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2026-01-02 20:52

第14回|カップ切りは「穴あけ」じゃない。「フチ」で弾かれる理由

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畑
Co-host

パットが「入ったはずなのに弾かれる」。
その原因、ストロークだけじゃなく「カップのフチ」かもしれません。

第14回は、カップ切りを単なる穴あけ作業にしないために、良いカップの基準と、現場で基準を残す教育の話をします。

・フチで弾かれる「カップ側の理由」
・良いカップの条件(縁/深さ/まっすぐ)
・短時間運用が基準を崩すメカニズム
・新人教育:何を見せて、何を反復させるか

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サマリー

このエピソードでは、カップ切りの正しさやその技術について詳しく掘り下げています。ゴルフのコース管理におけるカップ切りの重要性や、理想的な深さや形状の基準についても触れています。また、ゴルフのカップ切りに関する効果的な練習方法や職人育成の重要性についても議論しています。現代のゴルフ場が直面する時間に追われた課題や、逆行する教育方法の必要性も強調されています。

カップ切りの重要性
田村
コース管理の現場。この番組は、トーナメントコースをはじめ、様々なコースを渡り歩いた元キーパーの畑さんと、事務員の私、田村が現場で見えることを率直に語る番組です。
明けましておめでとうございます。
そうなるね。2026年、新しい年を迎えました。
田村
はい。
今年も頑張りましょう。
田村
今年は、もうちょっとみんなに届くようにしたいと思ってます。
そうやね。回数をちょっと重ね出してきたから、少しは前よりは伝わるようになってるのかなと思うけど、それ以上に田村さんの編集技術がだいぶ増してると思うので、だいぶうまく伝わってると思う。
田村
切り張りしてるからね。
それ以上に内容をもっと濃くしていきたいなって、わかるような濃さにしたいなって。
田村
今考えると、やっぱり最初の数回は、伝えなきゃ伝えなきゃみたいなのがちょっと強すぎて、やっぱりそれがくどさにもなったし、なんかね、だんだんちょっと肩の力も抜けてきてみたいな感じになってきたんじゃないでしょうか。
いやいや、ところがもっとくどくなる可能性もある。
田村
可能性もある。まだあるね。
この辺ちょっとご容赦いただいて。
田村
あのね、今日私話したいことがあって、実は私この前、Xでね、カップ切りについてポストしたら、それをなんとリポストしてくださった方がいて、
すごい。
田村
そう、嬉しいから。
マニア。
田村
なんかゴルフが好きな方みたい。
で、それについて深掘りしたいなと思ってます。
はい。
田村
私が何をポストしたかっていうと、「カップ切りの正しさについて凹凸がなくて、まっすぐで、深さも位置も合っているっていうことがちゃんとできる人が実は少ない」っていう話で、
「畑さんの話を聞くたびにもっと言語化して伝えられたらと思う。反復練習はマストだけど、言葉でも伝えたい」っていうことを書いた。
それをリポストしてくださった。
すごいね、素晴らしいね。
田村
多分その方も何か思うところがあったんだろうなと思って。
例えばその方はそういうコース管理に携わってやってることがあったのか、ゴルファー目線として興味があって、何か現場っていうのかゴルフ場でプレーしてて、そういう場面があったのか。
いろいろ考えられるね。
田村
考えられるね。
そこに反応してくれる方っていうのはなかなか素晴らしいなと。
田村
嬉しいね。
正しいカップ切りの基準
田村
そもそもカップ切りの正しさっていうと何?
あたし凹凸がないとか、まっすぐとか、深さとか位置とかそういうことを書いてるけど、何だと思う?
正しいカップ切りっていうのは、昔はウサギが掘った穴にたまたま穴があったからゴルフが成り立ってきたっていう経緯があるんだと思うんだよね。
だからカップの正しさっていうのは、歴史上からすると何が正しいかっていうと穴が空いてあることっていうのが原点にはなると思う。
で、今の現代はそういうわけにはいかなくって、やっぱり整備されたものが確立されてきて、ルールっていうのが確立されてるから、やっぱりきちっとしたものをしていかないとダメだ。
田村
なんかさ、コテンラジオ聞きすぎだと思うんだよね。
あたしは何が正しいカップ切りかって現代の話をしてるのにさ、過去の話とかどうでもいいっていうか、今のカップ切りで正しいカップ切りっていうのはどういうカップ切りなんだっていうのが聞きたい。
