2025-08-20 11:38

105:お盆休みに行ったところ

産業機械の設計者がお盆休みに行ったところ

・GOOD PRINTER

・国立科学博物館

・東京国立博物館

・デザインあ展neo


■参考URL

山中俊治さんポスト

https://x.com/yam_eye/status/1954449591459602743?s=46&t=NHTn0pDpw9T9FalsJ26tuQ


FUJICの漫画「続く道 花の跡」

https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361331145833


デザインあ展neo「もちてのむれ」

https://x.com/tsunezo_works/status/1955598030033539571?s=46&t=NHTn0pDpw9T9FalsJ26tuQ


■プロフィール

つねぞう

ものづくりが好き。産業機械メーカーで設計をしている。猫を飼っている。


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サマリー

今回のエピソードでは、デザイン・リビューFMのホストが夏休みに訪れた展示イベントについて語っています。特に、2121デザインサイトのグッドプリンター展や国立科学博物館での電子計算機フジックの展示を紹介し、デザインやものづくりに関する観察や感想を述べています。

展示の紹介
こんにちは、つねぞうです。
デザイン・リビューFM第105回目、始めていきましょう。
このデザイン・リビューFMは、世の中の様々なもの、主に工業製品について、私の主観で勝手にデザイン・リビューをしていこうという番組です。
今回はですね、今年の夏休みに訪れたいろんな展示など、それについてお話ししてみようかなと思います。
今年の夏休みですね。
妻と子供たちは実家の方に帰省しているんですけども、私は飼っている猫のお世話しなきゃいけないということで、お留守番ということで。
暇だったので、何箇所か行ってきたところがありますので、そちらを紹介しようと思います。
まず一つ目は、2121デザインサイトというところですね。
ここのギャラリー3で開かれていた、グッドプリンターという展示ですね。
なかなか言葉で説明するのが難しいんですけども、
7台のロボットというほどじゃないんだけど、機械が長い紙に絵を描くという、なかなかパッとイメージできないと思うんですけど。
ちょっとリンクを概要欄に貼っておきます。
ツイッターの方で、山中春司さんという方をフォローしているんですけど、その方がずっと見ていられるよというふうにポストしていたんですけども、
その7台の機械がいろんなものを持っているわけですよ。
筆のようなものとか、壁に色を塗るローラー状のものとかあるじゃないですか。
チェーンとかスタンプみたいなものとか、いろんなものを持った機械があって、
それがランダムに動いて、長い紙が5,6メートルくらいの長さの紙がずっと巻き取られている上に色をつけていくという展示なんですよね。
可動中の機械の動きというのが生き物のようで、絵に描かれる絵というのも毎回変わるというところで、
その機械の動きというのを見ていると面白いなと思って実際行ってみたんですね。
ただ残念ながら展示を可動する時間というのは決まっていて、それが午後の13時から17時だったかな。
ということで、私は午前中に行ってしまったので、実際動いているところは見えませんでした。
ただその機械の構造を見ながら、こういう風に動くのかなというのを想像するのが面白かったですね。
というのが一つ。
国立科学博物館での体験
もう一個は国立科学博物館、上野にある国立科学博物館に行ってきました。
ここもいろいろ面白いものがありまして、まずは日本初の電子計算機フジックというものですね。
1956年に完成してレンズ計算、レンズの設計の計算のために開発された計算機なんですけども、
真空管で作られているんですね。
この当時ってレンズの計算というのを、女性の技術者というか計算手という人がいて、
そういう職業がいて、計算をするための職業ですね。
そういう人が計算していたんですけども、それにとって変わるような機械というんですかね。
その電子計算機であると。
実はその以前にフジックが誕生する時の様子を描いた漫画というのを読んだことがあって、
それが続く道、花の跡というジャンププラスの漫画で今も読めるんですね。
無料で読めるんで、ちょっと概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひ読んでみてほしいなと思います。
このお話はですね、戦後間もない1949年、神奈川県の小田原市にあるとあるカメラレンズを設計する事業所が舞台となっていまして、
そのレンズ設計者から来る膨大な計算をさばく計算手についていた女性が計算手として働きつつ、
上司が作っているその電子計算機の手伝いを頼まれたと。
そういうお話なんですね。という漫画を読んだことがあって、これがその電子計算機なんだというところでちょっと感動しましたね。
結構大きいんですよ。バーンとどれくらいかな。2畳、3畳ぐらいの部屋ぐらい。多分大きさありますね、あれはね。
