30代くらいすごくしなきゃいけない時期だったりもしていて、
なのでそういった企業内の若手社員向けのライフデザイン支援サービスみたいなのも展開していけたらとは思っていて、そこもいろいろ挑戦をしています。
でも難しいですね。企業さんは結構難しくて。
確かにですね。企業にとってのメリットはみたいなところが。
スピーカー 1
それが利益に直結するのかとか、あとはコンプラの観点からどこまで企業として社員さんの結婚育ての話題に踏み込むのかみたいなところもあったりして、結構難しいって現地で。
そう考えると、高校とか大学とかの方がもっとフラットにできるような感じは。
スピーカー 1
そうですよね。
スピーカー 2
家族留学の参加者の人たちの話を聞いていると、やっぱり一番具体的に悩んでいるのは働き始めてからの人たち。
目の前にこの仕事をやっていて、この働き方があるからこそ、もし今のパートナーと子どもを持ったらやっていけるのかみたいな、一番不安が熱いそうだったりもするので、
本当はもう少しこの20代、30代にもやっていけるといいのかなという気はします。
批判と受け入れ
スピーカー 1
本当にね、確かに。
でも、高校とか大学とかで1回でも経験していると、20代の前半で悩み始めた時に、他を見てみようっていう、何をしたらこの分からない不安が解消されるかみたいな選択肢が思いつくから、
そういう経験をしていないと、ずっとモヤモヤしたまんまになっちゃうというか。
スピーカー 2
本当そうですよね。まさに子ども家庭園長さんが昨年にアンケートを取っているんですよ。
確か高校とかでライフデザインについて学ぶ機会があった人となかった人の違い。
やっぱりライフデザイン教育を受けた人の方が前向きな影響が出たりしたので、やっぱり実際に受けた方が良かったんだと思う。
スピーカー 1
本当確かに前向きな影響プラス、悩んだ時に何をクリアしていけばいいのか分かるだけで、悩みの深さが違う機会がすごくするから、早期でできたらすごい気がする。
スピーカー 2
高校でのライフキャリア教育って具体的にはどういうことをやるんですか?
高校では既にやられているところもあるんですけど、例えば一個は人形児との触れ合い体験をしていて、高校の授業に赤ちゃんを連れたお父さんお母さんが来て、
そこで子どもと触れ合ってみるみたいな経験とか、お父さんお母さんからこれまでの人生ストーリーみたいなものを聞いて、
育った家庭以外の違う人生のあり方みたいなものを聞いて、選択肢を広げてもらうとか、そういったものがあったりします。
そういうのを取り入れているのって、普通の公立高校とかでやっているのか、それとも女子校とか。
女子が多い環境だとそういうのをやる学校もあるのかなとか思ったりするんですけど。
私の知っている範囲だと女子校に限ってなくて、教学で、公立のところも私立のところも。
実際さんがやっているところは公立のところとか多くありますけど、
結構キャリア教育の分配とか家庭科総合の時間とかそこら辺でやられたりします。
なるほどね。
ちょっとずつ多分今広まりつつはあって、でもライフデザインってすごく広義の意味、いろんな意味を含んでいて、
例えばお金に関することもライフデザインの一項でしたりとか、
あとは人生100年時代のミドルシニア向けのライフデザインという切り口もあったりとか、
あとは結婚子育てた家族形成の切り口もあったりしていて、
まだ修了としてしっかり確立はできていないので、本当にいろんな切り口があるので、
ライフデザイン教育を受けてきたといっても高校でFPさんによるお金の授業を受けましたみたいな人もいます。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
まだまだ、白沼計算所さんで実習事業やってるんですけど、切り口がまだまだ揃ってない。
確かにね。それはその通り。
スピーカー 1
お金の教育もめちゃめちゃ大事だと思うんだけど、
お金教育とかって結構技術的なところっていうか、知識技術的なところで、
例えば子供を持つとか、パートナーを作るとか、どんな生活スタイルをしたい、
どこに住みたいとかもいいんだけども、そういうのって正解がないし、
何を別に選ぶか本当本人次第だし、そもそも自分は何を大事にしてるんだみたいな、
結構哲学的な、人生哲学的なところにも本当はつながってくるから、
結構考えさせるのも大事なのかなと思ったりもするんですけど、
そういう考えることみたいなのも時間の中に取り入れたりするんですか?
