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2024-08-19 21:31

#67/2つの概念図でデザインの役割が伝わった

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今回は「2つの概念図でデザインの役割が伝わった」をテーマに、代表の梅本@dubhunter と取締役の神田が話す回です。


デザインの定義や役割を理解する・伝えるって難しい。デザインに関わる方なら一度はぶつかるであろう問題を取り上げました。言葉で伝達することの難しさを感じる中、「伝わった」と実感できた2つの概念図を取り上げ、その特徴や理由について考察を交えて話しています。


番組のキーワード

デザイン,デザインの5段階モデル,BTCモデル

サマリー

このエピソードでは、デザインの役割を伝えるためにBTCトライアングルとデザインの5段階モデルが用いられています。これらの概念図がデザインの重要性を理解するために効果的であることが紹介されています。デザインの役割を伝えるために、2つの概念図を活用することの重要性が議論されています。特に、BTCトライアングルやデザインの5段階モデルの使用が、効果的なコミュニケーションを促進することが強調されています。

デザインの勉強会
s-umemoto
デザインの味付け。はい、始まりました。デザインの味付け。
この番組は、株式会社ajike代表の梅本と、その仲間たちがデザインについて、雑談を交えながら話す番組です。
今日のお相手は、取締役の神田さんです。神田さん、よろしくお願いします。
神田淳生
はい、今日もよろしくお願いします。
s-umemoto
最近、どんな本読みました?
今ちょっと読み始めたところなんですけども、今机の上に置いてるのは、エフォートレス思考っていう本なんですけど。
結構流行ったやつ、3年くらい前に流行ったやつじゃないっけ?
神田淳生
そうですね。
s-umemoto
内容すっかり忘れたな。
神田淳生
コピーとしては、努力を最小化して成果を最大化するって。
s-umemoto
教えてください。一番いいじゃないですか。
神田淳生
このコピーはちょっと、やっぱり読まなあかんのかと思って手を取りました。
s-umemoto
やっぱり読まなあかんのか。なんかあったんかい。
そうですか。
最近、なぜ社会人になったら本を読めないのかみたいな本が結構流行ってるんですけど。
そう知らないです。
本当ですか。すごいいい本だと思うんですけど、途中まで読んでて、
神田淳生
昔はこうだったみたいな事例というか、ちゃんとしたデータ、ファクトをめっちゃ書いてくるんですけど、それが長くて読まれんくなってきてるんだよな。
s-umemoto
落語みたいな話じゃないですか。
その回答までに全然たどり着かんので。
神田淳生
そういう狙いなんじゃないかなって勝手に思ってるんだけど、途中からは。
本当ですか。それも狙いの一つってことですか。
s-umemoto
そういう狙いなんじゃないかなと思ってるんだけど、どっかでここまで読み進めたあなた頑張りましたとか言われんちゃうかなとか。
なるほどなるほど。面白いですね、それは。
神田淳生
いやわかんないですよ。読んでからまた言いますけど。
s-umemoto
読み終われるのかっていう。
もうくじけそうになってて。
モンゴル帝国とその長いその後みたいな本が久しぶりに読もうと思って、最近これをとってにとって読んでました。
これはこれでしんどいんですけど。
神田淳生
10年くらい前に読んだから、覚えてないなと。
新鮮な気持ちで読んでるんですね。
そうですね、やっぱり世界最大の帝国を作り上げたみたいな話を心躍らそうかなと思ってましたけど。
なんか受験勉強で、数学の勉強に疲れたら休憩するんじゃなくて、次は英語の勉強をしなさい、みたいな。
勉強をしないっていう休憩は必要なくて、違う科目を勉強しなさい、みたいな。
母のこと言うじゃないですか。
s-umemoto
こっち読むの疲れたからこっち読むみたいな。
結局つんどくが溜まるだけなんですけどね。
神田淳生
そうですよね。
s-umemoto
最近その読んだ本、なかなか読まれんなっていうのがちょっとさっき頭にあったんで、覚えてきてきましたけども。
エフォートレス思考。なんか表紙のぐじゃぐじゃっていうやつは確かに覚えてますけど。
神田淳生
そうですね。
内容全く覚えてないな。
もうおっしゃる通りですっていう感じの本なのかもしれないですね。
s-umemoto
さて、前の話がだいぶ長くなってしまいましたが、今日のテーマは何でございましょうか。
神田淳生
今日のテーマはですね、2つの概念図でデザインの役割が伝わったというテーマでちょっとお話をしたいと思います。
s-umemoto
ポエミーなタイトルですね。
神田淳生
そうですか。
s-umemoto
2つの概念図でデザインの役割が伝わった日記じゃないですか。
