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CULATIVE RADIO 手前のカルチャー
乾杯!
この番組は、映画・音楽・アニメ・漫画など、カルチャーをもっと知りたいけど、どこから触れればいいかわからないというような方へ向けて、
カルチャーをもっと身近に感じるための入り口の手前までご案内していく番組です。
私が、CULATIVE編集室の橋井こと橋本拓哉です。
カルチャーの手前代表の上水優輝です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
でですよ。
前回、ヨルゴス・ランティモスのブゴニアのお話をしましたけども、
まだ見られてないということで。
見てないよ、そりゃまだ。この間の今日でしょうよ。
この間の今日で。
私はですね、ちゃんと見てきまして。
見てきましたね。
アリアスターとヨルゴス・ランティモスってところで、かなり期待値高かったんですけど、
まあ良くも悪くも期待通りって感じですかね。
期待値を大きくは超えては来ないけど、期待通りっていう熱量ですね。
で、ちょっと今回ブゴニアの話で一本言っちゃうかもしれないんですけど、
まさにヨルゴス・ランティモスの作品って毎回なんですけど、
トータルアート、総合芸術で、総合的にクオリティが高いんですよね。
映画としての完成度がすごい高くて、
まず話は面白いし、映像いいし、音も結構こだわっとるし、
ヨルゴス印の良い映画でした。
単純に話は面白いし。
原作がこれあって、韓国映画地球を守れっていう2003年のやつなんですけど、
そっちはもうちょっとコメディらしいんですよね。
コメディタッチの映画らしくて。
ただ、ブゴニアに関しては結構笑えないというか、笑えなくなってる。
展開は笑えるんだけど、笑えないことになってるっていう。
いつも通りだなっていう。
現代の社会に通じるものがあるってことですよね、たぶん。
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そうですね。作家性もあるとは思うんですけど、
やっぱり時代の違いっていうのは結構大きいのかなって思いますね。
今見たら笑えないなっていう感じ。
ヨルゴスとアリアスターのすごいテーマ性が重なって、
いい科学反応してるなっていう感じでしたね。
見たいなあ。
結構見た方もちょっと聞かれてるかもしれないんで、
ここ良かったよねっていう話をネタバレをなるべくしないようにしながら
言っていきたいんですけど。
そんなことできるの?
まずね、主人公エマ・ストーンがめちゃくちゃかっこいいんですよ。
ビジュアル面ね。
坊主ですね、映画の。
そう、坊主。あれ本当に坊主にしたらしくて。
エイリアンじゃないですか。
で、あれなんで髪坊主にしてるかって言ったら、
誘拐されて、宇宙船と交信するのに髪を使ってるんですよね。
現行信できないように坊主にされるっていう話なんですけど。
そうなんだ。
で、エマ・ストーンは役者魂ですよね、坊主にするってなった時に。
ヨルゴス・ランティモスも一連卓上で坊主にしたらしいんですよ。
私がやるからあんたもやりなさいよっていう。
全く意味不明ですね。
なんかいいなって感じです。
一緒に坊主にしようって。
一緒に坊主にしようって。
で、この絵がビスタビジョンっていう撮影手法で撮られてるんですけど、
ビスタビジョンっていうのが、通常フィルムで昔ながらの映画を撮ると、
それが35ミリフィルムなんですよね。
頭の中でフィルム想像してもらったらなんとなくわかると思うんですけど、
縦にあって、両サイドに穴がてんてんてんてんって開いてる。
に、横の画角でバーって並んでるわけですよね。
ビスタビジョンは、そのフィルムを横にしてすることによって、
この横の画角が倍ぐらい大きくフィルムに映せるんですよね。
へー、そうなんだ。
だから、アナログ感がありつつも、すごい綺麗に映せるっていうやつで、
一時期流行った手法なんですけど、
フィルムを倍使うんで、予算がないとできない映画の撮り方ではあるんですよ。
それで、その後デジタル撮影になってて、もう廃れたけど、
