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2026-02-20 05:21

【令和8年度改定】様式9の見直し|勤務時間の算入要件が2つ追加、小数点処理も統一へ

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令和8年度診療報酬改定では、入院基本料等の施設基準に係る届出書添付書類「様式9」が見直されます。様式9は、看護要員の必要数・配置数を算出するために使用する書類であり、その作成が煩雑であるとの指摘がありました。今回の改定では、医療現場の実態を踏まえ、業務の簡素化の観点から見直しが行われます。

見直しの内容は大きく3つあります。いずれも、入院患者の看護に影響のない範囲で病棟勤務時間に算入できる内容を見直すものです。第一に、院内で生じた緊急対応のために当該病棟の入院患者以外の患者に短時間対応した場合を、病棟勤務時間に算入できるようになります。第二に、入院患者に付き添って病棟外で一時的に看護を行った場合も、勤務時間に算入できるようになります。第三に、小数点以下の処理方法を含む注意事項の記載が整理されます。

様式9とは何か

様式9は、入院基本料等の施設基準に係る届出書の添付書類です。医療機関が入院基本料や特定入院料を届け出る際に、看護要員の配置数や勤務実績を報告するために使用します。

様式9で報告する事項は多岐にわたります。具体的には、1日平均入院患者数、月平均1日当たり看護職員配置数、看護職員中の看護師の比率、平均在院日数、月平均夜勤時間数などを記載します。この様式9は、適時調査においても事前提出書類とされており、施設基準との整合性を確認するために用いられます。

様式9の作成が煩雑になっている背景には、勤務時間として算入・除外するものが通知や疑義解釈の様々な箇所に規定されている事情があります。たとえば、病棟内勤務中に短時間のオンライン研修を受講した場合は勤務時間から除外する必要があるなど、判断が複雑になる場面が生じています。さらに、看護要員等の算出における小数点以下の処理方法が項目によって異なっているため、計算ミスのリスクも指摘されていました。

見直し①:院内の緊急対応を病棟勤務時間に算入可能へ

1つ目の見直しは、院内で発生した緊急対応に係る勤務時間の算入です。入院患者の看護に影響のない範囲で、保険医療機関内で生じた緊急対応等の不測の事象に対応するため、病棟内の看護要員が当該病棟に入院中の患者以外の患者に対して、日常の診療の延長として必要な対応を短時間行った場合は、病棟内として勤務時間数に算入してよいこととされます。

この見直しは新設規定です。従来は、病棟の看護要員が自病棟の患者以外に対応した場合、その時間を病棟勤務時間に算入してよいかが明確ではありませんでした。今回の改定では、「日常の診療の延長として」「短時間」という要件のもとで算入を認めることにより、医療現場の実態に即した取扱いが可能となります。

見直し②:病棟外での付き添い看護を勤務時間に算入可能へ

2つ目の見直しは、入院患者への病棟外での付き添い看護に係る勤務時間の算入です。入院患者の看護に影響のない範囲で、病棟内の看護要員が当該病棟に入院中の患者に付き添い、病棟外において一時的に看護を行った場合は、勤務時間数に算入してよいこととされます。

この見直しも新設規定です。入院患者が検査や処置のために病棟外へ移動する際に看護要員が付き添うことは、日常的に発生する業務です。従来、この付き添い時間の取扱いは明確に示されていませんでしたが、今回の改定で算入可能であることが明文化されます。

見直し③:小数点以下の処理方法を含む注意事項の整理

3つ目の見直しは、小数点以下の処理方法を含む注意事項の記載の整理です。従来の様式9では、項目によって小数点以下の処理方法が異なっていました。たとえば、1日平均入院患者数は「小数点以下切り上げ」、月平均1日当たり看護職員配置数は「小数点以下第2位以下切り捨て」、主として事務的業務を行う看護補助者配置数は「小数点第3位以下切り捨て」といった具合です。

この処理方法の不統一は、様式9の作成を煩雑にする要因のひとつでした。今回の改定では、小数点以下の処理を可能な限り統一するとともに、注意事項の記載が整理されます。

まとめ

令和8年度診療報酬改定による様式9の見直しは、入院患者の看護に影響のない範囲で勤務時間に算入できる内容を見直すとともに、注意事項の記載を整理するものです。第一に、院内の緊急対応で当該病棟の入院患者以外の患者に短時間対応した場合の勤務時間の算入が認められます。第二に、入院患者に付き添って病棟外で一時的に看護を行った場合の勤務時間の算入が認められます。第三に、小数点以下の処理方法を含む注意事項の記載が整理されます。これらの見直しにより、医療現場の実態に即した勤務時間の取扱いが可能となるとともに、様式9の作成に係る事務負担の軽減が期待されます。



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サマリー

医療現場で使われる「様式9」の見直しについて深掘りしています。この見直しは、看護師の働き方をより現実に合わせ、事務作業の負担を軽減するための重要な一歩です。具体的には、院内での緊急対応や病棟外での患者付き添い時間が勤務時間に算入されるようになり、小数点以下の処理方法も統一されることで、看護師が本来の業務に集中できる環境整備が期待されます。