神田淳生
これどういうことですか。
前ちょっと自分があるお客様の案件では関わっていない方々に対してデザインの勉強会をする機会があったんですね。
そういう機会も自分はそんな多くないんで、ちょっといろいろ資料とか準備してどんどん読んだんですけども。
その時に自分の中のテーマとしてはあんまりデザインに普段から関わっていらっしゃる方々ではないので、
いかにデザインっていうのをちょっとわかりやすく伝えて重要性を感じてもらえるかっていうところが自分のテーマだったと思っています。
その結果ですね、いろいろ準備はして臨んだんですけども、勉強会自体は結構うまくいったなと思ってて。
その場は質疑応答とかいろいろ質問してくれたりとか、みんなが納得してくれたりとかしたのかなと勝手に思ってるんですけども、
自分が思ってるだけだったら申し訳ないですが、ある程度はうまくいったかなと思います。
勉強会の中でデザインのことを説明するときに概念図を2つ使って説明したっていうのがありまして、
それが中身としては1つはBTCトライアングルの概念図。
もう1つはデザインの5層の概念図。
この2つの図を使ってデザインの役割だったりとか、
味気の仕事の仕方みたいなのを説明したんですけども、これやっぱり伝わりやすかったなと思っているんで。
これに関してどんな受け止められ方をされたのかなとか、
どこら辺が分かりやすかったのかなとか、ちょっとそこら辺をテーマにしたいなと思って今日は持ってきました。
BTCトライアングル
s-umemoto
では、BTCトライアングルとデザインの5段階モデルってやつですね。
デザイン5層とか5段階モデルとか呼んだりしますけども、
こちらの図についてどういうものかっていうのをまず説明してもらってもいいですか。
神田淳生
まずBTCトライアングルは、BTCというアルファベットを3つつなげてるんですけども、
これがですね、Bはビジネス、Tがテクノロジー、Cがクリエイティビティ。
これの頭文字を取ってつなげたBTCです。
これが何を表しているかというと、イノベーションを起こすサービスを作っていくには、
この3つの機能っていうのが重要ですよっていうことを表した図ですね。
s-umemoto
TACLAMの田川さんがお作りになった図ですよね。
神田淳生
そうですね。田川さんが作られた図を私もちょっと拝借というか引用させていただいて、
味気の役割とかデザインの役割っていうのをご説明したっていうような形です。
これはですね、実際ちょっと説明するときはBTCのトライアングル重要なんですよ。
こういう概念があるんですよっていうことと、
自分が実際関わっているプロジェクトの中では、
このBはこの企業で、Tはここら辺の企業があって、
Cは味気が担当しての一つのプロジェクトを完成、チームを作りましたっていうような説明の仕方をしました。
それが結構やっぱりこのBTCトライアングルがすごくシンプルで削ぎ落とされてて、
かつ分かりやすい、伝わりやすいっていうところになっているのかなと思ったんですけども、
参加してくださった方から、Cの役割っていうのはプロジェクトのどのタイミングで入ってもらったらいいんですか、
みたいな質問をいただいたりしたんですね。
これはおそらくCの機能っていうのが必要であるっていうこと。
今その方が担当していらっしゃるプロジェクトでは、
Cの機能、役割で入っている担当だったりとか会社がいないっていうのがかなり伝わって、
どこから入ってもらうのがベストなんですかね、みたいな質問をされたという、
そんな思考だったんじゃないかなというふうに思っています。
なので、このBTCトライアングルでいうと、そういうところが伝わりやすかったっていうところがあって、
s-umemoto
デザインの重要性だったりとか、やっぱりこの機能って必要なんだな、みたいなところを感じてもらえるような概念図だったんじゃないかなと思います。
デザインの5段階モデル
s-umemoto
確かに、やっぱり3つっていうふうにまとめられると見やすいもんね。
神田淳生
そうですね。
実際ちょっと会社のロゴとかをプロットしてみると、
Cって誰がやるんだっけとか、そういうのが結構可視化されるというか、わかりやすくなるんじゃないかなと。
s-umemoto
そして、次そのままデザインの5段階モデルですね、デザイン5層。
こちらはどういう意味ですかね。
神田淳生
デザインの5段階モデルっていうのは、
UXデザイン、UIデザインとかにおけるデザインの種類を表した概念図です。
具体的に言うと、一番下が戦略のレイヤーで、
次に要件、構造、骨格、表装っていうような形で、
レイヤーが重なり合っているようなイメージ図ですね。
UXデザイン、UIデザインみたいに一括りに言うと、
なかなか普段触れていらっしゃらない方にとっては掴みきれないというか、
結局UXデザインって何なのみたいなのが、
モヤモヤしたまま残るかなというふうに思うんですけども、
