デザインの勉強会

デザインの味付け。はい、始まりました。デザインの味付け。
この番組は、株式会社ajike代表の梅本と、その仲間たちがデザインについて、雑談を交えながら話す番組です。
今日のお相手は、取締役の神田さんです。神田さん、よろしくお願いします。

はい、今日もよろしくお願いします。

最近、どんな本読みました?
今ちょっと読み始めたところなんですけども、今机の上に置いてるのは、エフォートレス思考っていう本なんですけど。
結構流行ったやつ、3年くらい前に流行ったやつじゃないっけ?

そうですね。

内容すっかり忘れたな。

コピーとしては、努力を最小化して成果を最大化するって。

教えてください。一番いいじゃないですか。

このコピーはちょっと、やっぱり読まなあかんのかと思って手を取りました。

やっぱり読まなあかんのか。なんかあったんかい。
そうですか。
最近、なぜ社会人になったら本を読めないのかみたいな本が結構流行ってるんですけど。
そう知らないです。
本当ですか。すごいいい本だと思うんですけど、途中まで読んでて、

昔はこうだったみたいな事例というか、ちゃんとしたデータ、ファクトをめっちゃ書いてくるんですけど、それが長くて読まれんくなってきてるんだよな。

落語みたいな話じゃないですか。
その回答までに全然たどり着かんので。

そういう狙いなんじゃないかなって勝手に思ってるんだけど、途中からは。
本当ですか。それも狙いの一つってことですか。

そういう狙いなんじゃないかなと思ってるんだけど、どっかでここまで読み進めたあなた頑張りましたとか言われんちゃうかなとか。
なるほどなるほど。面白いですね、それは。

いやわかんないですよ。読んでからまた言いますけど。

読み終われるのかっていう。
もうくじけそうになってて。
モンゴル帝国とその長いその後みたいな本が久しぶりに読もうと思って、最近これをとってにとって読んでました。
これはこれでしんどいんですけど。

10年くらい前に読んだから、覚えてないなと。
新鮮な気持ちで読んでるんですね。
そうですね、やっぱり世界最大の帝国を作り上げたみたいな話を心躍らそうかなと思ってましたけど。
なんか受験勉強で、数学の勉強に疲れたら休憩するんじゃなくて、次は英語の勉強をしなさい、みたいな。
勉強をしないっていう休憩は必要なくて、違う科目を勉強しなさい、みたいな。
母のこと言うじゃないですか。

こっち読むの疲れたからこっち読むみたいな。
結局つんどくが溜まるだけなんですけどね。

そうですよね。

最近その読んだ本、なかなか読まれんなっていうのがちょっとさっき頭にあったんで、覚えてきてきましたけども。
エフォートレス思考。なんか表紙のぐじゃぐじゃっていうやつは確かに覚えてますけど。

そうですね。
内容全く覚えてないな。
もうおっしゃる通りですっていう感じの本なのかもしれないですね。

さて、前の話がだいぶ長くなってしまいましたが、今日のテーマは何でございましょうか。

今日のテーマはですね、2つの概念図でデザインの役割が伝わったというテーマでちょっとお話をしたいと思います。

ポエミーなタイトルですね。

そうですか。

2つの概念図でデザインの役割が伝わった日記じゃないですか。

これどういうことですか。
前ちょっと自分があるお客様の案件では関わっていない方々に対してデザインの勉強会をする機会があったんですね。
そういう機会も自分はそんな多くないんで、ちょっといろいろ資料とか準備してどんどん読んだんですけども。
その時に自分の中のテーマとしてはあんまりデザインに普段から関わっていらっしゃる方々ではないので、
いかにデザインっていうのをちょっとわかりやすく伝えて重要性を感じてもらえるかっていうところが自分のテーマだったと思っています。
その結果ですね、いろいろ準備はして臨んだんですけども、勉強会自体は結構うまくいったなと思ってて。
その場は質疑応答とかいろいろ質問してくれたりとか、みんなが納得してくれたりとかしたのかなと勝手に思ってるんですけども、
自分が思ってるだけだったら申し訳ないですが、ある程度はうまくいったかなと思います。
勉強会の中でデザインのことを説明するときに概念図を2つ使って説明したっていうのがありまして、
それが中身としては1つはBTCトライアングルの概念図。
もう1つはデザインの5層の概念図。
この2つの図を使ってデザインの役割だったりとか、
味気の仕事の仕方みたいなのを説明したんですけども、これやっぱり伝わりやすかったなと思っているんで。
これに関してどんな受け止められ方をされたのかなとか、
どこら辺が分かりやすかったのかなとか、ちょっとそこら辺をテーマにしたいなと思って今日は持ってきました。
BTCトライアングル