スピーカー 2
私たちのライフデザインセミナーとかの中ではそれをすごく大事にしていて、
正解がないはず、今プランしたところで多分変わるじゃないですか。
絶対結婚しないって決めてても、
たまたまあるパートナーと出会って、この人となら家庭作ってもいいかもって思うケースもあるかもしれないし、
絶対子供欲しいって思ってても、
ご自身もしくはパートナーの自身によってできないかもしれないとかっていうところなので、
まずいろんな事例を知る、その上で自分はどうしたいかを考えてもらうっていう時間もすごく大事にしています。
なので、それこそ家族連絡に登録いただいているいろんなご家庭に、
ご自身の仕事、結婚こそっていうのを体験で話してもらったりとか、
あとは自分はどうしたいかっていうのを考えるワークをしたりとか、そんな時間を作ったりとか。
スピーカー 1
その時に自分が育った家族とかを、たとえば棚卸しするっていうか、
ちょっと客観視するみたいなこともプロセスとしてはあったりするんですか?
スピーカー 2
私たちは入れてないんですよね。
それは人によっては苦痛を伴う経験かもしれないので、
あんまり一律にやるものでもないかなと。
慎重なプロセスを踏まないといけない。
なるほどね。
低スクワットも入れてない。
スピーカー 1
与えて入れない。
スピーカー 2
そうですね。
でもやり方によってもあるかもしれない。
結構大学の授業だと一気に100人とかいたりするので、
隣の人とシェアしましょうみたいな時間を作ったりするので、
それは入れてない。
スピーカー 1
確かに。
ちょっと精細な部分を含みますよね。
スピーカー 2
個人によってはそうかもしれないので。
なるほどね。
結構難しい領域だなと思います。
確かに。
人にすごく個別具体性の高い、育った家庭環境、経済環境、地域環境、社会環境とか、
いろんな要因があって今のデザインに関する価値観とかが出来上がっているので、
正解がないからこそ何かを伝えづらかったりとか。
そうですよね。
批判も浴びやすい領域だなと思います。
批判?
批判も浴びやすい領域。
国が少子化をやりますというだけで、結婚させたいのか子供を持たせたいのかにもなりますよね。
自治体が少子化の事業としてこういったものをやりますというと、
まるで結婚させたい、子供を持たせたいと思われてしまう。
でも自治体さんともこれはかなり合意を取った上なんですけど、
あくまで個人の価値観で、
決して子供を持つことが幸せという価値観をつけたいわけじゃなくて、
家庭を持ちたいか持ちたくないかとか、
持ったら仕事はどうしていきたいかという、
意思決定を支えるような事業にしたいというところは合意を取った上でやってるんですけど。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
客観的にパッと聞くと批判を集めやすかったりとか、
家族留学というプログラムがメディアに出たりとか、
子供家庭長の初代大臣が視察をしてくれて、
その時にテレビにちょっとプチ炎上みたいなことをしたこともあって、
そういう時も、どれぐらい貧困層にアプローチしてるんですかとか、
家族の多様性とその難しさ
スピーカー 2
同性カップルどれぐらいいるんですかとか、
なんていうか、分かりやすい多様性というか、
そっちに寄っちゃうというか、
すごく難しい事業だなと。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
私たちが伝えたいのは、
家族の多様性ってすごいカテゴライズされたものもあると思うんですよ。
ステップファミリー、リンクス、同性カップルとか。
でも、友働き家庭の中にいろんなグラデーションがあるじゃないですか。
パートナーとの在り方とか、
仕事とこそは違うイメージの在り方とか。
スピーカー 1
確かに確かに。
すっごいフェアだね。
ここのグラデーションも。
大変に分担してるところもあれば、
どっちかに偏ってるところもあれば。