様式9とは何か、そして現状の課題
今回深掘りするのは、医療現場で使われる様式9という書類の見直しに関する資料です。 これ一見するとちょっと地味なテーマに聞こえるかもしれないんですけど、実は看護師の方々の働き方をもっと現実に合わせるための非常に大きな一歩なんですよね。
令和8年度から何がそしてどう変わるのか、なぜ今この変更が必要なのか、現場にどんな影響があるのか、資料をひも解きながらその確信に迫っていきましょう。 まずそもそもこの様式Qというのは一体どういう書類なんでしょうか。
はい。これはですね、病院が診療報酬を受け取るために国に提出する書類の一つなんです。 特に看護スタッフがどれだけ配置されてますよというのを報告するための、いわば勤怠票の集大成みたいなものですね。
あーなるほど。勤怠票の集大成。 ただこの作成ルールが非常に厳格でして、現場の実態とちょっとズレがあったんです。 と言いますと? 例えば勤務中に業務に必要なオンライン研修を30分受けたとしますよね?えーありますね。 これまではその30分は病棟の勤務時間から除外して計算する必要があったんです。
研修もですか? そうなんです。さらに計算項目ごとに少数点以下の書類が切り上げだったり切り捨てだったりもバラバラで。 それは業務に必要なスキルアップなのに勤務から除外されるのは厳しいですね。
厳格なルールの背景と多様化する働き方
そもそもなんでそんなに厳格である意味で非効率なルールがずっと続いてたんでしょう? これ主にはですね、診療報酬の不正請求を防ぐという目的があったと考えられますね。
ああなるほど。 看護師の配置を手厚く見せかけるといったことを防ぐために非常に厳密な定義が求められてきたと。
そういう歴史があったんですね。 ただそのルールが何十年も変わらないうちに働き方の方が多様化してきてズレが深刻になってきたという背景があるわけです。
見直し点①:院内緊急対応の勤務時間算入
なるほど。では今回の見直しでそのズレがどう是正されるのか。 まず一つ目のポイントは院内での緊急対応が勤務時間として認められるということですね。
ええその通りです。例えばA病棟の看護師さんが老化で倒れた外来の患者さんの救護に5分間当たったとします。
はい。 これまでは自分の病棟の患者さんではないのでこの5分間はA病棟の勤務時間から引くのが原則でした。
えーっとそうだったんですか。 はいそれが今回の改定で日常診療の延長とみなせる範囲であればこれも病棟勤務として参入できるようになるんです。
それは大きな前進ですね。 そのあるともっと日常的にある病棟の外の業務
見直し点②:病棟外での付き添い看護の勤務時間算入
例えば患者さんを検査に連れて行く時の付き添いとかはどうなるんでしょう。 まさにそこが2つ目のポイントです。
入院患者さんの検査とかリハビリへの付き添いもこれまでは扱いが結構曖昧だったんですけど、
今回の改定で正式に病棟勤務時間に含まれるということがはっきりと明記されます。
なるほど。 どちらも現場ではもう当たり前の看護業務でしたからようやく実態にルールが追いついたという形ですね。
見直し点③:小数点以下の処理方法の統一と事務負担軽減
そういった細かい時間の管理が先ほどおっしゃっていた事務作業の負担を増やしていたと計算が複雑だったというお話もありましたが具体的にどの辺が一番大変だったんですか。
やはり少数点以下の処理ですね。
小さなことに聞こえるかもしれませんがこれが本当に大変で、実際に聞いた話だと少数点以下の処理をたった一つ間違えたせいで
月間の看護師配置基準をギリギリで満たしていないと判断されてしまって、膨大な書類の採定室でもう丸1日かかったという事務の方もいらっしゃいました。
1日ですか、それは大変だ。
ええ、ですので今回の見直しではそのバラバラだった少数点処理を可能な限り統一する方向です。
これで単純なミスを減らして書類作成という間接的な業務からスタッフを解放することが狙いなんですね。
まとめ:看護師の働き方改革と医療の質向上
なるほど、つまり今回の見直しは看護師の方々の予測不能な業務を正しく評価する。
そして同時に事務作業の負担をべき的に軽くするためのいばば働き方改革の一環と言えそうですね。
まさにその通りです。医療の質というのは最先端の技術だけじゃなくてですね、スタッフが安心して本来の業務、つまり患者さんへのケアに集中できる環境があってこそ維持されるものですから、今回の改定はそのための重要な土台作りなんです。
今回のお話を伺ってふと考えさせられました。私たちって医療への進歩というとどうしても新しい治療法とか薬とかに目を向けがちですけど、こうやって日々現場を支える人々の働き方を決めるルールを現実に合わせて最適化していくことも同じくらい、もしかしたらそれ以上に重要なのかもしれませんね。
あなたの職場では実態と乖離してしまっているルールはありませんか?
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