では、BTCトライアングルとデザインの5段階モデルってやつですね。
デザイン5層とか5段階モデルとか呼んだりしますけども、
こちらの図についてどういうものかっていうのをまず説明してもらってもいいですか。

まずBTCトライアングルは、BTCというアルファベットを3つつなげてるんですけども、
これがですね、Bはビジネス、Tがテクノロジー、Cがクリエイティビティ。
これの頭文字を取ってつなげたBTCです。
これが何を表しているかというと、イノベーションを起こすサービスを作っていくには、
この3つの機能っていうのが重要ですよっていうことを表した図ですね。

TACLAMの田川さんがお作りになった図ですよね。

そうですね。田川さんが作られた図を私もちょっと拝借というか引用させていただいて、
味気の役割とかデザインの役割っていうのをご説明したっていうような形です。
これはですね、実際ちょっと説明するときはBTCのトライアングル重要なんですよ。
こういう概念があるんですよっていうことと、
自分が実際関わっているプロジェクトの中では、
このBはこの企業で、Tはここら辺の企業があって、
Cは味気が担当しての一つのプロジェクトを完成、チームを作りましたっていうような説明の仕方をしました。
それが結構やっぱりこのBTCトライアングルがすごくシンプルで削ぎ落とされてて、
かつ分かりやすい、伝わりやすいっていうところになっているのかなと思ったんですけども、
参加してくださった方から、Cの役割っていうのはプロジェクトのどのタイミングで入ってもらったらいいんですか、
みたいな質問をいただいたりしたんですね。
これはおそらくCの機能っていうのが必要であるっていうこと。
今その方が担当していらっしゃるプロジェクトでは、
Cの機能、役割で入っている担当だったりとか会社がいないっていうのがかなり伝わって、
どこから入ってもらうのがベストなんですかね、みたいな質問をされたという、
そんな思考だったんじゃないかなというふうに思っています。
なので、このBTCトライアングルでいうと、そういうところが伝わりやすかったっていうところがあって、

デザインの重要性だったりとか、やっぱりこの機能って必要なんだな、みたいなところを感じてもらえるような概念図だったんじゃないかなと思います。
デザインの5段階モデル

確かに、やっぱり3つっていうふうにまとめられると見やすいもんね。

そうですね。
実際ちょっと会社のロゴとかをプロットしてみると、
Cって誰がやるんだっけとか、そういうのが結構可視化されるというか、わかりやすくなるんじゃないかなと。