スピーカー 2
時期で変えてるところもあるし。
確かに確かに。
ここのグラデーションもあるはずだけど、
分かりやすい方で取り上げられたりとか、
批判されてしまうっていう、
家族っていうものを扱ってるのが難しさみたいなのは。
自己責任と社会的機会
スピーカー 2
確かにね。
スピーカー 1
なるほどね。
だから家族という形に、
家族を持たないってことも含めて、
正解はないというか。
スピーカー 2
そうなんですよね。
でも正解がないからこそ、
自己責任になってしまう風潮も、
ちょっと違うなという気もしていて。
以前ある方からもらった意見というか、
その方は30代後半で、
ご自身は家庭を持ちたいと思うんですけど、
婚活とかもあんまりうまくいってなくて、
パートナーがまずいないから子供を持つこともできない。
自分が動くのが遅かったから、
こうなってしまったんだと思っています。
それは、
全部がその人の責任なのかと言われたら、
そうじゃない気もしていて、
社会としてもっと早い段階で、
自分は家庭も含めてどうしていきたいかを考える機会があったらよかったと思うし、
もっと出会いの機会があったらよかったのかもしれないし、
正解がないから自分の問題ですよね。
片付けられちゃうのもちょっと違うので、
教育制度の問題
スピーカー 2
私としてもっと社会の仕組みかみたいなところで
生きることがあるんじゃないかなと思っています。
なるほどね。
スピーカー 1
ちなみに個人的には、
家族というところまでいかなくても、
小学校とかで見たけど、生き方とかね。
哲学的なことを、
もっと小さい時から考える機会があってもいいんじゃないかなと思うんだよね。
思うよ。
なかなかそういうのを、
それこそ家庭によるっていうか、
結構家庭でそういう話をするところは考えるきっかけがあるし、
そんな話一切しなかったら、
例えば本とかもそこまで読まないとかだったりすると、
考える機会なく生きてくる人の方が多いのかもしれないし、
なったときにそこに土台がないと、
自分が何をそこの家族とかライフに対してしたいのかみたいなところに
なかなか行かないというか、
家族までいかなくていいけど、
小学校のときにやっぱり、
生きるとか人生みたいなのがあってもいい気がする。
もっとそれこそ、
春太郎の世界とかでいいんだけど、
ああいうところから考えるみたいな。
スピーカー 2
そういうのはね、先生によってはそういうのをやる先生もいるんじゃと思うけどね。
先生も教えるのも難しそうですね。
みんなの考えを。
小学生に聞かれてもよくわかんないしっていう子もいるだろうし。
スピーカー 1
たくさんすごい教え方があると思うんだけど、
それこそフランス映画だったかな、
幼稚園児に対する哲学の時間みたいなのがあって、
それをやったドキュメンタリー的な映画があって、
もちろん幼稚園児には幼稚園児なりの、小学生は小学生なりのアプローチなんだけど、
哲学って言葉にしちゃうとすごく難しい感じになっちゃうんだけど、
スピーカー 2
だけど本当に、もちろんわかりやすい形に返ってくるけど、
道徳の授業みたいなのをね、子供の参観日に、
いじめをテーマにしたやつをやってるわけですよ。
こういう構図でA君とB君がいて、A君がB君にちょっと嫌なことをしました。
友達のC君がいました。
あなたがC君の立場だったらどうしますか?みたいな。
A君にやめてって言うとか、
親に言うとか先生に言うとか、いろいろそういうこと言うんだけど、
どこかこれが答えですよ、みたいなのがある感じの授業なんだよね。
なんか穴埋めをしていくみたいな感じ。
こういう時はこうしましょう。
みんな一応手を挙げてどうしたらいいですか?とか聞いてるんだけど、
みんな正解を言おうとしてて、
そのケースは比較的単純化されたものだから、
でもじゃあなんでA君はこんなこと言っちゃったんだろうねとか、
もしこういう反応を取られたらどうするとか、
例えば自分、もうちょっとケースを変えれば、
