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はじめるを応援するポッドキャスト、START FM、おはようございます。起業家でラジオパーソナリティの関口舞です。
連続起業家でエンジェル投資家の柴田陽さんと、起業や独立を考えている方に役に立つ情報を楽しく語っていきます。
陽さん、おはようございます。
おはようございます。
いろいろな投資家の方から、「陽さん、次はいつ調達するんですか?」という問い合わせが私宛に殺到しております。
いや、聞いていただければ。
来年です。
みんな狙ってるんですよ。みんな投資したいっぽいんですけど。
ありがたいことですね。
いや、でもこれめっちゃウケるのが、私も起業したんですけどっていう感じなんですよね。
いいよ、いいじゃないですか。リード獲得ツールに使っていただいて。
なるほどね、確かに。
まず前さばきするんで、私とアポ入れますから。
それいいですね。それめちゃめちゃいいな。
なんかね、そうなんですよ。なんか私が多分、そのポッドキャストに出回っていない陽さんの実際のその調達とかの裏情報を知ってると多分思われてるんですけど。
なるほど。
だけどあれなんですよ。皆さんに言っておきたいんですけど、私も基本的にポッドキャストで聞いてる以上の情報はあまり知らないっていうね。もっと教えてほしい。
そうね、特段まだ具体的に決めてないです。
ちょっと何か決まったらいち早く教えていただいて、そして私も起業しておりますので、投資家の皆さん何か機会があればこっちにも注目していただけると。
そうね、それで言うと僕もまいさんの起業情報そんなに詳しくないから。
まだね、本当に始まったばかりであれなんでっていうような感じなわけですけれども、
今日はですね、私の友達の起業家の相談について一緒に考えたいんですけど。
まいさんの友達の起業家。
ちょっと悩んでる子がいて、すごい仲良い子なんですけど、その子累計10億ぐらいかな、調達しているシリーズBみたいな感じで。
すごいですね、そんなにたくさんいないね。
確かに特定されちゃう。
まあ100人、累計で言ったら100人ぐらいいるんじゃない、今現役の場合は。
まあ、じゃあ大丈夫か。
サービス伸びてて、組織は多分20人ぐらいなんじゃないかなと思うんですよね。
すごいね、少ないね、リーンだね。
もっといるかもわかんないですけど、何か数十人ぐらい。
この人が困っているのが、社長の役割がわからなくなってきた的なことを言っているんですよ。
そのお友達は社長なんですかね。
そうです、私の友達が創業者で社長なんですけど、だんだんと優秀な人が増えてきて、なんていうか、PMならPMですごい人がいるし。
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いいことじゃないですか。
エンジニアならエンジニアですごいし。
それが。
譲っていったらね、役割をデリゲーションに移情していったら、じゃあ僕は何すんねんってなったみたいなことですかね。
そうなんですよ。ある意味、すごく贅沢な悩みというか、とても羨ましいことではあるものの。
贅沢な悩み再びですね。
本当ですよ、前回に引き続き。みんなうまくいってますね。どうしたんですか。いいですね、日本。
いいことなんですけど、ただ本人すごく誠実な感じの子なので。
なんていうか、やっぱり自分には自分、ちゃんと自分が役割を果たして会社に貢献していると自分も思いたいし、周りにもそうに思っていただきたいし。
しかも自分自身やっぱり夢中になれることに一生懸命熱中していないと自分も辛いっていう話で。
一体何を頑張ったらいいんだろうと思っているっぽいんですね。
でなんか、カリスマ系の社長とかだったら雰囲気でちょっと許される感じがあるかもしれないけれども。
自分はちゃんとその、ちゃんとやっている、ちゃんとやりたいと。
実力でね、背中を見せてちゃんとリーダーシップ発揮したいみたいなことですよね、きっと。
そうなんですよね。
わかる。
でなんか、どこかのディビジョンを引き続き現場で握るのか、それともまだ緊急性が高くないけれども会社にとって大切な、例えばグローバルがどうだみたいなことに注力するのか。
とりあえず誰よりも少なくともバリバリ働きまくるのかなどのことで悩んでいるそうです。
なるほど、なるほどね。これカリスマ系じゃない。
いや、この間ね、ちょっとリーダーシップとはみたいなところで、なんか僕自身はすごい確かにおっしゃる通りだなと思った話があって。
そのYコンビネーターの打ち上げの時にジャスティン・カーンが来てて喋ったんです。
ジャスティン・カーンってちなみにご存じない方のために一応解説しておくと、どのくらいだろう?