そして、次そのままデザインの5段階モデルですね、デザイン5層。
こちらはどういう意味ですかね。

デザインの5段階モデルっていうのは、
UXデザイン、UIデザインとかにおけるデザインの種類を表した概念図です。
具体的に言うと、一番下が戦略のレイヤーで、
次に要件、構造、骨格、表装っていうような形で、
レイヤーが重なり合っているようなイメージ図ですね。
UXデザイン、UIデザインみたいに一括りに言うと、
なかなか普段触れていらっしゃらない方にとっては掴みきれないというか、
結局UXデザインって何なのみたいなのが、
モヤモヤしたまま残るかなというふうに思うんですけども、
それを概念図としてしっかりレイヤーに表してくれているっていうものですね。
今回の勉強会に関しても、
このプロジェクトはこのように進めていきましたみたいなご紹介をしたんですけども、
それの紹介の仕方として、このデザインの5段階モデルっていうところに合わせて、
紹介をしていきました。
このレイヤーに合わせて伝達すると、
伝わっていたなというふうに感じています。
その理由をちょっと考えてみるとですね、
まずこの抽象的なUXデザイン、UIデザインみたいな概念を、
分解して表現しているのがいいっていうのがまず一つ。
次に、このレイヤーって5段階モデルで言うと、
下から上に進んでいくみたいなのが意味というか、
5段階モデルを使ったデザインの進め方っていうのは、
一番下のレイヤーから一番上のレイヤーに、
順番に進めていくんですよっていうのがあるんですけども、
そのレイヤーごとに代表的なアウトプットとかっていうのが記されているんですね。
なので、アジ系のプロジェクトでは、
こういうアウトプットをこういう順番で出していきました。
作りながら進めていきましたっていうのも、
ちょっと説明がしやすかったのかなというふうに思いますし、
参加される方にとっても多分いろいろな、
例えばワイヤーフレームを確認するとか、
カスタマージャーニーマップをご提案されるとか、
ペルソナをご提案されるとか、
そういうような経験はあるんじゃないかなと思うんですけども、
じゃあこれがその次にどう繋がるのみたいなとか、
これってちょっと何のために作ってるのみたいなのが、
あんまりイメージできていないまま確認することっていうのは
多いんじゃないかなというふうに思うんで。
そのちょっと絡まった思考っていうのを整理・整頓するのに、
この5段階モデルっていうのがすごく伝わりやすかったんじゃないかなと思います。

今の2つを使って説明すると、
お客様からの反応も良かったし、
多分質問をまとえてたというか、
ちゃんとコミュニケーションが取れたっていうことなんでしょうね。

そうですね。
これですごく理解してくださって、
その上で参加者の方から、
伝えることの重要性

自分が担当しているプロジェクトは今こんなことで困っているんだけれども、
どう思いますかみたいなところの質問をいただいたりとか、
ここら辺に問題・課題があるんだっていうのが整理できましたって言ってくださったりとか、
そういう反応だったんで、
伝わってるんやなっていう、そういう発見があった。

めちゃくちゃすごいじゃないですか。
いや嬉しかったですね。
伝え方が9割ですから。

そうですね。伝えるの難しいなと思う中、
なんとか伝えられたっていうのがあるんで。

素晴らしい。
伝えるのって難しいもんね。

メモさんも結構講義とか出ると思いますし、
もちろんお客さんに対しての提案とかも多いと思うんですけども、
なんかこういうの伝わりやすいとか、
よく使ってますよとかなんかあったりしますか、概念とか。

よく使ってるのやったら、今言った2つはめっちゃよく使ってますね。

ですか。

他の図だと、

UXとUIの違いみたいなので使う。
こっからここまでがUXですっていう線分けとか、

ここはUIですっていうスマホのやつを出した図みたいなのはよく使ってるんですけど、

それ別に一般的なやつじゃないんで。

自分の場合は結構あれですね、

瞬発力高いタイプとインプット高いタイプなんで、

パンって言われたときに、
それ具体例こうですよみたいなのはよく言う感じですね。

確かに。

抽象化していつもインプットを持ってるっていう感じなんだけども。
よく使うとしたらさっき言ったこの2つが軸ですけども、
こういうときはとか、このときはみたいになってきたら

相手にわかりやすい例に置き換えて話すみたいなのがよくしてます。

さすがインプットの鬼ですもんね、梅本さん。

受験勉強全然せんかったんやけど。
何か取り留めもないとかどんな話もしていても、

これってこういうことですか?みたいな梅本さんの翻訳しているシーンはよく見るんで。

この辺はいつも頭の中の引き出しにしまってる感覚なんですか?