正解がないことを考えるっていう機会になるかもしれないと思うんだけど、
でもその限られた時間の中で、そういう授業には全くなってなくて、
いじめは良くないことです、みたいに言わせる授業っていう感じが。
でもそんなの多分あらゆる小学校でやってるだろうけど、
いじめなくならないし、
自分がやってることをいじめだともあんまり自覚しなかったり、
でも学校の教育ってそうなってる。
例えばライフキャリアについて学ぶって言っても、
やっぱり子どもの何が正解なのか探して言っちゃう。
スピーカー 1
それはすごくあると思う。
日本の教育の中、たぶん私たちが受けてるときよりも
だいぶ変わってきてはいると思うけれども、
でもやっぱり正解を求めるみたいなのが、
かなりマジョリティを占めると思うんだよね、授業のスタイルとして。
で、先生たちもそのスタイルに慣れちゃってるから、
答えがない授業をするみたいなのに、
先生もできる人もいるかもしれないけど、
多くの人がまだ慣れてない感じがすごくする。
スピーカー 2
そもそも日本の社会自体が、
やっぱり正解を言わないといけないプレッシャーみたいなのは、
スピーカー 1
特にここの世代はね。
あるある。
スピーカー 2
でも他の会社とかの、
例えば多様性が大事ですみたいに言われたら、
多様性なんていらないよなんて言えないっていうか、
オフィシャルな場で。
そんなこと言ったら危険人物みたいな感じになっちゃうじゃないですか。
スピーカー 1
今はこっちを言うのが正解。
スピーカー 2
そうそうそうとかね。
なんかその空気をみんな読みまくって、
本心を話さないみたいな。
でもこれ本心を話さなきゃ、
なんかやってる意味もない話な気がするんだけど、
でも非常に繊細なテーマだから、
やっぱり自分の本心を言わない。
自分がどんな人生を送りたいかなんて、
なんなら言うべきじゃないみたいな。
個人的なことで、
それを言うのは誰かに、
そうあるべきじゃないっていうふうに言われそうとか。
スピーカー 1
その意味でも、
企業でっていうのはハードルが高いのかもしれない。
企業側のメリットっていうのも高いけど、
難しい、見えにくいけど、
参加者側の個人の思いをさらけ出して、
会社側に、いくら手紙義務があるとはいえ、
会社側にもし知られたらっていう。
スピーカー 2
そうなんだよ。
スピーカー 1
どこで言えないみたいな。
スピーカー 2
だってほら、就職活動の時にさ、
ようこちゃんも言ってたじゃん。
子供ができたら、
基本仕事はそんなにやらないつもりだったんだけど、
スピーカー 1
確かにね、就職活動って。
スピーカー 2
就職活動してる時はそんなこと絶対言わない。
言うわけないじゃんみたいな。
スピーカー 1
言ったら落とされるじゃんみたいな。
そうそうそう。
私、その会社の何年計画みたいな、
キャリアプランみたいなところにも、
それはすっごいバリバリやるみたいな感じのことで書いてるけど、
内緒は違うとか、
やっぱり求められてないだろうなっていうところで、
やっちゃうから、
やっぱり本音を出しにくい。
スピーカー 2
ね、ほんと難しい。
スピーカー 1
なぜならやっぱりそこは評価されるとか、
選抜される、評価されるみたいなところが入る世界線だから。
スピーカー 2
そうだよね。
で、どこか社会的に、
これが正しい生き方だよみたいなものと自分を照らし合わせて、
自分はこうじゃない、ここが足りない。
それ開き直る人もいるだろうけど、
足りないっていうので悩んじゃう。
私、仕事をもっと頑張らなきゃいけないのかなとか、
子供をこんな風にしててかわいそうなのかなとか、
いろいろ結婚はしてない自分はダメなのかなとか、
子供いない自分はダメなのかなとか、
いろいろ正解と照らし合わせて、
内心、こうめっちゃ傷ついてるんだけど、
みたいな人がすごいたくさんいる気がするし。
スピーカー 1
それは参加者の人の声とか聞いたりすると、
どういうふうに思いますか?