あと良かったのは松田R7のボディ、ボディ外観の図面が展示されていて、ボディの曲線ですよね。展示されてたんですよ。
美しいなと思うのもあるんですけども、これ博物館に展示されるような図面、なかなか描くことができないと思うんですよね、一位設計者が。
こんな博物館に自分が描いた図面が展示されるというのは、どんな気持ちなんだろうなというか、すごいことなんだなと思って、素晴らしいなと思いました。
あとは工作機械関係で言うと、66商店の当時の工作機械のカタログも展示されていましたね。これはもうすごい良かったです。
66商店というのは、牧野フライス製作所の創業者である牧野恒雄さんがですね、創業前に働いていた会社なんですね。
なので実際このカタログを持って営業に回ったのかなという想像をしてみると、考え深いものがありました。
あとはその幕末に輸入された型削り板というのも展示されていまして、1998年、最近ですね、最近まで現役だったそうなんですよね。
ということで130年ぐらい使われ続けていたというところで、一位設計者としてこれだけ長く使われる機械というのを作るというのも素晴らしいことだなと思います。
その他にもね、いろいろその自然関係の動物とかね、恐竜とかそういう展示もある。
まあ本当に見応えの多い博物館だったんですけども、そういうものづくり系の展示もありますので、ぜひ機会があれば行ってみてほしいなと思います。
デザインアテネオの訪問
あとはその後ですね、東京国立博物館にも行ってみました。近くにあったので、すぐそばですね、ほんとに徒歩で2,3分かな。ほんとすぐそばにあったので行ってみました。
というのも、その日の最終目的がデザインアテン、NHKの教育テレビでやっているデザインアっていう番組があるんですけども、そのデザインアテンに行くのが最終目的で、予約が必要だったんですよね。
その予約が18時からしか取れてなかったので、それまでちょっと時間を潰す必要があって、ちょっと時間が空いたので行ってみました。
ここはそのいろんな芸術品、歴史的な芸術品が飾ってあるんですけども、刀剣だったり仏像とか埴輪っていうその昔の技術ですね、昔の技術とか、美意識的なものを感じることができましたね。
私、特に気になったのは金物の自在置物ですね。
自在置物って置物なんだけど関節とかが動くようになって、よくあるのがエビとかカニとか、そういったものを金属で作る置物なんだけど動くものっていうのかな。
Xでフォローしている作家さんがいて、その3Dプリンターとかで作ってるんですけど、そういう自在置物をね、いつか家に一つ欲しいなと思ってるんですけども、そういう技術と伝統の融合的なものもいいなと思います。
あとは詳しい話はしないんですけども、日系があったりね、芸術品っていうのを見るのも、形や構造の面白さみたいなのを感じれたというか。
設計者としてね、機械的なものだけではなくて、造形とか構造の美しさみたいなものも一つ技術を養うきっかけになるのかなと思います。
普段機械とか部品ばかり見てるので、こういう芸術品を見ることで、デザイン的な感覚とかものづくりの視点を広げてくれることになるかなという気もしましたね。
あと最後に訪れたのがデザインアテネオですね。
さっき言ったように予約制で18時の回がたまたま前の日に見たら、前の日じゃないか、2,3日前に見たら予約が空いてたので取ってみたんですね。
特に見たいものがあって、持ち手の群れっていう展示なんですよ。
持ち手の群れ。どんな展示かというと、壁一面に工具のスパナとかドライバーとかペンチとか、あとはさみとか包丁みたいなもの、あとは取手ですね。
そういう人が手で掴むところ、手で掴むところの持ち手だけがずらーっと並んでるんですよね。
だから持ち手の群れっていう展示なんですけども。
展示をよーく見てみると、同じスパナ、工具はトネさんっていうのかな、TONEさんっていうところの工具が並んでるんですけども、
同じスパナでも大きさによって違ったり、太さとか形が違ったり、曲がり具合が微妙に違うとか、
そういう力の掛け方とか使い方によって最適な形がデザインされているんだなーっていうのが感じ取れましたね。
日常的に触れるもの、人が触れるものも設計者が糸を込めて形を作っているというところを感じることができました。
あと、他にもいろいろ体験型の展示があったんですけども、結構人が並んでてね、並ばないと体験できないっていうものがあったり、
おじさん一人で行ったので、なかなか並んでるのも嫌だなーと思ったので、その他は遠目で観察するだけにしました。
ということで、この4つですね、グッドプリンターと国立科学博物館、あとは東京国立博物館、そしてデザインアテンネオの4箇所、1日で回ってきました。
ちょっと詰め込みすぎた感じがあって、最後かなり疲れちゃいましたね。
こういった普段見ないような展示、普段見ないような芸術品とか展示品を見ることで、
普段考えないことを考えたり、観察する目というか、どうしてこういう形なのかなーとか、
そういうのを考える、いいきっかけになったかなと思います。
ということで、今日はここまでです。
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ではお疲れ様でした。
ご覧いただきありがとうございます。
11:38

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