そうですね。相手の趣向性とこっちの引き出しとどう合わせようかみたいなのが。
相手が話してることをちゃんと理解してますよっていう、聞く姿勢もあると思うんですけど。
聞くだけじゃなくてこういうふうに理解してるんですけどっていうことを、

確認するときにそういったほうがわかりやすいときがありますね、お互い。
なるほど。

前はサッカー好きな人とかと喋ってたときは、
戦略とか戦術の話を説明しなきゃいけなかったときに、
戦略はどっちかっていうと、
クラブのオーナーがやってることだと思いますよって。
もちろんその場合により気になるんですけども。
監督を誰にするかとか選手を誰にするかとか、
フロント側はリソースを投入して誰が必要誰が必要ないみたいな話をできるけど、
そこからの戦術は監督がやることですよねみたいな。

ああ、なるほど。
今必要なのは戦術だと思うので、みたいな話をしてます。
わかりやすいですね。

結構こういう抽象的な言葉って、
言葉の定義がずれると話で言うほどずっと空中戦になるじゃないですか。

なりますね。
本当思いますし、オンラインというかリモートでやるのが増えて、
さらに難易度増してるような感じがしますよね。

そうですね。
確かに結構オンラインで喋るときも、

あえてジェスチャーを右手と左手に映るように見せて喋ったりしてますからね。
カメラをオフにしてたら全然伝わらないと思う。
ミロとかでよく書いてますよね、手書きとかで。
書いてるのはめちゃくちゃ汚いミロ書きもね。
ちょっと話はずれるんですけども、

ここ数年でホワイトボードで書きながら話すみたいなのが本当なくなっちゃったんで。

あれがなくなって、会話だけで伝達しようとする、
その難易度の高さみたいなのがすごいあると思うんですよね。

あるある。

なので本当に同じ絵を見ながら話すとか、
相手の人の状況とかに合わせて例えるとか、

ずっとそこら辺の重要性がすごい上がってると思います。
言うとおりだと思います。
相手に伝えるっていうのはすごい大事ですよね。
伝わりやすく工夫するっていうことが大事かな。
そうですね。
たぶんこの勉強会にすごい手応え感じられたってことですね、

この2つの概念図を使って。
そうですね。
ちょっといい機会だったなと思うんで、
この概念図を駆使して勉強会もやってみたいですね。

いいですね。
これはもちろん我々のアイディアじゃないので、
BTCトライアングルは田川さんの資料ですし、
デザインの5段階モデルもジェシー・ジェームス・ガレットさんの資料だと思うので、
ありがたくお借りしながら、
皆さんもぜひデザインの説明をしていただけたらなと思います。
ツールの役割

ということで、今日も聞いていただきましてありがとうございました。

ありがとうございました。

編集後期、お疲れ様でした。

お疲れ様です。

ホワイトボードっていつが起源なんでしょうね。

起源ですか?

いつ生まれたんやろうと思って。

物理のホワイトボードですか?
そうそうそうそう。

調べたらいいんか。

黒版ですよね。

そうかそうか、黒版。
ちょっと今調べてみていいですか。
黒版は黒版だと思うんですけど、
その後のホワイトボードに限定すると2本で発売されたらしいですよ。

めちゃすごいやつじゃないですか、それ。

1960年代後半の日本統計機株式会社の黒岩和夫社長が、

法老制の白い黒版に着目したことがきっかけでしたということですね。
こういうのを考えられる人まじですごいよね。

ホワイトボード代オフィスとかゼロですって。
ゼロよね。
会議が無駄な会議とかよく言われるんですけど、
でも会議がなくなることっていうのは基本一生ないと思ってるんですよ。
人間ができる限りは。
それをいかに生産的にやるとか質を高めるかっていうところで、
黒版もあるかもしれないですけど、ホワイトボードとかミロはめちゃくちゃそこに貢献できてますよね。

確かに。
人類の生産性を上げるのに役立ってるツールみたいなんで言うと、
ホワイトボードすごいんじゃないですか。

確かに。
黒版とかあれだろうね。チョークとか汚れるし、健康面でも良くなさそうだもんね。

確かに。吸い込みまくってましたもんね。

吸い込みまくるから。
休み時間とかに。

ボフボフしながら。

あれ健康に悪いような。

何か影響はしてもおかしくなさそうですね。
今こそ言ったら黒版業界の人に怒られそうですけど。

怒られるわ、危ない危ない。
まあでも、そういうホワイトボードを生み出す、
自分ができたらいいなと思いながら憧れる存在ですね。
そういうこと考えられる人はね。
ということで編集攻撃、以上でございます。ありがとうございました。

ありがとうございました。