香りの言語化トレーニング
飲食を言語化するラジオFOOD'S WORDS 、この番組は、ソルクラ・黒沢峰明がお送りいたします。
香りとか味わいっていうのは、結構言語化することが難しいジャンルの一つでもあって、
日々の自分の経験とか飲食の知識とかを言語化して、いつでも引き出せるようにするという、
言語化トレーニングの一環として行っていきたいと思います。 ちなみに飲食とか香りの感覚っていうのは、特に香りの感覚で言うと、遺伝子レベルでも人それぞれ違いがあって、
嗅覚状態の種類が異なるということがわかっています。 ということは、つまり誰もが感じる香りや味わいというものが、
それぞれに違っていて、正解不正解などはなく、誰もが自由に言語化して楽しむことができるものというものが、
飲食における言語化だと思うので、私もですけれども、皆さんも自由に言語化して楽しんでいただければと思います。
同時にこの番組を通して、皆さんが自由に言語化を楽しむきっかけになれると嬉しいです。 それではFOOD'S WORDS 、
飲食を言語化するラジオで始めたいと思います。
さて、午前中から
あるお店に行ってきました。 あるお店というのは、ノーズショップという香水屋さんです。
札幌でいうと、パルコに入っている香水屋さんなんですけれども、 そのノーズショップさんに行って、飲食とは違う香りを、
どのように自分が言語化できるか、そんなことを考えながら、今日は ノーズショップ、香水屋さんに行って、香水の香りを嗅がせていただいてきました。
香水屋さんでお花の使う位置みたいなのを、なんとなくイメージしたので、その実験も含めてやってみたいと思います。
その経験をもとに、日本酒を香った時の体験というものが、どう違うのかなというものを、
香水を体験した後に嗅ぐ一発目の日本酒ってどう感じるかなということで、今日は 日本酒の香りを楽しむというところでやりたいと思います。
日本酒の香りの体験
使う日本酒は、 福島県の風が吹く、純米銀錠生酒薄濁りというものです。
ラベルがピンクで、ぱっと見やっぱり桃みたいなフルーティー感を連想するんですけれども、
言語と香りって面白くて、桃のことばっかり考えながら香りを嗅ぐと、香りの中から桃の香りを探し当てて、
あ、桃だって思ったりするんですが、やっぱり先入観なく、香水屋さんに行った後の未知の体験に触れた嗅覚で香りを嗅いでみたいなと思います。
ピシュって言いましたね。
日本酒の香りの嗅ぎ方ですけど、今まではまさして意識せずというか、嗅いでたところもあるんですけれども、
まずはお花のてっぺん、メガネで言う花を当たるところの上、さらに上くらい、勢いよく香りを吸ったときの場所でやってみたいと思います。
いただきます。
やっぱり桃みたいな要素はあるかなと思います。 ちょっと柑橘っぽいのかな。
グレープフルーツみたいなちょっと ザラザラするような香りもあるような気がしてきました。
同時に別な場所では 少しヨーグルトっぽい香りもしていて、
個人的には桃、グレープフルーツ、 ヨーグルト、そんな感じのニュアンスかなと思いました。
次はメガネで言う花をがちょうど当たるところ、 らへんで、花の真ん中ぐらいで香りを嗅いでみたいと思います。
すごくさっきより 穀物感というか、これ薄濁りの日本酒なんですけれど、
織のような香りが伴っているという感覚があります。
若干甘い香り、 織の米の薄濁成分が持っている穀物っぽい
香りの他に甘い香り、 ちょっと飴の匂いというか、そんな印象のある香りです。
も混じっている気がします。 次は
花のちょっとした 上唇というか上あごあたりで香りを取り入れるような香りの嗅ぎ方で嗅いでみたいと思います。
さっきとまた質感が変わりました。 えのきたけのようなちょっと
発酵性の香りっていうんでしょうか。 と同時に生酒のフレッシュな香りも伴っていて、
綺麗な発酵をしているんだけれども、 若干その
菌由来の香りがする気がします。 というところで、
花の上部、花の中部、花の下部で香りを嗅ぎ分けて 見たいと思って
香水屋さんに行った直後の未体験ゾーンに立ち会った花で、 新たに日本酒の香りを嗅いだらどうなるということでやってみました。
さて今日はこのような形で 飲食を言語化するラジオFOOD'S WORDSという形で香水屋さんに行ったお話と
その直後に日本酒の香りを撮ってみて、 どんな変化が生まれるかということをちょっと試してみたくて
録音しました。 先ほども伝えたんですけれども、香りの体験っていうのは遺伝子レベルでもそうだし、
あとは記憶だったりとか思い出だったりとか、過去の経験とか、いろんなことが人それぞれ違いがあって そのすべてが個人が感じる香りに差を生んで
同じものを楽しんでも全く同じ体験をしている人っていうのは、 いないと思っていいのではないかと思っています。
つまり誰もが自由に言語化して飲食の体験だったりとか 香りを楽しんでそれを言語化していけばその人なりの言語化がどんどん進んでいって
楽しくなっていくと思うので、また自身もこうして自分の飲食の経験を言語化するという
トレーニングとして放送していきますが、 ぜひ皆さんのオリジナルの言語化の感想や体験など共有していただけると僕も大変嬉しく思います。
そんなきっかけにできたらいいと思いますので、 FOOD'S WORDSよろしくお願いいたします。
それでは本日はありがとうございました。 さようなら。