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CULATIVE RADIO 手前のカルチャー
この番組は、映画、音楽、アニメ、漫画など、カルチャーをもっと知りたいけど、どこから触れればいいかわからないというような方へ向けて、カルチャーをもっと身近に感じるための入り口の手前までご案内していく番組です。
私が、CULATIVE編集室の橋こと橋本拓哉です。
カルチャーは手前で止まっている方の上水優輝です。よろしくお願いします。
お願いします。
というわけでですね、先週のブゴニアから引き続き今撮ってるわけですけれども、ブゴニアはですね、宗教ですとか信仰とかの話だったと思うんですけど、信仰、宗教といったら聖書ですね。
はい。
今回のテーマはですね、聖書ネタも多いこちらの作品ですね。
何ですか?
新世紀エヴァンゲリオンについてです。
エヴァンゲリオン。
エヴァンゲリオンですね。
手前じゃないですか、これ結構多分。
あのですね、現在、2月中旬なんですけども、月1エヴァと称しまして、これまでの映画をリバイバル上映してるんですよね、エヴァが。
今年がシリーズ30周年っていうことで、改めてエヴァとは何だったのかをちょっと振り返りたいなという。
30周年もなるんだね。
そうなんです。ただですね、今回今から話す内容は90年代のテレビシリーズと劇場版までとさせていただきます。
はいはいはい。
どうですか、エヴァ知ってますか、エヴァ。
エヴァはね、たぶんそのテレビのやつは、なんか見たよ。
テレビ、リアルタイムというよりは、どうやって見たんだろう、なんかわかんないけど、
20歳ぐらいの時にバーって一通り見て、けどこれ僕はあるあるなんですけど、断片的にそのシーンを覚えてるだけで、
じゃあ何だったのかっていうその一連の文脈はほとんど忘れているので、なんか印象に残ってるシーンがいくつかあるだけっていう状態です。
自分はですね、中学校の頃、2000年前後なんですけど、後追いですよね、ビデオかDVDか借りて、見てめちゃくちゃハマったんですよね。
で、主人公と、当時中学生だったんで年齢が近くて多分感情移入しやすかったっていうのもあると思うんですけど、
人生を決定づけられたと言っても過言ではない作品で、
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エヴァのせいでオタクの道に行ったと言って。
カセットテープに音だけ入れて聞いたりとかしてました。
何してんの?
そんぐらい当時は好きだったんですけどね。
そんなエヴァのエヴァンゲリオンの基本情報なんですけど、
放送開始が95年なんですよね。
テレビシリーズが95年で、24話、26話で終わってその後、
おめでとうまで26話くらいってこと?
そうです。
で、97年に劇場版、2年後ですね。
劇場版の死と新生というやつと、
エアーマゴコロキミニっていう2本劇場版がありまして、
で、そこで一旦終わるんですよ。
新世紀エヴァンゲリオンっていう名前では。
で、2007年からもう一度、リメイクですよね。
で、エヴァをやりだして、2021年に4作、
ジョ・ハ・キュ・シン・エヴァンゲリオンの4作で、
2021年にもう終わりっていうのがエヴァの大体の流れなんですけど。
その最後の4つぐらいのやつは全くノータッチですね。
でですね、制作はガイナックスっていう会社だったんですけど、
残念ながら去年倒産してしまいまして、経営破綻したそうです。
で、ジャンルとしてはロボットアニメと言われるんですけど、
エヴァはですね、ロボットアニメの形式を借りた結構心理物語というか、
内省世界の話なんですよね。
っていうジャンルですね。監督、庵野秀明。
で、庵野秀明という人物はですね、いわゆるオタク第一世代って言われてて、
最初のアニメブームの時に若かった人。
で、特撮愛がすごいんですよね。
で、あとはガンダムとかヤマトとかにすごい大きな影響を受けたって公言してて、
元はアニメーターなんですけど、そっから監督になってる人です。
なんかね、風の谷のナウシカの巨神兵とかの作画とかも、庵野さんがやられて。
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あ、そうなんだ。
そんな庵野監督の精神状態の投影って言われてますね。エヴァ、エヴァンゲリオンは。
エヴァンゲリオンは庵野の中を覗いてる作品と言える。
親子関係なんかあったんですかね。
なんかあったんですかね。でもなんかそういう、ほとんどエヴァに出てくる話は詩小説的なものが多いらしいです。
エヴァンゲリオン、ほとんど知らないという人に向けてあらすじを話しますと、
西暦2015年ですね。過去になっちゃいましたけど。2015年。
使徒って呼ばれる謎の生物というか存在が襲来するんですよね。
それを人型兵器、エヴァンゲリオンで倒す。
その倒すエヴァンゲリオンには14歳の少年少女が登場してるっていう話。
ここまではロボットものの王道という感じなんですけど、
エヴァはロボットじゃないんだよね。人造人間なんですね。
めっちゃでっかい人間なんですよね。
エントリープラグと呼ばれるコックピットに乗り込んで、脊髄のところに入っていくんですよね。
マトリックスみたいな感じじゃないですか?