やっぱり仕上がったグリーンに対してカップが入ってるわけだから、その仕上がったグリーンとのバランスが取れてなかったらやっぱりカップって生きてこないし、プレー上も支障をきたす。
その支障きたすのは何かっていうと、カップの縁がガタガタでカップの切れ味が悪くってきれいな縁を保ててない状態であったり、それからカップの深さが浅すぎたり深すぎたり、それからピンが斜め向いていたりまっすぐ立ってたり、それからカップを切った後の埋め戻しが低かったり高かったりしている。
そういうのに相当違和感を感じる。
田村
カップ切りで切るじゃない。あれで切ったら深さとか決まるんじゃないの?
それは基本的には決まらない。
田村
決まらないんだ。
いろんなカップのメーカーがあって、メーカーが出しているカップがいろいろあって。
田村
プラスチックのカップみたいな、中に入れる種類のやつ。
それからステンレスのカップがあったり、いろんな様々なカップがあって。
海外から輸入しているプラスチックのカップがあったりは短いですよね。
それから日本国内で通常売っている、これはもう海外製なのかもわからないけど、結構深さがあったりするよね。
だからそれに合わせてカップ切りを切っていかないと。
田村
そうなんだ。
一応世の中で今言われているカップの深さっていうのが、グリーンの表面からカップのトップまでの高さをだいたい2.5センチから3センチぐらいの間に留めようと。
多分ね、ルールでは2.5センチ以上。
田村
そういうのが決まってんだ。
この前さ、どっかのトーナメントのやつテレビで見てたら、そしたら本当にスレスレのところまで白いのが来てて、カップが。
こんなのもあるんだと思った。
それは私が経験したトーナメントは、芝生の表面からカップのトップまでの深さは3センチに決めましょうというルールが基本的な考え方を決めて、その上でその土の部分って茶色く見えたりするんで、その部分をペイントする。スプレーでペイントする。
田村
えー、そうなんだ。知らなかった。
トーナメントのテレビ中継のないトーナメントに関しては色塗りをしないケースも多いけども、テレビ中継のあるホールだけ塗るケースもあるし。
田村
塗ってるんだ。
テレビ中継の時にテレビが斜めの角度からカップを捉えた時に白い方が見える。
まあプレイヤーもそうだと思うよね。
黒っぽいよりも白っぽい方がカップの方向性を取りやすいのもあるのかもしれないけど、ターゲットを確実に認識させるために多分塗ると思うんだよね。
それでもやっぱり深さは3センチ。
私が昔聞いたのはざっくりボール半個分とかは下げなさいよって。何センチって教わったことはなくて、
それは何かっていうと、ボールがそのカップにプレイヤーが打った時にボールが飛び込みます。
カップが浅いとカップのヘリにボールが当たって飛び出る可能性があります。
だからボールの勢いが止まってカップの中にインするように上げてくださいっていうのが大体私たちが習う。
それが今の時代は、昔からあると思うんですけど、大体2.5から3センチ。それを決めてやってますね。
それが深さの概念っていうのか。
ただ、トーナメントをやってないゴルフ場とかそういうことをあまり知らないケースが多いから、
カップを切る人自体がキーパーからレクチャーを受ける時に、さあ今どう教えてるのかがわからない。
田村
理由があるのとないのとだと全然違うんだよね。
それからやっぱり縁の概念。
カップを切る時に切れ味の悪いカップ切りを使って、カップ切りのカッター、ホールカッターって言われるものを使って切った場合に、
切れ味が悪いと芝生がきれいに切り込めてないから、どうしても逆立ったり凹凸ができたりするね。
切れ味の悪いやつを上から重力をかけて切り込むから、どうしてもそのヘリが内側に沈み込んでしまう。
そうするとどうなるか。
プレイヤーがパッティングをして、ど真ん中から入る分に関してはまだいいんだけど、
縁を通ってもう少しって言って縁を回るっていう。
入りかけたっていうのが出る時、入る時の違いっていうのは、
その内側に入り込んでる、落ち込んでるカップ切りをされてるか、直角に切られてるか。
ホールカッターの切れ味とイコールだけど、
尖れた整備されたカップ切りで切れば、鋭角に切れる。
ところが研ぎ方が悪いと内側に入り込んだり落ち込んだり、表面がデコボコになったり、
芝生の切れ味が悪くって逆だってたり。
そうなるとギリギリの縁を通った時に外に弾かれてしまう。
角があると結構ギリギリのやつ入ってくる。
田村
内側に落ち込んでたら入らないやつも入りそうな気がするけどね。
カップ切りの実践方法
それは前に進もうとする力があるから、前に進んでいるから、
バンクを通って外に振り出される角の縁を回ってしまう。
田村
あー、でポロって出ちゃうんだ。なるほど。
けど何プレイヤーも通ってそういうショットをするから、
だんだん角は丸くなってきて、そういう要素が出てくるんだけど、
