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こんにちは、常蔵です。
Design Review.fm第53回目、始めていきましょう。
このDesign Review.fmは、世の中の様々なもの、主に工業製品について、私の主観で、勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
とうとうSpotifyのPodcastersのアプリがアップデートされてしまいまして、編集機能が無くなってしまいました。
今回からですね、BGMなど無い状態でお送りします。
別の編集ツールが見つかるまで、この形でお送りしようかなと思います。
ナットとボルトの起源と発展
今回は、ナットとボルト、世界を変えた7つの小さな発明という本を紹介していきます。
こちらTwitterで、工作機械メーカーの中村富さんのですね、社長さんである丸さんが紹介していたのを見て買ってみました。
この本の名前になっているナットとボルト、ナッツ&ボルツはですね、
何か機能させるために欠かせない小さな部品だったり、要素を意味する慣用表現だそうです。
私たちの身の回りにある様々な機械だったり、建物、例えばね、スマートフォンや自動車、釣り橋などですね、
それらの複雑な製品の構成する、だんだん小さいパーツに分けていくと、分解していくと、
このナットとボルトというような単純な小さいものの組み合わせでできていることがわかります。
この本では、この名前にあるように7つの小さな発明として、
釘、車輪、バネ、磁石、レンズ、ひも、そしてポンプについて、
その起源ですね、始まり、そしてそれが発明された時のお話、
そしてそれらがどういう技術に発展していったのかという話をですね、この作者の方、
作者がですね、ロマ・アグラワルさんですね。
アメリカでその建築系のエンジニアをされている女性らしいんですけれども、
この作者の体験も交えながら、読みやすい文体で書かれています。
それぞれ7つの発明品のストーリーは、ここでは詳しく説明しません、紹介しません。
ぜひ、ちょっと読んでみてほしいですね。
ナットとボルト、世界を変えた7つの小さな発明、創始者さんから、
草、草を思う創始者さんから、2024年7月に出たばっかりの本ですね。
小難しい数式とか技術の話っていうのは出てこないので、
小学校、高学年から中学生とかでも全然読める内容だと思います。
夏休みのね、読書感想文の本としてもいいんじゃないかなと思います。
ナットとボルトを使用する装置のトラブル調査
さて、その工作機械もですね、様々な部品で作られているんですけれども、
例えばトラブル、障害が発生したときに、このナットとボルトに着目するっていうのは非常に重要です。
文字通りそのナットとボルトが原因なこともあるんですけど、
慣用表現としてのナットとボルト、小さい構成要素ですね。
例えば、あるものを左右に動かす装置ではですね、
直動ガイドと呼ばれるものだったり、ボールネジとか、エアシリンダーなんてものが使われています。
その中でもその直動ガイドっていうものの中にはですね、
高級、鋼でできたボールだったり、円柱状のコロって呼ばれるものが入っていて、
それが転がることで、その重たい、乗せているものをスムーズに動かしている、
そんな構造になっているんですけども、
仕組みとしてはそのピラミッドを作るときに、
石の材料、石の塊を丸太の上を転がしながら運んでいるような絵を見たことがあると思うんですけども、
そんなイメージで、直動ガイドと呼ばれるものの中にはそういうボールやコロが入っていて、
それが転がりながらスムーズに物を運んでいます。
ボールネジもね、名前の通りナットと呼ばれるものの中にボールが入っていて、
それが循環しながら転がることで、スムーズに動力を伝えています。
その左右に動く装置にトラブルが発生したとき、振動するとか、動きが重くなっちゃったときに、
原因が何か調査しましょうというときに、
その構造の仕組みを知っていれば、その原因をある程度予想できるんですよね。
その中のボールが転がるときの通過周波数というものがあるんですけど、
その周波数と何かが共振しているから振動しているんだとか、
あとは発熱ですね。
発熱したことで中のボールが膨張して、
その結果その余圧といって装置の内側の圧力が大きくなってしまったことで、
抵抗が大きくなって重たくなっているのかなとか、
そういった予想ができるわけですね。
よくわからないからもう全部交換しちゃえとやっちゃうと、
交換した直後はいいかもしれないですけれども、またそのトラブルが再発してしまうと、
根本的な原因がわからない、そんな状態になってしまいますね。
身の回りのものだったり、仕事で使っているもの、設計するものの
機械、装置で使われているナットとボルトを知っておくことはとても大事ですね。
ということで、今週はここまでです。
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