スピーカー 2
そうですね。
企業でやらせていただいたときはセミナー形式でやって、
完全に任意にしたんですよ。
必須参加ではなくてランチタイムの参加したい人だけにしたので、
たぶんもともとそういったことをオープンに話してもいいと思って、
まず前提参加していただいてるので、
あんまりネガティブなヒントばっかりはなかったんですよね。
でも本当におっしゃっていただいた通り、
どうしても正解を言わなきゃいけないとか、
会社にどこまで知られるのかとか、
いろんなハードルがあると結局は言えないし、
会社での論議もしづらいと思っていて、
じゃあこのままでいいのかってなったら、
どんどんライフイベントとか家族のことって
ブラックボックス化したままになってしまう。
どんどん自己責任の流れになってしまうので、
スピーカー 1
そこはどうやったらいいんだろうというのはずっと模索しています。
スピーカー 2
声も全然出てなくて、
家族留学の価値
スピーカー 2
でも一個はこういう民間のNPOがこういう機会を提供しているっていうのは、
自治体にも企業にもできないこと、
学校にもできないこととして一個価値はあるんだろうと思っていて、
でもマネ台図も難しいし、
スピーカー 1
模索しながらっていう。
でも研修とはまた別の、
それこそ知っておいた時とかにも、
ファイナンシャルプランガーに相談できる機会とかがあったりして、
それこそ任意で。
スピーカー 2
そうですよね、ぴったり構成の一環とかで。
スピーカー 1
ぴったり構成の一環でそういうのがあったんだけれども、
そんな感じでライフキャリアデザインを相談できるとか、
聞けるみたいなのが、
研修じゃなくてぴったり構成としてあるっていうのは、
スピーカー 2
なんか想像つくかもしれない。
そうですよね、ぴったり構成も一番入りやすいのかなと思って、
それも結構提案してきたんですけど、
結構難しかったです。
難しかったですね。
陽子ちゃんさ、メンターやってるじゃない。
そのメンターで相談されることっていうのは、
キャリアのことだけじゃなくて、
スピーカー 1
ライフデザイン的なものもあるんですよね。
スピーカー 2
含まれる。
スピーカー 1
それは含まれる。
何を話したいかはメンティーさんによるので。
スピーカー 2
そっかそっか、じゃあ別に子どものこととか、
これから結婚したい人とか、
そういう人だったら結構プライベートな自分自身の人生観とか、
スピーカー 1
そういうものも話すことはあるってことだよね。
一応ただ法人から委託をされてるか、
そこの会社から委託で、
その会社がメンターをつける目的みたいなのがあったりはするんだけど、
キャリアっていうのは種ではあるんだけど、
でもどうしてキャリアを考えるときに、
自分はどうしたいのか。
今の子どもの状況だったりとか、
パートナーとの関係だったりとか、
そういうのが入ってくるから、
そういう話は結構出る。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
一体だよね。
スピーカー 2
本当に一体だと思う。
全然どっちから見るかっていう問題じゃない。
キャリアは。
本票で一体で、
どっちから見たか次第みたいな感じだもんね。
本票で一体だなって。
そうだよね。
スピーカー 1
そこはトータルで話をする感じ。
でもそこで、
やっぱり知らず知らずのうちに、
こうするべきとか、
なんかこうしなきゃとか、
でももやもやとしてるとか、
ちょっと苦しいとかいうのを、
でもこんなのもある。
ケースとしてこんなのもあるとか、
あと話を聞いていて、
質問をする。
なぜそうなんですかって質問をすることで、
自分の状況を聞いてみれるとか、
そういうきっかけになったりするので、
メンタリング時間とかで。
あと自分のケースも少し紹介したりすることもあるし、
私の知ってるケースを紹介することもある。
そうすると、
スピーカー 2
複数の視点が持てる楽さっていうか、
スピーカー 1
のはある気がするので、
自分が知ってる世界だけで、
とどまらないのが大事っていうか。
スピーカー 2
確かにそうだと思います。
特にこうあるべきみたいなのって、
家庭の中でも結構ある気がしていて、
例えば過去の参加者でいらっしゃったのが、
子どもへのご飯は手作りのほうがいいんじゃないかな、
よくありますよね。
ネットでもいっぱい、別に手作りじゃなくてもいい、
外食でもいい、いっぱいそういった記事とか声が出てくる。
けど、家族留学に行って、