マトリックスのほうが後だと思うんですよ。
影響を受けてるの?
どうですかね。
よくある描写なのかな?
エヴァとパイロットがシンクロすることで動くんですけれども、
シンクロっていうのが結構ロボットアニメにはあんまりなかった概念だと思うんですよね。
要するにシンクロしないとエヴァは動かなくて、
ただシンクロすると痛みとかっていう感覚もシンクロしちゃうから、
腕が取れたら痛いっていうのがエヴァですね。
エヴァンゲリオン何がすごかったか。
何がすごかったんですか?
まず作品自体の話をすると、
作品の演出というか、それが完全に中二っぽいんですよ。
あのね、まずめちゃくちゃクラシック使うんですよね。
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ハレルヤとか大工とかジーセン城のアリアとかめちゃくちゃクラシック使うっていうのと、
聖書とか宗教用語とか心理学用語とかをめっちゃ使うんですよね。
ロンギヌスの槍とか司会文書とか。
使徒の名前は聖書の天使の名前から取ってるし、
もうその辺がオタク心をつかみまくるっていう。
そうなんだ、それってオタク心をバレてるんだ。
中二病ですよね、完全に。
なんかかっこいい。
たぶんそこがね、まず一個すごいところで。
あとね、ストーリーが暗いんですよね、絵はって。
暗いイメージ、印象です、僕も。
あらすじとして、主人公の碇シンジ君が、
父親の碇ゲンドウという人物とは別々に暮らしてるんですけれども、
急に呼び出しがかかるわけですよね。
来いと。
で、その父親の仕事はNERVっていう機関の司令官で、
NERVっていうのは日本国じゃなくて、国連直属の機関なんですよね。
で、使徒の殲滅っていうのを主な任務としてやってる機関で、
そのお父さん司令官のところに急に呼び出されて、
今からエヴァに乗って戦えって言われて、
嫌だ、からの逃げちゃダメだ、からの乗って戦うけどすごい怖い思いをする。
で、嫌だって言って逃げる。
でも頑張るって言って乗る。
で、また嫌だって言って逃げる。
基本その繰り返しなんですよ。
ストーリーが進んでっても、碇シンジってあまり成長しないんですよね。
基本的にずっと嫌だ乗る、嫌だ乗るを繰り返すんで。
で、そういう序盤すごい暗く始まるんですけど、
そのアスカっていうヒロインですね。
第2のヒロインと言ってもいいかもしれないけど、
そのアスカの登場でちょっと話が明るくなる。
けど、また後半に行くにつれてどんどん話が暗くなっていくっていうのが、
エヴァの大まかなストーリーで。
そうですね、そのロボットアニメって、
前はもっとマジンガーZとか明るい話だったんですけど。
あ、そうなんだ。
結構そこ転換させたのがガンダムなんですよね。
機動戦士ガンダムのアムロ・レイっていう主人公は、
物語の中で結構成長はしていくんですけど、
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自分の居場所を見つけていく話なんですよね、ガンダムって。
へえ、そうなんだ。
ここに帰る場所があるっていうのを見つける話。
で、ガンダムはロボットなんですけど、
ロボットというか兵器なんですよね、あれ。
戦争の兵器なので、
ガンダムそのもの、ロボットそのものを描くというよりかは、
戦争の中の人間の群像を描いたのがガンダムなんですよ。
あくまでもガンダムはサブ、道具の一つに過ぎない。
あ、そうなんだ。
なので、主人公アムロ・レイはガンダムに乗るけど、
他の人間もガンダムには乗るんですよね。
で、多分そこの話の影響をすごい強く受けてるんで、
エヴァもちょっと暗めというか、
心理描写に焦点を当てた話だと思うんですけども、
っていうストーリーが暗いところですね。
何がすごかったか。
演出が中二系のと暗いです。
で、あとはですね、伝説になった理由として、
アニメ後半の作画がどんどん崩壊してくっていうのがあって、
特に最後の2話で、
ストーリーの中にあった伏線とかを何も回収せずに、
わけわからんまま終わるんですよね。最後2話。
で、なんでそうなったかって言ったら、
制作が間に合わなくて大変だったっていう話もあるんですけど、
ただもともとそうする予定だったっていう話もあって、
その映画ですね、台本をそのまま映したりとか、
過去のアニメのコラージュみたいな感じにしたりとか、
で、明らかに手抜き感というか、
新しい絵を描いてないっていうので、
その理由と、あと最後がもう全部心理描写に振り切るんですよね。
