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2024-09-19 12:24

60:3Dプリンタは悟りを開くのか?な話

最近遊んだ3Dプリンタでの話、オススメ本の話をしました


■参考リンク

萩原亮さん Template Cat03

https://ryohagiwara.thebase.in/items/82457764

コード・ブッダ

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918945


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つねぞう

ものづくりが好き。産業機械メーカーで設計をしている。猫を飼っている。


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サマリー

ポッドキャスト第60回では、3Dプリンターを使用した彫刻家の作品が紹介され、プリント中の失敗から得た学びやノウハウが共有されます。また、機械仏教という新しい視点の本についても言及されています。

3Dプリンターの挑戦
こんにちは船澤です。Design Review.fm第60回目始めていきます。 このDesign Review.fmは世の中の様々なもの、主に工業製品について、私の主観で勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
今回は特にテーマはなくてですね、ちょっと雑談っぽく話していこうかなと思います。 まずは3Dプリンターのお話です。
最近ですね、と言っても2週間ぐらいですけども、3Dプリンターを使って遊べてなかったので、ちょっと今週は遊んでみました。
何をやったかというと、彫刻家の萩原涼さんという方がいらっしゃって、前もこのポッドキャストで話をしたことがあるんですけども、
3Dプリンターでプリントできる3Dモデルというものを販売されていて、そちらをですねちょっと新たに
一つ購入しました。 それはですねテンプレートシリーズの
CAT-03というモデルでして、以前にですね買ったものはCAT-01っていうのを持っていたんですけども、
こちらは座っている、ちょっと座っていて首をうにょーんと伸ばしているような猫のモデルだったんですね。
今回買ったCAT-03っていうのはちょっと立って、 4本足で立って歩いている感じの
そういったモデルです。 概要欄にちょっとリンク貼っておきますね。
これをちょっと購入してプリントしてみました。 これがねちょっと何回プリントしても途中で失敗してしまうっていうのが起きてて、
どんな失敗かというと、プリントの姿勢、形として4本足で立った状態、普通にその立たせた状態でプリントを始めるんですけども、
その4本足のうちの足の一つがね途中でポロッと倒れちゃうというか、その下から剥がれちゃうというか、
そういう失敗が途中で起きてしまって、それが2回3回と今繰り返してしまいました。
対策としてその1層目、その3Dプリンターのテーブルに
くっついている部分のラフトっていうんですかね、ラフトの部分を広くしてみたり、
あとはその剥がれ対策としてよくやるそのスティック糊やケープ、 髪の毛に使うねケープっていうものをテーブルに塗るっていうのもあるんで、それをやってみたんですけども、
ちょっと効果がなくてですね。 なんでかなぁと思ってたのでちょっと
ちょうどそのツイッターでね、 3Dプリンターやるときにはしっかりと観察しろよっていう話が出てたので、
じーっと、もうそのうちの3DプリンターはバンブーラボのA1っていう機種なんですけども、
そのバンブーラボのA1が照れちゃうぐらいにじーっと見てたんですね。 ちょうどその失敗する石層の部分に入ったところで目の前でパキッとね
剥がれる瞬間を見まして。 最初はなんかその
石層し損ねたフィラメントがそのノズルについていて、それを引っ掛けて倒したのかなと思ってたんですけども、
ちょっとそういうわけではなくてですね。 本当にもう自分自身、ノズル自身で
当てて倒しているような、 そんな感じでした。
で、 ここでね、
なんでかなぁと思ったんですけども、 そのノズル自身で倒してしまうっていうことはその
プリントする一層前の状態の面が 想定よりもノズルに近いと。
今プリンターが終わりましたけど、ノズルに近いと。 なんでそういうことが起きるのかなっていうと、多分そのプリントしていたものが
ちょっと傾いちゃって、姿勢が変わってしまって、 それでそのノズルとの距離が近くなったことで、接触してしまったんじゃないかと。
でね、ちょうどその剥がれた足っていうのは、テーブルの接地面が小さいのに対して、 上に下がってだんだん太くなっていって、
しかもその斜めに広がって太くなっているので、重心、 そのプリントしているものの重心というものが
その接地している部分に対して離れた位置にあるんですね。 なのでそのモーメントがかかって、本当にそのちょっとこう
傾いているような 状態が起きてしまったんじゃないかなと。
プリントするに従って、だんだん傾いていって、とうとうノズルと接触して、パキッと剥がしてしまったと。