そのうちは本当にできるだけ外食を買ってきました。
友達に忙しくて家庭に行って、
でもそれで育っている子どもが、
すごい幸せそうだったっていうのを目の前で見て、
だから別に買ってきたものでもいいんだなって思えた。
だからやっぱり目で見てみるとか、
他の事例を実体験してみるみたいなのも、
こうあるべきっていうのを取る上でも結構大事なんだろうなと。
なるほどね。
確かにね。
理屈から入るよりも、
スピーカー 1
見ろと。
スピーカー 2
見ろとっていうほうが、
家庭に行く人がやっぱり人生一番大きいですね。
でも地道な、地道なプログラムで、
1対1でずっとやってマッチングをして、
数は一気に増やせないので、
スピーカー 1
地道にマッチングをしている。
あと聞いてみたかったのが、
もちろん活動の目的として、
子どもを持つことを促進するとかね、
家族をパートナーを作ることを奨励するとか、
そういうのではないというのを理解しつつも、
一方で、それこそ国としては、
少子化の問題をなんとかしなくてはとか、
いろいろあって、
いろんなことがゴテゴテに回っているとかありつつも、
少子化の問題
スピーカー 1
晩婚とか離婚とか、
家族を持たないとなかなか子どもを持てない、
シングルで持ちにくいとか、
いろんな要因があると思うんだけど、
実際、活動を10年くらいしているおじさんから見て、
どんなところに少子化が起きてきちゃっているのか、
どんなふうに考えていらっしゃるのか、
おじさんに聞きたいなと思って。
スピーカー 2
ありがとうございます。
この少子化の問題、いろんな要因があったりとか、
そもそも以前の政策によって、
第三次民主党が生まれなかったとか、
いろんな要因があるということは一旦は気に入っておくと、
私が見えている範囲だけでいくと、
家族の問題がすごくブラックボックスになってしまっているなとは思います。
もう育った家庭環境次第で、
自分の将来の家族像が出来上がってしまうとか、
仕事と子育てへの考え方、価値観みたいなのも出来上がってしまうという、
家族のことがオープンに学べたりとか、
情報収集できる機会が少なかったというのが、
結構ネガティブになりやすい要因だったんじゃないかなという気はします。
今私たちがやっているような、
ライフデザイン支援みたいなのと、
自分の育った家庭環境だけじゃない、
いろんな事例を知って、
自分が将来どうしていきたいかとか、
前向きなロールモデルとかをいろいろ見ていった先に、
もしかしたら自分は家庭を持ちたいと思うかもしれないし、
多様性と家族観の変化
スピーカー 2
持ちたくないと思うかもしれないけど、
そういった考える機会というか、
学べる機会みたいなのが不足していたのかなという。
スピーカー 1
本当にこれは一側面で経済的な感覚を掴めるらしいです。
確かに。
スピーカー 2
家族のことって本当にブラックボックスになりがちですね。
そうですね。個別具体性も高いし、
踏み込む話題でもないし、
そうなってしまうと思うんですけど。
スピーカー 1
確かに。
昔以上に難しいのかな、
家族に踏み込むのって。
スピーカー 2
例えば学校とか先生とかも、わからないけど。
どうですかね。
自分がまだ30年しか生きていないので、
あんまり言えないですけど、
でもお話を聞く限りは難しくなってきているのかなと思います。
いろんなことが多様性が重視されている時代だったりとか、
他人と自分の境界線というか、
あまり踏み込むべきではない話題もたくさんあったりするので。
いつだったかな、今か50年前くらいとか、
9割くらい結婚していた時代で、
その時はある意味結婚強制社会だったと思うんですけど、
近所のおばさんとかが、
この人いいから結婚しなよみたいな、
いかずかそういったことに踏み込んでいく社会環境があって、
でも今はそんなことしたらもちろんタブーだし、
時代が、社会環境が変わっているっていうのは、
スピーカー 1
なんか聞いちゃいけないっていうのはあるよね。
スピーカー 2
社会知らないもちろんそうですよね。
他の家族のことも踏み込まないし、
恋人がいるかどうかとかっていうのはもちろん踏み込まないっていう。
それからもう、大学生と話してて結構びっくりしたのが、
恋話しないって言ってました。
大学生は。
それはやっぱりプライベートのことだから。
プライベートは友達同士で話したらダメなの?
何話すの?
ゼミとかで。
スピーカー 1
ちょっとオフィシャル感があるからか。
スピーカー 2
ゼミだと?