2008年ぐらいにジャスティンTVっていう、ジャスティンに沿る人の名前ですよね。
自分をライブ配信するサービスを立ち上げて、もうライブ配信とかビフォーユーチューブぐらいの、まあYouTubeあったかな。
かなり早い段階で。
へー。
で、それは失敗したんです。物飲みごとに。すごい有名になったんですけど、マネタイズもクソもないんで。
そうなんですね。
当時の柄系とかもないので、iPhone、ビフォーアイフォンなんで。
背中にバッテリーとPCをリュックに背負って、自分を放映して突撃インタビュー。まさに今のTikTokとかYouTuberみたいなやつの元祖みたいな。
めちゃめちゃ早いですね。
15年前にやってたみたいな企業家。
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で、その後そのチームは何回もいろいろピボットした結果、Twitchっていうすごく有名なゲーム配信、ゲーム実況のプラットフォームに最終的にはなって、そこのメンバーは基本的にはYコンビネーターのメンバーばっかりなんですけど、
マイケル・セルブルっていう今のYCの代表の人とかもそこの共同創業者で。なのでYCに来て喋ってたんですね。
で、その人自身はオタクなんですけど、見た目も含めて結構オタッキーな感じなんですけど、そのオタクが頑張って妖怪を演じてるみたいな感じ。
かわいそうすぎるんです。
多分そういうキャラなんですね。見た感じ。
で、その人がすごい熱量を持って講演してて、俺のハマったことについて今教えてやるみたいなことをちょっと大声で壇上にジャンプしながら叫んでて。
そんなことする必要あるんですか?
バーニングマンにアート作品を出したみたいな。
いいですね。
ただそれだけの話なんですけど、その人はもうちょっと企業から離れてて、アート最高みたいになっちゃってるんですけど、ちょっとわけわかんないんですけど。
いずれにせよな、その人がものすごい常人の10倍くらいの熱量で喋ってた話が、ひたすらバーニングマンのアート作品について喋ってたんですけど、
リーダーシップ、人ってリーダーに見える人についていくみたいな話をしてて。
リーダーっぽいってことは大事だよっていう話だと思うんですけど。
リーダーっぽさ、リーダーのように見えることっていうのに人はついていくんだという話をすごい熱量でしてたんで、確かにそうかもって思ったんですけど。
だからね、そういうキャラだったらそういうのはすごいわかるなと思ったんですけど、この人はきっとそういうキャラじゃないんですね。
なんかすごく誠実で、なんかめちゃめちゃみんなから信用されてるし、すごい私はこんな人がリーダーの会社ってとてもいいな、私も入りたい会社だなとか思うんですけど。
ただなんか多分誠実がゆえに、なんていうのかな。
そういう壇上で叫んでるみたいなのが、自分でもちょっと後ろめたく感じちゃうんだよね。
壇上で叫ぶ系じゃなくて、なんかカリスマっぽくしてそれで許されようって思えないというか。
ジャスティン・カンを見習った方がいいと思いますけどね。あいつは多分何にもできないやつ。
まあいいや。
すごいっすね、その人。
そいつすごい。
でもどうなんでしょう。そもそも社長の役割って何なんですかね。
そうですよね。
これなんかこれまたちょっとジャスティン・カンとは全く180度違う論点で、違う観点で。
マッキン勢の時にマッキン勢のマネージャーに言われたんですけど、
マネージャーの役割っていうのは、安全弁だみたいな話をしてて。
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安全弁。
そう、安全弁が作動するキャパシティがね、こうあふれかけて。
あふれかけた時にしか作動しないじゃないですか、安全弁って。
なんか何でも圧力釜の安全弁でも何でもいいですけど。
ピューって、あふれた時にピューって働くみたいな感じじゃないですか。
だから普通は何もしてないですね。
普通は役に立ってないじゃないですか、安全な時は。
みたいな話をしていて。
だから何も仕事がないっていうのは、ある種そういう役割っていう解釈もあるかなと思っていて。
つまり何かこう、必ず何か起きるんで。
確かに。
すごい大事な人が辞めるとか。
なんかすごい、ある日いきなりこれは何だろう、規制が変わってやり方を根本的に変えなきゃいけなくなるとか、
凶暴が出てきているのに。
いくらでもね、大災害がぶち当たる可能性ってスタートアップだったら、
いくら10億を調達していてもあるじゃないですか。
本当ですよね。
その日のためにひたすらいつでもそれに備えられる状況で待機しておくっていうのは、
そもそも調整弁としてのマネージャーの役割だとは思うんですよね。
なるほど。
巻税の例で言うと、マネージャーが大体4人とかのチームで動くんですよね、1つのプロジェクトって。
3人ぐらいの若者と1人のマネージャーで構成されてるんですけど、