シンジ君とか登場人物の自問自答がずっと繰り返されて、
で、最終的な結果、自分次第で世界はいろんな可能性がある。
ここにいてもいいんだ。おめでとう。って言う。
それで終わるんで。
おめでとうって終わりましたね。
おめでとう、おめでとうって終わるんで。
おめでたくねーよってめっちゃ非難されてるんですよね。
なんだよって感じで終わるんだよ。
なんだよって。
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で、その後、ちゃんとやります?ってなって劇場版が作られるんですけど。
そういう感じなんだ、ちゃんとやります?っていう。
ちゃんとやりますんですって。
で、劇場版に向けて制作始まるんですけど、
公開に間に合わずに。
はい。
えっと、最初の劇場版はテレビ版の総集編プラス1話っていう形で公開しちゃうんですよね。
何してんの?
で、めちゃくちゃ非難された。
終わらねえじゃねえかって。
終わってねえじゃねえかって。
再放送じゃねえかって。
で、その後半年後とかに、ちゃんと最終話をバーンと劇場でやって終わるんですけど、
その終わり方も結構内省世界をバーってやった後、最後有名な気持ち悪いっていうセリフで終わるっていう。
何やったん?っていう。
結局何やったんだって。
そう、なるんです。
で、その結果ですね、通称謎本って言われる考察本ですね、エヴァンゲリオンとは何だったのかみたいなのが大量に発生するんですよ。
で、よくも悪くも、当時こんな話題になるアニメはなかったんですよね、日本には。
それで社会現象になったって言われますね。
すごくいいステップを踏んでいったのに、最後問いで終わってるわけだった。もう開かれて何も回収せず終わったから、みんながこぞって参加し始めたんだ。
これ物語はこうだって言って。
でもいろんな考察本がいろんなこと言ってるみたいな。
すげえ。
ただね、その月一エヴァで改めて劇場版見たんですけど、今見たら全然わかるというか、ちゃんと作ってるやんっていう。
その精神的な、内省的な話。
他人とは何なのかみたいな話なんですけど、自分っていうのは他人がいてこそ自分になるっていう話。
ちゃんとやってるじゃんって思いましたね、今改めて見ると。
ちょっとなんか難しかったみたいな感じなんですかね、パッと入ってこないみたいな作りになって。
90年代ですよね。
90年代といえば、95年にエヴァが始まるんですけど、同じ年に阪神淡路大震災とか地下鉄サリーとか、
バブル崩壊してめっちゃ不況だったり、ノストラダムスの終末思想ブームがあったりとか。
この辺が全部エヴァと共鳴するんですよね。
エヴァの話も、その正体不明な敵とか、天変地異があったり、世界の終わりとか。
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その時代感とマッチしたっていうのもエヴァがヒットした要因ではあるかなと。
なるほど。
あとは、その後のアニメ業界とか、物語業界に与えた影響がでかいんですけど。
まずキャラクターの記号化ですよね。
綾波レイとか、僧侶アスカ・ラングレーっていう、たぶん見てない人も名前は知ってるみたいなのがすごい今記号化してて。
いわゆる無口で謎が多い謎ヒロインっていうキャラ付けと、ツンデレ美少女っていうキャラ付け。
その後、いろんな作品に同じようなキャラが出てくるんですよね。
あれは先駆けなんだ?割と。
ラムちゃんがいたりとか、うるせえ奴らの。
記号になりそうなやつは、ルーツはこれだよねっていうのはちょくちょくあるんですけど。
ここまでツンデレといえば、パッて一個目に出てくるようなのにしたのはエヴァが最初じゃないかなって思いますね。
だいたい何見ても、これ綾波っぽいキャラだなみたいな。
っていう土台を作ったじゃないけど、一個作ってしまったっていう。
綾波レイってすごいよね、名前が。
すごいネーミングだよね。
綾波レイは忘れないもんだよ。
碇シンジとか。
僧侶アスカラングレとか忘れないもんだよ。
僧侶アスカラングレ。
ちなみに綾波とか僧侶とか碇って全部戦艦の名前から取ってるらしい。
そうなんだ。
あとはですね、いわゆる世界系っていう物語の原点でもあるんですけど、原点でもないか、それを広めた。
エヴァ以降にかなりそういう話が増えてきて、
世界の命運が主人公の心と直結するっていう話だよね。
個人の感情とかが世界を左右するとか、
社会全体より自分の内面の方が大事、中心。
ちょっとだいぶ手前の話していいですか?