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いまだにアナログ派というか、温かみのある映像で撮りたいという人は、
35ミリフィルムで撮ったり、ビスタビジョンで撮ったり、みたいな感じなんですよ。
へー、そうなんだ。こだわりがあるんだ、これには。
そうそう。で、今回ビスタビジョンで撮ってるんですけど、
いいですね。いい効果を出してる。
だから、フィルムで撮るってことは、役者さんも大変ですよね。
そうね。
ミスれないってことですかね。
そうそう。何回も撮り直しとか、撮り直しすればするほどお金がかかっていくってことですかね。
時間だけじゃないってことでしょ。本当にフィルム代がかかっていくってことですね。
そうそう。
特にね、最後の方のシーンが、本当に見たことないような絵がたっぷりあるんですよ。
で、その静止画で音楽流れたりとかあるんですけど、もう絵画みたいな構図。
で、計算しつくされた絵画みたいな映像がいっぱい出てきて、いいなーってなりましたね。
へー。もう完全にじゃあそこは、そういう美しさも入れ込んできてるっていう。
ほんと総合芸術全ての部分で、もう手を抜かないって感じだからね。
うん。あとはね、犯人は結構最初は丁寧に接するんですよね。
あなた宇宙人ですよね、みたいな感じで。
ただこう、だんだんヒートアップしてって、ある一線を越えるシーンがあるんですけど、
で、その後、外に出て、画面の中央、すごい俯瞰のショットなんですよね。
遠くから家を映してるショットで、画面中央でアメリカの国旗がパタパタってはためくんですよね。
でもそれが、この間、ウォーフェア見た後やけんかわからんけど、イラク戦争のメタファーに見えるんですよ。
うーん。
陰謀論というか、オタク武器持ってますよねって言って、
で、それを信じ込んで、イラクに戦争を仕掛けたっていうのと同じ構図なんですよ。
うーん。
で、アメリカの国旗がはためくっていう。
なるほどね。
うわぁ、皮肉、皮肉効いてるっていう。
へぇー。
うん。いいなって感じでしたね。
そうか。この人、ヨーロッパ出産地ですよね。
そうですね。ギリシャと、アリアスターはどこだろう?アメリカかな。
アリアスターはアメリカかな。
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でね、お話、脚本としても、原作見てないから、結構ずっと先が読めないというか、
どうなるか分からんから、ずっと不安なんですよね。不安感がずっと漂ってる。
で、いわゆる、たぶん映画詳しい人だったら知ってるんですけど、
ファニーゲームとか、隣の家の少女っていう、いわゆる監禁最高暴力モノ映画みたいなのがあるんですよ。
そういう一定のジャンルが。
人を監禁して暴力を振るだけの映画。
そういうジャンルの映画があるの?恐ろしいね。
そういう感じかなって思いきや、皮肉とか聞いてくるから全然違う展開になるし、
結構ね、地球兵面接とか、レプティリアン、爬虫類人間が世界に湧いて、人間を侵略してるみたいな都市伝説みたいな話も二重三重に入ってきてて。
へー、そうなんだ。
なんかすごいアリアスターっぽいし、ヨルゴスっぽいしっていう感じでしたね。
へー、見たいね、これは。
結局この映画、何が言いたかったんだろうっていうのも、あんまりはっきりしないんですよ。
で、ブゴニアっていう言葉が何なのかの説明も特に劇中ではないんですけど、ちょっと調べまして、
ブゴニアとはですね、古代地中海での信仰の話らしくて、牛が死んだ、牛の死骸から蜂が発生するっていう信仰のことらしいんですよね。
だっけ、昔の人は虫、てかここでは蜂なんですけど、蜂がどこから来るかがわからなかったんですよ。
いつどこで生まれて、今ここにあるのかがわからなかった。
で、牛の死骸を見てたら、そこに虫が湧くわけですよね。
だから、あ、虫は牛の死骸から発生するんだっていう考えになったらしい。
なるほどね。
そういうことをブゴニアって言うらしくて、肉の腐敗とそこから生命が生まれるっていう循環の象徴みたいに語られてて、
で、あと蜂って蜂の巣がすっごい秩序だってるとか、女王がいて働き鉢がいてみたいな感じで、社会とか共同体とかの象徴でもあるんですよね。