一番最初だけでもね、やっぱりカップっていうのは、
そうして鋭角に切るべきだと。
そりゃもう見た目も違うし、プレイ性も違うんで、
っていうことですよね。
だからカップ切りのスタッフはその辺を頭に熟知しながら、
当然切る必要がある。
ところが結構やれてないコースも多いですよね。
田村
こんな場所に切るなよみたいなのっていうのもある?
そんな場所に切るなよっていうことに関しては、
田村
やはりティーグラウンドから遡ることになってくるんで。
じゃあそれは次回話す。
そうそうそうそう。流れがあるから話が長くなってくる。
けどね、一つだけ言えば、
カップ切りをする人がシングルプレイヤーなのか、
あまりお上手じゃないのか、
全くゴルフをしてないのかっていう人に限っては、
例えばバンカー越えが難しくて、
プレイヤーは楽しんでくれるだろうとか、
勝手な概念で切ったりするケースが多いよね。
だからその辺を考えれば、
やっぱり全てティーグラウンドから教育を受ける必要がある。
その上でカップ切りっていうのをしていかないとダメだよね。
切り方とか切れ味とか、
そういったこととは全然違う場所的な話になってくるとそうなるけどね。
スタッフはカップ切りの縁の概念とか、
深さの概念とか、
それから埋め戻しの概念をやっぱり習わなければ、
多分実践することはできないんですよね。
それにはいろんなコツがあったり、
道具があったりするんで、
それをやはりキーパーとかサブキーパーは、
指導する立場のものは、
漏れなく言ってあげる必要がある。
田村
スタッフさんがカップ切りを指導するとしたら、
ティーグラウンドからの設計の概念から教える感じになる?
そうですね。
田村
ゴルフをしたことない人がカップ切りすることになったとしても、
そこから教える?
ゴルフをしたことがない人だからこそそっちからなおさらいくね。
なるほどね。
ゴルフをしたことのある人であれば、
ゴルフをしながら説明をしたり、
ゴルフ関連で説明する。
田村
じゃあその概念は理解できましたってなったら、
技術を磨くために何する?
毎日カップ切りをやったとしても、
1日18個プラス2から4個とかそれぐらいしか切れないじゃん。
カップ切りデビューまでの道はどうなってる?
いきなり切る感じ?
まずデビューまでの道のりっていう話になると、
まずなぜこれを切るのか、それからどう切ったらいいのかを熟知してもらって、
その上で反復練習だよね。
今田村さんように1日18個切らない?
9個かな?パッティンググリーンか。
田村
じゃあ10個。
効果的な練習方法
それをやったところで、
勘のいい人は上手くなっていくんだけど、
スポーツでもそうだけど、回数をこなせばこなすほど、
作為的か無作為になって、ものすごくいい仕事ができる。
何も考えてないんだけど、ものすごく一流なことしてるよねみたいな。
そこまでなるように、反復練習を違う場所でしてもらう。
例えばパッティンググリーンとかナセリでやったり、
それを実践してもらう。
実践したものを教える人間が見た状態でフィードバックをして、
ナセリあたりでそれを反省しながら反復練習する。
で、解消していく。
その繰り返しをいかにやるかどうかで、
例えばトーナメントが舞い込んできました、
開催することが決まりましたっていう時に、
その人っていうのは無意識で多分いい仕事をする。
トーナメントで最終日に同スコアのトップがいました。
その時にカップ切りの上手い人を、
その最終ホールのグリーンの横に待機させて、
大ギャラリーの中、カップを切ってもらうことになるね。
その時にカップが曲がってたり、深さが甘かったり、
縁が乱雑であったりすれば、
それはもうディレクターから脳が出ますよね。
だからそういう時でも無策にできる人って、
ものすごく一流の仕事をしてくれる。
その日が来るかどうかは分からないけど、
何にしても本番ってそういうことなんじゃないかなと。
それにはやはり日々の努力、反復練習をすることが一番なんじゃないかなって。
理屈抜きで。
その中でいかに教える側がフィードバックをしていくか。
一つ一つの細かいこと、縁の切れ味のことに関してとか、
深さの調整に関してとか、
埋め戻しの綺麗さにとか、
いろんなことをフィードバックしながら修正していく。
田村
1個のカップ切るのって何分くらいかかるの?
それは切ってその丁寧さの度合いによるんだけど、
こだわってる人が切れば15分、20分かかってしまうケースもあったりする。
田村
普通は午後の時間お客さんの後に切ったり、
朝お客さんが来る前に切ったりとかするから、
1人でもう半分いければいいところ。
1人で18ホール切ることはそうそうない?
切れるけどやるべきではないよね。
いかに追われてしまう。
田村
そうだよね。
だから考え方としては、
1ホールにできるだけ時間をかけたほうがいい。