その時にお客さんからいろいろ要望が増えてきたり、
例えば若者のうちの1人が体調崩したり、あるいは苦手なタスクとかで、
仕事が溢れちゃうタイミングがあるんですよね。
その時にそれをバッファーとして吸収するっていうバッファーになっている。
ありがたいですよね。安心感ありますよね、そしたら。
マネージャーができるのって、ある種みんな同じ役割っていうか、
スクラムのチームとかと同じで、一応みんな上の人は下がやってたことを昔やってたから、
できるっていう前提があって初めて成り立つ感じなんで、
別に例えばエンジニアリングのビジネスもできる人が、
じゃあその事業会社とかだと作れるかっていうとまたそれ違うかもしれないんで、
必ずしもそのバックストップとしてのマネージャーっていうのが、
意味を成すかどうかわかんないんですけど、
また抽象的にはそれはありえるかなっていうふうに思いますよ。
だから別に暇でもいいんじゃんっていう気はしますと。
でもね、この子一生懸命熱中して働いてないと自分がつまんないらしいんですよね。
でもこれ絶対さ、やんなきゃいけないこと自体はあるじゃないですか。
なんか知らないけどさ、組織、重要緊急マトリックスで言うと緊急は低いんだけど、
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重要度が高くて、いつか誰かやらなきゃいけないよねみたいな世界観ってたくさんあるじゃないですか。
それをやるっていうのが一番いいと思いますけどね。
確かにな。でもあれなんですかね、そもそもフェーズごとに役割とかって変わってくるかと思うんですけど、
初期のフェーズに強い社長と後半に強い社長みたいのがやっぱいるんですかね。
それは絶対いるでしょうね。それはいるけど、問題は初期で強くないと後半が訪れないっていう仕組みになってるので。
本当ですよね。
だからどうしても後半悩むっていうのは宿命な気がしますけどね。
だからこそアメリカとかだとプロ経営者みたいなものが、それは必ずしもワークするかどうかは別にして、
役割分担みたいなものが行われていたり、だから交代するみたいなのとか、
CEOとCEOを分ける。
CEOは次の5年何するかっていうやつだけやるみたいな。
やっぱりそれがいいのか。
5年より時間軸短いやつはもう誰かに他の人がやってるみたいな。
それはでも結構精神的にはかなりギアチェンジなので、目の前で炎上してるみたいな、それを消化活動するのってある種楽しいじゃないですか。
アドレナリン出るし。
確かに。
それが好きですって言われるともうちょっとその時代は終わりましたというか。
そっちが本質なのかもしれない。
役割が見つかんないっていうよりは、長期とかは別にアドレナリンが出なくて面白くないんですよっていう話なのかもしれない。
なるほど、そっかそこのマインドチェンジがちょっとできないっていう話なのかもしれないんですかね。
そうね。
皆さんどうしてるんですかね。
これは長い目で見る必要があるかもしれない。
なんかちょっとその、ちょっと違うかもしれないんですけど。
はい。
例えばファンズとかで社長さんがいて、でなんかその手伝っている共同創業者みたいな感じでやった時に思ったんですけど。
はい。
それもなんか役割わかんないなって思ったんですよ途中から。
えーそうなんですか。
それは例えば、その自分があまりに日々のオペレーションに関わるとさ、いつかフェードアウェイできなくなるじゃないですか。
まあそれはそれで手離れができないのも困った話ですよね。
そうですよね。で別にその手離れ、俗人性で対応することも短期的にはいいのかもしれないけど長期考えると全然いいことでも何でもないし。
それは別にその僕の立場だけじゃなくて、この質問者の方もファンズ社長の場合も同じだと思うんですけど。
うんうん。
だからでもまあもどかしいはもどかしいんですよね。
その自分がやった方が早いこともたくさんあるわけですよね。
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うーん。
なんでしょう例えば。なんかマーケ試作みたいなのがあった時に、これとこれ、これした後これしてこれした後これしてこれすればいいじゃんみたいなのを示すべきなのか。
うん。
そのなんか案出してもらってみんなで議論してそこに着地するっていうのを目指すべきなのかって結構その自分で答えわかってるのにある種のその組織としてできるようになるために回り道するみたいな時ってすごくもどかしく感じるんですよね。
なるほどそっか。
それと似ているのかもしれない実はこの人もその優秀な人が入ってきてって書いてあるから別にもどかしいんじゃないのかもしれないけど一方で自分が今までやってた仕事を任せてその人にはその人のやり方があってみたいな時に自分はどこまでこれ介入していいのかすべきなのかみたいな気持ちもなんかありそうな。