そういうのを世界系って言うんですか?
そうですね。
面白い。知らなかった。
これも90年代の世界より個人とか一人一人の内面を描くみたいなのが流行ったのに繋がるんじゃないかなっていうのもあるし、
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庵野監督の作家性もそういう話が多い。無力感とか。
世界系なんか迷惑だなと思ってたんですけど、やっぱ意味が分かりました今ので。
個人の心の問題が世界とひきもづいてると大変迷惑ですよね。
だいぶ迷惑な話ですよね。
生きてる、ただ生きてる人からしたら。
当事者以外全員迷惑ですよね。
知らんがなみたいなことで世界が病状になっていくわけですからね。
といった感じのエヴァンゲリオンなんですけれども。
すごい影響を与えたんですね。
確かにっていう感じ。聞いてて全然違和感なかったし、やっぱ発見がありますね。
なんとなくテレビアニメ版は一通り見たけど、断片的にシーンを覚えてるだけだったから。
そういう影響の構成に与えてるんだみたいなこととかは知らなかったですね。
そうですね。
難解だったり救いがないとか重い作品として広まってしまったから、
当時の空気感を残すっていう作品としてはすごい価値が大きいなって思いますよね。
ただですね、いわゆる新劇場版、2007年から始まる方ですね。
昔の新世紀エヴァンゲリオンっていうのが内面世界なのに対して、
新しい方の劇場版は結構外向きなんですよね。
話としてもそんなに暗くないというか、あんまり内面世界を描くとかではなくて、
前のやつがそういう不安感とかの物語だったのに対して、
やっぱりちゃんと終わらせに来てる、エヴァを。
卒業の物語なんですよ。
一個大人になるっていう話なので、
終わらせに来てるなーっていう感じが、
そうですね、個人的には新劇場版はあんまり面白くなかった。
やっぱり内面世界。
整っちゃってるわけですね、ゴールに向かって。
ゴールがあるから。
やっぱりエヴァって自己承認欲求の話なんですよ。
分かってほしい、認められたいっていうのを叫ぶ話なので。
そういうトーンが私は好きなので。
というか90年代そういう話多いんですよ。
アリアスター・ブゴニアじゃないけど、やっぱり時代性ってあるんかなって思いますよね、物語。
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90年代の無力感がめっちゃ好き。
90年代は全然話は変わるけど、90年代は音楽は音楽だよね。
90年代って感じがあったからやっぱり時代性ってあるんですかね。
音楽も暗い系多いですもんね、90年代。
あとはですね、エヴァとぜひその空気感を味わいたいっていう人がいたら一緒に見てほしい映画で、
庵野監督が実写で撮ってるラブ&ポップっていう作品があるんですよね。
そんなのあるんだ。
多分そのエヴァの後に撮った映画だと思うんですけど、
これ90年代の女子高生版エヴァンゲリオンみたいな、エヴァの内面世界みたいな感じで。
庵野監督が撮ってるんだ。
女子高生が何者かになりたい話。
援助交際とかを通して何者かになる。
認められたいっていう承認欲求を満たすけどっていう話なんですよね。
ラブ&ポップ。
ラブ&ポップ、めちゃくちゃ気持ち悪い映画なんで。
キンモってなる。
褒めてます、これは。
キンモ最高って。
気持ち悪い映画が見たい方は。
そんな感じですかね。
今日は手前のカルチャーっぽい回でしたね。
だいぶ手前でしたね。
手前なんですけど、僕みたいに手前にいる人がすると、
すごくなるほどってなるような回でちょうどいい感じでした。
ちょうどよかったですね。
また今後もこういった感じで手前をやっていければなと思うので。
手前からお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
ありがとうございました。