それを概念図としてしっかりレイヤーに表してくれているっていうものですね。
今回の勉強会に関しても、
このプロジェクトはこのように進めていきましたみたいなご紹介をしたんですけども、
それの紹介の仕方として、このデザインの5段階モデルっていうところに合わせて、
紹介をしていきました。
このレイヤーに合わせて伝達すると、
伝わっていたなというふうに感じています。
その理由をちょっと考えてみるとですね、
まずこの抽象的なUXデザイン、UIデザインみたいな概念を、
分解して表現しているのがいいっていうのがまず一つ。
次に、このレイヤーって5段階モデルで言うと、
下から上に進んでいくみたいなのが意味というか、
5段階モデルを使ったデザインの進め方っていうのは、
一番下のレイヤーから一番上のレイヤーに、
順番に進めていくんですよっていうのがあるんですけども、
そのレイヤーごとに代表的なアウトプットとかっていうのが記されているんですね。
なので、アジ系のプロジェクトでは、
こういうアウトプットをこういう順番で出していきました。
作りながら進めていきましたっていうのも、
ちょっと説明がしやすかったのかなというふうに思いますし、
参加される方にとっても多分いろいろな、
例えばワイヤーフレームを確認するとか、
カスタマージャーニーマップをご提案されるとか、
ペルソナをご提案されるとか、
そういうような経験はあるんじゃないかなと思うんですけども、
じゃあこれがその次にどう繋がるのみたいなとか、
これってちょっと何のために作ってるのみたいなのが、
あんまりイメージできていないまま確認することっていうのは
多いんじゃないかなというふうに思うんで。
そのちょっと絡まった思考っていうのを整理・整頓するのに、
この5段階モデルっていうのがすごく伝わりやすかったんじゃないかなと思います。
s-umemoto
今の2つを使って説明すると、
お客様からの反応も良かったし、
多分質問をまとえてたというか、
ちゃんとコミュニケーションが取れたっていうことなんでしょうね。
神田淳生
そうですね。
これですごく理解してくださって、
その上で参加者の方から、
伝えることの重要性
神田淳生
自分が担当しているプロジェクトは今こんなことで困っているんだけれども、
どう思いますかみたいなところの質問をいただいたりとか、
ここら辺に問題・課題があるんだっていうのが整理できましたって言ってくださったりとか、
そういう反応だったんで、
伝わってるんやなっていう、そういう発見があった。
s-umemoto
めちゃくちゃすごいじゃないですか。
いや嬉しかったですね。
伝え方が9割ですから。
神田淳生
そうですね。伝えるの難しいなと思う中、
なんとか伝えられたっていうのがあるんで。
s-umemoto
素晴らしい。
伝えるのって難しいもんね。
神田淳生
メモさんも結構講義とか出ると思いますし、
もちろんお客さんに対しての提案とかも多いと思うんですけども、
なんかこういうの伝わりやすいとか、
よく使ってますよとかなんかあったりしますか、概念とか。
s-umemoto
よく使ってるのやったら、今言った2つはめっちゃよく使ってますね。
神田淳生
ですか。
s-umemoto
他の図だと、
神田淳生
UXとUIの違いみたいなので使う。
こっからここまでがUXですっていう線分けとか、
s-umemoto
ここはUIですっていうスマホのやつを出した図みたいなのはよく使ってるんですけど、
神田淳生
それ別に一般的なやつじゃないんで。
s-umemoto
自分の場合は結構あれですね、
神田淳生
瞬発力高いタイプとインプット高いタイプなんで、
s-umemoto
パンって言われたときに、
それ具体例こうですよみたいなのはよく言う感じですね。
神田淳生
確かに。
s-umemoto
抽象化していつもインプットを持ってるっていう感じなんだけども。
よく使うとしたらさっき言ったこの2つが軸ですけども、
こういうときはとか、このときはみたいになってきたら
神田淳生
相手にわかりやすい例に置き換えて話すみたいなのがよくしてます。
s-umemoto
さすがインプットの鬼ですもんね、梅本さん。
神田淳生
受験勉強全然せんかったんやけど。
何か取り留めもないとかどんな話もしていても、
s-umemoto
これってこういうことですか?みたいな梅本さんの翻訳しているシーンはよく見るんで。
神田淳生
この辺はいつも頭の中の引き出しにしまってる感覚なんですか?
s-umemoto
そうですね。相手の趣向性とこっちの引き出しとどう合わせようかみたいなのが。
相手が話してることをちゃんと理解してますよっていう、聞く姿勢もあると思うんですけど。
聞くだけじゃなくてこういうふうに理解してるんですけどっていうことを、
神田淳生
確認するときにそういったほうがわかりやすいときがありますね、お互い。
なるほど。
s-umemoto
前はサッカー好きな人とかと喋ってたときは、