普段10分でやるカップ切りよりは、
30分でやるカップ切りのほうが価値が上がる。
時間が限られた中でやるんで、
そんなことやってたら現実的にカップが終わらないとは言うものの、
最初のうちは30分かけて3ホール切る。
そのうちきれいな状態で20分かけて4ホール切れることになってくる。
田村
最終的には10分で1ホール切れるようになってしまう。
今の話、最初は30分で3ホールだったら1ホール10分で。
いや、1ホール。
田村
1ホール30分って言った?
ああ、そうだね。3ホール30分かと思った。
早いなと思った。
慣れてきてうまく切れれば、
最初は慣れてないから時間をかけていい仕事をするんだけど、
いい仕事をするための訓練をするんだけど、
だんだんだんだん慣れてくると無駄もなくなってくるし、
早くいい仕事ができてくるから、
30分が10分まで短縮できるんじゃないの?と。
そういう教育をしてあげないと、
職人っていうのは育たないんじゃないかなって思う。
ところが今の時代は時間に追われたり、
人不足で悩んだりしてる時代だから、
入った2日目ぐらいの人にカップを教えて、
3日目から実践さすみたいなケースが往々にしてあるんですよね。
そうなると素人が10分なりのカップしかできない。
ということはもう結末は分かってるもんね。
田村
急いでるから目戻しがちょっと低くなっちゃったなと思っても、
直す時間はないもんね。
品質よりも時間優先。
修了さすことを優先してる。
作業員として使ってるだけ。
そういうところが多くなってきてるんじゃないかな。
カップ切りだけじゃなくてね。
他の部門もそうだと思うんだけど。
本来のカップ切りのいいカップを切るために、
何をすべきかっていうと、
時間をかけて丁寧にゆっくりまず、
じっくり教育をして練習をしてもらう。
田村
そうだよね。
最初からスピードなんかできるはずないもんね。
素人さんだったら30分かけて、
やっとベテランと同じクオリティができるところを、
10分しかないから10分でやってって言われたら、
もうぐちゃぐちゃになるの決まってるよね。
それでよしとしてしまってるゴルフ場が
出だしてきてるんじゃないかね。
だからその辺は時代に逆行するかもしれないけど、
教育の重要性
もう一回原点に立ち返って、
どうすればいいのかっていうのを、
やっぱり所属長であったり、
教育係であったりっていう人は、
もう一回立ち返って、
考える必要があるんじゃないかなっていうことを。
そうすれば何もそんなに難しい仕事を
やってるわけではないんで。
みんな職人がどんどん生まれてくると思う。
しかも一流だから意味も理解した上でね。
そういう人って今度首都に教育ができるはずだから。
けども今の最短最速で、
作業員として穴埋めとして使われた
カップ切りの人のあたりが、
ベテランになってきた時に、
次に教育した時には、
たぶんその10分カップ切りを
生として教えるんじゃないかなって思う。
田村
どんどんおかしくなっていくよね。
それを教わった人はもちろん、
何が正しいのかとか、
どういう意味でそれをやってるのかとかもわからないで、
ただそうやるんだって習ってるだけだから、
何のこだわりもそこにも持てないし、
持ったとしても間違ったこだわりを持つ可能性もあるし。
だから私みたいな人がどんどん引退していって、
即戦力を求められた素人の人たちが、
熟練になってきた時に、
こういう私みたいな概念を持った人がゼロになっちゃう。
そうなるとガタガタっていう概念が普通になっちゃう。
田村
だからこのポトキャストをやる意味があるんですよ。
そういうことなんですよ。
だから今年も頑張って続けていきましょう。
訴えていきましょう。
田村
じゃあ今回はここまでにして、
次回はもっと設計思想とかからのカップ切りについて
設計者じゃないから設計思想までは言えないけど
田村
Tマークの関係とか、
そういうのについて話していきたいと思います。
この番組は畑さんの経験をもとにお話ししています。
感想や質問はXやインスタグラムで
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概要欄のお問い合わせフォームからも送っていただけます。
もし番組を気に入っていただけたら、
ぜひフォローやレビューもよろしくお願いします。
畑さんは現在コース管理のアドバイザーとして活動しています。
番組を聞いて一度話を聞いてみたい、
うちのコースも見てもらいたいと感じた方は、
概要欄のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
ありがとうございました。
次回またよろしくお願いします。
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