スピーカー 1
それは契約部のゼミだったんですけど、
スピーカー 2
恋話しないっていう。
大学生の中でもそういう恋愛関係のことは踏み込まないとか、
あるんだなみたいな、一時例なんですけど。
そうなんだよね。
普通になってるかもしれない。
なるほどね、確かに。
スピーカー 1
でもそうなんだったら、ますます仕組みとしてないと、
話したり見たり聞いたりする場面がないよね。
スピーカー 2
そうね、そうね。
ネットも今取れますけど。
だから曲だけが本当に。
リソースがそこだけになっちゃう。
そういう意味ですごい価値観も偏っていってしまうっていう。
なるほどね。
確かにね。
スピーカー 1
多様化、多様化なのに偏っていく環境っていうのが複雑で面白い。
スピーカー 2
そうですよね。
多様性が実施されてる時代だけど、
リソースが限られていってしまうので、
確かにね。
偏ってしまう。
難しいですね。
スピーカー 1
難しいね。
スピーカー 2
難しいです。
本当に難しい。
スピーカー 1
そうだね。
でもこれはめちゃめちゃ大事な活動だね。
スピーカー 2
本当そう思う。
自分の子供に対しても、
自分の家族のね、
父親母親像を子供が見ていて、
こういうもんだっていうふうに思ってることが、
なんだろうやっぱちょっと、
今はしょうがないっていうかそれでいいっちゃいいんだけど、
でもやっぱり、
これが当たり前って思ってほしくないなっていうのはすごい思う。
じゃあどうしたらいいかなっていうのに、
他所の家族とか合わせる機会を作ったりとか、
そういうことなのかなとか思うけど、
本当でも、
それこそさ、
家族留学と価値観の多様性
スピーカー 2
母親こういう母親っていうふうに、
母親はこういうふうにしてくれるもんだみたいに子供が思って、
じゃあ彼が結婚しますって言った時に、
相手の奥さんにそれを押し付けたりしないだろうかとか、
向こうの家族の考え方とのぶつかりはあるかもしれないなと思う。
そういうのって、
もっといろんな価値観を持ってもらいたいなと思うけど、
でもなかなかやっぱり一家族でやれることは限界がある。
自分の周りも割と似たようなね、
お友達が多かったりとかして、
でもすごいわかります。
引き継ごうって決めた時も、
自分の子供が大きくなった時に、
自分しか家庭図を知らないって、
そんな未来は嫌だなって思って、
家族留学っていうプログラムを
未来に残しておきたいなって思いで引き継いだの。
なるほどね。
すごくそれはある。
スピーカー 1
なるほどね。
なんかこれ、
いろんな大人を見せた方がいいとか、
だから家にいろんな大人を呼ぶっていうか、
呼ぶ方がいいみたいに言うじゃない?
で、言うけど、
それができる親とできない親がいるからね。
スピーカー 2
そうそうそう。
スピーカー 1
やっぱりね。
スピーカー 2
そもそも親があんまり人付き合いがないってこと。
そうですよね。
家族留学の受入れ家庭になっていただける方は、
そういう文脈もあるというか、
家族を開いておきたいとか、
いろんな人が家に入るようにしておきたい、
いろんな事例を見せてあげたいみたいな気持ちがあって、
登録される方もいましたよね。
確かにね。
そもそもオープンな価値観の人たちが、
スピーカー 1
受入れ側には多いと思うから、
スピーカー 2
そもそもそのスタートラインに立ってない人たちも
世の中にはたくさんいるし、
そうじゃなきゃダメなんだとも、
言い切れないと思うんだけれども、
でもそういう割と閉じた家庭だと、
親と子どもの間での考え方だけに、
割となりがちで、
スピーカー 1
そこが再生産されていくっていうのがね、
スピーカー 2
どこかの段階で子どもが、
そこに何か窮屈さを感じるなら、
他の価値観に触れる機会が、
何らかの形で作れればいいなと思うけど、
オープンな人たちとクローズドな人たちって、
割と世の中なかなか交わらない感じで、
それも含めて分断かもしれないんだけど、
それすごい怒るんだよね。
アメリカのトランプ信者とそうじゃない人みたいなのも、
何言っても逆に陰謀論で片付けられちゃうみたいな人もいるじゃん。
世の中すごい思い込みで、
お互いに分かち合えないものが。
本当ね、もうちょっとどうしたらいいか分からないけど。
スピーカー 1
だからこそやっぱり自治体とか教育レベルとかで、
誰もが享受できるシステムみたいなところに
入っていく必要があるんじゃないか。
スピーカー 2
本当ですね。
社会実装みたいなところをエンドポールに掲げているのも、
誰でも当たり前にどんな環境にあっても機会を得られるようにという文脈で、
今自治体とかを進めている。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
すごい。
面白いね。
さっきね、おつさんが何でこの団体を受け継ぐことにしたのかみたいな、
その辺の文脈も結構気になるところで、
おつさん自身がどういう経緯でどんな過程を、
あるいはどんなキャリアを今作っていこうとされているのかみたいなお話を聞きたいなと。
次回聞いていきたいなと思います。
38:56

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