そういうわけです。 今回積層ピッチを0.16ミリメートルでやっていたので、そのくらい傾いていたということですね。
4度目の正直ぐらいで、その目の前で現象を見て、その原因に気づけたので、 1回3Dプリンターを停止させて、その剥がれた足っていうのを元に戻してですね。
完全に剥がれたわけじゃなかったので、ちょっとその下が浮いちゃったぐらいだったので、 足を元の位置に戻して、
ちょうどそのサポート部分とも接しているところがあったので、 その接しているところをちょっと接着剤でくっつけて、
位置を固定してあげて、プリントを再開させて、なんとか最後までプリントできました。 この3Dプリンターのスライサーという工作機械で言うとキャムのようなソフトがあるんですけれども、
そのスライサーは、
どういうふうに一層一層プリントしていくかっていうのに加えて、 どうしてもその重力とかオーバーハングしている部分を
支えてあげないといけないので、そのサポーターというものも自動でつけてくれるんですけれども、 それでそのプリント途中の不安定な状態っていうのは多分検知してなくて、考えてなくて、
本当にその完成した状態で、
完成した状態を支えるために必要なサポーターっていうのしか多分追加してくれないんですね。 なのでそのプリント途中の不安定な状態っていうのは自分で考えて、
自分でここ危ないなぁと思って、追加でサポートをしてあげる必要があるのかなと。 というのがちょっと今回の学びですね。
ノウハウの重要性
こういうところがノウハウとして、 まあ
溜まっていくのでしょう。 まあそこね、暗黙値のまま残すんではなくて、形式値として残すために、
このポッドキャストで共有しておきます。 リスンというサービスでも書き起こししてくれるので、検索で引っかかることもあるでしょう。
ということで、ここから工作機械をちょっとつなげてみると、 工作機械でも加工する前の素材と完成形の形だけを考えていてはダメな場合があって、
その加工途中の素材、ワークの形状とか 合成とかというものがどういう状態を経て
完成するかと。その途中の状態というのを考える必要がある場合もあります。 例えばワンチャックで薄い形状の部品を加工する場合とか、そうですね。
その素材の状態ではある程度その厚さがあるので、合成もあるんですけれども、 完成形は薄くて
合成がないと。 そんな部品を加工するときは考えずにその一応にその全体を
同時に、全体をまんべんなくその加工して薄くしていくと、 どうしても途中で合成が弱くなってしまって、加工する工具の力に負けてしまって、
加工面がガタガタにビビってしまうとか、 あとは五軸加工機のようにテーブルが回転するような場合だと、その自分の重さで変形してしまったり
ということが起こります。 なので加工中にその必要な部分に必要な合成が残るような加工の順番を考えてあげる必要が
ある場合が ありますと。
もうちょっと具体的に言うと、 ワンチャックのチャックしている部分から遠い部分から仕上げていくというかね、その根元に近い部分は
最後まで取っておいて合成を残すとか、そういう ノウハウですね。そういったものもありますというところでした。
機械仏教の興味深い視点
はい次はですね、今読んでいる本をちょっと紹介させてください。 今ねちょうど読んでいる本があってですね
コードブッダ 機械仏教支援記というね
園女陶さんという方が書かれた本なんですけれども、これがね非常に面白いんですよ。 ブッダとは仏教の創始者であるお釈迦様を指す言葉なんですけれども
これのね、ブッダ、チャットボットというAIが誕生して、そこから機械仏教というものが始まったという、そういうお話です。
機械って言ってますけども、どちらかというとコンピューターですね。 コンピューターの中で生まれた仏教
機械仏教というお話です。 ちょっと一例を紹介すると、例えばそのタマゴッチ
タマゴッチ知ってますかね皆さん。一度は遊んだことがあると思うんですけれども、遊んだことはなくても聞いたことはあるでしょう。
私はどちらかというとタマゴッチよりかはデジモンで遊びましたね。 こうカチャカチャ振って
相手のデジモンと機械をドッキングさせて、モンスターを戦わせるというものですけどね。
弟とよく遊んでましたね。 それは置いといてそのタマゴッチ
そのタマゴッチもコンピューターが入ってますから、そのタマゴッチも悟りを開くのか
という話だったり そのオールドスタイルなAIと呼べるのかな
単純なもうシーケンス制御するような焼き菓子を作るオーブン
そういったものに生存権というものがあるのかとかね
あとは機械に対する葬儀、お葬式ですね。機械のお葬式。 機械のお葬式は同時にそのリサイクル
の実践であって、それは現世で短絡された輪廻であると
リサイクルというのは機械の輪廻であると、そういうふうに機械仏教では考えているとか
非常にね面白いですね。 私もまだその半分ぐらいしか読んでないんですけれども
これオススメですのでぜひ読んでみてください。 コードブッダ機械仏教師園記
園長東さん。文芸春巡ですね。文芸春巡から出ています。
はい ということで今週はここまでです
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ご安全に
12:24

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