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で、そういう話をブゴニアって言うんだっていうのをインプットしてみたら、なるほど、こういうことが言いたいのかっていうのはなんとなかった気がする。
なるほどね。でも、やっぱり原作があるから、やっぱりそれをすごい議論して、これブゴニアじゃね?ってなったってことだよね、たぶんね。
うん、たぶんそうだと思いますね。そこを紐づけたのがすごいんじゃないかなと思いますね。
なんかこう、目の前にいる人が宇宙人じゃないっていうことって、証明のしようがないと思うんですよね。
で、そういう都市伝説とか、まあなんでもいいですけど、地球平面説とか、地球平面説はそもそもそういう証明のしようがないよねっていう話だと思うんですけど、
現実世界は実はデジタルの世界でシミュレーションだみたいな都市伝説というか、説とか、宗教もですし神もですけど、全部証明のしようがないんですよね。
で、まあその宗教の人とかに対して、神を信じることで、すごい世界の視野が狭まってる、広いところを見えてないって、言い切っちゃうこと自体、すごい視野を狭めてるよねっていう話だと思うんですよ。
なるほど。
じゃあ何を信じるのっていう話にもなると思うんですけど、なんかそんな感じの話なのかなと思いましたね。
なんか全然ね、ちゃんと見てないからですけど、聞いた話だけで印象でしかないけど、やっぱり現代の、なんていうのかな、こういう見方が正しいよねみたいなのがないじゃないですか。
もともとないんだけど、その絶対的なものは。でも、なんか例えば、科学にすごく偏っている時代を経てきて、その時はやっぱり科学的にどうかっていうことで判断されちゃうみたいなのがあったけど、じゃあ科学は絶対なのかって言ったら、そうじゃないと思うし、結局いろんな何を信念とするかというか、ベースのものの見方で世界の見え方って変わってくるから、
蜂が牛から出てきてるという世界観に生きている人だっているかもしれないし、みたいな構図ですよね。髪の毛で宇宙人と交信してるみたいな。で、思っている人たちがいるっていうことをどう折り合いをつけているのか難しいよねって話ですよね。
そういう話だと思いますね。やっぱあれですかね、同時代性というか、最近そういう話の映画多いと思うんですよ。やっぱテーマ的にそうしやすいとか。あとこのブゴニアね、脚本作られてるのは確かコロナ禍ぐらいなんですよね。
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そうなんだ。
たぶん最近上映されてるようなやつはほとんどがコロナ禍に脚本作られて、そこから撮影してとかだと思うんで、やっぱコロナっていう現象でみんないろいろこう考えてそれをテーマにするっていう、それが今映画になってるっていう時期なのかなと思いますね。
いやーあの時確かに現実がパキッとね、いくつかの陣営に分かれて何が正解かみたいなことはもうどんだけ対話してももう分断しきって。
分断しかないみたいなね。
もう反悪の人たちとみたいな、例えばそういうのでも大切だしそこは絶対分かり合えないみたいなことが起こってたっていうのと、より複雑バージョンみたいにどんどんなっていってますよね、今。
うんうんうん。
なるほどね、面白いな。気になる映画だな、これは。
ぜひぜひっていう感じですかね。
どうですか?前回、ヨルモスランティモスの時に代表作がどうだこうだみたいな話がありましたけど、これはどうですか?代表作になり得るんですか?
えーとですね、結構、なんだろう、とは言ってもエンターテイメントしてるというか、エンタメ振り切ってるな感もあるんですよ。面白い。てか見やすい。
だから、全然入門にすごいいいんじゃないかなって思うんですね。
ヨルゴス入門にブゴニャみたいな。
ヨルゴス入門にブゴニャ。
もうなんか音が入門感ないんだよな、名前と作品名に。
うん、そんな感じですかね、ブゴニャ。
いいですね。なんか今日は手前じゃない感じのカルチャーだった気がしましたけど。
まあこういった回もあります。
そうなんですね、わかりました。勉強になります。
というわけで、ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。ブゴニャでした。