戦略とか戦術の話を説明しなきゃいけなかったときに、
戦略はどっちかっていうと、
クラブのオーナーがやってることだと思いますよって。
もちろんその場合により気になるんですけども。
監督を誰にするかとか選手を誰にするかとか、
フロント側はリソースを投入して誰が必要誰が必要ないみたいな話をできるけど、
そこからの戦術は監督がやることですよねみたいな。
神田淳生
ああ、なるほど。
今必要なのは戦術だと思うので、みたいな話をしてます。
わかりやすいですね。
s-umemoto
結構こういう抽象的な言葉って、
言葉の定義がずれると話で言うほどずっと空中戦になるじゃないですか。
神田淳生
なりますね。
本当思いますし、オンラインというかリモートでやるのが増えて、
さらに難易度増してるような感じがしますよね。
s-umemoto
そうですね。
確かに結構オンラインで喋るときも、
神田淳生
あえてジェスチャーを右手と左手に映るように見せて喋ったりしてますからね。
カメラをオフにしてたら全然伝わらないと思う。
ミロとかでよく書いてますよね、手書きとかで。
書いてるのはめちゃくちゃ汚いミロ書きもね。
ちょっと話はずれるんですけども、
s-umemoto
ここ数年でホワイトボードで書きながら話すみたいなのが本当なくなっちゃったんで。
神田淳生
あれがなくなって、会話だけで伝達しようとする、
その難易度の高さみたいなのがすごいあると思うんですよね。
s-umemoto
あるある。
神田淳生
なので本当に同じ絵を見ながら話すとか、
相手の人の状況とかに合わせて例えるとか、
s-umemoto
ずっとそこら辺の重要性がすごい上がってると思います。
言うとおりだと思います。
相手に伝えるっていうのはすごい大事ですよね。
伝わりやすく工夫するっていうことが大事かな。
そうですね。
たぶんこの勉強会にすごい手応え感じられたってことですね、
神田淳生
この2つの概念図を使って。
そうですね。
ちょっといい機会だったなと思うんで、
この概念図を駆使して勉強会もやってみたいですね。
s-umemoto
いいですね。
これはもちろん我々のアイディアじゃないので、
BTCトライアングルは田川さんの資料ですし、
デザインの5段階モデルもジェシー・ジェームス・ガレットさんの資料だと思うので、
ありがたくお借りしながら、
皆さんもぜひデザインの説明をしていただけたらなと思います。
ツールの役割
s-umemoto
ということで、今日も聞いていただきましてありがとうございました。
神田淳生
ありがとうございました。
s-umemoto
編集後期、お疲れ様でした。
神田淳生
お疲れ様です。
s-umemoto
ホワイトボードっていつが起源なんでしょうね。
神田淳生
起源ですか?
s-umemoto
いつ生まれたんやろうと思って。
神田淳生
物理のホワイトボードですか?
そうそうそうそう。
s-umemoto
調べたらいいんか。
神田淳生
黒版ですよね。
s-umemoto
そうかそうか、黒版。
ちょっと今調べてみていいですか。
黒版は黒版だと思うんですけど、
その後のホワイトボードに限定すると2本で発売されたらしいですよ。
神田淳生
めちゃすごいやつじゃないですか、それ。
s-umemoto
1960年代後半の日本統計機株式会社の黒岩和夫社長が、
神田淳生
法老制の白い黒版に着目したことがきっかけでしたということですね。
こういうのを考えられる人まじですごいよね。
s-umemoto
ホワイトボード代オフィスとかゼロですって。
ゼロよね。
会議が無駄な会議とかよく言われるんですけど、
でも会議がなくなることっていうのは基本一生ないと思ってるんですよ。
人間ができる限りは。
それをいかに生産的にやるとか質を高めるかっていうところで、
黒版もあるかもしれないですけど、ホワイトボードとかミロはめちゃくちゃそこに貢献できてますよね。
神田淳生
確かに。
人類の生産性を上げるのに役立ってるツールみたいなんで言うと、
ホワイトボードすごいんじゃないですか。
s-umemoto
確かに。
黒版とかあれだろうね。チョークとか汚れるし、健康面でも良くなさそうだもんね。
神田淳生
確かに。吸い込みまくってましたもんね。
s-umemoto
吸い込みまくるから。
休み時間とかに。
神田淳生
ボフボフしながら。
s-umemoto
あれ健康に悪いような。
神田淳生
何か影響はしてもおかしくなさそうですね。
今こそ言ったら黒版業界の人に怒られそうですけど。
s-umemoto
怒られるわ、危ない危ない。
まあでも、そういうホワイトボードを生み出す、
自分ができたらいいなと思いながら憧れる存在ですね。
そういうこと考えられる人はね。
ということで編集攻撃、以上でございます。ありがとうございました。
神田淳生
ありがとうございました。
21:31

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