2025-08-29 06:04

#3 香りの言語化に潜む「ワナ」

飲食を言語化するラジオ FOOD'S WORDS第3回は、
香りを言語化する際に潜むワナについてお話します。

潜むワナは何かというと、香りの「順応」です。
例えていうなら、
自分のおうちの香りはわからないけど、
人の家にお邪魔すると独特な香りを持っている。
といのも、普段から嗅いでいる香りが感じなくなるという意味で順応の一つです。

これが飲食における「香り」になったとき、
どんなことが起こるかを言語化していきます。

サマリー

第3回の放送では、日本酒の香りを楽しむ際に注意すべき点について語られています。香りの純納という現象が香りの体験にどのように影響するか、またそのリセット方法についても触れられています。

00:18
飲食を言語化するラジオ、FOOD'S WORDS 、ソルクラの黒沢 峰明がお送りいたします。
FOOD'S WORDS 飲食を言語化するラジオと題して、第1回、第2回放送してきました。
香りの純納の影響
今回第3回ということで、続きをやっていきたいと思うんですが、第1回は飲食のうち嗅覚が占める割合が
どれくらい多いかということをお話ししてきました。 そして第2回は香水屋さんに行った感覚をもとに、お花のどの場所を使うかというのを実験して、
一緒に香りを実際にとってみました。 今回第3回ということで、
お酒の香りを楽しむ時の落とし穴ということについてやっていきたいと思います。
お酒の香りの落とし穴を言語化する。 言ってみたいと思います。
何が香りを楽しむ時の落とし穴かと言いますと、まず今回取り上げたいのは香りの純納ということです。
これは同じ香りを嗅ぎ続けると、その香りが感じられなくなってしまう、 感じにくくなってしまうことを指します。
これは自然界においては危険回避のためにとても役立っていて、 自然災害から身を守る、火事から身を守るですとか、
そういったことにもとても役立っていたと言われています。 そのように別の香りに敏感になれるように、ある意味嗅覚を休ませているというのが香りの純納の機能とされています。
どんな例かというと、例えばですが自分の家の匂いは匂いなく無臭に感じるんだけれども、
人のお家にお邪魔した時とかは独特な香りがあるというのは定番のお話だと思います。
また例えば香水屋さんに行ったら、とてもフローラルだったりとか、お花のようなだったりとか、いろんな香りを嗅ぎ続けていて鼻が疲れてくることがあります。
そういった時に焙煎したコーヒー豆が置いてあって、 コーヒー豆の香りを嗅ぐとお花が
若干リセットされるという効果もあるようです。 日本酒を飲んだ時にどんなところが落とし穴になるかというところなんですけれども、
まずは香りを嗅ぐ時、一番最初に嗅ぐフレッシュな香りの状態というのは時間経過でも劣化することはあるんですが、
同じ香りを取ろうと思ってもほとんど同じ形で香りを嗅ぐ、同じバランスで香りを嗅ぐというのは
難しいのかなと体感で思っています。 時間をかけて香りを嗅いでいると、なおさらこの順脳というものが起きていて、ずっと香りを嗅いでいると原型が分からなくなってきます。
これは香りの順脳によって起きていることもあるし、 温度変化や
注いでからの時間の変化もあるんですが、ひとたび日本酒を飲んでみると、 口の中からも鼻の方に香りは抜けてくるので、この状態になってくると次に香りだけを嗅ぐと、
元の形の香りというものは非常に取りにくくなると思っています。 これが私の思う香りの落とし穴。
香りを楽しむための工夫
ですが、 この香りの落とし穴もできる限り回避する方法もあって、
例えば香水屋さんに行ったときは、 焙煎したコーヒー豆が置いてあるので、
そのコーヒー豆で香りのリセットをするなどのように、日頃日本酒やお酒の香りを嗅いでいるときは、自分の肌の香りというものもやはりあるので、自分の肌の香りでリセットするということができると思います。
中には外の空気を吸いに行ってリセットする人もいます。 こんなように、
香りの潤濃は落とし穴にもなるんだけれども、 香りの大事な要素でもあるので、自分の肌の香りでリセットする、外の空気でリセットするなどして、
潤濃も含めて楽しんでいってもらえるといいのかなと思います。 ただ、
一つだけ、 潤濃ももちろん落とし穴なんですけれども、日本酒の香りを楽しみすぎると、もっとすごい落とし穴に出会うことがあります。
それは香りだったり日本酒の性質を考えるがあまり、 みんなといった楽しい飲み会の乾杯の瞬間を、
一緒に楽しめないみたいな空気読めない行動をしちゃうときがあることです。 これは私の実話なんですけれども、
一杯目の香りを大事にするあまり、 潤濃が起きないように香りを今取っておかないとって思っていたら、乾杯した後の
楽しい瞬間を逃してしまうというのがあって、同席した人たちに笑われたことがありました。 日本酒の香りをずっと嗅ぎ続けていると、
まあもちろん一杯目、一口目が遅れてしまうので、 皆さんと沸き上がりとした空気を楽しみたい方は、
ほどほどにされてみるといいかと思います。 今日は
そんなわけで、 日本酒の香りを楽しむときの落とし穴について言語化してみました。
また次回お楽しみに。さようなら
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