うん確かにそうですよね。
感じがする。それはそういうもんというかちょっとそのゲットユースするしかないだろうなと。
僕もそのまさにこのその悩みでコーチングの人と壁打ちとかしたことがあるぐらいのレベル感で悩んでました。
うーん。
悩んでたって言うか、そうそう。どうしてもやもやするんじゃないですか。
そうですよね。そういう意味ではこの友達が別に全くこの悩みをなんかフェーズ的にまだ経験していない私に対して相談してくれたのも私が答えを持っているからというよりは多分自分の中で自分がどうしたいかも含めてその整理したかったんでしょうね。
まあそうでしょうね。
うーん。
確かに。
まあだからそういうもんなんだ。
そういうね、コーチング受けてなんか変わりました。
ああだからそれは結局そういうもんだよねっていうさっきのもどかしさみたいなところで、具体で言うとその自分がもっと細かく追いかけたり見たりすればよく、少なくとも短期的には良くなることは目に見えていると。
うーん。
一方でそれはそのロングタイムで見ると自分への依存を増やすことにつながるので、会社の長期的成長からすると良くないと思っているし、別に自分がやりたいことでもないと。
うーん。
これどうしたらいいですかねっていう相談なんですよね。
うーん。
で、結局そのたどり着いた結論としては自分の中でそういうもんだから、なれましょうと。
まあでも人生生きてきてこんな悩み普通は一回も味合わないし、そりゃ最初は慣れないのは当たり前ですよね。
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まあでもマネージャーになるとちょっと鬱になっちゃう人とかって実際によく知られた現象だし、僕も何人か目にしたことあるんですけど、それも似てるのかも。
例えば営業とかで自分が売ったらすごく営業性質が良いっていう人が営業マネージャーになりましたと。
今度は自分でアポとってクロージングするんじゃなくて、チームとして目標達成しなきゃいけない。
チームの中には色んな得意不得意の人がいたり、色んな気持ちを持った人がいる。
ただ目標は変わらず自分の背中に間接的であれ直接的であれ乗っているみたいな状況の時に結構やっぱそのもどっかしさだったり、間接的であるこうモヤモヤ感みたいなので、鬱になっちゃう人結構いるんですよね。
そうか。それを防ぐためには慣れたりとか、あとはもうちょっと時間軸長いことに取り組んでいったりとか。
本当はたくさんあるし、この方も分かってると思うので、質問の仕方から見るとどう思われるのかみたいな気にしすぎてる感じもする。
なんかそれもあるのかもしれないですよね。社長ってそういえば最近何やってるんだっけみたいな。
そうね。そういう人あんまりいないけどね。実際は。思ってる以上に。思ってる以上にいないですけどね。そういう疑問を持つ人って。
しかもね、この子の場合はものすごい頑張り屋さんなんで絶対そんなことは思われないとは思うんですけど、多分どこまでも謙虚なんでしょうね。
そうね。そういう真面目なマネージャーが特に病みやすいみたいな傾向はあるからね。実際。
なんか真面目な人が病むって嫌ですね。かわいそうですね。
そうね。それはなんか真面目の中身にもよるけどさ、真面目なことがいいことだっていう社会義覇のせいだと思うんだよね。
なるほど。
真面目なことがいいっていうのは子供はそうかもしれないけどさ、結構僕は必ずしもそうじゃないと思っている。
真面目のちょっと意味にもよるんだけど不誠実とか良くないと思うんですけど、努力量とかで評価されるべきって思ってるのって基本的には小学校とかでそういうのを植え付けられたせいだと思うんですよね。
前回のエピソードとか株式市場がどう評価するかとかって別に努力量とかってパラメータ入ってないじゃないですか。
そうですよね。
実際多分会社も基本的にはそうなんですよね。経営者であればなおさらそうだからひどいこと言ってるように聞こえるかもしれないですけど、努力するからいいみたいなこと自体が疑われるべき概念なのでは。
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目から鱗の説、確かに。頑張ってるからいいってもんでもないですもんね全然。
結果が大事なわけだから、結果が出ているのに結果が出ているんだからいいじゃんっていう。
そうですね。
本当ですね。
というわけで、また前回に引き続き贅沢な悩みみたいなところでしたけれども、少しは参考になりましたでしょうか。なってるといいな。
というわけで、スタート編ではあなたからの質問やメッセージを引き続き募集しています。
ポッドキャストの概要欄から送ってください。
そして最後まで聞いてくださったそこのあなた、チャンネル登録、高評価よろしくお願いします。
今回も聞いてくださりありがとうございました。
ありがとうございました。
それでは素敵な一日をお過ごしください。